JP2503913B2 - 差動増幅器 - Google Patents
差動増幅器Info
- Publication number
- JP2503913B2 JP2503913B2 JP5239708A JP23970893A JP2503913B2 JP 2503913 B2 JP2503913 B2 JP 2503913B2 JP 5239708 A JP5239708 A JP 5239708A JP 23970893 A JP23970893 A JP 23970893A JP 2503913 B2 JP2503913 B2 JP 2503913B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current
- transistor
- differential amplifier
- differential
- transistors
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
- Amplifiers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、差動増幅器に関し、特
に利得が絶対温度に反比例する差動増幅器に関する。
に利得が絶対温度に反比例する差動増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】差動増幅器は、多くの半導体装置におい
て様々な回路に多用されている。特に、差動増幅器の入
力に対して絶対温度に正比例する信号、例えば対数増幅
器の出力信号が差動入力として印加される場合には、こ
の差動入力の温度変化を打消すために、当該差動増幅器
が絶対温度に反比例する利得を有することが便宜であ
る。このため、かかる利得を有する差動増幅器が要望さ
れている。
て様々な回路に多用されている。特に、差動増幅器の入
力に対して絶対温度に正比例する信号、例えば対数増幅
器の出力信号が差動入力として印加される場合には、こ
の差動入力の温度変化を打消すために、当該差動増幅器
が絶対温度に反比例する利得を有することが便宜であ
る。このため、かかる利得を有する差動増幅器が要望さ
れている。
【0003】図3は、上記型式の従来の差動増幅器を示
す。同図の差動増幅器は、トランジスタQ1、Q2と、抵
抗R1、R2、R3と、所定電流I0を与える定電流源29
とから構成される。抵抗R1、R3は正の温度係数を持
ち、他方、抵抗R2は負の温度係数を持ち、且つ、抵抗
R1、R2、R3の各抵抗値は温度0℃において等しいよ
うに形成される。抵抗R1、R2、R3の各温度係数の絶
対値は全て等しく形成してあり、これをαとすると、各
抵抗の温度t℃での抵抗値は、 R1=R0(1+αt) ・・・(1) R2=R0(1−αt) ・・・(2) R3=R0(1+αt) ・・・(3) となる。ここで、抵抗R3はトランジスタQ1、Q2のエ
ミッタ抵抗に比して充分に大きいので、上記差動増幅器
の利得G1は、 G1=(R1+R2)/2R3 ={R0(1+αt)+R0(1−αt)}/2R0(1+αt) =1/(1+αt) ・・・(4) となる。絶対温度T(K)を、T=t+273として、
これを式(4)に代入すると、 G1=1/{1+α(T−273)} =1/(1−α・273+αT) ・・・(4)’ を得る。上式(4)’に示されるように、利得G1は、
絶対温度Tにほぼ反比例する。
す。同図の差動増幅器は、トランジスタQ1、Q2と、抵
抗R1、R2、R3と、所定電流I0を与える定電流源29
とから構成される。抵抗R1、R3は正の温度係数を持
ち、他方、抵抗R2は負の温度係数を持ち、且つ、抵抗
R1、R2、R3の各抵抗値は温度0℃において等しいよ
うに形成される。抵抗R1、R2、R3の各温度係数の絶
対値は全て等しく形成してあり、これをαとすると、各
抵抗の温度t℃での抵抗値は、 R1=R0(1+αt) ・・・(1) R2=R0(1−αt) ・・・(2) R3=R0(1+αt) ・・・(3) となる。ここで、抵抗R3はトランジスタQ1、Q2のエ
ミッタ抵抗に比して充分に大きいので、上記差動増幅器
の利得G1は、 G1=(R1+R2)/2R3 ={R0(1+αt)+R0(1−αt)}/2R0(1+αt) =1/(1+αt) ・・・(4) となる。絶対温度T(K)を、T=t+273として、
これを式(4)に代入すると、 G1=1/{1+α(T−273)} =1/(1−α・273+αT) ・・・(4)’ を得る。上式(4)’に示されるように、利得G1は、
絶対温度Tにほぼ反比例する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記型式の従来の差動
増幅器では、利得G1が絶対温度に反比例する条件とし
て、温度勾配が正・負に異なる特性を有する抵抗R1及
びR3とR2とにおいて、温度係数の絶対値及び0℃での
各抵抗値が相互に等しいことが必要である。例えば、こ
れら抵抗をディスクリート部品として構成するときに
は、抵抗器一般における製品バラツキを考えた場合、各
抵抗の温度係数及び0℃の抵抗値が夫々ばらつく可能性
がある。従って、このような場合には、一般に、利得G
1が絶対温度に反比例するように外部から調整を行なう
必要がある。
増幅器では、利得G1が絶対温度に反比例する条件とし
て、温度勾配が正・負に異なる特性を有する抵抗R1及
びR3とR2とにおいて、温度係数の絶対値及び0℃での
各抵抗値が相互に等しいことが必要である。例えば、こ
れら抵抗をディスクリート部品として構成するときに
は、抵抗器一般における製品バラツキを考えた場合、各
抵抗の温度係数及び0℃の抵抗値が夫々ばらつく可能性
がある。従って、このような場合には、一般に、利得G
1が絶対温度に反比例するように外部から調整を行なう
必要がある。
【0005】他方、上記従来の差動増幅器をICで製作
する場合には、正の温度係数を持つ抵抗R1、R3には例
えば拡散抵抗を採用し、且つ負の温度係数を持つ抵抗R
2には例えば多結晶シリコン抵抗を採用する構成が考え
られる。しかし、この場合には、これら抵抗はその種類
に従い温度係数及び0℃での抵抗値が大きくばらつき、
外部からの調整によって前記温度特性を実現することは
殆ど不可能である。
する場合には、正の温度係数を持つ抵抗R1、R3には例
えば拡散抵抗を採用し、且つ負の温度係数を持つ抵抗R
2には例えば多結晶シリコン抵抗を採用する構成が考え
られる。しかし、この場合には、これら抵抗はその種類
に従い温度係数及び0℃での抵抗値が大きくばらつき、
外部からの調整によって前記温度特性を実現することは
殆ど不可能である。
【0006】また、上式(4)’からも理解できるよう
に、上記従来の差動増幅器においては、利得G1が正確
には絶対温度に反比例しないという問題もある。
に、上記従来の差動増幅器においては、利得G1が正確
には絶対温度に反比例しないという問題もある。
【0007】図4は、特開昭64−61107号公報に
記載された、改良された上記型式の差動増幅器を示す回
路図である。同図において、差動増幅器は、前段差動増
幅部8と、後段差動増幅部11と、電流比伝達部15と
から構成される。前段差動増幅部8は、エミッタが抵抗
R1を介して接続されたトランジスタQ1、Q2と、第一
の所定電流を与える定電流源9a、9bとから成る。後
段差動増幅部11は、ECL回路を構成するトランジス
タQ3、Q4と、第二の所定電流を与える定電流源12
と、抵抗R2とから構成される。また、電流比伝達部1
5は、ベースが所定電位に維持されて負荷を構成するト
ランジスタQ5及びQ6から構成される。
記載された、改良された上記型式の差動増幅器を示す回
路図である。同図において、差動増幅器は、前段差動増
幅部8と、後段差動増幅部11と、電流比伝達部15と
から構成される。前段差動増幅部8は、エミッタが抵抗
R1を介して接続されたトランジスタQ1、Q2と、第一
の所定電流を与える定電流源9a、9bとから成る。後
段差動増幅部11は、ECL回路を構成するトランジス
タQ3、Q4と、第二の所定電流を与える定電流源12
と、抵抗R2とから構成される。また、電流比伝達部1
5は、ベースが所定電位に維持されて負荷を構成するト
ランジスタQ5及びQ6から構成される。
【0008】上記差動増幅器では、前段増幅部8におけ
る電流比IA/IBを、IA/IB=gとすると、入力信号
Vinは、 Vin=R1×(g−1)/(g+1) で表わされ、他方出力信号Voutは、 Vout=I2×R2×(g−1)/(g+1) と表わされるので、利得Gは、 G=Vout/Vin=I2×R2/(I1×R1) となる。
る電流比IA/IBを、IA/IB=gとすると、入力信号
Vinは、 Vin=R1×(g−1)/(g+1) で表わされ、他方出力信号Voutは、 Vout=I2×R2×(g−1)/(g+1) と表わされるので、利得Gは、 G=Vout/Vin=I2×R2/(I1×R1) となる。
【0009】図5は、上記改良された差動増幅器におけ
る所定電流I1及びI2を供給する定電流源の構成を示
す。トランジスタQ7とトランジスタQ8とは、カレント
ミラー回路を構成しており、双方に定電流I1が流れ、
それらのエミッタ面積比は図示の如くn:1である。従
ってVTをトランジスタのサーマル電圧、ISをトランジ
スタQ7の順方向飽和電流とすると、次式 VT×ln(I1/IS)=VT×ln(I1/nIS) が成立し、これから、 I1=(VT×ln×n)/R3 が得られる。VTは、VT=kT/qと表わされ絶対温度
Tに比例するので、電流I1は絶対温度に比例する。
る所定電流I1及びI2を供給する定電流源の構成を示
す。トランジスタQ7とトランジスタQ8とは、カレント
ミラー回路を構成しており、双方に定電流I1が流れ、
それらのエミッタ面積比は図示の如くn:1である。従
ってVTをトランジスタのサーマル電圧、ISをトランジ
スタQ7の順方向飽和電流とすると、次式 VT×ln(I1/IS)=VT×ln(I1/nIS) が成立し、これから、 I1=(VT×ln×n)/R3 が得られる。VTは、VT=kT/qと表わされ絶対温度
Tに比例するので、電流I1は絶対温度に比例する。
【0010】一方、電流I2は、上記温度勾配を有する
電流I1と、この温度勾配と絶対値が等しい負の温度勾
配を有する電流I3との和として得られる。電流I3は、
トランジスタQ18のエミッタ−ベース電圧V
BEQ18(以下、各トランジスタについて同様の表記法で
記す)から、 I3=VBEQ18/R4 として得られ、I2はこれから、 I2=(VT×lnn)/R3+VBEQ18/R4 と得られる。VBEQ18は、負の温度勾配を有し、その係
数である抵抗値を適当に選定することにより、I2の温
度依存性をゼロにする。
電流I1と、この温度勾配と絶対値が等しい負の温度勾
配を有する電流I3との和として得られる。電流I3は、
トランジスタQ18のエミッタ−ベース電圧V
BEQ18(以下、各トランジスタについて同様の表記法で
記す)から、 I3=VBEQ18/R4 として得られ、I2はこれから、 I2=(VT×lnn)/R3+VBEQ18/R4 と得られる。VBEQ18は、負の温度勾配を有し、その係
数である抵抗値を適当に選定することにより、I2の温
度依存性をゼロにする。
【0011】このように、電流I1は絶対温度に正比例
する値を有し、電流I2は絶対温度に依存しない値を有
することから、この差動増幅器では、前記利得G=R2
×I2/(R1×I1)が絶対温度に反比例することとな
る。
する値を有し、電流I2は絶対温度に依存しない値を有
することから、この差動増幅器では、前記利得G=R2
×I2/(R1×I1)が絶対温度に反比例することとな
る。
【0012】ところで、上記改良された差動増幅器で
は、温度に依存しない電流I2は、正の温度係数を有す
る第1項と、負の温度係数を有する第2項の和として得
られる。この第2項の負の温度係数は、トランジスタQ
18のベース・エミッタ電圧VBEQ18そのものの温度係数
に依存している。しかし、一般にトランジスタのベース
・エミッタ電圧VBEは、各トランジスタの種類毎に異な
ることが知られている。従って、電流I2には安定な温
度係数が得られず、利得GがIC毎にばらつくこととな
り、絶対温度に正確に反比例する安定な利得を持つ差動
増幅器が得られ難いという欠点がある。
は、温度に依存しない電流I2は、正の温度係数を有す
る第1項と、負の温度係数を有する第2項の和として得
られる。この第2項の負の温度係数は、トランジスタQ
18のベース・エミッタ電圧VBEQ18そのものの温度係数
に依存している。しかし、一般にトランジスタのベース
・エミッタ電圧VBEは、各トランジスタの種類毎に異な
ることが知られている。従って、電流I2には安定な温
度係数が得られず、利得GがIC毎にばらつくこととな
り、絶対温度に正確に反比例する安定な利得を持つ差動
増幅器が得られ難いという欠点がある。
【0013】本発明は、上記型式の従来の差動増幅器の
欠点に鑑み、各IC毎に利得の値がばらつく程度が小さ
く、且つ絶対温度にほぼ正確に反比例する温度特性を有
する利得を持つ差動増幅器を提供することを目的とす
る。
欠点に鑑み、各IC毎に利得の値がばらつく程度が小さ
く、且つ絶対温度にほぼ正確に反比例する温度特性を有
する利得を持つ差動増幅器を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決する手段】前記目的を達成するため、本発
明の差動増幅器は、第一の差動信号が入力され、エミッ
タが第一の抵抗を介して相互に接続される第一及び第二
のトランジスタと、前記各エミッタに夫々接続され第一
の所定電流を夫々規定する第一及び第二の定電流源とを
有する第一の差動増幅部と、前記第一の差動増幅部の出
力電流に対応する第二の差動信号を伝達する電流比伝達
部と、前記第二の差動信号が入力され、エミッタが共通
に接続される第三及び第四のトランジスタと、前記共通
に接続されたエミッタに接続され第二の所定電流を規定
する第三の定電流源とを有する第二の差動増幅部とを備
えた差動増幅器において、前記第一の所定電流が絶対温
度に比例する電流であり、前記第二の所定電流がバンド
ギャップ電圧を定抵抗で除した、絶対温度に依存しない
一定電流であることを特徴とする。
明の差動増幅器は、第一の差動信号が入力され、エミッ
タが第一の抵抗を介して相互に接続される第一及び第二
のトランジスタと、前記各エミッタに夫々接続され第一
の所定電流を夫々規定する第一及び第二の定電流源とを
有する第一の差動増幅部と、前記第一の差動増幅部の出
力電流に対応する第二の差動信号を伝達する電流比伝達
部と、前記第二の差動信号が入力され、エミッタが共通
に接続される第三及び第四のトランジスタと、前記共通
に接続されたエミッタに接続され第二の所定電流を規定
する第三の定電流源とを有する第二の差動増幅部とを備
えた差動増幅器において、前記第一の所定電流が絶対温
度に比例する電流であり、前記第二の所定電流がバンド
ギャップ電圧を定抵抗で除した、絶対温度に依存しない
一定電流であることを特徴とする。
【0015】バンドギャップ電圧は、例えば図2の回路
で得られる。図2において、バンドギャップ電圧V
BGは、 VBG=VBEQ18+2I1×RE4 と表わされる。ここでI1は、トランジスタQ17及び
Q18のエミッタ面積比の関係並びにトランジスタQ1
5及びQ16がカレントミラー回路を構成することか
ら、 I1=VT×lnn/RE3 であるので、 VBG=VBEQ18+2×(kT/q)×lnn×RE4/RE3 となる。VBGの温度係数を完全にゼロにするために、d
VBG/dT=0となるRE4とRE3の関係を求めると、 RE4/RE3=−(dVBEQ18/dT)/{2×(k/q)×lnn} が得られる。即ち、上式を満足するように抵抗RE4及び
RE3を選択することで、バンドギャップ電圧VBGの温度
係数を完全にゼロとすることが出来る。なお、上式でd
VBEQ18/dTはトランジスタQ18のベース・エミッ
タ電圧の温度係数で、通常は負の係数である(一般的に
は−1〜−3mV/℃程度)。従って、RE4及びRE3の
値は一義的に定められる。
で得られる。図2において、バンドギャップ電圧V
BGは、 VBG=VBEQ18+2I1×RE4 と表わされる。ここでI1は、トランジスタQ17及び
Q18のエミッタ面積比の関係並びにトランジスタQ1
5及びQ16がカレントミラー回路を構成することか
ら、 I1=VT×lnn/RE3 であるので、 VBG=VBEQ18+2×(kT/q)×lnn×RE4/RE3 となる。VBGの温度係数を完全にゼロにするために、d
VBG/dT=0となるRE4とRE3の関係を求めると、 RE4/RE3=−(dVBEQ18/dT)/{2×(k/q)×lnn} が得られる。即ち、上式を満足するように抵抗RE4及び
RE3を選択することで、バンドギャップ電圧VBGの温度
係数を完全にゼロとすることが出来る。なお、上式でd
VBEQ18/dTはトランジスタQ18のベース・エミッ
タ電圧の温度係数で、通常は負の係数である(一般的に
は−1〜−3mV/℃程度)。従って、RE4及びRE3の
値は一義的に定められる。
【0016】
【作用】本発明の差動増幅器では、第一の所定電流は温
度に比例し、また、第二の所定電流は、バンドギャップ
電圧を定抵抗で除した、温度に依存しない一定電流であ
る構成により、第二の所定電流と第一の所定電流の比に
比例した利得として得られる差動増幅器の利得Gが、絶
対温度に反比例し且つ各トランジスタ毎にバラツキを有
することがないので、所望の特性の利得Gを持つ差動増
幅器を製作することが容易になる。
度に比例し、また、第二の所定電流は、バンドギャップ
電圧を定抵抗で除した、温度に依存しない一定電流であ
る構成により、第二の所定電流と第一の所定電流の比に
比例した利得として得られる差動増幅器の利得Gが、絶
対温度に反比例し且つ各トランジスタ毎にバラツキを有
することがないので、所望の特性の利得Gを持つ差動増
幅器を製作することが容易になる。
【0017】
【実施例】図面を参照して本発明を更に説明する。図1
は、本発明の一実施例の差動増幅器の構成を示す回路図
である。この差動増幅器は、第一の差動増幅部を成す前
段差動増幅部1及び第二の差動増幅部を成す後段差動増
幅部2から構成され、電流比伝達回路は前段差動増幅部
1に含まれる。前段増幅部1は、エミッタが抵抗RE1を
介して相互に結合される第一及び第二のトランジスタQ
11、Q12から成る第一差動対と、電流比伝達回路として
構成されるダイオードD1、D2と、第一の所定電流I1
を与える第一及び第二の定電流源26、27とから構成
される。
は、本発明の一実施例の差動増幅器の構成を示す回路図
である。この差動増幅器は、第一の差動増幅部を成す前
段差動増幅部1及び第二の差動増幅部を成す後段差動増
幅部2から構成され、電流比伝達回路は前段差動増幅部
1に含まれる。前段増幅部1は、エミッタが抵抗RE1を
介して相互に結合される第一及び第二のトランジスタQ
11、Q12から成る第一差動対と、電流比伝達回路として
構成されるダイオードD1、D2と、第一の所定電流I1
を与える第一及び第二の定電流源26、27とから構成
される。
【0018】後段増幅部2は、ダイオードD1及びD2の
順方向電圧降下として得られる第二の差動信号が入力さ
れる、第三及び第四のトランジスタQ13及びQ14から成
る第二差動対と、これらトランジスタQ13、Q14のエミ
ッタに接続されて、第二差動対に第二の定電流I2を与
える第三の定電流源28とから構成される。
順方向電圧降下として得られる第二の差動信号が入力さ
れる、第三及び第四のトランジスタQ13及びQ14から成
る第二差動対と、これらトランジスタQ13、Q14のエミ
ッタに接続されて、第二差動対に第二の定電流I2を与
える第三の定電流源28とから構成される。
【0019】第一の差動信号を成す入力信号Vinは、第
一及び第二のトランジスタQ11、Q12の双方のベース間
に与えられ、前段増幅器1において増幅された後に、ト
ランジスタQ11、Q12のコレクタから出力される。トラ
ンジスタQ1及びQ2の出力は、ダイオードD1及びD2に
おける順方向電圧降下として得られ、後段増幅部2を構
成する第三及び第四のトランジスタQ13、Q14のベース
間に差動入力として与えられる。このようにして、入力
信号Vinは、前段及び後段差動増幅部1、2で順次増幅
された後、後段増幅部2の差動対を構成するトランジス
タQ13、Q14のコレクタから差動出力信号Voutとして
次段の回路に与えられる。
一及び第二のトランジスタQ11、Q12の双方のベース間
に与えられ、前段増幅器1において増幅された後に、ト
ランジスタQ11、Q12のコレクタから出力される。トラ
ンジスタQ1及びQ2の出力は、ダイオードD1及びD2に
おける順方向電圧降下として得られ、後段増幅部2を構
成する第三及び第四のトランジスタQ13、Q14のベース
間に差動入力として与えられる。このようにして、入力
信号Vinは、前段及び後段差動増幅部1、2で順次増幅
された後、後段増幅部2の差動対を構成するトランジス
タQ13、Q14のコレクタから差動出力信号Voutとして
次段の回路に与えられる。
【0020】図1に示したように、ダイオードD1、D2
を夫々流れる電流を各々I3、I4、トランジスタQ13、
Q14のコレクタ電流を夫々I5、I6とする。また、ダイ
オードD1、D2の順方向電圧降下を夫々VD1、VD2と
し、VTをトランジスタのサーマル電圧とすると、次式
(5)及び(6)が成立する。 VD1−VD2=VBEQ14−VBEQ13 ・・・(5) これから、 VT×ln(I3/IS1)−VT×ln(I4/IS2) =VT×ln(I6/IS4)−VT×ln(I5/IS3)・・・(6) が得られる。但し、IS1及びIS2は夫々、ダイオードD
1及びD2の順方向飽和電流、IS3及びIS4は夫々、ト
ランジスタQ13、Q14の順方向飽和電流である。
を夫々流れる電流を各々I3、I4、トランジスタQ13、
Q14のコレクタ電流を夫々I5、I6とする。また、ダイ
オードD1、D2の順方向電圧降下を夫々VD1、VD2と
し、VTをトランジスタのサーマル電圧とすると、次式
(5)及び(6)が成立する。 VD1−VD2=VBEQ14−VBEQ13 ・・・(5) これから、 VT×ln(I3/IS1)−VT×ln(I4/IS2) =VT×ln(I6/IS4)−VT×ln(I5/IS3)・・・(6) が得られる。但し、IS1及びIS2は夫々、ダイオードD
1及びD2の順方向飽和電流、IS3及びIS4は夫々、ト
ランジスタQ13、Q14の順方向飽和電流である。
【0021】ダイオードD1及びD2は同一仕様のダイオ
ードであり、また、トランジスタQ13及びQ14は同一仕
様のトランジスタとしてあるので、 VD1=VD2 IS1=IS2 IS4=IS3 である。これと上式(6)とから、 VTln(I3/I4)=VTln(I6/I5) が得られ、従って、 I3/I4=I6/I5 ・・・(7) となる。
ードであり、また、トランジスタQ13及びQ14は同一仕
様のトランジスタとしてあるので、 VD1=VD2 IS1=IS2 IS4=IS3 である。これと上式(6)とから、 VTln(I3/I4)=VTln(I6/I5) が得られ、従って、 I3/I4=I6/I5 ・・・(7) となる。
【0022】上式(7)から、 I4/(I3+I4)=1/{(I3/I4)+1} =1/{(I6/I5)+1} =I5/(I6+I5) ・・・(8) が導き出される。更に、上式(8)より、 I4/(I3+I4)=I5/(I6+I5) I4/2I1=I5/2I2 I4=(I1/I2)×I5 ・・・(9) が得られ、同様にして、 I3=(I1/I2)×I6 ・・・(10) が得られる。上式(9)、(10)から、 I3−I4=(I1/I2)×(I6−I5) ・・・(11) となる。
【0023】抵抗RE1は、トランジスタQ11、Q12のエ
ミッタ抵抗より十分に大きいので、前段差動増幅部1の
相互コンダクタンスgmは、 gm≒1/RE1 ・・・(12) である。従って、前段差動増幅部1の出力差電流I3−
I4は I3−I4=gm×Vin =(1/RE1)×Vin ・・・(13) となる。RL1=RL2であるから、後段差動増幅部2の出
力電圧Voutは、 Vout=RL1(I6−I5) ・・・(14) 式(14)に式(11)を代入して、 Vout=RL1・(I2/I1)×(I3−I4) ・・・(15) が得られる。上式(15)に式(13)を代入すると、 Vout=(RL1/RE1)×(I2/I1)×Vin ・・・(16) となる。従って、前段差動増幅部と後段差動増幅部の総
合利得GTは、 GT=(RL1/RE1)×(I2/I1) ・・・(17) と得られる。
ミッタ抵抗より十分に大きいので、前段差動増幅部1の
相互コンダクタンスgmは、 gm≒1/RE1 ・・・(12) である。従って、前段差動増幅部1の出力差電流I3−
I4は I3−I4=gm×Vin =(1/RE1)×Vin ・・・(13) となる。RL1=RL2であるから、後段差動増幅部2の出
力電圧Voutは、 Vout=RL1(I6−I5) ・・・(14) 式(14)に式(11)を代入して、 Vout=RL1・(I2/I1)×(I3−I4) ・・・(15) が得られる。上式(15)に式(13)を代入すると、 Vout=(RL1/RE1)×(I2/I1)×Vin ・・・(16) となる。従って、前段差動増幅部と後段差動増幅部の総
合利得GTは、 GT=(RL1/RE1)×(I2/I1) ・・・(17) と得られる。
【0024】図2は、上記第一及び第二の所定電流
I1、I2を与える定電流源を示す回路図である。この定
電流源回路は、第一の電流I1を規定する定電流源を構
成するトランジスタQ2及び抵抗RE6と、第一のカレン
トミラー回路Q15、Q16を有しトランジスタQ22のベー
ス電位をバンドギャップ電圧に規定するバンドギャップ
レギュレータ3と、バンドギャップレギュレータ3で得
られた第二の電流I2を伝達する第二のカレントミラー
回路4及び第三のカレントミラー回路5とから構成され
る。なお、トランジスタQ22を含む回路は第一の定電
流源であり、同図では、この第一の定電流源と同様の構
成を有する第二の定電流源は、その図示が省略されてい
る。
I1、I2を与える定電流源を示す回路図である。この定
電流源回路は、第一の電流I1を規定する定電流源を構
成するトランジスタQ2及び抵抗RE6と、第一のカレン
トミラー回路Q15、Q16を有しトランジスタQ22のベー
ス電位をバンドギャップ電圧に規定するバンドギャップ
レギュレータ3と、バンドギャップレギュレータ3で得
られた第二の電流I2を伝達する第二のカレントミラー
回路4及び第三のカレントミラー回路5とから構成され
る。なお、トランジスタQ22を含む回路は第一の定電
流源であり、同図では、この第一の定電流源と同様の構
成を有する第二の定電流源は、その図示が省略されてい
る。
【0025】バンドギャップレギュレータ3は、第一の
カレントミラー回路を構成するPNPトランジスタQ15
及びQ16と、このカレントミラー回路から相互に等しい
電流I1が供給されるNPNトランジスタQ17及びQ18
と、トランジスタQ17、Q18のコレクタを相互に結合す
るキャパシタC1と、負帰還回路を構成してバンドギャ
ップ電圧VBGを規定するNPNトランジスタQ19と、バ
ンドギャップレギュレータ3の起動回路を構成するNP
NトランジスタQ26及びQ25と、各抵抗RE1、RE2、R
E3、RE4、RE5から構成される。トランジスタQ17とト
ランジスタQ18のエミッタ面積比は図示の如くn:1と
してある。
カレントミラー回路を構成するPNPトランジスタQ15
及びQ16と、このカレントミラー回路から相互に等しい
電流I1が供給されるNPNトランジスタQ17及びQ18
と、トランジスタQ17、Q18のコレクタを相互に結合す
るキャパシタC1と、負帰還回路を構成してバンドギャ
ップ電圧VBGを規定するNPNトランジスタQ19と、バ
ンドギャップレギュレータ3の起動回路を構成するNP
NトランジスタQ26及びQ25と、各抵抗RE1、RE2、R
E3、RE4、RE5から構成される。トランジスタQ17とト
ランジスタQ18のエミッタ面積比は図示の如くn:1と
してある。
【0026】第二のカレントミラー回路4は、PNPト
ランジスタQ20及びQ21から構成され、トランジスタQ
20のコレクタは前記トランジスタQ19のコレクタに接続
される。トランジスタQ21のコレクタは第三のカレント
ミラー回路5の一方のトランジスタQ23に接続されて、
このトランジスタQ23の電流値を所定電流I2に規定す
る。
ランジスタQ20及びQ21から構成され、トランジスタQ
20のコレクタは前記トランジスタQ19のコレクタに接続
される。トランジスタQ21のコレクタは第三のカレント
ミラー回路5の一方のトランジスタQ23に接続されて、
このトランジスタQ23の電流値を所定電流I2に規定す
る。
【0027】図2において、トランジスタQ17及びQ18
のベース・エミッタ電圧の関係から、双方のトランジス
タQ17、Q18を流れる電流I1により次式が得られる。 VBEQ17=VBEQ18+RE3×I1 また、双方のエミッタ面積比がn:1であることから、
上式は、 VT×ln(I1/IS)=VT×ln(I1/(nIS))+RE3×I1 となる。これから、次のようにI1が得られる。 I1=(VT×lnn)/RE3 ・・・(18)
のベース・エミッタ電圧の関係から、双方のトランジス
タQ17、Q18を流れる電流I1により次式が得られる。 VBEQ17=VBEQ18+RE3×I1 また、双方のエミッタ面積比がn:1であることから、
上式は、 VT×ln(I1/IS)=VT×ln(I1/(nIS))+RE3×I1 となる。これから、次のようにI1が得られる。 I1=(VT×lnn)/RE3 ・・・(18)
【0028】抵抗RE4とRE6とは、2RE4=RE6として
定めてあるので、トランジスタQ18及びQ22のベース・
エミッタ電圧の関係から、トランジスタQ22を流れる電
流IQ22は、所定電流I1である。
定めてあるので、トランジスタQ18及びQ22のベース・
エミッタ電圧の関係から、トランジスタQ22を流れる電
流IQ22は、所定電流I1である。
【0029】トランジスタQ17、Q18及びQ22のベース
に供給される電圧は、トランジスタQ19からの負帰還に
より、バンドギャップ電圧VBGとなり、この電圧は個々
のトランジスタに依存しない電圧であり、抵抗RE4及び
RE3の選定に従い前述の如く温度に依存しない値とする
ことができる。従って、トランジスタQ19及びQ20を流
れる電流I2は、このバンドギャップ電圧VBGと抵抗R
E5とにより、 I2=VBG/RE5 ・・・(19) となり、温度に依存しない一定の電流である。所定電流
I2は、第二及び第三のカレントミラー回路4、5に伝
達され、トランジスタQ24のコレクタ電流となって、図
1の後段増幅部2の第二の所定電流I2を規定する。
に供給される電圧は、トランジスタQ19からの負帰還に
より、バンドギャップ電圧VBGとなり、この電圧は個々
のトランジスタに依存しない電圧であり、抵抗RE4及び
RE3の選定に従い前述の如く温度に依存しない値とする
ことができる。従って、トランジスタQ19及びQ20を流
れる電流I2は、このバンドギャップ電圧VBGと抵抗R
E5とにより、 I2=VBG/RE5 ・・・(19) となり、温度に依存しない一定の電流である。所定電流
I2は、第二及び第三のカレントミラー回路4、5に伝
達され、トランジスタQ24のコレクタ電流となって、図
1の後段増幅部2の第二の所定電流I2を規定する。
【0030】上式(18)、(19)を式(17)に代
入すると、 GT=(RL1/RE1)×(RE3/RE5)×VBG ×(1/lnn)×(1/VT) ・・・(20) となり、VT=kT/qであるから、 GT=(RL1/RE1)×(RE3/RE5)×VBG ×(1/lnn)×(q/k)・(1/T)・・・(21) が得られる。但し、kはボルツマン定数、qは電子の電
荷量である。上式(21)から明らかなように、この実
施例の差動増幅器の総合利得GTは、絶対温度Tに反比
例することが理解できる。
入すると、 GT=(RL1/RE1)×(RE3/RE5)×VBG ×(1/lnn)×(1/VT) ・・・(20) となり、VT=kT/qであるから、 GT=(RL1/RE1)×(RE3/RE5)×VBG ×(1/lnn)×(q/k)・(1/T)・・・(21) が得られる。但し、kはボルツマン定数、qは電子の電
荷量である。上式(21)から明らかなように、この実
施例の差動増幅器の総合利得GTは、絶対温度Tに反比
例することが理解できる。
【0031】前記公報記載の差動増幅器では、後段の差
動増幅部の所定電流I2が、前述の如く、電流I1とI3
の和で得られたこと、I3にはトランジスタのベース・
エミッタ電圧VBEの項が含まれおり、この電圧VBEがト
ランジスタ毎にバラツキを有することから、絶対温度に
正確に反比例する利得が得られなかった。しかし、上記
実施例では、電流加算を使用しないこと、所定電流I2
にベース・エミッタ電圧VBEの項が含まれないので、電
流I2は絶対温度及び各トランジスタの特性に依存しな
い一定の電流として得られる。
動増幅部の所定電流I2が、前述の如く、電流I1とI3
の和で得られたこと、I3にはトランジスタのベース・
エミッタ電圧VBEの項が含まれおり、この電圧VBEがト
ランジスタ毎にバラツキを有することから、絶対温度に
正確に反比例する利得が得られなかった。しかし、上記
実施例では、電流加算を使用しないこと、所定電流I2
にベース・エミッタ電圧VBEの項が含まれないので、電
流I2は絶対温度及び各トランジスタの特性に依存しな
い一定の電流として得られる。
【0032】また、上記実施例では、電流源を構成する
ために必要な素子数が、上記公報記載の電流源回路の構
成に比して簡素になる。例えば、図2及び図5を比較す
ると容易に理解できるように、前記公報記載の回路で
は、トランジスタの個数が12、抵抗の個数が8必要で
あったが、上記実施例の回路ではトランジスタの個数が
8、抵抗の個数が11であり、トランジスタ個数の削減
が可能であるため、回路構成が簡素化される。
ために必要な素子数が、上記公報記載の電流源回路の構
成に比して簡素になる。例えば、図2及び図5を比較す
ると容易に理解できるように、前記公報記載の回路で
は、トランジスタの個数が12、抵抗の個数が8必要で
あったが、上記実施例の回路ではトランジスタの個数が
8、抵抗の個数が11であり、トランジスタ個数の削減
が可能であるため、回路構成が簡素化される。
【0033】なお、本発明の差動増幅器は、上記実施例
の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施例の構
成から種々の修正及び変形が可能である。
の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施例の構
成から種々の修正及び変形が可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の差動増幅
器によると、トランジスタの種類に依存せず且つ正確な
値の利得が得られるので、本発明は、絶対温度に正確に
反比例する利得を持つ差動増幅器の製作を容易にした顕
著な効果を奏する。
器によると、トランジスタの種類に依存せず且つ正確な
値の利得が得られるので、本発明は、絶対温度に正確に
反比例する利得を持つ差動増幅器の製作を容易にした顕
著な効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例の差動増幅器の構成を示す回
路図。
路図。
【図2】図1の差動増幅器の電流源の構成を示す回路
図。
図。
【図3】従来の差動増幅器の構成を示す回路図。
【図4】改良された従来の差動増幅器の構成を示す回路
図。
図。
【図5】図4の差動増幅器の電流源の構成を示す回路
図。
図。
1 前段増幅部 2 後段増幅部 3 バンドギャップレギュレータ 4、5 カレントミラー回路 9a、9b、26〜29 定電流源 Q1〜Q24 トランジスタ R、R1〜R4、RL1、RL2、RE1〜RE7 抵抗 C1 キャパシタ
Claims (3)
- 【請求項1】 第一の差動信号が入力され、エミッタが
第一の抵抗を介して相互に接続される第一及び第二のト
ランジスタと、前記各エミッタに夫々接続され第一の所
定電流を夫々規定する第一及び第二の定電流源とを有す
る第一の差動増幅部と、 前記第一の差動増幅部の出力電流に対応する第二の差動
信号を伝達する電流比伝達部と、 前記第二の差動信号が入力され、エミッタが共通に接続
される第三及び第四のトランジスタと、前記共通に接続
されたエミッタに接続され第二の所定電流を規定する第
三の定電流源とを有する第二の差動増幅部とを備えた差
動増幅器において、 前記第一の所定電流が絶対温度に比例する電流であり、
前記第二の所定電流がバンドギャップ電圧を定抵抗で除
した、絶対温度に依存しない一定電流であることを特徴
とする差動増幅器。 - 【請求項2】 前記第一の所定電流が、 第一のカレントミラー回路と、 ベースが共通に接続されると共にエミッタ面積が所定の
比率で形成され、前記第一のカレントミラー回路により
相互に等しい電流がコレクタ電流として規定され、エミ
ッタが第二の抵抗を介して相互に接続される第五及び第
六のトランジスタと、 前記第五及び第六のトランジスタの双方のエミッタ電流
が通過する第三の抵抗と、 ベースが前記第五及び第六のトランジスタのベースと共
通に接続され、エミッタが前記第三の抵抗に対し所定の
比率の抵抗値を有する第四の抵抗に接続される第七のト
ランジスタとにより供給されることを特徴とする請求項
1に記載の差動増幅器。 - 【請求項3】 前記第六のトランジスタのコレクタに接
続されるベースと、前記第五及び第六のトランジスタの
ベースに接続されたエミッタとを有し、前記第五及び第
六のトランジスタのベースを前記バンドギャップ電圧に
維持する第八のトランジスタを更に備えることを特徴と
する請求項2に記載の差動増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5239708A JP2503913B2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 差動増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5239708A JP2503913B2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 差動増幅器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0794972A JPH0794972A (ja) | 1995-04-07 |
JP2503913B2 true JP2503913B2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=17048749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5239708A Expired - Fee Related JP2503913B2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 差動増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2503913B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004034575A1 (ja) * | 2002-10-10 | 2004-04-22 | Nec Corporation | 半導体装置 |
-
1993
- 1993-09-27 JP JP5239708A patent/JP2503913B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004034575A1 (ja) * | 2002-10-10 | 2004-04-22 | Nec Corporation | 半導体装置 |
US7106093B2 (en) | 2002-10-10 | 2006-09-12 | Nec Corporation | Semiconductor device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0794972A (ja) | 1995-04-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8378735B2 (en) | Die temperature sensor circuit | |
US3914683A (en) | Current stabilizing arrangement with resistive-type current amplifier and a differential amplifier | |
US9372496B2 (en) | Electronic device and method for generating a curvature compensated bandgap reference voltage | |
US6426669B1 (en) | Low voltage bandgap reference circuit | |
US20060038608A1 (en) | Band-gap circuit | |
JPH1115546A (ja) | 基準電圧発生回路 | |
US6765431B1 (en) | Low noise bandgap references | |
JPH0121642B2 (ja) | ||
US20050127987A1 (en) | Reference voltage generating circuit | |
JP2869664B2 (ja) | 電流増幅器 | |
JP4240691B2 (ja) | 定電流回路 | |
JP2503913B2 (ja) | 差動増幅器 | |
US11720137B2 (en) | Bandgap type reference voltage generation circuit | |
JP2625552B2 (ja) | フィルタ回路 | |
JPS6154286B2 (ja) | ||
JP2002542700A (ja) | 改良型演算増幅器出力段 | |
JPH0669140B2 (ja) | レベルシフト回路 | |
JPH0954149A (ja) | 半導体磁電変換装置 | |
JPS6213844B2 (ja) | ||
JPH0257372B2 (ja) | ||
JP3140107B2 (ja) | 差動増幅器 | |
US6982598B2 (en) | Differential amplifier | |
JPS5816206B2 (ja) | 定電流回路 | |
JP3082247B2 (ja) | 定電圧回路 | |
JPH0635558A (ja) | 定電流源回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |