JPH0520478B2 - - Google Patents

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JPH0520478B2
JPH0520478B2 JP61010874A JP1087486A JPH0520478B2 JP H0520478 B2 JPH0520478 B2 JP H0520478B2 JP 61010874 A JP61010874 A JP 61010874A JP 1087486 A JP1087486 A JP 1087486A JP H0520478 B2 JPH0520478 B2 JP H0520478B2
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reaction
coal
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JP61010874A
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Tomofumi Nakamoto
Masato Tamao
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Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
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  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は石炭・水スラリー用分散剤に関する。 詳しくは酸性下でのナフタリンスルホン酸と変
性リグニンスルホン酸とホルムアルデヒドとの反
応生成物を有効成分とする石炭・水スラリー用分
散剤に関するものである。 〔従来の技術〕 石炭・水スラリー(以下CWMと略す)用分散
剤としてリグニンスルホン酸塩(LSA塩)やナ
フタリンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物
(NSF)塩を用いる方法は、特開昭52−71506)、
特公昭60−6395で既に公知である。 これを更に発展させた特許として、ナフタリン
スルホン酸(NS)とリグニンスルホン酸
(LSA)誘導体〔脱スルホンリグニンスルホン酸
塩(DSL)〕とホルマリン(HCHO)との縮合反
応生成物を分散剤として用いる方法(特開昭58−
34896)が開示されいる。 また、特開昭60−26090には共縮合されるリグ
ニンスルホン酸としては、木材チツプをスルホン
化して得られるものであり、その化学処理工程、
加水分解反応や酸化反応や脱スルホン化反応や脱
メチル反応等を受けた変性リグニンスルホン酸や
縮合反応による縮合リグニンスルホン酸が示され
ている。 しかしこの場合はただ単に一般的な反応処理を
例記しただけである。例えば酸化反応1つを考え
た場合、酸化反応に用いる薬品、またその程度に
よつて変性リグニンスルホン酸は変わり、従つて
化学処理が適当でない場合は逆にマイナスに作用
する。 特開昭58−34896に開示されている方法は特公
昭52−25433に記載されている方法に準じて得ら
れるものである。 従つてこの方法はセメント分散剤に適するよう
に反応処理されたものを、そのままそつくり
CWMに適用されたものと解釈される。 またセメント分散剤の分野では特開昭60−
5051、60−5052が開示されている。 これはDSLの代りに限外濾過したLSA塩を用
いて縮合反応させた後、酸化反応処理したものを
用いるものである。 しかしながらセメントと微粉末石炭は一見、同
じ微粒子を取扱うという点では似ているが、前者
は無機物であり水硬性物質であるのに対し、後者
は有機物であり水硬性はなく、しかも表面構造も
異なつている。 特に前者の分散剤の場合には高分散性の他にコ
ンクリートの凝結遅延性や空気連行性が重視され
る。 縮合度が低い場合には、連行空気量が増加する
為に反応物の縮合度が重要で高縮合物にして用い
られるのが一般的である。 これに対して後者の場合は分散性の他に、でき
たCWMの貯蔵安定性が重視される。 従つてこれに用いられる最適な分散剤の製法が
異なつてくるのは当然の事と言える。 〔発明が解決しようとする問題点〕 工業的な使用に耐えうる経済的で高性能な
CWM用の分散剤が現在のところ知られていな
い。 ここで高性能な分散剤とは炭種による影響が少
なく、次の点に優れているものを言う、 (1) 低添加量で減粘効果が大きい。 (2) 貯蔵安定性が高い。 ことである。 〔問題を解決するための手段〕 本発明者らはNSとHCHOに対して反応させる
べきリグニンスルホン酸塩について詳細に鋭意研
究した結果、亜硫酸パルプ排液(SSL)を次の2
段反応処理することによつて得られる変性リグニ
ンスルホン塩を用いることによつて高性能な
CWM用分散剤の開発に成功した。 即ち本発明は1段目で高温アルカリ空気酸化又
は酸素酸化処理を行い、2段目でH2O2処理を行
う方法を用いて変性リグニンスルホン酸塩を製造
し、これをNS、HCHOと反応させることが最大
の特徴である。 更に詳しくは、1段目の反応はSSL中のLSA
塩のSO3H基はそのまま残し、即ち脱スルホン反
応が生じるまで激しく酸化反応させないで
(DSLのように酸性下で沈澱が生じるまで激しく
酸化反応しない)、他の官能基フエノール性OH
やカルボキシ基等を増加させ、それと同時に
LSA塩以外のR.S、糖変成物が反応阻害物質とな
らないような適度な酸化反応を行う。 次に2段目のH2O2処理では主としてSSLの分
子量を低下させることを目的としている。 具体的には1段目の反応はNaOHをSSL固形分
に対して5〜20%添加、温度150〜200℃、時間1
〜2時間、空気又は酸素を吹込みながら湿式酸化
反応を行う。 次に2段目の反応として温度60〜90℃で
H2O20.5−5%(対SSL固形分)を徐々に加えて
酸化反応を行う。 こうして得られた変性リグニンスルホン酸塩
(以下これをTLSと略記する)を用いてNS、
HCHOと反応させる。 この方法は特公昭52−25433に準じて行うが、
具体的に次に述べる。 分散剤の基本的な製法はNSに硫酸および水を
添加し、これを80〜95℃に加熱してから37%
HCHOを約2時間にわたつて添加する。 このものにHCHOとTLSを添加し、90〜120℃
で5〜20時間反応させ、中和し、無機塩を除去し
て製品とする。 反応に用いる薬品の比率は、TLSはNS100部
に対し 5〜50部(重量部、以下同じ)、好まし
くは15〜40部である。50部以上では未反応NSが
多くなり好ましくない。また5%以下ではNSF
に近くなつて、本発明の特徴が発揮されなくな
る。 次に最初に用いるHCHO量はNS100部に対し
て20〜25部が適当である。 TLS共に添加するHCHOはTLS 100部に対し
20〜100部である。 NSと最初に混合する水と硫酸はNS100部に対
し、水は15〜30部、好ましくは18〜25部であり、
硫酸は20〜40部である。 反応温度は90〜130℃、時間は5〜20時間であ
る。 本発明において上記HCHO反応物は、中和処
理してアルカリ金属塩、アンモニウム塩、低級ア
ミン塩等にされる。 アルカリ金属塩としてはNa、Li、K塩、低級
アミンとしてはモノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン塩である。 本発明に用いられる分散剤が適用される石炭は
褐炭、亜歴青炭、歴青炭無煙炭など特に制限はな
い。 石炭の粒度には特に規定はないが、200メツシ
ユ通過50%以上好ましくは70〜80%がよい。 また本発明において、CMC、MC、ポリアク
リル酸塩、縮合リン酸塩など公知の添加剤を併用
することを可能である。 また他の分散剤例えばNSF、LSA塩も同様に
併用可能である。 〔作用〕 本発明において特殊な条件下で酸化反応処理し
て得られたTLS系が、従来用いられてきたDSL、
NS、HCHOとの反応系とどのような反応の相違
があるかは明らかではない。 しかしながらDSLはSO3H基が少ない為にその
量を増加させた場合に反応系で沈澱を生じるのに
対して、TLSの場合は生じない。 しかもフエノール性OHやCOOH官能基は普通
のLSA塩に比べて増加し、還元性糖類、糖変成
物は反応阻害にならない形のものになり、LSA
塩は低分子量化されているので、反応性がより高
くなつたものと考えられる。 反応物の官能基量、リグニンスルホン酸塩の比
率が増加すると、石炭との親和性が大きくなる為
に、より高性能な分散剤になるものと推測され
る。 〔実施例〕 <変成リグニンスルホン酸塩(TLS)の調製> (1) 1段目の反応 亜硫酸パルプ濃縮液(SSL−Na)のNa塩を
NaOHでPH12に調整、高温150〜160℃で2時
間、アルカリ空気酸化した。 (2) 2段目の反応 (1)の液を80〜90℃まで冷却した後、H2O23%
(対SSL−Na固形分)を徐々に添加、添加終了
後2時間、その温度に保持した。 <NS・TLS.HCHOの反応物の調製> NS100部、98%H2SO435部、水20部の混合物
を80〜90℃に加熱し、37%HCHO23部を2時間
にわたつて添加した。 その後TLS30部、37%HCHO23部からなる液
を1時間おきに4回に分けて添加し、95〜100℃
で12時間攪拌しながら反応を行わせた。反応終了
後、冷却、NaOHで中和し、Na2SO4は晶析除去
した。 次にDSL、限外濾過精製リグニンスルホン酸
Naの場合も同様に反応させた。 <石炭・水スラリーの調製法および流動性測定法
> (1) 石炭・水スラリーの調製法 あらかじめ所定量の分散剤を溶解した水の中
に、200メツシユ80%パスまで粉砕した歴青炭
を投入し(全量400g)混ぜ棒で充分濡らした
後(ペースト化)、日本特殊機化工業製T.K.ホ
モミキサーを用い8000r.p.m.にて40分間攪拌し
て石炭・水スラリーを調製し、20℃で、BL型
回転粘度計を用いスラリー粘度を測定した。こ
の条件にて行なつた実施例および比較例を表1
に示した。粘度の低いものが流動性の良い事を
示している。 (2) 石炭・水スラリーの安定性測定法 (1)の条件で調製した石炭・水スラリーをシリ
ンダー(内径35mm、高さ250mm)に移し、直径
6mm、重さ30gのガラス棒をスラリーに貫入
し、落下状態を経日的に測定した。ガラス棒が
自重で下まで貫入する場合には、スラリーの安
定性が良好であるが、途中1/2以上で止まり、
手で押しても下方へ貫入しなくなると、安定性
は不良となる。 この条件にてスラリーの安定性を測定し、そ
の持続日数を測定した実施例および比較例を表
1に示した。持続日数が長いものが安定性の良
い事を示している。
【表】 安定性 ○ 良好
△ やや良好
× 悪い
〔発明の効果〕 本発明によれば従来のDSLに代えてTLSを
NS、HCHOとの反応に用いることにより、高性
能なCWM用の分散剤をえ得ることができる。 前出の比較例で示したように、DSLを用いた
場合のNS、HCHOとの反応物は、同じ糖度を得
るのに分散剤の添加量が多く、また炭種の影響が
大きい。 これに対して本発明の場合はNS・HCHO・反
応性と同時にリグニンスルホン酸塩の比率が高く
できるようになるので、分散性が向上し、また炭
種の影響が少なくなると考える。 従来のDSL(特公昭58−34896)を用いた場合
はNS100部に対し、DSL30部が限度であつたの
に対し、本発明のTLSの場合は50部まで用いる
ことが可能である。 従つて従来の約1.5倍量まで増加させることが
できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 1段目で高温アルカリ空気酸化又は酸素酸化
    処理を行い、2段目で過酸化水素処理を行う2段
    酸化反応処理を行つた変性リグニンスルホン酸塩
    とナフタリンスルホン酸とホルムアルデヒドとの
    酸性下での反応生成物を有効成分とする石炭・水
    スラリー用分散剤。 2 変性リグニンスルホン酸塩とナフタリンスル
    ホン酸との割合が、5〜50部:100部(重量比)
    である特許請求の範囲第1項記載の石炭・水スラ
    リー用分散剤。
JP61010874A 1986-01-21 1986-01-21 石炭・水スラリ−用分散剤 Granted JPS62169893A (ja)

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