JP2502212Y2 - 動物用耳孔穿孔具 - Google Patents
動物用耳孔穿孔具Info
- Publication number
- JP2502212Y2 JP2502212Y2 JP2199891U JP2199891U JP2502212Y2 JP 2502212 Y2 JP2502212 Y2 JP 2502212Y2 JP 2199891 U JP2199891 U JP 2199891U JP 2199891 U JP2199891 U JP 2199891U JP 2502212 Y2 JP2502212 Y2 JP 2502212Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting blade
- ear
- hole
- cutting
- livestock
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は豚、牛、羊等の家畜耳に
識別用の孔を穿孔する耳孔穿孔具に関する。
識別用の孔を穿孔する耳孔穿孔具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、豚、牛、羊等の家畜は、伝染病の
伝播を防止する為に、生後所定の期間が経った時点でワ
クチンの接種を行うが、ワクチンの接種が済んだものの
耳には孔を開けて識別用の耳標を取付けてワクチン接種
済みであることの目印としていた。しかしながら、この
耳標は家畜同士が噛みついて喰いちぎるなどして家畜の
耳が傷められるといった問題があり、そのために耳標を
取付けずに、耳に特定形状の孔を開けて、識別の目印と
することが最近考えられている。
伝播を防止する為に、生後所定の期間が経った時点でワ
クチンの接種を行うが、ワクチンの接種が済んだものの
耳には孔を開けて識別用の耳標を取付けてワクチン接種
済みであることの目印としていた。しかしながら、この
耳標は家畜同士が噛みついて喰いちぎるなどして家畜の
耳が傷められるといった問題があり、そのために耳標を
取付けずに、耳に特定形状の孔を開けて、識別の目印と
することが最近考えられている。
【0003】図3にて示すものは、従来、家畜の耳に識
別用の耳標を取付けるための孔を開ける為に用いている
穿孔具である。この穿孔具は本体101を挟み形に構成
し、この本体101の先端において二股状に形成される
挟み口102の一方端に所定形状の断面を持つ凸状の切
断刃103を取付け固定すると共に、同挟み口102の
他方端には上記切断刃103が嵌挿する貫通孔104を
開設して構成してある。尚、上記した貫通孔104は切
断刃103が円弧を描きながら嵌挿される為に必要なク
リアランスを設けてある。
別用の耳標を取付けるための孔を開ける為に用いている
穿孔具である。この穿孔具は本体101を挟み形に構成
し、この本体101の先端において二股状に形成される
挟み口102の一方端に所定形状の断面を持つ凸状の切
断刃103を取付け固定すると共に、同挟み口102の
他方端には上記切断刃103が嵌挿する貫通孔104を
開設して構成してある。尚、上記した貫通孔104は切
断刃103が円弧を描きながら嵌挿される為に必要なク
リアランスを設けてある。
【0004】
【考案が解決しょうとする課題】上記した穿孔具を用い
て家畜の耳に識別用の耳孔を穿孔する場合、先端の挟み
口で耳を挟んだ後に力を加えて切断する。切断時におい
て、切断刃103と貫通孔104との間に挟まれた耳は
切断刃103によって貫通孔104内に押し込まれなが
ら打ち抜かれる形で切断される。
て家畜の耳に識別用の耳孔を穿孔する場合、先端の挟み
口で耳を挟んだ後に力を加えて切断する。切断時におい
て、切断刃103と貫通孔104との間に挟まれた耳は
切断刃103によって貫通孔104内に押し込まれなが
ら打ち抜かれる形で切断される。
【0005】しかし、このような切断構造では打ち抜か
れた耳孔の周囲の部分が、貫通孔104と切断刃103
外周との間のクリアランス内に挟み込まれてしまった
り、さらには、貫通孔104内に嵌入した切断刃103
がクリアランス内に挟まった耳により戻りづらくなって
しまうことがあり、この時の苦痛から家畜が耳に穿孔具
を付けたまま暴れだして、穿孔作業を行う者が危険にさ
らされることがある。
れた耳孔の周囲の部分が、貫通孔104と切断刃103
外周との間のクリアランス内に挟み込まれてしまった
り、さらには、貫通孔104内に嵌入した切断刃103
がクリアランス内に挟まった耳により戻りづらくなって
しまうことがあり、この時の苦痛から家畜が耳に穿孔具
を付けたまま暴れだして、穿孔作業を行う者が危険にさ
らされることがある。
【0006】本考案は上記した様な動物用の耳孔穿孔具
に対して、家畜に余分な苦痛を与えることなく速やかに
耳孔を開けることができる切断構造を具備せしめること
を課題とする。
に対して、家畜に余分な苦痛を与えることなく速やかに
耳孔を開けることができる切断構造を具備せしめること
を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
為に本考案の動物用耳孔穿孔具は、穿孔具本体を鋏形に
構成し、該穿孔具本体の先端部において二股状に形成さ
れる挟み口部の一方端に任意の断面形を有する管状の切
断刃を取り付けると共に、同挟み口部の他方端に切断の
時に上記切断刃の刃先と当接する台座を取付たものであ
る。
為に本考案の動物用耳孔穿孔具は、穿孔具本体を鋏形に
構成し、該穿孔具本体の先端部において二股状に形成さ
れる挟み口部の一方端に任意の断面形を有する管状の切
断刃を取り付けると共に、同挟み口部の他方端に切断の
時に上記切断刃の刃先と当接する台座を取付たものであ
る。
【0008】
【作用】以上の手段によれば、穿孔作業の際に挟み口の
切断刃と台座とにより家畜の耳を挟み、力を加えると、
耳の穿孔部は反対側から台座が宛てられた状態で、管状
の切断刃の刃先が耳の厚さと同じ最短のストロークにて
押し切られて切断刃と同型の耳孔が開けられる。
切断刃と台座とにより家畜の耳を挟み、力を加えると、
耳の穿孔部は反対側から台座が宛てられた状態で、管状
の切断刃の刃先が耳の厚さと同じ最短のストロークにて
押し切られて切断刃と同型の耳孔が開けられる。
【0009】
【考案の効果】本考案は以上の様に、家畜の耳を切断刃
と台座とで挟み、切断刃により最短ストロークにて押し
切る形で耳孔を開ける切断構造を備えるものであるか
ら、切断刃と貫通孔とにより耳孔を打ち抜く従来の穿孔
具の様に、切断時に耳孔の周囲が挟み込まれたり、切断
刃が戻りづらくなることが全くなくなり、家畜に余計な
苦痛を与えることなく速やかに耳孔の穿孔を行うことが
できる。
と台座とで挟み、切断刃により最短ストロークにて押し
切る形で耳孔を開ける切断構造を備えるものであるか
ら、切断刃と貫通孔とにより耳孔を打ち抜く従来の穿孔
具の様に、切断時に耳孔の周囲が挟み込まれたり、切断
刃が戻りづらくなることが全くなくなり、家畜に余計な
苦痛を与えることなく速やかに耳孔の穿孔を行うことが
できる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施を図面に基づいて説明
する。図2にて示す家畜用の耳孔穿孔具は、穿孔具本体
1を挟み形に構成し、この穿孔具本体1の先端側に形成
される二股状の挟み口2の一方端に管状の切断刃3を取
付ると共に、同挟み口2の他方端には切断時に上記切断
刃3の刃先と当接する台座4を取り付けて構成してあ
る。穿孔具本体1はペンチやプライヤー等の工具と同様
に鋏形に構成し、枢支部1aの後ろ側に握り部1bを形
成すると共に、該握り部1bの内側にスプリング5を弾
装して、枢支部1aより先端側において二股状に形成さ
れる挟み口2が常時開かれるように構成している。
する。図2にて示す家畜用の耳孔穿孔具は、穿孔具本体
1を挟み形に構成し、この穿孔具本体1の先端側に形成
される二股状の挟み口2の一方端に管状の切断刃3を取
付ると共に、同挟み口2の他方端には切断時に上記切断
刃3の刃先と当接する台座4を取り付けて構成してあ
る。穿孔具本体1はペンチやプライヤー等の工具と同様
に鋏形に構成し、枢支部1aの後ろ側に握り部1bを形
成すると共に、該握り部1bの内側にスプリング5を弾
装して、枢支部1aより先端側において二股状に形成さ
れる挟み口2が常時開かれるように構成している。
【0011】図2にて示すように、挟み口2の一端部に
取り付ける切断刃3は、管状に呈し、その先端部の口縁
を家畜の耳に穿孔する耳孔と同形の断面形、例えば円形
や四角形状に成形すると共に、該口縁に沿って刃をつけ
て刃先を形成してある。また、切断刃3の基端側の外周
部には凹溝3aを周設してあり、この切断刃3の基端を
挟み口2の一方端に凹設した装着孔6aに嵌装すると共
に、該装着孔6aの外周に螺着した止めねじ7aの先端
を、装着孔6a内に嵌装した切断刃3の凹溝3aに係止
することにより着脱可能に取り付けてある。
取り付ける切断刃3は、管状に呈し、その先端部の口縁
を家畜の耳に穿孔する耳孔と同形の断面形、例えば円形
や四角形状に成形すると共に、該口縁に沿って刃をつけ
て刃先を形成してある。また、切断刃3の基端側の外周
部には凹溝3aを周設してあり、この切断刃3の基端を
挟み口2の一方端に凹設した装着孔6aに嵌装すると共
に、該装着孔6aの外周に螺着した止めねじ7aの先端
を、装着孔6a内に嵌装した切断刃3の凹溝3aに係止
することにより着脱可能に取り付けてある。
【0012】また、挟み口2の他方端における上記切断
刃3と対応する位置には台座4が取り付けてある。台座
4は切断刃3の刃先が傷まぬようにテフロン等の合成樹
脂を用いて略円柱形に形成し、その上下両端面に上記し
た切断刃3の刃先とぴったりと付き合う皿状の受け面4
aを設けてある。そして、上記した切断刃3と同様に基
端部を挟み口2他方端に凹設した装着孔6bに嵌装し、
凹溝4aに対して止めねじ7bを係止することにより挟
み口2に対して着脱可能に装着してある。
刃3と対応する位置には台座4が取り付けてある。台座
4は切断刃3の刃先が傷まぬようにテフロン等の合成樹
脂を用いて略円柱形に形成し、その上下両端面に上記し
た切断刃3の刃先とぴったりと付き合う皿状の受け面4
aを設けてある。そして、上記した切断刃3と同様に基
端部を挟み口2他方端に凹設した装着孔6bに嵌装し、
凹溝4aに対して止めねじ7bを係止することにより挟
み口2に対して着脱可能に装着してある。
【0013】而して、上記した様に構成した穿孔具を用
いて実際に家畜の耳に耳孔を穿孔する際には、挟み口2
を家畜の耳の穿孔位置に宛てた状態から握り部1bを瞬
間的に握ることにより、家畜の耳に切断刃3と同型の耳
孔が開けられる。
いて実際に家畜の耳に耳孔を穿孔する際には、挟み口2
を家畜の耳の穿孔位置に宛てた状態から握り部1bを瞬
間的に握ることにより、家畜の耳に切断刃3と同型の耳
孔が開けられる。
【0014】切断時においては、耳の穿孔位置を切断刃
3の刃先と台座4とにより挟んだ状態から、切断刃3が
台座4の受け面4aに当接するまで、耳の厚さと同じ最
短のストロークにて耳の穿孔箇所を押し切り、これによ
り切断刃3と同型の耳孔が開けられる。
3の刃先と台座4とにより挟んだ状態から、切断刃3が
台座4の受け面4aに当接するまで、耳の厚さと同じ最
短のストロークにて耳の穿孔箇所を押し切り、これによ
り切断刃3と同型の耳孔が開けられる。
【0015】以上の様に、本考案の穿孔具は、家畜の耳
を切断刃3と台座4とで挟み、切断刃3により最短スト
ロークにて押し切る形で耳孔を開ける切断構造を備える
ものであるから、切断時に耳孔の周囲が挟み込まれた
り、切断刃が戻りづらくなる従来の問題点を解消するこ
とができる。これにより、家畜に余計な苦痛を与えるこ
とがなくなり、作業者も速やかに耳孔の穿孔作業を行う
ことができる。
を切断刃3と台座4とで挟み、切断刃3により最短スト
ロークにて押し切る形で耳孔を開ける切断構造を備える
ものであるから、切断時に耳孔の周囲が挟み込まれた
り、切断刃が戻りづらくなる従来の問題点を解消するこ
とができる。これにより、家畜に余計な苦痛を与えるこ
とがなくなり、作業者も速やかに耳孔の穿孔作業を行う
ことができる。
【0016】また、上記した切断刃3と台座4とは挟み
口2の部材に対して取り外し可能に取り付けてあるの
で、使用を重ねて切断刃3や台座4が摩耗しても新しい
ものと簡単に取り替えることができるると共に、台座は
上下両面が使用可能であるため、反転させて使用するこ
ともできる。
口2の部材に対して取り外し可能に取り付けてあるの
で、使用を重ねて切断刃3や台座4が摩耗しても新しい
ものと簡単に取り替えることができるると共に、台座は
上下両面が使用可能であるため、反転させて使用するこ
ともできる。
【図1】 本考案を実施した耳孔穿孔具を示す正面図
である。
である。
【図2】 同穿孔具の挟み口部分を示す拡大縦断面図
である。
である。
【図3】 従来の穿孔具を示す正面図である。
【図4】 従来の穿孔具の挟み口部分を示す拡大縦断
面図である。
面図である。
1・・・・・ 穿孔具本体 2・・・・・ 挟み口 3・・・・・ 切断刃 4・・・・・ 台座
Claims (1)
- 【請求項1】 穿孔具本体を鋏形に構成し、該穿孔具
本体の先端部において二股状に形成される挟み口部の一
方端に任意の断面形を有する管状の切断刃を取り付ける
と共に、同挟み口部の他方端に切断の時に上記切断刃の
刃先と当接する台座を取付た動物用耳孔穿孔具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2199891U JP2502212Y2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 動物用耳孔穿孔具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2199891U JP2502212Y2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 動物用耳孔穿孔具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04117566U JPH04117566U (ja) | 1992-10-21 |
JP2502212Y2 true JP2502212Y2 (ja) | 1996-06-19 |
Family
ID=31907603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2199891U Expired - Lifetime JP2502212Y2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 動物用耳孔穿孔具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2502212Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7308725B2 (ja) * | 2019-11-06 | 2023-07-14 | 三紗 谷戸 | 耳介切除具 |
-
1991
- 1991-04-05 JP JP2199891U patent/JP2502212Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04117566U (ja) | 1992-10-21 |
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