JP2510932Y2 - 微粉、超微粉製造装置 - Google Patents

微粉、超微粉製造装置

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JP2510932Y2 JP1990117207U JP11720790U JP2510932Y2 JP 2510932 Y2 JP2510932 Y2 JP 2510932Y2 JP 1990117207 U JP1990117207 U JP 1990117207U JP 11720790 U JP11720790 U JP 11720790U JP 2510932 Y2 JP2510932 Y2 JP 2510932Y2
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博之 石川
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【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、微粉、超微粉製造装置に関するものであ
る。
<従来の技術> 第4図は、特開昭59−170211号公報に記載された金属
微粉製造用の気相化学反応装置30を示す模式図である。
この図において、31は易気化性金属化合物の気化部、32
は反応部、33は粉末捕集部、34は易気化性金属化合物蒸
気導入管、35は還元ガス導入管である。気化部31は、易
気化性金属化合物(例えば、FeCl2、NiCl2、WCl6等の金
属ハロゲン化物)を蒸発気化させ、反応部32は、易気化
性金属化合物蒸気と還元ガスとを接触、混合し、気相化
学反応の進行により微粉を生成する。
また、第5図は、特開昭63−156532号公報に記載され
た金属微粉製造用の気相化学反応装置40を示す模式図で
ある。本公報においては、易気化性金属化合物投入管4
1、キャリアガス導入管42を備え、気化用るつぼ43を内
蔵してなる上部気化部44と、上部気化部44を上下に貫通
し、上部気化部44の底部下方に開口する反応ガス導入管
45を備えてなる中間反応部46と、上部気化部44と中間反
応部46を加熱する加熱装置47と、中間反応部46の下部に
配置される下部冷却部48からなる気相化学反応装置を開
示している。本公報によれば、上部気化部44と中間反応
部46の直結による反応装置のコンパクト化、および反応
部を気化部の下部に設置することによる生成粉末粒子の
反応器内滞留、付着防止、粒子異常成長防止を図ってい
る。
すなわち、上記気相化学反応装置にあっては、気化部
で蒸発気化した金属化合物がキャリアガスによって反応
部に導かれて別に導入された還元ガスと反応することに
より微粉、超微粉を生成し、これらの微粉、超微粉は粉
末捕集器において回収される。
<考案が解決しようとする課題> これら気相化学反応法は、粒度分布の狭い優れた特性
をもつ金属、あるいはセラミックスの微粉、超微粉を効
率良く、安価に製造でき、工業的に有利な製法である。
しかしながら、上記従来の気相化学反応装置にあって
は、反応部において生成した粉末をいかに輸送管内壁に
付着させずに効率良く捕集器に導くか、が大きな課題で
あった。すなわち、反応部において生成された粉末が、
冷却部、輸送管を通過する際に、熱泳動あるいは静電
気、重力等により内壁に付着、堆積し、その結果、粉末
回収率の低下のみならず、配管閉塞のために運転を中止
し、配管清掃等の無駄な労力が必要となる問題があっ
た。特に、工業規模での量産を実施した場合、操業停止
の多大な損害を引き起こしていた。
本考案の目的は、生成粉の内管付着が少なくて回収率
が高く、従って長時間連続運転が可能で清掃等の労力が
少なく、即ち、低コストの微粉、超微粉を製造できる微
粉、超微粉製造装置を提供することである。
<課題を解決するための手段> 本考案は、易気化性金属化合物の蒸気と反応ガスを上
方向から下方向に搬送しながら気相化学反応を起こさせ
る反応器本体と、気相化学反応をした蒸気を冷却するた
めの冷却器と、生成した粉末を捕集する粉末捕集器とを
順次連結して成る微粉、超微粉製造装置において、前記
反応器本体から粉末捕集器に至る搬送壁面を垂直に形成
して成ることを特徴とする微粉、超微粉製造装置であ
り、さらに上記装置において、好ましくは冷却器に冷
却、運搬用ガスを追加送風できる環状ガス送風口を設け
たものである。また、本考案は、易気化性金属化合物の
蒸気と反応ガスを上方向から下方向に搬送しながら気相
化学反応を起こさせる反応器本体と、気相化学反応をし
た蒸気を冷却するための冷却器と、生成した粉末を捕集
する粉末捕集器とを順次連結して成る微粉、超微粉製造
装置において、反応器本体、冷却器、粉末捕集器入口開
口部が鉛直直列に接続され、反応器本体から冷却器に至
る搬送壁面を垂直に形成し、かつ冷却器の入側に、下方
に狭小されたテーパを有する冷却器内壁面に沿って冷
却、運搬用ガスを追加送風できるガス送風口を備えたこ
とを特徴とする微粉、超微粉製造装置である。さらに上
記装置において、粉末捕集器はフィルタを備えたものが
好ましく、また粉末捕集器が粉末捕獲(分離)器とその
下部の脱着可能な粉末回収容器からなるものが好まし
い。
<作用> 本考案によれば、反応器本体、冷却器、粉末捕集器が
直列竪型に接続されているために、非常に装置構成がコ
ンパクトとなる。
一般に微粒子、超微粒子は、重力による影響よりも付
着力の影響が大きくなる。即ち、大きな付着力のため、
配管内壁への付着が強くなる。しかしながら一方で、管
内をガス流体により輸送すると、微粒子、超微粒子はお
互いに凝集し、塊状になることが観察された。即ち、水
平に置かれた管内では、微粒子、超微粒子がガスにより
輸送されず、塊が配管底部に堆積し、配管閉塞の原因と
なることがわかった。したがって、反応器本体によって
生成された微粉、超微粉を、鉛直直列に接続された冷却
部を通過させ冷却させた後、粉末捕集器に導くことによ
り、ガスの流れによる粉体の輸送だけでなく重力による
微粉、超微粉の塊の回収が可能であり、従って、回収率
の向上、長時間連続運転を達成することができる。
粉末回収方式は、静電方式、サイクロン方式、フィル
タ方式等種々採用できるが、フィルタ方式が好ましい。
またさらに、冷却器に冷却器の壁に沿って冷却、運搬
用ガスを追加送風できる環状ガス送風口、即ちガス供給
ノズルを設け、追加送風することによって、反応後のガ
スを急冷却することができ、また、冷却部内壁に対する
ガス線速度を大きくすることができるので、冷却器内壁
への粒子付着低減を達成することができる。
また、粉末捕集器を粉末捕獲(分離)器と下部粉末回
収容器から構成することによって、フィルタ等で構成さ
れた粉末捕獲(分離)器に捕捉され堆積した微粉、超微
粉を適宜払い落とすことによって、目詰まりを防止で
き、また、回収容器が脱着できるので、蓄積された粉末
を取り出すことができるため、さらに長時間連続運転を
達成することができる。
<実施例> 第1図に本考案の実施例を示す。気相化学反応装置1
は、原料供給器2、反応器本体3、冷却器4、粉末捕集
器5が鉛直に直列接続されて構成されている。
原料供給器2は、反応器本体3の上部に設置されてお
り、連続的に原料を反応器本体3内の気化るつぼ11に供
給することができる。
反応器本体3は、気化部6と反応部7および外部加熱
部8からなり、気化部6は易気化性金属化合物の投入管
9と易気化性金属化合物蒸気を反応部7へ送るキャリア
ガス導入管10の開口部、2重円筒状の気化るつぼ11を内
蔵し、気化部6の下部に接続された反応部7は、反応ガ
ス導入管12の開口部が設置されている。反応ガス導入管
12は、円筒状のキャリアガス導入管10の内部を通り、2
重円筒状の気化るつぼ11の中心に貫通配置している。外
部加熱部8は、気化部加熱炉13と反応部加熱炉14とを接
続して構成されており、気化部加熱炉13は気化部6に、
反応部加熱炉14は反応部7に対応配置されている。両者
加熱炉13、14は、それらの発熱体と制御系とを相互に別
個としており、相互に独立に温度制御できるようになっ
ている。気化部6の気化温度と反応部7の反応温度が同
一の場合は、両者加熱炉13、14の発熱体と制御系を単一
化してもよい。
なお、大径の円筒状である気化部6、小径円筒状の反
応部7から成る反応器本体円筒部15と、キャリアガス導
入管10、反応ガス導入管12、原料供給器2が一体となっ
た反応器ノズル部16は切離しでき、操業後に取り外して
清掃することが可能である。
冷却器4は、反応器本体3の下部に設置され、水冷ジ
ャケット17を備えるとともに、さらにその出口は下部の
粉末捕集器5につながる。
また冷却器4は、実施例第2図の気相化学反応装置21
に示したように、冷却、運搬用ガスを追加送風できる環
状ガス送風口18を設け、追加送風することによって、反
応後のガスを急冷却することができ、かつ、冷却部内壁
に対するガス線速度を大きくすることができるので、さ
らに冷却器内壁への粒子付着低減を達成することが可能
である。ガス送風口は環状で均一に、冷却器内壁に沿っ
て流すのが効果的である。
粉末捕集器5は、冷却器4の下部に位置し、粉末捕獲
(分離)器19が設置されており、フィルタ式のものが形
状が単純で捕集効率がよく、粉末回収などの取扱いも易
しく、便利である。なお、本発明においては、第2図に
示されるように冷却器が反応器本体に鉛直直列に接続さ
れ、かつ冷却器壁面が下方に狭小されたテーパを有して
もよい。
さらに、実施例第3図の気相化学反応装置22のよう
に、粉末捕獲(分離)器19の下部に脱着可能な粉末回収
容器20を取り付けることによって、フィルタ等で構成さ
れた粉末捕獲(分離)器19に捕捉され堆積した微粉、超
微粉を適宜払い落とすことによって、目詰まりを防止で
き、また、回収容器19が脱着できるので、蓄積された粉
末を取り出すことができるため、さらに長時間連続運転
を達成することができる。
<考案の効果> 本考案では、生成粉の内管付着が少なくて回収率が高
く、従って長時間連続運転可能な微粉、超微粉製造装置
が達成でき、その結果、低コストの微粉、超微粉を製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す模式図、第2図は本考
案の他の実施例を示す模式図、第3図は本考案の他の実
施例を示す模式図、第4図及び第5図は従来例を示す模
式図である。 1、21、22、30、40…気相化学反応装置、2…原料供給
器、3…反応器本体、4…冷却器、5…粉末捕集器、6
…気化部、7…反応部、8…外部加熱部、9…易気化化
合物投入口、10…キャリアガス導入管、11…気化るつ
ぼ、12…反応ガス導入管、13…気化部加熱炉、14…反応
部加熱炉、15…反応器本体円筒部、16…反応器ノズル
部、17…水冷ジャケット、18…ガス送風口、19…粉末捕
獲(分離)器、20…粉末回収容器。

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】易気化性金属化合物の蒸気と反応ガスを上
    方向から下方向に搬送しながら気相化学反応を起こさせ
    る反応器本体と、気相化学反応をした蒸気を冷却するた
    めの冷却器と、生成した粉末を捕集する粉末捕集器とを
    順次連結して成る微粉、超微粉製造装置において、前記
    反応器本体から粉末捕集器に至る搬送壁面を垂直に形成
    して成ることを特徴とする微粉、超微粉製造装置。
  2. 【請求項2】冷却器の入側に冷却器の壁に沿って冷却、
    運搬用ガスを追加送風できるガス供給ノズルを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の微粉、超微粉製造装置。
  3. 【請求項3】易気化性金属化合物の蒸気と反応ガスを上
    方向から下方向に搬送しながら気相化学反応を起こさせ
    る反応器本体と、気相化学反応をした蒸気を冷却するた
    めの冷却器と、生成した粉末を捕集する粉末捕集器とを
    順次連結して成る微粉、超微粉製造装置において、反応
    器本体、冷却器、粉末捕集器入口開口部が鉛直直列に接
    続され、反応器本体から冷却器に至る搬送壁面を垂直に
    形成し、かつ冷却器の入側に、下方に狭小されたテーパ
    を有する冷却器内壁面に沿って冷却、運搬用ガスを追加
    送風できるガス送風口を備えたことを特徴とする微粉、
    超微粉製造装置。
  4. 【請求項4】粉末捕集器はフィルタを備えていることを
    特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の微粉、超微粉
    製造装置。
  5. 【請求項5】フィルタは下端部に粉末回収容器を着脱自
    在に備えたことを特徴とする請求項1から4いずれかに
    記載の微粉、超微粉製造装置。
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