JP2506536Y2 - 延伸機における給糸装置 - Google Patents
延伸機における給糸装置Info
- Publication number
- JP2506536Y2 JP2506536Y2 JP1990082722U JP8272290U JP2506536Y2 JP 2506536 Y2 JP2506536 Y2 JP 2506536Y2 JP 1990082722 U JP1990082722 U JP 1990082722U JP 8272290 U JP8272290 U JP 8272290U JP 2506536 Y2 JP2506536 Y2 JP 2506536Y2
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- JP
- Japan
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- yarn
- undrawn
- guide
- drawing machine
- free wire
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- Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は,延伸機における給糸装置に関するものであ
る。
る。
(従来の技術) 未延伸糸パッケージから未延伸糸条を引き出して延伸
機に供給して延伸するに際し,一部の錘を休錘したり,
一部の錘で糸切れが発生した場合,それらの錘において
未延伸糸パッケージから糸条がほぐれ,自重で落下して
垂れ糸となり,糸条が絡まったり,延伸部に巻き込まれ
たり,あるいは隣接する他の錘に混入して糸切れを誘発
したりして操業性が悪くなるという問題がある。
機に供給して延伸するに際し,一部の錘を休錘したり,
一部の錘で糸切れが発生した場合,それらの錘において
未延伸糸パッケージから糸条がほぐれ,自重で落下して
垂れ糸となり,糸条が絡まったり,延伸部に巻き込まれ
たり,あるいは隣接する他の錘に混入して糸切れを誘発
したりして操業性が悪くなるという問題がある。
これに対する対策として,第3図に示すように未延伸
糸パッケージ1から解舒された未延伸糸条2を2本のバ
ーガイド12にS字掛け又は8字掛けして垂れ糸を防止す
ることが行われている。しかし,バーガイドに糸掛けす
ることにより,給糸張力がかかり,この張力が制御でき
ないため,糸切れ発生率が高くなり,操業性が悪くなる
とともに,コストアップの原因となるという問題があっ
た。
糸パッケージ1から解舒された未延伸糸条2を2本のバ
ーガイド12にS字掛け又は8字掛けして垂れ糸を防止す
ることが行われている。しかし,バーガイドに糸掛けす
ることにより,給糸張力がかかり,この張力が制御でき
ないため,糸切れ発生率が高くなり,操業性が悪くなる
とともに,コストアップの原因となるという問題があっ
た。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は,上記のような問題点を解消し,延伸中に殆
ど給糸張力がかからず,かつ,休錘中の未延伸糸パッケ
ージからの垂れ糸を防止することのできる延伸機におけ
る給糸装置を提供しようとするものである。
ど給糸張力がかからず,かつ,休錘中の未延伸糸パッケ
ージからの垂れ糸を防止することのできる延伸機におけ
る給糸装置を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は,上記の課題を解決するもので,その要旨
は,未延伸糸パッケージからの未延伸糸条を横方向に引
出し,引出しガイドを通して延伸機に供給するようにし
た延伸機における給糸装置において,引出しガイドの下
方に糸条の走行中は糸条の張力に支えられ,休錘中は自
重によってガイドとローラの間で糸条を押さえるように
上下に可動自在なフリーワイヤを糸条の走行方向と交差
させて配置したことを特徴とする延伸機における給糸装
置にある。
は,未延伸糸パッケージからの未延伸糸条を横方向に引
出し,引出しガイドを通して延伸機に供給するようにし
た延伸機における給糸装置において,引出しガイドの下
方に糸条の走行中は糸条の張力に支えられ,休錘中は自
重によってガイドとローラの間で糸条を押さえるように
上下に可動自在なフリーワイヤを糸条の走行方向と交差
させて配置したことを特徴とする延伸機における給糸装
置にある。
以下,本考案の装置を,図面により具体的に説明す
る。
る。
第1図は,本考案の給糸装置を備えだ延伸撚糸機の一
例を示す概略説明図,第2図は本考案の給糸装置の一例
を示す説明図である。
例を示す概略説明図,第2図は本考案の給糸装置の一例
を示す説明図である。
1は未延伸糸パッケージ,2は未延伸糸条,3はリング状
の引出しガイド,4はフリーワイヤ,5はローラ,6は糸条押
さえローラ,7,8は延伸ローラ,9は延伸糸パッケージであ
る。
の引出しガイド,4はフリーワイヤ,5はローラ,6は糸条押
さえローラ,7,8は延伸ローラ,9は延伸糸パッケージであ
る。
未延伸糸パッケージ1から引出された未延伸糸条2
は,ガイド3及びローラ5を通って延伸機に供給される
が,本考案においては,ガイド3及びローラ5の間にフ
リーワイヤ4が糸条走行方向と交差するように設けられ
ている。フリーワイヤ4は,ホルダーによって固定され
たローラ5の軸11に軸受10を設けて取り付けられてい
る。そして,軸受内のベアリングの作動によってフリー
ワイヤ4は軸を中心に上下に可動自在となっている。こ
のため,延伸中は,未延伸糸条2にはフリーワイヤ4の
自重がかかっており,給糸張力が加えられている。休錘
中は未延伸糸条2の走行による支えがなくなるため,フ
リーワイヤ4は,自重によってガイド3とローラ5との
間に糸条を押さえる形となり,垂れ糸が防止されるよう
になっている。したがって,フリーワイヤの重量を変え
ることによって給糸張力を制御することが可能であり,
延伸中は給糸張力を極力小さくすることが必要である。
フリーワイヤ4の重量は,未延伸糸条の繊度に応じて適
宜選定されるが,ポリエチレンテレフタレート未延伸糸
条の場合,225d未満では0.2〜0.8g,225dを超えるもので
は0.5〜1.5gが適当である。
は,ガイド3及びローラ5を通って延伸機に供給される
が,本考案においては,ガイド3及びローラ5の間にフ
リーワイヤ4が糸条走行方向と交差するように設けられ
ている。フリーワイヤ4は,ホルダーによって固定され
たローラ5の軸11に軸受10を設けて取り付けられてい
る。そして,軸受内のベアリングの作動によってフリー
ワイヤ4は軸を中心に上下に可動自在となっている。こ
のため,延伸中は,未延伸糸条2にはフリーワイヤ4の
自重がかかっており,給糸張力が加えられている。休錘
中は未延伸糸条2の走行による支えがなくなるため,フ
リーワイヤ4は,自重によってガイド3とローラ5との
間に糸条を押さえる形となり,垂れ糸が防止されるよう
になっている。したがって,フリーワイヤの重量を変え
ることによって給糸張力を制御することが可能であり,
延伸中は給糸張力を極力小さくすることが必要である。
フリーワイヤ4の重量は,未延伸糸条の繊度に応じて適
宜選定されるが,ポリエチレンテレフタレート未延伸糸
条の場合,225d未満では0.2〜0.8g,225dを超えるもので
は0.5〜1.5gが適当である。
また,フリーワイヤ4の材質は,耐摩耗性を有し,摩
擦抵抗の小さいものであればよいが,セラミック,タフ
トライト処理鋼,梨地加工クロムメッキ鋼等が好適であ
る。
擦抵抗の小さいものであればよいが,セラミック,タフ
トライト処理鋼,梨地加工クロムメッキ鋼等が好適であ
る。
(実施例) 次に,本考案の給糸装置を備えた延伸撚糸機を使用し
て225d/36fのポリエチレンテレフタレート未延伸糸を延
伸した実施例を示す。
て225d/36fのポリエチレンテレフタレート未延伸糸を延
伸した実施例を示す。
第1図に示した延伸撚糸機において,重さ1.0gのセラ
ミック製フリーワイヤを取り付けた150錘の延伸撚糸機
を使用し,上記未延伸糸パッケージを装着し,延伸強度
725m/分で7時間延伸を行った。
ミック製フリーワイヤを取り付けた150錘の延伸撚糸機
を使用し,上記未延伸糸パッケージを装着し,延伸強度
725m/分で7時間延伸を行った。
押さえローラ前の給糸張力をテンションメータで測定
したところ,変動が少なく安定しており,糸切れ発生率
が大幅に減少し,また,糸切れ錘においては糸端がフリ
ーワイヤにしっかり固定され,垂れ糸の発生は認められ
なかった。
したところ,変動が少なく安定しており,糸切れ発生率
が大幅に減少し,また,糸切れ錘においては糸端がフリ
ーワイヤにしっかり固定され,垂れ糸の発生は認められ
なかった。
比較例として,セラミック製バーガイド2本を有する
第3図の給糸装置を使用し,S字掛けした他は実施例と同
様にして延伸を行った。
第3図の給糸装置を使用し,S字掛けした他は実施例と同
様にして延伸を行った。
実施例及び比較例の結果をまとめて第1表に示す。
(考案の効果) 本考案によれば,延伸中に殆ど給糸張力がかかること
がないため,未延伸糸を保護し,糸切れを防ぐことがで
き,かつ,休錘中は未延伸糸パッケージからの垂れ糸を
防止することのできる延伸機における給糸装置が提供さ
れる。
がないため,未延伸糸を保護し,糸切れを防ぐことがで
き,かつ,休錘中は未延伸糸パッケージからの垂れ糸を
防止することのできる延伸機における給糸装置が提供さ
れる。
第1図は本考案の給糸装置を備えた延伸撚糸機の一例を
示す概略説明図,第2図は本考案の給糸装置の一例を示
す説明図,第3図は従来の給糸装置を一例を示す説明図
である。 1:未延伸糸パッケージ,2:未延伸糸条,3:引出しガイド,
4:フリーワイヤ,5:ローラ。
示す概略説明図,第2図は本考案の給糸装置の一例を示
す説明図,第3図は従来の給糸装置を一例を示す説明図
である。 1:未延伸糸パッケージ,2:未延伸糸条,3:引出しガイド,
4:フリーワイヤ,5:ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−282058(JP,A) 実開 平2−43875(JP,U) 特公 昭46−20105(JP,B1) 特公 昭46−29459(JP,B1) 実公 昭46−2091(JP,Y1)
Claims (1)
- 【請求項1】未延伸糸パッケージからの未延伸糸条を横
方向に引出し,引出しガイドを通して延伸機に供給する
ようにした延伸機における給糸装置において,引出しガ
イドの下方に糸条の走行中は糸条の張力に支えられ,休
錘中は自重によってガイドとローラの間で糸条を押さえ
るように上下に可動自在なフリーワイヤを糸条の走行方
向と交差させて配置したことを特徴とする延伸機におけ
る給糸装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990082722U JP2506536Y2 (ja) | 1990-08-03 | 1990-08-03 | 延伸機における給糸装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990082722U JP2506536Y2 (ja) | 1990-08-03 | 1990-08-03 | 延伸機における給糸装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0440781U JPH0440781U (ja) | 1992-04-07 |
JP2506536Y2 true JP2506536Y2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=31629788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990082722U Expired - Fee Related JP2506536Y2 (ja) | 1990-08-03 | 1990-08-03 | 延伸機における給糸装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2506536Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63282058A (ja) * | 1987-05-15 | 1988-11-18 | Hitachi Cable Ltd | 線材繰出し装置 |
JPH0243875U (ja) * | 1988-09-14 | 1990-03-27 |
-
1990
- 1990-08-03 JP JP1990082722U patent/JP2506536Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0440781U (ja) | 1992-04-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |