JP2509834B2 - 低荷重用ロ―ドセルの構造 - Google Patents
低荷重用ロ―ドセルの構造Info
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- JP2509834B2 JP2509834B2 JP3278999A JP27899991A JP2509834B2 JP 2509834 B2 JP2509834 B2 JP 2509834B2 JP 3278999 A JP3278999 A JP 3278999A JP 27899991 A JP27899991 A JP 27899991A JP 2509834 B2 JP2509834 B2 JP 2509834B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動的粘弾性測定器のよ
うな材料試験機に用いるのに適した、低荷重用ロードセ
ルの構造に関し、特に座屈に強く、固有周波数が高く、
また熱伝導による影響の少ない低荷重用ロードセルの構
造に係わる。
うな材料試験機に用いるのに適した、低荷重用ロードセ
ルの構造に関し、特に座屈に強く、固有周波数が高く、
また熱伝導による影響の少ない低荷重用ロードセルの構
造に係わる。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチック、ゴム、複合材料な
ど高分子材料の利用範囲は急速に拡大しているが、それ
が利用可能であるかどうかは、単なる静的な特性で判断
するのではなく、これら材料の動的な物性評価を行なう
ことが必要で、そのために動的粘弾性測定器が使用され
ている。
ど高分子材料の利用範囲は急速に拡大しているが、それ
が利用可能であるかどうかは、単なる静的な特性で判断
するのではなく、これら材料の動的な物性評価を行なう
ことが必要で、そのために動的粘弾性測定器が使用され
ている。
【0003】ここで、簡単に、動的粘弾性測定器につい
て述べると、これは試験片の一方へ強制的に振動変位を
与え、これによる歪と試験片の他方に生じる応力とか
ら、複素弾性率(動的粘弾性率)を測定するものである
が、実際の測定に際しては、測定雰囲気を低温から高温
(例えば、−150℃〜+400℃)まで変化させなが
ら連続的に測定するだけでなく、振動変位を与える加振
器の加振周波数も任意に選択(0.01Hz〜110H
z)が出来るようになっている。
て述べると、これは試験片の一方へ強制的に振動変位を
与え、これによる歪と試験片の他方に生じる応力とか
ら、複素弾性率(動的粘弾性率)を測定するものである
が、実際の測定に際しては、測定雰囲気を低温から高温
(例えば、−150℃〜+400℃)まで変化させなが
ら連続的に測定するだけでなく、振動変位を与える加振
器の加振周波数も任意に選択(0.01Hz〜110H
z)が出来るようになっている。
【0004】所で、従来はこのような動的粘弾性測定器
に用いるための、特別に用意されたロードセルがある訳
ではなく、通常の低荷重用ロードセルが殆んどそのまま
で用いられていた。これは、第6図に示すように、起歪
体となる素材1に、応力を集中させる連結円形状の孔2
を空けることにより、2本のビーム3、4を上下に平行
に形成し、上下のビーム3、4の薄肉部3(a、b)、
4(a、b)の外側に歪ゲージ5(a〜d)を貼着した
構造となっているが、薄肉部3(a、b)、4(a、
b)の座屈による破損等を考慮し、これまでは予め設計
段階で厚さ(t)を比較的厚く、t=1〜2mm程度と
最初に決めて設計することが多く、仮にt=1mmの条
件でロードセルを計算すると、所定の撓み量を得るため
には、どうしてもビーム3、4が長くなり、装置が大型
となるから、それだけ固有周波数も低いものとなってい
た。
に用いるための、特別に用意されたロードセルがある訳
ではなく、通常の低荷重用ロードセルが殆んどそのまま
で用いられていた。これは、第6図に示すように、起歪
体となる素材1に、応力を集中させる連結円形状の孔2
を空けることにより、2本のビーム3、4を上下に平行
に形成し、上下のビーム3、4の薄肉部3(a、b)、
4(a、b)の外側に歪ゲージ5(a〜d)を貼着した
構造となっているが、薄肉部3(a、b)、4(a、
b)の座屈による破損等を考慮し、これまでは予め設計
段階で厚さ(t)を比較的厚く、t=1〜2mm程度と
最初に決めて設計することが多く、仮にt=1mmの条
件でロードセルを計算すると、所定の撓み量を得るため
には、どうしてもビーム3、4が長くなり、装置が大型
となるから、それだけ固有周波数も低いものとなってい
た。
【0005】また、荷重の検出も、第6図に示すよう
に、左端部6を固定(斜線図示)し、少しでも大型化を
避けるため、右方上部P点に荷重(外力)Wを加えて、
図示しないが、よく知られているように、平行四辺形状
に変形(撓み)させ、この変形を歪ゲージ5(a〜d)
の抵抗変化で検出することにより行なわれていたが、既
に述べたことから理解出来るように、動的粘弾性の測定
中には試験片がかなり熱く或は冷たくなっており、この
試験片がチャックを介して連結される、上記P点の温度
は当然熱く或は冷たくなっているから、この点、即ち荷
重着力点から見たビーム3、4への熱伝導路には僅かだ
が差異が生じる構造となっていた。
に、左端部6を固定(斜線図示)し、少しでも大型化を
避けるため、右方上部P点に荷重(外力)Wを加えて、
図示しないが、よく知られているように、平行四辺形状
に変形(撓み)させ、この変形を歪ゲージ5(a〜d)
の抵抗変化で検出することにより行なわれていたが、既
に述べたことから理解出来るように、動的粘弾性の測定
中には試験片がかなり熱く或は冷たくなっており、この
試験片がチャックを介して連結される、上記P点の温度
は当然熱く或は冷たくなっているから、この点、即ち荷
重着力点から見たビーム3、4への熱伝導路には僅かだ
が差異が生じる構造となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、撓み量を
大きく取るためビーム3、4が長いと、薄肉部3(a、
b)、及び4(a、b)が比較的厚くても、予期しない
衝撃等も含めた比較的大きな力(特に圧縮力)が加わっ
た場合、その部分で座屈し易く破損に至ることが多く、
また、ビーム3、4が長く固有周波数が低いと、測定信
号中に試験片を振動変位させる加振器の周波数による影
響も受け、更に、ビーム方向に長くなるのを避けるた
め、実用上から荷重着力点を図示のP点に取ると、上下
のビーム3、4に対する熱伝導路が対称とはならず、熱
膨張差による温度誤差も入り易い等の欠点があった。
大きく取るためビーム3、4が長いと、薄肉部3(a、
b)、及び4(a、b)が比較的厚くても、予期しない
衝撃等も含めた比較的大きな力(特に圧縮力)が加わっ
た場合、その部分で座屈し易く破損に至ることが多く、
また、ビーム3、4が長く固有周波数が低いと、測定信
号中に試験片を振動変位させる加振器の周波数による影
響も受け、更に、ビーム方向に長くなるのを避けるた
め、実用上から荷重着力点を図示のP点に取ると、上下
のビーム3、4に対する熱伝導路が対称とはならず、熱
膨張差による温度誤差も入り易い等の欠点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】それ故、歪みゲージ15
(a〜d)が貼着される測定用のビーム(20、21)
の厚さを薄く、長さを短くし、これを補佐する補助用の
ビーム(13、14)の暑さを厚く、長さを長くして、
これら測定用及び補助用のビーム(20、21及び1
3、14)を、固定部16と荷重部17との間に平行並
列に、かつ荷重受部17aのほぼ中央を通る仮想の平面
に対して対称に配置する。
(a〜d)が貼着される測定用のビーム(20、21)
の厚さを薄く、長さを短くし、これを補佐する補助用の
ビーム(13、14)の暑さを厚く、長さを長くして、
これら測定用及び補助用のビーム(20、21及び1
3、14)を、固定部16と荷重部17との間に平行並
列に、かつ荷重受部17aのほぼ中央を通る仮想の平面
に対して対称に配置する。
【0008】
【作用】回転半径の短い測定用のビーム20、21或は
22の撓み動作は、回転半径の長い補助用のビーム1
3、14或は24により支えられて同時に回動(撓み)
が行なわれるから、測定用のビーム20、21或は22
は引張力が作用した(伸張した)状態で撓むことにな
り、圧縮力が作用しないので、座屈に対して強く、した
がって、測定用のビーム20、21を薄くかつ短く出来
るため、各ビームも従来に比べれば全体的に短くなっ
て、固有周波数もそれだけ高く、測定信号中に混入する
加振器の加振周波数による影響も排除され、更に荷重受
17aから見た熱伝導路に差異がないから、温度誤差も
取除かれる。
22の撓み動作は、回転半径の長い補助用のビーム1
3、14或は24により支えられて同時に回動(撓み)
が行なわれるから、測定用のビーム20、21或は22
は引張力が作用した(伸張した)状態で撓むことにな
り、圧縮力が作用しないので、座屈に対して強く、した
がって、測定用のビーム20、21を薄くかつ短く出来
るため、各ビームも従来に比べれば全体的に短くなっ
て、固有周波数もそれだけ高く、測定信号中に混入する
加振器の加振周波数による影響も排除され、更に荷重受
17aから見た熱伝導路に差異がないから、温度誤差も
取除かれる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
するが、第1〜第3図(第2図は部分拡大図)には、外
側の平行ビームとして、薄肉部の厚さが比較的厚く、長
さの長い補助用のビームを用いた例が示され、第4、5
図には、外側の平行ビ−ムとして、全体に厚さが薄く、
長さの短い、歪ゲージの貼着された測定用のビームを用
いた例が示されており、ここでは、同じ働きをする部分
には同じ符号が使用されている。
するが、第1〜第3図(第2図は部分拡大図)には、外
側の平行ビームとして、薄肉部の厚さが比較的厚く、長
さの長い補助用のビームを用いた例が示され、第4、5
図には、外側の平行ビ−ムとして、全体に厚さが薄く、
長さの短い、歪ゲージの貼着された測定用のビームを用
いた例が示されており、ここでは、同じ働きをする部分
には同じ符号が使用されている。
【0010】第1図において、11は起歪体となる板状
の素材で、これに一対の細長い上向き及び下向きのコ字
状孔12a、12bを空けることにより、比較的厚い薄
肉部13a、13b、及び14a、14bを備えた、比
較的長い一対の平行ビーム13、14が外側上下に平行
に形成され、これらの左端に連結された垂直部が固定部
16となり、右端に連結された垂直部が荷重部17とな
って、この荷重部17の中央には横向きT字状に荷重受
17aが形成されている。
の素材で、これに一対の細長い上向き及び下向きのコ字
状孔12a、12bを空けることにより、比較的厚い薄
肉部13a、13b、及び14a、14bを備えた、比
較的長い一対の平行ビーム13、14が外側上下に平行
に形成され、これらの左端に連結された垂直部が固定部
16となり、右端に連結された垂直部が荷重部17とな
って、この荷重部17の中央には横向きT字状に荷重受
17aが形成されている。
【0011】続いて、一対の平行ビーム13、14の内
側に取り残された連結路18の右方端部に縦長の長方形
孔19を空けることにより、上記薄肉部13(a、
b)、及び14(a、b)に比べ極薄肉で形成される短
い一対の平行ビーム20、21が連結路18の右方上下
に平行に形成され、その結果、ビーム20、21の左端
は連結路18を介して固定部16に連結され、その右端
は直接荷重部17に連結されるようになり、また表面
(外側)にはそれぞれ歪ゲージ15(a〜d)が貼着さ
れる(第2図参照)。したがって、測定用のビーム2
0、21が薄くて短いから、従来のものと全体構成を比
べると(概略図示程度の大小関係である)、かなり小型
となり、当然固有周波数も高くなる。
側に取り残された連結路18の右方端部に縦長の長方形
孔19を空けることにより、上記薄肉部13(a、
b)、及び14(a、b)に比べ極薄肉で形成される短
い一対の平行ビーム20、21が連結路18の右方上下
に平行に形成され、その結果、ビーム20、21の左端
は連結路18を介して固定部16に連結され、その右端
は直接荷重部17に連結されるようになり、また表面
(外側)にはそれぞれ歪ゲージ15(a〜d)が貼着さ
れる(第2図参照)。したがって、測定用のビーム2
0、21が薄くて短いから、従来のものと全体構成を比
べると(概略図示程度の大小関係である)、かなり小型
となり、当然固有周波数も高くなる。
【0012】このような構成で、左側の固定部16を固
定し、右側の荷重受17aに矢印方向の荷重Wを加える
と、全体が既に言及した平行四辺形状の撓み動作を行な
うから、荷重部17が垂直方向に降下する。更に詳しく
言えば、外側では上下一対のビーム13、14の薄肉部
13a、14aが下向きに撓み、薄肉部13b、14b
が上向きに撓んで、いわゆる平行四辺形状の変形を行な
うが、内側でも一対のビーム20、21は短いながらも
同様な撓み動作を行ない、歪ゲージ15(a〜d)によ
り、公知のブリッジ回路を利用して、加えられた荷重
(外力)が検出されるようになっている。
定し、右側の荷重受17aに矢印方向の荷重Wを加える
と、全体が既に言及した平行四辺形状の撓み動作を行な
うから、荷重部17が垂直方向に降下する。更に詳しく
言えば、外側では上下一対のビーム13、14の薄肉部
13a、14aが下向きに撓み、薄肉部13b、14b
が上向きに撓んで、いわゆる平行四辺形状の変形を行な
うが、内側でも一対のビーム20、21は短いながらも
同様な撓み動作を行ない、歪ゲージ15(a〜d)によ
り、公知のブリッジ回路を利用して、加えられた荷重
(外力)が検出されるようになっている。
【0013】この時、外側の平行ビーム13、14は、
垂直な固定部16と垂直な荷重部17とを、それぞれ、
平行四辺形の左右の辺として、右辺を降下させる形で変
形するため、これを、分かり易く大雑把にビーム13と
14の同時回転として捉えれば、こちらは回転半径が長
く、また内側のビーム20と21については、連結路1
8の右端上下の点Q1、Q2が支点となるから、こちら
は回転半径が短くなっている。しかし、これらが一体と
なって、全体が平行四辺形状の撓み動作を行なうために
は、上記の回転半径の違いから、内側のビーム20、2
1は引張力が作用した(伸長した)状態で撓むことにな
り、先ず普通の状態では圧縮力が働かないから、薄くて
も殆ど座屈を起したり、破損することがなく、測定用の
ビームを薄く短くすることが可能である。
垂直な固定部16と垂直な荷重部17とを、それぞれ、
平行四辺形の左右の辺として、右辺を降下させる形で変
形するため、これを、分かり易く大雑把にビーム13と
14の同時回転として捉えれば、こちらは回転半径が長
く、また内側のビーム20と21については、連結路1
8の右端上下の点Q1、Q2が支点となるから、こちら
は回転半径が短くなっている。しかし、これらが一体と
なって、全体が平行四辺形状の撓み動作を行なうために
は、上記の回転半径の違いから、内側のビーム20、2
1は引張力が作用した(伸長した)状態で撓むことにな
り、先ず普通の状態では圧縮力が働かないから、薄くて
も殆ど座屈を起したり、破損することがなく、測定用の
ビームを薄く短くすることが可能である。
【0014】また、荷重受17aから見て、補助用であ
る外側一対のビーム13、14と、測定用である歪ゲー
ジ15の貼着された内側一対のビーム20、21とは、
それぞれ対称的配置となっているから、仮に荷重受17
aが熱く或は冷たくても、それぞれに熱伝導路差がない
ので、電気的差動回路を用いれば、熱膨張差による温度
誤差を排除することが可能である。
る外側一対のビーム13、14と、測定用である歪ゲー
ジ15の貼着された内側一対のビーム20、21とは、
それぞれ対称的配置となっているから、仮に荷重受17
aが熱く或は冷たくても、それぞれに熱伝導路差がない
ので、電気的差動回路を用いれば、熱膨張差による温度
誤差を排除することが可能である。
【0015】第3図においては、第1図のものを一部変
更した他の実施例が示されており、具体的には、第1図
で内側に形成された測定用の薄くて短い一対のビーム2
0、21が一個のビーム22に変更されたものが示され
ている。この場合には、荷重受17aから見た捩れ(偏
荷重も含む)に対しては多少弱い欠点があるが、構成的
には簡単で、上述した補助用の長いビーム13、14と
測定用の短いビーム20、21についての回転半径の関
係はこの実施例についても同じであるから、短いビーム
22は引張力が作用した状態で撓むことになり、薄くて
も殆ど座屈を起こすことがない。ただ、歪ゲージ15に
ついては、荷重受17aからの直接的熱伝導を考える
と、一方面に2個所の貼着では遠近による温度差が出て
好ましくないので、表裏に4個所貼着し、電気的に差動
処理するのが望ましい。
更した他の実施例が示されており、具体的には、第1図
で内側に形成された測定用の薄くて短い一対のビーム2
0、21が一個のビーム22に変更されたものが示され
ている。この場合には、荷重受17aから見た捩れ(偏
荷重も含む)に対しては多少弱い欠点があるが、構成的
には簡単で、上述した補助用の長いビーム13、14と
測定用の短いビーム20、21についての回転半径の関
係はこの実施例についても同じであるから、短いビーム
22は引張力が作用した状態で撓むことになり、薄くて
も殆ど座屈を起こすことがない。ただ、歪ゲージ15に
ついては、荷重受17aからの直接的熱伝導を考える
と、一方面に2個所の貼着では遠近による温度差が出て
好ましくないので、表裏に4個所貼着し、電気的に差動
処理するのが望ましい。
【0016】次に、第4図においては、別の実施例とし
て、外側に形成された平行ビームが薄くて短い測定用の
ビーム20、21である場合が示されている。ここで
は、歪ゲージ15(a、d)の貼着された短い測定用の
ビーム20、21の左端は、それぞれ、連結路18a、
18bを介して長さが整えられて、固定部16に連結さ
れ、右端は荷重部17に直接連結されていて、この一対
のビーム20、21の内側空間には、薄肉部13(a、
b)、及び14(a、b)を持った長い一対のビーム1
3、14が固定部16と、荷重部17との間に、上下に
平行で離間し、かつ荷重受17aに対し対称的に架設さ
れた形状に素材11から加工されている。ここで、符号
23は中央部に空けられた横長の長方形孔である。
て、外側に形成された平行ビームが薄くて短い測定用の
ビーム20、21である場合が示されている。ここで
は、歪ゲージ15(a、d)の貼着された短い測定用の
ビーム20、21の左端は、それぞれ、連結路18a、
18bを介して長さが整えられて、固定部16に連結さ
れ、右端は荷重部17に直接連結されていて、この一対
のビーム20、21の内側空間には、薄肉部13(a、
b)、及び14(a、b)を持った長い一対のビーム1
3、14が固定部16と、荷重部17との間に、上下に
平行で離間し、かつ荷重受17aに対し対称的に架設さ
れた形状に素材11から加工されている。ここで、符号
23は中央部に空けられた横長の長方形孔である。
【0017】この構成では、荷重受17aに荷重Wを加
えた場合の動作は、概略第1図で述べたものと同じであ
るから省略するが、外側が一対の薄いビームで形成され
ているから、荷重受17aから見た、捩りには第1、3
図のものより多少弱いが、歪ゲージ15(a、b)、及
び15(c、d)については、それぞれ上下のビーム2
0、21の外側面に貼着すればよいから、貼着作業の点
では簡単に行なえて有利である。
えた場合の動作は、概略第1図で述べたものと同じであ
るから省略するが、外側が一対の薄いビームで形成され
ているから、荷重受17aから見た、捩りには第1、3
図のものより多少弱いが、歪ゲージ15(a、b)、及
び15(c、d)については、それぞれ上下のビーム2
0、21の外側面に貼着すればよいから、貼着作業の点
では簡単に行なえて有利である。
【0018】第5図においては、第4図の内側に設けら
れた一対のビーム13、14が一個のビーム24に変更
された実施例が示されており、薄肉部24(a、b)が
比較的厚く、長さの長いビーム24が固定部16と荷重
部17との間で上下の中央に架設されているが、その動
作は第4図のものと同様であるので省略する。
れた一対のビーム13、14が一個のビーム24に変更
された実施例が示されており、薄肉部24(a、b)が
比較的厚く、長さの長いビーム24が固定部16と荷重
部17との間で上下の中央に架設されているが、その動
作は第4図のものと同様であるので省略する。
【0019】上記において、測定用のビーム20、21
或は22については、ビーム20、21或は22の左端
を連結路18(第1、3図)或は連結路18a、18b
(第4、5図)を介して固定部16に連結する如く説明
したが、この連結路18或は18a、18bは、補助用
のビーム13、14、或は24に対して長さを整えるた
めのものであって、撓むことなく堅固なものであるか
ら、固定部16の延長したものと同じであり、この場合
には、連結路18或は18a、18bを含めて固定部1
6として取扱うものとする。
或は22については、ビーム20、21或は22の左端
を連結路18(第1、3図)或は連結路18a、18b
(第4、5図)を介して固定部16に連結する如く説明
したが、この連結路18或は18a、18bは、補助用
のビーム13、14、或は24に対して長さを整えるた
めのものであって、撓むことなく堅固なものであるか
ら、固定部16の延長したものと同じであり、この場合
には、連結路18或は18a、18bを含めて固定部1
6として取扱うものとする。
【0020】
【発明の効果】このように、本発明では、測定用のビー
ムを薄くて短くすると同時に、これを平行並列に配置さ
れた長い補助用のビームで補佐するようにしたので、薄
くても座屈に強く、また全体的構成も小さくなって固有
周波数が高くなり測定が安定すると共に、荷重受を原点
として、測定用及び補助用のビームを相互に対称となる
ように配置したので、熱膨張差よる温度誤差が少なく、
動的弾性測定器に用いるのに適した利点を有している。
ムを薄くて短くすると同時に、これを平行並列に配置さ
れた長い補助用のビームで補佐するようにしたので、薄
くても座屈に強く、また全体的構成も小さくなって固有
周波数が高くなり測定が安定すると共に、荷重受を原点
として、測定用及び補助用のビームを相互に対称となる
ように配置したので、熱膨張差よる温度誤差が少なく、
動的弾性測定器に用いるのに適した利点を有している。
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】同実施例の部分拡大図である。
【図3】同実施例を一部変更した他の実施例の正面図で
ある。
ある。
【図4】本発明の別の実施例を示す正面図である。
【図5】この実施例を一部変更した他の実施例の正面図
である。
である。
【図6】従来の低荷重用ロードセルの正面説明図であ
る。
る。
1 素材 2 孔 3 ビーム 3(a、b) 薄肉部 4 ビーム 4(a、b) 薄肉部 5(a〜b) 歪ゲージ 6 固定部 11 素材 12(a、b) コ字状孔 13 補助用のビーム 13(a、b) 薄肉部 14 補助用のビーム 14(a、b) 薄肉部 15(a〜b) 歪ゲージ 16 固定部 17 荷重部 17a 荷重受 18 連結路 18(a、b) 連結路 19 長方形孔 20 測定用のビーム 21 測定用のビーム 22 測定用のビーム 23 長方形孔 24 補助用のビーム 24(a、b) 薄肉部 P 着力点 Q1 支点 Q2 支点 W 荷重
Claims (2)
- 【請求項1】複数のビーム13、14、20、21によ
り固定部16と荷重部17とを連結し、前記複数のビー
ム13、14、20、21の少なくとも1つに歪みゲー
ジ15a、15b、15c、15dを配置すると共に、
前記荷重部17に形成した荷重受部17aに荷重を受け
る低荷重用ロードセルの構造であって、 前記複数のビーム13、14、20、21は、 互いに平行に配置され、 前記固定部16と荷重部17とを直接連結する1対の補
助用のビーム13、14と、 連絡部18を介して前記固定部16に連結され、荷重部
17に直接連結され、前記補助用のビーム13、14に
比して長さが短く、前記補助用のビーム13、14に比
して厚さが薄く、前記歪みゲージ15a、15b、15
c、15dを配置する測定用のビーム20、21とで形
成され、 前記荷重部17は、1端面に前記複数のビーム13、1
4、20、21を連結し、他の端面のほぼ中央部分より
突出して前記荷重受部17a形成し、 前記補助用のビーム13、14及び前記測定用のビーム
20、21は、 前記荷重受部17aのほぼ中央を通り、前記複数のビー
ム13、14、20、21と平行な仮想の平面に対し
て、対称に配置された ことを特徴とする低荷重用ロード
セルの構造。 - 【請求項2】前記補助用のビーム13、14は、 前記固定部16と連結される部分13a、14aが薄肉
に形成された ことを特徴とする請求項1に記載の低荷重
用ロードセルの構造。
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---|---|---|---|
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JP3278999A JP2509834B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 低荷重用ロ―ドセルの構造 |
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---|---|
JPH0534216A JPH0534216A (ja) | 1993-02-09 |
JP2509834B2 true JP2509834B2 (ja) | 1996-06-26 |
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ID=17604994
Family Applications (1)
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JP3278999A Expired - Fee Related JP2509834B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 低荷重用ロ―ドセルの構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012168201A (ja) * | 2006-07-03 | 2012-09-06 | Digi Precision Ind Ltd | 引張り応力の測定方法 |
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- 1991-07-31 JP JP3278999A patent/JP2509834B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012168201A (ja) * | 2006-07-03 | 2012-09-06 | Digi Precision Ind Ltd | 引張り応力の測定方法 |
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JPH0534216A (ja) | 1993-02-09 |
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