JP2505333Y2 - 折りたたみ椅子カバ― - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は折りたたみ椅子に装着す
るカバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】高級な椅子では、椅子全体を白い布
（綿）で被う椅子カバーが存在するが、そのカバーの椅
子への着脱は手間がかかるし、又洗濯しにくいものであ
った。一方折りたたみ式の簡易な椅子には、椅子カバー
が取り付けられていないのが実状である。

【０００３】

【考案の解決課題】本考案は、上記折りたたみ椅子に簡
便に用いることができると共に、椅子への着脱が容易で
経済的にでき、使用後は使い捨てとしても使用できるよ
うにしたものである。

【０００４】

【課題の解決手段】本考案は、カバー全体を不織布で形
成し、椅子の背当て部と座部を別々に被う背当て片と座
部片を有し、該両片に掛け部を設け、上記背当て片と、
上記座部片を座部に掛けて後座部の裏面に折り返した折
り返し部をそれぞれ両面粘着テープで保定するようにし
たものである。

【０００５】

【実施例】椅子カバーは、折りたたみ椅子（１）の背当
て部（２）を被う背当て片（３）と、座部（４）を被う
座部片（５）を備え、これら両片は別体にそれぞれ不織
布で形成されている。

【０００６】上記背当て片（３）は、上記椅子の背当て
部（２）の上部に着脱可能に掛け得る掛け部（６）を有
し、これを掛けた後に、該背当て片（３）の下部内面に
設けた両面粘着テープ（７）で保定している。

【０００７】座部片（５）は、座部（４）の前部に着脱
可能に掛け得る掛け部（８）を有し、その座部を被った
後、座部の後方より裏面側に折り返し、その折り返し部
（９）をこれに設けた両面粘着テープ（１０）で座部裏
面に保定している。

【０００８】上記掛け部（６），（８）は、その側縁を
縫着，溶着等して袋状に形成されている。

【０００９】

【考案の効果】本考案は上記のように構成され、体育館
等の広い会場で多数の折りたたみ椅子を用いる際に、背
当て片と座部片が別体に形成されていてこれらが連結さ
れているるものではないから、これらの部片を別個に手
分けして手際よく折りたたみ椅子に装着することがで
き、その際背当て片は袋状の掛け部を上記椅子の背当て
部に掛け、その背当て片の下部内面に設けた両面粘着テ
ープで保定し、又座部片はその袋状の掛け部を座部に掛
け、折り返し部を座部後方へ引っ張りこれを座部裏面へ
折り返して両面粘着テープで保定することができるの
で、多数の椅子に対して迅速に、かつきれいにきちんと
装着することができる。更に折りたたみ椅子は 使用され
ないときには倉庫内や会場の片隅に置かれ、ほこりを被
っていることが多いが、このカバーを被せることによっ
て、使用時に椅子を拭いたりする手間が省ける。しかも
この椅子は不特定多数の者に使用されるが、このカバー
によって衛生的である上に衣服を汚すことがなく、かつ
カバーが不織布で形成されているので衣服を保護し座り
心地もよく、又安価なものであるから、使い捨てにする
ことができ衛生的である。その上洗濯する手間やアイロ
ンをかける手間が省け、しかも上記のような簡素な構造
であるから経済的に得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す一部切欠いた斜面図であ
る。

【図２】取り付け状態を示す斜面図である。

【符号の説明】

２ 背当て部 ３ 背当て片 ４ 座部 ５ 座部片 ６，８ 掛け部 ７，１０ 両面粘着テープ ９ 折り返し部

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 背当て片（３）と座部片（５）を別体に
   それぞれ不織布で形成し、上記背当て片（３）は折りた
   たみ椅子（１）の背当て部（２）に相応する大きさでそ
   の背当て部（２）の上部に掛け得る袋状の掛け部（６）
   を有し、背当て片（３）の下部内面に両面粘着テープ
   （７）を保定し、上記座部片（５）は上記椅子（１）の
   座部（４）の前部に掛け得る掛け部（８）を有し、該掛
   け部（８）によって座部（４）を被い座部（４）の後方
   より下方へ折り返しその折り返し部（９）を座部（４）
   の裏面に保定するよう上記折り返し部（９）に両面粘着
   テープ（１０）を設けた折りたたみ椅子カバー。