JP2504805B2 - 頭髪料 - Google Patents

頭髪料

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    • A61Q5/00Preparations for care of the hair
    • A61Q5/006Antidandruff preparations
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
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    • A61K8/498Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds with oxygen as the only hetero atom having 6-membered rings or their condensed derivatives, e.g. coumarin

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フケの発生を防止し、殺菌、抗炎症作用を
有し、しかも毛髪をしなやかにシャンプー、ヘヤーリン
ス、ヘヤートニック等の頭髪料に関するものである。
〔従来の技術〕
一般にシャンプー、ヘヤーリンス、ヘヤートニック等
の頭髪料はそれぞれの目的に応じて、例えば、シャンプ
ーにおいては石鹸、界面活性剤等の洗浄剤、ヘヤーリン
スにおいては有機酸、第四級アンモニウム塩等の洗髪後
に毛髪に光沢や、しなやかさを与える処理剤、ヘヤート
ニックにおいては殺菌剤、毛根刺激剤、ホルモン剤、ビ
タミン剤等を添加配合したものが用いられている。
また、フケ防止の作用効果を有する頭髪料の要望があ
り、フケ防止効果剤について種々研究が行われている。
フケは一般に表皮における新陳代謝の結果、死んで固
くなった角質層と、基底層から続く新しい角質細胞が、
一定のバランスを保って剥離と新生を繰り返している。
この際、剥離された皮表物がフケである。このフケの発
生のバランスがくずれると、特に角質細胞の産生が盛ん
な頭皮では、その産生が亢進され、細胞は角化不全のま
ま角質層に移行する結果、いわゆる錯化現象が引き起こ
し、緻密な角層は乱れ、深い溝が生じて目に見える大き
なフレークとなり、やがて、皮脂の汚れの付着したフケ
となり遊離してくる。このフケの発生を異常に亢進させ
る原因としては種々考えられるが、特に頭皮の細菌増
殖、医薬品、化粧品などによる皮膚炎症等が原因と考え
られている。
従って、現在採用されているフケ防止には、抗菌剤例
えばチオキソロン、ジンクピリチオン、バンサイド、イ
ルガサン、ヘキサクロロフェン等がある。またトニック
剤には上記抗菌剤にビタミン剤、抗ヒスタミン剤などを
組合せたものもある。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の技術において、頭髪料に使用されている殺菌剤
は安全性に問題があるものもあり、多量の使用は回避す
る必要がある。
また、殺菌剤と他の薬剤例えば抗ヒスタミン剤、各種
ビタミン剤などの併用は薬剤相互の作用等で製材上種々
の困難な点が多く、またその効果の点でも充分とは言い
難い。
本発明はこれらの欠点のない、単一の安全な物質によ
り、殺菌、抗炎症作用を有し、フケを防止すると共に毛
髪をしなやかにする頭髪料を提供することを目的とする
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はコウジ酸を含有する頭髪料である。
本発明の有効成分であるコウジ酸は、アスペルギルス
属、ペニシリウム属、エスカリキア属、アセトバクター
属、グルコノバクター属に属する菌の培養によって得ら
れる公知の物質で、メラニン生成抑制作用を有すること
から、同物質を含む色白化粧料等は公知である。また本
物質は極めて毒性が低く、マウス、ラットを用いた急性
毒性は経口、腹腔投与によりLD50が約2.5〜3.5g/kgで、
皮膚に対しても一次刺激及び累積刺激がなく、アレルギ
ー反応も全く認められない安全な物質である。
本発明の頭髪料はシャンプー、ヘヤーリンス、ヘヤー
トリートメント、ヘヤートニック、養毛料等である。そ
して、コウジ酸を頭髪化粧料の基剤に配合し、頭髪料の
通常の製法により製造することができる。
本発明の頭髪料の配合されるコウジ酸の量は頭髪料全
量に対し、0.01〜5.0%重量、好適には0.1〜2.0重量で
ある。
本発明の頭髪量はフケの発生を防止し、殺菌、抗炎症
の効果を有すると共に毛髪をしなやかにする効果をも有
する。
次に本発明の実施例並びにそのフケ防止効果について
の試験例を挙げる。
〔実施例〕
例1(シャンプー) N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸トリエタノール
アミン(30%)40.0%、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミ
ド3.0g、ポリオキシエチレンジオレイン酸メチルグルコ
シド(120E.O.)2.0g、パラオキシ安息香酸エチル0.3
g、コウジ酸1.0g及びエデト酸二ナトリウム0.1gに精製
水を加えて全量を100gとし、この液を加温、溶解した後
冷却し製品とする。
例2(ヘヤーリンス) 塩化スレアリルジメチルベンジルアンモニウム(86
%)2.0g、オクチルドデカノール4.0g、セタノール5.0
g、オクタン酸セチル2.0g、スクワラン2.0g及びポリオ
キシエチレンオレイルエーテル(20E.O)2.0gを加温、
溶解する。この液にプロピレングリコール3.0gを精製水
70.9gに加温、溶解した液を加え、攪拌、乳化し後冷却
する。この液にエデト酸二ナトリウム0.1g、コウジ酸1.
0g及び精製水10.0gを加え、攪拌混合し後冷却し、容器
に充填して製品とする。
例3(ヘヤートニック) ポリオキシエチレンヒマシ油(60E.O)1.0g、ジカプ
リル酸ピリドキシン0.05g、コウジ酸1.0g、エタノール5
5.0g、1,3−ブチレングリコール2.0g及びエデト酸二ナ
トリウム0.1gに精製水を加え全量を100gとする。この液
を均一に攪拌、溶解して製品とする。
試験例(抗フケ効果試験) 1)供試試料 A.実施例1のシャンプー B.実施例2のヘヤーリンス C.実施例3のヘヤートニック D.実施例1の組成からコウジ酸を除いたシャンプー(実
施例1の対照) E.実施例2の組成からコウジ酸を除いたヘヤーリンス
(実施例2の対照) F.実施例3の組成からコウジ酸を除いたヘヤートニック
(実施例3の対照) 2)試験方法 フケの自覚症状のある男性10名をパネルとし、シャン
プーの場合は、試料Aのシャンプーを用いて3日毎に洗
髪し、1ケ月後の状態を評価した。なお、対照として、
試料Dを用い同様に行い、その状態を評価した。
ヘヤーリンスの場合は、試料Bのヘヤーリンスを3日
毎に頭髪に塗布し、1ケ月後の状態を評価した。なお、
対照として試料Eを用い同様に行い、その状態を評価し
た。
ヘヤートニックの場合は、試料Cのヘヤートニックを
1日2,3回整髪後に、適量を手にとり、頭皮につけてよ
くマッサージし、1ケ月後の状態を評価した。なお対照
として、試料Fを用いて同様に行い、その状態を評価し
た。
3)評価方法 10名のパネルそれぞれについて、試料使用前のフケの
程度および試料を1カ月使用した後のフケの程度を肉眼
で観察し、後述する5段階で評価した。
次いで、使用前の程度から使用後の程度をマイナスし
たものをフケグレードとし、表1ないし表3に示した。
フケ:程度 0:全く認めない 1:軽度(ほとんど認められない) 2:中程度(容易に認められる) 3:重度 4:非常に重度 抗フケ効果の目安としては、対照と比較して、平均フ
ケグレードが1以上でフケの量が少なくなるか、または
グレード1以上でフケの量が少なくなった人が全体の50
%以上に達することが必要である。
4)試験結果 本試験結果は次表1〜3の通りであった。
〔発明の効果〕 本発明は、フケの発生を著しく防止し、殺菌、抗炎症
性を有する極めて安全な頭髪料であると共に、本科の使
用によって毛髪をしなやかにする効果も得られる有用な
発明である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コウジ酸を含有することを特徴とする頭髪
    料。
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