JP2506489B2 - 重量物脱着機構を備えたジャッキ - Google Patents
重量物脱着機構を備えたジャッキInfo
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- JP2506489B2 JP2506489B2 JP18359090A JP18359090A JP2506489B2 JP 2506489 B2 JP2506489 B2 JP 2506489B2 JP 18359090 A JP18359090 A JP 18359090A JP 18359090 A JP18359090 A JP 18359090A JP 2506489 B2 JP2506489 B2 JP 2506489B2
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- Japan
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- jack
- tire
- heavy object
- attached
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、重量物脱着機構を備えたジャッキに関し、
詳しくは大型車両および航空機等の大型機体に使用され
る大型タイヤ等を始めとする各種重量物を機体から脱着
する重量物脱着機構を備えたジャッキに関する。
詳しくは大型車両および航空機等の大型機体に使用され
る大型タイヤ等を始めとする各種重量物を機体から脱着
する重量物脱着機構を備えたジャッキに関する。
(従来の技術) 一般に、大型車両および航空機等に使用されるタイヤ
はかなりの重量を有しているため、その交換作業には油
圧ジャッキおよびリフターが用いられている。
はかなりの重量を有しているため、その交換作業には油
圧ジャッキおよびリフターが用いられている。
従来のこの種の油圧ジャッキおよびリフターとしては
例えば、第4〜6図に示すようなものが知られている。
第4〜6図において、1はジャッキ本体であり、このジ
ャッキ本体1は油圧シリンダ2を有し、該シリンダ2に
より保持部材3を昇降させる。一方、4は手押し型リフ
ターであり、該リフター4はキャスタ5を備えた固定部
材6および該固定部材6の両端部に取付けられた多節リ
ンク機構7a、7b、8a、8bから成る上面略コの字型の台車
フレーム9と、該リンク機構7a、7b、8a、8b上に配設さ
れ上面に支持ローラ10、11を有する一対のアーム12、13
と、該アーム12、13を連結する連結部材14と、固定部材
6および連結部材14の間に介装され、ハンドル15aによ
り作動される油圧シリンダー15と、多節リンク機構7a、
7b、8a、8bの先端部分に取り付けられたキャスタ16、17
と、から構成されている。多節リンク機構7a、7b、8a、
8bは各回動部がアーム12、13およびキャスタ16、17に取
付けられており、油圧シリンダー15を作動させて台車フ
レーム9を上昇させると該フレーム9を設置面と略平行
に上方に案内する。
例えば、第4〜6図に示すようなものが知られている。
第4〜6図において、1はジャッキ本体であり、このジ
ャッキ本体1は油圧シリンダ2を有し、該シリンダ2に
より保持部材3を昇降させる。一方、4は手押し型リフ
ターであり、該リフター4はキャスタ5を備えた固定部
材6および該固定部材6の両端部に取付けられた多節リ
ンク機構7a、7b、8a、8bから成る上面略コの字型の台車
フレーム9と、該リンク機構7a、7b、8a、8b上に配設さ
れ上面に支持ローラ10、11を有する一対のアーム12、13
と、該アーム12、13を連結する連結部材14と、固定部材
6および連結部材14の間に介装され、ハンドル15aによ
り作動される油圧シリンダー15と、多節リンク機構7a、
7b、8a、8bの先端部分に取り付けられたキャスタ16、17
と、から構成されている。多節リンク機構7a、7b、8a、
8bは各回動部がアーム12、13およびキャスタ16、17に取
付けられており、油圧シリンダー15を作動させて台車フ
レーム9を上昇させると該フレーム9を設置面と略平行
に上方に案内する。
このような構成を有するジャッキ本体1およびリフタ
ー4によって例えば、図示しない航空機のタイヤWを交
換するには、ジャッキ本体1、リフター4および交換す
るタイヤWを載せた図示しないドーリーを牽引車で航空
機まで牽引する。次いで、ジャッキ本体1等をドーリー
から降ろし、ジャッキ本体1の保持部材3を航空機のジ
ャッキポイントに合わせた後、油圧シリンダ2を油圧源
に接続して航空機をジャッキアップする。次いで、リフ
ター4をタイヤWの下方に移動し、油圧シリンダ15をハ
ンドル15aにより作動して台車フレーム9を上昇させて
支持ローラ10、11をタイヤWに当接させる。次いで、図
示しないタイヤ固定用ナットを取り外し、センタリング
を行いながらタイヤWを航空機のアクスルから取り外
す。次いで、新しいタイヤWをリフター4に載せてリフ
ター4を上昇させ、アクスルとタイヤWの中心を合わせ
る。このとき、タイヤWを回転させてボルト穴とアクス
ルのボルトとの位置合わせを行う。次いで、タイヤWの
ボルト穴をアクスルのボルトに差し込んだ後リフター4
をタイヤWから離隔し、作業者がタイヤWを抑えながら
他の作業者がホイールナットをアクスルのボルトに嵌合
させることによりタイヤWの装着を行う。
ー4によって例えば、図示しない航空機のタイヤWを交
換するには、ジャッキ本体1、リフター4および交換す
るタイヤWを載せた図示しないドーリーを牽引車で航空
機まで牽引する。次いで、ジャッキ本体1等をドーリー
から降ろし、ジャッキ本体1の保持部材3を航空機のジ
ャッキポイントに合わせた後、油圧シリンダ2を油圧源
に接続して航空機をジャッキアップする。次いで、リフ
ター4をタイヤWの下方に移動し、油圧シリンダ15をハ
ンドル15aにより作動して台車フレーム9を上昇させて
支持ローラ10、11をタイヤWに当接させる。次いで、図
示しないタイヤ固定用ナットを取り外し、センタリング
を行いながらタイヤWを航空機のアクスルから取り外
す。次いで、新しいタイヤWをリフター4に載せてリフ
ター4を上昇させ、アクスルとタイヤWの中心を合わせ
る。このとき、タイヤWを回転させてボルト穴とアクス
ルのボルトとの位置合わせを行う。次いで、タイヤWの
ボルト穴をアクスルのボルトに差し込んだ後リフター4
をタイヤWから離隔し、作業者がタイヤWを抑えながら
他の作業者がホイールナットをアクスルのボルトに嵌合
させることによりタイヤWの装着を行う。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来のジャッキ本体1およ
びリフター4にあっては、ジャッキ本体1およびリフタ
ー4がそれぞれ独立していたため、航空機を上昇させる
作業とタイヤWを脱着させる際の位置決め、脱着作業と
をわざわざジャッキ本体1とリフター4を準備して行な
わなければならないばかりでなく、タイヤWの脱着の際
にタイヤWの中心部とアクスルの位置決め作業が面倒で
あった。このため、タイヤWの脱着作業に多大な時間を
要してしまい脱着作業の作業性が悪化してしまうという
問題があった。特にジャッキ本体1に対して独立したリ
フター4によるタイヤの位置決め作業にあっては、路面
の影響、タイヤWの重量が非常に大きいこと等のため、
ジャッキ本体1およびリフター4の設置面の平行性が充
分でないと位置決め作業が非常に面倒になってしまっ
た。
びリフター4にあっては、ジャッキ本体1およびリフタ
ー4がそれぞれ独立していたため、航空機を上昇させる
作業とタイヤWを脱着させる際の位置決め、脱着作業と
をわざわざジャッキ本体1とリフター4を準備して行な
わなければならないばかりでなく、タイヤWの脱着の際
にタイヤWの中心部とアクスルの位置決め作業が面倒で
あった。このため、タイヤWの脱着作業に多大な時間を
要してしまい脱着作業の作業性が悪化してしまうという
問題があった。特にジャッキ本体1に対して独立したリ
フター4によるタイヤの位置決め作業にあっては、路面
の影響、タイヤWの重量が非常に大きいこと等のため、
ジャッキ本体1およびリフター4の設置面の平行性が充
分でないと位置決め作業が非常に面倒になってしまっ
た。
そこで本発明は、ジャッキとリフターとを一体化して
機体の昇降および重量物の位置決め、脱着を行うことに
より、1つの設備で機体の昇降、重量物の位置決めおよ
び脱着作業を行うことができるとともに、重量物の位置
決めを容易に行うことができる重量物脱着機構を備えた
ジャッキを提供することを目的としている。
機体の昇降および重量物の位置決め、脱着を行うことに
より、1つの設備で機体の昇降、重量物の位置決めおよ
び脱着作業を行うことができるとともに、重量物の位置
決めを容易に行うことができる重量物脱着機構を備えた
ジャッキを提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 本発明による重量物脱着機構を備えたジャッキは、上
記課題を達成するために、重量物を備えた機体を昇降お
よび保持可能な駆動手段を有するジャッキ本体に一体的
に設けられた重量物脱着機構であって、ジャッキ本体に
回動自在に設けられ上下方向に延在する支柱と、上下方
向に離隔して支柱に一端部が取付けられるとともに所定
方向に延在し、一端部を支点として上下方向に揺動自在
な一対の平行リンクと、該平行リンクを上下方向に揺動
させる駆動手段と、平行リンクの他端部に一端部が取付
けられ支柱の回動方向と平行に回動自在なアーム部材
と、アーム部材の他端部に取付けられ前記ジャッキ本体
の上方において重量物を支持可能な支持部材と、を備え
るように構成している。
記課題を達成するために、重量物を備えた機体を昇降お
よび保持可能な駆動手段を有するジャッキ本体に一体的
に設けられた重量物脱着機構であって、ジャッキ本体に
回動自在に設けられ上下方向に延在する支柱と、上下方
向に離隔して支柱に一端部が取付けられるとともに所定
方向に延在し、一端部を支点として上下方向に揺動自在
な一対の平行リンクと、該平行リンクを上下方向に揺動
させる駆動手段と、平行リンクの他端部に一端部が取付
けられ支柱の回動方向と平行に回動自在なアーム部材
と、アーム部材の他端部に取付けられ前記ジャッキ本体
の上方において重量物を支持可能な支持部材と、を備え
るように構成している。
(作用) 本発明では、ジャッキ本体に支持部材および平行リン
ク等から構成される重量物脱着機構が一体に設けられる
ので、ジャッキによる機体の昇降と、平行リンクおよび
支持部材による重量物の位置決め、脱着の一連の作業が
1つの設備で行われる。したがって、一度の準備で上述
した一連の作業を行うことができる。また、路面等の状
況にかかわらずジャッキ本体の真上に支持部材が位置す
ることが可能となり、重量物の位置決め作業が容易にな
る。この結果、重量物の脱着が短時間で、かつ容易に行
われ、脱着作業の作業性が向上する。
ク等から構成される重量物脱着機構が一体に設けられる
ので、ジャッキによる機体の昇降と、平行リンクおよび
支持部材による重量物の位置決め、脱着の一連の作業が
1つの設備で行われる。したがって、一度の準備で上述
した一連の作業を行うことができる。また、路面等の状
況にかかわらずジャッキ本体の真上に支持部材が位置す
ることが可能となり、重量物の位置決め作業が容易にな
る。この結果、重量物の脱着が短時間で、かつ容易に行
われ、脱着作業の作業性が向上する。
(実施例) 以下、本発明を図面に基づいて説明する。
第1図〜第3図は本発明に係る重量物脱着機構を備え
たジャッキの一実施例を示す図である。
たジャッキの一実施例を示す図である。
まず、構成を説明する。第1、2図において、21はジ
ャッキ本体であり、該本体21の一端側には駆動手段とし
ての油圧シリンダ22が設けられている。該シリンダ22は
油圧により昇降可能に構成されており、図示しない航空
機のタイヤW(重量物)近傍に設定されたジャッキポイ
ントに当接して該航空機を昇降する。ジャッキ本体21の
他端側にはデッキ23が取付けられており、該デッキ23上
には支柱24が取付けられている。支柱24は第1図中上下
方向に延在しており、回動自在になっている。また、支
柱24には一対の平行リンク25、26の一端部が取付けられ
ており、該平行リンク25、26はジャッキ本体21の前後方
向(第1図中左右方向)に平行に延在するとともに支柱
24を支点として上下方向に揺動自在となっている。ま
た、平行リンク25には揺動レバー27を介して緩衝機28が
取付けられており、揺動レバー27は支柱24に支持されて
上下方向に揺動可能となっている。また支柱24には駆動
手段としての油圧シリンダー29の一端部が取付けられて
おり、該シリンダー29は他端部が揺動レバー27に取付け
られて油圧により揺動レバー27、緩衝機28を介して平行
リンク25を上下方向に揺動する。また、平行リンク25、
26の他端部にはアーム部材としてのハンガーアーム30の
一端部がその軸線方向を回動軸として回動自在に、すな
わち、支柱24の回動方向と平行に回動するように取付け
られており、平行リンク25、26はハンガーアーム30によ
り連結されている。このため、平行リンク26は平行リン
ク25とともに油圧シリンダー29からの駆動力を受けて上
下方向に平行に揺動する。また、ハンガーアーム30は他
端側が連結ピン31を介して支持部材としての荷物ハンガ
ー32が回動自在に取付けられており、該ハンガー32の下
端部には航空機に装着されたタイヤWに当接離隔可能な
一対の支持部32a、32bが設けられている。この支持部32
a、32bはピン33a、33bにより回転自在にハンガー32に取
付けられており、航空機から取り外されたタイヤWを回
転自在に支持する。これら支柱24、平行リンク25、26、
揺動レバー27、緩衝機28、油圧シリンダー29、ハンガー
アームおよび荷物ハンガー32は重量物脱着機構を構成し
ている。また、デッキ23内には第3図に示すような電磁
切換弁34が設けられており、該切換弁34はレバー35を操
作することにより切換位置が油圧シリンダー22側位置
(ジャッキ作動位置)または油圧シリンダー29側位置
(リフター作動位置)に可変され、オイルポンプ36aか
ら油圧シリンダー22、29の何れか一方に作動油を供給す
るように構成される。オイルポンプ36aはギヤオイルモ
ータ37に接続されており、このポンプ36aはギヤオイル
モータ37の駆動力によりオイルタンク38(油圧源)の作
動油を吐出する。すなわち、切換弁34を中立位置34aに
切換えると、ポンプ36aから吐出された作動油は油路39
および油路40を介してオイルポンプ36bに供給され、該
ポンプ36bから油圧シリンダー22のシリンダー室22aに供
給する。また、切換弁34を切換位置34bに切換えると、
ポンプ36aから吐出された作動油は油路41を介して電磁
切換弁42に供給される。この切換弁42は図示しないリフ
ター上昇スイッチを作動すると切換位置42aに切換ら
れ、ポンプ36aから吐出された作動油を逆止弁43、流量
制御弁44、45を介して油圧シリンダ29のシリンダー室29
aに供給し、図示しないリフター下降スイッチを作動す
ると切換位置42bに切換られ、逆止弁43にパイロット圧
を供給して該弁43を開弁し、シリンダー室29aの作動油
を油路46を介してオイルタンク38に還流する。また、デ
ッキ23にはカプラー47a、47bが設けられており、該カプ
ラー47a、47bは切換弁48等を備えた外部の駆動手段49に
接続、断続可能となっている。そして、カプラー47a、4
7bに駆動手段49を接続して切換弁48を切換位置48a切換
えると、オイルポンプPからの作動油が油路50を介して
ギヤオイルモータ37に供給される。このため、オイルポ
ンプ36a、36bはギヤオイルモータ37によって駆動されタ
ンク38からの作動油を吐出する。また、51、52はハンド
ポンプであり、オイルタンク38からの作動油はハンドポ
ンプ51、52から油圧シリンダー22に供給することもでき
る。
ャッキ本体であり、該本体21の一端側には駆動手段とし
ての油圧シリンダ22が設けられている。該シリンダ22は
油圧により昇降可能に構成されており、図示しない航空
機のタイヤW(重量物)近傍に設定されたジャッキポイ
ントに当接して該航空機を昇降する。ジャッキ本体21の
他端側にはデッキ23が取付けられており、該デッキ23上
には支柱24が取付けられている。支柱24は第1図中上下
方向に延在しており、回動自在になっている。また、支
柱24には一対の平行リンク25、26の一端部が取付けられ
ており、該平行リンク25、26はジャッキ本体21の前後方
向(第1図中左右方向)に平行に延在するとともに支柱
24を支点として上下方向に揺動自在となっている。ま
た、平行リンク25には揺動レバー27を介して緩衝機28が
取付けられており、揺動レバー27は支柱24に支持されて
上下方向に揺動可能となっている。また支柱24には駆動
手段としての油圧シリンダー29の一端部が取付けられて
おり、該シリンダー29は他端部が揺動レバー27に取付け
られて油圧により揺動レバー27、緩衝機28を介して平行
リンク25を上下方向に揺動する。また、平行リンク25、
26の他端部にはアーム部材としてのハンガーアーム30の
一端部がその軸線方向を回動軸として回動自在に、すな
わち、支柱24の回動方向と平行に回動するように取付け
られており、平行リンク25、26はハンガーアーム30によ
り連結されている。このため、平行リンク26は平行リン
ク25とともに油圧シリンダー29からの駆動力を受けて上
下方向に平行に揺動する。また、ハンガーアーム30は他
端側が連結ピン31を介して支持部材としての荷物ハンガ
ー32が回動自在に取付けられており、該ハンガー32の下
端部には航空機に装着されたタイヤWに当接離隔可能な
一対の支持部32a、32bが設けられている。この支持部32
a、32bはピン33a、33bにより回転自在にハンガー32に取
付けられており、航空機から取り外されたタイヤWを回
転自在に支持する。これら支柱24、平行リンク25、26、
揺動レバー27、緩衝機28、油圧シリンダー29、ハンガー
アームおよび荷物ハンガー32は重量物脱着機構を構成し
ている。また、デッキ23内には第3図に示すような電磁
切換弁34が設けられており、該切換弁34はレバー35を操
作することにより切換位置が油圧シリンダー22側位置
(ジャッキ作動位置)または油圧シリンダー29側位置
(リフター作動位置)に可変され、オイルポンプ36aか
ら油圧シリンダー22、29の何れか一方に作動油を供給す
るように構成される。オイルポンプ36aはギヤオイルモ
ータ37に接続されており、このポンプ36aはギヤオイル
モータ37の駆動力によりオイルタンク38(油圧源)の作
動油を吐出する。すなわち、切換弁34を中立位置34aに
切換えると、ポンプ36aから吐出された作動油は油路39
および油路40を介してオイルポンプ36bに供給され、該
ポンプ36bから油圧シリンダー22のシリンダー室22aに供
給する。また、切換弁34を切換位置34bに切換えると、
ポンプ36aから吐出された作動油は油路41を介して電磁
切換弁42に供給される。この切換弁42は図示しないリフ
ター上昇スイッチを作動すると切換位置42aに切換ら
れ、ポンプ36aから吐出された作動油を逆止弁43、流量
制御弁44、45を介して油圧シリンダ29のシリンダー室29
aに供給し、図示しないリフター下降スイッチを作動す
ると切換位置42bに切換られ、逆止弁43にパイロット圧
を供給して該弁43を開弁し、シリンダー室29aの作動油
を油路46を介してオイルタンク38に還流する。また、デ
ッキ23にはカプラー47a、47bが設けられており、該カプ
ラー47a、47bは切換弁48等を備えた外部の駆動手段49に
接続、断続可能となっている。そして、カプラー47a、4
7bに駆動手段49を接続して切換弁48を切換位置48a切換
えると、オイルポンプPからの作動油が油路50を介して
ギヤオイルモータ37に供給される。このため、オイルポ
ンプ36a、36bはギヤオイルモータ37によって駆動されタ
ンク38からの作動油を吐出する。また、51、52はハンド
ポンプであり、オイルタンク38からの作動油はハンドポ
ンプ51、52から油圧シリンダー22に供給することもでき
る。
次に、作用を説明する。
航空機のタイヤWを交換するには、まず、交換用タイ
ヤWを載置した牽引車両によってジャッキ本体21を航空
機まで牽引する。次いで、ジャッキ本体21の油圧シリン
ダー22をジャッキポイントにセットする。次いで、作業
者がハンドポンプ51、52を操作して油圧シリンダー22を
上昇させ該シリンダー22をジャッキポイントに当接させ
る。次いで、カプラー47a、47bに駆動手段49を接続し、
レバー35をジャッキ作動位置に切り替えて駆動手段49を
作動させる。このため、オイルモータ37が駆動されると
ともに切換弁34が中立位置34aに切換えられ、オイルタ
ンク38からポンプ36a、油路39油路40およびオイルポン
プ36bを介して油圧シリンダ22のシリンダー室22aに作動
油が供給されて航空機がジャッキアップされる。次い
で、支柱24を中心として平行リンク25、26およびハンガ
ーアーム30をタイヤWに向かって回動させ、荷物ハンガ
ー32の支持部32a、32bをタイヤWの下端部に差し込む。
次いで、レバー35をリフター作動位置に切換えて、リフ
ター上昇スイッチを作動する。このとき、切換弁34、42
が切換位置34b、42aに切り替わり、オイルタンク38から
油路39、油路41、逆止弁43、流量制御弁44および流量制
御弁45を介して油圧シリンダー29のシリンダー室29aに
作動油が供給される。このため、油圧シリンダー29が揺
動レバー27および緩衝機28を介して平行リンク25を上方
に揺動させ、平行リンク25、26が一端側を支点として上
方に平行に揺動する。このため、荷物ハンガー32の支持
部32a、32bがタイヤWに当接する。そして、タイヤ固定
用ナットを取り外して平行リンク25、26を作動してタイ
ヤWのセンタリングを行った後、タイヤWをアクスルか
ら取り外す。次いで、新しいタイヤWを荷物ハンガー30
に載置して上述したようにハンガー32を上昇させ、タイ
ヤWとアクスルのセンタリングを行い、タイヤWを支持
部32a、32bと共に回転させ、アクスルのボルトとタイヤ
Wのボルト穴の位置合わせを行う。次いで、荷物ハンガ
ー32をジャッキ本体21側に移動させタイヤWのボルト穴
をアクスルのボルトに差し込んでタイヤ固定用ナットを
締め込んだ後、トルクレンチによりナットに規定トルク
を付与して、タイヤWの装着を終了する。
ヤWを載置した牽引車両によってジャッキ本体21を航空
機まで牽引する。次いで、ジャッキ本体21の油圧シリン
ダー22をジャッキポイントにセットする。次いで、作業
者がハンドポンプ51、52を操作して油圧シリンダー22を
上昇させ該シリンダー22をジャッキポイントに当接させ
る。次いで、カプラー47a、47bに駆動手段49を接続し、
レバー35をジャッキ作動位置に切り替えて駆動手段49を
作動させる。このため、オイルモータ37が駆動されると
ともに切換弁34が中立位置34aに切換えられ、オイルタ
ンク38からポンプ36a、油路39油路40およびオイルポン
プ36bを介して油圧シリンダ22のシリンダー室22aに作動
油が供給されて航空機がジャッキアップされる。次い
で、支柱24を中心として平行リンク25、26およびハンガ
ーアーム30をタイヤWに向かって回動させ、荷物ハンガ
ー32の支持部32a、32bをタイヤWの下端部に差し込む。
次いで、レバー35をリフター作動位置に切換えて、リフ
ター上昇スイッチを作動する。このとき、切換弁34、42
が切換位置34b、42aに切り替わり、オイルタンク38から
油路39、油路41、逆止弁43、流量制御弁44および流量制
御弁45を介して油圧シリンダー29のシリンダー室29aに
作動油が供給される。このため、油圧シリンダー29が揺
動レバー27および緩衝機28を介して平行リンク25を上方
に揺動させ、平行リンク25、26が一端側を支点として上
方に平行に揺動する。このため、荷物ハンガー32の支持
部32a、32bがタイヤWに当接する。そして、タイヤ固定
用ナットを取り外して平行リンク25、26を作動してタイ
ヤWのセンタリングを行った後、タイヤWをアクスルか
ら取り外す。次いで、新しいタイヤWを荷物ハンガー30
に載置して上述したようにハンガー32を上昇させ、タイ
ヤWとアクスルのセンタリングを行い、タイヤWを支持
部32a、32bと共に回転させ、アクスルのボルトとタイヤ
Wのボルト穴の位置合わせを行う。次いで、荷物ハンガ
ー32をジャッキ本体21側に移動させタイヤWのボルト穴
をアクスルのボルトに差し込んでタイヤ固定用ナットを
締め込んだ後、トルクレンチによりナットに規定トルク
を付与して、タイヤWの装着を終了する。
このように本実施例では、航空機のジャッキアップと
タイヤWの位置決め、脱着作業を一体化したジャッキ本
体21および重量物脱着機構により行っているため、1つ
の設備で上述した一連の作業を1度の準備で容易に行う
ことができる。また、ジャッキ本体21の真上に支持部材
としての荷物ハンガー32が位置することが可能となるた
め、タイヤWの位置決めを行う際に路面等の影響を受け
ることがなく、位置決め作業を容易に行うことができ
る。この結果、重量物の脱着作業を短時間で、かつ容易
に行なうことができ、脱着作業の作業性を向上させるこ
とができる。
タイヤWの位置決め、脱着作業を一体化したジャッキ本
体21および重量物脱着機構により行っているため、1つ
の設備で上述した一連の作業を1度の準備で容易に行う
ことができる。また、ジャッキ本体21の真上に支持部材
としての荷物ハンガー32が位置することが可能となるた
め、タイヤWの位置決めを行う際に路面等の影響を受け
ることがなく、位置決め作業を容易に行うことができ
る。この結果、重量物の脱着作業を短時間で、かつ容易
に行なうことができ、脱着作業の作業性を向上させるこ
とができる。
(効果) 本発明によれば、ジャッキ本体に支持部材および平行
リンク等から構成された重量物脱着機構を一体に設けて
いるので、ジャッキによる機体の昇降と、平行リンクお
よび支持部材による重量物の位置決め、脱着の一連の作
業を1つの設備で行うことができる。このため、1度の
準備で上述した一連の作業を行うことができる。また、
路面等の状況にかかわらずジャッキ本体21の真上に支持
部材が位置することが可能となり、重量物の位置決め作
業を容易に行うことができる。この結果、重量物の脱着
を短時間で、かつ容易に行うことができ、脱着作業の作
業性を向上させることができる。
リンク等から構成された重量物脱着機構を一体に設けて
いるので、ジャッキによる機体の昇降と、平行リンクお
よび支持部材による重量物の位置決め、脱着の一連の作
業を1つの設備で行うことができる。このため、1度の
準備で上述した一連の作業を行うことができる。また、
路面等の状況にかかわらずジャッキ本体21の真上に支持
部材が位置することが可能となり、重量物の位置決め作
業を容易に行うことができる。この結果、重量物の脱着
を短時間で、かつ容易に行うことができ、脱着作業の作
業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図〜第3図は本発明に係る重量物脱着機構を備えた
ジャッキの一実施例を示す図であり、第1図はその正面
図、第2図はその上面図、第3図はその内部に設けられ
た油圧回路を示す回路図、第4図〜第6図は従来のリフ
ターとジャッキを示す図であり、第4図はその概略構成
図、第5図はリフターを下降させた状態を示す説明図、
第6図はリフターを上昇させた状態を示す説明図であ
る。 21……ジャッキ本体、 22……油圧シリンダー(駆動手段)、 24……支柱、 25、26……平行リンク、 29……油圧シリンダー(駆動手段)、 30……ハンガーアーム(アーム部材)、 32……荷物ハンガー(支持部材)、 W……タイヤ(重量物)。
ジャッキの一実施例を示す図であり、第1図はその正面
図、第2図はその上面図、第3図はその内部に設けられ
た油圧回路を示す回路図、第4図〜第6図は従来のリフ
ターとジャッキを示す図であり、第4図はその概略構成
図、第5図はリフターを下降させた状態を示す説明図、
第6図はリフターを上昇させた状態を示す説明図であ
る。 21……ジャッキ本体、 22……油圧シリンダー(駆動手段)、 24……支柱、 25、26……平行リンク、 29……油圧シリンダー(駆動手段)、 30……ハンガーアーム(アーム部材)、 32……荷物ハンガー(支持部材)、 W……タイヤ(重量物)。
Claims (1)
- 【請求項1】重量物を備えた機体を昇降および保持可能
な駆動手段を有するジャッキ本体に一体的に設けられた
重量物脱着機構であって、ジャッキ本体に回動自在に設
けられ上下方向に延在する支柱と、上下方向に離隔して
支柱に一端部が取付けられるとともに所定方向に延在
し、一端部を支点として上下方向に揺動自在な一対の平
行リンクと、該平行リンクを上下方向に揺動させる駆動
手段と、平行リンクの他端部に一端部が取付けられ支柱
の回動方向と平行に回動自在なアーム部材と、アーム部
材の他端部に取付けられ前記ジャッキ本体の上方におい
て重量物を支持可能な支持部材と、を備えたことを特徴
とする重量物脱着機構を備えたジャッキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18359090A JP2506489B2 (ja) | 1990-07-11 | 1990-07-11 | 重量物脱着機構を備えたジャッキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18359090A JP2506489B2 (ja) | 1990-07-11 | 1990-07-11 | 重量物脱着機構を備えたジャッキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0472298A JPH0472298A (ja) | 1992-03-06 |
JP2506489B2 true JP2506489B2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=16138483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18359090A Expired - Lifetime JP2506489B2 (ja) | 1990-07-11 | 1990-07-11 | 重量物脱着機構を備えたジャッキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2506489B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2657234B2 (ja) | 1989-09-04 | 1997-09-24 | 三菱電機ホーム機器株式会社 | 電気掃除機 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2750659B2 (ja) * | 1993-12-13 | 1998-05-13 | 巧 熊野 | 車両搬送用台車および車両搬送方法 |
CN102491230A (zh) * | 2011-12-05 | 2012-06-13 | 苏州安科医疗系统有限公司 | 一种磁共振成像设备的磁体搬运装置 |
CN102730603B (zh) * | 2012-07-04 | 2015-12-23 | 上汽通用五菱汽车股份有限公司 | 一种装配汽车备胎的举升车 |
-
1990
- 1990-07-11 JP JP18359090A patent/JP2506489B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2657234B2 (ja) | 1989-09-04 | 1997-09-24 | 三菱電機ホーム機器株式会社 | 電気掃除機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0472298A (ja) | 1992-03-06 |
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