JP2502416B2 - チタン製磁気ディスク基板素材 - Google Patents
チタン製磁気ディスク基板素材Info
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- JP2502416B2 JP2502416B2 JP12026091A JP12026091A JP2502416B2 JP 2502416 B2 JP2502416 B2 JP 2502416B2 JP 12026091 A JP12026091 A JP 12026091A JP 12026091 A JP12026091 A JP 12026091A JP 2502416 B2 JP2502416 B2 JP 2502416B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic disk
- disk substrate
- substrate material
- titanium
- concentricity
- Prior art date
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- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、チタン製磁気ディス
ク基板を製造するための素材に関する。
ク基板を製造するための素材に関する。
【０００２】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】コンピュ
−タ用記録媒体として使用されている磁気ディスクは、
高記録密度化の傾向にあり、磁気ディスク基板には非常
に優れた形状特性が要求されている。すなわち、内周及
び外周の真円度が２５μｍ以下、内周と外周との同心度
が２５μｍ以下であることが要求されている。
−タ用記録媒体として使用されている磁気ディスクは、
高記録密度化の傾向にあり、磁気ディスク基板には非常
に優れた形状特性が要求されている。すなわち、内周及
び外周の真円度が２５μｍ以下、内周と外周との同心度
が２５μｍ以下であることが要求されている。
【０００３】ところで、従来用いられているＡｌ合金製
の磁気ディスク基板は、その上に磁性膜（磁気媒体）を
形成する際の高温スパッタリングに対する耐熱性が不足
し、また、近時における基板の薄肉化の要請に対しては
剛性が不足している。これらの要求を満たすために、磁
気ディスク基板としてセラミック、ガラス、チタン等新
しい材料が用いられつつある。中でもチタンは耐熱性に
優れ、剛性・強度が高く、かつ高清浄度が得られるた
め、磁気ディスク基板材料として適している。
の磁気ディスク基板は、その上に磁性膜（磁気媒体）を
形成する際の高温スパッタリングに対する耐熱性が不足
し、また、近時における基板の薄肉化の要請に対しては
剛性が不足している。これらの要求を満たすために、磁
気ディスク基板としてセラミック、ガラス、チタン等新
しい材料が用いられつつある。中でもチタンは耐熱性に
優れ、剛性・強度が高く、かつ高清浄度が得られるた
め、磁気ディスク基板材料として適している。
【０００４】チタンは難加工性材料であるから成形性が
悪く、打抜き後の加工を極力少なくすることが要求さ
れ、打抜きままにおいて真円度及び同心度が上記スペッ
ク内に入っていることが必要である。しかし、打抜きま
まで歩留り良くこれらのスペック内に入れることは実質
的に困難であった。
悪く、打抜き後の加工を極力少なくすることが要求さ
れ、打抜きままにおいて真円度及び同心度が上記スペッ
ク内に入っていることが必要である。しかし、打抜きま
まで歩留り良くこれらのスペック内に入れることは実質
的に困難であった。
【０００５】この発明はかかる事情に鑑みてなされたも
のであって、打抜きままでチタン製磁気ディスク基板の
内周及び外周の真円度、並びに内周と外周との同心度を
歩留まり良くスペック内に入れることができるチタン製
磁気ディスク基板素材を提供することを目的とする。
のであって、打抜きままでチタン製磁気ディスク基板の
内周及び外周の真円度、並びに内周と外周との同心度を
歩留まり良くスペック内に入れることができるチタン製
磁気ディスク基板素材を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段及び作用】この発明は、上
記課題を解決するために、平坦度が１０mm／１０００mm
以下の圧延板からなることを特徴とするチタン製磁気デ
ィスク基板素材を提供する。
記課題を解決するために、平坦度が１０mm／１０００mm
以下の圧延板からなることを特徴とするチタン製磁気デ
ィスク基板素材を提供する。
【０００７】磁気ディスク基板は基板素材をリング状に
打抜いて製造されるが、打抜き後の真円度及び同心度は
打抜き素材の平坦度に大きく影響される。すなわち、素
材の平坦度が悪ければ真円度及び同心度も悪くなるので
ある。上述したように、チタン製磁気ディスク基板は難
加工性であるから、打抜き後ほとんど加工されず、打抜
きままにおいて真円度及び同心度をスペック内に入れる
必要がある。従って、チタン製磁気ディスク基板素材の
平坦度を厳密に規定する必要がある。
打抜いて製造されるが、打抜き後の真円度及び同心度は
打抜き素材の平坦度に大きく影響される。すなわち、素
材の平坦度が悪ければ真円度及び同心度も悪くなるので
ある。上述したように、チタン製磁気ディスク基板は難
加工性であるから、打抜き後ほとんど加工されず、打抜
きままにおいて真円度及び同心度をスペック内に入れる
必要がある。従って、チタン製磁気ディスク基板素材の
平坦度を厳密に規定する必要がある。
【０００８】本願発明者らが種々検討を重ねた結果、基
板素材の平坦度が１０mm／１０００mmよりも悪いと、内
周及び外周の真円度が２５μｍ以下、内周と外周との同
心度が２５μｍ以下のスペックを歩留まり良く達成する
ことが困難となることを見出した。従って、この発明に
おいては、チタン製磁気ディスク基板素材の平坦度を１
０mm／１０００mm以下に規定するのである。
板素材の平坦度が１０mm／１０００mmよりも悪いと、内
周及び外周の真円度が２５μｍ以下、内周と外周との同
心度が２５μｍ以下のスペックを歩留まり良く達成する
ことが困難となることを見出した。従って、この発明に
おいては、チタン製磁気ディスク基板素材の平坦度を１
０mm／１０００mm以下に規定するのである。
【０００９】なお、ここでいう平坦度は素材の長さ１０
００mm当りの上下厚さ方向の変位を示す。また、真円度
は真円からの変位の最大値を示し、同心度はディスク基
板の内周円の中心と外周円の中心とのずれを示す。ま
た、基板素材を所定の平坦度にするためには、冷間レベ
ラ、スキンパス等、周知の方法を採用することができ
る。
００mm当りの上下厚さ方向の変位を示す。また、真円度
は真円からの変位の最大値を示し、同心度はディスク基
板の内周円の中心と外周円の中心とのずれを示す。ま
た、基板素材を所定の平坦度にするためには、冷間レベ
ラ、スキンパス等、周知の方法を採用することができ
る。
【００１０】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。
【００１１】表１に示す種々の平坦度のチタン製磁気デ
ィスク基板素材としての冷延板を準備し、これを３．５
インチφディスク基板用（内径２５mm、外径９５mm）
に、各条件１００枚ずつ打ち抜いた。打抜きままで内周
及び外周の真円度及びこれらの同心度を測定した。その
際の真円度及び同心度の平均値、並びに真円度及び同心
度がいずれも２５μｍ以下となった歩留りを合わせて表
１に示す。
ィスク基板素材としての冷延板を準備し、これを３．５
インチφディスク基板用（内径２５mm、外径９５mm）
に、各条件１００枚ずつ打ち抜いた。打抜きままで内周
及び外周の真円度及びこれらの同心度を測定した。その
際の真円度及び同心度の平均値、並びに真円度及び同心
度がいずれも２５μｍ以下となった歩留りを合わせて表
１に示す。
【００１２】表１から明らかなように、基板素材として
の冷延板の平坦度が１０mm／１０００mm以下であれば、
２５μｍ以下という優れた真円度及び同心度を歩留り良
く達成できることが確認された。
の冷延板の平坦度が１０mm／１０００mm以下であれば、
２５μｍ以下という優れた真円度及び同心度を歩留り良
く達成できることが確認された。
【００１３】これに対して、平坦度が１０mm／１０００
mmを超えると、真円度及び同心度が極端に低下し、２５
μｍ以下のスペック内に入る歩留りが極めて低くなるこ
とが確認された。
mmを超えると、真円度及び同心度が極端に低下し、２５
μｍ以下のスペック内に入る歩留りが極めて低くなるこ
とが確認された。
【００１４】なお、この実施例では、ディスク基板素材
として冷延板を用いたが、これに限るものではなく、熱
延板でも同様の効果を得ることができる。また、基板サ
イズも３．５インチφのものに限ることなく、例えば
２．５インチφ等他のサイズのものでも同様の効果が得
られることはもちろんである。
として冷延板を用いたが、これに限るものではなく、熱
延板でも同様の効果を得ることができる。また、基板サ
イズも３．５インチφのものに限ることなく、例えば
２．５インチφ等他のサイズのものでも同様の効果が得
られることはもちろんである。
【００１５】
【表１】
【００１６】
【発明の効果】この発明によれば、打抜きままでチタン
製磁気ディスク基板の内周及び外周の真円度、並びに内
周と外周との同心度を歩留り良くスペック内に入れるこ
とができるチタン製磁気ディスク基板素材が提供され
る。
製磁気ディスク基板の内周及び外周の真円度、並びに内
周と外周との同心度を歩留り良くスペック内に入れるこ
とができるチタン製磁気ディスク基板素材が提供され
る。
フロントページの続き (72)発明者 山中 信行 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 末永 博義 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日本鋼管株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 平坦度が１０mm／１０００mm以下の圧延
板からなることを特徴とするチタン製磁気ディスク基板
素材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12026091A JP2502416B2 (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | チタン製磁気ディスク基板素材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12026091A JP2502416B2 (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | チタン製磁気ディスク基板素材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04345914A JPH04345914A (ja) | 1992-12-01 |
| JP2502416B2 true JP2502416B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=14781804
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12026091A Expired - Lifetime JP2502416B2 (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | チタン製磁気ディスク基板素材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2502416B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5350047B2 (ja) * | 2009-04-03 | 2013-11-27 | Ｎｔｎ株式会社 | クラッチユニット |
-
1991
- 1991-05-24 JP JP12026091A patent/JP2502416B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04345914A (ja) | 1992-12-01 |
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