JP2505734Y2 - 冷蔵庫の給水装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、冷蔵庫等に備えられる貯水用タンクから流
出する水を貯留する冷蔵庫の給水装置に関するものであ
る。

従来の技術 従来、冷蔵庫の給水装置としては、その一実施例が実
公昭61−17347号公報の中で示されており、その内容に
ついて以下第３図，第４図，第５図に従い説明する。

１は内箱２と外箱３間にポリウレタン等の断熱材（図
示せず）を充填してなる冷蔵庫の本体で、庫内の断熱壁
４より、上室を冷凍室５に中室を冷蔵室６に更に仕切壁
７により、下室の野菜室８に区画している。前記冷凍室
5,冷蔵室6,野菜室８の前面開口部には扉体（図示せず）
を枢着している。９は前記冷凍室５に備えた自動製氷機
である。10は前記自動製氷機９の下方に設けた貯氷箱で
ある。11は前記自動製氷機９に水を供給する給水装置
で、12は製氷用の水を貯水するタンクであり、前記給水
装置11内の一画に着脱自在に備えられる。

13は前記タンク12の給水口の出口部であり、前記給水
口の出口部13にはシールパッキン14を介し、キャップ15
にて前記タンク12内の水をシールしている。前記タンク
12の給水口の出口部13には弁16を装着している。前記弁
16は、弁キャップ17と弁棒18を一体成形し、圧縮ばね19
により前記給水口の出口部13の水の流出を開閉してい
る。20は前記タンクの下部に設けた水受容器で、21は前
記水受容器20の一部を形成した凸状の突部である。前記
タンク12を所定の位置にセットすると前記弁16が押し上
げられて、前記キャップ15と前記弁16の弁キャップ17が
開口されるよう構成されている。22は前記水受容器20を
支持する支持板で前記給水容器20の側面に対向する取付
板23にネジで固定される。24は前記タンク12の給水口の
出口部13を装着するために中央に孔25を設けた凹状の段
部で、前記タンク12のキャップ15とは全周隙間を有して
いる。前記水受容器20は前記支持板22の後部に一体に形
成したＬ状の爪26と、前面に一体に形成したコ状の爪27
で前記支持板22と嵌合され固定される。28は前記水受容
器20に貯留した水を揚水するための給水ポンプであり、
前記給水ポンプ28は給水管29と連結し、前記給水管29の
先端出口を前記自動製氷機９の製氷皿（図示せず）に臨
ませるようにしている。30は樹脂状のスイッチ（図示せ
ず）の作動部材であり、軸31を支点に前後方向に動作す
る。32は前記スイッチ（図示せず）のカバーで前記支持
板22に一体に形成したボス33がネジで固定される。

かかる構成において、使用者によって水を満たされた
タンク12が所定の位置にセットされると弁16が押し上げ
られて給水口の出口部13が開口して水受容器20内に水が
満たされる。その後満たされた水は給水ポンプ28によっ
て揚水され給水管29を介して製氷皿（図示せず）への給
水，製氷，離氷のサイクルを繰り返えして自動的に製氷
・貯氷を行うものである。

考案が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような冷蔵庫の給水装置である
と、使用者によって所定の位置にセットされたタンク12
は、製氷サイクルをくり返し前記タンク12内の水が少量
になると前記圧縮ばね19の押圧により、前記タンク12が
上方に押し上げられ給水口の出口部13の弁16が閉じ前記
タンク12内の水が水受容器20内に流出しないという課題
を有していた。

本考案は上記問題点を解決した冷蔵庫の給水装置を提
供することを目的とする。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、本考案の冷蔵庫の給水装
置は、前記支持板の上面に一体に形成した係合爪を設
け、更に前記タンクの奥面にも一体に形成した係合溝を
設け、前記タンクをセットした時に、前記支持板の係合
爪と前記タンクの係合溝を当接するようにしたものであ
る。

作用 本考案は上記した構成によって、前記タンクをセット
する際に前記タンクの奥面が、前記支持板の係合爪を後
方に押圧しながら下方にセットされ、同時に前記タンク
の係合溝に前記支持板の係合爪が元の位置にもどり前記
タンク12が所定の位置にセットされるものである。

実施例 以下本考案の一実施例について、第１図から第２図に
従い説明する。尚従来と同一構成については同一符号を
付しその詳細な説明を省略する。

34は前記タンク12に一体に形成した係合溝で、前記タ
ンク12の奥面上方の左右に設けている。前記係合溝34の
下面35は後方に勾配を有している。36は前記支持板22の
上面後方の左右に一体に形成した係合爪で、前記係合爪
36の先端は前方に凸状の勾配を有した突起37で前記係合
爪36と一体に形成している。前記タンク12の支持点（図
示せず）を前記タンク12の奥行寸法で前から1/3位に設
定し、前記タンク12に水を満たした状態で前記タンク12
をセットすると、前記タンク12の後部38に重さが加わり
自然に前記タンク12は下方に前記支持点を基準に落下
し、前記タンク12の後部38は前記支持板22の係合爪36の
突起37を押圧しながら所定の位置にセットされる。前記
タンク12がセットされると前記支持板22の突起37はスプ
リングバックの効果で、元の位置にもどり、前記タンク
12の係合溝34に当接される。

以上のように本実施例によれば、前記タンク22に水を
満たし所定の位置にセットすると、製氷サイクルにより
前記タンク12内の水が少量になっても、前記支持板22の
係合爪36の突起37と前記タンク12の係合溝34が当接し、
前記タンク12が上方に押し上げられなく所定の位置にセ
ットされるものである。

考案の効果 以上のように本考案は、水受容器を支持する支持板に
一体に形成した係合爪に、タンクに一体に形成した係合
溝を当接することにより、タンクのセット位置が所定の
位置よりズレても、タンクが上方に浮き上がり給水装置
が働かないといったことが解除されるとともに、係合爪
を支持板と一体に形成することにより部品点数の削減に
もすぐれた効果を果たすことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す冷蔵庫の給水装置の要
部拡大斜視図、第２図は第１図のＡ−Ａ線における給水
装置の断面図、第３図は冷蔵庫本体の正面図、第４図は
従来例を示す冷蔵庫の給水装置の要部拡大斜視図、第５
図は第４図のＢ−Ｂ線における給水装置の断面図であ
る。 11……給水装置、12……タンク、20……水受容器、22…
…支持板、23……取付板、34……係合溝、37……係合
爪。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】庫内を断熱仕切壁により区画した冷蔵室
   と、冷凍室と、前記冷蔵室に水を貯水するタンクと、前
   記タンクより流出する水を貯留する水受容器と、前記水
   受容器を支持する支持板と、前記水受容器から水を供給
   する給水ポンプと、前記水受容器の側面に対向する支持
   板と、前記支持板に一体に形成した係合爪と、前記タン
   クに一体に形成した係合溝とからなる冷蔵庫の給水装
   置。