JP2511692B2 - 紙幣回収装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はスロツトマシン・パチンコ等の各遊技機の使
用者にコイン・パチンコ玉等の媒体を貸す各媒体貸し機
に投入された紙幣を自動的に回収するための遊技機用紙
幣回収装置に関するものである。

［従来の技術］ 従来の遊技機の媒体貸し機よりの紙幣の回収は手作業
により行つていた。

［発明が解決しようとする課題］ 多数の遊技機の媒体貸し機機に投入された紙幣を一々
手作業によつて、回収することは、多くの労力を必要と
する。本発明は、遊技機の媒体貸し機よりの紙幣の回収
を自動的に行なうための遊技機用紙幣回収装置を提供す
ることを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 図面を参考に説明する。本発明に係る各遊技機本体1a
及びその各遊技機本体1aの使用者に媒体を貸す各媒体貸
し機1bよりなる遊技機１の各媒体貸し機1bに媒体を借り
るために投入された紙幣を回収するための遊技機用紙幣
回収装置であって、前記各媒体貸し機1bに投入された紙
幣を排出する紙幣排出管３の基端を接続し、紙幣を空気
輸送する１本の紙幣輸送管４の水平部分に各紙幣排出管
３の末端を接続し、その紙幣輸送管４の末端に、空気輸
送された紙幣を交互に切替えて捕集する２個の紙幣捕集
室6a,6aを並設した紙幣捕集器６を接続し、その紙幣捕
集器６の紙幣輸送管４側とは反対側に、紙幣排出管３・
紙幣輸送管４・紙幣捕集器６に通す空気を吸引するブロ
ワー５を接続すると共に、前記各紙幣捕集室6a内に、紙
幣を空気から分離し、捕集する金網製篭9aを挿入し、各
紙幣捕集室6aに篭取り出し口9bを開口すると共に、その
篭取り出し口9bに蓋9cを設けてなるものである。

［作用］ ブロワー５を予じめ起動しておき、紙幣輸送導管４・
紙幣補集室6a,6aののいずれか一方に空気を流してお
く。媒体貸し機1bに投入された紙幣は紙幣排出管３・紙
幣輸送導管４を通つて、気流輸送されて、空気が流れて
いる方の紙幣補集室6a内の金網製篭９によつて補集さ
れ、回収される。

［実施例］ 本発明の実施例について、図面により説明する。

１は遊技機、1aは遊技機本体、1bはその各遊技機本体
1aの使用者に媒体を貸す媒体貸し機であって、各遊技機
1aに付設し、下端には、媒体貸出時に投入された紙幣を
排出する紙幣排出管３の基端を接続してあり、その紙幣
排出管３の下部にはシヤッタ3aを設けると共に、紙幣の
滞留量を検出する紙幣検出器を設けてある。４は紙幣を
空気輸送する１本の紙幣輸送管であって、その水平部分
に複数の紙幣排出管３の末端を並列させて接続してあ
る。６はその紙幣輸送管４の一端に接続した、空気輸送
された紙幣を捕集する紙幣捕集器、6a,6aはその紙幣捕
集器６を隔壁6bで２分して形成した、一対の紙幣捕集室
であって、交互に切替え使用可能にしてあり、入口７及
び出口８にはそれぞれ開閉可能な入側シヤツター7a,出
側シヤツター8aを設けてある。５は前記紙幣捕集器６の
紙幣輸送管３側とは反対側に吸引側を接続したブロワー
であって、その下流側は大気に開放してある。なお、前
記各紙幣捕集室6a内には、紙幣を空気から分離し、捕集
する金網製篭9aを挿入してあり、且つその金網製篭9aを
取り出し可能に、各紙幣捕集室6aに篭取り出し口9bを開
口すると共に、その篭取り出し口9bに蓋9cを設けてあ
る。

次に、作用について説明する。全ての媒体貸し機1bの
シヤッタ3aを閉じ、捕集機６の左右いずれか一方のシヤ
ツター7a,8aを開け、他方を閉じて、ブロワー５を起動
する。紙幣検出器２が紙幣排出管３内の紙幣の滞留量が
上限を超えていることを検出すると、その１つのシヤッ
タ3aのみが開き、他は全部閉じるようにしてある。シヤ
ッタ3aが開いている紙幣排出管３内の紙幣が紙幣輸送管
４に吸引され、空気輸送され、紙幣捕集室6aに導かれ
る。

紙幣捕集室6a内の紙幣量が増大するにしたがつて、通
気抵抗が増大し、金網製篭9aの下流側の圧力が低下す
る。この圧力の低下の程度を検出することによつて、金
網製篭9a内の紙幣の蓄積量を求めることが出来る。

左方の紙幣補集室6aの紙幣蓄積量が所定量より超える
と、左方の紙幣補集室6aの全シヤツター7a,8aが閉じら
れ、右方の紙幣捕集室6aのシヤツター7a,8aが開かれ、
今度は右方の紙幣補集室6aに空気が流れ、運ばれた紙幣
はこちらで補集・回収されるようになる。一方、左方の
紙幣補集室6aの金網製篭9a上に蓄積された紙幣は、金網
製篭9aと共に蓋9cを開いて、篭取り出し口9bより取り出
す。このように、二個の紙幣補集室6a,6aを交互に切り
替えながら、連続的に紙幣の回収を行うことが出来る。

［発明の効果］ 本発明は、以上説明したように達成してあるので、以
下に示す効果を奏する。

各媒体貸し機1bに投入された紙幣は自動的に紙幣補集
器６に回収されるため、従来の手作業の場合、繁雑であ
つた媒体貸し機1bよりの紙幣の回収作業が著しく単純化
・合理化され、費用が節減される。

また、水平方向に配列された紙幣排出管３を１本の紙
幣輸送管４の水平部分に接続してあるため、紙幣輸送管
４の数を少なくすることができ、鉛直輸送管を複数本使
用するものに比して、設備費・配置の点で極めて有利と
なる。

更に紙幣捕集器６を２個設け、作動中の金網製篭が紙
幣で一杯になつたときの取出しに当り、入側シヤツター
7a及び出側シヤツター8aを同時切換によつて交代させて
使用するようにしたため、中断することなく連続させて
紙幣の回収作業を行うことが出来る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例の機器の構成を示す構成図であ
る。 １……遊技機 1a……遊技機本体 1b……媒体貸し機 ２……紙幣検出器 ３……紙幣排出管 3a……シヤッタ ４……紙幣輸送導管 ５……ブロワー ６……紙幣補集器 6a……紙幣補集室 6b……隔壁 ７……入口 7a……入側シヤツター ８……出口 8a……出側シヤツター 9a……金網製篭 9b……篭取り出し口 9c……蓋

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−33588（ＪＰ，Ａ) 実開 昭52−116296（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−51575（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】各遊技機本体（1a）及びその各遊技機本体
   （1a）の使用者に媒体を貸す各媒体貸し機（1b）よりな
   る遊技機（１）の各媒体貸し機（1b）に媒体を借りるた
   めに投入された紙幣を回収するための遊技機用紙幣回収
   装置において、前記各媒体貸し機（1b）に投入された紙
   幣を排出する紙幣排出管（３）の基端を接続し、紙幣を
   空気輸送する１本の紙幣輸送管（４）の水平部分に各紙
   幣排出管（３）の末端を接続し、その紙幣輸送管（４）
   の末端に、空気輸送された紙幣を交互に切替えて捕集す
   る２個の紙幣捕集室（6a,6a）を並設した紙幣捕集器
   （６）を接続し、その紙幣捕集器（６）の紙幣輸送管
   （４）側とは反対側に、紙幣排出管（３）・紙幣輸送管
   （４）・紙幣捕集器（６）に通す空気を吸引するブロワ
   ー（５）を接続すると共に、前記各紙幣捕集室（6a）内
   に、紙幣を空気から分離し、捕集する金網製篭（9a）を
   挿入し、各紙幣捕集室（6a）に篭取り出し口（9b）を開
   口すると共に、その篭取り出し口（9b）に蓋（9c）を設
   けてなる遊技機用紙幣回収装置。