JP2504636Y2 - 青果物の外観検査装置 - Google Patents
青果物の外観検査装置Info
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- JP2504636Y2 JP2504636Y2 JP1994015749U JP1574994U JP2504636Y2 JP 2504636 Y2 JP2504636 Y2 JP 2504636Y2 JP 1994015749 U JP1994015749 U JP 1994015749U JP 1574994 U JP1574994 U JP 1574994U JP 2504636 Y2 JP2504636 Y2 JP 2504636Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、搬送コンベア上で搬送
される青果物の外観(例えば、青果物の寸法,形状,
色,傷害の有無と大きさ,汚れ,模様等)を自動的に計
測検査する装置に関するものであり、特に青果物の選別
施設に用いて好適なものである。 【0002】 【従来の技術】従来、選別コンベア上で1個づつ相互に
離隔して搬送される青果物をセンサーカメラで撮像して
青果物の外観を計測検査し選別するものとしては、特開
昭57-198079 号公報、特開昭59-87081号公報等のものが
公知である。 【0003】これら従来公知のものは、被検査青果物の
外観に対する検査範囲(撮像範囲,検査面)を増やすべ
く2台のセンサーカメラを用い、夫々のセンサーカメラ
を青果物の計測検査すべき面に対向配置して各カメラで
対向する青果物の表面(上面と一側面、或は両側面)を
撮像し、夫々のカメラからの信号を処理して計測し、選
別するものである。 【0004】 【考案が解決しようとする課題】上記従来の公知のもの
にあっては、青果物の表面を撮像して検査するのに、2
台のセンサーカメラを用いたものであるにもかかわら
ず、その検査面(撮像範囲)は、青果物の上面と一側
面、或は両側面というように、単に二面でしかなく、全
表面のうちで検査できる面が限られ過ぎているという問
題があった。 【0005】特に、天産物であるが故に外観上極めて変
化に富む青果物等の検査では、その表面における検査面
を更に増やすことが選果場等から要望されている。この
ような要望を満たすためには、更に多くのセンサーカメ
ラを用いればよいことは容易に考えられるが、センサー
カメラの数を多くすれば、それに応じて装置が複雑にな
ると共にコストも高くなるという問題がある。 【0006】又、センサーカメラを2台ないし更に多く
用いれば、各センサーカメラの視野に対して照明条件を
一致させたり、各カメラの感度を一致させたりする調整
が不可欠で、これらの調整が容易でないという問題ばか
りでなく、各カメラをコンベアの搬送方向に関して同一
個所に取付けることが困難であるため、各カメラを1個
づつコンベアの搬送方向に関して位置を変えて取付ける
ことから、計測検査部のスペースが長くなるという問題
がある。 【0007】本考案は、上記問題点を解決し、センサー
カメラが1台であっても、3台のセンサーカメラを用い
たのと同等以上の効果を得ることができる青果物の外観
検査装置を提供することを目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために以下の技術的手段を講じたものである。す
なわち、本考案の青果物の外観検査装置にあっては、搬
送コンベア上で搬送される検査すべき青果物を照明する
照明装置と、該搬送コンベアの上方に配置され、該照明
された該青果物からの光により該青果物の表面の像がセ
ンサーに結像することによって該青果物の表面を撮像す
る単一のセンサーカメラと、該搬送コンベアの搬送方向
に直交する方向の両側に対称に配置された一対の反射手
段を有し、該青果物の上面からの光及び該反射手段から
反射された該青果物の両側面からの光を前記センサーに
導いて該センサーに該青果物の上面と両側面の三つの像
を個別に並べて結像させる光学系とを備え、前記照明装
置は多数の小型ランプを有し、該多数の小型ランプは、
前記撮像される青果物の表面を略均一に照明するように
前記一対の反射手段を間にして搬送方向の前後一対の位
置にそれぞれアーチ状に配置することで前記センサーカ
メラは該青果物の上面全体と両側面との三面を撮像する
構成としたものである。 【0009】 【作用】本考案では、単一のセンサーカメラのセンサー
に検査すべき青果物の上面と両側面との三つの像を個別
に並べて結像させてこのセンサーカメラで該青果物の上
面全体と両側面との三面を撮像することにより、検査す
べき一青果物についてその表面のうち上面全体と両側面
との三面を一画面に個別に並べて撮像し得る。従って、
1台のセンサーカメラにより青果物の上面全体と両側面
との三面を検査できる上に、センサーカメラを複数用い
た場合のように、各カメラの視野に対して照明条件を一
致させたり、各カメラの感度を一致させたりする調整を
必要とするということがないと共に、計測検査部のスペ
ースが長くなるということがなく、しかも装置の簡略化
及びそのコストの低減化が達成できて、これらの結果、
センサーカメラが1台であっても3台のセンサーカメラ
を用いたのと同等以上の効果を得ることができる。 【0010】 【実施例】以下、本考案の一実施例を示す図に基づいて
説明する。 【0011】1は搬送コンベア、2は検査すべき青果物
(図例では球塊状の青果物を示している。)、3はセン
サーカメラ、4は反射手段としてのミラー、5は照明装
置の小型ランプである。 【0012】搬送コンベア1は、第3図に拡大して示す
如く青果物2を一列で1個づつ前後に離隔してランダム
に搬送するものであり、第4図と第5図に示す如く所定
の間隔で多数平行させて設けることもできる。 【0013】該搬送コンベア1は、チェンコンベアやベ
ルトコンベア等特に制限されたコンベアでなくともよい
が、その搬送面11は光が殆ど反射しないように黒色無
光沢のものを用いる。 【0014】特に、搬送面11は、搬送コンベア1の上
方に設けられたセンサーカメラ3が搬送コンベア1上で
搬送される青果物2を撮像した際に、青果物2と搬送面
11とを区別できるような表面色であることが重要であ
る。 【0015】センサーカメラ3はセンサーとして固体撮
像素子301を用いたイメージセンサーカメラを用いる
が、カラーカメラかモノクロカメラか、及びリニアイメ
ージセンサかエリアイメージセンサかはいずれでもよ
い。尚、カラーリニアイメージセンサカメラを用いるの
がよく、図例ではこれを用いている。 【0016】該センサカメラ3は、搬送コンベア1の中
心線の上方に配置されており、その測定線31は搬送コ
ンベア1を横切る方向に向けて左右の視野を等しく振り
分ける如く設けられている。 【0017】ミラー4は、第1図と第3図から第5図と
に示す如く、搬送コンベア1の左右両側にそれぞれ1個
づつ一対配置されており、この一対のミラー4は、多数
の小型ランプ5によって照明された青果物2の両側面か
らの光を上方のセンサーカメラ3に向けて反射させ、セ
ンサーカメラ3のレンズ302を通してセンサーとして
の固体撮像素子301に導くように、ミラー4面をそれ
ぞれ傾けて左右対称に設けられている。 【0018】該ミラー4は、センサーカメラ3がエリア
イメージセンサーカメラである場合には、巾の広いもの
を必要とするが、センサーカメラ3が図例のようにリニ
アイメージセンサーカメラである場合には、巾の狭いも
のでよい。尚、これらいずれの場合でも、ミラー4の傾
斜面の長さは、青果物2の大きさから決められた長さに
する必要がある。 【0019】照明装置の多数の小型ランプ5は、第1図
から第5図に示す如く、搬送コンベア1上で搬送される
青果物2の略中心が測定線31上にあるとき、該測定線
31の前後において青果物2の表面に対して略等しい距
離から光を照射する如くアーチ状に配置されており、こ
の配置によって多数の小型ランプ5は球塊状の青果物2
の表面を略均一に照明する。 【0020】又、該多数の小型ランプ5は、第4図,第
5図に鎖線で示す如く、測定線31の前後の2個のボッ
クス51内にそれぞれ半数づつ納められている。 【0021】この多数の小型ランプ5と2個のボックス
51とで構成される照明装置の該ボックス51は、青果
物2に面する側と測定線31に面する側とには、小型ラ
ンプ5からの光を散乱光として透過するすりガラス材が
用いられ、他の面は光を透過しない材料が用いられてい
る。 【0022】上記照明装置により照明された青果物2の
上面からの光及び一対のミラー4から反射された該青果
物2の両側面からの光は単一のセンサーカメラ3のレン
ズ302を通ってセンサーとしての固体撮像素子301
に同時(光路長がやや異なるが、本考案では「同時」の
範疇)に導かれ、固体撮像素子301に青果物2の上面
と両側面との三つの像が個別に並んで結像するように光
学系が構成されている。このように、本考案の光学系
は、搬送コンベア1の左右両側に配置された一対のミラ
ー4とセンサーカメラ3のレンズ302とで構成される
ものである。 【0023】尚、センサーカメラ3の焦点深度について
は、固体撮像素子301に青果物2の上面と両側面との
三つの像が共に結像するのに適した焦点深度をもったセ
ンサーカメラが用いられている。 【0024】次ぎに、第6図から第8図に示す撮像要領
について説明する。 【0025】センサカメラ3のセンサーとしての撮像素
子301は、本実施例では、MOS型リニアセンサー、
又はCCD型リニアセンサーを用いており、A1 をリニ
アセンサーの第1の素子(画素)、C2 を最終端の素子
とし、A1 からA2 までの素子面を青果物2の右側面A
の撮像エリア、B1 からB2 までの素子面を青果物2の
平面B(上面)の撮像エリア、C1 からC2 までの素子
面を青果物2の左側面Cの撮像エリアとしており、セン
サーカメラ3は、A1 からC2 までの1走査毎に、上記
三つの撮像エリアそれぞれに個別に結像し並んだ三つの
像、すなわち右側面A,平面B,左側面Cの(部分)像
を撮り込み、搬送コンベア1の搬送面11が所定の単位
寸法進行する毎に発進されるスタートパルスにより、走
査を繰り返して検査すべき青果物2の平面B(上面)の
全体と左右両側面C,Aとの三面を撮像する。こうし
て、第8図に示す如く、検査すべき一青果物2について
その表面のうち右側面Aと平面B全体と左側面Cとの三
面を一画面に個別に並べて撮像することができて、1台
のセンサーカメラ3により青果物2の平面B全体と左右
両側面C,Aとの三面を検査することができるようにな
っている。 【0026】尚、撮像した画像の処理について簡単に説
明すると、青果物2の大きさについては、中央の平面B
の全体の像を用いて公知の技術で面積,直径その他測定
すべき項目について、演算処理し青果物2の面積,直径
寸法を算出する。 【0027】青果物2の高さについては右側面Aと左側
面Cの像から夫々演算処理してそれらの平均値から青果
物2の高さ寸法を算出する。 【0028】青果物2の表面状態(色・傷害の有無と大
きさ)については、例えば特開昭59-87081号公報に開示
された公知の技術等の技術を用いて、夫々の面A,B,
Cの像から、着色度,傷害の有無と大きさを算出する。 【0029】上記の如くして算出した結果を選別装置に
用いる場合には、算出した青果物2の大きさ(面積,直
径,高さ)を予め設定した階級規格値と比較し、着色
度,傷害の大きさも同様に予め設定した等級規格値と比
較して、夫々該当する等級、階級に格付けを行ない、こ
の格付け結果に基づいて青果物2を選別するようにすれ
ばよい。 【0030】 【考案の効果】本考案は、上記の如く、検査すべき青果
物を搬送する搬送コンベアの上方に単一のセンサーカメ
ラを配置すると共に、搬送コンベアの左右両側に一対の
反射手段を配置し、この単一のセンサーカメラのセンサ
ーに該青果物の上面からの光及び反射手段から反射され
た該青果物の両側面からの光を導き、該センサーに該青
果物の上面と両側面との三つの像を個別に並べて結像さ
せてこのセンサーカメラで該青果物の上面全体と両側面
との三面を撮像するものであるから、検査すべき一青果
物についてその表面のうち上面全体と両側面との三面を
一画面に個別に並べて撮像することができるので、1台
のセンサーカメラにより検査すべき青果物の上面全体と
両側面との三面を検査できる上に、センサーカメラを複
数用いた場合のように、各カメラの視野に対して照明条
件を一致させたり、各カメラの感度を一致させたりする
調整を必要とするということがないと共に、計測検査部
のスペースが長くなるということがなく、しかも装置の
簡略化及びそのコストの低減化が達成できて、これらの
結果、センサーカメラが1台であっても3台のセンサー
カメラを用いたのと同等以上の効果を得ることができ
る。 【0031】更に、本考案は、天産物であるため個々に
形状や表面の凹凸等が一定でない検査対象青果物を、多
数の小型ランプが、搬送コンベアの左右両側に対称に配
置さ れた一対の反射手段を間にして搬送方向の前後一対
の位置にそれぞれアーチ状に配置された照明装置により
照明するようにしたものであるから、青果物の外周部及
び凹凸部も略均一に照明されるので、1台のセンサーカ
メラに撮像される像がその青果物の形状や表面凹凸等を
確実に反映したものとなって青果物の外観検査に対する
信頼性が高く得られる。
される青果物の外観(例えば、青果物の寸法,形状,
色,傷害の有無と大きさ,汚れ,模様等)を自動的に計
測検査する装置に関するものであり、特に青果物の選別
施設に用いて好適なものである。 【0002】 【従来の技術】従来、選別コンベア上で1個づつ相互に
離隔して搬送される青果物をセンサーカメラで撮像して
青果物の外観を計測検査し選別するものとしては、特開
昭57-198079 号公報、特開昭59-87081号公報等のものが
公知である。 【0003】これら従来公知のものは、被検査青果物の
外観に対する検査範囲(撮像範囲,検査面)を増やすべ
く2台のセンサーカメラを用い、夫々のセンサーカメラ
を青果物の計測検査すべき面に対向配置して各カメラで
対向する青果物の表面(上面と一側面、或は両側面)を
撮像し、夫々のカメラからの信号を処理して計測し、選
別するものである。 【0004】 【考案が解決しようとする課題】上記従来の公知のもの
にあっては、青果物の表面を撮像して検査するのに、2
台のセンサーカメラを用いたものであるにもかかわら
ず、その検査面(撮像範囲)は、青果物の上面と一側
面、或は両側面というように、単に二面でしかなく、全
表面のうちで検査できる面が限られ過ぎているという問
題があった。 【0005】特に、天産物であるが故に外観上極めて変
化に富む青果物等の検査では、その表面における検査面
を更に増やすことが選果場等から要望されている。この
ような要望を満たすためには、更に多くのセンサーカメ
ラを用いればよいことは容易に考えられるが、センサー
カメラの数を多くすれば、それに応じて装置が複雑にな
ると共にコストも高くなるという問題がある。 【0006】又、センサーカメラを2台ないし更に多く
用いれば、各センサーカメラの視野に対して照明条件を
一致させたり、各カメラの感度を一致させたりする調整
が不可欠で、これらの調整が容易でないという問題ばか
りでなく、各カメラをコンベアの搬送方向に関して同一
個所に取付けることが困難であるため、各カメラを1個
づつコンベアの搬送方向に関して位置を変えて取付ける
ことから、計測検査部のスペースが長くなるという問題
がある。 【0007】本考案は、上記問題点を解決し、センサー
カメラが1台であっても、3台のセンサーカメラを用い
たのと同等以上の効果を得ることができる青果物の外観
検査装置を提供することを目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために以下の技術的手段を講じたものである。す
なわち、本考案の青果物の外観検査装置にあっては、搬
送コンベア上で搬送される検査すべき青果物を照明する
照明装置と、該搬送コンベアの上方に配置され、該照明
された該青果物からの光により該青果物の表面の像がセ
ンサーに結像することによって該青果物の表面を撮像す
る単一のセンサーカメラと、該搬送コンベアの搬送方向
に直交する方向の両側に対称に配置された一対の反射手
段を有し、該青果物の上面からの光及び該反射手段から
反射された該青果物の両側面からの光を前記センサーに
導いて該センサーに該青果物の上面と両側面の三つの像
を個別に並べて結像させる光学系とを備え、前記照明装
置は多数の小型ランプを有し、該多数の小型ランプは、
前記撮像される青果物の表面を略均一に照明するように
前記一対の反射手段を間にして搬送方向の前後一対の位
置にそれぞれアーチ状に配置することで前記センサーカ
メラは該青果物の上面全体と両側面との三面を撮像する
構成としたものである。 【0009】 【作用】本考案では、単一のセンサーカメラのセンサー
に検査すべき青果物の上面と両側面との三つの像を個別
に並べて結像させてこのセンサーカメラで該青果物の上
面全体と両側面との三面を撮像することにより、検査す
べき一青果物についてその表面のうち上面全体と両側面
との三面を一画面に個別に並べて撮像し得る。従って、
1台のセンサーカメラにより青果物の上面全体と両側面
との三面を検査できる上に、センサーカメラを複数用い
た場合のように、各カメラの視野に対して照明条件を一
致させたり、各カメラの感度を一致させたりする調整を
必要とするということがないと共に、計測検査部のスペ
ースが長くなるということがなく、しかも装置の簡略化
及びそのコストの低減化が達成できて、これらの結果、
センサーカメラが1台であっても3台のセンサーカメラ
を用いたのと同等以上の効果を得ることができる。 【0010】 【実施例】以下、本考案の一実施例を示す図に基づいて
説明する。 【0011】1は搬送コンベア、2は検査すべき青果物
(図例では球塊状の青果物を示している。)、3はセン
サーカメラ、4は反射手段としてのミラー、5は照明装
置の小型ランプである。 【0012】搬送コンベア1は、第3図に拡大して示す
如く青果物2を一列で1個づつ前後に離隔してランダム
に搬送するものであり、第4図と第5図に示す如く所定
の間隔で多数平行させて設けることもできる。 【0013】該搬送コンベア1は、チェンコンベアやベ
ルトコンベア等特に制限されたコンベアでなくともよい
が、その搬送面11は光が殆ど反射しないように黒色無
光沢のものを用いる。 【0014】特に、搬送面11は、搬送コンベア1の上
方に設けられたセンサーカメラ3が搬送コンベア1上で
搬送される青果物2を撮像した際に、青果物2と搬送面
11とを区別できるような表面色であることが重要であ
る。 【0015】センサーカメラ3はセンサーとして固体撮
像素子301を用いたイメージセンサーカメラを用いる
が、カラーカメラかモノクロカメラか、及びリニアイメ
ージセンサかエリアイメージセンサかはいずれでもよ
い。尚、カラーリニアイメージセンサカメラを用いるの
がよく、図例ではこれを用いている。 【0016】該センサカメラ3は、搬送コンベア1の中
心線の上方に配置されており、その測定線31は搬送コ
ンベア1を横切る方向に向けて左右の視野を等しく振り
分ける如く設けられている。 【0017】ミラー4は、第1図と第3図から第5図と
に示す如く、搬送コンベア1の左右両側にそれぞれ1個
づつ一対配置されており、この一対のミラー4は、多数
の小型ランプ5によって照明された青果物2の両側面か
らの光を上方のセンサーカメラ3に向けて反射させ、セ
ンサーカメラ3のレンズ302を通してセンサーとして
の固体撮像素子301に導くように、ミラー4面をそれ
ぞれ傾けて左右対称に設けられている。 【0018】該ミラー4は、センサーカメラ3がエリア
イメージセンサーカメラである場合には、巾の広いもの
を必要とするが、センサーカメラ3が図例のようにリニ
アイメージセンサーカメラである場合には、巾の狭いも
のでよい。尚、これらいずれの場合でも、ミラー4の傾
斜面の長さは、青果物2の大きさから決められた長さに
する必要がある。 【0019】照明装置の多数の小型ランプ5は、第1図
から第5図に示す如く、搬送コンベア1上で搬送される
青果物2の略中心が測定線31上にあるとき、該測定線
31の前後において青果物2の表面に対して略等しい距
離から光を照射する如くアーチ状に配置されており、こ
の配置によって多数の小型ランプ5は球塊状の青果物2
の表面を略均一に照明する。 【0020】又、該多数の小型ランプ5は、第4図,第
5図に鎖線で示す如く、測定線31の前後の2個のボッ
クス51内にそれぞれ半数づつ納められている。 【0021】この多数の小型ランプ5と2個のボックス
51とで構成される照明装置の該ボックス51は、青果
物2に面する側と測定線31に面する側とには、小型ラ
ンプ5からの光を散乱光として透過するすりガラス材が
用いられ、他の面は光を透過しない材料が用いられてい
る。 【0022】上記照明装置により照明された青果物2の
上面からの光及び一対のミラー4から反射された該青果
物2の両側面からの光は単一のセンサーカメラ3のレン
ズ302を通ってセンサーとしての固体撮像素子301
に同時(光路長がやや異なるが、本考案では「同時」の
範疇)に導かれ、固体撮像素子301に青果物2の上面
と両側面との三つの像が個別に並んで結像するように光
学系が構成されている。このように、本考案の光学系
は、搬送コンベア1の左右両側に配置された一対のミラ
ー4とセンサーカメラ3のレンズ302とで構成される
ものである。 【0023】尚、センサーカメラ3の焦点深度について
は、固体撮像素子301に青果物2の上面と両側面との
三つの像が共に結像するのに適した焦点深度をもったセ
ンサーカメラが用いられている。 【0024】次ぎに、第6図から第8図に示す撮像要領
について説明する。 【0025】センサカメラ3のセンサーとしての撮像素
子301は、本実施例では、MOS型リニアセンサー、
又はCCD型リニアセンサーを用いており、A1 をリニ
アセンサーの第1の素子(画素)、C2 を最終端の素子
とし、A1 からA2 までの素子面を青果物2の右側面A
の撮像エリア、B1 からB2 までの素子面を青果物2の
平面B(上面)の撮像エリア、C1 からC2 までの素子
面を青果物2の左側面Cの撮像エリアとしており、セン
サーカメラ3は、A1 からC2 までの1走査毎に、上記
三つの撮像エリアそれぞれに個別に結像し並んだ三つの
像、すなわち右側面A,平面B,左側面Cの(部分)像
を撮り込み、搬送コンベア1の搬送面11が所定の単位
寸法進行する毎に発進されるスタートパルスにより、走
査を繰り返して検査すべき青果物2の平面B(上面)の
全体と左右両側面C,Aとの三面を撮像する。こうし
て、第8図に示す如く、検査すべき一青果物2について
その表面のうち右側面Aと平面B全体と左側面Cとの三
面を一画面に個別に並べて撮像することができて、1台
のセンサーカメラ3により青果物2の平面B全体と左右
両側面C,Aとの三面を検査することができるようにな
っている。 【0026】尚、撮像した画像の処理について簡単に説
明すると、青果物2の大きさについては、中央の平面B
の全体の像を用いて公知の技術で面積,直径その他測定
すべき項目について、演算処理し青果物2の面積,直径
寸法を算出する。 【0027】青果物2の高さについては右側面Aと左側
面Cの像から夫々演算処理してそれらの平均値から青果
物2の高さ寸法を算出する。 【0028】青果物2の表面状態(色・傷害の有無と大
きさ)については、例えば特開昭59-87081号公報に開示
された公知の技術等の技術を用いて、夫々の面A,B,
Cの像から、着色度,傷害の有無と大きさを算出する。 【0029】上記の如くして算出した結果を選別装置に
用いる場合には、算出した青果物2の大きさ(面積,直
径,高さ)を予め設定した階級規格値と比較し、着色
度,傷害の大きさも同様に予め設定した等級規格値と比
較して、夫々該当する等級、階級に格付けを行ない、こ
の格付け結果に基づいて青果物2を選別するようにすれ
ばよい。 【0030】 【考案の効果】本考案は、上記の如く、検査すべき青果
物を搬送する搬送コンベアの上方に単一のセンサーカメ
ラを配置すると共に、搬送コンベアの左右両側に一対の
反射手段を配置し、この単一のセンサーカメラのセンサ
ーに該青果物の上面からの光及び反射手段から反射され
た該青果物の両側面からの光を導き、該センサーに該青
果物の上面と両側面との三つの像を個別に並べて結像さ
せてこのセンサーカメラで該青果物の上面全体と両側面
との三面を撮像するものであるから、検査すべき一青果
物についてその表面のうち上面全体と両側面との三面を
一画面に個別に並べて撮像することができるので、1台
のセンサーカメラにより検査すべき青果物の上面全体と
両側面との三面を検査できる上に、センサーカメラを複
数用いた場合のように、各カメラの視野に対して照明条
件を一致させたり、各カメラの感度を一致させたりする
調整を必要とするということがないと共に、計測検査部
のスペースが長くなるということがなく、しかも装置の
簡略化及びそのコストの低減化が達成できて、これらの
結果、センサーカメラが1台であっても3台のセンサー
カメラを用いたのと同等以上の効果を得ることができ
る。 【0031】更に、本考案は、天産物であるため個々に
形状や表面の凹凸等が一定でない検査対象青果物を、多
数の小型ランプが、搬送コンベアの左右両側に対称に配
置さ れた一対の反射手段を間にして搬送方向の前後一対
の位置にそれぞれアーチ状に配置された照明装置により
照明するようにしたものであるから、青果物の外周部及
び凹凸部も略均一に照明されるので、1台のセンサーカ
メラに撮像される像がその青果物の形状や表面凹凸等を
確実に反映したものとなって青果物の外観検査に対する
信頼性が高く得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例を示す要部断面説明図、
【図2】 同実施例の要部側面説明図、
【図3】 同実施例の要部斜視図、
【図4】 同実施例のコンベア装置断面図、
【図5】 同実施例の要部平面図、
【図6】 同実施例の撮像要領説明図、
【図7】 同実施例のセンサとしての固体撮像素子の撮
像エリア説明図、 【図8】 同実施例の三つの面の撮像状態を示す図であ
る。 【符号の説明】 1…搬送コンベア 11…搬送面 2…青果物 3…センサーカメラ 31…測定線 301…センサーとしての固体撮像素子 302…レンズ 4…反射手段としてのミラー 5…照明装置の小型ランプ 51…照明装置のボックス A1 ,A2 …右側面の撮像エリア素子(画素)の始端と
終端 B1 ,B2 …平面(上面)の撮像エリア素子(画素)の
始端と終端 C1 ,C2 …左側面の撮像エリア素子(画素)の始端と
終端
像エリア説明図、 【図8】 同実施例の三つの面の撮像状態を示す図であ
る。 【符号の説明】 1…搬送コンベア 11…搬送面 2…青果物 3…センサーカメラ 31…測定線 301…センサーとしての固体撮像素子 302…レンズ 4…反射手段としてのミラー 5…照明装置の小型ランプ 51…照明装置のボックス A1 ,A2 …右側面の撮像エリア素子(画素)の始端と
終端 B1 ,B2 …平面(上面)の撮像エリア素子(画素)の
始端と終端 C1 ,C2 …左側面の撮像エリア素子(画素)の始端と
終端
Claims (1)
- (57)【実用新案登録請求の範囲】 【1】 搬送コンベア上で搬送される検査すべき青果物
を照明する照明装置と、該搬送コンベアの上方に配置さ
れ、該照明された該青果物からの光により該青果物の表
面の像がセンサーに結像することによって該青果物の表
面を撮像する単一のセンサーカメラと、該搬送コンベア
の搬送方向に直交する方向の両側に対称に配置された一
対の反射手段を有し、該青果物の上面からの光及び該反
射手段から反射された該青果物の両側面からの光を前記
センサーに導いて該センサーに該青果物の上面と両側面
の三つの像を個別に並べて結像させる光学系とを備え、
前記照明装置は多数の小型ランプを有し、該多数の小型
ランプは、前記撮像される青果物の表面を略均一に照明
するように前記一対の反射手段を間にして搬送方向の前
後一対の位置にそれぞれアーチ状に配置されていること
を特徴とする青果物の外観検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994015749U JP2504636Y2 (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | 青果物の外観検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994015749U JP2504636Y2 (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | 青果物の外観検査装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0743779U JPH0743779U (ja) | 1995-09-12 |
JP2504636Y2 true JP2504636Y2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=11897425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994015749U Expired - Lifetime JP2504636Y2 (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | 青果物の外観検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2504636Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015078958A (ja) * | 2013-10-18 | 2015-04-23 | リコーエレメックス株式会社 | 撮像装置および検査装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023199729A1 (ja) * | 2022-04-14 | 2023-10-19 | 株式会社Nttドコモ | 画像認識装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5662508U (ja) * | 1979-10-22 | 1981-05-27 | ||
DE3111194C2 (de) * | 1981-03-21 | 1984-01-05 | Fa. Hermann Heye, 3063 Obernkirchen | Verfahren und Vorrichtung zur Feststellung von Fehlern von Glasgegenständen |
JPS5927876U (ja) * | 1982-08-12 | 1984-02-21 | 井関農機株式会社 | 選果機における形状の検出装置 |
JPS6151976U (ja) * | 1984-09-12 | 1986-04-08 |
-
1994
- 1994-12-21 JP JP1994015749U patent/JP2504636Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015078958A (ja) * | 2013-10-18 | 2015-04-23 | リコーエレメックス株式会社 | 撮像装置および検査装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0743779U (ja) | 1995-09-12 |
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