JP2507868Y2 - 押出機のガス抜き装置 - Google Patents

押出機のガス抜き装置

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JP2507868Y2
JP2507868Y2 JP1991088699U JP8869991U JP2507868Y2 JP 2507868 Y2 JP2507868 Y2 JP 2507868Y2 JP 1991088699 U JP1991088699 U JP 1991088699U JP 8869991 U JP8869991 U JP 8869991U JP 2507868 Y2 JP2507868 Y2 JP 2507868Y2
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cylinder
extruder
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box
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JP1991088699U
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良 飯島
俊彦 松沢
圭一 中元
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、熱可塑性合成樹脂等
の押出し成形機、射出成形機、混練機等を構成する押出
機に備える押出機のガス抜き装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性合成樹脂等(以下原料と
いう)を溶融し成形するとき、原料の樹脂、可塑剤、添
加物等に当初から混在している空気や加熱時に発生する
ガスが成形品に気泡となって混在して品質を損なうこと
を防止するために、溶融中の原料からガスを抜く装置を
押出機に取付けることが一般化している。
【0003】図4は、上記従来の押出機のガス抜き装置
を取付けた押出機の側面図である。1は押出機のシリン
ダであり、ホッパ2から投入された原料の樹脂、可塑
剤、添加物等を加熱し、回転するスクリュウー3aを備
えたスクリューロータ3で混練しながら、溶融した原料
を図4では左方に接続された不図示の成形用金型に移送
する。押出機のガス抜き装置4は函体5とシリンダ1の
上部と函体5の底部を連通する脱気筒6とからなってお
り、函体5の脱気口7を不図示の真空ポンプ、真空タン
ク等外部の吸気源に接続し、押出機のシリンダ1内のガ
スを外部の吸気源に吸引させ排出する構成となってい
る。
【0004】しかし、シリンダ1内のガスを吸引すると
き、原料物質の一部をも吸引し、これが脱気筒6の内壁
に付着し、やがて炭化しシリンダ1内に落下し製品に混
入して品質を低下させるという問題があった。
【0005】図5は上記の問題への対策として、実公昭
63−25129号公報に開示された押出機等のガス抜
き装置の概要を示す断面図であり、前記従来例と同一ま
たは相当する部分は同一符号で示してある。
【0006】本装置は、脱気筒6(函体5を兼ねる)の
内部に設けた互いに重なりあう3本以上のスクリュー8
を同方向に回転させ、スクリュー8によって脱気筒6の
内壁に付着した原料物質を炭化する以前にシリンダ1内
にかき落とし製品の品質低下を防止する構成となってい
る。
【0007】図6は、前記の問題への対策の他の技術と
して、特開昭62−199423号公報に開示されたベ
ント押出機のベントアップ防止装置の概要を示す断面図
であり、前記従来例と同一または相当部分は同一符号で
示してある。
【0008】本装置は、脱気筒6(函体5を兼ねる)の
内部に設けた押込み部材9を脱気口7より上部からシリ
ンダ1内のスクリュー3aの近傍まで進出させて脱気筒
6の内壁に付着した原料物質を早期にシリンダ1内に押
し戻し製品の品質低下を防止する構成となっている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
5に示すスクリュー8を使用する装置では、脱気筒6の
内壁とスクリュー8との間に微少な隙間が存在すること
は避けられず、このため、脱気筒6の内壁に付着した原
料物質をスクリュー8の回転によって完全にかき落とす
ことができない。上記の微少な隙間に付着した原料物質
は加熱・混練のために加えられる熱によって次第に炭化
され、この炭化した原料物質がシリンダ1内に落下して
製品の品質を損なうといった問題が残る。
【0010】また、図6に示す押込み部材9を使用する
装置では、脱気筒6の内壁に付着した原料物質を略完全
に除去してシリンダ1内に押し戻すことはできるが、押
込み部材9が脱気口7より下方に、シリンダ1内のスク
リュー近傍まで進出したときは、脱気口7とシリンダ1
との連通が遮断され、脱気不能となる。このため押込み
部材9の移行により脱気状態が変動し製品の品質安定が
損なわれるという問題がある。
【0011】この考案は、上記従来技術の問題点を解消
するために成されたもので、押出機のシリンダ内の原料
からガスを抜く際に、ガスと共に吸引した原料物質がガ
ス抜き装置の内壁に付着し炭化して原料に戻り、製品に
原料物質の炭化物等が混入するといったことなしに、溶
融・移送中の熱可塑性合成樹脂等・原料からガスを抜く
ことができる押出機のガス抜き装置を提供することを目
的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、この考案に係
る押出機のガス抜き装置は、函体と、熱可塑性合成樹脂
等を加熱し横方向に移送する押出機のシリンダ上部と前
記函体の底部を連通する脱気筒とからなる押出機のガス
抜き装置であって、前記函体には外部の吸気源に接続す
る脱気口を有し、前記脱気筒は押出機のシリンダ上部へ
の開口部の近くに複数の気体吹出し孔を有する内筒と該
内筒の周囲を覆う外筒よりなる二重管構造となってお
り、前記外筒と内筒との空間に気体を導入して内筒の前
記複数の気体吹出し孔から渦巻き気流状態を形成するよ
う斜めに吹き出させ、該吹出した気体を押出機のシリン
ダ内から吸引したガスと共に前記脱気口から外部の吸気
源に排出することを特徴とする構成によって前記の目的
を達成しようとするものである。
【0013】また前記脱気筒は、多孔性の焼結金属によ
り形成した内筒と該内筒の周囲を覆う外筒よりなる二重
管構造となっており、前記外筒と内筒との空間に気体を
導入して内筒周壁から前記函体内に吹き出させることを
特徴とする構成によって、前記の目的を達成しようとす
るものである。
【0014】
【作用】以上の構成により、函体内部は脱気口に接続し
た外部の吸気源により負圧となり、函体とシリンダ上部
とを連通する脱気筒からシリンダ内のガスを吸引して原
料を脱気し、吸引したガスを脱気口から外部の吸気源に
排出する。
【0015】なお、上記脱気筒からシリンダ内のガスを
吸引し脱気する際、シリンダ内で加熱・移送中の原料の
うち、ガスと共に吸引されて脱気筒を通る原料物質は、
脱気筒の内筒のシリンダ上部の近くに開口する複数の気
体吹出し孔から吹き出し渦巻き気流状態を形成する気体
流によって、脱気筒の内筒の壁面に付着することなく、
そして吹き出した気体はシリンダ内から吸引したガスと
共に前記脱気口から外部の吸気源に排出することができ
る。
【0016】また、脱気筒は、多孔性の焼結金属により
形成した内筒と該内筒の周囲を覆う外筒よりなる二重管
構造とし、外筒と内筒との空間に気体を導入して内筒周
壁から前記函体内に吹き出させる構成としたときも、シ
リンダ内から脱気したガスと共に脱気筒を通る原料物質
は、多孔性の焼結合金により形成した内筒の表面から吹
き出す気体流によって、脱気筒の内筒の壁面に付着する
ことなく、そして吹き出す気体はシリンダ内から吸引し
たガスと共に前記脱気口から外部の吸気源に排出するこ
とができる。
【0017】
【実施例】以下、この考案に係る押出機のガス抜き装置
を実施例により説明する。図1は、この考案の一実施例
の構成を示す部分切断側面図であり、押出機に装着した
状態を示す。なお前記従来技術と同一または相当する部
分は同一符号で示す。
【0018】同図において、実施例の押出機のガス抜き
装置4は、押出機のシリンダ1の上部に装着した函体5
と、熱可塑性合成樹脂を加熱し横方向に移送する押出機
のシリンダ1の上部と函体5の底部を連通する脱気筒6
とから形成されており、函体5には不図示の真空ポン
プ、真空タンク等外部吸気源に接続する脱気口7を備え
ている。
【0019】そして、脱気筒6はシリンダ1と函体5を
連通する内筒10と、内筒10の周囲を覆う外筒11よ
りなる二重管構造となっている。そして内筒10のシリ
ンダ1上部への開口部12の近くに複数の空気吹出し孔
13があり、外筒11と内筒10との空間6aに空気供
給口14より空気を導入して内筒10の前記複数の空気
吹出し孔13から渦巻き気流状態を形成するよう斜めに
空気を吹き出させ、吹出した空気は脱気口7から外部の
吸気源に排出する構成となっている。
【0020】図2は、脱気筒6を空気吹出し孔13部分
で切断した横断面図である。内筒10には、内筒10の
半径方向に対して斜めに、そして上方に向かっても斜め
に貫通した空気吹出し孔13が4個あり、外筒11と内
筒10との空間6aに導入した空気を吹出させ函体5に
向って上昇する渦巻き状態の空気流を脱気筒内6bに形
成することができる。
【0021】上記の構成により、シリンダ1内からガス
を抜く際に、ガスと共に吸引した移送中の原料物質が脱
気筒6の内筒10の内壁面に付着することを防止でき、
製品に原料物質の炭化物等を混入させることなく溶融・
移送中の合成樹脂等の原料からガスを抜くことができ
る。そして吹き出した空気はシリンダ内から吸引したガ
スと共に前記脱気口7から外部の吸気源に排出すること
ができる。
【0022】なお、空気吹出し孔13の数は図示の4個
に限る必要はない。また内筒10の中ほどにも増設する
ことは効果的である。また空気の吹出しは、連続でなく
状況に合わせて間欠的に吹き出すようにしても良い。更
に、空気以外の窒素,アルゴン等の気体を用いてもよ
い。
【0023】[他の実施例] 図3は、この考案の他の実施例の構成を示す部分切断側
面図であり、押出機に装着した状態を示す。なお前記実
施例と同一または相当する部分は同一符号で示し重複説
明を省略する。
【0024】この実施例は、シリンダ1と函体5を連通
する二重管構造の脱気筒6の内筒10aの構造に特徴を
有し、他の部分の構成は前記実施例に準じている。内筒
10は多孔性の焼結金属により形成してあり、外筒11
と内筒10との空間6aに導入した空気を内筒10aの
焼結金属表面から吹出させることができ、内筒10aの
表面には吹出し空気のカーテン状の幕ができる。
【0025】本実施例での内筒10aから吹出さす空気
量は、シリンダ1内のガスが充分に吸引できるように函
体5内部を真空圧600Hm/mHg以上に保ち、かつ
内筒10aの表面に吹出し空気のカーテン状の幕ができ
るように、押出機の状態に応じて空気供給口14に設け
た不図示の給気弁の開度を調整するようになっている。
【0026】上記の構成により、シリンダ1内からガス
を抜く際に、ガスと共に吸引した移送中の原料物質が脱
気筒6の内筒10aの内壁面に付着することを吹出し空
気のカーテン状の幕によって防止でき、製品に原料物質
の炭化物等を混入させることなく溶融・移送中の合成樹
脂等の原料からガスを抜くことができる。そして吹き出
した空気はシリンダ内から吸引したガスと共に前記脱気
口から外部の吸気源に排出することができる。
【0027】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、シリンダ内からガスを抜く際に、ガスと共に吸引し
た移送中の原料物質が脱気筒の内壁面に付着し炭化物と
なって押出機に戻ることを防止して、押出機内で溶融・
移送中の熱可塑性合成樹脂等・原料からガスを抜くこと
ができ、製品の品質向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例の部分切断側面図である。
【図2】 一実施例の脱気筒の横断面図である。
【図3】 他の実施例の部分切断側面図である。
【図4】 従来のガス抜き装置を取付けた押出機の側面
図である。
【図5】 従来のガス抜き装置の断面図である。
【図6】 従来のベントアップ防止装置の断面図であ
る。
【符号の説明】 1 押出機のシリンダ 3 スクリューロータ 4 押出機のガス抜き装置 5 函体 6 脱気筒 7 脱気口 10,10a 内筒 11 外筒 13 気体吹出し孔 14 気体供給口

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 函体と、熱可塑性合成樹脂等を加熱し横
    方向に移送する押出機のシリンダ上部と前記函体の底部
    を連通する脱気筒とからなる押出機のガス抜き装置であ
    って、前記函体には外部の吸気源に接続する脱気口を有
    し、前記脱気筒は押出機のシリンダ上部への開口部の近
    くに複数の気体吹出し孔を有する内筒と該内筒の周囲を
    覆う外筒よりなる二重管構造となっており、前記外筒と
    内筒との空間に気体を導入して内筒の前記複数の気体吹
    出し孔から渦巻き気流状態を形成するよう斜めに吹き出
    させ、該吹出した気体を押出機のシリンダ内から吸引し
    たガスと共に前記脱気口から外部の吸気源に排出するこ
    とを特徴とする押出機のガス抜き装置。
  2. 【請求項2】 函体と、熱可塑性合成樹脂等を加熱し横
    方向に移送する押出機のシリンダ上部と前記函体の底部
    を連通する脱気筒とからなる押出機のガス抜き装置であ
    って、前記函体には外部の吸気源に接続する脱気口を有
    し、前記脱気筒は多孔性の焼結金属により形成した内筒
    と該内筒の周囲を覆う外筒よりなる二重管構造となって
    おり、前記外筒と内筒との空間に気体を導入して内筒周
    壁から前記函体内に吹き出させ、該吹出した気体を押出
    機のシリンダ内から吸引したガスと共に前記脱気口から
    外部の吸気源に排出することを特徴とする押出機のガス
    抜き装置。
JP1991088699U 1991-10-29 1991-10-29 押出機のガス抜き装置 Expired - Lifetime JP2507868Y2 (ja)

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JPH0539927U JPH0539927U (ja) 1993-05-28
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