JP2510075Y2 - 燃料噴射時期制御装置 - Google Patents

燃料噴射時期制御装置

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JP2510075Y2
JP2510075Y2 JP7509190U JP7509190U JP2510075Y2 JP 2510075 Y2 JP2510075 Y2 JP 2510075Y2 JP 7509190 U JP7509190 U JP 7509190U JP 7509190 U JP7509190 U JP 7509190U JP 2510075 Y2 JP2510075 Y2 JP 2510075Y2
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JP
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fuel injection
temperature
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mode
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洋 上久保
聖 川谷
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、燃料の噴射時期を調整可能な電子制御式燃
料噴射ポンプの燃料噴射時期制御装置に関する。
(従来の技術) 自動車のエンジンでは、始動直後でエンジンが十分に
暖まっていないようなとき、燃料が完全に燃えずに半燃
えの状態になり、排気ガスとして白煙が出ている場合が
ある。これは着火している気筒と着火していない気筒が
混在しているためである。また、着火している気筒と、
着火していない気筒内の温度を比べると、そこには温度
差が存在することが判る。
そこで、この対策として燃料噴射時期のタイミングを
進めると白煙がなくなることは既に実験で証明されてい
る。
そして従来では、この燃料噴射時期のタイミングを調
整する場合、エンジンの冷却水温を検出し、この冷却水
温に基づいて調整している。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、従来における燃料噴射時期の制御の仕
方では、例えば寒冷地で走行されたような場合、冷却水
温は上がっているのにもかかわらず吸気温度が低いとき
は、燃料噴射時期のタイミングがずれ、着火しない気筒
が混在してエンジン不調を招き、燃費や排ガス状態など
を悪くしている問題点があった。
本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は各気筒の排気温度を個別に計測するとともに排
気温度に応じて噴射時期を調整し、これによって着火性
を良くし、合わせて燃費や排ガス状態を向上させること
のできる構造にした燃料噴射時期制御装置を提供するこ
とにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案に係る燃料噴射時期
制御装置は、複数の気筒に燃料を供給する燃料噴射ポン
プで燃料が供給される各気筒毎の排気温度を個別に計測
する温度センサと、前記燃料噴射ポンプを低温暖機モー
ドで動作させるときに使用される低温用噴射時期マップ
と通常の運転モードで動作させるときに使用される通常
用噴射時期マップとが取り込まれた記憶手段と、前記噴
射ポンプの運転モードを切り換える運転モード切り換え
手段とを備え、前記運転モード切り換え手段は、前記温
度センサで計測された温度の平均値が設定温度よりも低
く、且つ各測定値の偏差が設定偏差よりも大きいときに
前記低温暖機モードとし、それ以外では前記通常の運転
モードに切り換えることを特徴とする。
(作用) この構成によれば、温度センサにより各気筒の排気温
度を個別に計測し、運転モード切り換え手段が、温度セ
ンサで計測された各気筒の排気温度の平均値、および各
測定値の偏差を求め、この平均値が設定温度よりも低
く、且つ、該偏差が設定偏差よりも大きいと低温暖機モ
ードに切換え、それ以外では通常の運転モードに切り換
えるので、エンジンの失火と見做されると低温用噴射時
期マップにより失火を防止できる燃料噴射時期を算出
し、同噴射時期に燃料噴射を行わせることができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説
明する。
第1図は本考案の一実施例に係る燃料噴射時期制御装
置を適用したエンジン制御系の概略構成図である。
この制御系では、図示しない複数の気筒(この実施例
では4つ)を有したエンジン1の排気マニホールド2
に、各気筒の排気温度を個別に計測する温度センサS1,S
2,S3,S4がそれぞれ各気筒に対応して設けられている。
また、この各温度センサS1,S2,S3,S4で計測された信号
は、コントロールユニット3に入力されるようになって
いる。さらに、コントロールユニット3には、エンジン
1の冷却水温を検出するための水温センサ4と、各気筒
に燃料を供給する燃料噴射ポンプ5が接続されており、
しかも燃料噴射ポンプ5が低温暖機モードで動作される
低温用噴射時期マップおよび通常の運転モードで動作さ
れる通常用噴射時期マップとが取り込まれた記憶手段
や、制御手段や、入出力手段で構成されている。このコ
ントロールユニット3は周知のエンジン制御処理を実行
でき、特に、運転モード切り換え手段としての機能を備
える。即ち、この運転モード切り換え手段は、温度セン
サS1〜S4で計測された温度T1〜T4の平均値Taが設定温度
Toよりも低く、且つ各測定値T1〜T4の偏差σ1〜σ4が設
定偏差σoよりも大きいときに低温暖機モードに切り換
え、それ以外では通常の運転モードに切り換える。
そして、この制御系では、コントロールユニット3内
に予め組み込まれているプログラムによって燃料噴射時
期が制御されるもので、第2図はこのプログラムの一例
を示している。
そこで、この第2図に示したプログラムと共に燃料噴
射時期制御装置の動作を次に説明する。
まず、第2図に示すフローは、エンジンが駆動される
とスタートする。また、これと同時に温度センサS1,S2,
S3,S4より各気筒の排気温度T1,T2,T3,T4が取り込まれ、
これがストアされる(ステップST1)。次いで、これら
各温度センサS1,S2,S3,S4から得られた排気温度T1,T2,T
3,T4の平均値TaをステップST2で算出し、さらにステッ
プST3で平均値Taとある設定値Toとを比較する。そし
て、このときに平均値Taが設定値Toよりも大きい場合
は、全ての気筒が着火されて排気温度が高くなっている
と判断し、ステップST4へ進んで記憶手段6に記憶され
ている通常用噴射時期マップを用いて通常の運転モード
で動作され、再びステップST1へ戻って次の判断を行
う。
一方、ステップST3で平均値Taが設定値Toよりも小さ
いと判断された場合は、ステップST5へ進んで、ここで
は、平均値Taと、各センサS1,S2,S3,S4で測定された各
温度値との各々の偏差σ1,σ2,σ3,σ4を順次求め
る。次いで、ステップST6へ進み、このステップST6で各
偏差σ1とある設定値σoとを比較する。そして、ここで
は全ての偏差σ1が設定値σoよりも小さい場合はステッ
プST4へ進み、このステップST4で記憶手段6に記憶され
ている通常用噴射時期マップを用いて通常の運転モード
で動作され、再びステップST1へ戻って次の判断を行
う。これに対して偏差σ1のいずれか一つが設定値σo
りも大きい場合は、低温暖機運転と判断し、ステップST
7へ進んで記憶手段6に記憶されている低温用噴射時期
マップを用いて低温暖機モードで動作される。なお、こ
の低温用噴射時期マップを使用した場合では、通常用噴
射時期マップを使用した場合に比べて、燃料噴射ポンプ
5の噴射時期が進められる。
したがって、この燃料噴射時期制御装置を用いたエン
ジン制御系によれば、全気筒の排気温度の平均値Taと、
各気筒毎に測定された各測定値の偏差σ1を算出して、
これで適正の運転モードを知り、その運転モードに応じ
て低温用噴射時期マップまたは通常用噴射時期マップに
基づいて燃料噴射時期の調整を行うことができる。すな
わち、燃焼後における排気ガスの温度を検出して調整す
るようにしているので、燃料噴射時期をより適格に制御
することができ、着火性が向上すると同時に燃費や排ガ
ス状態が良くなる。
なお、本考案は上記実施例により説明したが、勿論こ
の実施例の構造に限定されるものではなく、本考案の要
旨を逸脱しない範囲で色々と設計の変更を施しても差し
支えないものである。
(考案の効果) 以上説明したとおり、本考案に係る燃料噴射時期制御
装置によれば、温度センサにより各気筒の排気温度を個
別に計測し、計測された各気筒の排気温度の平均値を求
め、更に、各気筒毎の排気温度の偏差を求め、排気温度
の平均値が設定温度よりも低く且つ該偏差が設定偏差よ
りも大きいと、低温暖機モードに切換え、それ以外では
通常の運転モードに切り換える。
このため、暖機完了前等におけるエンジンの失火を検
出した際には、燃料噴射時期を失火を防止できる値に調
整でき、これにより、着火性が向上し、同時に燃費や排
ガス状態が良くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る燃料噴射時期制御装置
を適用したエンジン制御系の概略構成図、第2図は同上
エンジン制御系内で実行処理される制御プログラムの一
例を示したフローチャートである。 1…エンジン、2…排気マニホールド、3…コントロー
ルユニット、4…水温センサ、5…燃料噴射ポンプ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の気筒に燃料を供給する燃料噴射ポン
    プの燃料噴射時期制御装置において、前記各気筒の排気
    温度を個別に計測する温度センサと、前記燃料噴射ポン
    プを低温暖機モードで動作させるときに使用される低温
    用噴射時期マップと通常の運転モードで動作させるとき
    に使用される通常用噴射時期マップとが取り込まれた記
    憶手段と、前記噴射ポンプの運転モードを切り換える運
    転モード切り換え手段とを備え、前記運転モード切り換
    え手段は、前記温度センサで計測された温度の平均値が
    設定温度よりも低く、且つ各測定値の偏差が設定偏差よ
    りも大きいときに前記低温暖機モードとし、それ以外で
    は前記通常の運転モードに切り換えることを特徴とする
    燃料噴射時期制御装置。
JP7509190U 1990-07-13 1990-07-13 燃料噴射時期制御装置 Expired - Lifetime JP2510075Y2 (ja)

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JPH0432240U JPH0432240U (ja) 1992-03-16
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