JP2509329B2 - 光学繊維用ガラス - Google Patents
光学繊維用ガラスInfo
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- JP2509329B2 JP2509329B2 JP1111495A JP11149589A JP2509329B2 JP 2509329 B2 JP2509329 B2 JP 2509329B2 JP 1111495 A JP1111495 A JP 1111495A JP 11149589 A JP11149589 A JP 11149589A JP 2509329 B2 JP2509329 B2 JP 2509329B2
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- JP
- Japan
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- glass
- optical fiber
- refractive index
- fiber glass
- amount
- Prior art date
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C13/00—Fibre or filament compositions
- C03C13/04—Fibre optics, e.g. core and clad fibre compositions
- C03C13/045—Silica-containing oxide glass compositions
- C03C13/046—Multicomponent glass compositions
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は光学繊維用ガラスに係り、特に、照明装置、
検査機器、測定機器、医療機器等でライトガイドあるい
はイメージガイドとして用いる光学繊維ガラスのコア材
に好適な光学繊維用ガラスに関する。
検査機器、測定機器、医療機器等でライトガイドあるい
はイメージガイドとして用いる光学繊維ガラスのコア材
に好適な光学繊維用ガラスに関する。
[従来の技術] 光学繊維ガラスは、屈折率の高い中心部(コア)と、
これをくるむ低屈折率層(クラッド)とを有している。
これをくるむ低屈折率層(クラッド)とを有している。
照明装置、検査機器、測定機器、医療機器等でライト
ガイドあるいはイメージガイドとして用いられる光学繊
維ガラスは、クラッドとコアの境界に屈折率の段差があ
るステップインデックス型の光学繊維ガラスが用いられ
ており、通常、クラッド材としてはソーダ・ライムガラ
スが用いられている。またコア材としては、上記クラッ
ド材より十分に高い屈折率を有している点、上記クラッ
ド材と比較的良く適合する熱的特性を有している点、紡
糸するに十分な耐失透性および化学的耐久性を有してい
る点等から、F2のようなPbO系ガラスが用いられてい
る。
ガイドあるいはイメージガイドとして用いられる光学繊
維ガラスは、クラッドとコアの境界に屈折率の段差があ
るステップインデックス型の光学繊維ガラスが用いられ
ており、通常、クラッド材としてはソーダ・ライムガラ
スが用いられている。またコア材としては、上記クラッ
ド材より十分に高い屈折率を有している点、上記クラッ
ド材と比較的良く適合する熱的特性を有している点、紡
糸するに十分な耐失透性および化学的耐久性を有してい
る点等から、F2のようなPbO系ガラスが用いられてい
る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、F2のようなPbO系ガラスは多量のPbOを
含有し紫外部のカットオフ波長が長波長側にあり、紫外
部および可視部の短波長領域の波長がカットされるた
め、コア材としてPbO系ガラスを用いた光学繊維ガラス
は、伝送経路を長くした場合には透過光が黄色味を帯び
るという難点があり、特に照明装置や医療機器では演色
性が低下するという問題があった。
含有し紫外部のカットオフ波長が長波長側にあり、紫外
部および可視部の短波長領域の波長がカットされるた
め、コア材としてPbO系ガラスを用いた光学繊維ガラス
は、伝送経路を長くした場合には透過光が黄色味を帯び
るという難点があり、特に照明装置や医療機器では演色
性が低下するという問題があった。
したがって本発明は、ソーダ・ライムガラスからなる
クラッド材に適合する、転移点520〜560℃、平均線膨張
係数90〜110×10-7/℃なる熱的特性を有するとともに、
1.60以上の高い屈折率、紡糸するに十分な耐失透性およ
び化学的耐久性を有し、かつ光学繊維ガラスのコア材と
して用いて伝送経路を長くした場合でも、透過光の演色
性の低下が小さい、光学繊維ガラスのコア材として好適
な光学繊維用ガラスを提供することにある。
クラッド材に適合する、転移点520〜560℃、平均線膨張
係数90〜110×10-7/℃なる熱的特性を有するとともに、
1.60以上の高い屈折率、紡糸するに十分な耐失透性およ
び化学的耐久性を有し、かつ光学繊維ガラスのコア材と
して用いて伝送経路を長くした場合でも、透過光の演色
性の低下が小さい、光学繊維ガラスのコア材として好適
な光学繊維用ガラスを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を解決するためになされたもの
で、本発明の光学繊維用ガラスは、 SiO2+B2O3 34〜49wt% (ただし、SiO2 34〜49wt% B2O3 0〜15wt%) Na2+K2O 6〜13wt% (ただし、Na2O 1〜10wt% K2O 1〜10wt%) BaO 10〜30wt% ZnO 6〜16wt% La2O3+ZrO2 1〜15wt% (ただし、La2O3 0.5〜15wt% ZrO2 0〜6wt%) PbO 0〜20wt% なる組成を有し(ただし、これらの成分の合計量は100w
t%である)、さらに前記成分の合計量に対してAs2O3お
よび/またはSb2O3を0〜2wt%含有してなり、転移点
(Tg)が520〜560℃、平均線膨張係数(α100〜300)が
90〜110×10-7/℃であり、屈折率(nd)が1.60以上であ
ることを特徴とするものである。
で、本発明の光学繊維用ガラスは、 SiO2+B2O3 34〜49wt% (ただし、SiO2 34〜49wt% B2O3 0〜15wt%) Na2+K2O 6〜13wt% (ただし、Na2O 1〜10wt% K2O 1〜10wt%) BaO 10〜30wt% ZnO 6〜16wt% La2O3+ZrO2 1〜15wt% (ただし、La2O3 0.5〜15wt% ZrO2 0〜6wt%) PbO 0〜20wt% なる組成を有し(ただし、これらの成分の合計量は100w
t%である)、さらに前記成分の合計量に対してAs2O3お
よび/またはSb2O3を0〜2wt%含有してなり、転移点
(Tg)が520〜560℃、平均線膨張係数(α100〜300)が
90〜110×10-7/℃であり、屈折率(nd)が1.60以上であ
ることを特徴とするものである。
本発明の光学繊維用ガラスにおいて、SiO2の量が49wt
%を超えると所望の屈折率が得られないため、また34wt
%未満では化学的耐久性が低下するため、ともに好まし
くないので、SiO2の量は34〜49wt%に限定される。なお
34wt%を超えてSiO2を含有させる場合には、SiO2の一部
をB2O3で置換することができるが、この置換量が15wt%
を超えると化学的耐久性が低下するため、B2O3の置換量
は15wt%以下に限定される。SiO2とB2O3とを併用する場
合においても、これらの合計量は34〜49wt%に限定され
る。
%を超えると所望の屈折率が得られないため、また34wt
%未満では化学的耐久性が低下するため、ともに好まし
くないので、SiO2の量は34〜49wt%に限定される。なお
34wt%を超えてSiO2を含有させる場合には、SiO2の一部
をB2O3で置換することができるが、この置換量が15wt%
を超えると化学的耐久性が低下するため、B2O3の置換量
は15wt%以下に限定される。SiO2とB2O3とを併用する場
合においても、これらの合計量は34〜49wt%に限定され
る。
Na2OおよびK2Oは耐失透性に優れたガラスを得るうえ
で、また熱的特性を調整するうえで不可欠の成分であ
り、両者の合計量が6wt%未満では転移点が高くなりす
ぎるとともに線膨張係数が小さくなりすぎるため、好ま
しくなく、また逆に、両者の合計量が13wt%を超えると
転移点が低くなりすぎるとともに線膨張係数が大きくな
りすぎるため、好ましくないので、Na2OおよびK2Oの合
計量は6〜13wt%に限定される。なお、Na2OおよびK2O
は、それぞれ1〜10wt%の範囲で共存させることが望ま
しい。
で、また熱的特性を調整するうえで不可欠の成分であ
り、両者の合計量が6wt%未満では転移点が高くなりす
ぎるとともに線膨張係数が小さくなりすぎるため、好ま
しくなく、また逆に、両者の合計量が13wt%を超えると
転移点が低くなりすぎるとともに線膨張係数が大きくな
りすぎるため、好ましくないので、Na2OおよびK2Oの合
計量は6〜13wt%に限定される。なお、Na2OおよびK2O
は、それぞれ1〜10wt%の範囲で共存させることが望ま
しい。
BaOおよびZnOは高い屈折率を得るうえで、また耐失透
性に優れたガラスを得るうえで不可欠の成分であり、Ba
Oは10wt%以上、ZnOは6wt%以上必要とするが、BaOの量
が30wt%を超えると転移点が高くなりすぎるため、また
ZnOの量が16wt%を超えると線膨張係数が小さくなりす
ぎるため、ともに好ましくないので、BaOの量は10〜30w
t%に、ZnOの量は6〜16wt%にそれぞれ限定される。
性に優れたガラスを得るうえで不可欠の成分であり、Ba
Oは10wt%以上、ZnOは6wt%以上必要とするが、BaOの量
が30wt%を超えると転移点が高くなりすぎるため、また
ZnOの量が16wt%を超えると線膨張係数が小さくなりす
ぎるため、ともに好ましくないので、BaOの量は10〜30w
t%に、ZnOの量は6〜16wt%にそれぞれ限定される。
La2O3およびZrO2は、耐失透性および化学的耐久性の
改善に顕著な効果があり、かつ高い屈折率を与える成分
なので、La2O3とZrO2との合計量で1wt%以上含有させる
必要があるが、高価な原料であるため15wt%を超える割
合で含有させることは好ましくないので、La2O3とZrO2
との合計量は1〜15wt%に限定される。特にLa2O3は上
記効果に優れるため、単独で用いる場合は1wt%以上の
添加量が必要であるが、ZrO2と併用する場合には、La2O
3の量を更に低下させることもでき、0.5wt%以上で1wt
%未満でもよい。ZrO2については、6wt%を超えると耐
失透性が低下するため好ましくない。
改善に顕著な効果があり、かつ高い屈折率を与える成分
なので、La2O3とZrO2との合計量で1wt%以上含有させる
必要があるが、高価な原料であるため15wt%を超える割
合で含有させることは好ましくないので、La2O3とZrO2
との合計量は1〜15wt%に限定される。特にLa2O3は上
記効果に優れるため、単独で用いる場合は1wt%以上の
添加量が必要であるが、ZrO2と併用する場合には、La2O
3の量を更に低下させることもでき、0.5wt%以上で1wt
%未満でもよい。ZrO2については、6wt%を超えると耐
失透性が低下するため好ましくない。
PbOは必ずしも必要な成分ではないが、転移点を高め
ることなく高い屈折率が得られる利点があり、必要に応
じて20wt%までの範囲で添加することができる。
ることなく高い屈折率が得られる利点があり、必要に応
じて20wt%までの範囲で添加することができる。
As2O3およびSb2O3は、消色剤もしくは脱泡剤として作
用するものであり、必要に応じて添加してもよいが、添
加する場合には、前述の各成分の合計量に対して2wt%
以下で十分である。
用するものであり、必要に応じて添加してもよいが、添
加する場合には、前述の各成分の合計量に対して2wt%
以下で十分である。
なお、本発明の光学繊維用ガラスにおいては、上述し
た成分の他に、ガラスの特性を悪化させない範囲で、少
量のF、Li2O、Al2O3、Ta2O5等を添加することもでき
る。
た成分の他に、ガラスの特性を悪化させない範囲で、少
量のF、Li2O、Al2O3、Ta2O5等を添加することもでき
る。
本発明の光学繊維用ガラスは、原料としてできるだけ
高純度の硅石粉、硼酸、炭酸ナトリウム、硝酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、硝酸カリウム、炭酸バリウム、酸化
亜鉛(亜鉛華)、酸化ランタン、酸化ジルコニウム、一
酸化鉛(リサージ)、亜砒酸、酸化アンチモン等を用
い、これらの原料からなる混合物をシリカ坩堝等で粗熔
解させて得たカレットを、白金製坩堝等の耐熱性容器に
入れて1300〜1450℃に加熱して熔解させ、撹拌して均質
化、泡切れを行った後、適当な温度に予熱した金型に鋳
込み徐冷することにより得ることができる。また、本発
明の光学繊維用ガラスをコア材として用いた光学繊維ガ
ラスは、従来と同様に、2重坩堝法、ロッド法等により
紡糸することにより得ることができる。
高純度の硅石粉、硼酸、炭酸ナトリウム、硝酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、硝酸カリウム、炭酸バリウム、酸化
亜鉛(亜鉛華)、酸化ランタン、酸化ジルコニウム、一
酸化鉛(リサージ)、亜砒酸、酸化アンチモン等を用
い、これらの原料からなる混合物をシリカ坩堝等で粗熔
解させて得たカレットを、白金製坩堝等の耐熱性容器に
入れて1300〜1450℃に加熱して熔解させ、撹拌して均質
化、泡切れを行った後、適当な温度に予熱した金型に鋳
込み徐冷することにより得ることができる。また、本発
明の光学繊維用ガラスをコア材として用いた光学繊維ガ
ラスは、従来と同様に、2重坩堝法、ロッド法等により
紡糸することにより得ることができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1 出発原料として、高純度の硅石粉、硼酸、炭酸ナトリ
ウム、硝酸カリウム、炭酸バリウム、酸化亜鉛、酸化ラ
ンタン、酸化ジルコニウムおよび酸化アンチモンを用
い、これらの出発原料を、最終的に得られるガラスの組
成がSiO239.5wt%、B2O35.0wt%、Na2O7.8wt%、K2O2.3
wt%、BaO25.0wt%、ZnO12.0wt%、La2O35.4wt%、ZrO2
3.0wt%、Sb2O30.2wt%となるように秤量して、瑪瑙乳
鉢で十分に混合した後、得られた混合物をシリカ坩堝で
粗熔解させてカレットを得た。
ウム、硝酸カリウム、炭酸バリウム、酸化亜鉛、酸化ラ
ンタン、酸化ジルコニウムおよび酸化アンチモンを用
い、これらの出発原料を、最終的に得られるガラスの組
成がSiO239.5wt%、B2O35.0wt%、Na2O7.8wt%、K2O2.3
wt%、BaO25.0wt%、ZnO12.0wt%、La2O35.4wt%、ZrO2
3.0wt%、Sb2O30.2wt%となるように秤量して、瑪瑙乳
鉢で十分に混合した後、得られた混合物をシリカ坩堝で
粗熔解させてカレットを得た。
次いで、得られたカレットを白金製坩堝に入れて1400
℃に加熱して熔解させ、撹拌して均質化を図り、泡切れ
を行った後、540℃に予熱した金型に鋳込み徐冷して、
スラブ状の光学繊維用ガラスを得た。
℃に加熱して熔解させ、撹拌して均質化を図り、泡切れ
を行った後、540℃に予熱した金型に鋳込み徐冷して、
スラブ状の光学繊維用ガラスを得た。
このようにして得られた光学繊維用ガラスの、ヘリウ
ムランプのd線に対する屈折率(nd)、転移温度(T
g)、100〜300℃の平均線膨張係数(α100〜300)、JOG
IS(日本光学硝子工業会規格)06−1975に基づく耐酸性
(Da)、JOGIS 06−1975に基づく耐水性(Dw)、およ
び紡糸温度近辺での耐失透性(800℃で2時間保持)を
測定、試験したところ、ndが1.608、Tgが535℃、α
100〜300が100×10-7/℃、Daが0.03wt%、Dwが0.02wt%
であり、失透は認められなかった。この結果を、表−1
に示す。
ムランプのd線に対する屈折率(nd)、転移温度(T
g)、100〜300℃の平均線膨張係数(α100〜300)、JOG
IS(日本光学硝子工業会規格)06−1975に基づく耐酸性
(Da)、JOGIS 06−1975に基づく耐水性(Dw)、およ
び紡糸温度近辺での耐失透性(800℃で2時間保持)を
測定、試験したところ、ndが1.608、Tgが535℃、α
100〜300が100×10-7/℃、Daが0.03wt%、Dwが0.02wt%
であり、失透は認められなかった。この結果を、表−1
に示す。
このように、本実施例で得られた光学繊維用ガラス
は、表−1に熱的特性を示したソーダ・ライムガラスか
らなるクラッド材に適合する熱的特性を有するととも
に、1.608という高い屈折率、紡糸するに十分な耐失透
性および化学的耐久性を有していることが確認された。
は、表−1に熱的特性を示したソーダ・ライムガラスか
らなるクラッド材に適合する熱的特性を有するととも
に、1.608という高い屈折率、紡糸するに十分な耐失透
性および化学的耐久性を有していることが確認された。
次に、本実施例で得られた光学繊維用ガラスをコア材
とし、クラッド材として表−1に示す組成および物性を
有するソーダ・ライムガラスを用いて、ロッド法により
紡糸温度1000℃、紡糸速度33m/minで紡糸して、長さ2m
の光学繊維ガラスを得た。
とし、クラッド材として表−1に示す組成および物性を
有するソーダ・ライムガラスを用いて、ロッド法により
紡糸温度1000℃、紡糸速度33m/minで紡糸して、長さ2m
の光学繊維ガラスを得た。
このようにして得られた光学繊維ガラスの紫外部にお
けるカットオフ波長(光透過率が0%になる波長)は35
0nmであり、伝送経路を長くした場合でも、透過光の演
色性の低下が小さいことが確認された。なお、この光学
繊維ガラスの550nmの光に対する透過率を100%としたと
きの分光透過率曲線を第1図に示す。
けるカットオフ波長(光透過率が0%になる波長)は35
0nmであり、伝送経路を長くした場合でも、透過光の演
色性の低下が小さいことが確認された。なお、この光学
繊維ガラスの550nmの光に対する透過率を100%としたと
きの分光透過率曲線を第1図に示す。
実施例2〜8 各成分の割合を、表−1に示すように種々変えた以外
は実施例1と同様にして、計7種の本発明に基づく光学
繊維用ガラスを得、各ガラスのnd、Tg、α100〜300、D
a、Dw、および耐失透性の測定、試験を実施例1と同様
にして行ったところ、ndが1.603〜1.612、Tgが522〜552
℃、α100〜300が93〜102×10-7/℃、Daが0.02〜0.08wt
%、Dwが0.02〜0.03wt%であり、失透はいずれのガラス
においても認められなかった。
は実施例1と同様にして、計7種の本発明に基づく光学
繊維用ガラスを得、各ガラスのnd、Tg、α100〜300、D
a、Dw、および耐失透性の測定、試験を実施例1と同様
にして行ったところ、ndが1.603〜1.612、Tgが522〜552
℃、α100〜300が93〜102×10-7/℃、Daが0.02〜0.08wt
%、Dwが0.02〜0.03wt%であり、失透はいずれのガラス
においても認められなかった。
このように、各実施例で得られた光学繊維用ガラスは
いずれも、ソーダ・ライムガラスからなるクラッド材に
適合する熱的特性を有するとともに、1.600以上という
高い屈折率、紡糸するに十分な耐失透性および化学的耐
久性を有していることが確認された。
いずれも、ソーダ・ライムガラスからなるクラッド材に
適合する熱的特性を有するとともに、1.600以上という
高い屈折率、紡糸するに十分な耐失透性および化学的耐
久性を有していることが確認された。
次に、各実施例で得られた光学繊維用ガラスをコア材
として用い、実施例1と同様にして、計7種の長さ2mの
光学繊維ガラスを得た。
として用い、実施例1と同様にして、計7種の長さ2mの
光学繊維ガラスを得た。
このようにして得られた各光学繊維ガラスの紫外部に
おけるカットオフ波長(光透過率が0%になる波長)
は、345〜385nmの範囲にあり、いずれの光学繊維ガラス
においても、伝送経路を長くした場合でも、透過光の演
色性の低下が小さいことが確認された。なお、これらの
光学繊維ガラスのうち、実施例2で得られた光学繊維ガ
ラスの550nmの光に対する透過率を100%としたときの分
光透過率曲線を第1図に示す。
おけるカットオフ波長(光透過率が0%になる波長)
は、345〜385nmの範囲にあり、いずれの光学繊維ガラス
においても、伝送経路を長くした場合でも、透過光の演
色性の低下が小さいことが確認された。なお、これらの
光学繊維ガラスのうち、実施例2で得られた光学繊維ガ
ラスの550nmの光に対する透過率を100%としたときの分
光透過率曲線を第1図に示す。
比較例1 実施例1〜8の比較例として、コア材として一般に用
いられているF2の組成の一例およびその物性を表−1に
示す。
いられているF2の組成の一例およびその物性を表−1に
示す。
また、このF2をコア材とし、実施例1と同様にして得
た光学繊維ガラスの550nmの光に対する透過率を100%と
したときの分光透過率曲線を第1図に示す。
た光学繊維ガラスの550nmの光に対する透過率を100%と
したときの分光透過率曲線を第1図に示す。
第1図から明らかなように、本比較例の光学繊維ガラ
スの紫外部におけるカットオフ波長は、390nmと実施例
の光学繊維ガラスに比べて長波長側にあり、実施例1〜
8で得られた光学繊維ガラスに比べて、伝送経路を長く
した場合の透過光の演色性に低下が大きいことが確認さ
れた。
スの紫外部におけるカットオフ波長は、390nmと実施例
の光学繊維ガラスに比べて長波長側にあり、実施例1〜
8で得られた光学繊維ガラスに比べて、伝送経路を長く
した場合の透過光の演色性に低下が大きいことが確認さ
れた。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の光学繊維用ガラスは、
ソーダ・ライムガラスからなるクラッド材に適合する熱
的特性を有するとともに、1.60以上の高い屈折率、紡糸
するに十分な耐失透性および化学的耐久性を有し、かつ
光学繊維ガラスのコア材として用いて伝送経路を長くし
た場合でも、透過光の演色性の低下が小さい。
ソーダ・ライムガラスからなるクラッド材に適合する熱
的特性を有するとともに、1.60以上の高い屈折率、紡糸
するに十分な耐失透性および化学的耐久性を有し、かつ
光学繊維ガラスのコア材として用いて伝送経路を長くし
た場合でも、透過光の演色性の低下が小さい。
したがって本発明を実施することにより、照明装置、
検査機器、測定機器、医療機器等でライトガイドあるい
はイメージガイドとして用いる光学繊維ガラスの光学的
性能を更に向上させることが可能となる。
検査機器、測定機器、医療機器等でライトガイドあるい
はイメージガイドとして用いる光学繊維ガラスの光学的
性能を更に向上させることが可能となる。
第1図は、実施例1、2および比較例1で得られた光学
繊維ガラスの550nmの光に対する透過率を100%としたと
きの分光透過率曲線を示すグラフである。
繊維ガラスの550nmの光に対する透過率を100%としたと
きの分光透過率曲線を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】SiO2+B2O3 34〜49wt% (ただし、SiO2 34〜49wt% B2O3 0〜15wt%) Na2+K2O 6〜13wt% (ただし、Na2O 1〜10wt% K2O 1〜10wt%) BaO 10〜30wt% ZnO 6〜16wt% La2O3+ZrO2 1〜15wt% (ただし、La2O3 0.5〜15wt% ZrO2 0〜6wt%) PbO 0〜20wt% なる組成を有し(ただし、これらの成分の合計量は100w
t%である)、さらに前記成分の合計量に対してAs2O3お
よび/またはSb2O3を0〜2wt%含有してなり、転移点
(Tg)が520〜560℃、平均線膨張係数(α100〜300)が
90〜110×10-7/℃であり、屈折率(nd)が1.60以上であ
ることを特徴とする光学繊維用ガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1111495A JP2509329B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | 光学繊維用ガラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1111495A JP2509329B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | 光学繊維用ガラス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02293346A JPH02293346A (ja) | 1990-12-04 |
JP2509329B2 true JP2509329B2 (ja) | 1996-06-19 |
Family
ID=14562731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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