JP2504064Y2 - 管継手 - Google Patents
管継手Info
- Publication number
- JP2504064Y2 JP2504064Y2 JP1517293U JP1517293U JP2504064Y2 JP 2504064 Y2 JP2504064 Y2 JP 2504064Y2 JP 1517293 U JP1517293 U JP 1517293U JP 1517293 U JP1517293 U JP 1517293U JP 2504064 Y2 JP2504064 Y2 JP 2504064Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sleeve
- pipe
- steel pipe
- synthetic resin
- adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、地中線用のケーシング
パイプ、特に、鋼管製ケーシングパイプの接続に使用す
る管継手に関するものである。
パイプ、特に、鋼管製ケーシングパイプの接続に使用す
る管継手に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、地中線用の鋼管製ケーシングパイ
プの接続には、両側にねじが切ってあり、この両側に袋
状のナットが螺着された鋼管製の管継手が一般に使用さ
れている。
プの接続には、両側にねじが切ってあり、この両側に袋
状のナットが螺着された鋼管製の管継手が一般に使用さ
れている。
【０００３】
【考案が解決しようとする問題点】従来地中線用のケー
シングパイプを接続する管継手において、管の抜け出し
或は水密性、耐食性等の接続部の安全性が損なわれると
配管全体の寿命を短くするものであるから、接続部の安
全性が確実に確保されていなければならない。また、こ
れに加えて、多数の管を接続することから、管継手は取
扱が容易で配管作業における能率的な施行性が要求さ
れ、更に、配管費用の節減のためにも、管継手自体の価
格が廉価でなければならない。
シングパイプを接続する管継手において、管の抜け出し
或は水密性、耐食性等の接続部の安全性が損なわれると
配管全体の寿命を短くするものであるから、接続部の安
全性が確実に確保されていなければならない。また、こ
れに加えて、多数の管を接続することから、管継手は取
扱が容易で配管作業における能率的な施行性が要求さ
れ、更に、配管費用の節減のためにも、管継手自体の価
格が廉価でなければならない。
【０００４】しかしながら、従来の技術で述べたこの種
従来鋼管製の管継手は、接続部の安全性は確保されてい
るとしても、鋼管の接続に際し、胴締め作業が必要であ
り、この胴締め作業は、レンチ等の種々の器具を使用し
て行われ、多数の管の接続が必要な配管作業に多くの時
間を要する等の施行性が悪いばかりでなくこのような構
造の従来鋼管製の継手は構造複雑で高価なものであるこ
とも加えて、多くの継手を使用する配管は費用が嵩む等
の問題点があった。
従来鋼管製の管継手は、接続部の安全性は確保されてい
るとしても、鋼管の接続に際し、胴締め作業が必要であ
り、この胴締め作業は、レンチ等の種々の器具を使用し
て行われ、多数の管の接続が必要な配管作業に多くの時
間を要する等の施行性が悪いばかりでなくこのような構
造の従来鋼管製の継手は構造複雑で高価なものであるこ
とも加えて、多くの継手を使用する配管は費用が嵩む等
の問題点があった。
【０００５】本考案は、従来の技術で述べた上記の点に
鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、合成樹脂製のスリーブの外周面に接着剤を塗着して
鋼管をプレス成形により圧縮接着して外面鋼管と内面合
成樹脂製のスリーブの積層体を形成することにより、構
造簡単で容易に製造することができ、スリーブの内周面
に接着剤を塗布した後に接続管を単に挿入するだけで済
み、配管作業が容易であるばかりでなく管の抜け脱阻止
力に富み、良好な水蜜性、耐食性等を備えた接続部の安
全性を確実に確保でき、しかも配管費用も節減し得る新
規な管継手を提供するものである。
鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、合成樹脂製のスリーブの外周面に接着剤を塗着して
鋼管をプレス成形により圧縮接着して外面鋼管と内面合
成樹脂製のスリーブの積層体を形成することにより、構
造簡単で容易に製造することができ、スリーブの内周面
に接着剤を塗布した後に接続管を単に挿入するだけで済
み、配管作業が容易であるばかりでなく管の抜け脱阻止
力に富み、良好な水蜜性、耐食性等を備えた接続部の安
全性を確実に確保でき、しかも配管費用も節減し得る新
規な管継手を提供するものである。
【０００６】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本考案の管継手において、合成樹脂からなり内周
面に複数の周方向の環状溝を周設したスリーブの外周面
に鋼管を積層してなる管継手において、外周面に接着剤
を塗着した前記スリーブの外周面にプレス成形により圧
縮接着した鋼管を有する外面鋼管と内面合成樹脂スリー
ブとの積層体に形成され、前記スリーブの内面には中央
当て止めを境にする両側にそれぞれの受け口へ拡径にす
るテーパーを設け、このテーパーは１／２５として前記
スリーブに挿入される管の挿入先端が接続に十分な挿入
距離を有すると共に当て止めから稍々手前の前記テーパ
ーの円周上位置で係止するように構成する。
めに、本考案の管継手において、合成樹脂からなり内周
面に複数の周方向の環状溝を周設したスリーブの外周面
に鋼管を積層してなる管継手において、外周面に接着剤
を塗着した前記スリーブの外周面にプレス成形により圧
縮接着した鋼管を有する外面鋼管と内面合成樹脂スリー
ブとの積層体に形成され、前記スリーブの内面には中央
当て止めを境にする両側にそれぞれの受け口へ拡径にす
るテーパーを設け、このテーパーは１／２５として前記
スリーブに挿入される管の挿入先端が接続に十分な挿入
距離を有すると共に当て止めから稍々手前の前記テーパ
ーの円周上位置で係止するように構成する。
【０００７】 前記合成樹脂製スリーブは、硬質塩化ビニ
ルからなるのが好ましい。
ルからなるのが好ましい。
【０００８】 前記接着剤は、エボキシ樹脂接着剤を使用
するのが好ましい。
するのが好ましい。
【０００９ 】
【作用】管継手と管の接続は、特別な器具や技能を必要
とすることなく、管端部を管継手に挿入するだけで、ス
リーブ内面に塗着された接着剤により常温のもとで確実
に接着接続し、配管作業は、極めて容易に行なうことが
でき、多数の接続において短時間で確実にかつ廉価に行
える。また、合成樹脂製スリーブはエポキシ樹脂接着剤
と鋼管との接着力効果を増大させ管端の接着精度が良
く、しかも、条溝に埋め込み固化した接着剤は管の抜脱
阻止力を増大する。更に、前記スリーブの内周に設けた
テーパーは、スリーブに挿入された管の挿入先端が接続
に十分な挿入距離を有して当て止めに至る前の前記テー
パーの任意の円周上位置で係止するので、管の挿入先端
の周縁とスリーブの内周面とが密接に接着されて止水作
用が得られ、この止水作用と接着剤により水密性が良好
に保持される。合成樹脂製スリーブと合成樹脂接着剤は
耐食性も優れるので配管全体の寿命を半永久的にする。
更に、管継手の構造が簡単で製造も容易であることか
ら、製造価格も廉価に提供し、その結果として、多数の
管の接続を必要とする配管費用を節減することができ
る。
とすることなく、管端部を管継手に挿入するだけで、ス
リーブ内面に塗着された接着剤により常温のもとで確実
に接着接続し、配管作業は、極めて容易に行なうことが
でき、多数の接続において短時間で確実にかつ廉価に行
える。また、合成樹脂製スリーブはエポキシ樹脂接着剤
と鋼管との接着力効果を増大させ管端の接着精度が良
く、しかも、条溝に埋め込み固化した接着剤は管の抜脱
阻止力を増大する。更に、前記スリーブの内周に設けた
テーパーは、スリーブに挿入された管の挿入先端が接続
に十分な挿入距離を有して当て止めに至る前の前記テー
パーの任意の円周上位置で係止するので、管の挿入先端
の周縁とスリーブの内周面とが密接に接着されて止水作
用が得られ、この止水作用と接着剤により水密性が良好
に保持される。合成樹脂製スリーブと合成樹脂接着剤は
耐食性も優れるので配管全体の寿命を半永久的にする。
更に、管継手の構造が簡単で製造も容易であることか
ら、製造価格も廉価に提供し、その結果として、多数の
管の接続を必要とする配管費用を節減することができ
る。
【００１０】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図１に示すように、管継手Ａは、外面を亜鉛メッキした
所定長さの鋼管１と、前記鋼管１と同じ長さに截断した
合成樹脂からなるスリーブ２を形成し、このスリーブ２
の表周面に接着剤３を塗着し、プレス成形により接着剤
３を塗着した前記スリーブ２の外周面に前記鋼管１を圧
縮して両者を密着させて外面鋼管１と内面合成樹脂製ス
リーブ２との積層体を形成し、前記スリーブ２の内周面
中央に当て止め４を設け、この当て止め４を境にする両
側の内周面５，５’にはそれぞれ両側の受け口６，６’
へ拡径となるようにテーパーを切削形成すると共にこれ
らの内周面５，５’に複数の周方向の環状溝７，７’を
切削することにより形成する。
図１に示すように、管継手Ａは、外面を亜鉛メッキした
所定長さの鋼管１と、前記鋼管１と同じ長さに截断した
合成樹脂からなるスリーブ２を形成し、このスリーブ２
の表周面に接着剤３を塗着し、プレス成形により接着剤
３を塗着した前記スリーブ２の外周面に前記鋼管１を圧
縮して両者を密着させて外面鋼管１と内面合成樹脂製ス
リーブ２との積層体を形成し、前記スリーブ２の内周面
中央に当て止め４を設け、この当て止め４を境にする両
側の内周面５，５’にはそれぞれ両側の受け口６，６’
へ拡径となるようにテーパーを切削形成すると共にこれ
らの内周面５，５’に複数の周方向の環状溝７，７’を
切削することにより形成する。
【００１１】 前記管継手Ａを使用した配管作業は、図２
に示すように、前記スリーブ２の内周面の環状溝７，
７’に擦り込むようにして接着剤８を塗着し、管９の端
部をそれぞれの受け口６若しくは６’へ挿入する。前記
スリーブ２の内周に設けたテーパーは、スリーブ２に挿
入された管９の挿入先端が接続に十分な挿入距離を確保
して前記当て止め４に至る前の前記テーパーの任意の円
周上位置で係止し、接着剤８の固化により接着接続す
る。固化した接着剤８は、環状溝７，７’に食い込み、
そして管９の端部を強固に接着することができる。
に示すように、前記スリーブ２の内周面の環状溝７，
７’に擦り込むようにして接着剤８を塗着し、管９の端
部をそれぞれの受け口６若しくは６’へ挿入する。前記
スリーブ２の内周に設けたテーパーは、スリーブ２に挿
入された管９の挿入先端が接続に十分な挿入距離を確保
して前記当て止め４に至る前の前記テーパーの任意の円
周上位置で係止し、接着剤８の固化により接着接続す
る。固化した接着剤８は、環状溝７，７’に食い込み、
そして管９の端部を強固に接着することができる。
【００１２】 前記スリーブ２のテーパーは１／２５にす
るのが好ましく、前記管９の外径に誤差があっても、管
９の挿入先端は、接続に十分な挿入距離を確保して前記
スリーブ２のテーパー内周面の任意の円周上に係止する
ことができる。しかし、管９の外径のマイナス誤差が大
きいために、前記管継手Ａのスリーブ２の内周に係止で
きないとき、前記当て止め４に突き当たるまで挿入され
てこの当て止め４に係止されるが、接着剤の使用量が多
少大目になるだけで、接続効果が減退することはない。
るのが好ましく、前記管９の外径に誤差があっても、管
９の挿入先端は、接続に十分な挿入距離を確保して前記
スリーブ２のテーパー内周面の任意の円周上に係止する
ことができる。しかし、管９の外径のマイナス誤差が大
きいために、前記管継手Ａのスリーブ２の内周に係止で
きないとき、前記当て止め４に突き当たるまで挿入され
てこの当て止め４に係止されるが、接着剤の使用量が多
少大目になるだけで、接続効果が減退することはない。
【００１３】 前記管継手Ａは、前記管９との接着状態に
おいて、引っ張り、荷重、及び水密性は従来管継手と同
等の能力を備えている試験と結果を得ることができた。
おいて、引っ張り、荷重、及び水密性は従来管継手と同
等の能力を備えている試験と結果を得ることができた。
【００１４】 前記合成樹脂製スリーブ２はポリビニル樹
脂から形成するのが好ましく、また、鋼管１とスリーブ
２との接着、及びスリーブ２と管９との接着には、金属
の接着に優れたエポキシ樹脂接着剤を用いるのが好まし
い。
脂から形成するのが好ましく、また、鋼管１とスリーブ
２との接着、及びスリーブ２と管９との接着には、金属
の接着に優れたエポキシ樹脂接着剤を用いるのが好まし
い。
【００１５】
【考案の効果】本考案は上記のような構成であるから、
構造簡単で製造容易な管継手を提供し、しかも接続作業
容易なために、配管作業における能率の良い施行性と、
大きな抜脱阻止力があり、水密性にも優れ、接続部の高
い安全性を備えることができ、それ故に、配管費用が廉
価であり、また、配管全体の寿命を半永久的に保つ等の
利点がある。
構造簡単で製造容易な管継手を提供し、しかも接続作業
容易なために、配管作業における能率の良い施行性と、
大きな抜脱阻止力があり、水密性にも優れ、接続部の高
い安全性を備えることができ、それ故に、配管費用が廉
価であり、また、配管全体の寿命を半永久的に保つ等の
利点がある。
【図１】本考案の管継手の縦断面図である。
【図２】本考案の管継手に管を接続して示す使用状態の
断面図である。
断面図である。
Ａ 管継手 １ 鋼管 ２ 合成樹脂製スリーブ ３ 接着剤 ４ 当て止め ５，５’ 内周面 ６，６’ 受け口 ７，７’ 環状溝 ８ 接着剤 ９ 管
Claims (1)
- 【請求項１】 合成樹脂からなり内周面に複数の周方向
の環状溝を周設したスリーブの外周面に鋼管を積層して
なる管継手において、外周面に接着剤を塗着した前記ス
リーブの外周面にプレス成形により圧縮接着した鋼管を
有する外面鋼管と内面合成樹脂スリーブとの積層体に形
成され、前記スリーブの内面には中央当て止めを境にす
る両側にそれぞれの受け口へ拡径にするテーパーを設
け、このテーパーは１／２５として前記スリーブに挿入
される管の挿入先端が接続に十分な挿入距離を有すると
共に当て止めから稍々手前の前記テーパーの円周上位置
で係止するように構成したことを特徴とする管継手。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1517293U JP2504064Y2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1517293U JP2504064Y2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 管継手 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0669569U JPH0669569U (ja) | 1994-09-30 |
| JP2504064Y2 true JP2504064Y2 (ja) | 1996-07-03 |
Family
ID=11881396
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1517293U Expired - Lifetime JP2504064Y2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 管継手 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2504064Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-05 JP JP1517293U patent/JP2504064Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0669569U (ja) | 1994-09-30 |
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