JP2510167Y2 - 車両用ウインドシ―ルド取付装置 - Google Patents

車両用ウインドシ―ルド取付装置

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JP2510167Y2
JP2510167Y2 JP5053290U JP5053290U JP2510167Y2 JP 2510167 Y2 JP2510167 Y2 JP 2510167Y2 JP 5053290 U JP5053290 U JP 5053290U JP 5053290 U JP5053290 U JP 5053290U JP 2510167 Y2 JP2510167 Y2 JP 2510167Y2
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康敏 田中
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、トラック等車両のウインドシールド外周に
ウエザストリップを装着し、同ウエザストリップを介し
て上記ウインドシールドをキャブ等車両ボデーの窓開口
に取付けるようにしたウインドシールド取付装置に関す
るものである。
(従来の技術) ウインドシールドの外周に装着されたウエザストリッ
プを介して同ウインドシールドを車両ホデーの窓開口に
装着する態様を、第21図及び第22図を参照して説明す
る。図中符号10は車両ボデーの一例としてトラックのキ
ャブを総括的に示し、12はキャブ10の前端に設けられた
窓開口14の内周縁を限界するウインドシールド取付用フ
ランジ、16は上記窓開口14に取付けられるウインドシー
ルド、18は同ウインドシールド16の外周縁に装着された
ゴム製のウエザストリップ、20は上記ウエザストリップ
16に形成され上記ウインドシールド取付フランジ12に嵌
装されることによって同ウエザストリップを窓開口14に
装着するフランジ溝である。
上記ウインドシールド16は、キャブ10に取付けられる
以前その外周にウエザストリップ18が装着され、同ウエ
ザストリップ18の上記フランジ溝20には予め紐22が全周
にわたり圧入されている。
上述したように予め準備されたウインドシールド16を
キャブ10の窓開口14に取付ける場合、第21図にその一部
のみが示されている自体公知のウインドシールド搬送圧
着装置24(例えば、特願昭59-108297号又は特開昭60-25
2078号参照)によってウインドシールド16が窓開口14に
対し正しく位置決めされ、外周のウエザストリップ18が
窓開口14のウインドシールド取付用フランジ12(以下、
場合によりフランジと略称する)に適宜の圧力で押圧さ
れる。次に、キャブ10の内部に乗り込んだ作業者が上記
紐22の端末を把持して図中矢印Tで示すように牽引し、
紐22をフランジ溝20から引き出すことによって同フラン
ジ溝20の内側のリップ26を図中点線で示すように捲りあ
げてフランジ溝20内にフランジ12を嵌合させる作業が行
なわれ、全周の紐22をフランジ溝20から引出すことによ
り、第22図に示されているように、ウインドシールド16
が窓開口14に取付けられる。
上述したようにウインドシールド搬送圧着装置24によ
ってフランジ12に圧着されているウエザストリップ18の
リップ26を、紐22を牽引することによって捲り上げるた
めに、例えば大型トラックのウインドシールドの場合、
紐22の所要牽引力は30kg以上に達し、しかもウインドシ
ールド16の全周7〜8mにも及ぶ長い紐22を牽引しなけれ
ばならないので、作業者の疲労が著しく、短時間の作業
で交替を余儀なくされる不都合があった。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、上記事情に鑑み創案されたもので、上記ウ
インドシールド取付用の紐を入力によらず迅速にウエザ
ストリップのフランジ溝から引き出すことができ、かつ
上記紐引作業に際して車両ボデー内で作業する作業者の
安全を十分確保することができるようにした新規かつ有
用な車両用ウインドシールド取付装置を提供することを
目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案は、支持台に装架さ
れ、ウインドシールドを取付けるべき車両ボデーの内部
に向って延伸しかつ収縮して同車両ボデーの外部に後退
する伸縮自在のアーム装置と、同アーム装置に装着さ
れ、上記車両ボデーの窓開口を限界する取付フランジに
圧接された上記ウインドシールド外周のウエザストリッ
プに圧入されている紐を引出す紐引装置とを具備し、上
記アーム装置が、上記支持台に固定されたアーム基部
と、同アーム基部内に抜差し自在に収容された1個以上
のアーム部材と、上記アーム基部及びアーム部材間並び
にアーム部材相互間に配設され、アーム部材の上記進退
変位を禁止しまたは許容するように作動する少くとも1
個のロック装置とを具えていることを特徴とする車両用
ウインドシールド取付装置を提案するものである。
(作用) 本考案によれば、車両ボデーの内部に進退する伸縮自
在のアーム装置に取付けられた紐引装置によって上記ウ
エザストリップのフランジ溝内に圧入されている紐が牽
引され引出されるので、作業者の労力を大巾に省き作業
時間を短縮することができる。また、上記紐の引出しに
際して、アーム装置は、上記アーム基部とアーム部材と
の間、及びアーム部材相互間に設けられたロック装置の
施錠及び解錠によって、その延伸及び収縮を制御される
ので、不測の伸縮によって生起する可能性がある作業者
の負傷や車両ボデーの損傷が防止される。
(実施例) 以下本考案の実施例を第1図乃至第20図について具体
的に説明する。先づ、第1図の概略平面図及び第2図の
概略側面図並びに第3図の概略正面図において、符号28
は車両ボデー即ちこの実施例ではトラックのキャブ10を
緩速度で搬送するスラットコンベアであって、上記キャ
ブは第3図に略示されているように、スラットコンベア
28のコンベアプレート30に抜差し自在に樹立された複数
個(通常は4個)の支柱32に支持されて搬送され、搬送
中に前記ウインドシールド16その他の部品が取付けられ
る。
上記スラットコンベア28に沿って固定の架台34が配設
され、同架台34の上面に上記スラットコンベア28の走行
方向に対し平行に配置された一対のレール36が装着され
ている。同レール36上に前後各一対の車輪又はローラ38
を介して支持台40が装架され、同支持台40の上面には支
柱42が樹立されている。同支柱42の頂部に、その詳細な
構造については後に詳述する伸縮自在のアーム装置44が
装架され、同アーム装置44は、固定のアーム基部46と車
巾方向に伸縮することができる第1段アーム部材48と第
2段アーム部材50とを具えている。更に、上記第2段ア
ーム部材50の自由端部に、後に詳細に説明する紐引装置
52が装着されている。
上記一対のレール36間に、駆動スプロケット車54と従
動スプロケット車56との間に懸装されたチェーン58が配
設され、同チェーン58は上記支持台40の下側に突設され
た連結ブラケット60を介して同支持台に連結されてい
る。また、上記駆動スプロケット車54は駆動チェーン62
を介して可逆転可変速モータ64に連結されている。上記
チェーン58,駆動スプロケット車54,従動スプロケット車
56及び可逆転可変速モータ64は、上記支持台40をキャブ
10の搬送方向に所望の速度で前進させ、かつ逆方向に行
進させることができる往復移動装置を構成している。更
に、前記架台34と支持台40との間に側面形状がU字状を
なす可撓帯状体66が連結され、同可捲帯状体66の内部に
は、圧縮空気管又はホース,電気信号を伝送する信号用
電線,表示灯や電動モータに給電する電力線等が収容さ
れている。
第4図及び第5図の拡大側面図及び正面図に良く示さ
れているように、上記支持台40にはレール36の上面に乗
架された前記車輪38の外に、同レール36の下面に接して
支持台40の浮き上りを防止する第1の補助ローラ68が設
けられ、また一対のレール36の一方には、同レールの左
右側面に夫々当接する前記各一対の第2補助ローラ70が
設けられ、同補助ローラ70によって支持台40の横方向の
蛇行が防止される。
次に、上記アーム装置44の詳細な構造を第6図乃至第
13図を参照して説明する。特に第6図及び第8図の拡大
断面図に良く示されているように、支柱42の頂部に固定
されるアーム基部46は、上記スラットコンベア28側の端
面が開放された角柱状の中空管から構成されていて、そ
の内部に断面形状がC字形をなす第1段アーム部材48が
収容されている。第1段アーム部材48のウエブ又は縦壁
外側に、同アーム部材の軸線方向に沿って延びた上下一
対のガイドレール72u及び72lが固着され、上方ガイドレ
ール72uの上側面及び下方ガイドレール72lの下側面に、
上記アーム基部46の上下壁によって夫々支持された縦ロ
ーラ74u及び74lが当接し、これら縦ローラ74u及び74lは
ガイドレール72u及び72lの長手方向に適宜の間隔を存し
て複数個列設されている。また、同第1段アーム部材48
の上下フランジ又は横壁の外側に、同アーム部材の軸線
方向に延在する上下一対のガイドレール76u及び76lが固
着され、これらガイドレール76u及び76lの左右側面に、
上記アーム基部46の上下壁によって夫々支持された横ロ
ーラ78u及び78lが当接し、これら横ローラ78u及び78lは
ガイドレール76u及び76lの長手方向に適宜の間隔を存し
て複数対列設されている。従って、第1段アーム部材48
は、上下方向の変位を上記縦ローラ74u及び74lによって
規制され、かつ左右方向の変位を上記横ローラ78u及び7
8lにより規制されながら、アーム基部46に対し軸線方向
に抜差し自在に支持されている。
更に、上記第1段アーム部材48に断面形状がC字形を
なす第2段アーム部材50が収容されている。同アーム部
材50のウエブ又は縦壁外側に軸線方向に延在する上下一
対のガイドレール80u及び80lが固着され、上方ガイドレ
ール80uのV字状をなす頂縁に、第1段アーム部材48の
縦壁に支持されたVローラ82uの外周に形成されたV字
溝が嵌装され、同様に下方ガイドレール80lのV字状を
なす底縁に、第1段アーム部材48の縦壁に支持されたV
ローラ82lの外周に形成されたV字溝が嵌装されてい
る。これらVローラ82u及び82lは上記ガイドレール80u
及び80lの長手方向に適宜の間隔を存して複数個列設さ
れている。従って、第2段アーム部材50は、上記Vロー
ラ82u及び82lとガイドレール80u及び80lとの協働によっ
て上下及び左右方向の変位を規制されながら、第1段ア
ーム部材48に対し軸線方向に抜差し自在に支持されてい
る。
第6図及び第7図に良く示されているように、アーム
基部46と第1段アーム部材48との間に第1段用エアシリ
ンダ84が介装され、同エアシリンダ84は、そのシリンダ
84aの一端をアーム基部46に枢着され、またピストン軸8
4bの自由端部を第1段アーム部材48に枢着されている。
更に、第1段アーム部材48と第2段アーム部材50との間
に第2段用エアシリンダ86が介装され、同エアシリンダ
86は、そのシリンダ86aの一端を第1段アーム部材48に
枢着され、またピストン軸86bの自由端部を第2段アー
ム部材50に枢着されている。上記第1段用エアシリンダ
84はアーム基部46に対し第1段アーム部材48を抜差しす
る駆動手段を形成し、同様に第2段用エアシリンダ86は
第1段アーム部材48に対し第2段アーム部材50を抜差し
する駆動手段を形成している。上記第1段用エアシリン
ダ84は伸長側圧力室に圧縮空気を供給することによって
伸長し、収縮側圧力室に圧縮空気を供給することによっ
て収縮する所謂複動型のシリンダであり、一方第2段用
のエアシリンダ86は伸長側圧力室に圧縮空気を供給する
ことによって伸長するが収縮時には圧縮空気を使用しな
い単動型のシリンダである。
アーム装置44の休止時に、第1段用エアシリンダ84の
作動を制御する電磁弁(図示せず)の不測の誤作動何等
かの故障により第1段アーム部材48が伸長して作業者を
負傷させたり、スラットコンベア28によって搬送されて
いるキャブ10に損傷を与えたりすることを防止するめ
に、第1段アーム部材48とアーム基部46との間に、第10
図ないし第12図に示されている第1段ロック装置88が設
けられている。同ロック装置88は、アーム基部46の上方
壁及び下方壁に枢軸90を介して枢支されたフック92を具
えている。フック92はその自由端部に係止爪94を具え、
同係止爪94が前記ガイドレール76u及び76lに設けられた
切欠部96に係合することによって、第1段アーム部材48
が休止位置即ち収縮位置にロックされる。また、フック
92の枢軸90にピン100によって作動腕98が固着され、同
作動腕98の先端付近にフック92のロック作動を制御する
ロックシリンダ102が配設されている。特に第12図に良
く示されているように、上記ピン100の延長部に、一端
をアーム基部46に係止されたスプリング104の他端が係
止され、同スプリング104によってフック92はその先端
の係止爪94が上記切欠部96に係合する方向に常時回転時
に付勢されている。上記ロックシリンダ102に図示しな
い電磁弁を介して圧縮空気が供給されると、そのピスト
ン軸106が延伸して上記作動腕98を第12図において反時
計方向に廻動させ、フック92を同図中に一点鎖線で示し
た解錠位置に変位させることができる。上記ロック装置
88は、第9図ではアーム基部46の上下に2個設けられて
いるが、勿論上方の1個だけでもよい。
同様に、アーム装置の休止時に、第2段用エアシリン
ダ86の作動を制御する電磁弁(図示せず)の不測の誤作
動等何等かの故障で第2段アーム部材50が伸長して作業
者を負傷させたり、搬送されているキャブ10に損傷を与
えたりすることを防止するために、第6図及び第9図に
示されている第2段ロック装置108が設けられている。
同ロック装置108は、第1段アーム部材48のウエブ又は
縦壁に固着されたロックシリンダ110と、同ロックシリ
ンダのピストン軸112が係合する第2段アーム部材50の
ウエブ又は縦壁に穿設された係止孔114とから構成され
ている。同ロックシリンダ110のピストン軸112は、シリ
ンダ内に収蔵されているリターンスプリング(図示せ
ず)によって常時係止孔114に係合する延伸方向に付勢
され、また同シリンダ内に図示しない電磁弁を介して圧
縮空気が供給されたとき、上記リターンスプリングが克
服されてピストン軸112がシリンダ内に収縮し係止孔114
から抜け出して解錠される。
第6図に概念的に示されているように、上記第1段ア
ーム部材48の長手方向における略中央部分に、キャブ10
に対するアーム装置44の適正な関係位置を設定するため
の位置センサ116が設けられている。位置センサ116は、
第13図及び第14図の拡大図に示されているように、第1
段アーム部材48に固着されたブラケット118に枢軸120を
介して一端を枢支されたセンシングバー122と、同セン
シングバー122が第13図に実線で示した休止位置から点
線で示した作動位置に廻動することによって信号を発す
る近接スイッチ124と、その一端を第1段アーム部材48
に係止されかつ他端を上記枢軸120に突設されたピン126
に係止されて上記センシングバー122を図中実線で示し
た休止位置に常時弾性的に付勢するスプリング128とか
ら構成されている。
次に上記第2段アーム部材50の先端自由端部に装着さ
れる紐引装置52の詳細な構造を第15図ないし第17図を参
照して説明する。紐引装置52は、第2段アーム部材50に
固着された2枚の平行な支持板130と、同支持板130上に
回転自在に軸支された2個の平行な歯車軸132及び134
と、同歯車軸132及び134上に装架された一対の円弧歯形
歯車136及び138と、同歯車軸132及び134上に装架された
一対の同一歯数の駆動歯車140及び142と、一方の歯車軸
132に連結された減速歯車付エアモータ144とを具えてい
る。上記円弧歯形歯車136及び138は、第15図に良く示さ
れているように、互に噛合する歯間に前記紐22の直径よ
りは小さいがその通過は許容するような適宜の隙間Cが
設けられており、上記支持板130の上記隙間Cに臨む部
分に一組の光電センサを形成する例えば発光素子146と
受光素子148とが配設され、同光電センサによって上記
隙間C内に紐22が噛込まれているかどうかを検知するこ
とができる。また、上記歯車136及び138の噛合部を指向
する紐導入孔150を具えた導入部材152が上記一組の支持
板130に装着れている。導入部材152は、マウス154と同
マウスを取付けるハウジング156とからなり、マウス154
とハウジング156との接合部分に、第17図に示されてい
るように、円錐状をなす狭隙によって形成されたエアノ
ズル158が設けられている。上記円錐状エアノズル158は
ハウジング156に穿設された圧縮空気供給口160に連通
し、同供給口160は電磁弁162を介して圧縮空気源164に
接続されている。
上記円弧歯形歯車136及び138、駆動歯車140及び142は
安全のためにカバー166によって覆われ、同カバー166の
下端部分は紐22の収容室168を形成している。同収容室1
68の底部に、開閉自在の底板170が配設され、同底板170
の枢軸172は、上記収容室168の下端部分に固着された支
持ブラケット174内に回転自在に支持されている。また
上記枢軸172の収容室外に突出した一端部分に作動腕176
が固着され、同作動腕176に隣接して、第15図及び第18
図並びに第19図に示されているように、前記アーム基部
46に摺動自在に支持された開閉ロッド178が配設されて
いる。開閉ロッド178はスプリング180によって上記作動
腕176から離隔する方向に弾性的に付勢され、ストッパ1
82によって通常時上記作動腕176から離れた休止位置に
保持されている。また上記枢軸172には第15図に示され
ているように半径方向外方に突出したピン184が固着さ
れ、同ピン184とアーム基部46との間に張装されたスプ
リング186によって上記底板170は常時閉方向に付勢され
ている。
また、前記支柱42の側部にシュート188が装着され、
上記収容室168の底板170が開放されたとき、同収容室内
の紐22が上記シュート188内に落下し、更に紐収納箱190
内に滑落するようになっている。192及び194は支持台40
が走行するレール36の始端部及び終端部に配設され、作
業に無関係な人の接近を禁止してその安全を確保するた
めのフェンス、196は上記始端部のフェンス192に上記開
閉ロッド178に対して略同軸的に装着された当接板、198
は同当接板196を上記フェンス192からレール36の長手方
向に関し調整可能に保持する調整ボルトである。
上記装置の作動態様を第20図のタイムチャートに従っ
て説明する。最初、支持台40及び支柱42は第19図に実線
で示しかつ第2図に点線で示した休止位置に待機してお
り、アーム装置44内の第1段用エアシリンダ84及び第2
段用エアシリンダ86は共に後退即ち収縮している。ま
た、第1段アーム部材用のロックシリンダ102及び第2
段アーム部材用のロックシリンダ110は夫夫ロック位置
にある。従って、第1段アーム部材48及び第2段アーム
部材50は、第6図に示されているように夫々アーム部材
46内に後退して収納され、かつ夫々第1段及び第2段用
ロック装置88及び108によって同後退位置にロックされ
ている。更に紐引装置52のエアモータ144を停止してお
り、エアノズル158には圧縮空気が供給されず空気の吹
出しは停止している。
スラットコンベア28に載置されたキャブ10の前端が架
台34の上面に配設されたレール36の始端部を越えて前進
してくると、同スラットコンベア28に沿う適宜位置に配
置されたリミットスイッチ、光電装置等のキャブ検知装
置によってキャブが原点即ち第20図のタイムチャートに
おけるステップS0に達したことが検知され、以下一連
の作動サイクルが開始される。上記頂点S0において、
アーム装置44はキャブのウインドシールド取付位置に関
して第19図に実線で示す関係位置にある。
キャブ10が原点即ちステップS0に達すると、先づ可
逆転可変速モータ64が前進方向に低速の第1速度で回転
する。同モータ64の回転によりチェーン58が先進方向に
駆動され、同チェーン58に連結された支持台40がスラッ
トコンベア28と同一の同期速度で前進する。これと同時
に第1段アーム部材用のロックシリンダ102に圧縮空気
が供給されてそのピストン軸106が伸長し、フック92が
第12図に鎖線で示した解錠位置に廻動して第1段アーム
部材48のロックが解除される。その直後、ステップS1
において第1段用エアシリンダ84の伸長側圧力室に圧縮
空気が供給されて第1段アーム部材48がキャブ10に向っ
て前進し、その先端部分がドア開口200(第2図参照)
付近に達する第1の中間伸長位置で停止する。このとき
第2段アーム部材50は第2段アーム部材用のロック装置
108によりロックされているので、第2段アーム部材50
が突然伸長してキャブ内で作業している作業者を傷つけ
るような不具合がない。
次に、ステップS2において、上記可逆転可変速モー
タ64が前進方向に高速の第2速度で回転するので、支持
台40がスラットコンベア28の速度より早い速度で前進す
る。この支持台40、従って支柱42の急速前進により第1
段アーム部材48に取付けられている位置センサ116のセ
ンシングバー122がキャブ10の予め定められた適宜部位
例えばフロントピラー202に当接して第13図に点線で示
した位置に廻動される。センシングバー122の廻動によ
り近接スイッチ124が作動し上記モータ64の回転速度が
再び第1速度に切換えられるので、支持台40がキャブ10
と同期速度で前進する(ステップS3)。上記支持台40
の短時間の高速前進によってアーム装置44がキャブ10の
ウインドシールド取付位置に向って近接し、第2段アー
ム部材50に取付けられた紐引装置52が第19図に点線で示
した設定位置にセットされることとなる。一方、上記ス
テップS2において、第1段アーム部材用ロックシリン
ダ102に対する圧縮空気の供給は停止されているので、
フック92はスプリング104によってロック方向に付勢さ
れ、既に上記中間伸長位置まで前進している第1段アー
ム部材48をその位置にロックする。
上記ステップS3において、近接スイッチ124の作動に
より紐引装置52のエアモータ144に圧縮空気が供給され
て同モータが低速度で回転し、歯車軸132が低速回転を
行なう。歯車軸132の回転は同一歯数の駆動歯車140及び
142の噛合によって歯車軸134に伝達され、円弧歯形歯車
136及び138が同一の速度で回転する。
円弧歯形歯車136及び138が回転を始めた直後のステッ
プS4において、電磁弁162が作動し圧縮空気源164から
エアノズル158に圧縮空気が供給され、導入部材152の紐
導入孔150内に紐22を誘引する空気流が形成される。ま
た、ステップS4付近において、前述した公知のウイン
ドシールド搬送圧着装置24によって、予めその外周にウ
エザストリップ18を装着したウインドシールド16がキャ
ブ10の窓開口14に運搬され、上記ウエザストリップ18が
所定の圧力で窓開口14のフランジ12に圧接される。
キャブ10内の作業者が上記ウエザストリップのフラン
ジ溝20内に圧入されている紐22の端末を取って上記導入
部材152の紐導入孔150内に挿入する(ステップS5
と、エアノズル158の誘引作用によって自動的にかつ円
滑確実に紐が引入れられ円弧歯形歯車136及び138間に噛
込まれる。紐22の噛込みによって隙間Cが閉塞されるの
で、光電センサ146及び148の信号により紐22の噛込みが
確認され、適宜の報知手段例えばアーム基部46上に設け
られたOKランプ204がタイマーにより設定された一定時
間点灯すると共にエアモータ144が停止し、エアノズル1
58に対する圧縮空気の供給が停止される(ステップ
6)。上記報知手段の作動(この実施例ではOKランプ2
04の点灯)によって紐22の噛込みを確認した作業者は、
キャブ10の外に出て、外部に設けられているエアモータ
144の起動ボタンを押す(ステップS7)。エアモータ14
4の起動ボタンをキャブ10の外部に設けたことによっ
て、作業者がキャブ内に居ない状態で以下のステップが
行なわれるので、作業者の安全を図ることができる。
上記起動ボタンが押されると、第1段アーム部材用の
ロックシリンダ102及び第2段アーム部材用のロックシ
リンダ110に夫々圧縮空気が供給されて第1段アーム部
材48及び第2段アーム部材50のロックが解除される。続
いて、第1段用エアシリンダ84の伸長圧力室に圧縮空気
が供給されて第1段アーム部材48がキャブ内部に進入し
て第2の伸長位置即ちフルストローク位置まで延伸する
(ステップS8)。これと同時にエアモータ144が作動す
るので、円弧歯形歯車136及び138が再び回転をはじめウ
インドシールド外周のウエザストリップ18のフランジ溝
20内に圧入されている紐22が牽引されて引出される。紐
22の引出しに伴ないフランジ溝20に対する紐の離脱位置
がウインドシールドの四周に沿って順次移動するので、
ステップS10において、上記離脱位置が支持台から遠ざ
かる方向に変位するときに第2段用エアシリンダ86の伸
長側圧力室に圧縮空気が供給され、第2段アーム部材50
が上記離脱位置の変位に応じて伸長する。第2段アーム
部材50が第1図、第3図及び第7図に示すようにフルス
トロークLだけ伸長したのちステップS11において第2
段用エアシリンダ86に対する圧縮空気の供給が遮断され
る。
上記紐22の引出しが、例えば第3図に矢印で示したよ
うに最初ウインドシールドの下方縁から行なわれてその
離脱位置が下方縁に沿い支持台から遠ざかる方向に移動
して一方の縦縁に達したとき、上記第2段アーム部材50
が図示のようにフルストロークする。続いて上記離脱位
置が縦縁の上端から上方縁に移って第2段アーム部材50
の先端を越えアーム基部46側即ち支持台側に移ると、牽
引される紐の張力によって第2段用エアシリンダ86のピ
ストン軸86bが収縮方向即ち第3図において左方に自動
的に変位する。上記ピストン軸86bの紐22の張力に基づ
く自動的な収縮変位が、第20図のタイムチャートにおい
てステップS11とステップS12との間の点線で示されて
いる。ステップS12において、第2段用エアシリンダ86
が完全に収縮すると、第2段用ロックシリンダ110への
圧縮空気の供給が遮断され、そのピストン軸112が係止
孔114に嵌合して第2段アーム部材50がロックされる。
一方、このステップS12までに紐22の引出しが終了して
紐22は収容室168の底板170上に落下し、一方ウインドシ
ールド16は窓開口14に取付けられる。
紐引装置52による紐22の引出しが終了したのち、ステ
ップS13においてエアモータ144が停止する。引続きス
テップS14において、支持台40を駆動する可逆転可変速
モータ64が一亘停止して(なお必要ならば更に積極的に
僅少時間逆転させてもよい)前進しているキャブ10に対
し紐引装置52が相対的に後退してウインドシールド16か
ら離れると共に、第1段用エアシリンダ84の収縮側圧力
室に圧縮空気が供給されて第1段アーム部材48がアーム
基部46内に収縮し、従ってアーム装置44全体がキャブ10
の外部に後退する。その後、ステップS15において第1
段アーム用のロックシリンダ102に対する圧縮空気の供
給が遮断されて第1段アーム部材48が収縮位置にロック
され、続いて上記可逆転可変速モータ64が逆回転即ち後
進方向に回転して支持台40が最初の原点に復帰し、1作
動サイクルが終了する。
上記支持台40の原点への復帰の際に、第19図に示され
ているように、アーム基部46に設けられている開閉ロッ
ド178が、始端側のフェンス192に配設された当接板196
に当接し同図において左方に駆動されるので、ウエザス
トリップから引出された紐22を収容している収容室168
の底板170が同図中に点線で示されているように開放さ
れる。底板170の開放により紐22がシュート188内に落下
して滑動し、自動的に紐収容箱190内に収容され回収さ
れる。
上述したように、従来は作業者が大きな操作力をもっ
て引出していた紐を、伸縮自在のアームに装着された紐
引装置によって自動的にしかも迅速容易に引出すことが
できるので、作業者の労力を省き作業コストを大巾に低
減し得る利点が利点がある。また、上記紐引き作業の開
始及び終了時におけるアーム装置の伸縮、並びに紐引き
工程中に生起するウエザストリップからの紐の離脱位置
の変位に追随して紐引装置を変位させるためのアーム装
置の伸縮時を除いて、アーム装置の不測の伸縮作動が上
記ロック装置によって確実に禁止されるので、車両ボデ
ー内で種々の作業を行っている作業者の負傷や車両ボデ
ーの損傷が効果的に防止され、安全性を確保することが
できる。
なお、上記実施例では、アーム装置44が、固定のアー
ム基部46,第1段アーム部材48及び第2段アーム部材50
の3部材から構成され、アーム基部46と第1段アーム部
材48との間にロック装置88が設けられ、また第1段アー
ム部材48と、第2段アーム部材50との間にロック装置10
8が設けられているが、アーム装置44を固定のアーム基
部と単一の可動アーム部材の2部材で構成して、両者間
に1個のロック装置を設けると共に、上記可動アーム部
材の伸縮作動を多段階にきめ細かく制御することによっ
て上記実施例と同等の作用効果を得ることができ、更に
アーム装置44を固定のアーム基部と3個以上の可動アー
ム部材によって形成し、アーム基部と第1段アーム部材
との間及び後続する各段のアーム部材相互間に、夫々ロ
ック装置を配設することによって、同様の作用効果を奏
し得ることは明らかである。
(考案の効果) 叙上のように本考案に係る車両用ウインドシールド取
付装置は、支持台に装架され、ウインドシールドを取付
けるべき車両ボデーの内部に向って延伸しかつ収縮して
同車両ボデーの外部に後退する伸縮自在のアーム装置
と、同アーム装置に装着され、上記車両ボデーの窓開口
を限界する取付フランジに圧接された上記ウインドウシ
ールド外周のウエザストリップに圧入されている紐を引
出す紐引装置とを具備し、上記アーム装置が、上記支持
台に固定されたアーム基部と、同アーム基部内に抜差し
自在に収容された1個以上のアーム部材と、上記アーム
基部及びアーム部材間並びにアーム部材相互間に配設さ
れ、アーム部材の上記進退変位を禁止しまたは許容する
ように作動する少くとも1個のロック装置とを具えてい
ることを特徴とし、従来作業者の人手に依存していたウ
インドシールド取付用ウエザストリップの紐を引出す作
業を殆ど自動的に行なうことによって、作業者の疲労を
軽減すると共に、作業コストを大巾に低減し得る利点が
あり、また紐引出作業中における作業者の負傷や機材の
損傷を確実に防止することができるので、実用上有益で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るウインドシールド取付装置の一実
施例を示す概略平面図、第2図は第1図に示した装置の
概略側面図、第3図は第1図に示した装置の概略正面
図、第4図は第1図の装置における支持台40及びその駆
動部分の部分的拡大側面図、第5図は第4図の矢印V方
向から視た部分的拡大正面図、第6図は第1図における
アーム装置44の拡大断面図、第7図は上記アーム装置44
が伸長した態様を示した平面図、第8図は第6図の矢印
VIII方向から視た拡大側面図、第9図は第6図の矢印IX
-IX方向に沿って視た部分的正面図、第10図は第9図に
おける矢印X部分の部分的拡大平面図、第11図は第10図
のXI-XI線に沿い矢印方向に視た断面図、第12図は第10
図のXII-XII線に沿い矢印方向に視た断面図、第13図は
第6図における位置センサ116部分の拡大正面図、第14
図は上記位置センサ116の拡大平面図、第15図は第1図
における紐引装置52の拡大側面図、第16図は第15図の縦
断面図、第17図は第15図のXVII-XVII線に沿い矢印方向
に視た部分的横断面図、第18図は第9図の矢印XVIII方
向から視た部分的側面図、第19図は支持台40の休止位置
(原点)における拡大側面図、第20図は上記各図に示し
たウインドシールド取付装置の作動態様を示す線図、第
21図及び第22図は車両ボデーにウインドシールドを取付
ける態様を示した夫々要部断面図である。 10……トラックのキャブ(車両ボデー)、12……取付フ
ランジ、14……窓開口、16……ウインドシールド、18…
…ウエザストリップ、20……フランジ溝、22……紐、28
……スラットコンベア、34……架台、36……レール、40
……支持台、42……支柱、44……アーム装置、46……ア
ーム基部、48……第1段アーム部材、50……第2段アー
ム部材、52……紐引装置、58……チェーン、64……チェ
ーン駆動用可逆転可変速モータ、88……第1段ロック装
置、108……第2段ロック装置。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持台に装架され、ウインドシールドを取
    付けるべき車両ボデーの内部に向って延伸しかつ収縮し
    て同車両ボデーの外部に後退する伸縮自在のアーム装置
    と、同アーム装置に装着され、上記車両ボデーの窓開口
    を限界する取付フランジに圧接された上記ウインドシー
    ルド外周のウエザストリップに圧入されている紐を引出
    す紐引装置とを具備し、上記アーム装置が、上記支持台
    に固定されたアーム基部と、同アーム基部内に抜差し自
    在に収容された1個以上のアーム部材と、上記アーム基
    部及びアーム部材間並びにアーム部材相互間に配設さ
    れ、アーム部材の上記進退変位を禁止しまたは許容する
    ように作動する少くとも1個のロック装置とを具えてい
    ることを特徴とする車両用ウインドシールド取付装置。
JP5053290U 1990-05-15 1990-05-15 車両用ウインドシ―ルド取付装置 Expired - Lifetime JP2510167Y2 (ja)

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