JP2508381Y2 - 電磁式ポンプのバルブ装置 - Google Patents

電磁式ポンプのバルブ装置

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JP2508381Y2
JP2508381Y2 JP5141190U JP5141190U JP2508381Y2 JP 2508381 Y2 JP2508381 Y2 JP 2508381Y2 JP 5141190 U JP5141190 U JP 5141190U JP 5141190 U JP5141190 U JP 5141190U JP 2508381 Y2 JP2508381 Y2 JP 2508381Y2
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修 玉那覇
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Nitto Kohki Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 〔産業上の利用分野〕 本考案はピストンが電磁吸引によって往動し、かつ、
ばねの弾発力によって復動する形式の電磁式ポンプのバ
ルブ装置に関し、特にシリンダの壁面に設けられる吐出
用バルブ装置の改良に関する。
〔従来の技術〕
一般に電磁式ポンプは、コイルに通電するとき磁極間
に生じる磁気力によって、磁性アーマチュアをばねの弾
発力に抗して吸引して往動させ、整流器の整流作用で周
期的に通電を遮断することにより、磁性アーマチュアを
ばねの弾発力で復動させることによって磁性アーマチュ
アと一体のフリーピストンを往復運動させ、当該ピスト
ンの動きでシリンダ内部の圧縮室を加圧または減圧する
ものである。
ところで、このような電磁式ポンプを駆動するとき、
開始直後においては圧縮室内の流体圧が未だ十分に高ま
っていないため、フリーピストンのピストンヘッドが圧
縮室の壁面に衝突することがある。
斯かるピストンショックは、フリーピストンを備えた
ポンプの場合には、ピストンヘッドとシリンダーヘッド
を損傷する原因となる。
このため、この種の電磁式ポンプにあっては、ピスト
ンヘッドと圧縮室の壁面との間にゴムシートを配設して
衝撃を吸収するといった工夫もなされている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記改良された電磁式ポンプであって
も、長期間の使用により、ゴムが劣化したり、劣化した
ゴムの破片がピストンやシリンダの摺動面を傷付けない
とも限らない。
本考案は前記問題点を解決するためのもので、その目
的は、駆動開始直後においてもピストンヘッドが圧縮室
の壁面に衝突することのない電磁式ポンプに供するため
の、改良された吐出用バルブ装置を提供するものであ
る。
考案の構成 〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、本考案の吐出用バルブ装
置は、ハウジングに固定された電磁石と、電磁石の相対
する磁極間の中心線上を磁束を横切る方向に動く磁性ア
ーマチュアと、バルブ装置を有するシリンダ内に摺動自
在に設けられ、磁性アーマチュアと一体に往復動するピ
ストンと、前記電磁石の消磁時に、磁性アーマチュアと
ピストンとの結合体を弾発作用で一体に復動させるコイ
ルばね等からなる電磁式ポンプにおける前記バルブ装置
であって、同バルブ装置を前記シリンダ壁面を貫通させ
て形成した吐出孔の開口端部を閉塞する可撓性の吐出バ
ルブと、同バルブを外側より保持する二方向性形状記憶
素子のバルブリテーナによって構成したことによって、
課題を解決したものである。
〔作用〕
電磁式ポンプの起動直後においては、コイルばねの弾
発力によってピストンが復動してシリンダ内の空気を圧
縮するが、電磁式ポンプ本体の温度は低く、従ってバル
ブリテーナは吐出バルブの動作を抑止し、同バルブによ
って吐出孔は閉塞された状態にある。従って、このまま
の状態で電磁式ポンプが運転されると圧縮室内の空気圧
は即座に上昇してピストンヘッドがシリンダーヘッドに
衝突するのを防止する。電磁式ポンプ全体の温度が時間
の経過と共に上昇してくると、バルブリテーナが所定温
度(高温側)になったときに、同リテーナは屈曲変形
し、バルブの抑止力を解除する。この状態になると、吐
出バルブは吐出流体の押圧力によって撓み、吐出孔が開
口するようになるので電磁式ポンプは通常の運転状態に
なる。
〔実施例〕 以下、図面に基づいて本考案の好適な実施例を説明す
る。
第1図は、本考案に係るバルブ装置を組み込んだ電磁
式ポンプであり、同図(a)は部分縦断側面図、同図
(b)は縦断正面図である。
第1図(b)において、電磁式ポンプ20は、圧縮空気
の排出ノズル21を有するハウジング22に、電磁コイル25
および電磁鉄心26を組み合わせた電磁石24を組み込むと
ともに、磁性アーマチュア29を備えたフリーピストン30
を摺動可能に配設し、コイルばね60によって磁性アーマ
チュア29が電磁鉄心26の磁界から外れる方向(左方向)
にフリーピストン30を付勢している。
ハウジング22のフロント側(第1図(b)左端側)に
は、ガスケット41を介在させてエンドキャップ40を取り
付け、エンドキャップ40内には吸入空気を濾過するフィ
ルタ42を配設してフィルタカバー44を被せ、ねじ46によ
り固定している。
フィルタカバー44には、空気の吸入孔70が、また、エ
ンドキャップ40およびハウジング22には、空気の導通孔
71が設けられ、ハウジング22内の環状空間73と連通して
いる。該環状空間73には、側部に切欠孔74が穿設され、
フリーピストン30を囲繞する空間に外気を導入して、磁
性アーマチュア29の温度上昇に対処している。
前記フリーピストン30の前部32は、フロントシリンダ
50で摺動自在に保持され、同ピストン前部32のピストン
ヘッド33と前記エンドキヤップ40の背面部51との間のフ
ロントシリンダ50内には圧縮室52を形成する。
ピストン前部32のフロント面側には圧縮室52に連通す
る吸入孔34を設けるとともに、この吸入孔34を閉塞する
可撓性の吸入バルブ35とバルブリテーナ36が止め輪37に
より固定されている。
フロントシリンダ50のサイド面には第1図(a)に示
すように、圧縮室52と連通する下向きの吐出孔4を形成
するとともに、この吐出孔4の開口端部に同孔4を閉塞
する可撓性の吐出バルブ5と同バルブ5を下方より保持
するバルブリテーナ6を平座金7およびねじ8で固定し
ている。
バルブリテーナ6は二方向性の形状記憶素子からでき
ている。二方向性の形状記憶素子は、高温側と低温側の
形状をそれぞれ記憶していて、変態温度より上の温度で
は高温側の形状、それ以下では低温側の形状になり、こ
の現象は可逆的である。バルブリテーナ6は、低温側で
はストレートな形状をとり、高温側では屈曲した形状を
とる。本考案に適した二方向性の形状記憶素子として
は、銅系の形状記憶合金を例示することができる。
次に、この実施例の作用を説明する。
電磁石24に対して半波整流交流を供給すると、電磁石
24が励磁したときにフリーピストン30と一体の磁性アー
マチュア29は、電磁石24に吸引され、電流が断たれると
コイルばね60の弾発力によって原位置に復帰し、磁気作
用とばねの反発作用の繰り返しによって、フリーピスト
ン30がその軸方向に往復動を行う。
フリーピストン30が往動(第1図(b)において右方
へ移行)すると、吸入孔70、フィルター42、導通孔71お
よび切欠孔74を経由して導入された空気が吸入バルブ35
を開き圧縮室52内に流入する。
他方、フリーピストン30が復動(第1図(b)におい
て左方へ移行)すると、吸入バルブ35が閉じて圧縮室52
内の空気を圧縮するが、駆動開始直後においては、電磁
式ポンプ20の温度は常温(低温側)であるからバルブリ
テーナ6の形状はストレートであり、吐出バルブ5は吐
出孔4を閉塞し続ける。従って、フリーピストン30が前
記のように復動してもポンプの運転開始初期では吐出孔
4を経て空気が吐出されることがないので、圧縮室52内
の空気圧は高くなり、フロントシリンダ50のピストンヘ
ッド33がエンドキャップ40の背面部51に衝突するような
ことがない。
駆動開始後、暫くすると、電磁式ポンプ20の電磁回路
の温度が上昇してくると、熱伝導によってシリンダー回
りも温度が上昇してくるので、それにともない、バルブ
リテーナ6が所定温度以上(高温側)になると、同リテ
ーナ6は屈曲変形し、ねじ8を支点として吐出バルブ5
から離反するようになる。このとき、吐出バルブ5は吐
出空気の押圧力によって撓むことが初めて可能になり、
吐出孔4が開口すれば圧縮室52内の圧縮空気は吐出さ
れ、以後、排出ノズル21から圧縮空気が連続的に排出さ
れ、電磁式ポンプ20は定常運転に入る。
考案の効果 本考案に係る電磁式ポンプのバルブ装置は、シリンダ
壁面に設けた可撓性の吐出バルブを外側より保持するバ
ルブリテーナを二方向性形状記憶素子をもって構成した
ので、シリンダ内の加圧状態をポンプ全体、特にシリン
ダ壁面の温度上昇としてとらえ、直接、吐出バルブの開
口状態をコントロールすることができ、電磁式ポンプの
起動時に生じるピストンヘッドと圧縮室壁面との衝突を
確実に回避することができる。従って、いわゆるフリー
ピストンを備えた電磁式ポンプに対して特に有効であ
り、長期間使用してもピストンとシリンダとがピストン
ショックによって損傷することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係るバルブ装置を組み込んだ電磁式
ポンプであり、同図(a)は部分縦断側面図、同図
(b)は縦断正面図である。 4…吐出孔、5…吐出バルブ 6…リテーナ、20…電磁式ポンプ 22…ハウジング、24…電磁石 29…磁性アーマチュア、30…フリーピストン 50…フロントシリンダ、52…圧縮室 60…コイルばね

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングに固定された電磁石と、電磁石
    の相対する磁極間の中心線上を磁束を横切る方向に動く
    磁性アーマチュアと、バルブ装置を有するシリンダ内に
    摺動自在に設けられ、磁性アーマチュアと一体に往復動
    するピストンと、前記電磁石の消磁時に、磁性アーマチ
    ュアとピストンとの結合体を弾発作用で一体に復動させ
    るコイルばね等からなる電磁式ポンプにおける前記バル
    ブ装置であって、同バルブ装置を前記シリンダ壁面を貫
    通させて形成した吐出孔の開口端部を閉塞する可撓性の
    吐出バルブと、同バルブを外側より保持する二方向性形
    状記憶素子のバルブリテーナによって構成したことを特
    徴とする電磁式ポンプのバルブ装置。
JP5141190U 1990-05-17 1990-05-17 電磁式ポンプのバルブ装置 Expired - Lifetime JP2508381Y2 (ja)

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JPH0411269U JPH0411269U (ja) 1992-01-30
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