JP2506784B2 - カ−ド状光記録媒体 - Google Patents

カ−ド状光記録媒体

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JP2506784B2
JP2506784B2 JP62164501A JP16450187A JP2506784B2 JP 2506784 B2 JP2506784 B2 JP 2506784B2 JP 62164501 A JP62164501 A JP 62164501A JP 16450187 A JP16450187 A JP 16450187A JP 2506784 B2 JP2506784 B2 JP 2506784B2
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JP
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optical recording
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card
film
optical
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徹 田村
吉彦 中谷
久子 森
秀晃 望月
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、光ビームの反射または透過により、信号の
記録、再生を行なうカード状光記録媒体に関するもので
ある。
従来の技術 現在、光記録媒体として広く流通しているものの中に
光ディスクがある。その代表的なものとしては、コンパ
クトディスクや光学式ビデオディスクがあり、すでに大
量に市販されている。
これらの光記録媒体には、予め音楽や映像などの情報
が記録されており、一般的にこれらは再生専用型とよば
れている。一方、情報を順次ディスクに書込むことので
きる、いわゆる追記型のものも文書ファイルシステムな
どの形で、すでに実用化されている。
さらには、磁気記録媒体のように、一旦書込んだ情報
を消去し、さらに記録、再生することのできる光ディス
クも開発がすすんでおり、実用化も直前にせまってい
る。
この様な光記録媒体と共に、最近注目を浴びているも
のに光カードがある。これは原理的には、光ディスクと
同じ様にして記録再生を行なうものであるが、その携帯
性の良さを維持する目的で、形状は通常のクレジットカ
ードの様に小型薄型の、しかも曲げ弾性を持った媒体形
状となっている。したがって、光カードは光ディスクと
は異なった技術的課題を本質的に有している。
そのひとつとして光記録媒体を周囲の環境から物理
的、化学的に保護するための保護層の問題がある。通常
光ディスクは、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂な
どのディスク基材に、光記録媒体を蒸着、スパッタリン
グあるいはスピンコート法などで形成する。
このディスク基材は一般には射出成形で作られ、その
厚みは1.2mm程度である。一方、光カードに於ては形状
も異なる上、また前述したように媒体自身の厚みをでき
るだけ薄くする必要があるため、媒体の製作法もディス
クの場合と自ずと異なる。
通常は、例えばポリエステルフィルム(約100μm)
上にゼラチンと銀粒子の混合物を塗布、処理して光記録
層とし、これを塩化ビニール基板に貼りつけて、さらに
この上に保護層としてポリカーボネートフィルム(約25
0μm)を貼りつけて全体の厚みを約750−800μmのカ
ード状光記録媒体を形成している。その構造の概略を第
1図に示す。第1図において、1は光記録層、2は光記
録層の支持体であるポリエステルフィルム、3は塩化ビ
ニール基板、4はポリカーボネートフィルムからなる保
護層である。その後この光カードにレチクルを用いて、
所定のディレクトリーや溝を露光して現像することによ
り、明暗2種類の反射率を持つディレクトリや溝が形成
されて、情報がきっちりと書込めて、かつまた読み出し
することができる光カードとなる。
この光カードに情報を記録する場合には、第2図のよ
うに、例えば、直径3.7μmのレーザービームを保護層
から入射して光記録層に集光させることにより、ゼラチ
ンと銀粒子からなる光記録層を融解してピットを形成す
る。一方、情報を読みだす場合は第3図に示すように、
やはり保護層側からレーザーあるいは発光ダイオードな
どの光ビームを照射し、ピットからの反射光をホトダイ
オードで検出する。未記録部分は銀粒子による金属光沢
のために反射率は高い(例えば30%)が、記録部、即ち
ピット部は銀粒子が不足しているために反射率は低く
(例えば、6%)、結果的にこの反射率の差を情報の有
無とみなして読みだすことができる。
発明が解決しようとする問題点 情報の読み出は上述した様に、ピットの有無を保護層
であるポリカーボネートフィルムを通して光学的に検出
するわけであるが、この時に技術的に非常に重要となる
のがポリカーボネートの複屈折特性である。この複屈折
が大きいと記録媒体からの反射光量が減少したり、検出
方法にもよるがレーザーノイズの原因となり信号−雑音
比(C/N比)が低下するなどの問題がある。又1枚の光
記録媒体内、あるいは何枚かの光記録媒体間における複
屈折のバラツキが大きいと検出しきい値を低く設定する
必要があり、その結果としてこれも信号−雑音比(C/N
比)が悪くなる。
現在の光カードでは、上述したポリカーボネートの複
屈折が大きく、また、カード内あるいはカード間の複屈
折のバラツキが大きいために、屡々実用化の際に大きな
障害となっている。
その他に、いまひとつ重要な技術課題は保護層フィル
ム中に存在する異物の大きさとその個数である。すなわ
ち、信号の記録や再生はレーザー光を用いて行なうの
で、もしこのフィルム中にレーザー光を遮る様な大きな
異物が存在すると信号の記録や再生が旨くいかなくな
る。この問題を解決するために、不透明な異物の存在個
数が少ないフィルムからなり、この保護層側から光学的
に情報を記録再生することにより前述した問題点を解決
した光記録媒体を提供しようとするものである。
問題点を解決するための手段 光記録媒体の記録/再生側の保護層が、分子量が2万
から2.8万のポリカーボネート樹脂から押出し成形や射
出成形で作られた複屈折およびそのバラツキの小さいフ
ィルムからなり、かつ、樹脂1グラム当たりに含まれる
直径3ミクロン以上の不透明な異物の個数を0.5万個以
下にすることにより信号−雑音比(C/N比)が大幅に改
善された光カードを提供するものである。
作用 従来のポリカーボネートフィルムは押出し成形法によ
るものが主であった。
しかし、押出し成形するためには、作業性の観点から
高分子量のポリカーボネートを使うのが一般的で光学的
に見れば複屈折が大きくてとても光記録媒体の保護層と
して使えるものではなかった。
また、高分子量であるために自ずと成形温度が高くな
りそれだけに樹脂が酸化したり炭化して不透明な異物を
生じることが多く、この意味からもとても光記録媒体の
保護層として使えるものではなかった。
本発明は、以上述べた背景を基としてなされたもの
で、光記録媒体の保護層として、複屈折が極めて小さ
く、かつ異物数が少ないポリカーボネートフィルムを光
記録媒体の保護層に用いて信号−雑音比(C/N比)が大
幅に改善された光カードを提供するものである。
実施例 以下に本発明の一実施例について詳細に説明する。
まず、光記録媒体としては、約100μmのポリエチレ
ンフィルム上にゼラチンに銀粒子を分散させたものを塗
布し、固化処理したものを用いた。このフィルムを、た
て35mm、横70mmに切断し、記録層を上にして厚さ約250
μmの塩化ビニール基板(たて54mm、横85mm)に貼りつ
けた。その上から保護フィルムとなるポリカーボネート
フィルムを貼りつけてカード状光記録媒体を完成した。
本実施例では参考として分子量4−6万の押出しポリカ
ーボネートフィルムを用いた場合を引用しながら本発明
のポリカーボネートフィルムによる効果を説明する。第
1表はその結果についてまとめたものであるが、まず、
保護フィルムの分子量が2−2.8万である場合には押出
しフィルムであっても複屈折が(50nm)と低く、かつま
たそのバラツキを表わす標準偏差(σ)も小さい光学的
に安定したフィルムが得られる。つまり通常の押出しフ
ィルムに比べて複屈折やそのバラツキを含めてその優位
性はあきらかである。
また、分子量を下げることにより押出し成形時に材料
の加熱温度が低く設定できることや流動性が向上するこ
とにより、樹脂が熱分解して生じる炭化劣化物の混入割
合が低くなる。その結果、3μm以上の異物の混入割合
が1/4以下に改善される。
但し、この時の異物数の測定法と分子量の測定法はつ
ぎの方法により実施した。
(1) 異物の測定法 ポリカーボネート樹脂1グラムを200ccのジクロルメ
タンに溶解した後レーザー散乱法により溶液中の異物数
を測定した。
(2) 複屈折の測定 押出し成形法で成形したポリカーボネートフィルムの
幅方向と長さ方向について、それぞれ10スポット選び、
エリプソメーター(測定波長633nm)で複屈折の測定を
行なった。
ただし、押出しの長さ方向については殆どバラツキが
本発明によるポリカーボネートフィルムと従来のポリカ
ーボネートフィルムの比較およびそれぞれを用いてカー
ドを作製した場合の比較をまとめれば次のようになる。
(第1表) 認められなかったので幅方向の測定値とそのバラツキ
についてのみ第1表に示した。
(3) ビットエラー率の測定 波長830nmの半導体レーザーを用いてカード上で8mw,
パルス幅:50n sec,スポット径3.6μmを用いて信号を書
込み、次に同じ波長の半導体レーザーの出力を0.2mwに
して記録された信号を検出した。以上述べたように、本
発明による光カードは複屈折が極めて小さくその上にカ
ード状記録媒体に仕上げたときにビットエラー率が3*
10−4台で低いという特徴を有している。
発明の効果 以上述べたように、本発明による光カードは複屈折が
極めて小さく、また含有される異物も非常に少ないポリ
カーボネートフィルムを用いて光記録媒体を提供するも
のであり、光学的に極めて安定した高信頼性の光記録媒
体を提供するものである。
これは今後の発展が大いに期待される光記録媒体の分
野に於て、極めて大きなインパクトをあたえるものと考
えられる。
なお、本発明では、媒体の形状をクレジットカードを
想定した説明したが、これはなんら媒体の形状を制限す
るものではなく本発明の技術は、媒体が円盤状、テープ
状あるいはシート状のものでも適用できることはあきら
かである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例を説明するために用いた光カードの構成
図、第2図は記録時のピット形成を示すモデル図、第3
図は読みだし原理を示すモデル図である。 1……記録層、2……光記録層の支持体であるポリエチ
レンフィルム、3……塩化ビニール基板、4……ポリカ
ーボネート保護フィルム、5……記録用レーザー光、6
……記録ピット、7……読みだし用光ビーム、8……光
検出器。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光記録媒体の保護層が、分子量、2万から
    2.8万のポリカーボネート樹脂でかつ、樹脂1グラム当
    たりに含まれる直径3ミクロン以上の不透明な異物の個
    数が0.5万個以下であるフィルムからなり、この保護層
    側から光学的に情報を記録再生することを特徴とするカ
    ード状光記録媒体。
JP62164501A 1987-07-01 1987-07-01 カ−ド状光記録媒体 Expired - Lifetime JP2506784B2 (ja)

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