JP2503155B2 - 高分子量スルホン化物中性塩の製造方法 - Google Patents
高分子量スルホン化物中性塩の製造方法Info
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Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート用高性能
減水剤、石炭−水スラリー用分散剤等に使用される高分
子量スルホン化物中性塩の製造方法に関するものであ
る。
減水剤、石炭−水スラリー用分散剤等に使用される高分
子量スルホン化物中性塩の製造方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】高分子量スルホン化物の中和は、ライミ
ングソーディション法として公知の方法が確立されてい
る。すなわち、高分子量スルホン化物に水酸化カルシウ
ム又は炭酸カルシウム（以下「アルカリ剤」ともいう）
を添加して中和し、生じた硫酸カルシウムを濾過分別
し、濾液に炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム等を加
え、高分子量スルホン化物の中性塩を得るものである。
ングソーディション法として公知の方法が確立されてい
る。すなわち、高分子量スルホン化物に水酸化カルシウ
ム又は炭酸カルシウム（以下「アルカリ剤」ともいう）
を添加して中和し、生じた硫酸カルシウムを濾過分別
し、濾液に炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム等を加
え、高分子量スルホン化物の中性塩を得るものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
中和方法は、中和槽に高分子量スルホン化物又はその水
希釈物を仕込み、撹拌しながら固形のアルカリ剤を添加
するものであるため、液との混合性が悪く、アルカリ剤
が表面に浮いたままで反応がなかなか進まない。
中和方法は、中和槽に高分子量スルホン化物又はその水
希釈物を仕込み、撹拌しながら固形のアルカリ剤を添加
するものであるため、液との混合性が悪く、アルカリ剤
が表面に浮いたままで反応がなかなか進まない。
【０００４】また、アルカリ剤を水に分散してスラリー
状で添加すると、液との混合性はよくなるが、水中に沈
降しやすいため移送配管途中で沈降し、配管がアルカリ
剤で閉塞されるなどの問題が発生した。
状で添加すると、液との混合性はよくなるが、水中に沈
降しやすいため移送配管途中で沈降し、配管がアルカリ
剤で閉塞されるなどの問題が発生した。
【０００５】本発明は従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、高分
子量スルホン化物とアルカリ剤との混合を容易にし、ス
ムーズに中和反応が進行する高分子量スルホン化物中性
塩の製造方法を提供することにある。
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、高分
子量スルホン化物とアルカリ剤との混合を容易にし、ス
ムーズに中和反応が進行する高分子量スルホン化物中性
塩の製造方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の要旨は、高分子量スルホン化物を、高分子量
スルホン化物中性塩を添加したスラリー状のアルカリ剤
により中和することを特徴とする高分子量スルホン化物
中性塩の製造方法にある。
に本発明の要旨は、高分子量スルホン化物を、高分子量
スルホン化物中性塩を添加したスラリー状のアルカリ剤
により中和することを特徴とする高分子量スルホン化物
中性塩の製造方法にある。
【０００７】高分子量スルホン化物としては、ナフタリ
ンスルホン酸ホルマリン縮合物、アルキルナフタリンス
ルホン酸ホルマリン縮合物、クレオソート油スルホン酸
ホルマリン縮合物、ポリスチレンスルホン酸、スチレン
無水マレイン酸共重合体スルホン化物等を挙げることが
できる。これらは、スルホン化したままのものでもよ
く、また水で希釈したものでもよい。
ンスルホン酸ホルマリン縮合物、アルキルナフタリンス
ルホン酸ホルマリン縮合物、クレオソート油スルホン酸
ホルマリン縮合物、ポリスチレンスルホン酸、スチレン
無水マレイン酸共重合体スルホン化物等を挙げることが
できる。これらは、スルホン化したままのものでもよ
く、また水で希釈したものでもよい。
【０００８】アルカリ剤としては、水酸化カルシウム、
炭酸カルシウムなど水への溶解度が比較的低く、濃度を
上げるとスラリー化するものを使用することができる。
炭酸カルシウムなど水への溶解度が比較的低く、濃度を
上げるとスラリー化するものを使用することができる。
【０００９】スラリー状のアルカリ剤へ添加する高分子
量スルホン化物中性塩は当該中和反応の結果得られるも
のと同じものであり、その添加量はスラリー状のアルカ
リ剤に対して０．２％以上であればよい。
量スルホン化物中性塩は当該中和反応の結果得られるも
のと同じものであり、その添加量はスラリー状のアルカ
リ剤に対して０．２％以上であればよい。
【００１０】
【作用】水への溶解度の低い固形アルカリ剤を水に分散
してスラリー状として中和反応槽に添加することによ
り、高分子量スルホン化物との混合性がよくなり、中和
時間が短くなる。そして、固形アルカリ剤のスラリー状
物に分散剤である高分子量スルホン化物中性塩を添加す
ることにより、スラリー中の固形アルカリの沈降を防
ぎ、移送配管の閉塞がなくなる。さらに、アルカリ剤に
添加されるのは、製品と同じ高分子量スルホン化物中性
塩であるから、製品の性能に悪影響を及ぼすこともな
い。
してスラリー状として中和反応槽に添加することによ
り、高分子量スルホン化物との混合性がよくなり、中和
時間が短くなる。そして、固形アルカリ剤のスラリー状
物に分散剤である高分子量スルホン化物中性塩を添加す
ることにより、スラリー中の固形アルカリの沈降を防
ぎ、移送配管の閉塞がなくなる。さらに、アルカリ剤に
添加されるのは、製品と同じ高分子量スルホン化物中性
塩であるから、製品の性能に悪影響を及ぼすこともな
い。
【００１１】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。まず、中
和槽（図示せず）に未中和のナフタリンスルホン酸ホル
マリン縮合物の５５％水溶液５０重量部を仕込み、水酸
化カルシウムの３０％濃度のスラリー２１重量部に４０
％濃度のナフタリンスルホン酸ホルマリン縮合物カルシ
ウム塩水溶液１重量部を加えてよく分散してスラリー状
物を得、このスラリー状物の供給量を制御しつつ中和槽
に添加した。また、中和温度が５０℃以下になるように
中和槽外周を水ジャケットで冷却した。かくして、中和
槽での混合は良好に行われ、上記スラリー状物を移送す
る配管内での水酸化カルシウムの沈降による配管閉塞も
なく、中和反応は５時間で終了した。
和槽（図示せず）に未中和のナフタリンスルホン酸ホル
マリン縮合物の５５％水溶液５０重量部を仕込み、水酸
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％濃度のナフタリンスルホン酸ホルマリン縮合物カルシ
ウム塩水溶液１重量部を加えてよく分散してスラリー状
物を得、このスラリー状物の供給量を制御しつつ中和槽
に添加した。また、中和温度が５０℃以下になるように
中和槽外周を水ジャケットで冷却した。かくして、中和
槽での混合は良好に行われ、上記スラリー状物を移送す
る配管内での水酸化カルシウムの沈降による配管閉塞も
なく、中和反応は５時間で終了した。
【００１２】次に、比較例として、中和槽に未中和のナ
フタリンスルホン酸ホルマリン縮合物の５５％水溶液５
０重量部を仕込み、中和温度が５０℃以下になるように
中和槽外周を水ジャケットで冷却しながら、粉末の水酸
化カルシウム６重量部を撹拌しながら徐々に添加した。
しかし、水酸化カルシウムは中和槽内の液表面に浮遊し
て液との混合がなかなか進まず、中和反応に１０時間を
要した。
フタリンスルホン酸ホルマリン縮合物の５５％水溶液５
０重量部を仕込み、中和温度が５０℃以下になるように
中和槽外周を水ジャケットで冷却しながら、粉末の水酸
化カルシウム６重量部を撹拌しながら徐々に添加した。
しかし、水酸化カルシウムは中和槽内の液表面に浮遊し
て液との混合がなかなか進まず、中和反応に１０時間を
要した。
【００１３】
【発明の効果】本発明により、高分子量スルホン化物と
アルカリ剤との混合が改善され、中和反応がスムーズに
行われるので、中和反応時間の短縮が可能になる。
アルカリ剤との混合が改善され、中和反応がスムーズに
行われるので、中和反応時間の短縮が可能になる。
Claims (1)
- 【請求項１】 高分子量スルホン化物を、高分子量スル
ホン化物中性塩を添加したスラリー状のアルカリ剤によ
り中和することを特徴とする高分子量スルホン化物中性
塩の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11612792A JP2503155B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 高分子量スルホン化物中性塩の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11612792A JP2503155B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 高分子量スルホン化物中性塩の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05310875A JPH05310875A (ja) | 1993-11-22 |
| JP2503155B2 true JP2503155B2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=14679383
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11612792A Expired - Fee Related JP2503155B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 高分子量スルホン化物中性塩の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2503155B2 (ja) |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP11612792A patent/JP2503155B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05310875A (ja) | 1993-11-22 |
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