JP2504096Y2 - エンジンのミッションオイル用温度センサ - Google Patents

エンジンのミッションオイル用温度センサ

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JP2504096Y2
JP2504096Y2 JP1989128791U JP12879189U JP2504096Y2 JP 2504096 Y2 JP2504096 Y2 JP 2504096Y2 JP 1989128791 U JP1989128791 U JP 1989128791U JP 12879189 U JP12879189 U JP 12879189U JP 2504096 Y2 JP2504096 Y2 JP 2504096Y2
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temperature
temperature sensor
mission oil
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吉之 小野
実 佐藤
智 白木
信之 三木
真 沼田
茂 坂野
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  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンのミッションオイルの温度を測定
する温度センサに関する。
(従来の技術) この種の温度センサの従来例を第3図を参照して説明
する。
同図に示す温度センサ1は、有底筒状からなる金属ケ
ース2と、この金属ケース2の内部から開口端部の外周
面2aにかけて充填成型されたポリブチレンテレフタレー
ト(PBT)や66ナイロン等からなる充填材3と、この充
填材3内に埋設されたNTCサーミスタ素子4とを備えた
ものである。尚、同図中6はサーミスタ素子4から導出
されたリード線、5はリード線6に導通接続された被覆
電線である。
(考案が解決しようとする課題) ところで前記温度センサ1は、エンジンのミッション
ルーム(図示しない)内に取り付けられて、ミッション
オイルの温度を測定する場合等に用いられる。従って、
常にミッションオイルに晒されるばかりでなく、160℃
以上の高温に長期間耐えるものでなければならない。
ところが、前記ポリブチレンテレフタレート(PBT)
や66ナイロン等は長期耐熱温度とともに熱変形温度が低
く、長期間に亘り160℃以上のミッションオイルに晒さ
れると劣化してしまう。さらに該ミッションオイル中に
含まれるイオウ(S)や塩素(Cl)成分のために変色や
強度の低下が促進され、金属ケース2との接合部分にク
ラックが発生したり、さらには充填材3自体が金属ケー
ス2から脱落するという、充填材3自体の劣化に基づく
問題があった。
そこで本考案は、イオウや塩素成分を含む高温溶液中
であっても長期間に亘り劣化の少ないエンジンのミッシ
ョンオイル用温度センサの提供を目的とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案の構成は、有底筒状
ケースの内部から開口端部の外周面特定領域を被覆する
ように充填成型された充填材と、この充填材内に埋設さ
れた温度検出素子とを備えた温度センサにおいて、前記
充填材を、熱変形温度がほぼ250℃以上で、かつ、長期
耐熱温度がほぼ160℃以上である耐熱ポリマー樹脂ある
いはポリフェニレンスルフィド樹脂としたことを特徴と
するものである。
(作用) 上記構成を備えた本考案の作用について説明する。
充填材を熱変形温度がほぼ250℃以上で、かつ長期耐
熱温度がほぼ160℃以上である耐熱ポリマー樹脂あるい
はポリフェニレンスルフィド樹脂とし、しかも、このよ
うな充填材を有底筒状ケースの内面から開口部に亘り、
外周面特定領域を被覆するようにしたので、筒状ケース
との接合部分にクラックが発生したり、筒状ケースから
の脱落を防止することができる。
(実施例) 以下、本考案について図面を参照して説明する。
第1図(a)は一実施例としての温度センサの正面
図、同図(b)は同図(a)に示す温度センサの側面
図、同図(c)は同図(a)に示すA−A断面図、第2
図は耐熱ポリマー樹脂の熱変形温度と長期耐熱温度との
関係を示す関係図である。
第1図(a)乃至(c)に示す温度センサ10は、保護
層に被覆された温度検出素子としてのNTCサーミスタ素
子12と、このNTCサーミスタ素子12に一端部をそれぞれ
導通接続されたリード線13,13と、このリード線13,13の
他端部に芯線14,14の一端部を導通接続された被覆電線1
5,15と、NTCサーミスタ素子12,リード線13,13及び被覆
電線15,15の一部を収納する円筒状の内側収納部材17
と、この内側収納部材17を内部に嵌入され、これを支持
する金属製の筒状ケース18と、前記内側収納部材17内に
充填される充填材16と、前記筒状ケース18を図示しない
エンジンのミッションルーム内に取り付けるための取付
具19とを備えている。
このうちNTCサーミスタ素子12,リード線13,13及び被
覆電線15,15の一部は内側収納部材17に充填される充填
材16内に埋設されている。尚、図中20は被覆電線15,15
の芯線14,14とリード線13,13の他端部とをかしめること
で導通接続させるかしめ部材、21は前記内側収納部材17
に挿入され、サーミスタ素子12の内側収納部材17内での
収納位置を規制する板状の規制部材である。
前記充填材16は、前述したように内側収納部材17内に
充填されるとともに、該内側収納部材17が金属ケース18
内に嵌入された状態で、この金属ケース18の開口端部18
a側の外周面18Cの一定領域を被覆するように充填成型さ
れている。この充填材16は、熱変形温度がほぼ250℃以
上で、かつ、長期耐熱温度がほぼ160℃以上である耐熱
ポリマー樹脂としている。特に、本実施例では第2図に
示すグラスファイバーを40%含有させたポリフェニレン
スルフィド樹脂(PPS)としている。
上記構成を備えた温度センサ10であれば、熱変形温度
がほぼ250℃以上で、かつ、長期耐熱温度がほぼ160℃以
上である、グラスファイバーを40%含有させたポリフェ
ニレンスルフィド樹脂(PPS)から充填材16を構成して
いるので、高温溶液中であっても長期間に亘り劣化が少
ない。従って、たとえ長期間に亘り160℃以上のミッシ
ョンオイルに晒されたとしても、該ミッションオイル中
に含まれるイオウ(S)や塩素(Cl)成分のために変色
や強度の低下を生じることもない。また、このような充
填材を有底筒状ケース18の内面から開口端外周面特定領
域を被覆するように充填したので筒状ケース18との接合
部分にクラックが発生したり、さらには充填材16自体の
筒状ケース18からの脱落を防止することができる。
ところで、前記グラスファイバーを40%含有させたポ
リフェニレンスルフィド樹脂(PPS)を用いた温度セン
サを165℃のミッションオイル中に放置する実験を行っ
た結果、1000時間経過しても抵抗変化率が1%以下で、
しかも充填材16にクラックの発生や筒状ケース18からの
脱落がないことが確認されている。
尚、本考案は前記一実施例に限定されるものではな
く、その要旨の範囲内において様々に変形実施が可能で
ある。例えば、耐熱ポリマー樹脂としては前述したポリ
フェニレンスルフィド樹脂(PPS)ばかりでなく、第2
図に示すようなポリアミドイミド,グラスファイバーを
含有させたポリエチレンエチルエチレンケトン(PEEK/G
F),全芳香族ポリイミド,全芳香族ポリエステル,ポ
リアミノビスマレイミド等であってもよい。すなわち熱
変形温度がほぼ250℃以上で、かつ長期耐熱温度がほぼ1
60℃以上である耐熱ポリマー樹脂であればよい。この場
合にも前記実施例と同様の効果を得ることができる。
[考案の効果] 以上詳述した本考案によれば、イオウや塩素成分を含
む高温溶液中であっても長期間に亘り劣化の少ないエン
ジンのミッションオイル用温度センサの提供ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は一実施例としての温度センサの正面図、
同図(b)は同図(a)に示す温度センサの側面図、同
図(c)は同図(a)に示すA−A断面図、第2図は各
種耐熱ポリマー樹脂の熱変形温度と長期耐熱温度との関
係を示す関係図、第3図は従来の温度センサの断面図で
ある。 12……温度検出素子(サーミスタ素子)、16……充填
材、18……筒状ケース。
フロントページの続き (72)考案者 三木 信之 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (72)考案者 沼田 真 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (72)考案者 坂野 茂 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−106684(JP,A) 実開 昭58−93838(JP,U) 実開 昭57−55902(JP,U) 実開 昭55−161232(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】有底筒状ケースの内部から開口端部の外周
    面特定領域を被覆するように充填成型された充填材と、
    この充填材内に埋設された温度検出素子とを備えた温度
    センサにおいて、前記充填材を、熱変形温度がほぼ250
    ℃以上で、かつ、長期耐熱温度がほぼ160℃以上である
    耐熱ポリマー樹脂あるいはポリフェニレンスルフィド樹
    脂としたことを特徴とするエンジンのミッションオイル
    用温度センサ。
JP1989128791U 1989-11-02 1989-11-02 エンジンのミッションオイル用温度センサ Expired - Lifetime JP2504096Y2 (ja)

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JPH0368028U JPH0368028U (ja) 1991-07-03
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53106684A (en) * 1977-03-02 1978-09-16 Hitachi Ltd Thermo-sensing element
JPS5893838U (ja) * 1981-12-19 1983-06-25 株式会社クラベ 温度センサ−

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JPH0368028U (ja) 1991-07-03

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