JP3054256B2 - 二軸混練機のベント装置 - Google Patents
二軸混練機のベント装置Info
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- kneading
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- screw kneader
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/36—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
- B29C48/50—Details of extruders
- B29C48/76—Venting, drying means; Degassing means
- B29C48/765—Venting, drying means; Degassing means in the extruder apparatus
- B29C48/766—Venting, drying means; Degassing means in the extruder apparatus in screw extruders
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- B29B—PREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
- B29B7/00—Mixing; Kneading
- B29B7/30—Mixing; Kneading continuous, with mechanical mixing or kneading devices
- B29B7/34—Mixing; Kneading continuous, with mechanical mixing or kneading devices with movable mixing or kneading devices
- B29B7/38—Mixing; Kneading continuous, with mechanical mixing or kneading devices with movable mixing or kneading devices rotary
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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- B29B7/826—Apparatus therefor
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- B29B7/84—Venting or degassing ; Removing liquids, e.g. by evaporating components
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- B29B—PREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
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- B29B7/86—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations for working at sub- or superatmospheric pressure
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- B29C48/395—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders
- B29C48/40—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders using two or more parallel screws or at least two parallel non-intermeshing screws, e.g. twin screw extruders
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、二軸混練機のベント装
置に関する。
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】プラスチック、ゴム等の各種高分子材料
や可塑性材料等の混練を行う際に用いられる連続混練機
としては、例えば図５に示すような二軸混練機がある。
同図において、21は混練機本体としてのハウジングで、
その内部にはいわゆる断面視めがね突状の混練室22,23
が形成されており、左右の各混練室22,23 には、異方
向、即ち相対向内向き下方に回転自在とされた混練ロー
タ24がそれぞれ挿通されている。
や可塑性材料等の混練を行う際に用いられる連続混練機
としては、例えば図５に示すような二軸混練機がある。
同図において、21は混練機本体としてのハウジングで、
その内部にはいわゆる断面視めがね突状の混練室22,23
が形成されており、左右の各混練室22,23 には、異方
向、即ち相対向内向き下方に回転自在とされた混練ロー
タ24がそれぞれ挿通されている。
【０００３】25は混練室22,23 に通ずるベント孔であ
り、通常、混練室22,23 内の脱気若しくは材料の後添加
等の目的で設けられるもので、ハウジング21のロータ24
軸方向中途でかつ上側にベント筒体26を嵌挿することに
より形成されている。そして、上記ベント孔25は、従来
ベント筒体26の中央に上下方向に延びた単なる丸穴若し
くは角穴として設けられており、その左右方向幅Ｗが左
右ロータ24の中心間距離Ｌよりも小さくなるように形成
されていた。
り、通常、混練室22,23 内の脱気若しくは材料の後添加
等の目的で設けられるもので、ハウジング21のロータ24
軸方向中途でかつ上側にベント筒体26を嵌挿することに
より形成されている。そして、上記ベント孔25は、従来
ベント筒体26の中央に上下方向に延びた単なる丸穴若し
くは角穴として設けられており、その左右方向幅Ｗが左
右ロータ24の中心間距離Ｌよりも小さくなるように形成
されていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、ベント孔25が単に左右の混練室22,23 の中央
上部に開口するように形成されていたので、混練ロータ
24のチップ24a が混練室22,23 の内壁27からベント孔25
の下端開口に解放される瞬間に、被混練材（溶融及び未
溶融状態のレジンの混合物）の一部がベント孔25内にお
ける種々の方向（同図矢印方向）に飛散する場合が多か
った。そして、その飛散した被混練材はベント孔25の側
面28に付着する蓋然性が高く、一旦その付着が生じると
漸次成長していわゆるベントアップとなり、ひどい場合
にはベント孔25全体が塞がれてしまうときもあるので、
従来では、ベント孔25内の清掃、点検等をひんぱんに行
う必要があり、連続運転に耐え得ないという問題があっ
た。
技術では、ベント孔25が単に左右の混練室22,23 の中央
上部に開口するように形成されていたので、混練ロータ
24のチップ24a が混練室22,23 の内壁27からベント孔25
の下端開口に解放される瞬間に、被混練材（溶融及び未
溶融状態のレジンの混合物）の一部がベント孔25内にお
ける種々の方向（同図矢印方向）に飛散する場合が多か
った。そして、その飛散した被混練材はベント孔25の側
面28に付着する蓋然性が高く、一旦その付着が生じると
漸次成長していわゆるベントアップとなり、ひどい場合
にはベント孔25全体が塞がれてしまうときもあるので、
従来では、ベント孔25内の清掃、点検等をひんぱんに行
う必要があり、連続運転に耐え得ないという問題があっ
た。
【０００５】本発明は、このような実情に鑑み、ベント
アップを効果的に防止することにより長時間の連続運転
に耐え得る二軸混練機のベント装置を提供することを第
一の目的とする。 一方、上記ベントアップによる弊害を
防止する手段として、例えば図６に示すように、ベント
筒体26の内部に各混練室22,23 へ独立して通ずる一対の
ベント孔29,30 を設け、この一対のベント孔29,30 下部
を上方に向かうに従って互いに離反する方向に傾斜させ
ることにより、左右の混練ロータ24によって飛散される
被混練材のぶつかりあいを防止するようにすることが考
えられる（特願平2-285290号参照）。
アップを効果的に防止することにより長時間の連続運転
に耐え得る二軸混練機のベント装置を提供することを第
一の目的とする。 一方、上記ベントアップによる弊害を
防止する手段として、例えば図６に示すように、ベント
筒体26の内部に各混練室22,23 へ独立して通ずる一対の
ベント孔29,30 を設け、この一対のベント孔29,30 下部
を上方に向かうに従って互いに離反する方向に傾斜させ
ることにより、左右の混練ロータ24によって飛散される
被混練材のぶつかりあいを防止するようにすることが考
えられる（特願平2-285290号参照）。
【０００６】しかし、この手段では、一つのベント筒体
26に二つのベント孔29,30 を設け、かかるベント孔29,3
0 を傾斜状とすることでベントアップの防止を図ってい
るため、混練室22,23 の形状や寸法によってはベント孔
29,30 の下端開口面積を十分に確保できず、被混練材の
つまりが発生してベント装置の本来の機能を発揮できな
い場合がある。本発明は、このような実情に鑑み、本来
のベント機能を損なうことなくベントアップによる弊害
を有効に防止することができる二軸混練機のベント装置
を提供することを第二の目的とする。
26に二つのベント孔29,30 を設け、かかるベント孔29,3
0 を傾斜状とすることでベントアップの防止を図ってい
るため、混練室22,23 の形状や寸法によってはベント孔
29,30 の下端開口面積を十分に確保できず、被混練材の
つまりが発生してベント装置の本来の機能を発揮できな
い場合がある。本発明は、このような実情に鑑み、本来
のベント機能を損なうことなくベントアップによる弊害
を有効に防止することができる二軸混練機のベント装置
を提供することを第二の目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
べく、本発明が講じた技術的手段は、ハウジング1 内に
一対の断面視円弧状の混練室2,3 が連通部分3aを介して
左右に並んで形成され、この混練室2,3 内に混練ロータ
4 が相対向内向き下方へ回転自在にそれぞれ挿通され、
前記ハウジング1 の長手方向途中に、混練室2,3 に通ず
るベント孔8 を内有するベント筒体6 が嵌挿された二軸
混練機において、前記ベント筒体6 の混練室2,3 側端部
には、前記ベント孔8 内空側に突出するベントアップ防
止用の突部9 が形成されているとともにその先端が混練
ロータ4の回転方向とは逆向きとなる方向に向けて突出
されており、当該突部9 はその先端に向かうに従ってロ
ータ軸心10から漸次離れる傾斜面11を下面側に備えてい
る点にある。
べく、本発明が講じた技術的手段は、ハウジング1 内に
一対の断面視円弧状の混練室2,3 が連通部分3aを介して
左右に並んで形成され、この混練室2,3 内に混練ロータ
4 が相対向内向き下方へ回転自在にそれぞれ挿通され、
前記ハウジング1 の長手方向途中に、混練室2,3 に通ず
るベント孔8 を内有するベント筒体6 が嵌挿された二軸
混練機において、前記ベント筒体6 の混練室2,3 側端部
には、前記ベント孔8 内空側に突出するベントアップ防
止用の突部9 が形成されているとともにその先端が混練
ロータ4の回転方向とは逆向きとなる方向に向けて突出
されており、当該突部9 はその先端に向かうに従ってロ
ータ軸心10から漸次離れる傾斜面11を下面側に備えてい
る点にある。
【０００８】上記の第一の本発明において、前記傾斜面
11は、ロータ軸心10方向における反フィード側に向かう
に従って径外方向に傾斜して形成されたものとすること
ができる。 また、上記第二の目的を達成すべく、本発明
が講じた技術的手段は、ハウジング1 内に一対の断面視
円弧状の混練室2,3 が連通部分3aを介して左右に並んで
形成され、この混練室2,3 内に混練ロータ4 が相対向内
向き下方へ回転自在にそれぞれ挿通され、前記ハウジン
グ1 の長手方向途中に、混練室2,3 に通ずるベント孔8
を内有するベント筒体6 が嵌挿された二軸混練機におい
て、 前記ベント筒体6 は、二つのものが前記各混練室2,
3 に向かってそれぞれ独立して嵌挿され、この各ベント
筒体6,6 の混練室2,3 側端部には、前記ベント孔8内空
側に突出するベントアップ防止用の突部9 が形成され、
当該各ベント筒体6,6 のうち少なくとも一つが、ロータ
軸心10を通る垂線14に対してハウジング1 の断面方向外
方に傾斜して配置されている点にある。
11は、ロータ軸心10方向における反フィード側に向かう
に従って径外方向に傾斜して形成されたものとすること
ができる。 また、上記第二の目的を達成すべく、本発明
が講じた技術的手段は、ハウジング1 内に一対の断面視
円弧状の混練室2,3 が連通部分3aを介して左右に並んで
形成され、この混練室2,3 内に混練ロータ4 が相対向内
向き下方へ回転自在にそれぞれ挿通され、前記ハウジン
グ1 の長手方向途中に、混練室2,3 に通ずるベント孔8
を内有するベント筒体6 が嵌挿された二軸混練機におい
て、 前記ベント筒体6 は、二つのものが前記各混練室2,
3 に向かってそれぞれ独立して嵌挿され、この各ベント
筒体6,6 の混練室2,3 側端部には、前記ベント孔8内空
側に突出するベントアップ防止用の突部9 が形成され、
当該各ベント筒体6,6 のうち少なくとも一つが、ロータ
軸心10を通る垂線14に対してハウジング1 の断面方向外
方に傾斜して配置されている点にある。
【０００９】上記の第二の本発明において、前記突部9
は、その先端が混練ロータ4 の回転方向とは逆向きとな
る方向に向けて突出されているとともにその先端に向か
うに従ってロータ軸心10から漸次離れる傾斜面11を下面
側に備えたものとすることができる。 また、上記の第二
の本発明において、前記傾斜面(11)は、ロータ軸心(10)
方向 における反フィード側に向かうに従って径外方向に
傾斜して形成されたものとすることができる。
は、その先端が混練ロータ4 の回転方向とは逆向きとな
る方向に向けて突出されているとともにその先端に向か
うに従ってロータ軸心10から漸次離れる傾斜面11を下面
側に備えたものとすることができる。 また、上記の第二
の本発明において、前記傾斜面(11)は、ロータ軸心(10)
方向 における反フィード側に向かうに従って径外方向に
傾斜して形成されたものとすることができる。
【００１０】
【作用】第一の本発明では、ベント孔8 の内空側に突出
する突部9 の先端が混練ロータ4 の回転方向とは逆向き
となる方向に向いており、その先端に向かうに従ってロ
ータ軸心10から漸次離れる傾斜面11が当該突部9 に形成
されているので、被混練材が混練ロータ4 のチップ12に
はね飛ばされてベント孔8 に飛散しても、その被混練材
が突部9 の傾斜面11に衝突してベント孔8 の上部に至る
のが有効に防止される。
する突部9 の先端が混練ロータ4 の回転方向とは逆向き
となる方向に向いており、その先端に向かうに従ってロ
ータ軸心10から漸次離れる傾斜面11が当該突部9 に形成
されているので、被混練材が混練ロータ4 のチップ12に
はね飛ばされてベント孔8 に飛散しても、その被混練材
が突部9 の傾斜面11に衝突してベント孔8 の上部に至る
のが有効に防止される。
【００１１】第二の本発明では、各混練室2,3 に対して
それぞれ独立して設けられるベント筒体6,6 は、そのう
ち少なくとも一つがハウジング1 断面内外方に一定角度
θだけ傾斜して配置されているので、混練室2,3 の形状
や寸法に拘らずベント孔8 の混練室2,3 側開口面積を十
分確保することができる。各ベント筒体6,6 に設けた突
部9 は、ベント孔8 の内室側に突出されており、各混練
室2,3 からベント孔8内に飛散しようとする被混練材を
抑止する。
それぞれ独立して設けられるベント筒体6,6 は、そのう
ち少なくとも一つがハウジング1 断面内外方に一定角度
θだけ傾斜して配置されているので、混練室2,3 の形状
や寸法に拘らずベント孔8 の混練室2,3 側開口面積を十
分確保することができる。各ベント筒体6,6 に設けた突
部9 は、ベント孔8 の内室側に突出されており、各混練
室2,3 からベント孔8内に飛散しようとする被混練材を
抑止する。
【００１２】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳述
する。図１及び図２は、本発明の第一実施例を示してい
る。同図において、1 は二軸混練機の本体をなす長尺の
ハウジングであり、このハウジング1 内には、一対の断
面視円弧状の混練室2,3 が中央の連通部分3aを介して左
右対称水平状に並んで形成されていて、これにより、い
わゆるめがね穴状の混練空間が画成されている。
する。図１及び図２は、本発明の第一実施例を示してい
る。同図において、1 は二軸混練機の本体をなす長尺の
ハウジングであり、このハウジング1 内には、一対の断
面視円弧状の混練室2,3 が中央の連通部分3aを介して左
右対称水平状に並んで形成されていて、これにより、い
わゆるめがね穴状の混練空間が画成されている。
【００１３】4 は左右で二連の混練ロータであり、前記
各混練室2,3 内にそれぞれ挿通されていて、相対向内向
き下方、即ち上側が互いに内向きとなる異方向へ回軸自
在に設けられている。5 は本実施例に係るベント装置を
示し、このベント装置5 は、ハウジング1 の長手方向途
中において各混練室2,3 へ向かってそれぞれ独立して嵌
挿された左右一対のベント筒体6,6 と、該ベント筒体6,
6 の上端部に取付けられたケーシング7 とを備えてい
る。
各混練室2,3 内にそれぞれ挿通されていて、相対向内向
き下方、即ち上側が互いに内向きとなる異方向へ回軸自
在に設けられている。5 は本実施例に係るベント装置を
示し、このベント装置5 は、ハウジング1 の長手方向途
中において各混練室2,3 へ向かってそれぞれ独立して嵌
挿された左右一対のベント筒体6,6 と、該ベント筒体6,
6 の上端部に取付けられたケーシング7 とを備えてい
る。
【００１４】各ベント筒体6,6 の内部には、対応する混
練室2,3 に通ずるベント孔8 がそれぞれ開設されてい
て、混練室2,3 内での混練によって生じるガスの脱気や
被混練材の後添加等を行えるようになっている。各ベン
ト筒体6,6 の混練室2,3 側端部には、ベント孔8 の内壁
から内空側に突出する突部9 が形成されている。この突
部9 は、その先端が混練ロータ4 の回転方向とは逆向き
となる方向に向けて突出されていて、その先端に向かう
に従ってロータ軸心10から漸次離れる方向に湾曲する傾
斜面11を下面側に備えている。従って、混練ロータ4 の
チップ12にはね飛ばされてベント孔8 内に飛散しようと
する被混練材は、この突部9 の傾斜面11に衝突してベン
ト孔8 の上部には至らず、これにより、従来問題となっ
ていたベントアップによる弊害が防止できるようになっ
ている。
練室2,3 に通ずるベント孔8 がそれぞれ開設されてい
て、混練室2,3 内での混練によって生じるガスの脱気や
被混練材の後添加等を行えるようになっている。各ベン
ト筒体6,6 の混練室2,3 側端部には、ベント孔8 の内壁
から内空側に突出する突部9 が形成されている。この突
部9 は、その先端が混練ロータ4 の回転方向とは逆向き
となる方向に向けて突出されていて、その先端に向かう
に従ってロータ軸心10から漸次離れる方向に湾曲する傾
斜面11を下面側に備えている。従って、混練ロータ4 の
チップ12にはね飛ばされてベント孔8 内に飛散しようと
する被混練材は、この突部9 の傾斜面11に衝突してベン
ト孔8 の上部には至らず、これにより、従来問題となっ
ていたベントアップによる弊害が防止できるようになっ
ている。
【００１５】また、図２に示すように、前記傾斜面11
は、ロータ軸心10方向における反フィード側に向かうに
従って径外方向に傾斜して形成されており、これによ
り、ベント筒体6,6 下端部のふところをより広くとるこ
とで、混練ロータ4 のフィード力に伴うベントアップを
も有効に防止できるようになっている。図１に示す如
く、前記各ベント筒体6,6 は、その軸心13,13 がロータ
軸心10を通る垂線14,14 に対してハウジング1 の断面方
向外方へそれぞれ一定角度θだけ傾斜するように配置さ
れていて、本実施例では、この傾斜角度θを45度に設定
している。従って、各ベント筒体6,6 に設けたベント孔
8 の下端開口面積は、各混練室2,3 の形状や寸法に何ら
影響を受けることなく十分に確保されており、当該ベン
ト装置5 が本来奏するべきベント機能を十分に発揮しう
るようになっている。
は、ロータ軸心10方向における反フィード側に向かうに
従って径外方向に傾斜して形成されており、これによ
り、ベント筒体6,6 下端部のふところをより広くとるこ
とで、混練ロータ4 のフィード力に伴うベントアップを
も有効に防止できるようになっている。図１に示す如
く、前記各ベント筒体6,6 は、その軸心13,13 がロータ
軸心10を通る垂線14,14 に対してハウジング1 の断面方
向外方へそれぞれ一定角度θだけ傾斜するように配置さ
れていて、本実施例では、この傾斜角度θを45度に設定
している。従って、各ベント筒体6,6 に設けたベント孔
8 の下端開口面積は、各混練室2,3 の形状や寸法に何ら
影響を受けることなく十分に確保されており、当該ベン
ト装置5 が本来奏するべきベント機能を十分に発揮しう
るようになっている。
【００１６】前記ケーシング7 の側壁には、図外の真空
ポンプが連結される継手管15と、万一被混練材がベント
アップしてきた場合にその被混練材を外部に排出するた
めのドレーンバルブ16が取付けられている。このドレー
ンバルブ16には加熱器17が周設されており、ベントアッ
プした被混練材は、この加熱器17によって溶融され、ド
レーンバルブ16を介して外部に排出される。なお、加熱
器17には、電熱ヒータ、蒸気ジャケット又は熱油ジャケ
ット等を採用しうる。また、18はケーシング7 の上部開
口を開閉自在に施蓋する蓋体であり、先端部に開閉レバ
ー19を有し、かつ中央部にガラス製の窓部20を備えてい
る。従って、この窓部20からベント装置5 の内部を目視
することによってベントアップが生じているか否かを確
認することができ、万一被混練材が上方まで飛散してい
るときは、前記加熱器17を作動させてドレーンバルブ16
より被混練材を排出させればよい。なお、本実施例で
は、ベント筒体6 を45度だけ傾けて配置しているので、
上記した窓部20からの目視がなされやすいという利点も
ある。
ポンプが連結される継手管15と、万一被混練材がベント
アップしてきた場合にその被混練材を外部に排出するた
めのドレーンバルブ16が取付けられている。このドレー
ンバルブ16には加熱器17が周設されており、ベントアッ
プした被混練材は、この加熱器17によって溶融され、ド
レーンバルブ16を介して外部に排出される。なお、加熱
器17には、電熱ヒータ、蒸気ジャケット又は熱油ジャケ
ット等を採用しうる。また、18はケーシング7 の上部開
口を開閉自在に施蓋する蓋体であり、先端部に開閉レバ
ー19を有し、かつ中央部にガラス製の窓部20を備えてい
る。従って、この窓部20からベント装置5 の内部を目視
することによってベントアップが生じているか否かを確
認することができ、万一被混練材が上方まで飛散してい
るときは、前記加熱器17を作動させてドレーンバルブ16
より被混練材を排出させればよい。なお、本実施例で
は、ベント筒体6 を45度だけ傾けて配置しているので、
上記した窓部20からの目視がなされやすいという利点も
ある。
【００１７】図３は、本発明の第二実施例を示す。本実
施例が第一実施例と異なる点は、各ベント筒体6,6 の傾
斜角度θを90度に設定したところにあり、その他は第一
実施例と同様である。従って、本実施例においても第一
実施例と同様の作用効果を奏し得るが、ベント筒体6,6
の傾斜角度θに対応してドレーンバルブ16が真下に向け
られるので、被混練材をより排出しやすくなるという利
点がある。また、傾斜角度θが90度のときは、ベント筒
体6,6 がハウジング1 の真横に配置されることになるの
で、ハウジング1 の設置高が高い場合に窓部20からの目
視を行ないやすくなるという利点がある。
施例が第一実施例と異なる点は、各ベント筒体6,6 の傾
斜角度θを90度に設定したところにあり、その他は第一
実施例と同様である。従って、本実施例においても第一
実施例と同様の作用効果を奏し得るが、ベント筒体6,6
の傾斜角度θに対応してドレーンバルブ16が真下に向け
られるので、被混練材をより排出しやすくなるという利
点がある。また、傾斜角度θが90度のときは、ベント筒
体6,6 がハウジング1 の真横に配置されることになるの
で、ハウジング1 の設置高が高い場合に窓部20からの目
視を行ないやすくなるという利点がある。
【００１８】図４は、本発明の第三実施例を示す。本実
施例では、各ベント筒体6,6 の傾斜角度θを135 度に設
定しており、その他は第一実施例とほぼ同様である。た
だし、本実施例では、ドレーンバルブ16を蓋体18に突設
し、ドレーンバルブ16からの被混練材の排出をよりスム
ーズになしうるようにしている。なお、本発明は上記し
た各実施例に限定されるものではなく、特に、ベント筒
体6,6 の傾斜角度θについては、両ベント筒体6,6 が互
いに干渉し合うことがなく、かつベント孔8 の下端開口
面積を十分確保できるように設定すればよく、通常、約
30度から150 度の範囲内に設定することができる。
施例では、各ベント筒体6,6 の傾斜角度θを135 度に設
定しており、その他は第一実施例とほぼ同様である。た
だし、本実施例では、ドレーンバルブ16を蓋体18に突設
し、ドレーンバルブ16からの被混練材の排出をよりスム
ーズになしうるようにしている。なお、本発明は上記し
た各実施例に限定されるものではなく、特に、ベント筒
体6,6 の傾斜角度θについては、両ベント筒体6,6 が互
いに干渉し合うことがなく、かつベント孔8 の下端開口
面積を十分確保できるように設定すればよく、通常、約
30度から150 度の範囲内に設定することができる。
【００１９】また、二つのベント筒体6,6 のうち、一方
のみを傾斜させることにしてもよく、更に、両者の傾斜
角度をそれぞれ異なる値に設定することにしてもよい。
のみを傾斜させることにしてもよく、更に、両者の傾斜
角度をそれぞれ異なる値に設定することにしてもよい。
【００２０】
【発明の効果】第一の本発明によれば、被混練材が混練
ロータ4 のチップ12にはね飛ばされてベント孔8 に飛散
しても、その被混練材が突部9 の傾斜面11に衝突してベ
ント孔8 の上部に至るのが有効に防止されるので、二軸
混練機の長時間連続運転を可能とすることができる。 第
二の本発明によれば、ベントアップ防止用の突部9 をそ
れぞれ内有するベント筒体6,6 を各混練室2,3 に独立し
て嵌挿し、そのベント筒体6,6 のうち少なくとも一つを
ハウジング1 の断面方向外方に傾斜して配置したので、
混練室2,3 の形状等による制約を受けずにベント孔8 の
開口面積を十分確保することができ、ベント装置5 の本
来のベント機能を損なうことなくベントアップの防止に
よる二軸混練機の長時間連続運転を可能とすることがで
きる。
ロータ4 のチップ12にはね飛ばされてベント孔8 に飛散
しても、その被混練材が突部9 の傾斜面11に衝突してベ
ント孔8 の上部に至るのが有効に防止されるので、二軸
混練機の長時間連続運転を可能とすることができる。 第
二の本発明によれば、ベントアップ防止用の突部9 をそ
れぞれ内有するベント筒体6,6 を各混練室2,3 に独立し
て嵌挿し、そのベント筒体6,6 のうち少なくとも一つを
ハウジング1 の断面方向外方に傾斜して配置したので、
混練室2,3 の形状等による制約を受けずにベント孔8 の
開口面積を十分確保することができ、ベント装置5 の本
来のベント機能を損なうことなくベントアップの防止に
よる二軸混練機の長時間連続運転を可能とすることがで
きる。
【図１】第一実施例に係る二軸混練機の正面断面図であ
る。
る。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】第二実施例に係る二軸混練機の正面断面図であ
る。
る。
【図４】第三実施例に係る二軸混練機の正面断面図であ
る。
る。
【図５】従来の二軸混練機の正面断面図である。
【図６】比較例を示す二軸混練機の正面断面図である。
１ ハウジング ２ 混練室（左） ３ 混練室（右） ３ａ 連通部分 ４ 混練ロータ ５ ベント装置 ６ ベント筒体 ８ ベント孔 ９ 突部 １０ ロータ軸心 １４ 垂線
Claims (5)
- 【請求項１】 ハウジング(1) 内に一対の断面視円弧状
の混練室(2)(3)が連通部分(3a)を介して左右に並んで形
成され、この混練室(2)(3)内に混練ロータ(4) が相対向
内向き下方へ回転自在にそれぞれ挿通され、前記ハウジ
ング(1) の長手方向途中に、混練室(2)(3)に通ずるベン
ト孔(8) を内有するベント筒体(6) が嵌挿された二軸混
練機において、前 記ベント筒体(6) の混練室(2)(3)側端部には、前記ベ
ント孔(8) 内空側に突出するベントアップ防止用の突部
(9) が形成されているとともにその先端が混練ロータ
(4) の回転方向とは逆向きとなる方向に向けて突出され
ており、当該突部(9) はその先端に向かうに従ってロー
タ軸心(10)から漸次離れる傾斜面(11)を下面側に備えて
いることを特徴とする二軸混練機のベント装置。 - 【請求項２】 前記傾斜面(11)は、ロータ軸心(10)方向
における反フィード側に向かうに従って径外方向に傾斜
して形成されていることを特徴とする請求項１に記載の
二軸混練機のベント装置。 - 【請求項３】 ハウジング(1) 内に一対の断面視円弧状
の混練室(2)(3)が連通部分(3a)を介して左右に並んで形
成され、この混練室(2)(3)内に混練ロータ(4) が相対向
内向き下方へ回転自在にそれぞれ挿通され、前記ハウジ
ング(1) の長手方向途中に、混練室(2)(3)に通ずるベン
ト孔(8) を内有するベント筒体(6) が嵌挿された二軸混
練機において、 前記ベント筒体(6) は、二つのものが前記各混練室(2)
(3)に向かってそれぞれ独立して嵌挿され、この各ベン
ト筒体(6)(6)の混練室(2)(3)側端部には、前記ベント孔
(8) 内空側に突出するベントアップ防止用の突部(9) が
形成され、当該各ベント筒体(6)(6)のうち少なくとも一
つが、ロータ軸心(10)を通る垂線(14)に対してハウジン
グ(1) の断面方向外方に傾斜して配置されていることを
特徴とする二軸混練機のベント装置。 - 【請求項４】 前記突部(9) は、その先端が混練ロータ
(4) の回転方向とは逆向きとなる方向に向けて突出され
ているとともにその先端に向かうに従ってロ ータ軸心(1
0)から漸次離れる傾斜面(11)を下面側に備えていること
を特徴とする請求項３に記載の二軸混練機のベント装
置。 - 【請求項５】 前記傾斜面(11)は、ロータ軸心(10)方向
における反フィード側に向かうに従って径外方向に傾斜
して形成されていることを特徴とする請求項４に記載の
二軸混練機のベント装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4005145A JP3054256B2 (ja) | 1992-01-14 | 1992-01-14 | 二軸混練機のベント装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4005145A JP3054256B2 (ja) | 1992-01-14 | 1992-01-14 | 二軸混練機のベント装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05185424A JPH05185424A (ja) | 1993-07-27 |
| JP3054256B2 true JP3054256B2 (ja) | 2000-06-19 |
Family
ID=11603133
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4005145A Expired - Fee Related JP3054256B2 (ja) | 1992-01-14 | 1992-01-14 | 二軸混練機のベント装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3054256B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6302572B1 (en) * | 1999-12-09 | 2001-10-16 | Century Specialties | Back vented barrel for an extruding assembly |
| JP6543985B2 (ja) * | 2015-03-25 | 2019-07-17 | 横浜ゴム株式会社 | 混練機の内部観察方法 |
-
1992
- 1992-01-14 JP JP4005145A patent/JP3054256B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05185424A (ja) | 1993-07-27 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |