JP2506626Y2 - 輸液用容器の栓 - Google Patents

輸液用容器の栓

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JP2506626Y2
JP2506626Y2 JP3613191U JP3613191U JP2506626Y2 JP 2506626 Y2 JP2506626 Y2 JP 2506626Y2 JP 3613191 U JP3613191 U JP 3613191U JP 3613191 U JP3613191 U JP 3613191U JP 2506626 Y2 JP2506626 Y2 JP 2506626Y2
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JP
Japan
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cap
plastic
plug
infusion container
flange
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JP3613191U
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清 北川
清隆 小野
信一 安達
優 松崎
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Nipro Corp
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Nipro Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、リンゲル、ブドウ糖等
の輸液が充填される輸液用容器の栓に関する。
【0002】
【従来の技術】輸液用容器の栓としては、容器の開口部
に固着されるプラスチツク製本体と、輸液用の針が差し
込まれるゴム製刺し込み体からなるものがある。例えば
公平1-27788号公報には、(i) 天面部の外周部に沿っ
て上向きの環状膨出部が形成されていると共に、この膨
出部で囲まれた天面中央部を切離除去するためのプルリ
ングが備えられたプラスチツク製帽子型キヤツプ本体、
(ii)キヤツプ本体との間で断面H型空隙を形成するよう
に嵌着結合される外向フランジ付プラスチツク製帽子型
プラグ及び(iii) 上記H型空隙内に緊密充填される断面
H型ゴム製刺し込み体からなり、キヤツプ本体及びプラ
グ外向きフランジの下端面は嵌着状態において同一平面
となり、これら下端面が協同して、プラスチツク製輸液
容器の口端面に対する溶融固着面を構成し、上記プラグ
上端の封膜部は、上記溶融固着面より上方へ隔離されて
いるプラスチツク製輸液容器の栓が開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで治療上又は作
業上の理由により、種々の輸液容器の区別がし易いよう
に「容器の内容物ごとに栓の色を変え、尚かつ、プラス
チツク製輸液容器の口端面に対する溶融固着面は栓側も
着色してはならないこと」が要求されている。しかし上
述のような栓であれば、栓の溶融固着面を着色してはな
らないのであるから、栓を着色できないという不便があ
った。また、プラスチツク製輸液容器の口端面に対する
栓の溶融固着強度を向上させ、溶融固着が容易であるこ
との要請もある。本考案はかかる課題を解決するために
なされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、(i) 天面部の
外周部に沿って上向きの環状膨出部が形成されていると
共に、この膨出部で囲まれた天面中央部を切離除去する
ためのプルリングが備えられたプラスチツク製帽子型キ
ヤツプ、(ii)キヤツプ内に封入されて、輸液用の針が刺
し込まれるゴム製刺し込み体、(iii) ゴム製刺し込み体
の下側にあるプラスチツク製帽子型プラグ、及び(iv)上
記キヤツプとプラグの外周に溶融固着しているプラスチ
ツク製フランジからなり、主としてフランジの下端面
が、プラスチツク製輸液容器の口端面に対する溶融固着
面を構成していることを特徴とする輸液用容器の栓を要
旨とする。
【0005】
【作用】本考案によれば、キヤツプとフランジの材質を
違えることができるから、キヤツプを着色し、フランジ
は着色させないことが可能であり、容器の内容物ごとに
キヤツプの色を変え、尚かつ、プラスチツク製輸液容器
の口端面に対するキヤツプ側の溶融固着面は着色させな
いことが可能となる。
【0006】また、プラグはゴム製刺し込み体と輸液間
のコンタミネーシヨンを防ぐのが主目的であるところ、
かかる目的を達成しうる材料は概して耐熱性を有するも
のであり、このためプラグと輸液容器の口端面との溶融
固着強度が小さくなるという問題がある。本考案では溶
融固着強度の小さなプラグの肉厚を極力抑えて、溶融さ
れ易いフランジによって容器とキヤツプ間の溶融固着強
度を高めるようにしてある。
【0007】
【実施例】以下、本考案を輸液用容器の栓の一実施例を
図面に基づき説明する。図1は本考案の一実施例の正面
一部断面図である。
【0008】本考案は、(i) 天面部の外周部に沿って上
向きの環状膨出部が形成されていると共に、この膨出部
で囲まれた天面中央部を切離除去するためのプルリング
5が備えられたプラスチツク製帽子型キヤツプ1、(ii)
キヤツプ1内に封入されて、輸液用の針が刺し込まれる
ゴム製刺し込み体2、(iii) ゴム製刺し込み体2の下側
にあるプラスチツク製帽子型プラグ3、及び(iv)上記キ
ヤツプ1とプラグ3の外周に溶融固着しているプラスチ
ツク製フランジ4からなり、主としてフランジ4の下端
面が、プラスチツク製輸液容器の口端面に対する溶融固
着面を構成していることを特徴とする輸液用容器の栓で
ある。
【0009】本考案の輸液用容器の栓は、キヤツプ1・
ゴム製刺し込み体2・プラグ3・フランジ4の部材から
構成され、その組立は輸液容器への固着前に行われ、そ
の組立手順は次の通りである。キヤツプ1・ゴム製刺し
込み体2・プラグ3・フランジ4は射出成形で作る。栓
の製法は、キヤツプ1にゴム製刺し込み体2・プラグ3
・フランジ4の順で挿入し、キヤツプ1がフランジ4に
より溶融固着され、プラグ3もフランジ4により溶融固
着されるものである。
【0010】キヤツプ1及びプラグ3の材質はフランジ
4と溶融固着するものが選ばれる。フランジ4の材質と
しては輸液容器に溶融固着しうる限り特に限定されない
が、一般には輸液容器と同材質のもの、例えばポリエチ
レン・ポリプロピレンなどのような可撓性のプラスチツ
ク材料が用いられる。
【0011】ゴム製刺し込み体2の材質としては従来か
ら輸液容器用ゴム栓として用いられるものと同材質のも
のが用いられる。
【0012】
【考案の効果】本考案は、治療上又は作業上の理由によ
り、種々の輸液容器の区別がし易いように容器の内容物
ごとに栓の色を変え、尚かつ、プラスチツク製輸液容器
の口端面に対する溶融固着面は栓側も着色してはならな
いという要求に応えるものである。また、プラスチツク
製輸液容器の口端面に対する栓の溶融固着強度を向上さ
せ、溶融固着が容易であることの要請にも本考案は応え
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の正面断面図である。
【符号の説明】
1 キヤツプ 2 ゴム製刺し込み体 3 プラグ 4 フランジ 5 プルリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−103313(JP,U) 実開 昭53−66429(JP,U) 実開 平2−1674(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i) 天面部の外周部に沿って上向きの環
    状膨出部が形成されていると共に、この膨出部で囲まれ
    た天面中央部を切離除去するためのプルリングが備えら
    れたプラスチツク製帽子型キヤツプ、(ii)キヤツプ内に
    封入されて、輸液用の針が刺し込まれるゴム製刺し込み
    体、(iii) ゴム製刺し込み体の下側にあるプラスチツク
    製帽子型プラグ、及び(iv)上記キヤツプとプラグの外周
    に溶融固着しているプラスチツク製フランジからなり、
    主としてフランジの下端面が、プラスチツク製輸液容器
    の口端面に対する溶融固着面を構成していることを特徴
    とする輸液用容器の栓。
JP3613191U 1991-04-19 1991-04-19 輸液用容器の栓 Expired - Lifetime JP2506626Y2 (ja)

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JPH04121269U JPH04121269U (ja) 1992-10-29
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