JP2507096Y2 - カ―テン吊り下げ装置 - Google Patents

カ―テン吊り下げ装置

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JP2507096Y2 JP1990003015U JP301590U JP2507096Y2 JP 2507096 Y2 JP2507096 Y2 JP 2507096Y2 JP 1990003015 U JP1990003015 U JP 1990003015U JP 301590 U JP301590 U JP 301590U JP 2507096 Y2 JP2507096 Y2 JP 2507096Y2
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貞子 川端
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川端 昭子
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はカーテンを吊り下げ、カーテンを開閉するた
めに使用する装置の改良に関する。
〈従来の技術〉 本考案者は縦型ブラインドカーテンを考案し、実公昭
58-34231号公報に提案した。
このものは、第12図(イ)、(ロ)、(ハ)に示すよ
うに複数のカーテンハンガー(a)…(a)を吊り下げ
た二本のカーテンレール(b)(b)を平行に配設し、
これ等のカーテンハンガー(a)…(a)に縦断面Z形
からなる複数のカーテン片(c)…(c)を吊り下げて
構成したものである。そして、上部にセットした摺動用
紐(d)を操作することにより、カーテンハンガー
(a)をカーテンレール(b)に吊り下げ支持する支持
部材(e)が、カーテンレール(b)内を摺動し、開閉
可能としたものである。尚、図中の(f)…(f)は、
隣接するカーテン片(c)同士を連結する連結紐を示
す。
さらに、二本のカーテンレール(b)(b)を平行四
節リンク型に形成し、第12図(ハ)に示すように一方の
カーテンレール(b)を他方のカーテンレール(b)に
対し、長手方向(図示X方向)にずらすことにより、カ
ーテンレール(b)(b)に対するカーテン片(c)…
(c)の取付角度を可変可能としたものである。
こうすることにより、例えば窓にセットした場合に
は、室外からの視線を完全に遮ることができるととも
に、風通しを良くすることができる。
しかし、このものは、複数のカーテンハンガー(a)
…(a)を吊り下げたカーテンレール(b)を二本使用
しなければならないため、製作に時間を要するととも
に、コスト高になるという課題を有する。
また、一般的に使用される通常のカーテン吊り下げ装
置は、支持部材に対し吊り下げ部材(e)…(e)を回
動させることができないため、これに使用すると、カー
テン片(c)…(c)の角度を変えることができない。
このため通常のカーテンレールにカーテン片(c)…
(c)を取付け、縦型ブラインドカーテンとして使用す
ることができないという問題が有る。
一方、実開昭58-3596号公報や特公昭49-49419号に
は、カーテンハンガーをカーテンレールに対して回動で
きるようにした縦型ブラインドが提案されている。
実開昭58-3596号公報の縦型ブラインドにおける吊り
下げ装置は、第13図(イ)(ロ)に示すようにカーテン
レール(g)と、複数のカーテンハンガー(h)と、カ
ーテンハンガー(h)を回動操作する回動用部材として
の紐部材(i)とを備え、カーテンハンガー(h)を、
カーテンを吊り下げるための吊り下げ部材(h1)と、吊
り下げ部材(h1)をカーテンレール(g)に回動自在且
つ摺動自在に支持する支持部材(h2)とから構成し、
又、この吊り下げ部材(h1)の各々を、カーテン片の幅
と同程度の幅広のものから構成してその幅方向の一端に
マグネット(h3)を設けたものとし、紐部材(i)を、
カーテンレール(g)の長手方向に沿わして吊り下げ部
材(h1)の幅方向の両端に順次係止するようにしたもの
である。そして、紐部材(i)を長手方向に引っ張り操
作することにより、第13図(ロ)に示すように各吊り下
げ部材(h1)がカーテンレール(g)に対して回動し、
隣接する吊り下げ部材(h1)のマグネット(h3)、(h
3)同士が接着し、風がある場合等にもカーテン片を閉
めた状態を安定して維持できるようにしたものである。
ところが、このものにおいては、吊り下げ部材(h1)
を、カーテン片の幅と同程度の幅広のものから構成し、
吊り下げ部材(h1)の幅方向の両端に紐部材(i)を係
止しているため、紐部材(i)がカーテン片の側方側の
外側にはみ出して配設されることになる。その結果、紐
部材(i)が邪魔になって他の部材が引っ掛かる恐れが
ある。又、紐部材(i)が外部にはっきり現れてしま
い、特に、第13図(ハ)に示すように各カーテン片をカ
ーテンレール(g)の一方向に寄せた場合には、紐部材
(i)が垂れ下がってしまい、カーテン片としての外観
が損なわれてしまうという課題がある。この場合、紐部
材(i)が外部から見えないように、例えば第13図
(イ)に示すように紐部材(i)をカーテン片の幅方向
の中央部寄りの位置d、dに配設することも考えられる
が、その場合には、紐部材(i)から支持部材(h2)の
回動の軸(O)までの距離Lが短くなりカーテン片を回
動させる回動半径が小さくなってしまい、その結果、マ
グネット(h3)、(h3)によって接着したカーテン片同
士がはずれ難くなってしまう。
又、特公昭49-49419号のものは、第11図に示すように
複数のカーテンハンガー(j)各々を、カーテンレール
(k)に回動自在に、且つカーテンレール(k)の長手
方向に摺動自在に支持させ、このカーテンハンガー
(j)の下端の両端部をカーテンハンガー(j)を回動
操作するための回動用部材(n)を、カーテン片におけ
る幅方向の内側に配設するようにするとともに、長尺状
の摺動用部材(m)を、カーテンレール内におけるカー
テンハンガーの上部に設け、摺動用部材(m)を引っ張
り操作することにより、カーテンハンガー(j)をカー
テンレール(k)に対して操作できるようにしたもので
ある。
しかし、摺動用部材(m)を、カーテンレール(k)
内におけるカーテンハンガー(j)の上部に設けている
ため、摺動用部材(m)が緩んでカーテンハンガー
(j)と接触していると、カーテンハンガー(j)を回
動操作する際等に、摺動用部材(m)とカーテンハンガ
ー(j)とが絡んでしまう場合がある。特に、ブライン
ド全体が小さく、摺動用部材(m)を細い紐状のような
ものを使用する場合に絡み易い。しかも、一旦絡んでし
まうとカーテンレール(k)内で起こるため、外部から
絡まった箇所も判らず、直すことが困難なものとなる。
その結果、分解等しなければならず、面倒なものになっ
てしまうという課題を有する。又、その場合において、
摺動用部材(m)を、摺動用部材(m)とカーテンハン
ガー(j)とが絡まないように、例えばカーテンレール
(k)の外部における下方側の位置(第11図中に点線で
示す)に配設したとすると、その側方近傍に回動用部材
(n)が配設されているため、回動用部材(n)の操作
に際し摺動用部材(m)と回動用部材(n)とが絡んで
互いにもつれてしまう恐れが生じる。
〈考案が解決しようとする課題〉 本考案は、以上の実情に鑑み提案されたもので、回動
用部材が他の部材に引っ掛かるようなことのないもので
あって、摺動用部材がカーテンハンガーや回動用部材と
絡む恐れが少なく、しかも、仮に絡まった場合にも容易
に直すことができるカーテン吊り下げ装置を提供するこ
とを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、以下の特徴を有するカーテン吊り下げ装置
を提供することにより上記課題を解決する。
本考案のカーテン吊り下げ装置は、カーテンレール
(2)と、このカーテンレール(2)に並設されて吊り
下げられる複数のカーテンハンガー(3)と、カーテン
ハンガー(3)を回動操作するための長尺状の回動用部
材(5)と、カーテンハンガー(3)をカーテンレール
(2)に対して摺動操作するための長尺状の摺動用部材
(4)とを備える。
カーテンハンガー(3)の各々は、カーテンを吊り下
げるための吊り下げ部材(32)と、吊り下げ部材(32)
を吊り下げ支持する支持部材(31)とを備える。
吊り下げ部材(32)は、側面に、略カーテンレール
(2)の長手方向に貫通した貫通孔(34)を備える。
又、この吊り下げ部材(32)が、カーテンレール(2)
に対して回動自在且つ摺動自在に支持部材(31)に吊り
下げ支持されることにより、吊り下げ部材(32)の貫通
孔(34)がカーテンレール(2)の外部におけるカーテ
ンレール(2)の横幅の寸法領域内の下方側に配位され
る。
回動用部材(5)は、カーテンレール(2)の内部又
はカーテンレール(2)の外部におけるカーテンレール
(2)の横幅の寸法領域内の下方側にカーテンレール
(2)の長手方向に沿ってカーテンレール(2)に対し
て可動操作し得るように配設される。又、この回動用部
材(5)は、各吊り下げ部材(32)と連結されることに
より、回動用部材(5)の可動操作に伴って吊り下げ部
材(32)がカーテンレール(2)に対して回動できるよ
うになされる。
摺動用部材(4)の一端側は、並設された内の最端部
側に配位されたカーテンハンガー(3)に係止され、他
端側が各吊り下げ部材(32)の貫通孔(34)に順次通さ
れることによりカーテンレール(2)の長手方向に沿っ
て伸ばされる。そして、この摺動用部材(4)の可動操
作に伴いカーテンハンガー(3)がカーテンレール
(2)を長手方向の一端側から他端側まで自在に摺動で
きるようになされたものである 〈作用〉 本考案においては、回動用部材(5)を、カーテンレ
ール(2)の内部又はカーテンレール(2)の外部にお
けるカーテンレール(2)の横幅の寸法領域内の下方側
にカーテンレール(2)の長手方向に沿ってカーテンレ
ール(2)に対して可動操作し得るように配設するとと
もに、吊り下げ部材(32)に、カーテンレール(2)の
外部におけるカーテンレール(2)の横幅の寸法領域内
の下方側に配位させた貫通孔(34)を設け、この貫通孔
(34)に、カーテンハンガー(3)をカーテンレール
(2)に対して摺動操作するための長尺状の摺動用部材
(4)を通したものとする。
こうすることにより、回動用部材(5)及び摺動用部
材(4)が、従来のようにカーテン片の側方側に現れる
ようなことがなく、回動用部材(5)や摺動用部材
(4)が邪魔になって他の部材に引っ掛かるようなこと
を防止できるとともに、外観的にも優れたものにでき
る。
又、摺動用部材(4)を吊り下げ部材(32)の貫通孔
(34)内に通したものとするため、摺動用部材(4)を
細い紐状のようなものから構成した場合でも、吊り下げ
部材(32)の回動に際し、摺動用部材(4)と吊り下げ
部材(32)とが絡まる恐れの少ないものにできる。しか
も、仮に、摺動用部材(4)と、吊り下げ部材(32)や
回動用部材(5)とが絡まった場合でも、吊り下げ部材
(32)の貫通孔(34)をカーテンレール(2)の外部に
配位させているため、絡まった箇所を容易に見つけるこ
とができ、その絡みを即座に直すことができる。
一方、摺動用部材(4)をカーテンレール(2)の外
部に配した場合、回動用部材(5)もカーテンレール
(2)の横幅の寸法領域内の下方側に配していることか
ら摺動用部材(4)又は回動用部材(5)の操作に際し
て摺動用部材(4)と回動用部材(5)とが絡んでもつ
れ易くなるが、摺動用部材(4)を吊り下げ部材(32)
の貫通孔(34)内に通しておくことで、摺動用部材
(4)と回動用部材(5)との間に吊り下げ部材(32)
が介在して両者の絡みを防止できる。
更に、摺動用部材(4)を吊り下げ部材(32)の貫通
孔(34)内に通したものとするため、摺動用部材(4)
とカーテンハンガー(3)の回動の軸(O)までの距離
L1を極力小さくできる。これにより、カーテンハンガー
(3)の幅が広くなったような場合でも、摺動用紐
(4)の引っ張りに伴ってカーテンハンガー(3)に回
転力が殆どかからずに摺動用部材(4)の引っ張り方向
の力だけをカーテンハンガー(3)にかけることがで
き、カーテンハンガー(3)を円滑に摺動操作できる。
〈実施例〉 以下、図面に基づき本考案のカーテン吊り下げ装置の
実施例を説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2図は吊
り下げ部材を示す斜視図である。
本考案のカーテン吊り下げ装置(1)はカーテンレー
ル(2)とこのカーテンレール(2)に吊り下げられる
複数のカーテンハンガー(3)…(3)とからなる。カ
ーテンレール(2)は従来の通常のカーテン吊り下げ装
置に使用するカーテンレールと同様のもので、この実施
例では四角筒状体からなるものを使用している。そし
て、下面には長手方向に沿って開口部(2a)を備えてい
る。
カーテンハンガー(3)は第2図に示すように上部
に、このカーテンハンガー(3)をカーテンレール
(2)に吊り下げられるように支持する支持部材(31)
と、下部に支持部材(31)に接続され、カーテンを吊り
下げる吊り下げ部材(32)とからなる。
支持部材(31)は支持本体(31a)と、この支持本体
(31a)の前後両側方に配設され、回動自在に取付けら
れたローラー(31b)(31b)とからなる。そして、支持
本体(31a)がカーテンレール(2)の開口部(2a)に
嵌挿され、前後一対のローラー(31b)(31b)がカーテ
ンレール(2)内の開口部両側の下面に架け渡され、こ
の支持部材(31)をカーテンレール(2)に支持しつ
つ、開口部(2a)に沿ってカーテンレール(2)を長手
方向に転がり移動する。
一方、吊り下げ部材(32)は本体部(32a)と、この
本体(32a)の下端に取付けられるフック部(32b)とか
らなる。この本体部(32a)は上端が上記支持部材(3
1)の支持本体(31a)下端に軸ピン(33)により軸止さ
れ、支持部材(31)に対し、水平方向に自在に回動す
る。また、中央部には、右側面から左側面にかけて貫通
する貫通孔(34)を有する。
以上のように構成された、カーテンハンガー(3)が
複数、カーテンレール(2)の開口部(2a)に配設され
て吊り下げられる。そして、これら複数のカーテンハン
ガー(3)…(3)はカーテンレール(2)の右端から
左端にかけて配設される二本の紐部材(4)(5)によ
り可動操作される。
これ等の紐部材(4)(5)はカーテンハンガー
(3)…(3)をカーテンレール(2)の長手方向に摺
動させる摺動用部材(4)と、カーテンハンガー(3)
の吊り下げ部材(32)を支持部材(31)に対し回動させ
るための回動用紐(5)とからなる。
摺動用部材(4)は、その始端(4a)がカーテンレー
ル(2)の右端面(2b)の孔(2c)からカーテンハンガ
ー(3)…(3)各々の貫通孔(34)…(34)に通さ
れ、左端面(2c)に設けた回転ホイール(6)に巻回さ
れた後、折り返され、再び各々の貫通孔(34)…(34)
に通されて右端面(2b)に戻されるようになされ、セッ
ト後は、貫通孔(34)に二本の紐が通された状態とな
る。また、この摺動用紐(4)は、右端面(2b)から左
端面(2c)の回転ホイール(6)まで導く際、右端面に
隣接して、最も右方に配位されるカーテンハンガー(3
a)にのみ、適宜固定金具をくくり付け、捲きつけ等し
て係止されている。この結果、最右方のカーテンハンガ
ー(3a)は摺動用紐(4)の動きに伴い可動する。
他方、回動用紐(5)は、その始端(5a)がカーテン
レール(3)の右端面(2b)の孔(2c)からカーテンハ
ンガー(3)…(3)各々の左側面に設けた係止片(3
5)に所定間隔毎にくくり付けられて係止されつつ、左
端面(2c)に設けた回転ホイール(7)に巻回される。
さらにその後、再びカーテンハンガー(3)…(3)各
々の右側面に設けた係止片(図示せず)にくくりつけら
れて係止されつつ、右端面(2b)に戻されるになされて
いる。
尚、この回動用紐(5)は、本実施例においては、回
転ホイール(7)を使用し、折り返すようにしている
が、これに限らず、回転ホイール(7)を使用せずに、
最左方のカーテンハンガー(3z)までで、切断するよう
にしてカーテンハンガー(3)…(3)の両側方に配設
するようにしても良く、適宜変更できるものである。
又、これ等二つの紐部材(4)(5)夫々の始端(4
a)(5a)及び後端(4b)(5b)は第3図に示すように
右端面(2b)の孔(2c)…(2c)に設けたゴム製の係止
部(6)…(6)の係止溝(6a)…(6a)に押し入れる
ことにより適宜係止できるようにしている。
尚、この係止手段は、これに限らず、他の公知技術を
採用する等適宜変更すれば良い。
次に、以上のように構成した本考案の操作について、
第4図から第6図を基に説明する。
尚、第4図から第6図は縦断面Z形からなる複数のカ
ーテン片(8)…(8)を取付け、縦型ブラインドカー
テンとした実施例を示したものである。
カーテンを開ける際は、まず、紐部材(4)(5)
夫々の始端(4a)(5a)及び終端(4b)(5b)をカーテ
ンレール(2)の右端面(2b)の係止溝(6a)…(6a)
から外す。そして、摺動用紐(4)の始端(4a)を引っ
張る。これにより、第4図に示すように最右方に配設さ
れ、この摺動用紐(4)に係止されたカーテンハンガー
(3a)が左方(図示Y方向)に可動する。その際、摺動
用紐(4)をカーテンレール(2)における中央に穿設
した貫通孔(34)に通しているため、摺動用抵抗紐
(4)からカーテンハンガー(3)の支持紐(31)の回
動の軸(O)までの距離L1を極力小さくできる。この場
合、例えば摺動用紐(4)を、この第4図において一点
鎖線で示すようにカーテンレール(2)の側方位置
(P)に配設しておくと摺動用紐(4)から支持部材
(31)の回動の軸(O)までの距離L2が大きくなって摺
動用紐(4)を引っ張ってもカーテンハンガー(3)に
回転力がかかってしまい、カーテンハンガー(3)を円
滑に摺動操作できない。しかし、本願考案では、上述の
ように支持部材(31)の回動の軸(O)までの距離L1が
極力小さいため、摺動用紐(4)を引っ張るとカーテン
ハンガー(3)に回転力が殆どかからずに摺動用紐
(4)の引っ張り方向の力だけをカーテンハンガー
(3)にかけることができ、カーテンハンガー(3)を
円滑に摺動操作できる。そして、このカーテンハンガー
(3a)が左隣のカーテンハンガー(3b)の位置までくる
と、この左隣のカーテンハンガー(3b)を伴い、さらに
左方に送られる。以下、順次、カーテンハンガー(3)
…(3)を左方に送り、カーテンを開けることができ
る。
次に、カーテンを閉める際は摺動用紐(4)の後端
(4b)を引っ張る。これにより、最右方のカーテンハン
ガー(3a)が右方(図示Z方向)に可動する。そして第
5図に示すように左隣のカーテンハンガー(3b)との間
の回動用紐(5c)(5c)が張られると、左隣のカーテン
ハンガー(3b)の回動用紐(5)を介して右方に送られ
る。以下同様に順次カーテンハンガー(3)…(3)が
回動用紐(5)を介して右方に送られ、カーテンを閉め
ることができる。
カーテン片(8)…(8)の角度を変える際は回動
用紐(5)の始端(5a)又は後端(5b)を引っ張る。こ
れにより、この回動用紐(5)にくくりつけられた各々
のカーテン片(8)…(8)が水平方向に回動し、角度
を変えることができる。(第6図は、回動用紐(5)の
始端(5a)を引っ張った際の状態を例示している。) 以上のように構成することにより、縦型ブラインドカ
ーテンに使用する際は一本のカーテンレールの使用で済
み、構造を簡素化できる。しかも通常のカーテンレール
にも使用することができ、兼用することができる。これ
により通常のカーテン吊り下げ装置として使用しつつ、
カーテンを取り換えるだけで、適宜縦型ブラインドカー
テンに変更使用できるものとなる。
尚、本実施例では、カーテンハンガー(3)…(3)
の可動を摺動用紐(4)により操作するようにしている
が、例えば、この摺動用紐(4)を使用せず、最右方の
カーテンハンガー(3a)を手で操作するようにしても良
い。
第7図(A)〜第10図は他の実施例に係り、第7図
(A)は、カーテンハンガー(3)の吊り下げ部材
(3)の貫通孔(34)を二つにし、摺動用紐(4)を夫
々の貫通孔(34a)(34b)に通すようにするとともに、
カーテンハンガー(3)…(3)の本体部分(32a)に
連結し、支持本体(31a)に対し、本体部(32a)と伴に
回動する軸ピン(33)の上端に回動用紐(5)を取付
け、カーテンレール(2)内に配設するようにしたもの
である。
第7図(B)は縦断面I形からなるカーテンレール
(2)を使用した実施例を示したものである。第7図
(C)はフック部(32b)の他の実施例を示す説明図で
あり、カーテンを挟みつけて挾持できるようにしたもの
である。縦型ブラインドカーテンのカーテン(8)を使
用することで、より一層効果的なものにすることができ
る。
第8図から、第11図は摺動用紐(4)、回動用紐
(5)に変え他の手段により、カーテンハンガー(3)
…(3)を摺動させ、又、回動させるようにした実施例
に係るものである。
第8図、第9図に示すものは、摺動手段として、らせ
ん溝を有するらせん軸(9)と、回動手段として周面全
体に溝(32c)を形成した吊り下げ部材(32)と、この
溝(32c)に歯合させる歯合片(10a)を取付けた回動軸
(10)とを使用するものである。詳しくは、第8図、第
9図に示すように、らせん軸(9)をカーテンハンガー
(3)の貫通孔(34)各々に通し、らせん軸(9)の回
動によって長手方向に可動する可動部材(10)を最右方
のカーテンハンガー(3a)とカーテンレール(2b)の右
端面(2b)との間に、配位し、カーテンレール(2)の
右端面(2b)に設けたらせん軸回動部(12)を右回転さ
せることにより、可動部材(11)を左方向に可動させ、
カーテンハンガー(3)…(3)を左方に摺動させる。
また、らせん軸回動部(12)を左回転させることで、可
動部材(11)を右方向に可動させ、所定長さの薄板状か
らなる接続部材(14)…(14)により互いに接続された
カーテンハンガー(3)…(3)を順次右方向に摺動さ
せる。
一方、右端面(2b)に設けた回動軸回動部(13)を回
すことにより、これに取付けられ、伴に回動する歯合片
(10a)によってカーテンハンガー(3)のフック部(3
2b)が回動する。
第10図は第8図に示した歯合方式による回動手段に変
え、ベルト(12)を使用し、ベルト方式を採用した実施
例を示すものである。
尚、実施例で示した紐部材(4)(5)の操作方法は
手動によるものに限らず、自動操作できるようにしても
良く、一層便宜的なものにすることができる。また、第
8図から第10図におけるらせん軸(9)、回動軸(10)
の回動方法についても第9図に示したように手動による
ものに限らず、例えばらせん軸回動部(12)、回動軸回
動部(13)を電機的、機械的等により、自動回動可能と
しても良く、適宜変更できるものである。
〈考案の効果〉 以上実施例で述べたように本考案は、回動用部材及び
摺動用部材が、従来のようにカーテン片の側方側に現れ
るようなことがなく、回動用部材や摺動用部材が邪魔に
なって他の部材に引っ掛かるようなことを防止できると
ともに、外観的にも優れたものにできる。
又、摺動用部材を吊り下げ部材の貫通孔内に通したも
のとするため、吊り下げ部材の回動に際し、摺動用部材
と、吊り下げ部材や回動用部材とが絡まる恐れの少ない
ものにできる。しかも、仮に、摺動用部材と、吊り下げ
部材や回動用部材とが絡まった場合でも、吊り下げ部材
の貫通孔をカーテンレールの外部に配位させているた
め、絡まった箇所を容易に見つけることができ、その絡
みを直すことができる。
一方、摺動用部材からカーテンハンガーの支持部材の
回動の軸までの距離をカーテンハンガーの幅の大小に係
わらずに常時小さくでき、摺動用部材を紐状のものから
構成して引っ張った場合に、カーテンハンガーに回転力
を殆どかからずに摺動用部材の引っ張り方向の力だけを
カーテンハンガーにかけることができ、カーテンハンガ
ーを円滑に摺動操作できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図であり、第2図
はカーテンハンガーを示す斜視図、第3図はカーテンレ
ールの右端面を部分拡大した説明図、第4図はカーテン
を開ける際の説明図、第5図はカーテンを閉める際の説
明図、第6図はカーテンハンガーの吊り下げ部材を回動
させる際の説明図、第7図(A)はカーテンハンガーの
他の実施例を示す斜視図、第7図(B)は、他の形状の
カーテンレールを使用した実施例を示す断面図第7図
(C)はフック部の他の実施例を示す説明図、第8図は
カーテンハンガーを可動、回動させる他の手段を使用し
た実施例を示す要部斜視図、第9図は第8図の実施例に
おけるカーテンハンガーの動きを説明する際の部分斜視
図、第10図はカーテンハンガーを回動させる他のもう一
つの手段を使用した実施例を示す要部斜視図、第11図は
従来例を示す縦断面図、第12図(イ)は他の従来例を示
す縦断面図、第12図(ロ)は他の従来例を示す平面図、
第12図(ハ)は他の従来例におけるカーテン片の角度を
変えた状態を示す平面図である。第13図(イ)は、更に
他の従来例を示す正面図、第13図(ロ)は、更に他の従
来例におけるカーテンハンガーをマグネットにより接着
した状態を示す平面図、第13図(ハ)は、更に他の従来
例におけるカーテンハンガーを、カーテンレールの一方
側に寄せた状態の説明図である。 (1)……カーテン吊り下げ装置、(2)……カーテン
レール、(3)……カーテンハンガー、(4)摺動用
紐、(5)……回動用紐、(8)……カーテン片、(3
1)……支持部材、(31a)……支持本体、(31b)……
ローラー、(32)……吊り下げ部材、(32a)……本体
部、(32b)……フック部、(34)……貫通孔。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カーテンレール(2)と、このカーテンレ
    ール(2)に並設されて吊り下げられる複数のカーテン
    ハンガー(3)と、カーテンハンガー(3)を回動操作
    するための長尺状の回動部材(5)と、カーテンハンガ
    ー(3)をカーテンレール(2)に対して摺動操作する
    ための長尺状の摺動用部材(4)とを備え、 カーテンハンガー(3)の各々が、カーテンを吊り下げ
    るための吊り下げ部材(32)と、吊り下げ部材(32)を
    吊り下げ支持する支持部材(31)とを備え、 吊り下げ部材(32)が、側面に、該カーテンレール
    (2)の長手方向に貫通した貫通孔(34)を備え、この
    吊り下げ部材(32)が、カーテンレール(2)に対して
    回動自在且つ摺動自在に支持部材(31)に吊り下げ支持
    されることにより、吊り下げ部材(32)の貫通孔(34)
    がカーテンレール(2)の外部におけるカーテンレール
    (2)の横幅の寸法領域内の下方側に配位され、 回動用部材(5)が、カーテンレール(2)の内部又は
    カーテンレール(2)の外部におけるカーテンレール
    (2)の横幅の寸法領域内の下方側にカーテンレール
    (2)の長手方向に沿ってカーテンレール(2)に対し
    て可動操作し得るように配設され、この回動用部材
    (5)が、各吊り下げ部材(32)と連結されることによ
    り、回動用部材(5)の可動操作に伴って吊り下げ部材
    (32)がカーテンレール(2)に対して回動できるよう
    になされ、 摺動用部材(4)の一端側が、並設された内の最端部側
    に配位されたカーテンハンガー(3)に係止され、他端
    側が各吊り下げ部材(32)の貫通孔(34)に順次通され
    ることによりカーテンレール(2)の長手方向に沿って
    伸ばされ、この摺動用部材(4)の可動操作に伴いカー
    テンハンガー(3)がカーテンレール(2)を長手方向
    の一端側から他端側まで自在に摺動できるようになされ
    たものであることを特徴とするカーテン吊り下げ装置。
JP1990003015U 1990-01-16 1990-01-16 カ―テン吊り下げ装置 Expired - Lifetime JP2507096Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5330649Y2 (ja) * 1972-08-08 1978-07-31
JPS583596U (ja) * 1981-06-30 1983-01-11 立川ブラインド工業株式会社 縦形ブラインドのスラツトハンガ−

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