JP2505375Y2 - 包装機における包装体折込装置 - Google Patents

包装機における包装体折込装置

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JP2505375Y2
JP2505375Y2 JP6557290U JP6557290U JP2505375Y2 JP 2505375 Y2 JP2505375 Y2 JP 2505375Y2 JP 6557290 U JP6557290 U JP 6557290U JP 6557290 U JP6557290 U JP 6557290U JP 2505375 Y2 JP2505375 Y2 JP 2505375Y2
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佳幸 高村
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株式会社フジキカイ
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 [産業上の利用分野] この考案は包装機においてその包装部に供給された包
装用フィルムを物品に対し折込むフィルム折込装置に関
するものである。
[従来の技術] 従来、この種の折込装置としては、例えば特開昭61−
142109号公報に示すものがある。この包装機のフィルム
折込装置においては、フィルムにより物品をその上方か
ら覆った状態で物品の下側にその四方からフィルムを折
込む前後左右各折込部材に加えて、左右両折込部材の上
方に左右両載置部材が設けられている。そして、左右両
載置部材が物品の下方に予め入り込んで物品の下面の左
右両側部を載せた後、後折込部材が物品の下方に充分入
り込んで、物品を左右両載置部材から後折込部材上に移
し換え、各折込部材により物品に対しフィルムを折込む
ようになっている。
[考案が解決しようとする課題] ところが、前記左右両載置部材は後折込部材の左右両
側で左右方向へ回動可能に支持され、それらの回動支軸
間の間隔及び先端部間の最大開き寸法が常に一定である
ため、左右両折込部材間に対応する物品の左右方向寸法
が変わると、物品の下面の左右両側部に対する左右両載
置部材の入り込み寸法が変わって物品の載置状態が一定
でなくなる。そのため、左右両折込部材のほかに左右両
載置部材を付設した効果が薄れ、物品が折込時不安定な
載置状態になるおそれがあった。
この考案は左右両載置部材に改良を加えて左右両載置
部材による物品の載置状態を一定にできるようにするこ
とを目的としている。
考案の構成 [課題を解決するための手段] この目的に鑑み本考案は、後記する実施例の図面に示
すように、互いに相対移動可能な後折込部材6及び前折
込部材4と、この前後両折込部材4,6の前後移動方向に
対し直交する左右方向の両側で回動可能に支持した左右
両折込部材8とを備え、これら前後左右折込部材4,6,8
間を、各折込部材4,6,8が互いに接近して物品35に対し
包装体Fを折込む包装部Sとし、前記左右両折込部材8
の上方にはそれぞれ折込部材4,6,8が包装部Sの物品35
の下側に入り込んで折込む以前に同物品35の下側に入り
込んでこれを載せる載置部材14を同じく左右方向へ回動
可能に付設した包装体折込装置において、前記左右両載
置部材14の回動中心軸15を互いに接近離間可能に支持す
る支持機構12,13と、この両回動中心軸15を互いに接近
又は離間させる駆動機構16,17と、前記後折込部材6の
前後移動に伴い左右両載置部材14を互いに開閉可能に連
動する連動機構27,29とを備えたものである。
[作用] まず、包装前に物品35の左右方向幅に応じて左右両載
置部材14の回動中心軸15の間隔Mが調節される。従っ
て、折込時物品35に対する左右両載置部材14の入り込み
寸法を一定にすることができる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面に従って説明する。
まず、第1図に示すフィルム折込装置1について詳述
する。第2図に示すように前側の機枠2には丸ベルト式
搬出コンベヤ3が設置され、同コンベヤ3には包装部S
に面して前折込ローラ4が一定位置で回転可能に支持さ
れている。包装部Sの左右両側で前後両機枠2間にはレ
ール5が架設され、この左右両レール5間に架設された
後折込部材6が前折込ローラ4に対し接近離間するよう
に前後方向へ両レール5に沿って移動するようになって
いる。後側の機枠2の内側において固定されたブラケッ
ト7には左右両折込部材8が支軸9により回動可能に支
持され、この左右両折込部材8は後折込部材6の下方を
通って包装部Sの左右両側に延設されている。この左右
両折込部材8と後折込部材6とは連動リンク10により連
結され、後折込部材6が前折込ローラ4に対し接近離間
するに伴いその接近離間方向に直交する左右方向へ左右
両折込部材8が支軸9を中心にして開閉するようになっ
ている。
第3図に示すように前記左右両レール5の内側におい
て前後両機枠2間には左右両取付杆11が架設され、後側
の機枠2の内側でこの左右両取付杆11間に支持板12が架
設されている。この支持板12には左右両支持部材13が支
持板12に沿って左右方向へ移動可能に支持されている。
前記後折込部材6の上方においてこの左右両支持部材13
には左右両載置部材14が回動中心軸15を中心に回動可能
に支持され、この左右両載置部材14は前記左右両折込部
材8の上方でこれに沿って包装部Sの左右両側に延設さ
れている。
支持板12上にはねじ棒16が左右方向へ延びるように支
持され、このねじ棒16の左右両側には互いにねじの進み
方が逆の雄ねじ部16a,16bが形成されている。左右両支
持部材13のうち、一方の支持部材13は一方の雄ねじ部16
aに螺合されているとともに、他方の支持部材13は他方
の雄ねじ部16bに螺合されている。第1図に示すように
後側の機枠2の上方に電動モータ17が設置され、この電
動モータ17の出力軸17aの回転はスプロケット18、チェ
ーン19及びスプロケット20によりねじ棒16に伝達される
ようになっている。同じく後側の機枠2の上方にはこの
電動モータ17に隣接してポテンショメータ21が設置さ
れ、電動モータ17の出力軸17aの回転がギヤ22,23により
ポテンショメータ21に伝達されるようになっている。そ
して、このねじ棒16が回転すると、左右両支持部材13は
左右両雄ねじ部16a,16b上を移動して互いに接近又は離
間する。
前記左右両支持部材13の前部にはL形状のガイド板24
が固着され、このガイド板24は左右両側方へ延びる基板
部24aと、その先端から前記レール5に沿って前方に延
びる係合板部24bとからなり、同係合板部24bの先端は前
記左右両取付杆11上のブラケット25に対し左右方向へ移
動可能に支持されている。そして、左右両支持部材13が
左右方向へ移動すると、この移動に伴い左右両ガイド板
24も同一方向へ移動するようになっている。左右両ガイ
ド板24の係合板部24bにはガイド孔26が前後方向へ延び
るように形成され、第4図に示すようにこのガイド孔26
にはガイド部材27の一方のガイドローラ27aが移動可能
に係合されている。前記係合板部24bの下方において後
折込部材6には長孔28が斜状に形成されているととも
に、左右両折込部材8にはガイド孔29が形成され、この
長孔28及びガイド孔29に対しガイド部材27の他方のガイ
ドローラ27bが移動可能に係合されている。そして、後
折込部材6がレール5に沿って前後方向へ移動すると、
ガイド部材27の一方のガイドローラ27aがガイド板24の
ガイド孔26に沿って移動するとともに、ガイド部材27の
他方のガイドローラ27bが左右両折込部材8のガイド孔2
9に沿って移動し、左右両折込部材8が回動中心軸15を
中心に回動して互いに開閉する。又、左右両支持部材13
が互いに接近離間すると、ガイド部材27のガイドローラ
27bが後折込部材6の長孔28に沿って移動しながら、左
右両載置部材14、ガイド板24及びガイド部材27がそれぞ
れ同一位置関係を保持した状態で左右方向へ平行移動す
るとともに、後折込部材6も若干前後方向へ移動する。
一方、第1図に示すようにフィルム折込装置1の上方
には物品搬出装置30が設けられ、前記左右両取付杆11の
上方で前後両プーリ31a,31b間にベルト31が掛渡され、
この左右両ベルト31間に押出し部材32が架設されてい
る。この押出し部材32は左右両ベルト31の回転に伴いフ
ィルム折込装置1の前折込ローラ4に対し接近離間する
前後方向へ移動するようになっている。
同じくフィルム折込装置1の上方で前後両プーリ33a,
33b間に回転ベルト34が掛渡され、この回転ベルト34は
上下方向へ平行移動するようになっている。この回転ベ
ルト34の外周一部にはスポンジ等の弾性体からなるスト
ッパ34aが取着されている。そして、回転ベルト34が往
復回転すると、回転ベルト34のストッパ34aはフィルム
折込装置1の前折込ローラ4の上方で包装部Sに面する
係止位置と、包装部Sから退避する退避位置とを取り得
るようになっている。
さて、図示しないマイクロコンピュータに物品35の左
右方向幅寸法に関する信号が入力されると、フィルム折
込装置1において、電動モータ17と連動するポテンショ
メータ21の出力が、物品35の幅寸法ごとに予め記憶され
た出力になるまで、電動モータ17が駆動され、左右両支
持部材13が互いに接近離間して左右両載置部材14の回動
中心軸15間の間隔Mが調節される。すなわち、第3図に
示すように物品35の左右方向幅が大きい場合には前記間
隔Mも大きくなり、逆に第5図に示すようにこの幅が小
さい場合には間隔Mも小さくなる。
物品受台装置36上の物品35が包装部Sまで上昇する
と、包装部Sに供給された包装用フィルムFが物品35に
より持上げられて物品35をその上方から覆う状態とな
る。この状態で回転ベルト34が回転してそのストッパ34
aが包装部Sに面する前記係止位置で停止する。そし
て、後折込部材6の前進に伴いまず左右両載置部材14が
物品35の下側に入り込んでこれを載置し、次に左右両折
込部材8が物品35の下側に入り込んで、フィルムFを物
品35の下側に後方及び左右両方向から折込む。この時、
回転ベルト34のストッパ34aが物品35に当接し、折込力
による物品35の前動を阻止する。
その後、ベルト31が回転して押出し部材32が前進する
とともに、回転ベルト34が回転してそのストッパ34aが
前記退避位置に戻る。物品35はこの押出し部材32により
押されて前折込ローラ4側へ搬出される。その時、物品
35の下側にフィルムFが前折込ローラ4に当たって前方
からも折込まれ、後方からの折込みに左右両方向からの
折込みが重なるとともにさらに前方からの折込みが重な
って物品35の下側で折畳み部となる。次に、後折込部材
6が後退するとともに、その後退に伴い左右両載置部材
14及び左右両折込部材8が互いに開き、又押出し部材32
も後退する。
このように本実施例においては、包装前に物品35の左
右方向幅に応じて左右両載置部材14の回動中心軸15の間
隔Mを調節すれば、折込時物品35に対する左右両載置部
材14の入り込み寸法を一定にすることができる。従っ
て、折込時物品35が安定な状態となる。
考案の効果 本考案によれば、左右両折込部材8と左右両載置部材
14とを有する二段式の包装体折込装置1において、左右
両載置部材14の間隔調節を可能にしたので、左右両載置
部材14による物品35の載置状態を一定にすることがで
き、左右両折込部材8のほかに左右両載置部材14を付設
した効果が大きくなり、折込時物品35の安定性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はフィルム折込装置、物品搬出装置及び回転ベル
トを示す包装機の部分側断面図、第2図はフィルム折込
装置において前折込ローラ、後折込部材及び左右両折込
部材を示す平断面図、第3図はフィルム折込装置の左右
両載置部材及び物品搬出装置の押出し部材を示す平断面
図、第4図はフィルム折込装置を示す部分側断面図、第
5図は左右両載置部材の回動中心軸の間隔を変更した状
態を示す前記第3図相当図である。 1…フィルム折込装置、4…前折込ローラ(前折込部
材)、6…後折込部材、8…左右両折込部材、12…支持
板(支持機構)、13…左右両支持部材(支持機構)、14
…左右両載置部材、15…回動中心軸、16…ねじ棒(駆動
機構)、17…電動モータ(駆動機構)、27…ガイド部材
(連動機構)、29…ガイド孔(連動機構)、35…物品、
S…包装部、F…包装用フィルム(包装体)、M…両支
軸15の間隔。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに相対移動可能な後折込部材(6)及
    び前折込部材(4)と、この前後両折込部材(4,6)の
    前後移動方向に対し直交する左右方向の両側で回動可能
    に支持した左右両折込部材(8)とを備え、これら前後
    左右折込部材(4,6,8)間を、各折込部材(4,6,8)が互
    いに接近して物品(35)に対し包装体(F)を折込む包
    装部(S)とし、前記左右両折込部材(8)の上方には
    それぞれ折込部材(4,6,8)が包装部(S)の物品(3
    5)の下側に入り込んで折込む以前に同物品(35)の下
    側に入り込んでこれを載せる載置部材(14)を同じく左
    右方向へ回動可能に付設した包装体折込装置において、 前記左右両載置部材(14)の回動中心軸(15)を互いに
    接近離間可能に支持する支持機構(12,13)と、 この両回動中心軸(15)を互いに接近又は離間させる駆
    動機構(16,17)と、 前記後折込部材(6)の前後移動に伴い左右両載置部材
    (14)を互いに開閉可能に連動する連動機構(27,29)
    とを備えたことを特徴とする包装機における包装体折込
    装置。
JP6557290U 1990-06-21 1990-06-21 包装機における包装体折込装置 Expired - Lifetime JP2505375Y2 (ja)

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