JP2507831B2 - 画振れ補正機構 - Google Patents

画振れ補正機構

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JP2507831B2 JP2316768A JP31676890A JP2507831B2 JP 2507831 B2 JP2507831 B2 JP 2507831B2 JP 2316768 A JP2316768 A JP 2316768A JP 31676890 A JP31676890 A JP 31676890A JP 2507831 B2 JP2507831 B2 JP 2507831B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ビデオカメラ等に用いられる画振れ補正機
構に関する。
[従来の技術] 被写体画像を磁気テープ上へ連続記録するためのビデ
オカメラが周知であり、VTR(ビデオテープレコーダ
ー)と共に、業務用のみならず小型軽量でポータブルな
ビデオカメラも家庭用として近年著しい普及率を示して
いる。
ビデオカメラは、被写体の動きに合わせて或は使用者
の意志等に従って被写体に対する距離や角度を連続*断
続的に変化させたり停止させながら所望の画像を得るも
のであるが、こうした操作に起因して画面上に生ずる重
大な問題として、いわゆる画振れが挙げられる。この画
振れの悪影響を除去するために、これまで幾つかの対策
が講じられてきた。
第3図、第4図、及び第5図に特開昭63−276373号公
報等に記載された従来の画振れ補正機構を備えたビデオ
カメラを示す。
図において、ハウジング(1)の前端部に形成された
開口部に鏡筒(4)が配設されている。鏡筒(4)はレ
ンズ部(80)と撮像素子(3)とを保持しており、それ
自体は第1支持体(5)により第1支持軸(52)を軸と
してヨーイング方向へ回動自在に支持されている。そし
て、第1アクチュエータ(50)が、この回動作用を与え
るための駆動手段として機能する。
前記第1支持体(5)は、第2支持体(6)により第
2支持軸(62)を中心としてピッチング方向に回動自在
に支持されている。そして、第2アクチュエータ(60)
がこの回動作用を与えるための駆動手段として機能す
る。
鏡筒(4)後部にはロック軸(45)が設けられてお
り、このロック軸(45)はハウジング(1)に固定され
たロック基盤(31)中央部から後方にむけて貫通突出し
た形になっている。
ロック基盤(31)には、ウォームギア(37)が圧入さ
れたモータ(32)が取り付けられている。また、ロック
基盤(31)上には、その表裏に各々カム溝A(36a)、
カム溝B(36b)が形成されたカムギア(36)が軸支さ
れている。ロック基盤(31)上に軸支された減速ギア
(49)は、ウォームギア(37)からカムギア(36)への
動力伝達作用を果たす。
更に、第4図に示すように、ロック基盤(31)上に軸
支されたロックレバーA(38)にはカム溝A(36a)と
係合するピンA(38a)が立設されている。そして、ば
ね(91)により図のJ方向へ付勢させることにより、ピ
ンA(38a)が遊ぶことなくカム溝A(36a)の内周面側
壁面と当接状態におかれる。
ロックレバーB(39)も同様に構成されており、立設
されたピンB(39a)がカム溝B(36b)と係合し、ばね
(92)によりK方向へ付勢されることによりピンB(39
a)がカム溝B(36b)の内周面側壁面と当接状態におか
れる。両ロックレバー(38)、(39)には、ばね(9
1)、(92)で付勢されることによってロック軸(45)
を挟み込むよう、それぞれU字状部(38b)、(39b)が
形成されている。
また、それぞれヨーイング方向、ピッチング方向にお
ける鏡筒の角速度を検出するための角速度センサ(5
1)、(61)が鏡筒(4)に固定されている。さらに、
(53)、(63)はそれぞれヨーイング方向、ピッチング
方向における鏡筒(4)のハウジング(1)に対する角
度を検出するためのセンサーである。そして、アクチュ
エータ(50)、(60)及びモータ(32)は制御回路(7
0)により制御される。映像回路(75)は、撮像素子
(3)から電気信号を読み出して映像信号を得る作用を
果たす。
次に動作について説明する。第3図において、不図示
の被写体からの光は鏡筒(4)に入射し、その後レンズ
部(80)を通り撮像素子(3)の撮像面に結像する。撮
像素子(3)により光学像は電気情報に変換され、映像
回路(75)により逐次読み出され、映像信号として出力
されてゆく。
今、撮影中にハウジング(1)が手振れ等によりヨー
イング方向へ揺れたとすると、この揺れは角速度センサ
(51)により検出される。そして、制御回路(70)が、
これに応答してセンサー検出信号出力を常にゼロへ近づ
けるように第1アクチュエータ(50)に電力を供給し、
絶対座標に対する鏡筒(4)の揺れを制御することで撮
像画像の振れが低減されることになる。
また、ハウジング(1)がピッチング方向へ揺れた場
合には、この揺れを角速度センサ(61)が同様に検出
し、制御回路(70)が検出出力をゼロへ近づけるよう第
2アクチュエータ(60)に電力を供給し、鏡筒(4)の
振れを制御することで撮像画像の振れを低減させる。
また、撮影者の意思によるゆっくりとしたパンニング
動作時には、センサー(53)、(63)の出力が中立位置
に対応したものになるよう、制御回路(70)がアクチュ
エータ(50)、(60)へ電源を供給して鏡筒(4)をハ
ウジング(1)の回動に追従させる。
このように、ハウジング(1)の任意方向における揺
れの成分がヨーイング方向とピッチング方向に分解さ
れ、これに基づき第1アクチュエータ(50)と第2アク
チュエータ(60)を駆動することで揺れの少ない画像が
得られる。
次に、このような装置を持ち運ぶ際や、三脚に固定し
て撮影する場合に、画振れ補正作用を断つ(鏡筒(4)
をロックする)操作を第4図を参照しつつ説明する。
スイッチ(100)のオンにより制御回路(70)がモー
タ(32)へ電力を供給すると、モータ(32)の回転力は
減速ギア(49)を介してカムギア(36)に伝達される。
カムギア(36)が回転すると、カム溝(36a)、(36b)
の変位に応じてロックレバー(38)、(39)はそれぞれ
図中J方向とK方向に回動し、U字状部(38b)、(39
b)でロック軸(45)を挟持する。この結果、第5図に
示すように、鏡筒(4)はハウジング(1)に対して中
立位置でロックされる形成となる。
[発明が解決しようとする課題] しかしこうした従来の画振れ補正機構では、ロック操
作を行うと、ロック直前に鏡筒がハウジングに対してど
のような向きにあるかに拘らず、鏡筒は強制的に直ちに
中立位置へ引き戻されてロックされるため、撮影中に鏡
筒をロックすると、撮影画像に不自然な動きが現れてし
まうという問題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みなされたもので、その
目的は、撮影中に鏡筒をロックしても撮影画像に不自然
さが現れない画振れ補正機構を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、鏡筒上に、その第1支持軸と第2支持軸と
の交点またはその近傍を中心とする略球面形状の当接部
を形成し、且つ該当接部に対して圧着/離間可能なブレ
ーキ部材を備えたものである。
[作用] 本発明に係る画振れ補正機構は、鏡筒自体をハウジン
グに対して補正駆動することなく、鏡筒上の当接部に対
してブレーキ部材を圧着することでロック作用が行われ
る。
[実施例] 以下、図面に基づき本発明の好的な実施例について説
明する。
第1図及び第2図は本発明に係る画振れ補正機構の側
面図を示したものである。尚、各図中前記従来装置と同
等の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略す
る。
本発明において特徴的なことは、鏡筒(4)後部に当
接部(46)に形成すると共に、ロック基盤(31)上にブ
レーキ部材(72)を取り付けたことにある。図示例にお
いて、当接部(46)は第1支持軸(52)と第2支持軸
(62)との交点を中心とした略球面状を有する。また、
ブレーキ部材(72)は、カム(71a)と接し得る従動面
(72a)を有し、その先端には摩擦係数の大きな材料か
らなるパッド(47)が固着されている。そして、ばね
(91)によりパッド(47)は当接触面(46)に圧着され
る方向へ付勢されている。
以下、本発明の動作について説明する。
第1図は画振れ補正をいれた(鏡筒をアンロック)し
た状態を示し、ばね(91)により付勢されたブレーキ部
材(72)の従動面(72a)はカム(71a)に当接してその
動作が規制されており、パッド(47)と当接部(46)と
は離間状態に置かれている。この結果、鏡筒(4)はハ
ウジング(1)に対してピッチング方向及びヨーイング
方向へ回動自在である。
さて、本発明の特徴とする画振れ補正効果遮断(鏡筒
ロック)時について述べる。
スイッチ(100)をオンして制御回路(70)がモータ
(32)へ電力を供給すると、その回転力はモータ出力ギ
ア(37)からカムギア(36)へ伝達され、ばね(91)に
より付勢されたブレーキ部材(72)がカム(71a)の変
位に応じて回動する。この結果、パッド(47)が当接部
(46)に対してその法線方向に圧着されることになる。
そして、更にカムギア(36)の回転は継続してカム(71
a)と従動面(72a)とは離間し、こうして第2図に示す
ように鏡筒(4)がハウジング(1)に対してロックさ
れることとなる。
ここで、図示例における当接部(46)は、鏡筒(4)
がピッチング及びヨーイングの両方向におけるほどの回
動位置にあるときでもパッド(47)が当接し得る大きさ
に設定されているので、鏡筒をその位置に拘りなくロッ
ク可能である。
即ち、ロック直前のハウジング(1)に対する鏡筒
(4)の向きの如何に関係なく、当該位置でロック作用
を施すことができるのである。
その後、再び画振れ補正効果を入れる(鏡筒をアンロ
ック)する時には、スイッチ(100)によって制御回路
(70)からモータ(32)へ電力を供給し、ロック時とは
逆方向へモータ(32)を回転させる。するとカム(71
a)が従動面(72a)と当接し、更に回転してその変位に
応じて従動面(72a)を押し上げ、パッド(47)を当接
部(46)から離間させて鏡筒(4)をアンロック状態に
し、第1図の状態に戻る。
尚、上記実施例では当節面(46)を、第1支持軸(5
2)と第2支持軸(62)との交点を中心とした略球面形
状に構成した場合を示したが、これに限らず両軸(5
2)、(62)の位置が光軸方向にずれていた交点を持た
ない場合でも、その近傍を中心とした略球面形状であれ
ばよい。
また、上記実施例では鏡筒(4)のロック動作に際し
てその向き如何に拘らずその位置で直ちにロックする構
成としたが、一旦中立位置に鏡筒(4)を矯正してから
ロックさせることもできる。この場合には、スイッチ
(100)の操作によって、まずアクチュエータ(50)、
(60)に電力を供給してセンサー(52)、(62)を中立
位置へ移動制御し、その後にブレーキ部材(72)を駆動
するようなシーケンスを採用すればよい。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、鏡筒の回動支
点を中心とした同心球面形状の当接部と、この当接部に
対して圧着/離間し得るブレーキ部材と、により鏡筒を
ロックする構成としたので、撮影中に鏡筒をロックして
も撮影画像に不自然さが現れない画振れ補正機構が実現
される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る画振れ補正機構に於ける鏡筒をア
ンロックした状態を示す側面図、第2図は同じく鏡筒を
アンロックした状態を示す側面図、第3図は従来の画振
れ補正機構を示す側面図、第4図及び第5図は従来機構
の要部を示す構成図である。 図において、(1)はハウジング、(3)は撮像素子、
(4)は鏡筒、(46)は当接部、(5)は第1支持体、
(52)は第1支持軸、(6)は第2支持体、(62)は第
2支持軸、(50)は第1アクチュエータ、(60)は第2
アクチュエータ、(72)はブレーキ部材、(80)はレン
ズ部、(85)は入射光、(91)はばねである。 なお、図中同一符号は同一、または相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングと、 被写体からの光を光学的に結像させるレンズ部と、この
    レンズ部により得られる光学像を電気情報に変換する撮
    像素子と、を保持する鏡筒と、 該鏡筒を前記ハウジングに対して入射光軸と直交または
    略直交する第1支持軸まわりに回動自在に支持すると共
    に、該入射光軸及び第1支持軸と直交または略直交する
    第2支持軸まわりに回動自在に支持する支持手段と、 前記鏡筒を第1支持軸まわり及び第2支持軸まわりに駆
    動する駆動手段と、を含む画振れ補正機構において、 前記鏡筒には、第1支持軸と第2支持軸の交点またはそ
    の近傍を中心とする略球面形状の当接部が形成され、 該当接部に対して圧着及び離間し得るブレーキ部材を備
    えたことを特徴とする画振れ補正機構。
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