JP2507062Y2 - 小型指針表示式水晶時計 - Google Patents

小型指針表示式水晶時計

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JP2507062Y2
JP2507062Y2 JP1991111552U JP11155291U JP2507062Y2 JP 2507062 Y2 JP2507062 Y2 JP 2507062Y2 JP 1991111552 U JP1991111552 U JP 1991111552U JP 11155291 U JP11155291 U JP 11155291U JP 2507062 Y2 JP2507062 Y2 JP 2507062Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電気機械変換機として
ステップモーターを備えた小型指針表示式の水晶時計に
関するものである。
【0002】
【考案の背景】近年の水晶時計の発展はめざましく、そ
の中でもデザイン性の追求から時計ムーブメントの小型
化、薄型化への要求が強くなってきている。特に指針表
示式水晶時計はデザイン面から小型化、薄型化の要求が
大きく、とりわけ、時計ムーブメントのサイズがデザイ
ン性に与える影響の大きな婦人用ブレスレットウォッチ
のような商品においては特に超小型化を図った時計ムー
ブメントの実現が望まれている。また、指針表示式水晶
時計は近年になって高級品指向と廉価品指向という2極
化が進む中にあって、小型化を図った婦人用ブレスレッ
トウォッチに対しても低価格化の要求が高いが、これら
に満足できる時計ムーブメントは少ない。本考案は、こ
のような背景のもとで、時計ムーブメントの小型化を図
ると共に、安価な指針表示式水晶時計の構造について検
討しようとするものである。
【0003】
【従来の技術】指針表示式水晶時計のムーブメントの小
型化、薄型化が進む中にあって、超小型化を図った従来
例について図面に基づいて説明する。図2は第1の従来
例を示す平面図であり、図3はその要部断面図である。
図4は第2の従来例の概略を示す構成図であり、図5は
その平面図である。
【0004】まず、図2、図3について説明する。ステ
ップモーター1を構成するコイルブロック2と電池3を
平面的に隣接して配置し、且つ電池3の下には時計ムー
ブメントの略中央にある輪列機構4を配設すると共に、
該輪列機構4を、前記のステップモーター1のコイルブ
ロック2とともに、略コの字型に囲むようにMOS−i
c5aや水晶振動子5b等を回路基板5cに搭載して成
る回路ブロック5が配設されている。
【0005】また、前記コイルブロック2の下には、ス
テップモーター1を構成している他の要素であるステー
タ6、ローター7が配設されている。コイルブロック2
には、コイル2aの端末処理2b、21cを施し、且
つ、回路ブロック5との電気的接続をとるための配線パ
ターン(図示せず)を有するコイル端子シート2dがコ
イル2aの下面側に接着固定されている。該コイル端子
シート2dはフレキシブルな基板より成り、その一方は
コイルブロック2と平面的に遠ざけて配設されている回
路ブロック5に接続するためのリード板2eが一体化さ
れ、他方、回路ブロックに電源を供給するためのリード
板2fがコイル2aと電池3の平面的に僅かな隙間に一
体化されて配設されており、前述のリード板2eやリー
ド板2fはそれぞれネジ8、9によりネジ止め圧接固定
される時計ムーブメント構造となっている。
【0006】次に、図4、図5について説明する。電池
15と略同一断面で且つ平面的に近接して配設されてい
る回路ブロック16を構成するMOS−ic16aと水
晶振動子16bは、電池15と共に時計ムーブメントの
外周近傍に配設され、回路基板16c上に配線したパタ
ーン(図示せず)により電気的導通をとっている。前記
電池15と回路ブロック16の下には、時計ムーブメン
トを構成する他のエレメント、すなわち、輪列機構1
7、外部操作切換機構18、輪列受ネジ19、文字板足
固定用部材20を配設し、且つ、これらを避けるように
彎曲させて配設したコイルブロック21、ステータ22
等で構成するステップモーター23、さらに、電池マイ
ナスリード板24等を一部の重なりを除けば略同一平面
上に配設した時計ムーブメント構造となっている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】前述の第1の従来例及
び第2の従来例においては次のような欠点を有してい
る。すなわち、第1の従来例では、従来平面的に配設し
ているコイルブロック2とステータ6を断面的に重ね合
わせた配置構造としているため、コイルブロック2のコ
ア2g、2hとステータ6の間にスペーサ10、11を
介在させなければならないので、磁気的結合が不安定と
なるばかりでなくコストアップの要因ともなっている。
また、コイル2aの下面に固定するコイル端子シート2
d接着作業は、リード板2e、2fの平面的位置精度を
確保するための管理が難しく、且つ接着剤の硬化時間が
必要である等加工工数が増えコストアップとなってしま
う。
【0008】さらに、コイルブロック2の組込み作業に
おいては、フレキシブルなリード板2e、2fをネジ
8、9のネジ止メ高さ位置までクセ付けを行なわねばな
らないので作業性が著しくダウンする恐れがあり組立工
数がアップしてしまう。
【0009】また、第2の従来例において、回路ブロッ
ク16は時計ムーブメントの上面側に配設し、且つ光の
影響を受け易いMOS−ic16aが時計ムーブメント
の外周近傍に配設されているために、時計ムーブメント
状態では外部射光により止まり、時間狂いが発生する恐
れがある。このため時計ムーブメントを遮光して作業を
進めなければならないので組立上あるいはアフターサー
ビス面等での作業性が著しく阻害される恐れがある。
【0010】一方、電池15、回路ブロック16の下に
は、他の構成部品が従来の小型ムーブメントのそれらの
形状よりさらに縮小化し、複雑形状となって配設されて
いるため、組立時の取り扱い性が悪く、且つこれらを超
小型ムーブメントの密集したスペースに搭載してゆくの
で組立作業性も悪く組立工数増となりコストアップの要
因となる恐れがある。
【0011】
【考案の目的】本考案の目的は、前述の様な欠点を解消
し、部品点数の削減を行なって低コスト化を図ると共
に、品質の安定した低価格な超小型指針表示式水晶時計
を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案の構成は、略円形状の地板と、電池と、回路ブ
ロックを構成する回路基板と、指針を駆動するために前
記地板の略中央部に配置された輪列と、前記指針を外部
操作部材により修正するための外部操作切り換え機構と
を有する時計において、外部操作切り換え機構を構成す
る巻真と該巻真に係合して針修正するためのツヅミ車
列の少なくとも指針を固着する2番車の中心と平面的
に重なるとともに、前記地板の外周に円接するように偏
心して前記電池を配置し、前記巻真は前記外部操作切り
換え機構を構成するオシドリとカンヌキを搭載した合成
樹脂材の巻真スペーサと地板で保持すると共に、該巻真
の先端は2番歯車と地板の間に配置し、該巻真と反対側
で前記2番歯車と前記地板の間に形成された中空部には
前記回路基板の一部を配置し、該回路基板の一部の周辺
を前記巻真スペーサと地板とで保持したことを特徴とす
る。
【0013】
【0014】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述す
る。図1は時計の平面図、図6は電池30、ステップモ
ーター33等を搭載する前の時計の平面図、図7、図8
は輪列機構31を示す時計の部分断面図、図9、図10
はステップモーター33、回路ブロック32、電池30
の回りを示す時計の部分断面図、図11、図12は外部
操作切換機構34を示す時計の部分断面図である。
【0015】図1及び図6〜図12に於いて、同一番号
で示す部品は同一構成要素を示すものとする。図におい
て、35は時計ムーブメントの基台である地板、30は
電源としての電池、36は電池30と平面的に重なるこ
となくレイアウトされ、電池30と共にムーブメントプ
ロフィールの大半を覆っている輪列受、37は地板35
と輪列受36の断面中空部に配設され、電池30等を搭
載する中受である。前記地板35、輪列受36、中受3
7は、間隔保持柱であるネジチューブ35a、35b、
37aで支えるいわゆる周知のピラー形式の断面構成と
なっている。32はMOS−ic32a、水晶振動子3
2b等を回路基板32cに搭載して成る回路ブロックで
あり、電気絶縁部材より成る回路絶縁シート38を介し
て地板35上面に積層されている。33は回路ブロック
32より駆動信号を受けて電気機械変換するステップモ
ーターであり、コイルブロック39、ステータ40、ロ
ーター41により構成し、前記回路基板32cと平面的
に重なるように配設している。42は外部操作部材であ
る巻真、該巻真42と共に外部操作切換機構34を構成
するオシドリ43、カンヌキ44、ツヅミ車45等は合
成樹脂材より成る巻真スペーサ46上に搭載される。
尚、本実施例の外部操作切換機構34は、巻真42、オ
シドリ43、カンヌキ44、ツヅミ車45、オシドリ押
エ53とから構成されている。
【0016】指針(図示せず)を固着する筒車47、2
番車48への駆動伝達経路は、従来の指針表示式電子時
計で周知の如く、ローター41→4番車49→3番車5
0を介して2番車48に伝わり、さらに日の裏車51を
介して筒車47に伝えられる輪列構成となっている。前
記4番車49から日の裏車51まで噛合っている輪列機
構31は巻真42の軸方向延長線に対して平面的に略直
角に交わる線上に配設し、輪列機構31を境にして外部
操作切換機構34部品と回路基板32cとを部品の重な
りを極力避けて平面的に配設している。すなわち、これ
らの組込み作業において、部品の干渉による位置ズレ、
浮き上がり、組込み難さ等を防止し組立工数を下げると
共に、これらの部品形状はムーブメント外周近傍まで大
きくすることができるので、取扱い性が良く簡素化を図
った部品形状にして加工工数等を下げて部品単価を安く
している。また、ローター41と4番車49の噛合い位
置は中受37と輪列受36の断面的中空部にあり、4番
車49を構成する4番歯車49aは、中受37の下面側
に配設されているカンヌキ44と一体化されているカン
ヌキ戻しバネ44a、文字板52の文字板足52a固定
部等と平面的に重ね合わせて配設できるのでカンヌキ戻
しバネ44a、文字板足52a固定部の占有スペースは
不要となり面積の縮小化が可能となっている。
【0017】指針修正を行なうための外部操作切換機構
34は、巻真凹部溝42aと係合し、地板35に植設し
た軸35cを中心に回動するオシドリ43と中受37の
断面的高さ位置規制をするために地板35に植設したネ
ジチューブ35bを回動中心として係合すると共にオシ
ドリ43と係合し連動するカンヌキ44、さらに、中受
37の上面に配設し中受37と共にネジチューブ35b
にネジ61締めすることによりオシドリ43を押圧する
バネ部53aを有するオシドリ押エ53、前記巻真42
に設けた角部42bと係合し巻真42の回転に連動する
ツヅミ車45より構成されている。指針修正は、巻真4
2に軸着したリューズ(図示せず)を引くことにより、
巻真42→オシドリ43→カンヌキ44が連動し、カン
ヌキ44の首部44bと係合する凹部溝45aを有する
ツヅミ車45を2番歯車48aと噛合う位置までスライ
ドさせ、リューズ回転により時刻合わせすることができ
る。前記カンヌキ44には指針修正時のMOS−ic3
2aのリセットスイッチを構成するリセットバネ44c
を有しており、該リセットバネ44cはバネの中間部に
設けた凸曲げ部44dと中受37下面との圧接による反
力によって、一方はツヅミ車45への押圧と他方は、回
路基板32cに配設したリセットスイッチパターン(図
示せず)にリセットバネ先端44eが圧接し電気的導通
をとる簡易リセットスイッチ構造となっている。
【0018】回路ブロック32を構成する回路基板32
cは、断面的に巻真ほぞ先42cと略同一高さに配設す
ると共に、その一部は2番歯車48aと平面的に重なる
ように配設することにより、回路基板32cの有効面積
を広く確保することができ、とりわけ導通パターン(図
示せず)の配線をよりムーブメント中心方向に配設可能
となり、MOS−ic32aの搭載位置とムーブメント
外周との間には後述する地板35の凹部壁35dが介在
する配置構造を可能としている。即ち、巻真42は外部
操作切換機構34を搭載する巻真スペーサー46と地板
35で保持すると共に、該巻真42の先端は2番車48
の2番歯車48aと地板35の間に配置し、巻真42と
は反対側で2番歯車48aと地板35の間に形成された
中空部には、回路基板32cの一部を配置し、該回路基
板35cを巻真スペーサー46と地板35とで保持して
いる。 そして回路基板32cと地板35との断面的隙間
には、遮光性を有する電気的絶縁部材で、外形形状が回
路基板32cと略同一の回路絶縁シート38が断面配置
されており、該回路絶縁シート38には、MOS−IC
32aの周囲と平面的に重なることのないようにic逃
げ穴38aを設けている。回路基板32cの下面側に実
装されているMOS−ic32aは、前記回路絶縁シー
ト38のic逃げ穴38aと地板35に設けた凹部サラ
イ35eとで形成する凹部溝に収納することにより外光
を遮断すると共に、薄型のic封止構造を実現してい
る。また、前記地板35、回路絶縁シート38、回路基
板32cの積層構造部分の密着性を高めるために、回路
基板32cの上面には巻真スペーサ46を介して金属部
材の中受37により押える積層構造となっている。
【0019】ムーブメントの小型化を図る上で、電池3
0、水晶振動子32bと共に部品形状の小型化がしにく
いエレメントは、ステップモーター33を構成するコイ
ルブロック39である。とりわけコイル39aサイズと
変換機特性の関係についてはすでに周知の如く、コイル
39a容積の大きさによって変換機特性が著しく左右さ
れるため、コイル39aの大きさは他エレメントの縮小
率より小さくしなければならない。また、コイルブロッ
ク39が、ムーブメント部品の中でも部品コストは安く
ないので加工工数を下げるためにも簡素化した部品形状
が望ましい。そこで、本考案の実施例では、ムーブメン
トプロフィールの中で、電池30のスペースを避けた平
面的スペースにステップモーター33を配設すると共
に、ステータ40を介して電池30とは反対側のスペー
スにコイルブロック39を配設している。該コイルブロ
ック39は、巻真42の軸延長線に対して略直角の線上
にコイル39aの長手方向を配設しており、いわゆるム
ーブメントプロフィールの3時−9時方向の幅のカット
も可能としている。また、コイル39a部分の断面的構
成は、前述の薄型ic封止構造を施した回路基板32c
上面と輪列受36に設けたコイル保護部36aを形成し
ている凹部溝36bで構成する比較的高範囲の断面的中
空部にコイル39aを配設しコイル39aの有効断面積
を広く確保できるようになっている。コイルブロック3
9には、コイル39aの端末処理39cを施し、且つ、
回路ブロック32と電気的導通をとるためのパターン
(図示せず)を有するコイル端子シート39bが回路ブ
ロック32と対向するようにコイル巻シン39dの下面
に接着固定されている。コイルブロック39と回路ブロ
ック32の電気的接続は、コイル端子シート39bと平
面的に重なり、巻真スペーサ46に圧入して固定するコ
イル接続ピン54、55を介して行ない、且つ地板35
に植設しているネジチューブ35fにネジ56を締結さ
せることにより、輪列受36、ステータ40、コイル巻
シン39d等の積層部品を介して接点圧を得る構造とな
っている。また、コイルブロック39は、コイル39a
長手方向に対して前記ネジチューブ35fと反対側の平
面位置に配設され地板35に植設しているネジチューブ
35aに係合すると共に、該ネジチューブ35aの肩3
5aaで断面高さを規制している中受37の上面にコイ
ルブロック39を搭載し、さらにステータ40、輪列受
36を積層配置してネジ57にて締結する断面配置構造
となっている。
【0020】輪列機構31、水晶振動子32b等と平面
的に重なるように配設している電池30は、2番車48
を軸支する中心軸37b等を植設している中受37の上
面側に、絶縁性部材である電池受58を介して陰極部3
0aを下面に向けて積層配置している。該電池陰極部3
0aには、中受37上面側の凹部面37cに配設してあ
る絶縁シート59と前記電池受58に挟持されているマ
イナスリード板60と一体化したバネ性を有する受バネ
60aが圧接されている。なお、マイナスリード板60
には、回路ブロック32に電気的接続を行なうためのリ
ード端子60bと外部チェック用端子60cが前記受バ
ネ60aと平面的に略直角な形状で、断面的には中心軸
37bの中受嵌合部37bbと重なるように配設すると
共に、コイル39a長手方向と略平行に配設され、また
リード端子60bは、巻真スペーサ46に設けた逃げ穴
46aを貫通して回路ブロック32に圧接し、他方のチ
ェック用端子60cは、輪列受36に設けた外部チェッ
ク用穴36dから容易に外部チェック用端子60cの先
端に設けられた端子面60dがのぞけるように外部チェ
ック用穴36dの近傍までクランク形状に曲げて配設し
ている。マイナスリード板60の平面的位置決めは、前
記受バネ60aとリード端子60b、チェック用端子6
0cのほぼ中間的な平面位置で、しかも、断面的に中受
37、絶縁シート59に設けた穴を貫通するように配設
した巻真スペーサ46と一体成形している2本のボス4
6b、46cに係合することにより位置決めしている。
また、回路ブロック32への電源プラス側(+)の入力
は、前述したネジチューブ35aに設けたツバ35ab
と回路基板32cに形成した(+)パターン(図示せ
ず)が平面的に重なり合うと共に、回路基板32cと中
受37との断面中空部に介在する巻真スペーサ46に設
けた突入部346dを介してネジ57の締結力によって
圧接固定されることにより電気的導通を行なっている。
【0021】電池30は、断面的に略同一高さ位置にあ
る三ケ月型形状している輪列受36の水晶振動子側の壁
部36cと、該壁部36cと平面的に対向する位置にあ
ってオシドリ押エに一体化されている2つの側圧バネ5
3b、53cとの圧接力により保持されている。前記電
池30を搭載し、オシドリ43、カンヌキ44、ツヅミ
車45と僅かな隙間を確保するように配設している中受
37は、前述したオシドリ押エ53と共にネジ61の締
結により一方を固定し、他方は2番車48に対して前記
ネジ61位置と略対称位置に配設され、コイルブロック
39、ステータ40等の位置決めを共用するネジチュー
ブ35aに係合し、前述したネジ57の締結により固定
するムーブメント構造を採り、中受37固定用としての
一方のネジ、ネジチューブの部品点数を削減しコストダ
ウンを図っている。
【0022】さらに、輪列受36の位置決めをすると共
に、コイルブロック39、ステータ40の位置決めをす
るネジチューブ35a、35fに締結固定するネジ5
6、57と4番車49、ローター41の縦アガキを確保
するために輪列受36の浮き上がりを防ぐようにオシド
リ押エ53側に配設したネジチューブ37aに締結固定
するネジ62は、輪列受36を搭載した後にそれぞれネ
ジ締めする組立工程となっているので組立作業性も良く
工数ダウンが可能となっている。
【0023】以上のように本考案によれば、外部操作切
り換え機構を構成する巻真と該巻真に係合して針修正す
るためのツヅミ車と輪列の少なくとも指針を固着する2
番車の中心と平面的に重なるとともに、前記地板の外周
に円接するように偏心して前記電池を配置し、前記巻真
は前記外部操作切り換え機構を構成するオシドリとカン
ヌキを搭載した合成樹脂材の巻真スペーサと地板で保持
すると共に、該巻真の先端は2番歯車と地板の間に配置
し、該巻真と反対側で前記2番歯車と前記地板の間に形
成された中空部には前記回路基板の一部を配置し、該回
路基板の一部の周辺を前記巻真スペーサと地板とで保持
したので、回路基板は電池の外形に規制されることな
く、時計の中心部にまでその面積を広げることができ
る。従って、MOS−icや水晶振動子間の電気的な導
通、電源である電池とMOS−icとの電気的な導通、
さらに回路ブロックの加工工程上における検査に必要な
チェックパターンとMOS−ic等との結線を行なう導
通パターンが分散配置する余裕ができるので回路基板の
パターニングや前記検査工程におけるチェックの作業性
が向上し工数ダウンが図れる。また巻真スペーサーは合
成樹脂材で構成されており、比較的自由な形状に設計で
きるので、2番歯車の周辺に薄肉形状の押さえ部分をで
容易に配置でき、特別な押さえ部材を別途用意しなくて
も、回路基板を押さえる部分を簡単に構成できる。
【0024】また、回路基板のスペースが大きく確保で
きるので取扱性が向上する。さらにパターン配線のピッ
チを極端に狭くすることがないので、パターン間のリー
クが低減でき、信頼性の高い時計ムーブメントを得るこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す時計の平面図である。
【図2】第1の従来例を示す時計の平面図である。
【図3】図2の要部断面図である。
【図4】第1の従来例を示す時計の概略図である。
【図5】第2の従来例を示す時計の平面図である。
【図6】本考案の実施例に係るステップモーター等を搭
載する前の時計の平面図である。
【図7】本考案の実施例に係る輪列機構を示す時計の部
分断面図である。
【図8】本考案の実施例に係る輪列機構を示す時計の部
分断面図である。
【図9】本考案の実施例に係るステップモーター、回路
ブロック、電池回りを示す時計の部分断面図である。
【図10】本考案の実施例に係るステップモーター、回
路ブロック、電池回りを示す時計の部分断面図である。
【図11】本考案の実施例に係る外部操作切換機構を示
す時計の部分断面図である。
【図12】本考案の実施例に係る外部操作切換機構を示
す時計の部分断面図である。
【符号の説明】
1、23、33 ステップモーター 2、21、39 コイルブロック 5、16、32 回路ブロック 5a、16a、32a MOS−ic 3、15、30 電池 6、2、40 ステータ 36 輪列受 42 巻真

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円形状の地板と、電池と、回路ブロッ
    クを構成する回路基板と、指針を駆動するために前記地
    板の略中央部に配置された輪列と、前記指針を外部操作
    部材により修正するための外部操作切り換え機構とを有
    する時計において、外部操作切り換え機構を構成する巻
    と該巻真に係合して針修正するためのツヅミ車と輪
    の少なくとも指針を固着する2番車の中心と平面的に重
    なるとともに、前記地板の外周に円接するように偏心し
    て前記電池を配置し、前記巻真は前記外部操作切り換え
    機構を構成するオシドリとカンヌキを搭載した合成樹脂
    材の巻真スペーサと地板で保持すると共に、該巻真の先
    端は2番歯車と地板の間に配置し、該巻真と反対側で前
    記2番歯車と前記地板の間に形成された中空部には前記
    回路基板の一部を配置し、該回路基板の一部の周辺を前
    記巻真スペーサと地板とで保持したことを特徴とする小
    型指針表示式水晶時計。
JP1991111552U 1991-12-24 1991-12-24 小型指針表示式水晶時計 Expired - Lifetime JP2507062Y2 (ja)

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JPS583045U (ja) * 1981-06-26 1983-01-10 セイコーインスツルメンツ株式会社 電子時計におけるicの封止構造
JPS6049489U (ja) * 1983-09-14 1985-04-06 セイコーエプソン株式会社 電池時計の電気導通部の構造

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