JP2506246B2 - 騒音防止碍子 - Google Patents

騒音防止碍子

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JP2506246B2
JP2506246B2 JP3247966A JP24796691A JP2506246B2 JP 2506246 B2 JP2506246 B2 JP 2506246B2 JP 3247966 A JP3247966 A JP 3247966A JP 24796691 A JP24796691 A JP 24796691A JP 2506246 B2 JP2506246 B2 JP 2506246B2
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fold
insulator
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line
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JP3247966A
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嵩 今駒
良博 鈴木
広幸 若松
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NGK Insulators Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、風による音の発生を防
止することのできる騒音防止碍子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、懸垂碍子を構成する碍子本体に
は笠部と、その笠部の内側面に円環状に且つ同心状に形
成された複数のひだ部とが設けられている。そして、複
数の懸垂碍子が直列に連結されて懸垂碍子連が形成さ
れ、同懸垂碍子連は鉄塔の支持アームに吊下支持され
て、その端部に送電線が支持されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、懸垂碍子連
が強風にさらされて、各懸垂碍子のひだ部にその風が当
たると、ひだ部とひだ部との間の空間で空気振動が発生
して音が発生し、非常に大きな騒音となるケースがあっ
た。
【0004】本発明の目的は、風による音の発生を防止
することのできる騒音防止碍子を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明では、碍子本体に笠部を設け
るとともに、その笠部の内側面に円環状に且つ同心状に
複数のひだ部を設けた碍子において、前記笠部の最外端
に設けられた第1ひだ部と、その第1ひだ部と隣会う第
2ひだ部の下端縁部の高さをほぼ同一に設定し、一方の
ひだ部の端縁部に凹凸を連続形成し、ひだ部の凹凸の
谷部上端縁部と凹凸を形成しないひだ部の下端縁部とを
通る線が、水平方向線に対してほぼ40度の角度になる
ような関係を設定したものである。請求項2記載の発明
では、請求項1記載の発明において、両方のひだ部の下
端縁部に凹凸をそれぞれ連続形成し、一方のひだ部の凹
凸の谷部上端縁部と他方のひだ部の凹凸の山部下端縁部
とを通る線が、水平方向線に対してほぼ40度の角度に
なるような関係を設定したものである。 請求項3記載の
発明では、碍子本体に笠部を設けるとともに、その笠部
の内側面に円環状に且つ同心状に複数のひだ部を設けた
碍子において、前記笠部の最外端に設けられた第1ひだ
部と、その第1ひだ部と隣会う第2ひだ部の下端縁部の
高さを相違するように設定し、高い方のひだ部の下端縁
部に凹凸を連続形成し、ひだ部の凹凸の山部下端縁部と
凹凸を形成しないひだ部の下端縁部とを通る線が、水平
方向線に対してほぼ40度の角度になるような関係を設
定したものである。 請求項4記載の発明では、請求項3
記載の発明において、両方のひだ部の下端縁部に凹凸を
それぞれ連続形成し、両方のひだ部の凹凸の両山部下端
縁部を通る線が、水平方向線に対してほぼ40度の角度
になるような関係を設定したものである。
【0006】
【作用】従って、本発明によれば、碍子が強風にさらさ
れても、ひだ部とひだ部との間の空間での音の発生が防
止される。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体化した第1実施例を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、懸垂碍子を構
成する碍子本体1は笠部2と、同笠部2の内側面に円環
状に且つ同心状に形成された複数のひだ部3と、更に前
記笠部2の中央上部に形成された有蓋円筒状の頭部4と
により一体形成されている。
【0008】頭部4の外周にはキャップ金具6がセメン
ト5により被冠固定されている。キャップ金具6の上面
には係合凹部6aが形成され、直上に連結される別の懸
垂碍子のピン金具7が係合し得るようになっている。ピ
ン金具7の上部は前記頭部4の内部に形成された嵌合凹
部8に挿入され、セメント9により固定されている。
又、ピン金具7の下端は直下に連結される別の懸垂碍子
の前記キャップ金具6の嵌合凹部6aに係合される。こ
のようにして複数の懸垂碍子が直列に連結されることに
より、懸垂碍子連10が形成されている。
【0009】ここで、前記笠部2に形成されたひだ部3
の内、笠部2の最外端に形成されたひだ部3を第1ひだ
部3aとし、その第1ひだ部3aと隣会うひだ部3を第
2ひだ部3bとする。第1ひだ部3a及び第2ひだ部3
bは他のひだ部3と比較して長く、つまり最も下方まで
延びるように形成されている。又、第1ひだ部3aの下
端縁部は山部と谷部とが交互に滑らかに連続する波形状
に形成され、山部が45度のピッチで形成されている。
つまり、第1ひだ部3aの下端の円周上に山部が8個均
等に形成されている。
【0010】第1ひだ部3aの山部と第2ひだ部3bと
は碍子軸方向寸法がほぼ同じ長さに形成されている。即
ち、図1に示すように、第1ひだ部3aの山部の下端縁
部と第2ひだ部3bの下端縁部とを通る線L1は、水平
方向線Sに対して0度の角度をなしている。又、図2に
示すように、第1ひだ部3aの谷部の上端縁部と第2ひ
だ部3bの下端縁部とを通る線L2は、水平方向線Sに
対して碍子中心側が下がる40度の角度をなしている。
【0011】本出願の発明者は、碍子本体1のひだ部3
を上記のように形成すれば、風による音の発生を防止で
きることを、以下のような試験により確認した。ここ
で、その試験方法について説明すると、図4及び図5に
示すように、風洞実験室11の壁面には、地上高1mの
高さに80cm四方の送風口12が形成されている。送
風口12から105cm離れた位置には架台13が設置
され、その架台13の左右間には複数の懸垂碍子を連結
してなる懸垂碍子連10が水平に架設されている。又、
風により懸垂碍子連10から発生される騒音の音圧レベ
ルを測定するために、送風口12からの風が直接当たら
ない場所で懸垂碍子連10から50cm離れた位置に集
音マイク14が設置されている。尚、送風口12からは
風速30m/s の風が懸垂碍子連10に対して垂直方向に
送られる。
【0012】試験試料としては、図1に示す上述した碍
子本体1と、図3に示す碍子本体Aとが用意されてい
る。ここで、碍子本体Aは、第1ひだ部3aの碍子軸方
向寸法が全周同一であり、且つその第1ひだ部3aが第
2ひだ部3bより長く形成され、第1ひだ部3aの下端
縁部と第2ひだ部3bの下端縁部とを通る線Lが、水平
方向線Sに対して碍子中心側が上がる16度の角度をな
すものである。
【0013】以上のように構成された2種類の碍子本体
1,Aをそれぞれ8個連結して懸垂碍子連10を形成
し、各懸垂碍子連10で発生する騒音の音圧レベルを前
述した試験方法により測定する。すると、図6に示す試
験結果より明らかなように、碍子本体1の方が音圧レベ
ルが低いことが確認される。尚、音圧レベルはほぼ97
dBAを境に騒音として認識するか否かが判断される。
従って、碍子本体1においては、風による碍子ひだ部3
の共鳴騒音を防止することができた。
【0014】つまり、碍子本体1の第1ひだ部3aの下
端縁部が凹凸状に形成されて、第1ひだ部3aの谷部の
上端縁部と第2ひだ部3bの下端縁部とを通る線L2
の、水平方向線Sに対する角度が40度という大きな角
度になっていることにより、碍子本体1に風が当たって
も第1ひだ部3aと第2ひだ部3bとの間の空間で空気
振動があまり発生することがなく、騒音レベルを低く抑
えることができる。
【0015】又、第1ひだ部3aの下端縁部が凹凸状を
なしているため、その下端縁部の位置が連続的に変化し
ている。このため、下端縁部の山部から谷部にかけての
部分で発生する空気振動が連続的に変化する。従って、
一様な空気振動を生じる機会がほとんどなく、共鳴音が
発生しない。
【0016】以上のように、図1に示す碍子本体1を複
数連結して懸垂碍子連10を形成すると、この碍子連1
0は強風を受けても騒音及び共鳴音をほとんど発生する
ことがない。
【0017】
【別の実施例】次に、この発明の第2実施例を図7に基
づいて説明する。さて、図7に示す第2実施例において
は、前記第1実施例と比較して、碍子本体15の第2ひ
だ部3bの下端縁部に波形状の凹凸が形成されている。
【0018】そして、この第2実施例においても、前記
第1実施例と同様に、第1ひだ部3aと第2ひだ部3b
との間で空気振動があまり発生することがなく、騒音レ
ベルを低く抑えることができるとともに、第2ひだ部3
bの下端縁部の山部から谷部にかけての部分で発生する
空気振動が連続的に変化して一様な空気振動を生じる機
会がほとんどなく、共鳴音が発生することがない。
【0019】次に、この発明の第3実施例を図8に基づ
いて説明する。さて、図8に示す第3実施例において
は、前記第1実施例と比較して、碍子本体16の第1ひ
だ部3aが第2ひだ部3bより長く形成され、第1ひだ
部3aの山部の下端縁部と第2ひだ部3bの下端縁部と
を通る線L1が、水平方向線Sに対して碍子中心側が上
がる40度の角度をなしている。
【0020】そして、この第3実施例においても、前記
各実施例と同様に、第1ひだ部3aと第2ひだ部3bと
の間で発生する空気振動による騒音及び、共鳴音の発生
を防止することができる。
【0021】尚、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば第1ひだ部3aや第2ひだ部3bの
下端縁部の凹凸形状を変更したり、その山部の数を変更
したり、或いは各ひだ部3a,3bの凹凸ピッチをずら
したり、第1、第2ひだ部3a,3b以外のひだ部3に
凹凸を形成したりしてもよい。 図2において第2ひだ部
3bの下端縁部にも凹凸を形成した場合には、該凹凸の
山部下端縁部と第1ひだ部3aの凹凸の谷部上端縁部を
通る線L1の水平方向線Sに対する角度は40度であ
る。又、図7において第1ひだ部3aにも凹凸を形成し
た場合には、該凹凸の山部の下端縁部と第2ひだ部3b
の凹凸の谷部上端縁部を通る線の水平方向線に対する角
度は40度である。さらに、図8において、第2ひだ部
3bの下端縁部にも凹凸を形成した場合には、該凹凸の
山部の下端縁部と第1ひだ部3aの凹凸の山部下端縁部
を通る線L1の水平方向線Sに対する角度は40度であ
る。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、風
による音の発生を防止することができるという優れた効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した騒音防止碍子の第1実施例
を示す一部破断正面図である。
【図2】騒音防止碍子の部分断面図である。
【図3】試験試料としての碍子本体を示す部分断面図で
ある。
【図4】風洞実験室の側面図である。
【図5】風洞実験室の正面図である。
【図6】試験試料としての碍子本体の音圧レベルを示す
図である。
【図7】本発明の騒音防止碍子の第2実施例を示す部分
断面図である。
【図8】本発明の騒音防止碍子の第3実施例を示す部分
断面図である。
【符号の説明】
1 碍子本体、2 笠部、3 ひだ部、15 碍子本
体、16 碍子本体。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 碍子本体に笠部を設けるとともに、その
    笠部の内側面に円環状に且つ同心状に複数のひだ部を設
    けた碍子において、 前記笠部の最外端に設けられた第1ひだ部と、その第1
    ひだ部と隣会う第2ひだ部の下端縁部の高さをほぼ同一
    に設定し、一方のひだ部の端縁部に凹凸を連続形成
    、ひだ部の凹凸の谷部上端縁部と凹凸を形成しないひ
    だ部の下端縁部とを通る線が、水平方向線に対してほぼ
    40度の角度になるような関係を設定したことを特徴と
    する騒音防止碍子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明において、両方のひ
    だ部の下端縁部に凹凸をそれぞれ連続形成し、一方のひ
    だ部の凹凸の谷部上端縁部と他方のひだ部の凹凸の山部
    下端縁部とを通る線が、水平方向線に対してほぼ40度
    の角度になるような関係を設定したことを特徴とする騒
    音防止碍子。
  3. 【請求項3】 碍子本体に笠部を設けるとともに、その
    笠部の内側面に円環状に且つ同心状に複数のひだ部を設
    けた碍子において、 前記笠部の最外端に設けられた第1ひだ部と、その第1
    ひだ部と隣会う第2ひだ部の下端縁部の高さを相違する
    ように設定し、高い方のひだ部の下端縁部に凹凸を連続
    形成し、ひだ部の凹凸の山部下端縁部と凹凸を形成しな
    いひだ部の下端縁部とを通る線が、水平方向線に対して
    ほぼ40度の角度になるような関係を設定したことを特
    徴とする騒音防止碍子。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の発明において、両方のひ
    だ部の下端縁部に凹凸をそれぞれ連続形成し、両方のひ
    だ部の凹凸の両山部下端縁部を通る線が、水平方向線に
    対してほぼ40度の角度になるような関係を設定したこ
    とを特徴とする騒音防止碍子。
JP3247966A 1991-07-10 1991-09-26 騒音防止碍子 Expired - Lifetime JP2506246B2 (ja)

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JP17024091 1991-07-10
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JPH0567407A JPH0567407A (ja) 1993-03-19
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JP5537229B2 (ja) * 2010-03-31 2014-07-02 日本碍子株式会社 風騒音防止中実碍子

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JPS59207512A (ja) * 1983-05-12 1984-11-24 中部電力株式会社 低騒音碍子

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