JP2505319B2 - スピニング加工機 - Google Patents

スピニング加工機

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JP2505319B2
JP2505319B2 JP3090540A JP9054091A JP2505319B2 JP 2505319 B2 JP2505319 B2 JP 2505319B2 JP 3090540 A JP3090540 A JP 3090540A JP 9054091 A JP9054091 A JP 9054091A JP 2505319 B2 JP2505319 B2 JP 2505319B2
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隆 山元
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は金属板を回転させなが
ら絞り部材により絞り加工を施すスピニング加工機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は従来のスピニング加工機の要部
を示すものである。この図16において、1は主軸5に
固定した成形型、2は心押軸で金属板からなる円板状の
素材3は成形型1と心押軸2で挟まれて回転する。6は
絞り部材で、アーム7の先端に回転自在に取付けてあ
る。
【0003】上記アーム7は往復台4上に進退自在に取
付けられ、往復台4はガイド枠10に沿って、アーム7
の進退方向と直角の方向に往復するが、この往復台4は
油圧シリンダ9により駆動される。
【0004】上記ガイド枠10には固定ゲージ11を固
定し、この固定ゲージ11には軸13を中心に回転する
可動ゲージ12を取付けるが、このゲージ12は油圧シ
リンダ14により回動させる。
【0005】また、前記アーム7の後端にはサーボ弁1
5を設けてその作用片16を前記ゲージ11、12に接
触させ、このサーボ弁15によりアーム7の駆動用油圧
シリンダを制御して絞り部材6をゲージ11、12にな
らわせて動かすようにする。
【0006】上記の従来例においては電気的なプログラ
ム制御方式により、各油圧シリンダ9、14の油圧回路
を制御して最初は可動ゲージ12を往復台4の1往復毎
に一定角度矢印方向に回動して素材3を鎖線のように徐
々に成形型1の方に絞り込み、最後に作用片16を固定
型にならわせて素材3の仕上げ絞りを行う。
【0007】また、上記のような可動ゲージを用いる従
来のスピニング加工機と異なり、可動ゲージを用いる必
要のないティーチング方式のスピニング加工機として特
公平3−5887号に記載された発明がある。
【0008】この発明は絞り部材とともに縦送り方向に
移動する縦送台と、この縦送台を横送り方向に移動させ
る横送台とを設け、これら各台を駆動する油圧シリンダ
に固定したサーボモータで駆動されるピニオンギヤに噛
合して縦送り方向および横送り方向に移動する縦送り用
ラックギヤと横送り用ラックギヤをそれぞれ設け、縦送
台および横送台には縦送台と縦送り用ラックギヤの僅か
なずれおよび横送台と横送り用ラックギヤの僅かなずれ
を検出して、このずれを減少させる方向に各油圧シリン
ダを働かせる縦送り用サーボ弁と横送り用サーボ弁とを
それぞれ設け、各サーボモータにはそれぞれの回転角を
パルス信号として位置決めコントローラに入力するパル
スエンコーダをそれぞれ設け、さらに、手動操作により
各サーボモータに駆動信号を入力してサーボモータを駆
動することにより絞り部材を一定の順序で動かして位置
決めコントローラおよびシーケンサに作業手段を記憶さ
せるティーチング装置を設けて、位置決めコントローラ
に記憶させた位置情報およびシーケンサに記憶した作業
手段で縦送台と横送台を駆動するようにし、さらに仕上
工程においてはリリーフ弁により一定圧力に制限された
油圧により縦送りシリンダを働かせて仕上加工を行なう
ようにしたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記図16に示すよう
な従来の加工機においては絞り部材6を可動ゲージ12
や固定ゲージ11にならわせて動かすものであるから、
成形型1に応じてゲージ11、12を用意する必要があ
る。
【0010】また、素材となる各種金属板の方向性や伸
び率が特定できないため、成形型1とゲージ11、12
のセッティングに長時間を要するなどの問題があった。
【0011】また、上記特公平3−5887号公報記載
の発明はゲージを用いる必要がない点で優れているが、
何れの従来例の場合も絞り部材をローラ式にして素材が
滑らかに絞れるようにしてはいるが、絞り部材が首振り
式でないため、成形型の形状が複雑な場合、絞り具を何
回か取り替えなければならない。
【0012】すなわち、図15に示す成形型21は凸状
の曲面aと直線周面bと凹入状の曲面cと角形の凹入面
dからなっている。この場合、絞り部材は成形型21の
回転軸芯に対して常に一定の角度であるから、3種の絞
り部材22、23、24が必要である。すなわち、凸状
の曲面aの内寄りの芯押軸25に接する部分は片側の尖
った部材22を用い、つぎに先丸の部材23により曲面
aを形成する。
【0013】つぎに再び前に使用した部材22に取り替
えて直線周面bを形成する。そののち、再び前に用いた
部材23に付け替えて凹入曲面cを形成する。最後に角
形の先端部をもった部材24に付けかえて角形凹入面d
を形成する。
【0014】従来の固定式の絞り部材は上記のように部
材の接点を角入れの角度に合せたもので、角度または形
状の違う度に部材の接点を加工面に合せて取付ける必要
があるため、きわめて手数がかかり能率も悪い。また、
円弧の部分の表面は絞り部材の接点が小さいので、送り
目が表面に現れて滑らかに仕上がらないという問題があ
った。
【0015】この発明の課題は、上記の問題点を解決す
るために、絞り部材を取替えることなくあらゆる部分を
滑らかに加工し得るスピニング加工機を得ることであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は縦送り用の駆動シリンダと横送り用の
駆動シリンダによって操作されるアーム先端の絞り部材
により成形型の外側に保持した素材に絞り加工を施すよ
うになし、上記絞り部材とともに縦送り方向に移動する
縦送台と、この縦送台を横送り方向に移動させる横送台
とを設け、各駆動シリンダに固定したサーボモータで駆
動されるピニオンギヤに噛合して縦送り方向および横送
り方向に移動する縦送り用ラックギヤと横送り用ラック
ギヤをそれぞれ設け、縦送台および横送台には縦送台と
縦送り用ラックギヤの僅かなずれおよび横送台と横送り
用ラックギヤの僅かなずれを検出して、このずれを減少
させる方向に各駆動シリンダを働かせる縦送り用サーボ
弁と横送り用サーボ弁とをそれぞれ設け、各サーボモー
タにはそれぞれの回転角をパルス信号として位置決めコ
ントローラに入力する回転角検出手段をそれぞれ設け、
さらに、手動操作により各サーボモータに駆動信号を入
力してサーボモータを駆動することにより絞り部材を一
定の順序で動かして位置決めコントローラおよびシーケ
ンサに作業手順を記憶させるティーチング装置を設け
て、位置決めコントローラに記憶させた位置情報および
シーケンサに記憶した作業手順で縦送台と横送台を駆動
するようにし、さらに仕上工程においてはリリーフ弁に
より一定圧力に制限された作動圧により縦送りシリンダ
を働かせて仕上加工を行なうようにしたスピニング加工
機における前記絞り部材を前記アームに対して回転軸と
ともに首振り自在とし、上記回転軸を遠隔伝動手段を介
して駆動する駆動軸を有する駆動手段を設け、この駆動
手段には、上記駆動軸を手動により駆動するハンドル
と、動力により駆動するサーボモータと、上記ハンドル
の回転角を検出して各位置における絞り部材の角度を位
置決めコントローラに記憶させるエンコーダを設け、ス
ピニング加工時において、上記絞り部材の角度が常に最
適角度となるようにしたスピニング加工機を提供するも
のである。
【0017】
【作用】この発明は上記の構成であり、固定ゲージと可
動ゲージを用いる電気的なプログラム制御またはティー
チングにより、数値をコントローラに記憶させて数値制
御を行う方法などによりスピニング加工を始めるがその
前に絞り部材の制御手段のコントローラにもティーチン
グを施して絞り部材が加工部分の形状に最適の角度に向
けられるようにする。
【0018】こうしてスピニング加工を行うとプログラ
ム制御またはティーチングにより記憶させた数値により
縦送台と横送台が縦横に動いて絞り部材を移動させ、同
時に、絞り部材の向きが変化して素材を成形型に押し付
けて滑らかに絞り加工を行う。
【0019】
【実施例】以下にティーチング方式のスピニング加工機
に利用した場合の実施例を説明する。図1に示す実施例
において、21は前記図15に示すものと同じ成形型で
主軸28に固定したものである。25は心押軸で金属板
からなる円板状の素材20は上記成形型21と心押軸2
5で挟まれて回転する。
【0020】26は絞り部材で、アーム27の先端に、
回転軸34を中心に首振り自在に取付けてある。上記ア
ーム27は横送台17上の縦送台19に固定してあり、
この縦送台19は横送台17上のガイド枠32に沿って
進退するよう取付けられ、かつ縦送り用の油圧シリンダ
29で駆動される。
【0021】また、横送台17はガイド枠30に沿って
縦送台19の進退方向と直角の方向に往復するが、この
横送台17は横送り用の油圧シリンダ31により駆動さ
れる。
【0022】上記ガイド枠30上にブラケット35を固
定する。このブラケット35は図4のように屈曲したも
ので、その上端一側に電磁クラッチ36およびサーボモ
ータ37を取付け、電磁クラッチの出力軸にピニオンギ
ヤ33を固定する。
【0023】また、ブラケット35の水平部上に固定し
たガイド台39には図5のように前記シリンダ31と平
行の移動レール40を摺動自在に装着してその上に固定
した横送り用ラックギヤ41を上記ピニオンギヤ33に
噛合させる。
【0024】上記のガイド台39と移動レール40とし
て株式会社ティーエッチケー(本社東京都)社製品のリ
ニアボールベアリングを用いることによりきわめて円滑
な作動が得られる。
【0025】図2、図5の45は前記横送台17上に固
定した支持台で、この台45上に横送り用サーボ弁46
と、前記ブラケット35上のガイド台39と同じガイド
台39を固定する。
【0026】支持台45上には、図5のように軸47を
支点として揺動し得るレバー44を設け、前記移動レー
ル40の端部に固定した連結部材49に、横軸52によ
り揺動自在に取付けたスライドベアリング50に上記レ
バー44を摺動自在に嵌合させ、サーボ弁46の作用片
51をレバー44の側部に接触させる。
【0027】上記サーボ弁46はスプリングリタン式の
メカニカルサーボ弁で、レバー44により作用片51が
図に向って左に押されると内部のスプールがスプリング
を圧縮して左へ動き、レバー44が右に動くと内部のス
プールはスプリングに押されて作用片51とともに右へ
動くものである。
【0028】図1、図3の53はガイド枠32に固定し
たブラケットで、このブラケット53には図2のように
サーボモータ54、電磁クラッチ55を固定し、電磁ク
ラッチ55の出力軸には図1のようにピニオンギヤ56
を固定する。
【0029】図3の57は縦送台19の移動方向と平行
する移動レールで、前記移動レール40と同様の手段で
ブラケット53と縦送台19上に移動自在に支承し、こ
の移動レール57上に固定した縦送り用ラックギヤ59
を前記ピニオンギヤ56に噛合させる。
【0030】図3の61は縦送台19上の支持台62に
固定した縦送り用サーボ弁、63は支持台62に下端を
軸により取付けた揺動自在のレバーで、このレバー63
に前記サーボ弁61の作用片64を接触させる。上記サ
ーボ弁61も前記サーボ弁46と同じ構造のものであ
る。
【0031】上記移動レール57の端部に固定した連結
部材65に取付けたスライドベアリング(図示省略)を
前記レバー63に嵌合させるが、この部分の構造は前記
連結部材49とレバー44の連結構造と同じである。
【0032】図6は前記絞り部材26の取付部の詳細を
示すものである。この図で絞り部材26は倒L形の取付
枠42に固定され、この取付枠42はアーム27の先端
の回転軸34の下端に固定したガイド43の横孔に進退
自在に装着して押ねじにより固定されている。また、上
記絞り部材26は図16の従来例に示すようなローラ式
とする場合もある。
【0033】上記回転軸34の上端にはギヤ状のタイミ
ングプーリ60を固定し、かつ、同回転軸34は連結棒
66の一端の軸受67に回転自在に装着する。
【0034】上記連結棒66の他端の軸受69にも回転
軸70を回転自在に装着し、この回転軸70の下部に固
定したタイミングプーリ71と前記タイミングプーリ6
0とに無端状のタイミングベルト72をかけて、回転軸
34、70を同期回転する構成とする。
【0035】また、さらに、上記回転軸70の上部は別
の連結棒73の一端の軸受74にも回転自在に装着し、
同回転軸70の上部に別のタイミングプーリ75を固定
する。この連結棒73の他端にも軸受76を設け、この
軸受76に回転自在に装着した回転軸77は駆動手段E
の機箱79に回転自在に装着する。
【0036】上記回転軸77には図9のようにタイミン
グプーリ80を固定し、このプーリ80と前記タイミン
グプーリ75を無端状のタイミングベルト81をかけて
回転軸70、77が同期回転することにより上記回転軸
77の回転が前記回転軸34に伝えられる図1の遠隔伝
動手段Dを構成する。
【0037】図8、図9において、91は機箱79に回
転自在に装着した入力軸で、その上端にハンドル92を
固定する。この入力軸91の下端に固定した傘歯車93
は機箱79内に回転自在に装着してある駆動軸94に固
定した傘歯車95に噛合させる。
【0038】96は機箱79に固定したサーボモータ
で、電磁クラッチ100を介して駆動軸94を駆動す
る。この駆動軸94にはウォーム97を固定し、このウ
ォーム97を前記回転軸77に固定したウォームホイル
98に噛合させる。また、上記駆動軸94の一端にはパ
ルスエンコーダ99を連結する。
【0039】図10の油圧回路図において、105は油
圧ポンプやその駆動用モータ、油タンクなどからなる油
圧ユニット、106は縦送り用の油圧シリンダ29用の
油圧回路で、サーボ弁61を介して油圧シリンダ29の
前後のポートに通じ、その途中に油圧回路106を連通
又は遮断する電磁弁107を有している。
【0040】また、上記油圧シリンダ29の前後のポー
トに通じる仕上用油圧回路109には別の仕上用電磁弁
110を連結し、この弁110の一方のポートを前記回
路106のタンク側に連通させ、他方のポートを油圧ユ
ニット105のポンプポートとタンクポートに通じるリ
リーフ弁111に連通させる。
【0041】横送り用油圧シリンダ31の前後のポート
に通じる油圧回路112は前記サーボ弁46を介して前
記油圧ユニット105のタンクポートとポンプポートに
連通させる。
【0042】上記各サーボモータ37、54はアクチュ
エータとドライバーとがセットになったパルスモータを
用い、図12のようにそれぞれパルスエンコーダ11
3、114を付属させて、パルス信号により回転する機
能と、回転によりパルス信号を発する機能を有してい
る。
【0043】図11の電気回路図において、120はテ
ィーチング用操作装置で、操作ハンドル121の縦と横
方向の操作に対応する回路が閉じて、ティーチング用中
間ユニット122を介し、マイクロコンピュータを用い
た位置決めコントローラ123に操作信号が入力される
ように接続し、同コントローラ123の出力により高速
カウンタ125、126を経てサーボモータ37、54
を駆動する回路を構成する。
【0044】また、高速カウンタ125、126および
パルスエンコーダ113、114にはそれぞれ図12の
ようにフィードバック回路127、129、130、1
31を設ける。
【0045】また、図11中の132、133はそれぞ
れ横送台17、縦送台19の原点用リミットスイッチ、
134、135はティーチング操作時の安全用リミット
スイッチ、136はシーケンサである。
【0046】さらに、前記パルスエンコーダ99からの
出力信号は図12のように、前記位置決めコントローラ
123に入力するようにし、また、図13のように位置
決めコントローラ123の出力により高速カウンタ13
7を経てサーボモータ96を駆動する回路を構成する。
【0047】つぎに作用を説明すれば、最初に図1のよ
うに素材20をセットした状態で主軸28とともに素材
20を回転させ、図11のティーチング用操作装置12
0の操作ハンドル121を操作して図12のように中間
ユニット122に操作信号を送り、位置決めコントロー
ラ123、高速カウンタ125、126を経てサーボモ
ータ37、54を駆動する。
【0048】サーボモータ37の駆動により電磁クラッ
チ36を介してピニオンギヤ33が回転し、ラックギヤ
41を移動させる。
【0049】こうしてラックギヤ41が移動すると、こ
れと一体の移動レール40、連結部材49が動き、この
部材49によりレバー44が傾斜してサーボ弁46の作
用片51が動き、油圧シリンダ31への油圧回路を切換
える。
【0050】上記の作用で油圧シリンダ31が働き、横
送台17を図1の矢印fの方向に移動させる。上記ハン
ドル121の操作はサーボモータ54も回転させている
から、電磁クラッチ55を介してピニオンギヤ56が回
り、ラックギヤ59の移動により連結部材65を介しレ
バー63が傾斜して作用片64を動かし、サーボ弁61
により油圧シリンダ29を働かせて縦送台19を図1の
矢印gのように移動させているから絞り部材26が素材
20を粗成形し、その後ハンドル121を中立に戻すこ
とにより絞り部材26は原点に戻る。
【0051】一方、上記のハンドル121による操作と
同時に駆動手段Eのハンドル92も回し、傘歯車93、
95を介して駆動軸94を回し、ウォーム97、ウォー
ムホイル98を介して回転軸77を回す。
【0052】上記のように回転軸77を回すと、これに
固定したタイミングプーリ80が回り、タイミングベル
ト81を介してタイミングプーリ71、75を回転軸7
0とともに回転する。
【0053】上記のようにタイミングプーリ71が回転
すると、タイミングベルト72を介してタイミングプー
リ60が回り、これと一体の回転軸34が回り、これに
固定したガイド43、取付枠42を介して絞り部材26
が回転する。
【0054】従って、図14のように部材26が最初の
hの位置にあるとき、心押軸25の方を向け、それより
凸状曲面aに部材26の先端が当るように徐々に部材2
6を移動させながらi、jのように回転させ、直線周面
bにおいてはkのように部材26を成形型21の回転中
心の方へ向けて矢印のように移動させ、凹入曲面cにか
かると、ふたたび部材26を回動させて曲面cに沿って
移動させ、最後にmのように部材26を成形型20の中
心の方へ向ける。
【0055】上記の操作は図10の電磁弁107が開、
電磁弁110が閉の状態で油圧回路106により行れ図
8、図9のクラッチ100も開の状態で行れているが、
つぎに仕上工程に入ると電磁弁107が閉じ、電磁弁1
10が開となって、リリーフ弁111を含む仕上用油圧
回路109に切換わり、リリーフ弁111で制限された
油圧で働くシリンダ29により絞り部材26が素材20
を成形型21に押し付けながらハンドル操作により製品
を成形する。
【0056】上記のような操作ハンドル121によるテ
ィーチング操作は図12のパルスエンコーダ113、1
14からフィードバック回路130、131、127、
129により高速カウンタ125、126を経て位置決
めコントローラ123にフィードバックされて各位置毎
の原点からの数値情報として記憶される。
【0057】また、前記ハンドル92による絞り部材2
6の首振りの操作もエンコーダ99により検出され、絞
り部材26の各位置における回転角を示す情報としてコ
ントローラ123に記憶される。
【0058】こうしてティーチングが終り、縦送台19
と横送台17を原点に復帰させるとともに、主軸28を
停止させて、成形型21から試製品を外し、つぎの素材
をセットし、クラッチ100によりサーボモータ96と
駆動軸94を継ないで自動運転に入る。
【0059】自動運転に入ると、位置決めコントローラ
123からの位置情報と絞り部材26の角度情報および
シーケンサ136からの作業手順を指示する情報が図1
3のように高速カウンタ125、126、137を経て
サーボモータ37、54、96に入力されてティーチン
グ時と同じ作用でサーボ弁46、61が働き油圧シリン
ダ31、29およびサーボモータ96によってティーチ
ング時と同じ動きを絞り部材26に与えて絞り加工を行
う。
【0060】また、このとき、シーケンサ136からの
信号で電磁弁107が開き電磁弁110が閉じ、高速カ
ウンタ125、126、137により速い速度で絞り部
材26が動くから主軸28の回転を速めて高速加工が行
える。
【0061】こうして粗形状を形成したのち、シーケン
サ136からの信号で、電磁弁107が閉じ電磁弁11
0が開き、電磁クラッチ55が切れて、絞り部材26に
よる仕上工程に入り、製品が成形された条件で各部は原
位置に戻る。
【0062】
【効果】この発明は上記のように、絞り部材とともに縦
送り方向に移動する縦送台と、この縦送台を横送り方向
に移動させる横送台とを設け、各油圧シリンダにより縦
送台と横送台を操作して絞り部材を自在に動かし得るよ
うにし、手動操作により位置決めコントローラおよびシ
ーケンサに信号を入力するとともに、サーボモータを駆
動して絞りローラを一定の順序で動かして位置決めコン
トローラおよびシーケンサに作業手順を記憶させるティ
ーチング装置を設けて、最初に作業手順や操作量をシー
ケンサや位置決めコントローラに記憶させておき、その
後は、記憶された手順と操作量でローラ台と横送り台を
駆動して素材を加工するものであるから、ティーチング
と全く同じ加工を行えるものであるが、特にこの発明で
は絞り部材を首振り式として、同絞り部材がどの位置に
あっても必ず素材の表面に正しく向けられる。従って、
絞り部材と素材表面との接点面積を大きくとることがで
き、複雑な形状のスピニング加工の場合も一個の絞り部
材で滑らかな仕上り面が得られ、絞り部材の取替えの手
数が省けるので絞り加工能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の平面図
【図2】図1の矢印Aから見た拡大正面図
【図3】図1の矢印Bから見た拡大側面図
【図4】図2のC−C線の拡大断面図
【図5】サーボ弁附近の一部切欠拡大正面図
【図6】絞り部材取付部の拡大側面図
【図7】伝動手段の一部拡大側面図
【図8】駆動手段の拡大平面図
【図9】同上の正面図
【図10】実施例の油圧回路
【図11】同上の制御系統図
【図12】同上のティーチング系統を示すブロック図
【図13】同上の出力系統を示すブロック図
【図14】実施例の絞り部材の回転角の変化を示す断面
【図15】従来例の絞り部材の作用を示す断面図
【図16】従来例の平面図
【符号の説明】
17 横送台 19 縦送台 20 素材 21 成形型 26 絞り部材 27 アーム 28 主軸 29 油圧シリンダ 31 油圧シリンダ 33 ピニオンギヤ 34 回転軸 37 サーボモータ 41 ラックギヤ 46 サーボ弁 54 サーボモータ 56 ピニオンギヤ 59 ラックギヤ 60 タイミングプーリ 61 サーボ弁 71 タイミングプーリ 72 タイミングベルト 75 タイミングプーリ 80 タイミングプーリ 81 タイミングベルト 96 サーボモータ 99 パルスエンコーダ 111 リリーフ弁 113 パルスエンコーダ 114 パルスエンコーダ 120 ティーチング用操作装置 121 操作ハンドル 123 位置決めコントローラ 136 シーケンサ D 遠隔伝動手段 E 駆動手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦送り用の駆動シリンダと横送り用の
    シリンダで操作されるアーム先端の絞り部材により成
    形型の外側に保持した素材に絞り加工を施すようにな
    し、上記絞り部材とともに縦送り方向に移動する縦送台
    と、この縦送台を横送り方向に移動させる横送台とを設
    け、各駆動シリンダに固定したサーボモータで駆動され
    るピニオンギヤに噛合して縦送り方向および横送り方向
    に移動する縦送り用ラックギヤと横送り用ラックギヤを
    それぞれ設け、縦送台および横送台には縦送台と縦送り
    用ラックギヤの僅かなずれおよび横送台と横送り用ラッ
    クギヤの僅かなずれを検出して、このずれを減少させる
    方向に各駆動シリンダを働かせる縦送り用サーボ弁と横
    送り用サーボ弁とをそれぞれ設け、各サーボモータには
    それぞれの回転角をパルス信号として位置決めコントロ
    ーラに入力する回転角検出手段をそれぞれ設け、さら
    に、手動操作により各サーボモータに駆動信号を入力し
    てサーボモータを駆動することにより絞り部材を一定の
    順序で動かして位置決めコントローラおよびシーケンサ
    に作業手順を記憶させるティーチング装置を設けて、位
    置決めコントローラに記憶させた位置情報およびシーケ
    ンサに記憶した作業手順で縦送台と横送台を駆動するよ
    うにし、さらに仕上工程においてはリリーフ弁により一
    定圧力に制限された作動圧により縦送りシリンダを働か
    せて仕上加工を行なうようにしたスピニング加工機にお
    いて、前記絞り部材を前記アームに対して回転軸ととも
    に首振り自在とし、上記回転軸を遠隔伝動手段を介して
    駆動する駆動軸を有する駆動手段を設け、この駆動手段
    には上記駆動軸を手動により駆動するハンドルと、動力
    により駆動するサーボモータと、上記ハンドルの回転角
    を検出して各位置における絞り部材の角度を位置決めコ
    ントローラに記憶させるエンコーダを設け、スピニング
    加工時において、上記絞り部材の角度が常に最適角度と
    なるようにしたスピニング加工機。
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