JP2506317B2

JP2506317B2 - 車両用携帯式電装装置

Info

Publication number: JP2506317B2
Application number: JP29923194A
Authority: JP
Inventors: 憲一堀内; 行伸夏秋
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1994-12-02
Filing date: 1994-12-02
Publication date: 1996-06-12
Anticipated expiration: 2011-06-12
Also published as: JPH07172268A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車両用の携帯式電装装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術、発明が解決しようとする問題点】従来、
例えば特開昭５９−２０７５１号公報に示されるものが
ある。この従来のシステムにおいては、車内の送信手段
と車外のＦＭラジオからなる自動車盗難防止システムで
あり、前記送信手段が送信手段を動作させるための電源
とドアの開閉によって作動するドアスイッチとに接続さ
れており、該ドアスイッチの状態の変化により送信手段
から発信された電波が、ＦＭラジオによって受信される
構成が示されており、ドアスイッチの状態の変化により
車内の送信手段から電波を発信させ、電波を車外のＦＭ
ラジオで受信することにより、盗難防止システムの構成
を簡単にし、かつ安価にしている。類似技術として他に
も特公昭５５−３９７０８号公報が存在する。しかしな
がら、このような従来の車両用携帯式電装装置において
は、携帯機の内部に電池を設けなければならず、また、
電池の消耗による携帯機の作動不能を防止するには、電
池を交換しなければならないという煩わしさがあった。
また、特開昭５８−１２０９６７号公報には、電装部品
に蓄電器とその電気的端子を設け、車両側に設けられた
充電用端子に接触させることによって蓄電器に充電させ
ることが開示されている。この方式においては、電池を
交換するという煩わしさは解消されるが、携帯機を所定
の充電可能な位置にセットする必要があり、充電忘れに
より作動不能を起こす可能性がある。

【０００３】また、実開昭５０−２４９５１号公報、実
公昭４２−４２１１３２８号公報には、イグニッション
スイッチシリンダキーを挿入することでシリンダキー内
部に設けられたランプのための蓄電器に充電するものが
開示されている。この方式においてはと電池を交換する
という煩わしさの解消、および充電忘れの問題を解決で
きる。しかし、この開示されたものにおいては、キー本
体を陰極にしているためシリンダとキー本体間でのノイ
ズや接触不良、感電等の問題があり安全上好ましくない
ばかりでなく、送受信タイプではノイズ混入等が生じ実
用上問題が生じる。本発明の目的は、携帯機に充電する
ための特別の操作の必要性がなく、充電忘れによる作動
不能を防止でき、システムの信頼性が向上し、更に、携
帯機と別途にイグニッションスイッチのシリンダキーを
持ち歩く必要がなく、さらに送受信機に対する充電方式
による障害を簡易な構成でかつ確実に防止できる車両用
の携帯式電装装置を提供することにある。

【０００４】

【問題点を解決するための手段、作用】本発明は、車両
に設けられた車載機と、車両に設けられたイグニッショ
ンスイッチシリンダに対して着脱自在に挿入可能で、か
つ、車両から離れた場所に携帯可能なシリンダキーとの
間で信号の送受信を行い得るように構成した車両用携帯
式電装装置において、シリンダキーは、電力を蓄える蓄
電器と、該蓄電器による電力により作動する送受信手段
と、該送受信手段を作動、非作動とするスイッチ手段
と、上記蓄電器に充電を行なうよう該蓄電器に接続され
たシリンダキーのキー溝以外に位置に設けられた少なく
とも２つの独立したキー側充電用端子とを備え、該キー
側充電用端子は、上記イグニッションスイッチシリンダ
にシリンダキーを挿入した状態で上記イグニッションス
イッチシリンダに設けられたシリンダ側充電用端子にそ
れぞれ接触するよう構成されていることを特徴とする。

【０００５】

【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図１には、本発明の第１実施例による車両用携帯
式電装装置である携帯機が示され、図２、図３には、こ
の携帯機の挿入されるイグニッションスイッチシリンダ
が示されている。図１において、携帯機１０は、図２、
図３のイグニッションスイッチシリンダ１２に挿入でき
るようにシリンダキーの形状を呈しており、かつ、挿入
時に充電できるような充電回路を内部に有している。な
お、図１において、１４はアンテナ、１６はスイッチ、
１８、２０は充電用端子、２２、２４はキーの機能を有
する凹凸部であり、矢印Ａは挿入方向を示す。充電回路
はキー側端子すなわち充電用端子１８、２０への逆流を
防止する整流回路などの逆流防止手段を有する。図２に
おいて、イグニッションスイッチシリンダ１２は、回転
部２６と、シリンダキーの形状である携帯機１０が挿入
される携帯機挿入部２８と、を備えており、携帯機１０
を挿入部２８に挿入し、回転部２６を矢印Ｂ方向に回転
させる。また、図２、図３において、イグニッションス
イッチシリンダ１２は、充電用端子３０、３２を有し、
端子３０はバッテリ３４に接続され、端子３２はアース
されている。図３の矢印Ｃは、携帯機１０の挿入される
方向を示す。

【０００６】そして、携帯機１０をイグニッションスイ
ッチシリンダ１２の挿入部２８に挿入した際には、携帯
機１０の端子１８、２０と、イグニッションスイッチシ
リンダ１２の端子３０、３２と、が互いに接続される。
本例では、携帯機１０に充電回路を組み込むとともにイ
グニッションスイッチシリンダに挿入されるシリンダキ
ーと一体化した構成になっているので、本例における車
両用携帯式電装装置である携帯機１０は、イグニッショ
ンスイッチシリンダとシリンダキーとが結合されている
状態すなわち車両の運転状態およびこれに付帯する状態
において自動的に充電動作が行われる。すなわち、基本
的に携帯機１０が非使用状態にあるときに、携帯機を充
電することができ、充電するための特別の操作の必要性
がなく、充電忘れによる作動不能を防止できるので、シ
ステムの信頼性が向上する。また、更に、携帯機１０と
シリンダキーとを一体化した構成としたのでコンパクト
であり、携帯式電装装置と別途にイグニッションスイッ
チのシリンダキーを持ち歩く必要がない等、別々に取り
扱う煩わしさがなくなる。次に、図４には、本発明の第
２実施例による車両用携帯式電装装置の携帯機が示さ
れ、図５、図６にはこの携帯機の挿入されるイグニッシ
ョンスイッチシリンダが示されている。

【０００７】図４において、携帯機１０は、図５、図６
のイグニッションスイッチシリンダ１２に挿入できるシ
リンダキー３６と、携帯機本体３８と、を備えている。
シリンダキー３６は、充電用端子４０、４２を備え、シ
リンダーキー３６の内部には、上記逆流防止手段として
４個のダイオードから成る整流器４４が設けられてお
り、この整流器４４により、シリンダーキー３６の挿入
の向きにかかわらず、携帯機本体３８に供給する電流の
方向を一定にできる。また、携帯機本体１０は、その内
部に充電式乾電池４６を有し、該乾電池４６から送受信
回路に電流が供給される。図５、図６において、イグニ
ッションスイッチシリンダ１２には充電用端子４８、５
０が設けられている。そして、シリンダキー３６のイグ
ニッションスイッチシリンダ１２への挿入時に、シリン
ダキー３６の充電用端子４０、４２は、イグニッション
スイッチシリンダ１２の充電用端子４８、５０と互いに
接続され、携帯機本体３８の乾電池４６が充電される。
図６の矢印Ｃは、携帯機１０の挿入される方向を示す。
次に、図７には、本発明の第３実施例による車両用携帯
式電装装置の携帯機が示され、図８にはこの携帯機の挿
入されるイグニッションスイッチシリンダが示されてい
る。

【０００８】図７において、シリンダキー３６には充電
用端子５２、５４が設けられ、部材３６ａは、シリンダ
キー３６がイグニッションスイッチシリンダ１２のキー
穴に挿入された状態においてキーを回動操作するための
つまみ部分であって絶縁体によって構成されている。図
に示すように上記シリンダキー側充電用端子５２、５４
は、つまみ３６ａに支持され、イグニッションスイッチ
シリンダに挿入されるキー部分に設けられている。ま
た、携帯機本体３８は電流の逆流を防止するための整流
器４４を備えている。そして、図８において、イグニッ
ションスイッチシリンダ１２には、充電用端子５６、５
８が設けらており、シリンダキー３６のイグニッション
スイッチシリンダ１２への挿入時に、シリンダキー３６
の充電用端子５２、５４は、イグニッションスイッチシ
リンダ１２の充電用端子５６、５８と互いに接続され、
携帯機本体３８の乾電池４６が充電される。図８の矢印
Ｃは、携帯機１０の挿入される方向を示す。

【０００９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
携帯機に充電するための特別の操作の必要性がなく、充
電忘れによる作動不能を防止でき、システムの信頼性が
向上し、更に、携帯機と別途にイグニッションスイッチ
シリンダのシリンダキーを持ち歩く必要がない。また、
キー側の充電用端子をキー本体とは独立して設けている
ため、キー側とシリンダ側との接触を確実にかつ安定的
におこなうことができる。このため、接触不良によるノ
イズ、感電、充電不良等の問題を解消することができ
る。さらにこれによって、送受信時におけるノイズの混
入、誤動作等の問題を確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例による車両用携帯式電装装
置の携帯機の説明図、

【図２】第１実施例の携帯機に挿入されるイグニッショ
ンスイッチシリンダの説明図、

【図３】第１実施例の携帯機に挿入されるイグニッショ
ンスイッチシリンダの説明図、

【図４】本発明の第２実施例による車両用携帯式電装装
置の携帯機の説明図、

【図５】第２実施例の携帯機に挿入されるイグニッショ
ンスイッチシリンダの説明図、

【図６】第２実施例の携帯機に挿入されるイグニッショ
ンスイッチシリンダの説明図、

【図７】本発明の第３実施例による車両用携帯式電装装
置の携帯機の説明図、

【図８】第３実施例の携帯機に挿入されるイグニッショ
ンスイッチシリンダの説明図である。

【符号の説明】

１０携帯機１２イグニッションスイッチシリンダ１８、２０充電用端子２６回転部２８携帯機挿入部３０、３２充電用端子３４バッテリ３６シリンダキー３８携帯機本体４０、４２充電用端子４４整流器４６充電式乾電池４８、５０充電用端子５２、５４充電用端子５６、５８充電用端子

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】車両に設けられた車載機と、車両に設け
られたイグニッションスイッチシリンダに対して着脱自
在に挿入可能で、かつ、車両から離れた場所に携帯可能
なシリンダキーとの間で信号の送受信を行い得るように
構成した車両用携帯式電装装置において、シリンダキーは、電力を蓄える蓄電器と、該蓄電器による電力により作動する送受信手段と、該送受信手段を作動、非作動とするスイッチ手段と、上記蓄電器に充電を行なうよう該蓄電器に接続されたシ
リンダキーのキー溝以外に位置に設けられた少なくとも
２つの独立したキー側充電用端子とを備え、該キー側充電用端子は、上記イグニッションスイッチシ
リンダにシリンダキーを挿入した状態で上記イグニッシ
ョンスイッチシリンダに設けられたシリンダ側充電用端
子にそれぞれ接触するよう構成されていることを特徴と
する車両用携帯電装装置。