JP2504705B2 - 多気筒内燃機関の点火信号発生装置 - Google Patents

多気筒内燃機関の点火信号発生装置

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JP2504705B2
JP2504705B2 JP3262542A JP26254291A JP2504705B2 JP 2504705 B2 JP2504705 B2 JP 2504705B2 JP 3262542 A JP3262542 A JP 3262542A JP 26254291 A JP26254291 A JP 26254291A JP 2504705 B2 JP2504705 B2 JP 2504705B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多気筒内燃機関の点火
信号発生装置、詳しくはパルスピックアップから電子点
火時期制御装置に入力されるパルス信号を得るようにし
た多気筒内燃機関の点火信号発生装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、無接点式或いはコンデンサ充電式
等の点火装置においては、当該出願人が先に出願した特
開昭59−574558号明細書に開示されるように、
点火時期検出用のピックアップをクランクケースに設
け、このピックアップに対向してクランク軸に突起を設
け、突起がピックアップを通過するとき、ピックアップ
に交流パルスが発生し、例えば交流パルスが正方向のと
き、点火コイルに高電圧が発生するようになっていた。
【0003】そして、近年、点火装置には内燃機関の回
転数,吸気管圧力,暖機等の運転状態から点火時期を判
断する電子点火時期制御装置が備えられいるものがあ
る。この種の点火装置を備えた内燃機関の点火信号発生
装置は、例えばクランク軸の円周上に、等間隔の歯車状
の凹凸を全周に亙って形成し且つ側面に複数の突起を形
成した回転円板を配置し、該円板の外周に対向してパル
スピックアップを設けたものが実開昭57−75505
号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
ものは、クランクプーリの近くに点火信号発生装置が位
置されているため、動力伝達時等に該プーリ側から発生
する摩耗鉄粉が点火信号発生装置に付着して点火信号が
正確に出せない虞がある。しかも、パルスピックアップ
を如何に取付けるか或はクラッチ機構とクランク軸と該
パルスピックアップとの相互位置関係が示されていな
く、クランク軸側にパルスピックアップを取付ける際の
パルスピックアップの取付けの容易或はクランク軸幅の
コンパクト化等についての格別の配慮がなされていない
ものである。
【0005】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、パルスピック
アップの取付けが容易で、クランク軸を延長させること
なくコンパクトで、鉄粉の付着が少ない正確な点火信号
が出せる多気筒内燃機関の点火信号発生装置を提供しよ
うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における多気筒内燃機関の点火信号発生装置
は、多気筒内燃機関のクランク軸をクランクケースに回
動可能に軸支し、該クランク軸の軸方向中間位置のクラ
ンクウェブにクランクギヤを形成して該ギヤをクラッチ
ギヤと噛合わせ、該クラッチギヤを備えたクラッチ機構
を前記クランク軸の軸方向一端部側に向けて並設した多
気筒内燃機関において、前記クラッチ機構が並設されて
いる側の末端部のクランクウェブの外側面に等間隔の一
部に不規則な部分を有する凹凸部を多数形成し、該凹凸
部に対向する位置で且つ前記クラッチ機構と反対側で前
記クランクケースの上部側壁にパルスピックアップを設
け、該パルスピックアップで電子点火時期制御装置に入
力されるパレス信号を得るようにしたものである。
【0007】
【作用】上記のように構成された多気筒内燃機関の点火
信号発生装置であるので、クランク軸の回転により、ク
ランクウェブに形成された多数の凹凸部が、この凹凸部
に対向して設けられたパルスピックアップを通過する。
このとき、パルスピックアップは該凹凸部によりクラン
ク軸の回転速度に比例した周波数のパレス信号を得るこ
とができ、このパレス信号は電子点火時期制御装置に入
力され、内燃機関の運転状態に応じて進角又は遅角する
制御を行うことになる。そして、クラッチ機構への動力
伝達ギヤ等は点火信号発生装置から離れたクランク軸の
軸方向中間位置にあり、且つクラッチ機構が並設されて
いる側の末端部のクランクウェブの外側面に等間隔の一
部に不規則な部分を有する凹凸部を多数形成し、該凹凸
部に対向する位置で且つ前記クラッチ機構と反対側で前
記クランクケースの上部側壁にパルスピックアップを設
けたので、ギヤの噛合い摩耗等により発生する鉄粉が該
点火信号発生装置に付着することがなく、動力伝達によ
るクランク軸のたわみの影響も末端部のクランクウェブ
には格別に及ばず、クラッチ機構と反対側で前記クラン
クケースの上部側壁に設けたパルスピックアップはクラ
ッチ機構を格別に考慮することなく容易に取付けられ
る。しかも、クラッチ機構とクランク軸が並設され且つ
該クランク軸のクランクケースの上部側壁にパルスピッ
クアップがあることから、クランク軸を格別に延長する
ことなくクランク軸幅はコンパクトになる。
【0008】
【実施例】添付図面を参照して本発明の実施例について
説明する。図1は本発明に係る多気筒内燃機関のクラン
クケースの上ケースを外した状態を示す平面図、図2は
パルスピックアップと環状部材との配設状態を示す一部
断面図である。
【0009】図において符号1はクランクケースで、こ
のクランクケース1は上ケース2と下ケース3とを接合
固定して構成されている。クランクケース1の内部には
軸受壁4が所定の間隔で配設され、クランク軸5はクラ
ンクケース1の側壁1a及び前記軸受壁4にベアリング
6を介して回動可能に軸支されている。このベアリング
6は半円形の板状のメタル2個を合わせる分割型が採用
されている。
【0010】クランク軸5に設けられたクランクウェブ
7は、前記それぞれの軸受壁4で区画されたクランク室
内に配設されており、クランクウェブ7間に形成されて
いるクランクピン8はコンロッド9により、図示しない
ピストンの上下動による直線運動はコンロッド9を介し
て回転運動に変換され、クランク軸5を回転させる。
【0011】クランク軸5にはチェーン10で図示しな
いスタータモータと連結されるギヤ11が設けられてい
る。また、このギヤ11の近傍にはギヤ12が設けら
れ、チェーン13を介して図示しない吸排気バルブを開
閉するカムシャフトと連結されている。
【0012】クランク軸5の軸方向中間位置のクランク
ウェブ7にはクランクギヤ14が形成され、このクラン
クギヤ14はクラッチギヤ15と噛合して、クランク軸
5の軸方向一端部側に向けて並設されるクラッチ機構1
6にクランク軸5の回転力を伝達するようになってい
る。
【0013】また、クランク軸5の軸端部にはベアリン
グ6aが配設され、該ベアリング6aの近傍に隣接し前
記クラッチ機構16が並設される側のクランク軸5上の
末端部のクランクウェブ7aの外側面には、環状の段部
17が形成されており、この段部17には環状部材18
がはめ合わされている。そして、この環状部材18の外
周には等間隔に多数の凹凸部19が形成されていて、そ
の一部分19aには凸部が形成されていない。そして、
この凸部が形成されていない部分19aでピストンの上
死点又は下死点を知るようになっている。
【0014】また、前記クランクケース1を構成する上
ケース2のクランク軸5の軸方向の側壁2aには、パル
スピックアップ20が設けられている。このパルスピッ
クアップ20はケース本体20aに、磁極片20b,コ
イル20cを内蔵した周知のものである。そして、この
パルスピックアップ20は前記環状部材18の凹凸部1
9と対向する位置に、上ケース2の側壁2aと一体にな
るように配設されている。即ち、上ケース2の側壁2a
に貫通孔21を形成し、この貫通孔21にパルスピック
アップ20のケース本体20aが埋め込まれ、磁極片2
0bはその先端部が環状部材18の凹凸部19と所定の
間隔を隔てて対向している。
【0015】パルスピックアップ20は環状部材18の
前記凹凸が、磁極片20bを通過するとき、出力電圧が
変化し凹凸に対応するパルス信号を発生するようになっ
ている。このパルス信号は電子点火時期制御装置22に
入力され、パルス信号と吸気管圧力等から点火時期を決
定し、イグナイタ23に一次電流の遮断信号を送り点火
プラグ24で着火する。
【0016】次に、この実施例の作動について説明す
る。図示しないピストンの上下動により、コンロッド9
を介してクランク軸5を回転し、このクランク軸5の回
転力は、該クランク軸5の軸方向中間位置のクランクウ
ェブ7に形成されたクランクギヤ14からクラッチギヤ
15を経てクラッチ機構16に伝達される。またクラン
ク軸5の回転で、環状部材18の凹凸19がパルスピッ
クアップ20の磁極片20bを通過し、この凹凸19で
コイル20cからの出力が変化し、凹凸に応じたパルス
信号が出力される。
【0017】従って、クランク軸5の回転に伴なうパル
ス信号が電子点火時期制御装置22に入力され、電子点
火時期制御装置22に備えられているマイクロコンピュ
ータでこのパルス信号に基づき、機関回転数を演算し吸
気管圧力等から運転状態に応じた点火時期を決定し、イ
グナイタ23に一次電流の遮断信号を送る。
【0018】なお、パルスピックアップ20を凹凸部1
9に対向させるのに通常は実線で示すようにパルスピッ
クアップ20を配置するものであるが、図1で仮想線で
示すようなパルスピックアップ20の配置でもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る多気筒内燃機関の点火信号
発生装置は、クランクウェブの外側面に等間隔の一部に
不規則な部分を有する凹凸部を多数形成し、この凹凸部
に対向する位置にパルスピックアップを設け、パルスピ
ックアップで点火時期を制御するパルス信号を得るよう
にしたから、クランク軸の回転で電子点火時期制御に最
適なパルス信号を得ることができ、正確な点火時期の制
御が可能になる。
【0020】また、クラッチ機構が並設されている側の
末端部のクランクウェブの外側面に凹凸部を形成し、該
凹凸部に対向する位置で且つ前記クラッチ機構と反対側
で前記クランクケースの上部側壁にパルスピックアップ
が設けられているので、クラッチ機構のケースカバーに
は無関係でパルスピックアップがクランクケースの上部
側壁に直接に容易に取付けられ得ると共に、クランク軸
の幅内に点火信号発生装置を納めることができクランク
軸幅の増大が防止され得る多気筒内燃機関の点火信号発
生装置となる。しかも、クラッチ機構への動力伝達ギヤ
等は、クランク軸の末端部のクランクウェブの点火信号
発生装置から離れたクランク軸の軸方向中間位置にある
ので、ギヤの噛合い摩耗等により発生する鉄粉が該点火
信号発生装置に付着することがなく、特にクランクケー
スの上部側壁に位置するパルスピックアップは常時清浄
に維持され、動力伝達によるクランク軸のたわみの影響
も末端部のクランクウェブには格別に及ばないことか
ら、凹凸部とパルスピックアップとの距離に変動を来す
ことがなく正確な点火信号が出せる多気筒内燃機関の点
火信号発生装置となる。
【0021】更に、パルスピックアップはクランクケー
ス側壁に取付けられるので、従来の発電装置のカバーに
パルスピックアップを取付けたものに比べ発電装置の外
径寸法のコンパクト化が図られ、エンジン幅が大きくな
ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多気筒内燃機関のクランクケース
の上ケースを外した状態を示す平面図である。
【図2】パルスピックアップと環状部材との配設状態を
示す一部断面図である。
【符号の説明】
1 クランクケース 2 クランクケースの上ケース 2a クランクケースの上ケースの側壁 5 クランク軸 7,7a クランクウェブ 14 クランクギヤ 15 クラッチギヤ 16 クラッチ機構 19 凹凸部 19a 不規則部 20 パルスピックアップ 22 電子点火時期制御装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多気筒内燃機関のクランク軸をクランク
    ケースに回動可能に軸支し、該クランク軸の軸方向中間
    位置のクランクウェブにクランクギヤを形成して該ギヤ
    をクラッチギヤと噛合わせ、該クラッチギヤを備えたク
    ラッチ機構を前記クランク軸の軸方向一端部側に向けて
    並設した多気筒内燃機関において、前記クラッチ機構が
    並設されている側の末端部のクランクウェブの外側面
    等間隔の一部に不規則な部分を有する凹凸部を多数形成
    し、該凹凸部に対向する位置で且つ前記クラッチ機構と
    反対側で前記クランクケースの上部側壁にパルスピック
    アップを設け、該パルスピックアップで電子点火時期制
    御装置に入力されるパレス信号を得るようにした多気筒
    内燃機関の点火信号発生装置。
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JPS5682508U (ja) * 1979-11-16 1981-07-03
JPS6226618Y2 (ja) * 1980-10-29 1987-07-08
JPS58124667U (ja) * 1982-02-16 1983-08-24 三菱電機株式会社 機関用点火時期検出装置
JPH076488B2 (ja) * 1984-09-18 1995-01-30 ヤマハ発動機株式会社 内燃機関の点火信号発生装置

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