JP2509845B2 - 偏光無依存型光アイソレ―タ - Google Patents

偏光無依存型光アイソレ―タ

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JP2509845B2
JP2509845B2 JP15227892A JP15227892A JP2509845B2 JP 2509845 B2 JP2509845 B2 JP 2509845B2 JP 15227892 A JP15227892 A JP 15227892A JP 15227892 A JP15227892 A JP 15227892A JP 2509845 B2 JP2509845 B2 JP 2509845B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定波長帯域の半導体
レーザ入射光の使用に対して偏光方向に依存せずにアイ
ソレータとして機能する偏光無依存型光アイソレータに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば光通信,光計測,光磁気デ
ィスク等の光学的装置(システム)の光源には、波長
0.6〜0.8[μm]の帯域の半導体レーザやガスレ
ーザが使用されることが多い。ところで、こうしたレー
ザからの出射光はその一部がレーザ自体に帰還されて、
波長の揺らぎやノイズを生じる為、こうした光源への戻
り光のノイズ除去を行う光アイソレータが実用化されて
いる。
【0003】このような光アイソレータは、複屈折性を
有する単結晶の複屈折素子とファラデー回転子としての
ファラデー素子とを備えている。このうち、ファラデー
回転子の材料には、一般式Cd1-x Mnx Te(但し、
0<x≦1)で示される半磁性半導体の使用が提案され
ている。
【0004】尚、従来の光アイソレータにおいては、多
い場合でも3〜4個の複屈折素子と2個のファラデー素
子とを組合わせたものが知られている。このように複数
の複屈折素子及びファラデー素子により構成された光ア
イソレータには、偏光無依存型のものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の偏光無依存型光
アイソレータの場合、ファラデー素子自体に温度変化に
よる特性変化や、加工精度による特性のバラツキ等があ
ったり、或いは光源として用いるレーザの発振波長にバ
ラツキがあるとアイソレータとしての特性が低下されて
しまい易い。加えて、現状ではこのようなアイソレータ
の特性低下を対処すべく、適切な技術的対策が何等図ら
れていないという問題がある。
【0006】本発明は、かかる問題点を解決すべくなさ
れたもので、その技術的課題は、アイソレータとしての
特性低下を大幅に抑制し得ると共に、入射光の偏光方向
に依存せずに機能する複数の複屈折素子及びファラデー
素子を備えた偏光無依存型光アイソレータを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複屈折
性を有する4個の複屈折素子と、3個のファラデー素子
とを配列して構成される偏光無依存型光アイソレータに
おいて、各複屈折素子及び各ファラデー素子は、光の透
過方向から順に第1の複屈折素子,第1のファラデー素
子,第2の複屈折素子,第2のファラデー素子,第3の
複屈折素子,第3のファラデー素子,及び第4の複屈折
素子の配列をとり、該第1及び第2の複屈折素子は偏光
分離の方向が互いに透過光に対して垂直な面内で互いに
約45度傾いていると共に該偏光分離の距離が互いに等
しく、該第3及び第4の複屈折素子は偏光分離の距離が
互いに等しく、該第1及び第2の複屈折素子の偏光分離
の距離に対する該第3及び第4の複屈折素子の偏光分離
の距離の比は0.4142:1であって、該第1,第
2,及び第3のファラデー素子による透過光の偏光方向
の回転角度がそれぞれ約45度である偏光無依存型光ア
イソレータが得られる。 又、本発明によれば、上記偏
光無依存型光アイソレータにおいて、第1及び第2の複
屈折素子の偏光分離の距離に対する該第3及び第4の複
屈折素子の偏光分離の距離の比を、1:0.4142に
変えた偏光無依存型光アイソレータが得られる。
【0008】更に、本発明によれば、複屈折性を有する
4個の複屈折素子と、3個のファラデー素子とを配列し
て構成される偏光無依存型光アイソレータにおいて、各
複屈折素子及び各ファラデー素子は、光の透過方向から
順に第1の複屈折素子,第1のファラデー素子,第2の
複屈折素子,第2のファラデー素子,第3の複屈折素
子,第3のファラデー素子,及び第4の複屈折素子の配
列をとり、該第1及び第2の複屈折素子は偏光分離の方
向が透過光に垂直な面内で互いに約45度傾いており、
該第1及び第4の複屈折素子は偏光分離の距離が互いに
等しく、該第2及び第3の複屈折素子は偏光分離の距離
が等しく、該第1及び第4の複屈折素子の偏光分離の距
離に対する該第2及び第3の複屈折素子の偏光分離の距
離の比は1:0.4142であって、該第1,第2及び
第3のファラデー素子による透過光の偏光方向の回転角
度がそれぞれ約45度である偏光無依存型光アイソレー
タが得られる。
【0009】加えて、本発明によれば、光の透過方向へ
順に配置された第1の複屈折素子と、第1のファラデー
素子と、第2の複屈折素子と、第2のファラデー素子
と、第3の複屈折素子と、第3のファラデー素子および
第4の複屈折素子とからなり、第1と第2の複屈折素子
の偏光分離方向が透過光に垂直な面内で互いに約45度
傾いており、第1と第2の複屈折素子の偏光分離距離の
比が1/0.4142であり、第3と第4の複屈折素子
の偏光分離方向が透過光に垂直な面内で互いに約45度
傾いており、第3と第4の複屈折素子の偏光分離距離の
比が0.4142/1であり、かつ、第1と第2と第3
のファラデー素子による透過光の偏光方向の回転角度が
約45度である光アイソレータが得られる。
【0010】
【作用】本発明の偏光無依存型光アイソレータにおいて
は、3個のファラデー素子と4個の複屈折素子とをアイ
ソレータ素子として、これらの各素子の光学的配置を偏
光無依存となるように解析した適正値に基づいて定めて
いるので、光アイソレータとして実用上最も重要となる
逆方向の透過損失特性に関し、温度や光波長等の変化、
或いは加工精度に多少のバラツキがあっても、アイソレ
ータとしての諸特性に殆ど低下を来さない。
【0011】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明の偏光無依存型
光アイソレータについて図面を参照して詳細に説明す
る。
【0012】図1は、本発明の第1の実施例である偏光
無依存型光アイソレータの要部の構成を斜視図により示
したものである。図中において、A1で示される方向は
光アイソレータの光透過方向であり、以下はこれを順方
向と呼ぶ。又、A2 で示される方向は、光アイソレータ
の光透過阻止方向であって、以下はこれを逆方向と呼
ぶ。
【0013】ここで、B1 ,B2 ,B3 ,及びB4 は、
それぞれルチル単結晶を素材とする複屈折素子である。
又、F1 ,F2 ,及びF3 は、それぞれ希土類ビスマス
鉄ガーネット単結晶を素材とするファラデー回転子とし
てのファラデー素子である。更に、B1 ,B2 ,B3
及びB4 の複屈折素子は、何れも結晶軸と素子の面とが
ほぼ48度の角度を成す素子を構成しており、各素子の
板厚は複屈折素子B1 ,B2 が0.414mmで、複屈
折素子B3 ,B4 が1.00mmである。
【0014】図2は、各複屈折素子の順方向から見た偏
光分離の方向(図中の白矢印で示す)と偏光分離の距離
との配置関係を説明するものである。但し、ここで各複
屈折素子が入射光に対して出射する時に2つの偏光成分
(常光線,異常光線)に分離される為、一方の光線(常
光線)に対して他方の光線(異常光線)が移動する方向
のことを偏光分離の方向と呼び、2つの偏光成分に関す
る各複屈折素子の透過端側における相互の距離を偏光分
離の距離と呼ぶ。
【0015】図2(a)は順方向透過光の場合を説明す
るもので、複屈折素子B1 では偏光分離の方向が左方向
(時計の短針の9時の方向)で偏光分離の距離が41.
4μm、複屈折素子B2 では左上方向(時計の短針の1
0時30分の方向)でその距離が41.4μm、複屈折
素子B3 では上方向(時計の短針の12時00分の方
向)でその距離が100μm、複屈折素子B4 では左下
方向(時計の短針の7時30分方向)でその距離が10
0μmである。
【0016】一方、図2(b)は逆方向透過光の場合を
説明するもので、この場合の偏光分離方向は順方向とは
逆の方向で、偏光分離の距離は順方向と等しい値とな
る。
【0017】ファラデー素子F1 ,F2 ,F3 は、何れ
も波長1.55μmの光に対してその偏波方向が45度
回転するように、ファラデー素子の周囲に配置された永
久磁石によって飽和磁化されている。その回転方向は順
方向から見て図2(a)及び(B)に黒矢印で示す方向
であって、ファラデー素子F1 ,F3 では時計回りの方
向、ファラデー素子F2 では反時計回りに回転する方向
をとる。
【0018】次に、図3及び図4を用いて、順方向を透
過する光の偏光分離の状態を説明する。図3は、各素子
の間の位置関係を番号数字で区分けしたものである。即
ち、ここでは複屈折素子B1 に関して順方向入射側の位
置(或いは逆方向出射側の位置)を1、複屈折素子B1
とファラデー素子F1 との間の位置を2、ファラデー素
子F1 と複屈折素子B2 との間の位置を3、複屈折素子
2 とファラデー素子F2 との間の位置を4、ファラデ
ー素子F2 と複屈折素子B3 との間の位置を5、複屈折
素子B3 とファラデー素子F3 の間の位置を6、ファラ
デー素子F3 と複屈折素子B4 との間の位置を7、複屈
折素子B4 に関して順方向出射側の位置(或いは逆方向
入射側の位置)を8としてそれぞれ区別している。
【0019】図4(a)は、順方向を透過する光の1か
ら8までの各位置における順方向から見た偏光成分の移
動状態を示したものである。
【0020】具体的に云えば、1の位置では、順方向の
一点から入射する光を無偏光であるとすれば、2方向に
直交した偏光成分を持つ光として示される。2の位置で
は、複屈折素子B1 によって、水平方向の偏光成分(ル
チル結晶を透過する光の異常光成分)は左方向に41.
4μm移動し、垂直方向の偏光成分(ルチル結晶を透過
する光の通常光成分)は元の位置に留まっている。3の
位置では、ファラデー素子F1 によって偏光成分は何れ
も時計回りに45度回転している。4の位置では、複屈
折素子B2 によって、水平方向より時計回りに45度傾
いた成分のみ左上方向に41.4μm移動している。5
の位置では、ファラデー素子F2 によって偏光成分は何
れも反時計回りに45度回転している。6の位置では、
複屈折素子B3 によって、垂直方向の偏光成分のみが上
方に100μm移動している。7の位置では、ファラデ
ー素子F3 によって偏光成分はいずれも時計回りに45
度回転している。8の位置では、複屈折素子B4 によっ
て水平方向から反時計回りに45度傾いた成分のみが左
下方に100μm移動し、直交するもうひとつの成分と
一致している。
【0021】これにより、順方向を透過する光は偏光成
分に分離されることなく光アイソレータ素子より出射さ
れることが判る。
【0022】図4(b)は、逆方向を透過する光の1か
ら8までの各位置における順方向から見た偏光成分の移
動状態を示したものである。
【0023】ここでは、8の位置では、逆方向から入射
する光は無偏光であって、2方向に直交した偏光成分と
して示される。7の位置では、複屈折素子B4 によって
水平方向より反時計回りに45度傾いた偏光成分のみが
右上方に100μm移動している。6の位置では、ファ
ラデー素子F3 によって、何れの偏光成分も時計回りに
45度回転している。5の位置では、複屈折素子B3
よって、垂直方向の偏光成分のみ下方に100μm移動
している。4の位置では、ファラデー素子F2 によっ
て、何れの偏光成分も反時計回りに45度回転してい
る。3の位置では、複屈折素子B2 によって、水平方向
より時計回りに45度傾いた成分のみが右下方向に4
1.4μm移動している。2の位置では、ファラデー素
子F1 によって偏光成分は何れも時計回りに45度回転
している。1の位置では、複屈折素子B1 によって、水
平方向の偏光成分は右方向に41.4μm移動してい
る。
【0024】これにより、逆方向を透過する光は、光ア
イソレータ素子を通過すると直交する偏光成分に分離
し、図4(a)に示す1の位置における入射点に戻るこ
とはないことが判る。
【0025】図5は、本発明の第1の実施例に係る偏光
無依存型光アイソレータの基本構成を平面図により示し
たものである。ここでは3個のファラデー素子と4個の
複屈折素子とから成るアイソレータ素子14を中心とし
て、このアイソレータ素子14の両側に図示の如く、そ
れぞれGRINレンズ12とPCコネクター付きシング
ルモードファイバー11とを配置している。即ち、ここ
ではシングルモードファイバー11はGRINレンズ1
2の両側に配置され、GRINレンズ12によってシン
グルモードファイバー11より出射した波長1.55μ
mのレーザ光が直径約60μmに絞られ、この絞り位置
13と、アイソレータ素子14の中央とがほぼ一致する
ように各部を配列している。尚、これら全ての光学部品
の光透過面には、波長1.55μm光に対する無反射コ
ート膜が施されている。
【0026】このようにして構成された偏光無依存型光
アイソレータに対して、発振波長1.55μmの半導体
のレーザの光をシングルモードファイバー11よりアイ
ソレータ素子14の順方向に透過させたところ、透過損
失は1.5dBであり、逆方向に透過させた場合の透過
損失は64dBであった。
【0027】又、これらの透過損失はレーザ光の波長を
1.51〜1.59[μm]の範囲で変化させても、そ
の値に0.5dB以上の変化は認められなかった。更
に、この偏光無依存型光アイソレータの温度を0〜60
[℃]と変化させた場合も,透過損失の変化は0.5d
B以下であった。因みに、従来の偏光無依存型光アイソ
レータでこのような条件下で比較実験を行ったところ、
上述した諸条件の変化では5dB以上の透過損失の変化
が認められる結果となった。加えて、本発明の偏光無依
存型光アイソレータにおいて、入射する光の偏光方向を
180度変化させた場合の透過損失の変化は、順方向で
0.1dB、逆方向で0.5dBという結果になった。
【0028】次に、本発明の第2の実施例である偏光無
依存型光アイソレータについて説明する。この偏光無依
存型光アイソレータは、基本的には上述したものと同じ
構成であり、各素子の板厚は複屈折素子B1 ,B2
1.00mmとなっており、複屈折素子B3 ,B4
0.414mmとなっている。図6は、この実施例の場
合の順方向から見た各複屈折素子の偏光分離の方向(図
中の白矢印で示す)とその距離の配置関係を説明するも
のである。
【0029】図6(a)は順方向透過光の場合を説明す
るもので、複屈折素子B1 では偏光分離の方向が上方向
(時計の短針の7時30分方向)で偏光分離の距離が1
00μm、複屈折素子B2 では左下方向(時計の短針の
7時30分方向)でその距離が100μm、複屈折素子
3 では左方向(時計の短針の9時の方向)でその距離
が41.4μm、複屈折素子B4 では左上方向(時計の
短針の10時30分の方向)でその距離が41.4μm
である。
【0030】一方、図6(b)は逆方向透過光の場合を
説明するもので、この場合の偏光分離方向も順方向とは
逆の方向で、偏光分離の距離は順方向と等しい値とな
る。
【0031】ファラデー素子F1 ,F2 ,F3 は、何れ
も波長1.55μmの光に対してその偏波方向が45度
回転するように、ファラデー素子の周囲に配置された永
久磁石によって飽和磁化されている。その回転方向は順
方向から見て図6(a)及び(B)に黒矢印で示す方向
であって、ファラデー素子F1 ,F3 では時計回りの方
向、ファラデー素子F2 では反時計回りに回転する方向
をとる。
【0032】ここでも図3に示した各素子の間の位置関
係の番号数字を用いて、順方向から見た偏光成分の移動
状態を説明する。
【0033】図7(a)は、順方向を透過する光の1か
ら8までの各位置における順方向から見た偏光成分の移
動状態を示したものである。
【0034】具体的に云えば、1の位置では、順方向の
一点から入射する光を無偏光であるとすれば、2方向に
直交した偏光成分を持つ光として示される。2の位置で
は、複屈折素子B1 によって、垂直方向の偏光成分(ル
チル結晶を透過する光の異常光成分)は上方向に100
μm移動し、水平方向の偏光成分(ルチル結晶を透過す
る光の通常光成分)は元の位置に留まっている。3の位
置では、ファラデー素子F1 によって偏光成分は何れも
時計回りに45度回転している。4の位置では、複屈折
素子B2 によって、垂直方向より時計回りに45度傾い
た成分のみ左下方向に100μm移動している。5の位
置では、ファラデー素子F2 によって偏光成分は何れも
反時計回りに45度回転している。6の位置では、複屈
折素子B3 によって、水平方向の偏光成分のみが左方に
41.4μm移動している。7の位置では、ファラデー
素子F3 によって偏光成分は何れも時計回りに45度回
転している。8の位置では、複屈折素子B4 によって水
平方向から反時計回りに45度傾いた成分のみが左上方
に41.4μm移動し、直交するもうひとつの成分と一
致している。
【0035】これにより、順方向を透過する光は偏光成
分に分離されることなく光アイソレータ素子より出射さ
れることが判る。
【0036】図7(b)は、逆方向を透過する光の1か
ら8までの各位置における順方向から見た偏光成分の移
動状態を示したものである。
【0037】ここでは、8の位置では、逆方向から入射
する光は無偏光であって、2方向に直交した偏光成分と
して示される。7の位置では、複屈折素子B4 によって
水平方向より反時計回りに45度傾いた偏光成分のみが
右下方に41.4μm移動している。6の位置では、フ
ァラデー素子F3 によって、何れの偏光成分も時計回り
に45度回転している。5の位置では、複屈折素子B3
によって、水平方向の偏光成分のみ右方に41.4μm
移動している。4の位置では、ファラデー素子F2 によ
って、何れの偏光成分も反時計回りに45度回転してい
る。3の位置では、複屈折素子B2によって、垂直方向
より時計回りに45度傾いた成分のみが右上方向に10
0μm移動している。2の位置では、ファラデー素子F
1 によって偏光成分は何れも時計回りに45度回転して
いる。1の位置では、複屈折素子B1 によって、垂直方
向の偏光成分は下方向に100μm移動している。
【0038】これにより、逆方向を透過する光は、光ア
イソレータ素子を通過すると直交する偏光成分に分離
し、図7(a)に示す1の位置における入射点に戻るこ
とはないことが判る。
【0039】このような3個のファラデー素子と4個の
複屈折素子とから成るアイソレータ素子を用いて図5に
示した如く、偏光無依存型光アイソレータを構成しても
先の実施例と同様な効果を奏する。
【0040】更に、本発明の第3の実施例である偏光無
依存型光アイソレータについて説明する。この偏光無依
存型光アイソレータも、基本的には上述したものと同じ
構成であるが、各素子の板厚は複屈折素子B1 ,B4
0.414mmとなっており、複屈折素子B2 ,B3
で1.00mmとなっている。図8は、この実施例の場
合の順方向から見た各複屈折素子の偏光分離の方向(図
中の白矢印で示す)とその距離との配置関係を説明する
ものである。
【0041】図8(a)は順方向透過光の場合を説明す
るもので、複屈折素子B1 では偏光分離の方向が左方向
(時計の短針の9時の方向)で偏光分離の距離が41.
4μm、複屈折素子B2 では右上方向(時計の短針の1
時30分方向)でその距離が100μm、複屈折素子B
3 では上方向(時計の短針の12時の方向)でその距離
が100μm、複屈折素子B4 では右下方向(時計の短
針の4時30分方向)でその距離が41.4μmであ
る。
【0042】一方、図8(b)は逆方向透過光の場合を
説明するもので、この場合の偏光分離方向も順方向とは
逆の方向で、偏光分離の距離は順方向と等しい値とな
る。又、ファラデー素子F1 ,F2 ,F3 は、何れも波
長1.55μmの光に対してその偏波方向が45度回転
するように、ファラデー素子の周囲に配置された永久磁
石によって飽和磁化されている。その回転方向は順方向
から見て図8(a)及び(b)に黒矢印で示す方向であ
って、ファラデー素子F1 ,F3 では反時計回りの方
向、ファラデー素子F2 では時計回りに回転する方向を
とる。
【0043】ここでも図3に示した各素子の間の位置関
係の番号数字を用いて、順方向から見た偏光成分の移動
状態を説明する。
【0044】図9(a)は、順方向を透過する光の1か
ら8までの各位置における順方向から見た偏光成分の移
動状態を示したものである。
【0045】具体的に云えば、1の位置では、順方向の
一点から入射する光を無偏光であるとすれば、2方向に
直交した偏光成分を持つ光として示される。2の位置で
は、複屈折素子B1 によって、水平方向の偏光成分(ル
チル結晶を透過する光の異常光成分)は上方向に41.
4μm移動し、垂直方向の偏光成分(ルチル結晶を透過
する光の通常光成分)は元の位置に留まっている。3の
位置では、ファラデー素子F1 によって偏光成分は何れ
も反時計回りに45度回転している。4の位置では、複
屈折素子B2 によって、水平方向より反時計回りに45
度傾いた成分のみ右上方向に100μm移動している。
5の位置では、ファラデー素子F2 によって偏光成分は
何れも時計回りに45度回転している。6の位置では、
複屈折素子B3 によって、垂直方向の偏光成分のみが上
方に100μm移動している。7の位置では、ファラデ
ー素子F3 によって偏光成分は何れも反時計回りに45
度回転している。8の位置では、複屈折素子B4 によっ
て水平方向から時計回りに45度傾いた成分のみが右下
方に41.4μm移動し、直交するもうひとつの成分と
一致している。
【0046】これにより、順方向を透過する光は偏光成
分に分離されることなく光アイソレータ素子より出射さ
れることが判る。
【0047】図9(b)は、逆方向を透過する光の1か
ら8までの各位置における順方向から見た偏光成分の移
動状態を示したものである。
【0048】ここでは、8の位置では、逆方向から入射
する光は無偏光であって、2方向に直交した偏光成分と
して示される。7の位置では、複屈折素子B4 によって
水平方向より時計回りに45度傾いた偏光成分のみが左
上方に41.4μm移動している。6の位置では、ファ
ラデー素子F3 によって、何れの偏光成分も反時計回り
に45度回転している。5の位置では、複屈折素子B3
によって、垂直方向の偏光成分のみ右方に100μm移
動している。4の位置では、ファラデー素子F2 によっ
て、何れの偏光成分も時計回りに45度回転している。
3の位置では、複屈折素子B2 によって、水平方向より
反時計回りに45度傾いた成分のみが左下方向に100
μm移動している。2の位置では、ファラデー素子F1
によって偏光成分は何れも反時計回りに45度回転して
いる。1の位置では、複屈折素子B1 によって、垂直方
向の偏光成分は右方向に41.4μm移動している。
【0049】これにより、逆方向を透過する光は、光ア
イソレータ素子を通過すると直交する偏光成分に分離
し、図9(a)に示す1の位置における入射点に戻るこ
とはないことが判る。
【0050】このような3個のファラデー素子と4個の
複屈折素子とから成るアイソレータ素子を用いて図5に
示した如く、偏光無依存型光アイソレータを構成しても
先の実施例と同様な効果を奏する。
【0051】次に、本発明の第4の実施例である光アイ
ソレータを説明する。図10は、本発明の第4の実施例
である光アイソレータを斜視図により示したものであ
る。図10においても、符号A1 で示される方向は光ア
イソレータの光透過方向(以下「順方向」という)であ
り、符号A2 で示す方向は光アイソレータの光透過阻止
方向(以下「逆方向」という)である。符号B1
2 ,B3 ,B4 はルチル単結晶を素材とする複屈折素
子である。符号F1 ,F2 ,F3 はテルビウムビスマス
鉄ガーネット単結晶を素材とするファラデー素子であ
る。これら複屈折素子B1 〜B4 は、全て結晶軸と素子
の面とがほぼ48度の角度を成しており、複屈折素子B
1 ,B4 の板の厚さは1mmであり、かつ、複屈折素子
2 ,B3 の厚さは0.414mmである。
【0052】複屈折素子B1 ,B2 ,B3 ,B4 の偏光
分離方向と距離は図11に示す矢印方向である。
【0053】図11(a)は順方向の透過光の場合で複
屈折素子B1 では時計の短針の12時の方向で距離は1
00μmであり、複屈折素子B2では時計の短針の4時
30分の方向で距離は41.4μmであり、複屈折素子
3 では時計の短針の9時の方向で距離は41.4μm
であり、複屈折素子B4 では時計の短針の1時30分の
方向で距離は100μmである。図11(b)は逆方向
の透過光の場合で、偏光分離距離は順方向と同じ、分離
方向は逆となる。
【0054】ファラデー素子F1 ,F2 ,F3 は波長
1.3μmの光に対して、その偏波方向が45度回転す
るように、ファラデー素子F1 ,F2 ,F3 の周囲に配
置された永久磁石によって飽和磁化されている。その回
転方向は順方向から見て、図11において矢印で示す方
向であってファラデー素子F1 ,F3 では反時計回りの
方向、ファラデー素子F2 では時計回りに回転する方向
をとる。
【0055】図12および図13に順方向および逆方向
へ透過する光の偏光分離状況を示す。先ず図12には、
本発明の第4の実施例に係る光アイソレータの正面図が
示されている。
【0056】図12に示すように複屈折素子B1 に関し
て順方向入射側の位置を1とし、複屈折素子B1 とファ
ラデー素子F1 の間の位置を2とし、ファラデー素子F
1 と複屈折素子B2 の間の位置を3として、複屈折素子
2 とファラデー素子F2の間の位置を4とし、ファラ
デー素子F2 と複屈折素子B3の間の位置を5とし、複
屈折素子B3 とファラデー素子F3の間の位置を6と
し、ファラデー素子F3 と複屈折素子B4 の間の位置を
7とし、かつ、複屈折素子B4 に関して順方向出射側の
位置を8として示す。
【0057】次に順方向を透過する光の各位置1〜8に
おける順方向から見た偏光状況を図13(a)に示す。
【0058】先ず1の位置では、順方向の一点から入射
する光は無偏光であって2方向に直交した偏光成分とし
て表わされる。2の位置では複屈折素子B1によって、
垂直方向の偏向成分(ルチル結晶の異常光成分)は上方
に100μm移動し、水平方向の偏光成分(ルチル結晶
の常光成分)は元の位置に留まっている。3の位置で
は、ファラデー素子F1 によって偏光成分は何れも反時
計回りに45度回転している。4の位置では、複屈折素
子B2 によって、水平方向より時計回りに45度傾いた
偏光成分のみが時計の短針の4時30分の方向に41.
4μm移動する。5の位置ではファラデー素子F2によ
って偏光成分は、何れも時計回りに45度回転してい
る。6の位置では複屈折素子B3 によって、水平方向偏
光成分のみ、時計の短針の9時の方向に41.4μm移
動している。7の位置では、ファラデー素子F3 によっ
て、何れの偏光成分も反時計回りに45度回転してい
る。8の位置では複屈折素子B4 によって、水平方向よ
り時計回りに45度傾いた偏光成分のみが、時計の短針
の1時30分の方向に100μm移動し、直交するもう
一方の成分と一致する。以上の結果、順方向を透過する
光は偏光成分に分離することなく光アイソレータの素子
中を通過する。
【0059】次に、逆方向を透過する光の各位置1〜8
における順方向から見た偏光状況を図13(b)に示
す。
【0060】先ず8の位置では、逆方向の一点から入射
する光は無偏光であって、2方向に直交した偏光成分と
して表わされる。7の位置では複屈折素子B4 によって
水平方向より時計回りに45度傾いた偏光成分のみが時
計の短針の4時30分の方向に100μm移動してい
る。6の位置ではファラデー素子F3 によって何れの偏
光成分も反時計回りに45度回転している。5の位置で
は複屈折素子B3 によって、水平方向偏光成分のみ時計
の短針の3時の方向に41.4μm移動している。4の
位置ではファラデー素子F2 によって、何れの偏光成分
も時計回りに45度回転している。3の位置では複屈折
素子B2 によって水平方向により時計回りに45度傾い
た偏光成分のみが時計の短針の10時30分の方向に4
1.4μm移動する。2の位置ではファラデー素子F1
によって、偏光成分は何れも、反時計回り45度回転し
ている。1の位置では複屈折素子B1 によって、垂直方
向の偏光成分のみ時計の短針の6時の方向に100μm
移動している。
【0061】以上の結果、逆方向を透過する光は光アイ
ソレータの素子を通過すると偏光成分に分離し、図13
(a)1の位置における入射点に戻ることはない。
【0062】図14に示すように、第4の実施例に係る
光アイソレータ素子14の両側にPCコネクター付シン
グルモードファイバー11,GRINレンズ12をそれ
ぞれ配置し、GRINレンズによってシングルモードフ
ァイバー11より出射した波長1.55μmのレーザ光
は直径約60μmに絞られており、この絞られた位置1
3と光アイソレータ14の中央とがほぼ一致するように
配列する。
【0063】シングルモードファイバー11のレンズ側
端面及びGRINレンズ12と、光アイソレータ14を
構成する各複屈折素子と、各ファラデー素子にはそれぞ
れ波長1.55μmの光に対する無反射コート膜が施さ
れている。
【0064】以上のようにして構成された偏光無依存型
光アイソレータに対して、発振波長1.55μmの半導
体のレーザの光をシングルモードファイバー11より光
アイソレータの素子の順方向に透過させた。この場合の
透過損失は1.5dBであり、一方、逆方向に透過させ
た場合は透過損失は64dBであった。これらの透過損
失はレーザ光の波長を1.51〜1.59[μm]の範
囲で変化させても、その値に変化は認められなかった。
又、光アイソレータの温度を0℃〜60℃と変化させた
場合も、透過損失に変化は認められなかった。更に、入
射する光の偏光方向を180度変化させた場合透過損失
の変化は順方向で0.1dB、逆方向の場合で0.5d
Bであった。
【0065】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明によれば、3
個のファラデー素子と4個の複屈折素子とをアイソレー
タ素子として、これらの各素子の光学的配置を偏光無依
存となるように解析した適正値に基づいて定めているの
で、温度や光波長等の変化、或いは加工精度の多少のバ
ラツキによっても、アイソレータとしての諸特性に殆ど
低下を来さない有用性の高い偏光無依存型光アイソレー
タが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である偏光無依存型光ア
イソレータの要部を示した斜視図である。
【図2】図1に示す偏光無依存型光アイソレータの要部
における順方向から見た各複屈折素子の偏光分離の方向
と偏光分離の距離との配置関係を説明するもので、同図
(a)は順方向の透過光を対象にする場合で、同図
(b)は逆方向の透過光を対象にする場合のものであ
る。
【図3】図1に示す偏光無依存型光アイソレータの要部
における各素子の間の位置関係の番号分けを説明するた
めのものである。
【図4】図1に示す偏光無依存型光アイソレータの要部
に関する順方向から見た偏光成分の移動状態を示したも
ので、同図(a)は順方向を透過する光を対象にする場
合で、同図(b)は逆方向を透過する光を対象にする場
合のものである。
【図5】本発明の第1の実施例である偏光無依存型光ア
イソレータの基本構成を示した平面図である。
【図6】本発明の第2の実施例である偏光無依存型光ア
イソレータの要部における順方向から見た各複屈折素子
の偏光分離の方向及びその距離との配置関係を説明する
もので、同図(a)は順方向透過光を対象にする場合
で、同図(b)は逆方向透過光を対象にする場合のもの
である。
【図7】本発明の第2の実施例である偏光無依存型光ア
イソレータの要部に関する図3に示した各番号位置にお
ける順方向から見た偏光成分の移動状態を示したもの
で、同図(a)は順方向を透過する光を対象にする場合
で、同図(b)は逆方向を透過する光を対象にする場合
のものである。
【図8】本発明の第3の実施例である偏光無依存型光ア
イソレータの要部における順方向から見た各複屈折素子
の偏光分離の方向及びその距離との配置関係を説明する
もので、同図(a)は順方向透過光を対象にする場合
で、同図(b)は逆方向透過光を対象にする場合のもの
である。
【図9】本発明の第3の実施例である偏光無依存型光ア
イソレータの要部に関する図3に示した各番号位置にお
ける順方向から見た偏光成分の移動状態を示したもの
で、同図(a)は順方向を透過する光を対象にする場合
で、同図(b)は逆方向を透過する光を対象にする場合
のものである。
【図10】本発明の第4の実施例である偏光無依存型光
アイソレータの要部を示した斜視図である。
【図11】図10に示す偏光無依存型光アイソレータの
要部における順方向から見た各複屈折素子の偏光分離の
方向と偏光分離の距離との配置関係を説明するもので、
同図(a)は順方向の透過光を対象にする場合で、同図
(b)は逆方向の透過光を対象にする場合のものであ
る。
【図12】図10に示す偏光無依存型光アイソレータの
要部における各素子の間の位置関係の番号分けを説明す
るためのものである。
【図13】図10に示す偏光無依存型光アイソレータの
要部に関する順方向から見た偏光成分の移動状態を示し
たもので、同図(a)は順方向を透過する光を対象にす
る場合で、同図(b)は逆方向を透過する光を対象にす
る場合のものである。
【図14】本発明の第4の実施例である偏光無依存型光
アイソレータの基本構成を示した平面図である。
【符号の説明】
1 ,B2 ,B3 ,B4 複屈折素子 F1 ,F2 ,F3 ファラデー素子

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複屈折性を有する4個の複屈折素子と、
    3個のファラデー素子とを配列して構成される偏光無依
    存型光アイソレータにおいて、前記各複屈折素子及び前
    記各ファラデー素子は、光の透過方向から順に第1の複
    屈折素子,第1のファラデー素子,第2の複屈折素子,
    第2のファラデー素子,第3の複屈折素子,第3のファ
    ラデー素子,及び第4の複屈折素子の配列をとり、該第
    1及び第2の複屈折素子は偏光分離の方向が互いに透過
    光に対して垂直な面内で互いに約45度傾いていると共
    に該偏光分離の距離が互いに等しく、該第3及び第4の
    複屈折素子は偏光分離の距離が互いに等しく、該第1及
    び第2の複屈折素子の偏光分離の距離に対する該第3及
    び第4の複屈折素子の偏光分離の距離の比は0.414
    2:1であって、該第1,第2,及び第3のファラデー
    素子による透過光の偏光方向の回転角度がそれぞれ約4
    5度であることを特徴とする偏光無依存型光アイソレー
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の偏光無依存型光アイソレ
    ータにおいて、前記第1及び第2の複屈折素子の偏光分
    離の距離に対する該第3及び第4の複屈折素子の偏光分
    離の距離の比を、1:0.4142に変えたことを特徴
    とする偏光無依存型光アイソレータ。
  3. 【請求項3】 複屈折性を有する4個の複屈折素子と、
    3個のファラデー素子とを配列して構成される偏光無依
    存型光アイソレータにおいて、前記各複屈折素子及び前
    記各ファラデー素子は、光の透過方向から順に第1の複
    屈折素子,第1のファラデー素子,第2の複屈折素子,
    第2のファラデー素子,第3の複屈折素子,第3のファ
    ラデー素子,及び第4の複屈折素子の配列をとり、該第
    1及び第2の複屈折素子は偏光分離の方向が透過光に垂
    直な面内で互いに約45度傾いており、該第1及び第4
    の複屈折素子は偏光分離の距離が互いに等しく、該第2
    及び第3の複屈折素子は偏光分離の距離が等しく、該第
    1及び第4の複屈折素子の偏光分離の距離に対する該第
    2及び第3の複屈折素子の偏光分離の距離の比は1:
    0.4142であって、該第1,第2及び第3のファラ
    デー素子による透過光の偏光方向の回転角度がそれぞれ
    約45度であることを特徴とする偏光無依存型光アイソ
    レータ。
  4. 【請求項4】 光の透過方向へ順に配置された第1の複
    屈折素子と、第1のファラデー素子と、第2の複屈折素
    子と、第2のファラデー素子と、第3の複屈折素子と、
    第3のファラデー素子および第4の複屈折素子とからな
    り、前記第1と第2の複屈折素子の偏光分離方向が透過
    光に垂直な面内で互いに約45度傾いており、前記第1
    と第2の複屈折素子の偏光分離距離の比が1/0.41
    42であり、前記第3と第4の複屈折素子の偏光分離方
    向が透過光に垂直な面内で互いに約45度傾いており、
    前記第3と第4の複屈折素子の偏光分離距離の比が0.
    4142/1であり、かつ、前記第1と第2と第3のフ
    ァラデー素子による透過光の偏光方向の回転角度が約4
    5度であることを特徴とする光アイソレータ。
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