JP2501954Y2 - フレキシブルブ―ツ - Google Patents
フレキシブルブ―ツInfo
- Publication number
- JP2501954Y2 JP2501954Y2 JP1988100774U JP10077488U JP2501954Y2 JP 2501954 Y2 JP2501954 Y2 JP 2501954Y2 JP 1988100774 U JP1988100774 U JP 1988100774U JP 10077488 U JP10077488 U JP 10077488U JP 2501954 Y2 JP2501954 Y2 JP 2501954Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valley
- flexible boot
- end wall
- bellows
- opening angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Diaphragms And Bellows (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、相対変位する機械要素の結合部分を覆つて
塵埃、水等の進入を防ぎ、自由に伸縮、屈曲変形するエ
ラストマー製フレキシブルブーツに関するものである。
塵埃、水等の進入を防ぎ、自由に伸縮、屈曲変形するエ
ラストマー製フレキシブルブーツに関するものである。
従来技術 自動車のステアリング装置としてラツク・ピニオン式
装置が知られている。ラツク・ピニオン式ステアリング
装置は、ハンドルの回転運動をラツクにより直ちに直線
運動に変えて操向を行う形式のものである。第6図に一
例としてのその要部構造を示しており、ハンドル回転軸
(ステアリング・シヤフト)1の先端にはラツク(ラツ
ク軸3参照)と噛み合うピニオンが付され、ラツクがピ
ニオンの回転に応じてステアリング・ハウジング2の中
を左右に直線的に動く。ラツク軸3の両端にはリンクロ
ツド4が連結されており、ラツク軸3の動きがリンクロ
ツド4を介して左右両輪のナツクルアームに伝達され、
車輪の操向が行われる。
装置が知られている。ラツク・ピニオン式ステアリング
装置は、ハンドルの回転運動をラツクにより直ちに直線
運動に変えて操向を行う形式のものである。第6図に一
例としてのその要部構造を示しており、ハンドル回転軸
(ステアリング・シヤフト)1の先端にはラツク(ラツ
ク軸3参照)と噛み合うピニオンが付され、ラツクがピ
ニオンの回転に応じてステアリング・ハウジング2の中
を左右に直線的に動く。ラツク軸3の両端にはリンクロ
ツド4が連結されており、ラツク軸3の動きがリンクロ
ツド4を介して左右両輪のナツクルアームに伝達され、
車輪の操向が行われる。
エラストマーで形成されたフレキシブルブーツ8は、
斯かる装置に適用され、ラツク軸3とリンクロツド4の
連結部であるボールジヨイント5部分、およびラツク軸
3の端部を覆つて締着バンド6,7によりリンクロツド
4、ステアリング・ハウジング2に嵌着固定される(第
6図)。
斯かる装置に適用され、ラツク軸3とリンクロツド4の
連結部であるボールジヨイント5部分、およびラツク軸
3の端部を覆つて締着バンド6,7によりリンクロツド
4、ステアリング・ハウジング2に嵌着固定される(第
6図)。
フレキシブルブーツ8は、主胴部9が複数の山部10、
谷部11を有する蛇腹形状体として形成され、一端に、自
由状態で軸線方向外方へ膨出する円錐形状体として形成
されるとともに中央位置に軸穴13が形成された端壁12を
有している。端壁12は、自由状態でフレキシブルブーツ
8の軸線に直交する円盤形状体として形成されることも
ある。しかるに、従来のフレキシブルブーツ8では、そ
の谷部11の開き角(θ)が均等(同一またはほぼ同一)
に形成されていた。その理由は、開き角(θ)の大きな
谷部が存在すると該谷部が縮み難く、短縮時に該谷部で
不規則に屈曲して内部のラツク軸3又はボールジヨイン
ト5に不必要に接触し、第7図に示すような正しい短縮
形状が得られなくなるからである。
谷部11を有する蛇腹形状体として形成され、一端に、自
由状態で軸線方向外方へ膨出する円錐形状体として形成
されるとともに中央位置に軸穴13が形成された端壁12を
有している。端壁12は、自由状態でフレキシブルブーツ
8の軸線に直交する円盤形状体として形成されることも
ある。しかるに、従来のフレキシブルブーツ8では、そ
の谷部11の開き角(θ)が均等(同一またはほぼ同一)
に形成されていた。その理由は、開き角(θ)の大きな
谷部が存在すると該谷部が縮み難く、短縮時に該谷部で
不規則に屈曲して内部のラツク軸3又はボールジヨイン
ト5に不必要に接触し、第7図に示すような正しい短縮
形状が得られなくなるからである。
考案が解決しようとする課題 ところが、谷部の開き角(θ)が均等であると、フレ
キシブルブーツ8が伸長又は揺動するときに端壁12に近
い谷部11(特に、端壁12に最も近い谷部11)が許容範囲
を越えて引き延ばされ、その箇所に応力が集中して亀裂
の発生を招くおそれがある。リンクロツド4が揺動して
前記谷部ラツク軸3又はボールジヨイント5と接触する
場合にも同様の不具合が発生する(以上、第8図参
照。)。
キシブルブーツ8が伸長又は揺動するときに端壁12に近
い谷部11(特に、端壁12に最も近い谷部11)が許容範囲
を越えて引き延ばされ、その箇所に応力が集中して亀裂
の発生を招くおそれがある。リンクロツド4が揺動して
前記谷部ラツク軸3又はボールジヨイント5と接触する
場合にも同様の不具合が発生する(以上、第8図参
照。)。
本考案は斯かる技術的背景の下に創案されたものであ
り、伸長許容寸法が大きく、谷部に応力集中が生じ難い
フレキシブルブーツを得ることをその目的とする。
り、伸長許容寸法が大きく、谷部に応力集中が生じ難い
フレキシブルブーツを得ることをその目的とする。
課題を解決するための手段およびその作用 この目的は、主胴部分が複数の山谷部を有する蛇腹形
状体として形成され、少なくとも一端に、自由状態で軸
線方向外方へ膨出する円錐形状体或いは軸線に対して直
交する円盤形状体として形成されるとともに中央位置に
形成された軸穴部分で貫通軸に嵌着固定される端壁を有
し、前記蛇腹形状体の、前記端壁付近の位置に、ほぼ同
一山径の複数の山谷部からなる蛇腹部分が存在している
エラストマー製フレキシブルブーツにあって、前記蛇腹
部分を構成する谷部のうちで最も端壁側に位置する一つ
の谷部の変形しない自由状態での開き角を、均等に形成
された他の谷部の開き角に比べて大きく形成してなるフ
レキシブルブーツを提供することによつて達成される。
状体として形成され、少なくとも一端に、自由状態で軸
線方向外方へ膨出する円錐形状体或いは軸線に対して直
交する円盤形状体として形成されるとともに中央位置に
形成された軸穴部分で貫通軸に嵌着固定される端壁を有
し、前記蛇腹形状体の、前記端壁付近の位置に、ほぼ同
一山径の複数の山谷部からなる蛇腹部分が存在している
エラストマー製フレキシブルブーツにあって、前記蛇腹
部分を構成する谷部のうちで最も端壁側に位置する一つ
の谷部の変形しない自由状態での開き角を、均等に形成
された他の谷部の開き角に比べて大きく形成してなるフ
レキシブルブーツを提供することによつて達成される。
フレキシブルブーツの端壁は、ステアリング・ハウジ
ング内にラツク軸が後退してフレキシブルブーツが最も
短縮したときに、膨出した円錐形状又は円盤形状から軸
線方向内方へ凹んだ逆傾斜姿勢(反転姿勢)になる(第
7図参照。従来のものも本考案のものも同様である)。
その結果、例えば端壁側から数えて一番目に位置する谷
部が開いたままになる。このように、短縮時に閉じるこ
とのない端壁近傍の谷部の開き角を、均等に形成された
他の谷部の開き角より大きく形成しても、不均等な短縮
形状で主胴部分が屈曲するが如き不具合は生じない。
ング内にラツク軸が後退してフレキシブルブーツが最も
短縮したときに、膨出した円錐形状又は円盤形状から軸
線方向内方へ凹んだ逆傾斜姿勢(反転姿勢)になる(第
7図参照。従来のものも本考案のものも同様である)。
その結果、例えば端壁側から数えて一番目に位置する谷
部が開いたままになる。このように、短縮時に閉じるこ
とのない端壁近傍の谷部の開き角を、均等に形成された
他の谷部の開き角より大きく形成しても、不均等な短縮
形状で主胴部分が屈曲するが如き不具合は生じない。
かくて、端壁の近くに位置する一つの谷部の開き角を
大きく形成することにより、フレキシブルブーツの最短
縮時の長さ寸法を従来のフレキシブルブーツのそれと同
等に維持しつつ、伸長許容寸法を大きく確保することが
でき、その端壁に近い谷部に応力集中が生じる現象を避
けることが可能である。
大きく形成することにより、フレキシブルブーツの最短
縮時の長さ寸法を従来のフレキシブルブーツのそれと同
等に維持しつつ、伸長許容寸法を大きく確保することが
でき、その端壁に近い谷部に応力集中が生じる現象を避
けることが可能である。
本考案のフレキシブルブーツで推奨される谷部の開き
角は、端壁に近い一つの谷部のそれが60度〜120度、他
の谷部のそれが40度〜60度(従来のフレキシブルブーツ
の開き角と同等)である。
角は、端壁に近い一つの谷部のそれが60度〜120度、他
の谷部のそれが40度〜60度(従来のフレキシブルブーツ
の開き角と同等)である。
なお、本考案において、開き角を大きく形成する谷部
は、ほぼ同一山径の複数の山谷部からなる前記蛇腹部分
を構成する谷部のうちで最も端壁側に位置する一つの谷
部であり、その一つの谷部の自由状態での開き角を、該
蛇腹部分の均等に形成された他の谷部の開き角を比べて
大きく形成するのである。例えば第3図に示されている
フレキシブルブーツでは、最も端壁に近い山部は、それ
以外の山部に比較してかなり小さな山径を有しており、
このような山部は、上記したほぼ同一山径の複数の山谷
部の一部分とは言えず、従って前記蛇腹部分を構成する
山部ではない。また、その山部の隣の谷部11C1は、前記
蛇腹部分を構成する谷部ではない。第4図からわかるよ
うに、上記のような小さな山径の山部の隣の谷部11C1は
短縮時に開いたままの状態にはならない。本考案におい
ては、短縮時に開いたままの状態になる谷部の開き角を
大きく形成している。
は、ほぼ同一山径の複数の山谷部からなる前記蛇腹部分
を構成する谷部のうちで最も端壁側に位置する一つの谷
部であり、その一つの谷部の自由状態での開き角を、該
蛇腹部分の均等に形成された他の谷部の開き角を比べて
大きく形成するのである。例えば第3図に示されている
フレキシブルブーツでは、最も端壁に近い山部は、それ
以外の山部に比較してかなり小さな山径を有しており、
このような山部は、上記したほぼ同一山径の複数の山谷
部の一部分とは言えず、従って前記蛇腹部分を構成する
山部ではない。また、その山部の隣の谷部11C1は、前記
蛇腹部分を構成する谷部ではない。第4図からわかるよ
うに、上記のような小さな山径の山部の隣の谷部11C1は
短縮時に開いたままの状態にはならない。本考案におい
ては、短縮時に開いたままの状態になる谷部の開き角を
大きく形成している。
実施例1 本考案の一実施例に係るフレキシブルブーツ8Aを第1
図に示す(部品符号は従来例と共通である)。この例で
は、端壁12に最も近い谷部11Aの開き角(θ1)が他の谷
部11の開き角(θ)に比して大きくなされている。(θ
1>θ)。谷部11Aの幅(またはピツチ)(W)は他の谷
部11の幅(W)と等しいが、谷部11Aの内径(d1)は他
の谷部11の内径(d)に比べて大きい。
図に示す(部品符号は従来例と共通である)。この例で
は、端壁12に最も近い谷部11Aの開き角(θ1)が他の谷
部11の開き角(θ)に比して大きくなされている。(θ
1>θ)。谷部11Aの幅(またはピツチ)(W)は他の谷
部11の幅(W)と等しいが、谷部11Aの内径(d1)は他
の谷部11の内径(d)に比べて大きい。
この形状によれば、フレキシブルブーツ8Aが最短縮し
たときに、全ての谷部11が閉じるものの谷部11Aは開い
たままであり、フレキシブルブーツ8Aが伸長するときに
開き角(θ1)の大きな谷部11Aに応力集中が生じ難く、
フレキシブルブーツ8Aの耐久性が向上する。
たときに、全ての谷部11が閉じるものの谷部11Aは開い
たままであり、フレキシブルブーツ8Aが伸長するときに
開き角(θ1)の大きな谷部11Aに応力集中が生じ難く、
フレキシブルブーツ8Aの耐久性が向上する。
実施例2 第2図に示したフレキシブルブーツ8Bは、端壁12に最
も近い谷部11Bの開き角(θ1)が他の谷部11の開き角
(θ)に比して大きくなされている(θ1>θ)。谷部1
1Bの幅(またはピツチ)(W1)は他の谷部11の幅(W)
よりも大きく、谷部11Bの内径(d)は他の谷部11の内
径(d)と等しい。
も近い谷部11Bの開き角(θ1)が他の谷部11の開き角
(θ)に比して大きくなされている(θ1>θ)。谷部1
1Bの幅(またはピツチ)(W1)は他の谷部11の幅(W)
よりも大きく、谷部11Bの内径(d)は他の谷部11の内
径(d)と等しい。
フレキシブルブーツ8Bの作用効果は前記フレキシブル
ブーツ8Aのそれと同様である。
ブーツ8Aのそれと同様である。
実施例3 第3図に示したフレキシブルブーツ8Cは、端壁12側か
ら数えて二番目に位置する谷部11Cの開き角(θ2)が他
の谷部11の開き角(θ)に比して大きくなされている
(θ2>θ)。谷部11Cの幅(またはピツチ)(W2)は他
の谷部11の幅(W)よりも大きく、また谷部11Cの内径
(d)は、端壁12に最も近い谷部11C1の内径d1を除く他
の谷部11の内径(d)と等しい。谷部11C1の内径d1は他
の谷部内径(d)に比して小さく、また端壁12の外径D
12が主胴部9の外径(D)に比して小さくなされてい
る。
ら数えて二番目に位置する谷部11Cの開き角(θ2)が他
の谷部11の開き角(θ)に比して大きくなされている
(θ2>θ)。谷部11Cの幅(またはピツチ)(W2)は他
の谷部11の幅(W)よりも大きく、また谷部11Cの内径
(d)は、端壁12に最も近い谷部11C1の内径d1を除く他
の谷部11の内径(d)と等しい。谷部11C1の内径d1は他
の谷部内径(d)に比して小さく、また端壁12の外径D
12が主胴部9の外径(D)に比して小さくなされてい
る。
この形状によれば、フレキシブルブーツ8Cが最短縮し
たときに、谷部11C1および全ての谷部11が閉じるものの
谷部11Cは開いたままであり(第4図)、フレキシブル
ブーツ8Cが伸長するときに開き角(θ2)の大きな谷部1
1Cに応力集中が生じ難く、フレキシブルブーツ8Cの耐久
性が向上する。
たときに、谷部11C1および全ての谷部11が閉じるものの
谷部11Cは開いたままであり(第4図)、フレキシブル
ブーツ8Cが伸長するときに開き角(θ2)の大きな谷部1
1Cに応力集中が生じ難く、フレキシブルブーツ8Cの耐久
性が向上する。
実施例4 第5図に示したフレキシブルブーツ8Dは、端壁12側か
ら数えて二番目に位置する谷部11Dの開き角(θ2)が他
の谷部11の開き角(θ)に比して大きくなされている
(θ2>θ)。谷部11Dの幅(またはピツチ)(W)は他
の谷部11の幅(W)と等しく、谷部11Dの内径(d2)は
他の谷部11の内径(d)よりも大きい。また、端壁12の
外径D12が主胴部9の外径(D)に比して小さくなされ
ている。
ら数えて二番目に位置する谷部11Dの開き角(θ2)が他
の谷部11の開き角(θ)に比して大きくなされている
(θ2>θ)。谷部11Dの幅(またはピツチ)(W)は他
の谷部11の幅(W)と等しく、谷部11Dの内径(d2)は
他の谷部11の内径(d)よりも大きい。また、端壁12の
外径D12が主胴部9の外径(D)に比して小さくなされ
ている。
フレキシブルブーツ8Dの作用効果は、前記フレキシブ
ルブーツ8Cのそれと同様である。
ルブーツ8Cのそれと同様である。
考案の要点 1)本考案において、開き角を大きくした谷部は、短縮
状態にあるときにはもともと変形しない(変形が極めて
少ない)谷部である。
状態にあるときにはもともと変形しない(変形が極めて
少ない)谷部である。
そのような谷部は、もともと変形しない(もしくは変
形が極めて少ない)のであるから、その谷部の開き角を
大きくしても、変形による不都合は生じない。そして、
開き角を大きくしたことにより、伸長許容寸法を大きく
できる(大きな長さのところまでブーツを伸ばすことが
できるようになる)。
形が極めて少ない)のであるから、その谷部の開き角を
大きくしても、変形による不都合は生じない。そして、
開き角を大きくしたことにより、伸長許容寸法を大きく
できる(大きな長さのところまでブーツを伸ばすことが
できるようになる)。
大きく圧縮変形するような谷部の開き角度を大きくし
た場合には、その谷部の、ブーツ短縮時における圧縮変
形量が大きくなってしまい、破損しやすくなる。
た場合には、その谷部の、ブーツ短縮時における圧縮変
形量が大きくなってしまい、破損しやすくなる。
2)一般に、ブーツの長さは、ブーツを組み込む対象箇
所に応じて、設計条件として定められてしまう。即ち、
設計条件として定められた所定長さのブーツを製造しな
ければならない。
所に応じて、設計条件として定められてしまう。即ち、
設計条件として定められた所定長さのブーツを製造しな
ければならない。
開き角度の大きい箇所を多数設けたのでは、最も端壁
側に位置する谷部については「開き角を大きくしたこと
により、伸長許容寸法を大きくできる」という効果が得
られても、それ以外の開き角度の大きい谷部は、ブーツ
短縮時における圧縮変形量が大きくなってしまい、破損
しやすくなってしまう。
側に位置する谷部については「開き角を大きくしたこと
により、伸長許容寸法を大きくできる」という効果が得
られても、それ以外の開き角度の大きい谷部は、ブーツ
短縮時における圧縮変形量が大きくなってしまい、破損
しやすくなってしまう。
従って、本考案においては、開き角度の大きい谷部
は、不利益を伴わない箇所にある1つの谷部のみに限定
されている。
は、不利益を伴わない箇所にある1つの谷部のみに限定
されている。
考案の効果 以上の説明から明らかなように、本考案のフレキシブ
ルブーツでは、端壁の近くに位置する一つの谷部の変形
しない自由状態での開き角を、均等に形成された他の谷
部の開き角に比べて大きく形成したため、最短縮時の長
さ寸法を従来のフレキシブルブーツのそれと同等に維持
しつつ、伸長許容寸法を大きく確保することができ、端
壁に近い谷部に応力集中が生じる現象を避けることが可
能であり、耐久性の向上を企図し得る。
ルブーツでは、端壁の近くに位置する一つの谷部の変形
しない自由状態での開き角を、均等に形成された他の谷
部の開き角に比べて大きく形成したため、最短縮時の長
さ寸法を従来のフレキシブルブーツのそれと同等に維持
しつつ、伸長許容寸法を大きく確保することができ、端
壁に近い谷部に応力集中が生じる現象を避けることが可
能であり、耐久性の向上を企図し得る。
第1図は第一実施例に係るフレキシブルブーツの自由形
状を示す要部断面図、第2図は第二実施例に係るフレキ
シブルブーツの自由形状を示す要部断面図、第3図は第
三実施例に係るフレキシブルブーツの自由形状を示す要
部断面図、第4図は該第三実施例に係るフレキシブルブ
ーツの最短縮彎曲形状を示す断面図、第5図は第四実施
例に係るフレキシブルブーツの自由形状を示す要部断面
図、第6図はラツク・ピニオン式ステアリング装置の要
部および該装置に適用された公知に係るフレキシブルブ
ーツの全体形状を示す断面図、第7図は該公知に係るフ
レキシブルブーツの最短縮彎曲形状を示す断面図、第8
図は該公知に係るフレキシブルブーツが端壁に最も近い
谷部で彎曲した伸長形状を示す断面図である。 8…フレキシブルブーツ、9…主胴部、11…谷部、12…
端壁。
状を示す要部断面図、第2図は第二実施例に係るフレキ
シブルブーツの自由形状を示す要部断面図、第3図は第
三実施例に係るフレキシブルブーツの自由形状を示す要
部断面図、第4図は該第三実施例に係るフレキシブルブ
ーツの最短縮彎曲形状を示す断面図、第5図は第四実施
例に係るフレキシブルブーツの自由形状を示す要部断面
図、第6図はラツク・ピニオン式ステアリング装置の要
部および該装置に適用された公知に係るフレキシブルブ
ーツの全体形状を示す断面図、第7図は該公知に係るフ
レキシブルブーツの最短縮彎曲形状を示す断面図、第8
図は該公知に係るフレキシブルブーツが端壁に最も近い
谷部で彎曲した伸長形状を示す断面図である。 8…フレキシブルブーツ、9…主胴部、11…谷部、12…
端壁。
Claims (1)
- 【請求項1】主胴部分が複数の山谷部を有する蛇腹形状
体として形成され、少なくとも一端に、自由状態で軸線
方向外方へ膨出する円錐形状体或いは軸線に対して直交
する円盤形状体として形成されるとともに中央位置に形
成された軸穴部分で貫通軸に嵌着固定される端壁を有
し、前記蛇腹形状体の、前記端壁付近の位置に、ほぼ同
一山径の複数の山谷部からなる蛇腹部分が存在している
エラストマー製フレキシブルブーツにおいて、 前記蛇腹部分を構成する谷部のうちで最も端壁側に位置
する一つの谷部の自由状態での開き角を、該蛇腹部分の
均等に形成された他の谷部の開き角に比べて大きく形成
したことを特徴とするフレキシブルブーツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988100774U JP2501954Y2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | フレキシブルブ―ツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988100774U JP2501954Y2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | フレキシブルブ―ツ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0222464U JPH0222464U (ja) | 1990-02-14 |
JP2501954Y2 true JP2501954Y2 (ja) | 1996-06-19 |
Family
ID=31329159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988100774U Expired - Lifetime JP2501954Y2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | フレキシブルブ―ツ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2501954Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58134277A (ja) * | 1982-02-04 | 1983-08-10 | Kinugawa Rubber Ind Co Ltd | ラツク・ピニオン機構の防護ベロ−ズ |
JPS5986469U (ja) * | 1982-12-01 | 1984-06-11 | 豊田工機株式会社 | ブ−ツ |
-
1988
- 1988-07-29 JP JP1988100774U patent/JP2501954Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0222464U (ja) | 1990-02-14 |
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