JP2508679Y2 - チップ型ｌｃフィルタ - Google Patents
チップ型ｌｃフィルタInfo
- Publication number
- JP2508679Y2 JP2508679Y2 JP1988035508U JP3550888U JP2508679Y2 JP 2508679 Y2 JP2508679 Y2 JP 2508679Y2 JP 1988035508 U JP1988035508 U JP 1988035508U JP 3550888 U JP3550888 U JP 3550888U JP 2508679 Y2 JP2508679 Y2 JP 2508679Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylindrical
- filter
- chip type
- ferrite beads
- central conductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Filters And Equalizers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、チップ型LCフィルタに関する。
（従来の技術） 第３図は従来例のチップ型LCフィルタの構造上の斜視
図であり、第４図はチップ型LCフィルタの電気的等価回
路図である。第３図において、02は断面が円形に形成さ
れて一方向にストレートに延びる中心導体であり、この
中心導体02の中途部には、円筒形の誘導体の内周面に内
部電極（その中途部に電気的に接触導通している。）を
その外周面に外部電極をそれぞれ設けてなる円筒形コン
デンサ04が、また中心導体02の両端側にはそれぞれ円筒
形フェライトビーズ06,08がそれぞれ挿入されていると
ともに、そのフェライトビーズ06,08それぞれの端面に
は中心導体02と電気的に接触導通するようにして金属キ
ャップ010,012が被着固定されている。
図であり、第４図はチップ型LCフィルタの電気的等価回
路図である。第３図において、02は断面が円形に形成さ
れて一方向にストレートに延びる中心導体であり、この
中心導体02の中途部には、円筒形の誘導体の内周面に内
部電極（その中途部に電気的に接触導通している。）を
その外周面に外部電極をそれぞれ設けてなる円筒形コン
デンサ04が、また中心導体02の両端側にはそれぞれ円筒
形フェライトビーズ06,08がそれぞれ挿入されていると
ともに、そのフェライトビーズ06,08それぞれの端面に
は中心導体02と電気的に接触導通するようにして金属キ
ャップ010,012が被着固定されている。
このような構造の従来例のチップ型LCフィルタは、電
気的には第４図に示すように、金属キャップ010が端子T
Ma側に、金属キャップ012が端子TMb側に、円筒形フェラ
イトビーズ06がコイルLaに、円筒形フェライトビーズ08
がコイルLbに、円筒形コンデンサ04がコンデンサＣにそ
れぞれ該当しており、中心導体02の中途部と円筒形コン
デンサ04の内部電極との接触箇所が、コイルLa,Lbとコ
ンデンサＣとの共通接続部CMに、また円筒形コンデンサ
04の外部電極がコンデンサＣのアース部Ｅにそれぞれ該
当するいわゆるＴ形のチップ型LCフィルタを構成してい
る。
気的には第４図に示すように、金属キャップ010が端子T
Ma側に、金属キャップ012が端子TMb側に、円筒形フェラ
イトビーズ06がコイルLaに、円筒形フェライトビーズ08
がコイルLbに、円筒形コンデンサ04がコンデンサＣにそ
れぞれ該当しており、中心導体02の中途部と円筒形コン
デンサ04の内部電極との接触箇所が、コイルLa,Lbとコ
ンデンサＣとの共通接続部CMに、また円筒形コンデンサ
04の外部電極がコンデンサＣのアース部Ｅにそれぞれ該
当するいわゆるＴ形のチップ型LCフィルタを構成してい
る。
（考案が解決しようとする問題点） ところで、このような構造を有する従来例のチップ型
LCフィルタにあっては、その外形が円筒形であるため
に、プリント基板などへ半田付け実装するに際しては転
がるなどしてそのマウント姿勢がきわめて不安定である
から、マウント上の精度が出にくいという問題がある。
また、そのマウントの際にはプリント基板の配線パター
ン上に接着剤を用いて仮固定するのであるが、外形が円
筒形であるために、その接着剤の塗布作業がむつかしい
という問題と、マウントの際は吸着ノズルにそのチップ
型LCフィルタを吸着させてプリント基板上の所定のマウ
ント位置のところにまで搬送させるのであるが、その外
形が円筒形であるために、吸着ノズルに密着させにく
く、そのためエア漏れが起きて所定のマウント位置にマ
ウントさせるマウント率が低いという問題もある。
LCフィルタにあっては、その外形が円筒形であるため
に、プリント基板などへ半田付け実装するに際しては転
がるなどしてそのマウント姿勢がきわめて不安定である
から、マウント上の精度が出にくいという問題がある。
また、そのマウントの際にはプリント基板の配線パター
ン上に接着剤を用いて仮固定するのであるが、外形が円
筒形であるために、その接着剤の塗布作業がむつかしい
という問題と、マウントの際は吸着ノズルにそのチップ
型LCフィルタを吸着させてプリント基板上の所定のマウ
ント位置のところにまで搬送させるのであるが、その外
形が円筒形であるために、吸着ノズルに密着させにく
く、そのためエア漏れが起きて所定のマウント位置にマ
ウントさせるマウント率が低いという問題もある。
本考案は、上述の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、プリント基板への半田付け実装に際してのマウント
精度の向上と、上記の仮固定における接着剤の塗布作業
の容易化と、吸着ノズルからのエア漏れを極力なくすこ
とによるマウント率の向上とを図ることを目的としてい
る。
て、プリント基板への半田付け実装に際してのマウント
精度の向上と、上記の仮固定における接着剤の塗布作業
の容易化と、吸着ノズルからのエア漏れを極力なくすこ
とによるマウント率の向上とを図ることを目的としてい
る。
（問題点を解決するための手段） このような目的を達成するために、本考案は中心導体
の中途部に筒形コンデンサを、また、中心導体の両端側
に筒形のフェライトビーズをそれぞれ挿入するととも
に、前記両フェライトビーズそれぞれの端面に前記中心
導体と電気的に導通接触する金属キャップを被着させて
なるチップ型LCフィルタにおいて、筒形コンデンサと前
記フェライトビーズのうちの一つだけの外形を角形に構
成したことを特徴としている。
の中途部に筒形コンデンサを、また、中心導体の両端側
に筒形のフェライトビーズをそれぞれ挿入するととも
に、前記両フェライトビーズそれぞれの端面に前記中心
導体と電気的に導通接触する金属キャップを被着させて
なるチップ型LCフィルタにおいて、筒形コンデンサと前
記フェライトビーズのうちの一つだけの外形を角形に構
成したことを特徴としている。
（作用） 上記の構成によれば、筒形コンデンサとフェライトビ
ーズのうちの一つだけがその外形を角形に構成されてい
るから、プリント基板上で転がったりすることがなくな
り配線パターン等へのマウント姿勢が安定化してそのマ
ウント精度が向上する。また、その外形の角形面を利用
してプリント基板へのマウントのための仮固定に必要な
接着剤の塗布を容易に行うことができるとともに、吸着
ノズルに吸着させる際のエア漏れが少なくなり、その結
果、マウント率が向上する。
ーズのうちの一つだけがその外形を角形に構成されてい
るから、プリント基板上で転がったりすることがなくな
り配線パターン等へのマウント姿勢が安定化してそのマ
ウント精度が向上する。また、その外形の角形面を利用
してプリント基板へのマウントのための仮固定に必要な
接着剤の塗布を容易に行うことができるとともに、吸着
ノズルに吸着させる際のエア漏れが少なくなり、その結
果、マウント率が向上する。
さらには、外形を角形に構成しているのは、筒形コン
デンサと両フェライトビーズのうちの一つだけのである
ので、製造の際に角形形状のものどうしの面合わせをす
る必要はない。
デンサと両フェライトビーズのうちの一つだけのである
ので、製造の際に角形形状のものどうしの面合わせをす
る必要はない。
（実施例） 以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。第１図は本考案の実施例に係るチップ型LCフィルタ
の斜視図である。第１図において、２は断面が円形の中
心導体であり、その中心導体２の中途部には、四角筒形
の誘電体の内外周面それぞれに内部電極と外部電極とを
形成してなる筒形コンデンサ４が、また、中心導体２の
両端側にはその外形が円筒形に構成された円筒形フェラ
イトビーズ6,8がそれぞれ挿入されている。
る。第１図は本考案の実施例に係るチップ型LCフィルタ
の斜視図である。第１図において、２は断面が円形の中
心導体であり、その中心導体２の中途部には、四角筒形
の誘電体の内外周面それぞれに内部電極と外部電極とを
形成してなる筒形コンデンサ４が、また、中心導体２の
両端側にはその外形が円筒形に構成された円筒形フェラ
イトビーズ6,8がそれぞれ挿入されている。
フェライトビーズ6,8の端面には金属キャップ12,14が
被着されている。金属キャップ12,14はフェライトビー
ズ6,8の端部に溶接されて電気的に導通接触している。
被着されている。金属キャップ12,14はフェライトビー
ズ6,8の端部に溶接されて電気的に導通接触している。
この実施例によれば、筒形コンデンサ４がその外形を
角形に構成しているからプリント基板などへのマウント
時に転がったりすることがなくなり、そのマウント姿勢
がきわめて安定化する結果、そのマウント精度を向上さ
せることができる。また、プリント基板へ接着剤を用い
て仮固定するに際してはその外形が角形であるから、そ
の接着剤の塗布作業が容易になるとともに、吸着ノズル
などに吸着させてマウントさせるときはその角形の外形
部分に吸着させるとよいから、そのエアの漏れが少なく
なってマウント率が向上している。
角形に構成しているからプリント基板などへのマウント
時に転がったりすることがなくなり、そのマウント姿勢
がきわめて安定化する結果、そのマウント精度を向上さ
せることができる。また、プリント基板へ接着剤を用い
て仮固定するに際してはその外形が角形であるから、そ
の接着剤の塗布作業が容易になるとともに、吸着ノズル
などに吸着させてマウントさせるときはその角形の外形
部分に吸着させるとよいから、そのエアの漏れが少なく
なってマウント率が向上している。
第２図は本考案の他の実施例の斜視図であり、この実
施例のチップ型LCフィルタの基本的構成は上述の実施例
と同様であり、同一ないし同様の部分には、同一の符号
を付している。このチップ型LCフィルタの特徴となる構
成は、一方のフェライトビーズ６と筒形コンデンサ４そ
れぞれの外形を円筒形に、他方のフェライトビーズ８の
みの外形を四角形状に構成している点であり、このよう
に構成することによって転がり防止の効果を上げてい
る。
施例のチップ型LCフィルタの基本的構成は上述の実施例
と同様であり、同一ないし同様の部分には、同一の符号
を付している。このチップ型LCフィルタの特徴となる構
成は、一方のフェライトビーズ６と筒形コンデンサ４そ
れぞれの外形を円筒形に、他方のフェライトビーズ８の
みの外形を四角形状に構成している点であり、このよう
に構成することによって転がり防止の効果を上げてい
る。
ところで、マウント精度の向上、接着剤塗布作業の容
易化、およびマウント率の向上を図るためには、両側の
フェライトビーズ6,8といったように複数の部材を角形
に成形することが考えられる。しかしながら、そのよう
に構成した場合には、次のような不都合が生じる。
易化、およびマウント率の向上を図るためには、両側の
フェライトビーズ6,8といったように複数の部材を角形
に成形することが考えられる。しかしながら、そのよう
に構成した場合には、次のような不都合が生じる。
すなわち、複数の部材を角形に成形すると、それらの
組み立て具合によってはそれぞれの部材の角形面が不揃
いに位置してしまい、転がり防止の効果がなくなってし
まうことが起こる。そのため、複数の部材を角形に成形
した場合には、組み立て具合を精度よく管理してそれぞ
れの部材の角形面を互いに一致させる必要があり、その
分、製造に手間がかかって、コスト高を招くという不都
合がある。
組み立て具合によってはそれぞれの部材の角形面が不揃
いに位置してしまい、転がり防止の効果がなくなってし
まうことが起こる。そのため、複数の部材を角形に成形
した場合には、組み立て具合を精度よく管理してそれぞ
れの部材の角形面を互いに一致させる必要があり、その
分、製造に手間がかかって、コスト高を招くという不都
合がある。
しかしながら、上記した各実施例のチップ型LCフィル
タでは、角型となっているのは、筒型コンデンサ４や、
一方のフェライトビーズ８だけであるので、角形面の位
置合わせを行う必要がなく、その分、製造が容易になっ
てコストダウンを図ることができる。
タでは、角型となっているのは、筒型コンデンサ４や、
一方のフェライトビーズ８だけであるので、角形面の位
置合わせを行う必要がなく、その分、製造が容易になっ
てコストダウンを図ることができる。
なお、上記した各実施例では、筒型コンデンサ４や、
一方のフェライトビーズ８を四角形に成形していたが、
四角形でなくても例えば六角形とか八角形とかその他の
多角形であってもよい。さらに、各実施例の中心導体２
はその断面が円形であったが、円形でなくても、矩形状
であってもよい。
一方のフェライトビーズ８を四角形に成形していたが、
四角形でなくても例えば六角形とか八角形とかその他の
多角形であってもよい。さらに、各実施例の中心導体２
はその断面が円形であったが、円形でなくても、矩形状
であってもよい。
（効果） 以上説明したことから明らかなように本考案によれ
ば、プリント基板への半田付け実装に際してのマウント
精度の向上と、上記の仮固定における接着剤の塗布作業
の容易化と、吸着ノズルからのエア漏れを極力なくすこ
とによるマウント率の向上とを図ることができる。
ば、プリント基板への半田付け実装に際してのマウント
精度の向上と、上記の仮固定における接着剤の塗布作業
の容易化と、吸着ノズルからのエア漏れを極力なくすこ
とによるマウント率の向上とを図ることができる。
また、筒形コンデンサとフェライトビーズのうちの一
つだけの外形を角形に構成しているので、製造の際に角
形形状のものどうしの面合わせをするといった面倒作業
を行う必要はがなく、その分、製造が簡単になって、コ
ストダウンが図れるという効果がある。
つだけの外形を角形に構成しているので、製造の際に角
形形状のものどうしの面合わせをするといった面倒作業
を行う必要はがなく、その分、製造が簡単になって、コ
ストダウンが図れるという効果がある。
第１図は本考案の一実施例に係るチップ型LCフィルタの
斜視図であり、第２図は他の実施例の斜視図である。 第３図は従来例に係るチップ型LCフィルタの斜視図、第
４図はチップ型LCフィルタの電気的な等価回路図であ
る。 ２……中心導体、４……筒形コンデンサ、6,8……フェ
ライトビーズ。
斜視図であり、第２図は他の実施例の斜視図である。 第３図は従来例に係るチップ型LCフィルタの斜視図、第
４図はチップ型LCフィルタの電気的な等価回路図であ
る。 ２……中心導体、４……筒形コンデンサ、6,8……フェ
ライトビーズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 坂本 幸夫 京都府長岡京市天神２丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (56)参考文献 特開 昭61−225811（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−37921（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】中心導体の中途部に筒形コンデンサを、ま
た、中心導体の両端側に筒形のフェライトビーズをそれ
ぞれ挿入するとともに、前記両フェライトビーズそれぞ
れの端面に前記中心導体と電気的に導通接触する金属キ
ャップを被着させてなるチップ型LCフィルタにおいて、 前記筒形コンデンサと前記フェライトビーズのうちの一
つだけの外形を角形に構成したことを特徴とするチップ
型LCフィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988035508U JP2508679Y2 (ja) | 1988-03-16 | 1988-03-16 | チップ型ｌｃフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988035508U JP2508679Y2 (ja) | 1988-03-16 | 1988-03-16 | チップ型ｌｃフィルタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01139618U JPH01139618U (ja) | 1989-09-25 |
| JP2508679Y2 true JP2508679Y2 (ja) | 1996-08-28 |
Family
ID=31262153
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988035508U Expired - Lifetime JP2508679Y2 (ja) | 1988-03-16 | 1988-03-16 | チップ型ｌｃフィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2508679Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102005022927A1 (de) * | 2005-05-13 | 2006-11-16 | Würth Elektronik iBE GmbH | Elektronisches Bauteil und Verfahren zu seiner Befestigung |
| JP2012095030A (ja) * | 2010-10-26 | 2012-05-17 | Kojima Press Industry Co Ltd | 車両搭載用ノイズ抑制フィルタ |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6037921U (ja) * | 1983-08-19 | 1985-03-15 | 株式会社村田製作所 | 三端子形ノイズフィルタ |
| JPS61225811A (ja) * | 1985-03-29 | 1986-10-07 | Murata Mfg Co Ltd | チツプ型インダクタ−素子 |
-
1988
- 1988-03-16 JP JP1988035508U patent/JP2508679Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01139618U (ja) | 1989-09-25 |
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