JP2510361B2 - 溶融アルミニウム−亜鉛合金めっき用溶融フラックス組成物 - Google Patents
溶融アルミニウム−亜鉛合金めっき用溶融フラックス組成物Info
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Description
ニウム−亜鉛合金めっき用、溶融フラックスに関するも
ので、更に詳しくは、同めっき浴上に浮遊させるフラッ
クスに関する。
として広く一般に使用されているが、錆び易いため、さ
まざまな防食法がとられている。特に鉄鋼材料の腐食
は、海岸において著しいため、亜鉛めっきを施して使用
される例が、きわめて多くなってきている。
があり、長期使用には耐えることが出来ないため必ずメ
ンテナンスを必要とする。
の耐食性を有する溶融アルミニウム−亜鉛合金めっきの
使用が構造物を長期防食する上できわめて有効である。
きは、Alが酸化され易いため、亜鉛めっきのように付
着性のよいめっき層を得ることは非常に困難であった。
く、通常の溶融亜鉛めっきと同じ、水溶性フラックス法
は、溶融アルミニウム−亜鉛めっきを施す前に、特定温
度での予熱を必要とし、工程が煩雑な上、設備費も効果
となる。
塩化亜鉛−塩化アンモニウム系フラックスを、溶融金属
上に浮遊させる方法は、投入した鉄鋼材料を絞りロール
によりフラックスを除去するか又は、フラックス層の内
面から取り出す必要があり、煩雑であり、特に構造体の
めっきには適さない。
鋼材料に先ず溶融亜鉛めっきを行い、次いで溶融亜鉛−
アルミニウム合金を施す二段めっき方法が開示されてい
る。
鉛−アルミニウムの二つのめっき釜が必要であり、コス
トの面からも高価となる。
めっきで採用されているゼンジマ−法(鉄鋼材料を高温
の密閉炉中で、水素や、アンモニアなどのガスで還元
後、溶融金属めっき浴中に浸漬してめっきを施すガス還
元法)は、連続鋼板や線材などにその適用が限定され厚
板構造物のように単体の鉄鋼材料のめっきは不可能であ
る。
ルミニウム−亜鉛めっきを厚板を用いた大型構造体に施
す場合には、従来技術の適用では、きわめて困難であっ
た。すなわち、大型構造体にめっきを施す場合には、ア
ルミニウム−亜鉛めっきよりも耐食性の劣る亜鉛めっき
が行われてきたわけである。そこで本発明は溶融フラッ
クス法により、一段めっきで、しかも雰囲気制御するこ
となく外観にすぐれたアルミニウム−亜鉛めっきを可能
とする溶融フラックス組成物の提供をその課題とする。
かる課題を解決するため、種々検討を行った結果、従来
のフラックスでは酸化物溶融能力が低いために、40〜
80%アルミニウム−亜鉛のごとく、アルミニウム含有
量の高い領域では、特に厚板のような熱容量の大きい鋼
材に対するめっきは難しいことがわかり、高融点系の溶
融フラックスを組合わせると良いことを見出した。
クスを用いて溶融40〜80%アルミニウム−亜鉛合金
めっきを施すためのフラックス組成物に関するものでそ
の要旨とするところは、アルミニウムを含むアルカリ金
属の弗化物10wt%を越え80wt%以下と、アルカ
リ土類金属の塩化物とからなることを特徴とする。
の弗化物とはたとえば氷晶石であり、アルカリ土類金属
の塩化物とは、Ba,Ca,Sr,Mg等の塩化物を意
味する。
亜鉛合金とは、更に微量のSi,Mg,Pb,Cu,T
i,Fe,Zr,Cr,C,P,S等を含んでいても良
い。
金属の弗化物とアルカリ土類金属の塩化物とからなるフ
ラックスに、リチウム,ナトリウム,カリウム等のアル
カリ金属の塩化物のうち、1種又は2種以上を添加する
と溶融40〜80%Al−Znめっきの外観がより一層
改善される。
0%アルミニウム−亜鉛めっきを1段で行うことができ
るばかりでなく、クラック,ブツ,凸凹等のない良好な
外観を有するめっきが得られる。
は未だなされてないが、基本的には、アルミニウムを含
むアルカリ金属の弗化物が本来のフラックス作用として
働き、これに加えたアルカリ土類金属の塩化物は、その
働きを助成するために流動性を高める役割を果している
ものと考えられる。
むと限定したのは、アルミニウムを含むことによってめ
っき層外観が更に良好となることになる。このアルミニ
ウムを含むアルカリ金属の弗化物は、その添加量に関し
ては実施例にも記載しているが、10wt%を越え80
wt%以下の範囲内で添加することが効果的である。な
お、この他の弗化物としてアルミニウム、ナトリウム、
カリウム等の金属弗化物をフラックスの中に含ませるこ
とも本発明の効果に有利である。金属弗化物の添加量
は、代表的に実施例にも記載しているが、単独又は複数
で10〜60wt%の範囲内で適宜添加することが好ま
しい。前記アルミニウムを含むアルカリ金属の弗化物に
前記金属弗化物を添加する場合には、総量で30〜80
wt%の範囲内に含ませるように考慮することも効果的
である。 前記アルカリ土類金属の塩化物については、実
施例にも例示しているように、その添加量を10〜30
wt%の範囲内で調整することが好ましい。
のアルカリ金属の塩化物のうち1種または2種以上を添
加することによって融点を調整出来ることに加えて、更
にめっき外観が良好になることによるものである。この
アルカリ金属塩化物の添加量は、実施例にも示している
ように、単独または複数で10〜80wt%の範囲内、
好ましくは15〜50wt%の範囲内において適宜決定
するとよい。
80%Al−Znと限定にしたのは、Alが40%未満
では、めっき浴温度が低いため、フラックスにタナつり
現象を生じてしまうためであり、80%を超えるアルミ
ニウムを含んだ場合には、逆に浴温が高くなり、フラッ
クス消耗が激しく、めっき不良となることになる。
明する。
し、続いて、10wt%の塩酸溶液中で酸洗後、水洗し
た。
に溶融した55%アルミニウム−亜鉛溶融めっき浴上に
厚さ約30mmになるよう浮遊,溶融させた。
溶融フラックスに接触させながら、めっき浴中へ15分
間浸漬して引き上げた。
鉛めっき試料の表面を観察し、外観の評価結果を第1表
に併せて記載した。第1表に示した本発明の実施例1〜
7から明らかなように、本発明の範囲のフラックス組成
物によって、めっき外観に優れ、不めっき、ピンホー
ル、ブツ、凹凸等の表面欠陥のない良好なめっきを施す
ことができた。 一方、比較例では、本発明で規定する組
成物のうち、いずれか一つを含んでいない結果を示し
た。比較例1、2、4及び5は、アルカリ土類金属の塩
化物を含んでいないために、めっき外観が不良で製品価
値がない。比較例3は、氷晶石を添加していないのでめ
っき外観が不良であった。
のフラックスを用いることによって、表面外観の良好な
溶融アルミニウム−亜鉛合金めっきを一段めっきによっ
て得ることが可能となった。
いた厚板構造物のアルミニウム−亜鉛合金めっきを二段
めっきや高価な設備を必要とする還元法のごとく複雑な
工程を用いることなく、溶融フラックス法により、容易
に得られるため、工程の短縮やコストの低減等発明の効
果はきわめて大きい。
Claims (2)
- 【請求項1】 アルミニウムを含むアルカリ金属の弗化
物10wt%を越え80wt%以下と、アルカリ土類金
属の塩化物とからなることを特徴とする溶融40〜80
%アルミニウム−亜鉛合金めっき用溶融フラックス組成
物。 - 【請求項2】 さらにリチウム,ナトリウム,カリウム
等のアルカリ金属の塩化物のうち、1種又は2種以上を
10〜80%の範囲内で含有する請求項1記載の溶融ア
ルミニウム−亜鉛合金めっき用溶融フラックス組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3094309A JP2510361B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 溶融アルミニウム−亜鉛合金めっき用溶融フラックス組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3094309A JP2510361B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 溶融アルミニウム−亜鉛合金めっき用溶融フラックス組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04323356A JPH04323356A (ja) | 1992-11-12 |
JP2510361B2 true JP2510361B2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=14106680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3094309A Expired - Lifetime JP2510361B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 溶融アルミニウム−亜鉛合金めっき用溶融フラックス組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2510361B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW374096B (en) * | 1995-01-10 | 1999-11-11 | Nihon Parkerizing | Process for hot dip-coating a steel material with a molten aluminum alloy according to an one-stage metal alloy coating method using a flux |
JP3080014B2 (ja) * | 1996-11-11 | 2000-08-21 | 住友金属工業株式会社 | 溶融めっき方法 |
CN1069703C (zh) * | 1999-02-11 | 2001-08-15 | 陶会成 | 钢材热浸镀铝工艺 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3740275A (en) | 1971-08-06 | 1973-06-19 | Thiem Corp | Galvanizing preflux wash composition |
-
1991
- 1991-04-24 JP JP3094309A patent/JP2510361B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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