JP2504592Y2

JP2504592Y2 - 空気調和装置の据付板

Info

Publication number: JP2504592Y2
Application number: JP1989147154U
Authority: JP
Inventors: 一樹鈴木; 忠田中
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1989-12-22
Filing date: 1989-12-22
Publication date: 1996-07-10
Anticipated expiration: 2004-12-22
Also published as: JPH0387127U

Description

【考案の詳細な説明】［考案の目的］（産業上の利用分野）本考案は空気調和装置の室内ユニットを据付ける据付
板に関する。

（従来の技術）従来、第２図、第３図に示すように空気調和装置の室
内ユニットの据付けは空気調和装置の室内ユニット本体
20を壁にネジ等で取り付けた据付板1dの引掛部３に引っ
掛けて固定している。この据付けにあたっては、室内ユ
ニット本体20が据付板1dに引っ掛けるとき、天井、壁等
に当たって引掛部３に引っ掛けられなかったり、配管穴
のスペースがとれないことがあるため、付属の据付説明
書等を見ながら据付け工事を行うが、据付板1dに何の表
示もないため、いちいち室内ユニットの外形や配管穴の
位置を据付説明書から読取り、据付板1dからメジャー、
定規、スケール等で測定しなければ据付けられなかっ
た。

このような欠点を解決するものとして第４図に示すよ
うな据付板1c表面に外形8,配管穴９の位置の方向を示す
矢印11を形成するとともにその近傍に寸法を記載させた
ものが、例えば実開昭60-96520号公報に示されている。

しかし、第４図に示すような据付板1cの場合、外形８
までの寸法と方向はわかったとしても、測定するにあた
っては必ず目盛りのあるスケール等で必要とする寸法を
逐次スケール等から９を読み取らなければならなかっ
た。

そこで、第５図に示すように据付板1b表面に表示する
矢印12を外形または配管穴までの寸法，距離に相当する
長さに形成させたものが、例えば実開昭63-75716号公報
に示されている。

この据付板1bによれば、矢印12が外形８または配管穴
９までの寸法，距離に相当する長さに形成されているの
で、目盛りのあるスケール等は必要とせず、長さの取れ
るもので矢印12と同じ長さを取ることにより、据付ける
ことが可能である。

しかし、この据付板1bの場合、室内ユニットの外形８
までの寸法や配管穴９までの距離が長いと、矢印12が複
雑に重なり合い測定することが困難になるという欠点が
あった。

（考案が解決しようとする課題）以上のように、従来の空気調和装置の据付板において
は、外形や配管穴までの方向と距離がわかってもスケー
ル等を必要としたり、外形や配管穴までの方向と距離に
矢印を形成させても、矢印が長くなると重なり合って複
雑になることがあり、据付け工事において不都合な点が
あった。

本考案はこのような欠点を解決し、スケール等が不要
で且つ、外形や配管穴の位置関係の測りやすい空気調和
装置の据付板を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）上記目的を解決するために、本考案では室内ユニット
の外形，配管穴の位置等の方向と距離を表示させるとと
もに、据付板表面に任意の寸法，距離に対応する表示を
備えたスケールを形成させた空気調和装置の据付板であ
る。

（作用）このように構成されたものにおいては、室内ユニット
を壁面に取り付けるにあたって、据付板表面に表示され
ている外形や配管穴までの寸法またはそれに対応する表
示を読取り、据付板に形成されるスケールにドライバー
等の寸法の取れるものを合わせて任意の寸法を測り、表
示起点から矢印の方向に寸法を取ることにより、室内ユ
ニットの外形や配管穴の位置関係を確認することができ
る。

（実施例）以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。

第１図は本考案に係る空気調和装置の据付板を示して
おり、据付板1aは上端部と下端部の左右に室内ユニット
本体を引掛ける引掛部3A,3Bを設け、据付外形線６に沿
ってネジ、ボルト等で固定するための固定用穴７を設け
ている。

また、据付板1a表面には室内ユニットの外形８までの
寸法と測定基準となる基準線を示し、外形８の位置を一
定の長さの矢印で示した表示部４と、表示部４と同様に
配管穴９までの寸法と基準を示し、配管穴９の位置を一
定の長さの矢印で示した表示部５と、任意の目盛寸法を
示したスケール２が表示あるいは刻印されている。

さらに、据付板1aには固定用穴10Aを所定間隔毎に複
数個設けて、様々な壁面の条件に対しても据付板1aがネ
ジ、ボルトで固定できるようになっている。

このような構成する空気調和装置の据付板を用いて室
内ユニットを据え付ける場合について説明する。

まず、据付板1aを壁面に沿って合わせて据え付けるの
に適当と思われる位置にネジ等で簡単に仮取めをする。
そして、ドライバー、モンキスパナ等、長さをスケール
２から測れるような棒状のものにより、それぞれの表示
部4,5に表示されている上下左右の外形８までの長さを
測る。

そして、スケールから測った任意の寸法が外形８の場
合は「この線からエアコンの外形８まで100mm（150m
m）」と表示され基準線が示されているので、その線よ
り測定し室内ユニットが天井に当たるかどうか、天井か
らの距離が適当であるかどうかを判断する。。

一方、任意の寸法が配管穴９の場合には、「配管穴９
の中心は据付板１の端より45mm」と表示されているの
で、据付板1aの端より水平方向に測定し、配管穴９の位
置が取れるか、その位置が建屋の外壁面と内壁面におい
て適当であるかどうかを判断する。

このようにして、スケール、定規等を使用することな
く測定し、室内ユニットの外形８と建屋の天井、および
配管穴９と外壁面、内壁面との位置関係を確認して据付
板1aを据え付け、室内ユニットを引掛部3A,3Bに引っ掛
けることにより、室内ユニットを最も適当な位置に設置
することができる。

なお、スケール２には最も必要とする寸法を数字、記
号等で表示しておくのが適当であり、このようにすれ
ば、スケール、定規等を使用する場合でも据付板1aのス
ケールの表示を取るだけでよく、いちいちスケール、定
規等から任意の寸法を目盛りから読み取る必要がない。

（考案の効果）以上のように、本考案の空気調和装置の据付板によれ
ば、据付板にスケールを形成させているので、スケー
ル、定規等を使用することなく測定し、据付板の位置決
めができる。

また、スケールに表示部で表示された距離を表示させ
ているので、スケールから必要な寸法を取ることが容易
であり、据付工事の簡素化が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る空気調和装置の据付板の正面図、
第２図、第３図は従来の空気調和装置の室内ユニットと
据付板の斜視図、第４図、第５図は従来の空気調和装置
の据付板の正面図である。１……据付板、２……スケール 3a,3b……引掛部、4a,4b……表示部５……引掛部、６……据付板外形線８……室内ユニット外形、９……配管穴

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】壁面に固定設置し室内ユニットを据付ける
空気調和装置の据付板において、据付板表面に室内ユニ
ットの外形，配管穴の位置等の方向と距離を表示する表
示部を設けると共に、この表示部に表示された距離に対
応する表示を備えたスケールを形成したことを特徴とす
る空気調和装置の据付板。