JP2505592B2 - 光学記憶装置のレ―ザダイオ―ド駆動回路 - Google Patents

光学記憶装置のレ―ザダイオ―ド駆動回路

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JP2505592B2 JP1228992A JP22899289A JP2505592B2 JP 2505592 B2 JP2505592 B2 JP 2505592B2 JP 1228992 A JP1228992 A JP 1228992A JP 22899289 A JP22899289 A JP 22899289A JP 2505592 B2 JP2505592 B2 JP 2505592B2
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【発明の詳細な説明】 〔目次〕 概要 産業上の利用分野 従来の技術(第8図、第9図) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(第1図) 作用 実施例 (a)一実施例の構成の説明(第2図乃至第5図) (b)一実施例の動作の説明(第6図、第7図) (c)他の実施例の説明 発明の効果 〔概要〕 光学記憶媒体をリード/ライトするためリード/ライ
ト発光するレーザダイオードを駆動する回路に関し、 高周波重畳しても、レーザダイオードの最大定格を越
えないよう駆動することを目的とし、 光学記憶媒体に対し、ライト時はライトパワーで、リ
ード時はリードパワーで発光するようレーザダイオード
を駆動する光学記憶装置のレーザダイオード駆動回路に
おいて、該レーザダイオードのスレッシュホールド電流
を流すための電流源と、該レーザダイオードの発光光を
受光するフォトダイオードの検出出力と設定値とを比較
し、該電流源の電流値を制御する自動パワー制御部と、
ライトデータに応じてライト加算電流を該レーザダイオ
ードに流すための第1の電流スイッチ部と、高周波変調
信号に応じて高周波変調電流を該レーザダイオードに流
すための第2の電流スイッチ部と、ライトデータに応じ
て該フォトダイオードの検出出力から該ライト加算電流
相当分を差し引く第3の電流スイッチ部とを有し、ライ
トデータの発生時は、該スレッシュホールド電流と該ラ
イト加算電流の和によって、ライトデータの非発生時
は、該スレッシュホールド電流と該高周波変調電流との
和によって、該レーザダイオードを駆動する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、光学記憶媒体をリード/ライトするためリ
ード/ライト発光するレーザダイオードを駆動する回路
に関する。
光ディスク、光磁気ディスク、光カード等の光学記憶
媒体を用いた光学記憶装置が広く利用されている。
このような光学記憶装置では、光学記憶媒体をリード
/ライトするため、光学ヘッドにレーザダイオードが設
けられ、リード時は小パワーのリードパワーで、ライト
時は大パワーのライトパワーで発光するよう駆動され
る。
このレーザダイオードの駆動においては、レーザダイ
オードに発光ノイズが生じたり、光学系のバックトーク
ノイズが生じないようにすることがリード/ライトの安
定化のため必要である。
〔従来の技術〕
第8図及び第9図は従来技術の説明図である。
第8図に示すように、レーザダイオードLDには、電流
スイッチ回路1aと電流源1bとを有する第1の電流スイッ
チ部1と、電流源2bとが並列接続されている。
一方、フォトダイオードPDには、電流スイッチ回路3a
と電流源3bとを有する第3の電流スイッチ部3と自動パ
ワー制御部4が並列接続されている。
更に、レーザダイオードLDには、コンデンサ結合によ
り高周波発振回路5が接続されている。
第9図を参照して動作を説明すると、マイクロプロセ
ッサで構成された制御部(MPU)6からデジタル/アナ
ログコンバータ7bを介し、リードパワーの平均値(電
圧)PRが自動パワー制御部4に与えられており、高周波
発振回路5から高周波重畳信号が常時レーザダイオード
LDに与えられている。
従って、MPU6からライトデータが発生されない状態、
即ちリード(再生)時には、第1及び第3の電流スイッ
チ部1、3がオフであるから、レーザダイオードLDは、
高周波重畳信号によって高周波重畳された上で、電流源
2bによってリード電流が流される。
電流源2bによるリード電流は、フォトダイオードPDの
検出出力と設定されたリードパワーとを比較し、自動パ
ワー制御する自動パワー制御部4によって制御され、リ
ードパワーの平均値に定電流制御され、第9図のように
高周波重畳されたリード電流によってレーザダイオード
LDが駆動される。
又、ライトパワー(PW−PR)は、MPU6よりデジタル/
アナログコンバータ(D/Aコンバータ)7aを介し第1の
電流スイッチ部1の電流源1bに与えられ、ライト電流を
制御し、同様にライトパワー相当分(PW−PR)′は、D/
Aコンバータ7cを介し第3の電流スイッチ部3の電流源3
bに与えられる。
このため、ライト時(記録時)のライトデータが発生
すると、第1及び第3の電流スイッチ部1、3の電流ス
イッチ回路1a、3aがライトデータによってオン/オフさ
れ、レーザダイオードLDには、第9図のように、電流源
2bによるリードパワーPRと第1の電流スイッチ部1によ
るライトパワー(PW−PR)との和の電流が高周波重畳さ
れた状態で与えられ、ライト発光する。
この時、フォトダイオードPDの検出出力から第3の電
流スイッチ部3でライトデータに応じて、検出出力のラ
イトパワー相当分(PW−PR)′が差し引かれるから、自
動パワー制御部4には、フォトダイオード検出出力のリ
ードパワー分が入力され、電流源2bはリードパワーの平
均値PRに定電流制御される。
このようにして、再生及び記録時の両方でパワーが一
定となる様自動パワー制御しつつ、再生パワー時に、記
録データ変調周波数より十分高い周波数で高周波重畳を
行うことによって、見掛け上パワーを大とし、パワーの
小さいリードパワー時に生じやすいレーザダイオードLD
の発行ノイズや光学系のバックトークノイズを防止す
る。
〔発明が解決しようとする課題〕 このように、従来技術では、高周波重畳するのに、外
部に発振器5を設け、LD駆動回路と交流的に結合するよ
うにしていた。
この従来技術では、変調電流が発振器5ユニット毎に
変化し易く、変調電流が少ない場合は、ノイズ低減効果
が少なく、逆に変調電流が大きいと、第9図のように、
レーザダイオードLDの最大定格を越えてしまい、レーザ
ダイオードLDの劣化を引き起こすという問題があった。
従って、本発明は、高周波重畳しても、レーザダイオ
ードの最大定格を越えないように駆動することができる
光学記憶装置のレーザダイオード駆動回路を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は本発明の原理図である。
本発明は、第1図に示すように、光学記憶媒体に対
し、ライト時はライトパワーで、リード時はリードパワ
ーで発行するようレーザダイオードLDを駆動する光学記
憶装置のレーザダイオード駆動回路において、該レーザ
ダイオードLDのスレッシュホールド電流I1を流すための
電流源2bと、該レーザダイオードLDの発光光を受光する
フォトダイオードPDの検出出力と設定値とを比較し、該
電流源2bの電流値を制御する自動パワー制御部4と、ラ
イトデータに応じてライト加算電流I2を該レーザダイオ
ードLDに流すための第1の電流スイッチ部1と、高周波
変調信号に応じて高周波変調電流I3を該レーザダイオー
ドLDに流すための第2の電流スイッチ部9と、ライトデ
ータに応じて該フォトダイオードPDの検出出力から該ラ
イト加算電流相当分を差し引く第3の電流スイッチ部3
とを有し、ライトデータの発生時は、該スレッシュホー
ルド電流I1と該ライト加算電流I2の和によって、ライト
データの非発生時は、該スレッシュホールド電流I1と該
高周波変調電流I3との和によって、該レーザダイオード
LDを駆動するものである。
〔作用〕
本発明では、高周波発振器を外部に設けずに、第2の
電流スイッチ部9を設け、ライトデータの非発生時に高
周波変調電流を流すようにした。
又、電流源2bよりスレッシュホールド電流を流すよう
にし、これをベース電流として自動パワー制御し、ライ
トデータ発生時は、第1の電流スイッチ部1よりライト
加算電流を上乗せ、ライトデータの非発生時は、第2の
電流スイッチ部9より高周波変調電流を上乗せするよう
にした。
このため、リードレベルでは高周波重畳でき、ノイズ
低減が可能となるとともに、レーザダイオードの最大定
格を越えることなく駆動が可能となる。
〔実施例〕
(a)一実施例の構成の説明 第2図は本発明の一実施例ブロック図である。
図中、第1図及び第8図で示したものと同一のもの
は、同一の記号で示してある。
レーザダイオードLDには、電流源2b、第1の電流スイ
ッチ部1及び第2の電流スイッチ部9が接続される。
第1の電流スイッチ部1は、ライトデータWDで駆動さ
れる電流スイッチ回路1aと、D/Aコンバータ7aから指示
された第1のライト加算電流I2′を流す電流源1bと、ラ
イトデータWDで駆動される電流スイッチ回路1cと、D/A
コンバータ7dから指示された平均リードパワーに相当す
る第2のライト加算電流I2″(I′+I2″=I2)を流す
電流源1dとを有している。
又、電流源2bは、D/Aコンバータ7bからの設定値に基
づいて自動パワー制御部4の制御によりスレッシュホー
ルド電流I1を流す。
更に、第2の電流スイッチ部9は、高周波変調信号HF
MSで駆動される電流スイッチ回路9aと、D/Aコンバータ7
dから指示された平均リードパワーに相当する高周波変
調電流I3(=2I2″)を流す電流源9bとを有している。
一方、フォトダイオードPDには、第3の電流スイッチ
部3と自動パワー制御部4とが接続され、第3の電流ス
イッチ部3は、D/Aコンバータ7cからの指示によりフォ
トダイオードPDのモニター出力から指示されたライト加
算電流相当分をライトデータWDに応じて差し引くよう電
流を流す。
7eはアナログ/デジタル変換器(A/Dコンバータとい
う)であり、フォトダイオードPDのモニター出力をデジ
タル値に変換して、MPU6へ出力するものであり、後述す
る発光調整時に使用するものである。
8はゲート処理回路であり、モード制御信号MOC、ラ
イトデータ信号WDTライトゲート信号WGT、高周波変調ク
ロックHFMCLKに応じて、高周波変調信号HFMS、ライトデ
ータWDを作成するものであり、第4図にて後述するもの
である。
第3図は本発明の一実施例詳細回路図、第4図はその
ゲート処理回路の説明図、第5図はその電流源の構成図
である。
図中、第1図、第2図及び第8図を示したものと同一
のものは、同一の記号で示してある。
第3図において、電流スイッチ回路1aでは、レーザダ
イオードLDにコレクタ接続されたトランジスタQ1と、コ
レクタ接地されたトランジスタQ2とのエミッタが共通接
続され、トランジスタQ1のベースにライトデータWD
()が、トランジスタQ2のベースに反転したライトデ
ータWD()が入力されている。
電流スイッチ回路1aの共通エミッタに接続された定電
流源1bは、MPU6からの第1のライト加算電流指示値をD/
Aコンバータ7aでアナログ変換されたものをレベルシフ
トするレベルシフト回路10と、レベルシフト回路10の出
力でベース制御されるトランジスタQ11と、トランジス
タQ11のエミッタと電圧源VEEとの間に設けられた抵抗r1
とを有している。
電流スイッチ回路1cも、レーザダイオードLDにコレク
タ接続されたトランジスタQ3と、コレクタ接地されたト
ランジスタQ4とのエミッタが共通接続され、トランジス
タQ3のベースにライトデータWD()が、トランジスタ
Q4のベースに反転したライトデータWD()が入力され
ている。
電流スイッチ回路1cの共通エミッタに接続された定電
流源1dも、MPU6からの第2のライト加算電流指示値(平
均リードパワー)をD/Aコンバータ7dでアナログ変換さ
れたものをレベルシフトするレベルシフト回路11と、レ
ベルシフト回路11の出力でベース制御されるトランジス
タQ10と、トランジスタQ10のエミッタと電圧源VEEとの
間に設けられた抵抗r2とを有している。
定電流源2bは、自動パワー制御部4の出力をレベルシ
フトするレベルシフト回路21と、レベルシフト回路21の
出力でベース制御されるトランジスタQ12と、トランジ
スタQ12のエミッタと電圧源VEEとの間に設けられた抵抗
r3とを有している。
自動パワー制御部4は、フォトダイオードPDのモニタ
ー電流を電圧信号に変換するI/V変換器40と、MPU6から
与えられるスレッシュホールド電流指示値をD/Aコンバ
ータ7bでアナログ変換されたものをレベルシフトするレ
ベルシフト回路41と、レベルシフト回路41の出力が非反
転端子に、I/V変換器40の出力が反転端子に入力され、
誤差をとり、その誤差を積分する誤差積分器42と、MPU6
のAPC ON/OFF信号によって、誤差積分器42の出力と、レ
ベルシフト回路41の出力を切替えて定電流源2bへ出力す
るアナログスイッチ43とを有している。
又、電流スイッチ回路3aでは、フォトダイオードPDに
コレクタ接続されたトランジスタQ7と、コレクタ接地さ
れたトランジスタQ8とのエミッタ共通接続され、トラン
ジスタQ7のベースにライトデータWD()が、トランジ
スタQ8のベースに反転ライトデータWD()が入力され
る。
電流スイッチ回路3aの共通エミッタに接続された定電
流源3bは、MPU6からのライト電流相当分をD/Aコンバー
タ7cでアナログ変換されたものをレベルシフトするレベ
ルシフト回路31と、レベルシフト回路31の出力でベース
制御されるトランジスタQ13と、トランジスタQ13のエミ
ッタ電圧源VEEに設けられた抵抗r5とを有している。
更に、電流スイッチ回路9aでは、レーザダイオードLD
にコレクタが接続されたトランジスタQ5と、コレクタ接
地されたトランジスタQ6とのエミッタが共通接続され、
トランジスタQ5のベースに高周波変調信号HFMS()、
トランジスタQ6のベースに反転した高周波変調信号HFMS
()が入力されている。
電流スイッチ回路9aの共通エミッタに接続された定電
流源9bは、MPU6からの平均リードパワー指示値(高周波
重畳パワー)をD/Aコンバータ7dでアナログ変換された
ものをレベルシフトするレベルシフト回路12と、レベル
シフト回路12の出力でベース制御されるトランジスタQ9
と、トランジスタQ9のエミッタと電圧源VEEに設けられ
た抵抗r4とを有している。
ゲート処理回路8を第4図により説明する。
第4図(A)において、80は出力反転型アンドゲート
であり、ライトデータ信号WDTとライトゲート信号WGTと
の論理積をとり、反転して出力するもの、81は入力反転
型オアゲートであり、アンドゲート80の出力とモード制
御信号MOCとを反転して論理和をとり、ライトデータWD
と反転したライトデータWDを出力するもの、82はア
ンドゲートであり、アンドゲート80の出力と、モード制
御信号MOCと、高周波変調クロックHFMCLKとの論理積を
とり、高周波変調信号HFMSと反転した高周波変調信号
HFMSとを出力するものである。
従って、第4図(B)に示すように、ライトゲートWG
Tがハイレベルで、モード制御信号MOCがハイレベル(AP
Cモード指示)では、オアゲート81からライトデータWDT
と同一のライトデータWDが出力され、アンドゲート82か
らはライトデータWDTがローレベルの時のみ高周波変調
クロックHFMCLKが出力される高周波変調信号HFMSが出力
される。
一方、第4図(C)に示すように、ライトデータWDT
とライトゲートWGTがローレベルであれば、モード制御
信号MOCがハイレベルの条件で、アンドゲート82から高
周波変調クロックHFMCLKがそのまま高周波変調信号HFMS
として出力され、オアゲート81の出力はロー又はハイレ
ベルのままとなる。
尚、モード制御信号MOCがローレベルであると、発光
調整モードを示し、オアゲート81、アンドゲート82の出
力、ともハイレベルの状態を保つ。
第5図は定電流源の構成図である。
レベルシフト回路LS(10、11、12、31)は、入力抵抗
R3と分圧抵抗R4との分圧回路で構成されている。
トランジスタQのエミッタは、フィードバック抵抗R2
を介し、オペアンプAMPの反転入力端子に接続され、オ
ペアンプAMPの入力端子には、レベルシフト回路LSの出
力が入力された定電流回路を構成する。
ここで、抵抗R1、R2、R3、R4が同一の値であれば、そ
の出力電流(トランジスタQへ流れる電流)I0は、 但し、VDACは、抵抗R3へ入力される電圧である。
となる。
そして、回路の動作レベルは、D/Aコンバータ0V基準
電位であり、アンプAMP、トランジスタQ、抵抗r、R
1、R2から成る電圧/電流変換回路はVEE基準となってお
り、レベルシフト機能も含まれている。
ここで、第3図の定電流源1d、9bでは高周波重畳のデ
ューティに合わせて、抵抗R1とR2の抵抗比を変えるか、
抵抗rの値を変えると、一つのD/Aコンバータ7dで2つ
の回路制御ができる。
(b)一実施例の動作の説明 第6図は本発明の一実施例動作説明図である。
自動パワー制御部4には、MPU6よりD/Aコンバータ7b
を介し平均リードパワーが与えられており、フォトダイ
オードPDの検出出力と比較して定電流源2bをAPC制御す
ることで、常時レーザダイオードLDにスレッシュホール
ド電流I1(=Ith)を流す。
ライトデータがローレベルの時は、第4図のゲート処
理回路8から高周波変調信号HFMSが出力されるから、電
流スイッチ回路9a、定電流源9bによりレーザダイオード
LDに高周波重畳電流I3(=IR′)が流れる。
従って、ライトデータがローレベルの時は、ライト時
(ライトパルスとライトパルスの間)を含め、平均リー
ドパワーPRでピークパワーPR′の高周波重畳電流が流
れ、ノイズ低減に効果がある。
次に、ライトデータがハイレベルの時は、第4図のゲ
ート処理回路8からライトデータWDが出力され、高周波
変調信号HFMSはカットされる。
従って、電流スイッチ回路1a、1c、3aが動作し、電流
スイッチ回路1cより、スレッシュホールドからリードパ
ワーまでの増加分電流I2″(=IR)を流し、電流スイッ
チ回路1aよりそれに加算される増加電流I2′(=Iw)を
流す。
例えば、リードパワー2mw、デューティ50%で高周波
重畳が行われると、第2のライト増加電流IRによるパワ
ーは1mwであり、第1のライト増加電流Iwによるパワー
は6mwである。
従って、ライトデータのライトパルスに同期してピー
クパワーPWのライト電流が流れる。
一方、モニター用フォトダイオードPDでは、ライトパ
ワーの6mw相当分は電流スイッチ回路3a、定電流源3bが
流すため、APC回路4への比較値は1mw相当分(オペアン
プ回路のため高周波重畳分も平均化される)であり、バ
ランスがとれて安定する。
このようにして、高周波重畳制御しても、ライト時に
レーザダイオードの最大定格を越える駆動が生じない。
次に、発光量の指示値の設定を行う発光調整手順につ
いて説明する。
第7図は係る発光調整処理フロー図である。
MPU6は、D/Aコンバータ7a、7b、7cをリセットする。
そして、MPU6は、APC信号をOFFし、自動パワー制御部
4のアナログスイッチ43にレベルシフト回路41の出力を
選択せしめ、APCループをカットして、定電流源2bをMPU
6によって制御させる。
更に、MPU6は、ゲート処理回路8に与えるモード制御
信号MOCをローレベルの発光調整モードに指示する。
これによって、ゲート処理回路8からのライトデータ
WD()がハイレベルとなり、高周波変調信号HFMSは
ローレベルとなる。
このため、電流スイッチ回路1a、1c、3aがオンとな
り、電流スイッチ回路9aはオフとなる。
次に、リードパワーPR′、ライトパワー(PW−PR′)
の調整を行うが、スレッシュホールド電流が判らないの
で、スレッシュホールドを調べるため、MPU6はD/Aコン
バータ7bへ与える設定値DAC2を増加し、定電流源2bから
レーザダイオードに流れる電流を増やし、A/Dコンバー
タ7eを介しフォトダイオードPDのモニター出力を読み込
む。
MPU6は、A/Dコンバータ7eのモニター出力が予め定め
た発光レベル(例えば、0.1mw)に達するまで続行し、
リードパワーに達すると、その値をD/Aコンバータ7bに
設定したままとする。
このように、スレッシュホールド電流を設定するとリ
ードパワーの設定に入る。
即ち、MPU6はD/Aコンバータ7dへ与える設定値DAC4を
増加して、定電流源1d、電流スイッチ回路1cより流れる
加算電流を増やし、レーザダイオードLDの発光量を増加
させるとともに、A/Dコンバータ7eを介しフォトダイオ
ードPDのモニター出力を読み込む。
MPU6は、A/Dコンバータ7eのモニター出力が予め定め
た平均リードパワーに達するまで続行し、リードパワー
に達すると、その値をD/Aコンバータ7dの設定値とす
る。
そして、D/Aコンバータ7aの設定値を調整すべく、MPU
6はこの状態でD/Aコンバータ7aへ与える設定値DAC1を増
加して、定電流源2b、1dによって流れる電流(D/Aコン
バータ7b、7dの設定値による)に上乗せされる定電流源
1bよりレーザダイオードLDに流れる電流を増やして、レ
ーザダイオードLDの発光量を増加させるとともに、A/D
コンバータ7eを介しフォトダイオードPDのモニター出力
を読み込む。
MPU6は、A/Dコンバータ7eのモニター出力が予め定め
たライトパワーに達するまで続行し、ライトパワーに達
すると、ライトパワーの調整を終了し、その値をD/Aコ
ンバータ7aの設定値とする。
次に、MPU6は、予め定めてあるAPCモード時の平均リ
ードパワーにD/Aコンバータ7bの調整値DAC2を変更す
る。
そして、MPU6は、APC信号をONし、自動パワー制御部
4のアナログスイッチ43に誤差積分器42の出力を選択せ
しめ、APCループを形成する。
更に、MPU6は、ゲート処理回路8に与えるモード制御
信号MOCをハイレベルのAPCモードに指示し、且つライト
データWDT及びライトゲートWGTをハイレベルに指示す
る。これによって、ゲート処理回路8では、ライトデー
タWDはハイレベルを保ち、アンドゲート82の高周波変
調信号HFMSはローレベルを保つ。
この状態で、MPU6は、D/Aコンバータ7cへ与える設定
値DAC3を増加して、電流スイッチ回路3aを介して定電流
源3bより流れるフォトダイオードPDのモニター電流から
の差し引き電流を増やす。
そして、MPU6はA/Dコンバータ7eのモニター電流が予
定のリードパワーになったかを調べ、リードパワーに達
すると、その時の設定値を差し引き分の設定値とする。
最後に、MPU6はライトデータWDT、ライトゲートWGTを
ローレベルに戻して、調整動作を終了する。
このようにして、MPU6によって、リードパワーPR、ラ
イトパワー(PW−PR)、ライトパワー相当分が自動調整
される。
(c)他の実施例の説明 上述の実施例では、制御部6が設定値をセットするよ
うにしているが、設定回路を設け、個々にセットするよ
うにしてもよい。
又、光学記憶媒体として、光ディスク媒体、光磁気デ
ィスク媒体、光カード媒体等種々のものを用いることが
できる。
更に、第2図においては、第1の電流スイッチ部1を
2系統の電流スイッチ回路1a、1cを設けて実現している
が、例えば、電流スイッチ回路1cと定電流源1dを削除
し、電流スイッチ回路1aと定電流源1bとによってライト
加算電流I2を流すようにしてもよい。
以上本発明を実施例により説明したが、本発明は本発
明の主旨に従い種々の変形が可能であり、本発明からこ
れらを排除するものではない。
〔発明の効果〕
以上説明した様に、本発明によれば、ライト中にもAP
Cを掛けながら、ライトデータの非発生時には、いつも
高周波変調が掛けられているため、レーザダイオードノ
イズを低減しつつ、レーザダイオードの最大定格を越え
ない駆動が可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理図、 第2図は本発明の一実施例ブロック図、 第3図は本発明の一実施例詳細回路図、 第4図は本発明の一実施例ゲート処理回路の説明図、 第5図は本発明の一実施例電流源の構成図、 第6図は本発明の一実施例動作説明図、 第7図は本発明の一実施例発光調整処理フロー図、 第8図及び第9図は従来技術の説明図である。 図中、1……第1の電流スイッチ部、2b……電流源、3
……第3の電流スイッチ部、4……自動パワー制御部、
9……第2の電流スイッチ部、LD……レーザダイオー
ド、PD……フォトダイオード。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学記憶媒体に対し、ライト時はライトパ
    ワーで、リード時はリードパワーで発光するようレーザ
    ダイオード(LD)を駆動する光学記憶装置のレーザダイ
    オード駆動回路において、 該レーザダイオード(LD)のスレッシュホールド電流
    (I1)を流すための電流源(2b)と、 該レーザダイオード(LD)の発光光を受光するフォトダ
    イオード(PD)の検出出力と設定値とを比較し、該電流
    源(2b)の電流値を制御する自動パワー制御部(4)
    と、 ライトデータに応じてライト加算電流(I2)を該レーザ
    ダイオード(LD)に流すための第1の電流スイッチ部
    (1)と、 高周波変調信号に応じて高周波変調電流(I3)を該レー
    ザダイオード(LD)に流すための第2の電流スイッチ部
    (9)と、 ライトデータに応じて該フォトダイオード(PD)の検出
    出力から該ライト加算電流相当分を差し引く第3の電流
    スイッチ部(3)とを有し、 ライトデータの発生時は、該スレッシュホールド電流
    (I1)と該ライト加算電流(I2)の和によって、ライト
    データの非発生時は、該スレッシュホールド電流(I1
    と該高周波変調電流(I3)との和によって、該レーザダ
    イオード(LD)を駆動することを 特徴とする光学記憶装置のレーザダイオード駆動回路。
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