JP2504802Y2 - ダイヤモンドコアドリル - Google Patents

ダイヤモンドコアドリル

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JP2504802Y2
JP2504802Y2 JP6815790U JP6815790U JP2504802Y2 JP 2504802 Y2 JP2504802 Y2 JP 2504802Y2 JP 6815790 U JP6815790 U JP 6815790U JP 6815790 U JP6815790 U JP 6815790U JP 2504802 Y2 JP2504802 Y2 JP 2504802Y2
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JP
Japan
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core drill
diamond
cooling water
slit
diamond core
Prior art date
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JP6815790U
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JPH0426706U (ja
Inventor
誠也 緒方
浩二 高尾
謙司 早坂
Original Assignee
ノリタケダイヤ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コンクリート,アスファルト,石材,耐火
物タイル,セラミックス等の材料に穴をあける工具のダ
イヤモンドコアドリルに関する。
〔従来の技術〕
従来、ダイヤモンドコアドリルを使用してコンクリー
ト等を湿式穿孔する際、第3図及び第4図に示すよう
に、冷却水9はスイベル3を介し、ダイヤモンドコアド
リル11の内側に注入され、ダイヤモンドセグメント4お
よびその隙間5を通り外側へ排出される。そして、ダイ
ヤモンドセグメント4の刃先部分に発生したコンクリー
ト8の切粉は冷却水9によって運ばれ排出されるように
なっている。第5図に、従来例におけるダイヤモンドコ
アドリル11の正面図を示す。
ダイヤモンドセグメント4,4間には隙間5が設けられ
ており、この隙間5を通って冷却水9が排出されやすい
ようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、上記従来のダイヤモンドコアドリルにおい
ては、第6図に示すように、ダイヤモンドセグメント4
のX寸法が長い間は冷却水9と切粉ともに円滑に流れる
が、コアビットを使用するにつれてX寸法が短くなり、
隙間5の面積も狭くなるので、冷却水9の流れが悪くな
り切粉の排出能率が次第に低下する。そして、結果的に
切粉が刃先に詰まって切れ味が悪くなり、ついには穿孔
不能となる欠点があった。
一方、第7図及び第8図に示すように、回転体12に予
めスリット13を刻設して冷却水9の流れを良くしたタイ
プのものがある。このタイプのダイヤモンドコアドリル
14では、新品時にはダイヤモンドセグメント4の刃先部
分とスリット13の底部の距離が離れており、隙間5の面
積が広いために冷却水9はダイヤモンドセグメント4の
刃先部分を通りがたく、切粉も排出されないという欠点
があった。
本考案において解決すべき課題はダイヤモンドセグメ
ントの摩耗如何に拘わらず、常に刃先部分を通って冷却
水が切粉を良好に排出させ、穿孔が良好に行われるよう
にすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のダイヤモンドコアドリルは、底部を開口した
中空円筒状の回転体と、この回転体の下部に装着した切
刃と、上記回転体の下縁部に冷却水を通水し易くするた
めに開口したスリットと、このスリットを通る冷却水の
通水コースを調整できる着脱可能な部材とを備えたこと
によって上記課題を解決したものである。
〔作用〕
本考案のダイヤモンドコアドリルは、回転体下縁部に
開口したスリットを通る冷却水の通水コースを樹脂やメ
タル等の部材で調節することにより、切刃部分に発生す
る切粉を、冷却水によって常に良好に排出させて穿孔作
業を円滑に行わせることができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら、本考案のダイヤモンドコ
アドリルの特徴を実施例に基づいて具体的に説明する。
従来例と同一部分は同一符号を付している。
第1図(a)は本考案の実施例におけるダイヤモンド
コアドリルの断面図、第1図(b)は同ダイヤモンドコ
アドリルの正面図である。
ダイヤモンドコアドリル1は、下部を開口された中空
円筒状の回転体2と、この回転体2の上部に設けられた
スイベル3と、回転体2の下部に装着されたダイヤモン
ドセグメント4等から構成されている。
そして、回転体2の下縁部には、ダイヤモンドセグメ
ント4,4間の隙間5に臨む位置にスリット6を刻設して
いる。このスリット6は充填材7で塞がれている。充填
材7としては、樹脂やメタル等が適当である。
8は被穿削材のコンクリートを示す。このコンクリー
ト8を回転体2が回転しながらダイヤモンドセグメント
4で穿削するときに、切刃部分を冷却しかつ穿削された
切粉を外部へ排出するために、スイベル3より冷却水9
を注入する。冷却水9は矢印で示すコースを辿って外部
へ排出される。すなわち、ダイヤモンドセグメント4の
摩耗量が小さい間は、スリット6が充填材7で塞がれて
おり、冷却水9は隙間5および切刃の先端部を通り切粉
を孔10の外部へ排出させる。
そしてダイヤモンドセグメント4の摩耗量が拡大する
と、第2図に示すように、スリット6を塞いでいた充填
材7を取り除くことによって冷却水9はスリット6およ
び隙間5を通り切刃部分の切粉を孔10の外部へ排出す
る。
本実施例のダイヤモンドコアドリルは、上記のような
構造を有しており、ダイヤモンドセグメント4の摩耗量
が小さいときは充填材7によってスリット6が塞がれて
いるので、冷却水9は切刃の先端部までよく届き切粉を
孔10の外部へ確実に排出させる。
そして、ダイヤモンドセグメント4の摩耗量が大きく
なったときには、充填材7を作業者が取り除くことによ
って、隙間5とスリット6とを合わせた開口面積が急激
に狭くならないので、冷却水9の通水量は十分確保され
る。よって切粉がダイヤモンドセグメント4の切刃先端
等に詰まることもなく排出されるので、穿削は円滑に行
われる。
しかも、スリット6の開口面積を適切な大きさに形成
することによって、ダイヤモンドセグメント4がほとん
ど全部摩耗するまで使用することが可能となる。
なお、上記の実施例では、回転体2の下縁部にスリッ
ト6を形成する例について説明したが、冷却水9を十分
通水できる面積を有するものであれば穴部でもよい。
以下に第1図に示す4インチコアドリルの穿孔実験結
果を示す。
実験条件 (1)コアドリル寸法 外径:φ110mm チップ寸法:L25mm×W5mm×X7mm×N10mm スリット寸法:幅5mm×深さ5mm×5個所 充填材:エポキシ系樹脂 (2)機械 電動機出力:1.5KW 回転数:880r.p.m. (3)冷却水量:毎分2l (4)被削材:鉄筋コンクリート 寸法:1000mm×500mm×200mm 配筋:500mm穿孔につきφ19mm×9本 耐圧強度:250kg/cm2 実験結果 なお、対照品としては、スリットを設けていないコア
ビットを使用した。
上記試験結果によって以下のことが言える。
(1)本考案のスリットの効果により、ビット刃先を通
る冷却水の量が安定したために、チップ高さがきわめて
低くなるまで切味が接続した。
(2)チップ高さの使用代がスリットを設けていない対
照品に比べて多いために、1本のコアドリルで穿孔でき
る長さが30%増加した。したがって、相対的には30%寿
命が延びたと言える。
〔考案の効果〕
本考案によって以下の効果を奏することができる。
(1)回転体の下縁部に形成したスリットによって冷却
水の通水が円滑に行われるので、従来、1〜2mm高さ程
度までしか使用できなかったダイヤモンドセグメントが
殆ど全部摩耗するまで使用することが可能となる。
(2)切刃が摩耗して低くなってもスリットを介して冷
却水が円滑に流水し、切粉の排出能力が低下せず、安定
した穿削作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本考案の実施例のダイヤモンドコアドリ
ルの縦断面図、第1図(b)は同ダイヤモンドコアドリ
ルの正面図、第2図(a)はダイヤモンドセグメントが
摩耗した状態の縦断面図、第2図(b)は同ダイヤモン
ドコアドリルの正面図である。 第3図は従来例のダイヤモンドコアドリルの斜視図、第
4図は第3図のA−A断面図、第5図はダイヤモンドコ
アコリルの正面図、第6図はダイヤモンドセグメントが
摩耗した状態の縦断面図、第7図は従来例における他の
例のダイヤモンドコアドリルの縦断面図、第8図は同ダ
イヤモンドコアドリルの正面図である。 1:ダイヤモンドコアドリル 2:回転体、3:スイベル 4:ダイヤモンドセグメント 5:隙間、6:スリット 7:充填材、8:コンクリート 9:冷却水、10:孔 11:ダイヤモンドコアドリル 12:回転体、13:スリット 14:ダイヤモンドコアドリル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部が開口した中空円筒状の回転体と、こ
    の回転体の下部に装着した切刃と、上記回転体の下縁部
    に冷却水を通水し易くするために開口したスリットと、
    このスリットを通る冷却水の通水コースを調整できる着
    脱可能な部材とを備えたダイヤモンドコアドリル。
JP6815790U 1990-06-26 1990-06-26 ダイヤモンドコアドリル Expired - Lifetime JP2504802Y2 (ja)

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JP6815790U JP2504802Y2 (ja) 1990-06-26 1990-06-26 ダイヤモンドコアドリル

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JP6815790U JP2504802Y2 (ja) 1990-06-26 1990-06-26 ダイヤモンドコアドリル

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JPH0426706U JPH0426706U (ja) 1992-03-03
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