JP2506482Y2 - ア―ムレスト用小物入れ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、航空機、自動車、鉄道車両又は船舶等の各
種乗物用椅子に構成するアームレストに係り、特に着座
者の眼鏡や筆記用具等の身の回り小物を容易に収納する
ことができ、かつ内部を容易に目視することができるア
ームレスト用小物入れに関するものである。

〔従来の技術〕

従来より、航空機、自動車、鉄道車両又は船舶等の各
種乗物用椅子に構成するアームレストは、例えば、第４
図及び第５図に示すように、センターアームレスト（以
下「アームレスト」という）51の前端上面に飲み物の容
器その他の置くカクテルトレイ52が、また該アームレス
ト51の側部には眼鏡、筆記用具、タバコ等の身の回り小
物を収納するコンソールボックス式の小物入れ53が傾倒
出没自在に構成されている。この小物入れ53は、アーム
レスト51の側面に開設した開口部54の下端縁にヒンジ等
で蓋55を開閉自在に構成すると共に、蓋55の内側に支持
枠56を形設し、この支持枠56の中に箱体57を嵌合自在に
収容して成るものである。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、上記従来の小物入れ53では、コンソールボッ
クス型の箱体57内に小物を入れて蓋55を閉じると、内部
に収納した小物が外部から目視できないために、その中
に放置したまま忘却し、これらの確認が困難であるとい
う問題を有していた。

また、従来の小物入れ53では、アームレスト51開口部
54に対して出没傾倒する構造に成るため、部品点数が増
加するばかりでなく、その構造が複雑であるために使用
中の故障原因に成り易く、その清掃も困難であるという
問題を併有していた。

本考案は、上記問題に鑑みて創案されたものであり、
構造が極めて単純で、収納した小物の目視確認が容易な
アームレスト用小物入れを提供することを目的とするも
のである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本考案に係るアームレス
ト用小物入れは、航空機、自動車、鉄道車両又は船舶等
の各種乗物用椅子に構成するアームレストの側面に水平
方向に開口する凹陥部を形成し、該凹陥部の開口部下部
に、上方へ立ち上げるように透明板を横長に形成するこ
とを要旨とするものである。

また、上記凹陥部の開口部下部に、上方へ立ち上げる
ように横長の板状部材又は透明板を着脱自在に構成する
ことも可能である。

〔作用〕

上記構成によれば、乗客側へ開口する凹陥部内に乗客
の小物等を収納することができ、透明板又は板状部材が
小物の落下防止をする作用を為す。

特に、透明板の場合は、凹陥部内に小さい荷物が入っ
ていても、外部から容易に目視確認をすることができ
る。

また、透明板又は板状部材を凹陥部の開口部下部に対
して着脱自在に構成したものは、その凹陥部内の清掃に
際してこれを外して内部の清掃作業を迅速かつ容易にす
ることができる。

〔実施例〕

以下、本考案に係るアームレスト用小物入れの実施例
を図面を従って説明する。

図面において、１は航空機、車両又は船舶用座席等の
各種乗物用椅子の中央に構成するセンターアームレスト
（以下「アームレスト」という）、２は該アームレスト
１の前端上面に形成したカクテルトレイであり、その後
部にクッション３を装着構成して成るものである。アー
ムレスト１の両側面それぞれには水平方向に開口する凹
陥部4,4を形成してあり、これに対応する座席側の乗客
が眼鏡、筆記用具等の小物を収納する。本実施例におい
て、該凹陥部４の形状は、略直方体形状を為している
が、アームレスト１の側面の形状に応じて適宜、所望の
形状及び大きさに変様設計することができるものであ
り、第３図の横断面に示すように、アームレスト１の両
側面に構成する必要上、奥行きについてある程度の大き
さの制約を受ける。この凹陥部４の開口部５下部に、上
方へ立ち上げるように板状部材６を横長に固着形成す
る。この落下防止縁６は、凹陥部４に収納した小物の落
下を防止する作用を為すものであり、特に、これをアク
リル樹脂等の透明板で構成すれば、凹陥部４内に収容し
た小物が板状部材６を裏面側に隠れていても、容易確実
に目視することができる。

更に、この板状部材６を凹陥部４の開口部５に対して
着脱自在に構成しておけば、凹陥部４内の清掃に際して
こを着脱し、内部の清掃作業を迅速かつ容易にすること
ができる効果がある。

上記実施例では、座席のセンターアームレストに小物
入れを構成した構造について説明したが、サイドアーム
レスト等に小物入れを構成することもでき、またセンタ
ーアームレストの片側のみに小物入れを構成することも
できる。

〔考案の効果〕

本考案に係るアームレスト用小物入れは、以上のよう
に構成したから、小物入れに乗客の眼鏡、筆記用具その
他の小物等を簡単に収納することができると共に、該小
物の落下を防止することができ、かつ容易に内部を目視
して忘れ物を防止することができる。

また、板状部材が透明板の場合は、小物入れ内に小さ
な小物が入り、板状部材の裏面側に隠れていても、容易
に目視確認することができるため、乗客の忘れ物を防止
することができる。

更に、従来のコンソールボックス式の小物入れと比較
して、収容スペースを大きく形成することができるため
小物入れの収納力を増加し、外観もスマートである等の
特徴を有するものであり、本考案実施後の実用的効果は
極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るアームレスト用小物入れを構成し
た乗物用椅子を示す斜視図、 第２図はアームレスト用小物入れの斜視図、 第３図はアームレストの横断面図、 第４図は従来のセンターアームレストを示す斜視図、 第５図は従来のアームレスト用小物入れの拡大斜視図で
ある。 １……アームレスト、４……凹陥部 ５……開口部、６……板状部材

Claims (3)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】航空機、自動車、鉄道車両又は船舶等の各
   種乗物用椅子に構成するアームレストの側面に水平方向
   に開口する凹陥部を形成し、 該凹陥部の開口部下部に、上方へ立ち上げるように透明
   板を横長に形成したことを特徴とするアームレスト用小
   物入れ。
2. 【請求項２】航空機、自動車、鉄道車両又は船舶等の各
   種乗物用椅子に構成するアームレストの側面に水平方向
   に開口する凹陥部を形成し、 該凹陥部の開口部下部に、上方へ立ち上げるように横長
   の板状部材を着脱自在に構成したことを特徴とするアー
   ムレスト用小物入れ。
3. 【請求項３】航空機、自動車、鉄道車両又は船舶等の各
   種乗物用椅子に構成するアームレストの側面に水平方向
   に開口する凹陥部を形成し、 該凹陥部の開口部下部に、上方へ立ち上げるように横長
   の透明板を着脱自在に構成したことを特徴とするアーム
   レスト用小物入れ。