JP2507484Y2 - エアゾ―ル容器用バルブ - Google Patents

エアゾ―ル容器用バルブ

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JP2507484Y2
JP2507484Y2 JP1991074715U JP7471591U JP2507484Y2 JP 2507484 Y2 JP2507484 Y2 JP 2507484Y2 JP 1991074715 U JP1991074715 U JP 1991074715U JP 7471591 U JP7471591 U JP 7471591U JP 2507484 Y2 JP2507484 Y2 JP 2507484Y2
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JP
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stem
injection
injection position
elastic member
injection passage
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JPH0519174U (ja
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保夫 大島
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Mitani Valve Co Ltd
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Mitani Valve Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、噴射用通路を有するス
テムがシリンダの室部分を移動することにより、噴射用
通路と室部分が連通しない状態の非噴射位置と、両者が
連通した状態の噴射位置とを取りえるようにしたエアゾ
ール容器用バルブに関し、特にステムを所定の弾性力で
非噴射位置に確実に復帰させて且つその後の気密性を良
好にすることができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エアゾール容器には、外部とエ
アゾール容器内部とを連通状態にする噴射用通路を備え
るとともに、コイルスプリング等の弾性部材によって所
定方向に付勢されるステムと、このステムが移動してい
ないときに噴射用通路を閉塞する閉塞部材とを備えてい
る。
【0003】したがって、ステムを弾性部材の付勢に抗
して、例えば下方に移動させることにより、閉塞部材は
噴射用通路から離れるため、エアゾール容器内部と外部
とは連通した状態となり、内容物は、エアゾール容器内
部の圧力によって噴射用通路を介して外部に噴射され
る。
【0004】そして、使用後(噴射後)には、弾性部材
の弾性力(弾性変形したあとの復帰力)によりステムを
移動前の状態に戻すことにより、噴射用通路は閉塞部材
によって閉じられ、エアゾール容器内部と外部との連通
は遮断される。なお、ステムは、通常、エアゾール容器
本体に形成された室部分に収容されるとともに、この室
部分との間に設けた弾性部材により室部分に対して相対
的に付勢されるようにしている。
【0005】さらにこの室部分には、エアゾール容器の
底部まで達するパイプを取り付けることにより、エアゾ
ール容器の正立状態での使用時に、上方にあるガスが噴
射用通路に送られるのに代えて、下方に溜まった液状物
(内容物)を噴射用通路に送るようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】以上のことから、ステ
ムを所定方向に付勢する弾性部材は、噴射用通路を閉塞
部材によって確実に遮断して外部との連通を断ち、エア
ゾール容器内を気密するといった重要な役割をもってお
り、この弾性部材の付勢力(弾性力)が減少すると、非
使用時に外部との連通が確実に遮断されず内容物が外部
に漏れる恐れがある。
【0007】この状態では、内容物が人体に悪影響を及
ぼすものや可燃性のものである場合に非常に危険であ
り、思わぬ事故に発展する可能性がある。したがって、
この種の製品における安全性を確保するために、強い付
勢力(弾性力)を持ち、かつその付勢力が容易に減少し
ない弾性部材を用いることが必要である。
【0008】そこで、本考案では、ステムを非噴射位置
に強く付勢して噴射用通路の閉塞を確実にするととも
に、その付勢力を維持することにより長期間エアゾール
容器の気密を保つことができるようにしたエアゾール容
器用バルブを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の基本的構成は、
噴射用通路を有するステムがシリンダの室部分を移動す
ることにより、前記噴射用通路と前記室部分が連通しな
い状態の非噴射位置と、両者が連通した状態の噴射位置
とを取りえるようにしたエアゾール容器用バルブにおい
て、 変形可能な複数の突出片を前記ステムの下部にその
移動方向と略同じ方向に伸びた形で設けるとともに、リ
ング状の弾性部材を当該突出片の外側に嵌め(または弾
性部材を当該突出片の内側に配置し)、 前記室部分に、
前記非噴射位置から前記噴射位置へと前記ステムが移動
する際 に前記突出片を案内してこれを前記弾性部材の弾
性に抗する形で外方(または内方)へと変形させ、ま
た、その後の前記弾性部材の復帰力の作用時にも前記突
出片を案内して前記ステムを前記非噴射位置へ戻すため
の、テーパ面を形成したものである。
【0010】
【作用】本考案では、エアゾール容器の使用者が操作部
を押し下げてステムが非噴射位置から噴射位置へ移動す
るときにはシリンダの室部分のテーパ面でステム下部の
突出片が案内されて変形し、これにともなって当該突出
片の外側のリング状の弾性部材(または内側の弾性部
材)がその弾性に抗する形で外方(または内方)へと変
形する。
【0011】そして、エアゾール容器の使用後に操作部
の押し下げ状態が解放されると、このリング状の弾性部
材の変形状態からの復帰力によりステム下部の突出片は
テーパ面に案内されながら変形前の形状に戻っていく、
すなわちステムは非噴射位置へと移動する。
【0012】このように、ステム下部に形成した複数の
突出片の外側または内側に設けた弾性部材によって、当
該突出片のそれぞれが一体となった形でシリンダの室部
分のテーパ面に案内されるので、ステムは非噴射位置へ
確実に復帰してその後の気密性が良好に保持されること
になる。
【0013】
【実施例】本考案の実施例を、図1ないし図を参照し
て説明する。図において、1はエアゾール容器本体、2
はマウンテンキャップ、2aは中央突出部、3は閉塞部
材、4はシリンダ、4aは室部分、4bは注入用通路、
5はテーパ面、6はパイプ、7はステム、7aは噴射用
通路、8は突出片、9は弾性部材である。
【0014】図1に示すように、エアゾール容器本体1
にマウンテンキャップ2を取り付けるとともに、マウン
テンキャップ2の中央突出部2a内に閉塞部材3を入
れ、閉塞部材3を挟んだ状態で下方からシリンダ4を嵌
め込んでいる。このシリンダ4は、内部に室部分4aを
備えるとともに、この室部分4aの底部には、下方に向
けて広がったテーパ面5をシリンダ4と一体に形成して
いる。
【0015】シリンダ4は注入用通路4bを有してお
り、この注入用通路4bと連続するように、先端がエア
ゾール容器本体1の底部付近まで達するパイプ6を取り
付け、室部分4aとエアゾール容器本体1内部とを、パ
イプ6─注入用通路4bを介して連通させて、室部分4
aに内容物を導くようにしている。
【0016】ステム7は噴射用通路7aを有しており、
その下方には、図3に示すように、略垂下方向に伸びる
複数の突出片8を一体に形成し、この複数の突出片8を
外方から囲んだ状態で、ゴム等の弾性体より形成したリ
ング状の弾性部材9を取り付けている。
【0017】このステム7は、閉塞部材3で噴射用通路
7aが閉塞され、かつ複数の突出片8の下端がテーパ面
5に当接した状態でシリンダ4内に設置される。このと
き、複数の突出片8の下端がテーパ面5をある程度押圧
させるようにセットし、その反作用でステム7を上方に
付勢して、閉塞部材3による噴射用通路7aの閉塞を確
実に行う。したがって、ステムがこの位置(非噴射位
置)にあるときは、室部分4aとエアゾール容器本体1
との連通は遮断され、内容物は外部に噴射されない。
【0018】図2に示すように、ステム7を下方に押し
下げて噴射位置にすると、噴射用通路7aは閉塞部材3
による閉塞から開放されるため、室部分4aとエアゾー
ル容器本体1とは連通状態となる。したがって、内容物
は容器の内圧により、矢印に示すようにパイプ6─注入
用通路4b─室部分4a─噴射用通路7aを介してノズ
ルより外部に噴射される。
【0019】このとき、複数の突出片8は、その先端が
テーパ面5に案内されてそれぞれ外方に広がった状態に
変形し、これにともなって、弾性部材9の下方部分は引
き伸ばされた状態、すなわち下方部分が変形前の径より
大きい径となった状態に弾性変形する。
【0020】この弾性変形によって、弾性部材9には、
変形前の状態に戻る方向、すなわち径を収縮させる方向
に復帰力が生じるため、ステム7の押し下げをやめる
と、上記した弾性力によって複数の突出片8のそれぞれ
は内方(変形前の方向)に戻されるとともに、突出片8
の先端がテーパ面5に案内されることによりテーパ面5
を突出片8で押圧し、ステム7を上方に移動させる。
【0021】したがって、ステム7は非噴射位置に戻
り、噴射用通路7aは再び閉塞部材3により閉塞され、
室部分4aと噴射用通路7aとの連通は遮断されるため
内容物は外部に噴射されない。
【0022】図4は他の実施例を示すもので、ここで
は、シリンダ4の室部分4aの底部に形成するテーパ面
5を図1および図2とは逆の形状、すなわちステム7が
下に行くほど突出片8が内方に変形するような形状とし
ている。
【0023】弾性部材9は、複数の突出片8に挾持され
た状態で取り付けられ、突出片8の内方への変形に伴っ
て弾性変形し、この後の復帰力を用いて突出片8を外方
に押し広げることにより、テーパ面5を押圧する突出片
8の反作用によってステム7を上方に移動させる。
【0024】
【考案の効果】本考案は、このように、ステム下部に形
成した複数の突出片の外側または内側に設けた弾性部材
によって、当該突出片のそれぞれが一体となった形でシ
リンダの室部分のテーパ面に案内されるようにしたもの
である。
【0025】そのため、ステムは所定の弾性力で非噴射
位置へ移動して且つその状態を保持することが確実に行
なわれ、使用後のエアゾール容器内部と噴射用通路との
間を確実に遮断してエアゾール容器の気密性を良好に保
つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の、非噴射状態を示す断面図である。
【図2】本考案の、噴射状態を示す断面図である。
【図3】本考案の、ステムおよび弾性部材を示す斜視図
である。
【図4】本考案の、他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 エアゾール容器本体 2 マウンテンキャップ 2a 中央突出部 3 閉塞部材 4 シリンダ 4a 室部分 4b 注入用通路 5 テーパ面 6 パイプ 7 ステム 7a 噴射用通路 8 突出片 9 弾性部材

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴射用通路(7a)を有するステム
    (7)がシリンダ(4)の室部分(4a)を移動するこ
    とにより、前記噴射用通路(7a)と前記室部分(4
    a)が連通しない状態の非噴射位置と、両者が連通した
    状態の噴射位置とを取りえるようにしたエアゾール容器
    用バルブにおいて、 変形可能な複数の突出片(8)を前記ステム(7)の下
    部にその移動方向と略同じ方向に伸びた形で設けるとと
    もに、リング状の弾性部材(9)を当該突出片(8)の
    外側に嵌め、 前記室部分(4a)に、前記非噴射位置から前記噴射位
    置へと前記ステム(7)が移動する際に前記突出片
    (8)を案内してこれを前記弾性部材(9)の弾性に抗
    する形で外方へと変形させ、また、その後の前記弾性部
    材(9)の復帰力の作用時にも前記突出片(8)を案内
    して前記ステム(7)を前記非噴射位置へ戻すための、
    テーパ面(5)を形成したことを特徴とするエアゾール
    容器用バルブ。
  2. 【請求項2】 噴射用通路(7a)を有するステム
    (7)がシリンダ(4)の室部分(4a)を移動するこ
    とにより、前記噴射用通路(7a)と前記室部分(4
    a)が連通しない状態の非噴射位置と、両者が連通した
    状態の噴射位置とを取りえるようにしたエアゾール容器
    用バルブにおいて、 変形可能な複数の突出片(8)を前記ステム(7)の下
    部にその移動方向と略同じ方向に伸びた形で設けるとと
    もに、弾性部材(9)を当該突出片(8)の内側に配置
    前記室部分(4a)に、前記非噴射位置から前記噴射位
    置へと前記ステム(7)が移動する際に前記突出片
    (8)を案内してこれを前記弾性部材(9)の弾性に抗
    する形で内方へと変形させ、また、その後の前記弾性部
    材(9)の復帰力の作用時にも前記突出片(8)を案内
    して前記ステム(7)を前記非噴射位置へ戻すための、
    テーパ面(5)を形成したことを特徴とするエアゾール
    容器用バルブ。
JP1991074715U 1991-08-23 1991-08-23 エアゾ―ル容器用バルブ Expired - Lifetime JP2507484Y2 (ja)

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JPH0519174U JPH0519174U (ja) 1993-03-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6122563U (ja) * 1984-07-17 1986-02-10 誠一 北林 エアゾル噴射装置

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JPH0519174U (ja) 1993-03-09

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