JP2507374B2 - 音声合成装置 - Google Patents

音声合成装置

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JP2507374B2
JP2507374B2 JP61311861A JP31186186A JP2507374B2 JP 2507374 B2 JP2507374 B2 JP 2507374B2 JP 61311861 A JP61311861 A JP 61311861A JP 31186186 A JP31186186 A JP 31186186A JP 2507374 B2 JP2507374 B2 JP 2507374B2
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義幸 原
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は文字コードの列として与えられる入力単語を
簡易な処理によって明瞭度良く音声合成することのでき
る音声合成装置に関するものである。
(従来の技術) 近時文字コードの列として入力された単語の韻律パラ
メータおよび音韻パラメータを求め、これらの韻律パラ
メータと音韻パラメータとに従って音声を規則的に合成
することが行われている。このような音声合成は音声認
識処理技術とともに、自然性の高いマンマシンインタフ
ェースを実現する上での重要な技術となっている。とこ
ろでこのような音声の規則合成において自然性の高い合
成音声を得るためには、その単語固有のアクセントを正
しく再現することと発声速度を正しく制御することが重
要な課題である。しかし姓名、企業名、地名等の固有名
詞はそれぞれ固有のアクセントを持つことが多い。この
ためその固有名詞に特有なアクセントをその固有名詞を
示す入力文字コードの系列から正しく求めることは非常
に困難である。そこで従来の音声合成装置では単純語固
有名詞毎にその単純語固有のアクセント型、および複数
の単純語の組合せで構成される複合語のアクセント型を
アクセント辞書に登録しておき、入力単語をアクセント
辞書と照合してその固有名詞に特有なアクセントを求め
るようにしている。一方自然性の高い合成音声を得るた
めに1アクセント句内のモーラ数(拍数)によってモー
ラ長(1モーラ当りの発声速度)を可変している。すな
わちモーラ数の増加に伴いモーラ長の値を小さくするこ
とが行われる。すなわち1アクセント句内のモーラ数が
多いと発声速度が速くなるようにしている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながらこのような従来の音声合成装置において
はアクセント辞書との照合に失敗した入力単語について
は複合語を構成する単純語群の区切りが分らないためこ
の入力単語を1つのアクセント句として扱い、平板型の
アクセントを与えている。そのため1アクセント句内の
モーラ数が増え必然的に発声速度が速くなり大変聞き難
い音となるという問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものでそ
の目的とするところは、入力単語とアクセント辞書との
照合に失敗した場合においても明瞭度の良い合成音声を
効果的に得ることのできる音声合成装置を提供すること
にある。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 前記目的を達成するために本発明は、文字コード列化
された単語を入力する入力部と、単語のアクセント情報
を記憶するアクセント辞書と、前記入力部から入力され
た入力単語を前記アクセント辞書に記憶されている単語
と照合しアクセント情報を与える単語照合部と、照合に
成功した場合の入力単語のモーラ長をモーラ数に応じて
記憶し照合に失敗した場合の入力単語のモーラ長をモー
ラ数によらず一定の長めのモーラ長として記憶している
モーラ長テーブルと、前記単語照合部の照合結果に応じ
て前記モーラ長テーブルから入力単語に対するモーラ長
を読み取り入力単語のモーラ長を決定するモーラ長検定
部と、決定されたモーラ長に応じて前記入力単語の音韻
パラメータと韻律パラメータとを決定する手段と、決定
された音韻パラメータと韻律パラメータに従って合成音
声を生成する音声合成部とを具備することを特徴とす
る。
(作用) 入力単語がアクセント辞書に登録されていない単語で
ある場合には単語照合部において照合に失敗する。照合
に失敗した場合にはモーラ長テーブルに長めのモーラ長
が記憶されておりモーラ長検定部がこの長めのモーラ長
を照合に失敗した単語に与える。そして与えられたモー
ラ長に応じて音韻パラメータと韻律パラメータとが決定
されこれらに従って合成音声が生成される。
したがって単語照合部において照合に失敗した場合に
は長めのモーラ長が与えられるので合成される音声の明
瞭度は高いものとなる。
(実施例) 以下図面に基づいて本発明の一実施例を詳細に説明す
る。第1図は本実施例に係る音声合成装置の構成ブロッ
ク図である。同図に示されるようにこの音声合成装置は
文字列入力部1、単語照合部2、アクセント辞書3、音
韻系列検定部4、モーラ長検定部5、モーラ長テーブル
6、音声素片ファイル7、音韻パラメータ生成部8、韻
律パラメータ生成部9、音声合成部10とからなる。
音声合成に供せられる単語の情報は文字列入力部1か
ら文字コード系列として入力される。この入力単語の情
報はたとえば姓名や企業名、地名等の固有名詞を含む。
単語照合部2は入力単語を固有名詞のアクセント情報お
よび読み情報を予め登録してあるアクセント辞書3と照
合し一致検出された単語に関するアクセント情報および
読み情報を上記アクセント辞書3より求め、前者を韻律
パラメータ生成部9に、後者を音韻系列検定部4に入力
する。またこの時入力単語とアクセント辞書との照合情
報すなわち照合に成功したか失敗したかの情報をモーラ
長検定部5へ入力する。照合に失敗した場合には入力さ
れた文字コードの系列をそのまま音韻系列検定部4へ、
平板型のアクセント情報を韻律パラメータ9へ入力す
る。モータ長検定部5では単語照合部2から求められる
照合情報を基にモーラ長テーブル6を参照してモーラ長
を決定する。モーラ長テーブル6は照合に成功した場合
と照合に失敗した場合のモーラ数に対するモーラ長が別
々に登録されている。第2図はこのモーラ長テーブル6
に登録されているモーラ長を示すもので照合に成功した
場合すなわアクセント辞書からアクセントを決定する場
合にはモーラ数に従ってモーラ長が“185"、“180"……
と登録されており、また照合に失敗した場合すなわちア
クセント辞書のアクセント情報を用いない場合にはモー
ラ数によらずモーラ長が全て“200"に設定されている。
このモーラ長検定部5で決定されたモーラ長は音韻パラ
メータ生成部8および韻律パラメータ生成部9へ入力さ
れる。韻律パラメータ生成部9は単語照合部2で与えら
れるアクセント情報およびモーラ長検定部5で与えられ
るモーラ長に従って入力単語の韻律パラメータを求める
ものでその韻律パラメータの系列は音声合成部10に与え
られる。音韻系列検定部4は単語照合部2から求められ
る入力文字コードの系列の各音韻情報からその音韻が鼻
音化および無声化するか否かの検定を行っている。そし
てその検定結果に従って前記入力文字コード系列に対応
した音韻系列を生成しこれを音韻パラメータ生成部8に
与える。この音韻パラメータ生成部8では音声素片ファ
イル7を参照して上記音韻系列に対応した音韻パラメー
タの系列を作成している。音声合成部10はこのようにし
て作成された音韻パラメータの系列と前述した韻律パラ
メータの系列とに従って前記入力文字コード系列が示す
単語の音声合成を行う。
次に本実施例の動作について説明する。入力単語とし
て「タニグチウンソウテンハラダ」が文字列入力部1に
入力されたとする。そしてアクセント辞書3に「タニグ
チ」、「ウンソウテン」、「ハラダ」が全て登録されて
いた場合単語照合部2では照合に成功するのでアクセン
ト情報を韻律パラメータ生成部9に読み情報を音韻系列
検定部4に送る。これと同時に単語照合部2から照合に
成功したという情報がモーラ長検定部5に送られる。モ
ーラ長検定部5ではモーラ長テーブル6を参照し各単純
語のモーラ数からモーラ長を決定する。すなわち第3図
(b)に示されるように「タニグチ」の場合はモーラ数
が“4"であるのでモーラ長テーブル6からモーラ長が17
0msと決定される。同様にして「ウンソウテン」、「ハ
ラダ」のモーラ長が160ms、175msと決定される。決定さ
れたモーラ長は音韻パラメータ生成部8、韻律パラメー
タ生成部9へ入力される。そして音韻パラメータ生成部
8および韻律パラメータ生成部9により音韻パラメータ
および韻律パラメータが生成され音声合成部10により音
声の合成が行われる。
次に、アクセント辞書3に「ハラダ」なる単語が登録
されていない場合には単語照合部2で「ハラダ」に関し
ては照合に失敗する。照合に失敗したという情報はモー
ラ長検定部5に送られる。モーラ長検定部5では「タニ
グチ」、「ウンソウテン」に関しては照合が成功してい
るので第3図(c)に示すようにモーラ長テーブル6よ
り「タニグチ」、「ウンソウテン」に関するモーラ長が
決定される。「ハラダ」に関しては照合が失敗している
のでモーラ長テーブル6より200msのモーラ長が与えら
れる。以下同様にして音韻パラメータ生成部8、韻律パ
ラメータ生成部9、音声合成部10により音声の合成が行
われる。
また、アクセント辞書3に「タニグチ」、「ウンソウ
テン」、「ハラダ」が全て登録されていない場合にはモ
ーラ長検定部5では「タニグチウンソウテンハラダ」に
対して200msのモーラ長が与えられる(第3図
(d))。
このように本実施例では入力単語中にアクセント辞書
3に登録されていない単語が含まれており単語照合部2
により照合に失敗しても、照合に失敗した単語に対して
比較的長めのモーラ長が与えられるので合成された音声
は明瞭度および了解度が良好なものとなる。
なお本発明はその技術的思想の範囲内で種々の変形が
可能でありたとえばモーラ長テーブル6のモーラ長を本
実施例で説明した以外のものに変更することも可能であ
る。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように本発明によれば入力単語の
照合に失敗した場合においても明瞭度の良好な合成音声
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る音声合成装置の構成ブ
ロック図、第2図はモーラ長テーブル6の内容を示す
図、第3図は入力単語とそれに与えられるモーラ長の関
係を示す図である。 1……文字列入力部 2……単語照合部 3……アクセント辞書 4……音韻系列検定部 5……モーラ長検定部 6……モーラ長テーブル 7……音声素片ファイル 8……音韻パラメータ生成部 9……韻律パラメータ生成部 10……音声合成部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字コード列化された単語を入力する入力
    部と、 単語のアクセント情報を記憶するアクセント辞書と、 前記入力部から入力された入力単語を前記アクセント辞
    書に記憶されている単語と照合しアクセント情報を与え
    る単語照合部と、 照合に成功した場合の入力単語のモーラ長をモーラ数に
    応じて記憶し照合に失敗した場合の入力単語のモーラ長
    をモーラ数によらず一定の長めのモーラ長として記憶し
    ているモーラ長テーブルと、 前記単語照合部の照合結果に応じて前記モーラ長テーブ
    ルから入力単語に対するモーラ長を読み取り入力単語の
    モーラ長を決定するモーラ長検定部と、 決定されたモーラ長に応じて前記入力単語の音韻パラメ
    ータと韻律パラメータとを決定する手段と、 決定された音韻パラメータと韻律パラメータに従って合
    成音声を生成する音声合成部と、 を具備することを特徴とする音声合成装置。
JP61311861A 1986-12-30 1986-12-30 音声合成装置 Expired - Lifetime JP2507374B2 (ja)

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JP61311861A JP2507374B2 (ja) 1986-12-30 1986-12-30 音声合成装置

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JPS63168698A JPS63168698A (ja) 1988-07-12
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