JP2502677Y2 - マイクロホンワイヤ接続器 - Google Patents

マイクロホンワイヤ接続器

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JP2502677Y2
JP2502677Y2 JP6583191U JP6583191U JP2502677Y2 JP 2502677 Y2 JP2502677 Y2 JP 2502677Y2 JP 6583191 U JP6583191 U JP 6583191U JP 6583191 U JP6583191 U JP 6583191U JP 2502677 Y2 JP2502677 Y2 JP 2502677Y2
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金爐 張
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はマイクロホンワイヤ接続
器に関し、特に使用寿命が長く、且つ製造コストが低廉
なマイクロホンワイヤ接続器に関する。
【0002】
【従来の技術】舞台の上で有線マイクロホンを使用する
際、時折、使用者が瞬間的にマイクロホンワイヤを手繰
り寄せたり、或いは導線コードを振り投げたりする場合
があるが、特に、熱狂的な雰囲気の舞台では、そのテン
ポの速い緊迫したリズムに乗って、前記マイクロホンワ
イヤを手繰り寄せる動作や導線コードを振り投げる仕種
がより激しくなる。
【0003】従来のマイクロホンワイヤ接続器は、図5
に示すように、その金属シェルに被覆された頂端面にマ
イクロホンを着脱自在に連結係合させるスナップ継手付
きのソケット孔を備え、かつ周壁に押しボタン(2)を
設けた連接部(1)下端に、導線と連結する複数のレッ
グでなるプラグ(3)を設けて、該連接部(1)のプラ
グ(3)と嵌挿係合する中空状ソケット(4)を亜鉛合
金でダイカスト法で製作し、かつ該ソケット(4)底端
に固定座(5)を介して導線を内包した導線保護スリー
ブ(6)を螺着固定し、使用者の引張りや曲げによって
導線がちぎれないようにしている。しかし乍らこの従来
のものは下記のような欠点がある。
【0004】その固定座(5)と導線保護スリーブ
(6)との間において、該導線保護スリーブ(6)が硬
質であろうと軟質であろうとに関わらず、使用者がマイ
クロホンを強く引張り又は導線を曲げると、往々にし
て、該導線保護スリーブ(6)に接続した導線と該保護
スリーブ(6)軸線のなす湾曲角度が垂直状態に近付き
容易に断線する。
【0005】該固定座(5)に導線を内包した導線保護
スリーブ(6)を螺着固定した構成は、繰り返し使用者
が引張り又は曲げながら使用して、ある期間を過ぎる
と、該固定座(5)のねじが緩んで容易に離脱し、導線
が連結部(1)のプラグ(3)と導線をはんだ付けした
箇所で断線したり或いは接触不良になったり、または導
線自体が捻じれたり、引張られたりして断線する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のマイクロホ
ンワイヤ接続器における問題点に鑑み、この考案は導線
保護スリーブより伸出する導線に、硬軟適宜な材料を包
容被覆し、該導線の湾曲半径を大きくして、強烈な引張
りや曲げによる断線を防止し、使用寿命を向上し得るマ
イクロホンワイヤ接続器を提供することをその課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】従って、この考案は、そ
の金属シェルに被覆された頂端面にマイクロホンを着脱
自在に連結係合させるスナップ継手付きのソケット孔を
備え、かつ周壁に押しボタン(12)を設けた連接部
(10)下端に、導線(18)と連結する複数のレッグ
でなるプラグ(16)を設けて、該プラグ(16)に嵌
挿係合される中空状ソケット(20)底端に、固定座
(5)を介して上記導線(18)を内包した導線保護ス
リーブ(30)を接合してなるマイクロホンワイヤ接続
器において、上記ソケット(20)と上記導線(18)
とが連結した箇所に、上記導線保護スリーブ(30)を
嵌合固着させ、かつ上記導線保護スリーブ(30)底端
より伸出する導線(18)に、所定間隔おきに複数の硬
軟適当なリング(32)体を周設し、並びに該導線保護
スリーブとリング体(32)との間或いは各リング体
(32)の間に、それぞれ上下間隔にわたって互いに交
差するリブ凸条(34)を装着補強した構成とすること
により、課題を解決するに至るものである。
【0008】そして、更に好ましくは上記ソケット(2
0)をABS樹脂若しくはその他硬質プラスチック材料
で形成し、又は上記導線保護スリーブ(30)及びその
底端に接続するリング体機構をPVC若しくは硬軟適宜
な合成樹脂材料で形成すると共に、該ソケット(20)
周壁に1又は1以上の通孔を設け、該通孔より膠質材料
を注入して、該ソケット内部に嵌挿係合した上記プラッ
グ(16)と導線(18)との接合部位に被覆すること
である。
【0009】
【考案の作用並びに構成】上記のように構成された、こ
の考案は、ケーブル導線と導線保護スリーブが一体にな
っているので、導線の手繰り寄せの操作や振り投げから
くる引張りを受け止めて、その内部の接線状態に全く何
等の影響も受けないと共に、ソケットは好ましくはAB
S又は硬質プラスチック材料で造られ、該導線保護スリ
ーブも好ましくはPVCその他硬軟適宜な合成樹脂材料
で硬・軟質導線ともに包容被覆可能に成型されており、
かつ該導線保護スリーブ底端に伸出する導線に、所定間
隔おきにリング体を周設し、並びにその上下間隔に立体
状に交差分布するリブ凸条を補強しているために、導線
の湾曲半径が大きくなり、該導線が繰り返し引張られ
て、PVC又は硬軟適宜な合成樹脂材料で形成された該
導線保護スリーブの端縁でわずかに湾曲するだけとな
る。
【0010】この考案の上記またはその他の目的、特徴
および利点は、図面を参照しての以下の実施例の詳細な
説明から一層あきらかとなろう。
【0011】
【実施例】図1、及び2に示す如く、この考案のマイク
ロホンワイヤ接続器は:従来使用されている連接部と同
様に、その周壁面に凸接された弾性押しボタン(12)
を操作することにより、その頂端に設けられるマイクを
着脱自在にスナップ係合し、かつ該押しボタン(12)
下方にねじ孔(14)を設けて、該押しボタン(12)
下端にケーブル導線(18)と連結する複数のレッグ
(16)を備え付けて形成された連接部(10)と、
【0012】(ロ)従来同様に上記連接部(10)外周
に被覆嵌合する金属シェルに形成された位置決め凸起
(図示せず)と対応して、その内周壁に位置決め凹み
(図示せず)を設けたソケット(20)と、
【0013】(ハ)その内部に導線(18)を挿通して
上記ソケット(20)に固装される導線保護スリーブ
(30)とを、
【0014】(ニ)本考案の特徴にしたがって、該連接
部(10)の導線(18)と連結した一端を、ABS樹
脂或いはその他硬質プラスチック材料によって加工成型
してなる、中空内部に深まるにつれて縮小する層状階段
を備えた収容孔を形成しているソケット(20)に嵌挿
係合し、
【0015】(ホ)該連接部(10)の金属シェル周壁
に形成された位置決め凸起と、該ソケット(20)内周
壁の位置決め凹みを嵌合して、該連接部(10)が該ソ
ケット(20)内部の収容孔に係着するようにする。そ
して、図2に示すように、
【0016】(ヘ)該ソケット(20)の上記押しボタ
ン(12)に隣接した箇所に、上記押しボタン(12)
の収容空間として一体成型に切り溝(22)を形成し、
【0017】(ト)然る後、該ソケット(20)と導線
(18)の周縁に、PVC又は適当な硬さの合成樹脂材
料で造られた導線保護スリーブ(30)を包容被覆し、
【0018】(チ)更に、最も重要なこととして、該ソ
ケット(20)周壁に1又は1以上の通孔(23)を設
け(本考案は4つ設けている)、膠質材料を該通孔(2
3)より該連接部(10)のレッグ(16)と導線(1
8)の接合部位に注入被覆して、該レッグ(16)の錆
付きを防止し該導線(18)を牢固に連結する。
【0019】一方、該導線保護スリーブ(30)の直接
該導線(18)を包容被覆する一端に、所定間隔に串刺
状に配列した複数のリング体(32)を連設し、かつ該
導線保護スリーブ(30)とリング体(32)との間若
しくは各リング体(32)の間に、各間隔にわたり互い
に交差分布するリブ凸条(34)を連接補強して、図4
に示す如く、該導線(18)の湾曲半径を大きくして、
該導線保護スリーブ(30)を軟・硬導線ともに包容被
覆可能なものにし、導線(18)が引張りや曲げよって
切れないようにして使用寿命を向上させる。
【0020】この考案のマイクロホンワイヤ接続器の組
立は極めて簡単であり、導線(18)をろう付けた連接
部(10)の位置決め凸起を、ソケット(20)内部の
位置決め凹みに嵌合定着させ、同時に該ソケット(2
0)に押出した導線(18)末端をそれぞれねじで螺着
固定し、然る後、その螺着固定した箇所周縁以下の該ソ
ケット(20)内部に形成された層状階段に該導線(1
8)と共に、PVC若しくはその他適当な硬さの合成樹
脂材料の導線保護スリーブ(30)を一体に成型して包
容被覆すれば良いのである。
【0021】上記のように構成された、この考案は図
1,2,3及び4に示すように、ケーブル導線(18)
と導線保護スリーブ(30)は一体になっている。この
ため導線(18)からくる引張りを受け止めて、その内
部の接線状態に影響をもたらさないと共に、特に重要な
ことは、該ソケット(20)はABS又は相当硬い硬質
プラスチック材料で造られ、該導線保護スリーブ(3
0)もPVC又は適当な硬さの合成樹脂材料で硬・軟質
とも包容被覆成型可能に形成されており、かつ該導線保
護スリーブ(30)に立体状に交差分布するリブ凸条
(34)を補強していることから、導線(18)の湾曲
半径が大きくなっている(図4の示すように)。従っ
て、その包容被覆した導線(18)が繰り返し引っ張ら
れても、該導線保護スリーブ(30)のPVC又は適当
な硬さの合成樹脂材料端縁でわずかに湾曲するだけであ
り、マイクロホンの引張り或いは導線の振り投げによっ
て、該導線(18)が断線するようなことが無く、使用
寿命を向上する。
【0022】
【考案の効果】この考案は、上記のように、ケーブル導
線と導線保護スリーブが一体になっているので、導線の
手繰り操作や振り投げからくる引張りを受け止め、その
内部の接線状態に影響もたらさないと共に、ソケットは
ABS又は硬質プラスチック材料で造られ、該導線保護
スリーブもPVC又はその他硬軟適宜な合成樹脂材料で
硬・軟導線ともに包容被覆可能に成型されており、かつ
該導線保護スリーブ底端に伸出する導線周縁に、所定間
隔おきにリング体を周設し、並びにその上下間隔に立体
状に交差するリブ凸条を補強しているため、導線の湾曲
半径が大きくなり、該導線が繰り返し引っ張られても、
僅かにPVC又は硬軟適宜な合成樹脂材料で形成された
該導線保護スリーブの端縁で湾曲するだけとなり、従っ
て、マイクロホンの引張り或いは導線の曲げによる該導
線の断線が生じなくなり、使用寿命が向上される。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】この考案の実施例の組立断面図である。
【0025】
【図2】この考案の実施例の組立側面図である。
【0026】
【図3】上記図2のIII−III線における立体表示図であ
る。
【0027】
【図4】この考案の実施例における導線保護スリーブの
湾曲状態の表示図である。
【0028】
【図5】従来のマイクロホンワイヤ接続器の断面表示図
である。
【0029】1………連接部 2………押しボタン 3………プラグ 4………ソケット 5………固定座
【0030】6………スリーブ 10……連接部 11……押しボタン 16……プラグ 18……導線
【0031】20……ソケット 23……通孔 30……導線保護スリーブ 32……リング体 34……リブ凸条

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】その金属シェルに被覆された頂端面にマイ
    クロホンを着脱自在に連結係合させるスナップ継手付き
    のソケット孔を備え、かつ周壁に押しボタン(12)を
    設けた連接部(10)下端に、導線(18)と連結する
    複数のレッグでなるプラグ(16)を設けて、該プラグ
    (16)に嵌挿係合される中空状ソケット(20)底端
    に、固定座(5)を介して上記導線(18)を内包した
    導線保護スリーブ(30)を接合してなるマイクロホン
    ワイヤ接続器において、上記ソケット(20)と上記導
    線(18)とが連接した箇所に、上記導線保護スリーブ
    (30)を嵌合固着させ、かつ上記導線保護スリーブ
    (30)底端より伸出する導線(18)に、所定間隔お
    きに複数の硬軟適当なリング体(32)を周設し、並び
    に該導線保護スリーブ(30)とリング体(32)との
    間或いはリング体(32)の間に、それぞれ上下間隔に
    わたって互いに交差するリング凸条(34)を装着補強
    してなるマイクロホンワイヤ接続器。
  2. 【請求項2】上記ソケット(20)をABS樹脂若しく
    はその他硬質プラスチック材料で形成し、又は上記導線
    保護スリーブ(30)及びその底端に接続するリング体
    (32)機構をPVC若しくは硬軟適宜な合成樹脂材料
    で形成してなる請求項1記載のマイクロホンワイヤ接続
    器。
  3. 【請求項3】上記ソケット(20)周壁に1又は1以上
    の通孔(23)を設け、該通孔(23)より膠質材料を
    注入して、該ソケット(20)内部に嵌挿係合した上記
    プラッグ(16)と導線(18)との接合部位に被覆し
    てなる請求項1記載のマイクロホンワイヤ接続器。
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