JP2503575Y2 - 平板の誘導加熱コイル装置 - Google Patents

平板の誘導加熱コイル装置

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JP2503575Y2
JP2503575Y2 JP3923490U JP3923490U JP2503575Y2 JP 2503575 Y2 JP2503575 Y2 JP 2503575Y2 JP 3923490 U JP3923490 U JP 3923490U JP 3923490 U JP3923490 U JP 3923490U JP 2503575 Y2 JP2503575 Y2 JP 2503575Y2
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auxiliary
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徹郎 今井
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Description

【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案は、搬送される帯状の平板の誘導加熱装置に関
し、特に、板幅方向に延在する主導体と搬送方向に延在
する補助導体とを備えた加熱コイルにより平板を加熱す
る誘導加熱コイル装置の改良に関する。
B.考案の概要 本考案は、搬送される帯状の平板の両面側に、平板の
幅方向に延在した主導体と、平板の両側端部に平板の搬
送方向に延在した補助導体とを備えた直交磁束型の誘導
加熱コイル装置において、 補助導体の接続導体を、接続辺部上を移動可能で、か
つ任意の位置にクランプするクランプ機構と、補助導体
を平板の幅方向に送りねじによって送る移動機構とを配
置することにより、 クランプ機構を解除してから、補助導体を移動調整
し、再びクランプ機構をクランプ状態とするという調整
作業を自動的に実行可能とするものである。
C.従来の技術 従来の平板誘導加熱装置には、平板状の被加熱材を移
動させながら途中で誘導加熱コイルにより加熱するもの
がある。
第4図は、そのような平板誘導加熱装置の一例を示す
平面図である。同図において、矢印方向に搬送される平
板1の両面に対向して直交(横断)磁束型の加熱コイル
2が配設されている。加熱コイル2は主導体3と補助導
体4とより成る。この一対の主導体3は、平板1の板幅
方向に板幅Wを越えて延在させる。これと共に、主導体
3の背後には、板幅Wを越える範囲の長さUまでの部分
に鉄芯5が備えられ、この鉄芯5は平板1の搬送方向に
沿って配設されている。また一対の補助導体4は、平板
1の板幅方向の両側端部よりも内方の位置で平板1の搬
送方向に延在する。これと共に補助導体4の背後に鉄芯
6を備え、前記一対の主導体3の間に配設されている。
言替えると、一対の主導体3は平板1の搬送方向におけ
る補助導体4の上流側及び下流側にそれぞれ配設されて
いることになる。これらの主導体3及び補助導体4は、
接続導体により接続され、交番電力を発生する電源7に
接続されている。
この主導体3及び補助導体4の接続導体による接続部
は、第5図に示すように構成する。すなわち、主導体3
の端部に接続導体8を一体に形成する。この接続導体8
は、側面から見てコ字状となるように折曲し、その自由
端部の側辺を接続辺部8aとする。
この接続辺部8aは、平板1から一定距離離れ、かつ主
導体3と平行になるように構成する。さらに、接続辺部
8aには、それぞれ長穴9を穿設しておく。
補助導体4の両端部には、それぞれ鉤形に折曲した接
続導体10を一体に形成する。
そして、接続導体8と接続導体10を接続するには、次
のようにする。まず、各接続導体10をそれぞれ対応する
接続導体8上に置き、接続導体10に設けた透孔にボルト
11を通し、このボルト11を長穴9に通してからナットを
嵌合することにより、接続導体8と接続導体10とを締結
するものである。
上記の装置において、電源7から加熱コイル2に商用
電源の周波数より高い周波数の電力を供給すると、前記
各主、および補助導体3,4に交番電力であるコイル電流i
cが流れる。接続導体に沿って図示した小矢印は、ある
瞬間における電流icの流れ方向を示したもので、電流ic
はコイル内を還流し、移動中の平板1を誘導加熱する。
D.考案が解決しようとする課題 上述の如き従来の誘導加熱装置では、平板1を板幅方
向に均一(又は所定)な温度分布にて加熱するために、
補助導体4の位置が平板1の側端部から適正距離を置い
た位置となるよう調整する必要がある。
また、被加熱材としての平板1の板幅Wを変更する場
合にも、補助導体4の位置調整を行なう必要がある。
このため、従来の誘導加熱装置では、次のようにして
補助導体4の位置調整をしていた。
まず、作業員は、各補助導体8を固締している2つの
ボルト11を緩める。
次に、このボルト11を接続辺部8の長穴9に沿って移
動させながら、補助導体4を適正位置に移動する。
次に、再びボルト11を締め付けて、補助導体4を固締
し、通電可能にセットするものである。
また、補助導体4を適正位置に調整するのに、数回の
試行を重ねることもあり、その都度ボルト11の緩め、及
び締めをする手間のかかる作業をせねばならないもので
あった。
よって、従来、補助導体4を適正位置に調整する作業
は、多大の時間と労力を必要とし、作業性が悪いもので
あるという問題があった。
本考案は上述の点に鑑み、補助導体の位置調整の自動
化を図り、この位置調整の作業性を良好とする平板の誘
導加熱コイル装置を新たに提供することを目的とする。
E.課題を解決するための手段 本考案は平板の誘導加熱コイル装置は、平板の幅方向
の両側端部近傍にそれぞれ配置した補助導体と、この補
助導体の接続導体を、接続辺部上を移動可能とするとと
もに任意の位置でクランプ状態とし得るクランプ機構
と、その補助導体を送りねじ機構によって平板の幅方向
に移動せしめる移動機構とを設けて構成したことを特徴
とする。
F.作用 上述のように構成することにより、補助導体の移動調
整作業を、クランプ機構を解除して補助導体を移動可能
とし、次に移動機構を駆動して補助導体を適正位置に移
動し、次に再びクランプ機構をクランプ状態として、こ
の補助導体を含む加熱コイルに高周波電流を供給し誘導
加熱処理可能な状態に設定するというように、自動的に
実行可能とするものである。
G.実施例 以下、本考案の平板の誘導加熱コイル装置の一実施例
を第1図乃至第3図によって説明する。なお、この第1
図乃至第3図において、前述した第4図及び第5図に示
した従来例に対応する部分には同一符号を附すことと
し、その詳細な説明を省略する。
誘導加熱装置の要部を示す第1図乃至第3図で、1は
平板、2は加熱コイル、3は主導体、4は補助導体であ
る。この装置は、主導体3の端部に接続導体8を設け
る。これとともに接続導体8には、長穴9を有する接続
辺部8aを設ける。さらに、補助導体4には、接続導体10
を設ける。
なお、本例装置では上述の構成は従来のものと変わり
ない。
また、本例装置は、補助導体4を自動的に移動調整す
るため、補助導体4の移動機構と、クランプ機構とを設
けて成る。
このため、一対の接続辺部8aには、その上にそれぞれ
補助状態4の両端の接続導体10を置き、さらにその上に
橋渡すように連結部材12を置く。この連結部材12は、絶
縁材を長板状に形成したものである。
また、連結部材12の両端近くの各長穴9の直上部位に
は、それぞれクランプ機構のシリンダ13を設置する。
このシリンダ13は、図示しない外部の電磁弁操作によ
り、その内部に液体を注入し、又は排出することによっ
て、ピストン14とロッド15を伸縮動作させるものであ
る。
このロッド15の延出部分は、連結部材12を摺動自在に
貫通させるとともに、接続導体10の透孔16と長穴9を貫
通せしめる。
さらにロッド15の透孔16と長穴9の対応部位には、筒
状の絶縁カラー17を介在させ、ロッド15と各接続導体8,
10との間を絶縁する。
また、ロッド15は、その自由端部を接続辺部8aの下部
に配置した絶縁板18を貫通させ、外部に延出した頭部に
ナット19を嵌合して成る。
また、補助導体4の移動機構は、次のように構成す
る。
まず、相対向する2つの補助導体4の連結部材12に
は、それぞれその中間部側面にネット部材20を設置す
る。
各ナット部材20には、ねじ孔を穿孔しておき、このね
じ孔に一本の送りねじ軸21の両端部に穿設したねじ棒部
21aを嵌合する。この両端のねじ棒部21aの2つのねじ溝
は、互いに正逆の螺子としてある。
この送りねじ軸21は、2つの軸受部材22によって回動
自由に支受する。
さらに、送りねじ軸21には、その中間部に被動歯車23
を固着設置する。
この被動歯車23には、駆動モータ24の減速歯車25を噛
合し、連動させる。
これによって、移動機構を構成するものである。
次に、上述のように構成した本例装置における補助導
体を位置調整するときの作動を説明する。
まず、クランプ機構の各シリンダ13を動作させ、ロッ
ド15を延出せしめる。すると、絶縁板18が接続辺部8aか
ら離れ、接続辺部8a上を接続導体10が移動自在となる。
次に、移動機構の駆動モータ24を通電制御し、その回
転駆動力で、被動歯車23及び減速歯車25を介して送りね
じ軸21を所要量正又は逆転させる。
すると、各ねじ棒部21aに嵌合していたナット部材20
が、補助導体4ともども送りねじ軸21の軸線方向に移動
して、所要の適正位置にて停止する。
次に、クランプ機構の各シリンダ13を動作させ、ロッ
ド15を引込める。これにより、絶縁板18と連結部材12と
の間に挟まれた、接続辺部8aと接続導体10とが圧着さ
れ、両者が移動しないよう保持される。これをもって補
助導体4の移動調整作業を完了するものである。
なお、この後、加熱コイル2に高周波を給電し、誘導
加熱処理を行なうものである。
H.考案の効果 以上詳述したように本考案の平板の誘導加熱コイル装
置によれば、平板の両横部分に対応してそれぞれ配置す
る補助導体を、クランプ機構で接続導体に接続,隔離可
能に構成するとともに、この補助導体を移動機構によっ
て平板の板幅方向に移動調整可能に構成したので、補助
導体の移動調整を自動的に実行でき、従来の如く作業員
によるボルト締め等の作業が不用であるので作業員のた
めのスペースが不用となり、狭い場所に誘導加熱コイル
装置を設置しても、補助導体の移動調整を容易に実行で
きるという効果がある。
また、このような調整作業の自動化によって連続ライ
ン中の板幅の変化に対する、段取り時間を大幅に削減で
き、さらに補助導体の微小な調整が容易となり、試運転
時に、温度均一化等の条件出しを迅速にできるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の平板の誘導加熱コイル装置の一実施例
を示す要部の概略斜視図、第2図はその装置を平板の長
さ方向に沿って切断した断面図、第3図はその装置を平
板の幅方向に沿って切断した要部断面図、第4図は従来
の平板の誘導加熱装置を例示する概略平面図、第5図は
その要部を取り出して示す斜視図である。 1…平板、2…加熱コイル、4…補助導体、8…接続導
体、8a…接続辺部、9…長穴、10…接続導体、12…連結
部材、13…シリンダ、14…ピストン、15…ロッド、17…
絶縁カラー、18…絶縁板、20…ナット部材、21…送りね
じ軸、24…駆動モータ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送される平板の板幅方向の両側端部近傍
    にて平板の搬送方向に延在すると共に鉄心を備えた少く
    とも一対の補助導体と、該補助導体の上流側および下流
    側に配置した平板の板幅方向に延在すると共に鉄心を備
    えた少くとも一対の主導体とを接続して加熱コイルと
    し、該加熱コイルを平板の両面に対向して配置して直交
    磁束型の加熱コイルを形成し、電源装置に接続した平板
    の誘導加熱コイル装置において、 前記主導体の両端に平板と離れる方向にU字状に折り曲
    がりその先端部を板幅方向に延在せしめた接続導体を設
    けると共に、前記補助導体の両端には平板と離れる方向
    に立ち上り更にL字状に折れ曲った先端部を備えた接続
    導体を設け、主導体における接続導体の先端部に補助導
    体における接続導体の先端部を重ね合せて、板幅方向に
    摺動自在な接続部を夫々形成し、該接続部における両先
    端部同志をクランプ状態にしたり開放状態にするシリン
    ダーによるクランプ機構を夫々設けると共に、平板の両
    側端近傍に夫々配設した補助導体同志を連結部材を介し
    て平板の板幅方向に延在するねじ軸の両端に螺合せし
    め、該ねじ軸の回転により補助導体同志を近接または離
    反方向に一体に移動せしめる移動機構を設けたことを特
    徴とする平板の誘導加熱コイル装置。
JP3923490U 1990-04-12 1990-04-12 平板の誘導加熱コイル装置 Expired - Lifetime JP2503575Y2 (ja)

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