JP2508896Y2 - 腰の強化された気泡シ―ト緩衝材 - Google Patents

腰の強化された気泡シ―ト緩衝材

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JP2508896Y2
JP2508896Y2 JP12979290U JP12979290U JP2508896Y2 JP 2508896 Y2 JP2508896 Y2 JP 2508896Y2 JP 12979290 U JP12979290 U JP 12979290U JP 12979290 U JP12979290 U JP 12979290U JP 2508896 Y2 JP2508896 Y2 JP 2508896Y2
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功一 若林
義彦 神田
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株式会社ジエイエスピー
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Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は、多数の独立気泡室を有する気泡シート緩衝
材に関するものである。
(従来技術及びその問題点) 従来、多数の凸部を有する熱可塑性樹脂フィルムから
なる上層シートに、平らな熱可塑性樹脂フィルムからな
る下層シートを接合して形成した多数の独立中空室を有
するシート緩衝材は知られている。このような従来のシ
ート緩衝材は、第2図に示すように、その上層シート11
と下層シート12とはそれらの平らな水平面部において単
に接合させたものであり、独立中空室13の底面aは下層
シートのみからなる単層シートに形成されている。そし
て、この単層シート部分は、他の二層シート部分よりも
強度的に弱いものとなっている。従って、このシート緩
衝材に曲げ応力を加えた場合に、その底面aを形成する
単層の下層シート部分において屈折しやすい(腰が弱
い)という問題があり、このシート緩衝材の端部を手に
して持上げるときに、そのシート緩衝材が中間で屈折す
るという不都合を生じた。
(考案の課題) 本考案は、中間部において屈折しにくい、腰の強いシ
ート緩衝材を提供することをその課題とする。
(課題を解決するための手段) 本考案者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討した結
果、本考案を完成するに至った。
即ち、本考案によれば、多数の凸部を有する熱可塑性
樹脂フィルムからなる上層シートと、周面が下方に拡が
る傾斜面に形成された多数の凸部を有する熱可塑性樹脂
フィルムからなる下層シートとを接合させた独立気泡室
を有するシート緩衝材であって、該下層シートの凸部は
該上層シートの凸部に対応する部分に位置するととも
に、該上層シートと下層シートとは、下層シートの平ら
な部分及び下層シートの凸部の傾斜面の少なくとも一部
において接合し、かつ該下層シートの凸部の高さは上層
シートの凸部の高さの1/10以下であることを特徴とする
腰の強化された気泡シート緩衝材が提供される。
次に本考案を図面により説明する。
第1図は本考案のシート緩衝材の説明断面図を示す。
この図において、1は上層シート、2は下層シート、3
は独立中空室、4は上層シートの凸部、5は下層シート
の凸部、6は凸部5の下方に広がった傾斜面に形成され
た周面を示す。
上層シート1と下層シート2とは、下層シート2の凸
部を有しない平面部で接合させて二層構造に形成され、
さらに、下層シート2の凸部における傾斜周面6の少な
くとも一部において接合されて二層構造に形成されてい
る。本考案においては、下層シート2の傾斜周面6の長
さの少なくとも1/2以上を上層シート1と接合させるの
が好ましい。また、本考案においては、下層シート2の
凸部の高さh2は、上層シート1の凸部の高さh1の1/10以
下に規定するのがよい。上層シートの凸部の高さh1に対
する下層シートの凸部の高さh2の割合(h2/h1)がこれ
より大きくなると、全体が平面状を示すシート緩衝材を
得るのが困難になる。この凸部の高さの割合(h2/h1
の下限は1/75に規定するのがよく、これ未満では十分な
腰の強さを持つシート緩衝材を得ることが困難になる。
上層シート1及び下層シート2は、熱可塑性樹脂フィ
ルムが用いられる。熱可塑性樹脂としては、例えば、低
密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂
や、ポリエステル、ポリアミド等の各種のものが用いら
れる。ポリオレフィン系樹脂フィルムを用いる場合、そ
のガスバリヤ性を改善するために、ガスバリヤ性樹脂フ
ィムを積層した多層フィルムの形態で用いるのが好まし
い。この場合、ポリオレフィン系樹脂には、その接着性
改善のためにエチレン/酢酸ビニル共重合体を混合する
こともできる。ガスバリヤ性樹脂としては、ナイロン
4、ナイロン6、ナイロン9、ナイロン11、ナイロン6
6、ナイロン610等の脂肪族ポリアミド;ポリ(m−キシ
レンジアジパミド)等の芳香族ポリアミド;ポリ(m−
キシレン/ヘキサメチレンジアジパミド)等の脂肪族/
芳香族ポリアミド共重合体等が挙げられる。
上層シート1及び下層シート2の厚みは、25〜1000μ
m、好ましくは30〜300μmである。
本考案のシート緩衝材を製造するには、例えば、上層
シートとなる平面な熱可塑性樹脂フィルムを軟化状態で
エンボスロールに送り、先ずその表面に凸部を形成す
る。次に、エンボスロール上において、この表面に凸部
を有するフィルムの上に下層シートとなる熱可塑性樹脂
フィルムを軟化状態で重ね、その上から弾力性ロール、
例えば、JIS硬度5のシリコンゴムロールで押圧する。
これによって所望のシート緩衝材を得ることができる。
即ち、前記のようにエンボスロール上で、2枚の熱可塑
性樹脂フィルムを重ね、バックアップロールにより熱圧
着する時には、バックアップロールが弾力性材料で形成
されているため、バックアップロール表面の一部がエン
ボスロールの凹部に食込み、これによって、下層シート
となる熱可塑性樹脂フィルム面には周面が下方に広がる
ように傾斜した凸部が形成され、第1図に示すように、
下層シートの凸部の存在しない平面部と、凸部の傾斜し
た周面部において上層シートと接合した独立中空室を有
するシート緩衝材を得ることができる。
(考案の効果) 本考案のシート緩衝材は、第1図に示すように、上層
シート1の凸部4に対応する下層シート2の位置に、下
方に広がった傾斜面6を有する凸部5が形成され、そし
て、その傾斜周面6においても上層シート1と下層シー
ト2とは接合されて、強度の大きい二層構造になってい
る。従って、このシート緩衝材は、これに曲げ応力を加
えた時に、その曲げ応力は、下層シートの単層部分であ
る凸部5の面には殆んど付加されることがなく、二層構
造となった傾斜周面6に付加される。即ち、本考案のシ
ート緩衝材に対する曲げ応力は、強度的に弱い単層シー
トの部分に実質上付加されず、常に強度的に大きい二層
構造の部分に付加され、このことによってシート緩衝材
は腰の強いものとなっている。
本考案のシート緩衝材は、段ボール箱の中仕切り部材
や、包装用緩衝材等として使用される。本考案のシート
緩衝材は腰の強いものであることから、緩衝材の端部を
片手でつかんで持上げても、その中間部において屈折す
ることがない。従って、本考案のシート緩衝材の場合、
従来品の場合のように、両手でつかんでの持運びや、箱
内に装入するような必要がないことから、その作業性に
おいて非常にすぐれたものである。
(実施例) 次に本考案を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例 第1図に示す構造のシート緩衝材を作成し、東洋精機
製作所製のループステフネステスターを用いて、以下の
条件でその腰の強さを測定した。その結果を表−1に示
す。
なお、第3図にシート緩衝材の腰の強さの測定原理図
を示す。aは両端部を接合してループ状に形成した試料
を示し、cは独立中空室を示す。bはそのリープ状の試
料aをその上部から矢印方向に一定の圧縮速度で圧縮し
て、押しつぶしに距離Hだけ圧縮した時の試料の状態図
を示す。腰の強さは、押しつぶし距離Hまで押しつぶす
のに要するエネルギーの大きさ(ループステフネス)に
よって評価され、その値が大きい程腰の強いことを示
す。
(1) 試料 上層シート1:ポリエチレン/ナイロン6/ポリエチレンか
らなる多層フィルム(厚さ:30〜55μm) 下層シート2:ポリエチレン/ナイロン6/ポリエチレンか
らなる多層フィルム(厚さ:20〜30μm) 上層シートの凸部4の形状:直径10mm、高さ4mmの円柱
形 試料寸法:横幅:20mm、長さ:250mmのループ(高さ80m
m) 凸部の数:試料の中央部に縦一列に均等間隔で6個の凸
部(独立中空室3)を形成 (2) 圧縮速度:3.5mm/sec (3) 押しつぶし距離H:20mm
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のシート緩衝材の説明断面図を示す。 第2図は従来のシート緩衝材の説明断面図を示す。 第3図はシート緩衝材の腰の強さの測定原理図を示す。 1,11……上層シート 2,12……下層シート 3,13……独立中空室 4,14……上層シートに形成された凸部 5……下層シートに形成された凸部 6……傾斜周面。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の凸部を有する熱可塑性樹脂フィルム
    からなる上層シートと、周面が下方に拡がる傾斜面に形
    成された多数の凸部を有する熱可塑性樹脂フィルムから
    なる下層シートとを接合させた独立気泡室を有するシー
    ト緩衝材であって、該下層シートの凸部は該上層シート
    の凸部に対応する部分に位置するとともに、該上層シー
    トと下層シートとは、下層シートの平らな部分及び下層
    シートの凸部の傾斜面の少なくとも一部において接合
    し、かつ該下層シートの凸部の高さは上層シートの凸部
    の高さの1/10以下であることを特徴とする腰の強化され
    た気泡シート緩衝材。
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JP6379750B2 (ja) * 2014-07-04 2018-08-29 キョーラク株式会社 樹脂積層板

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