JP2501949Y2 - ミシンの縫糸切断装置 - Google Patents
ミシンの縫糸切断装置Info
- Publication number
- JP2501949Y2 JP2501949Y2 JP1986144498U JP14449886U JP2501949Y2 JP 2501949 Y2 JP2501949 Y2 JP 2501949Y2 JP 1986144498 U JP1986144498 U JP 1986144498U JP 14449886 U JP14449886 U JP 14449886U JP 2501949 Y2 JP2501949 Y2 JP 2501949Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutter
- thread
- shaft
- sewing
- holder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ミシンにおける縫糸切断装置、つまりミシ
ン縫作業終了時において被縫製体につながっている縫糸
を切断するための縫糸切断装置に関するものであり、特
に、ベッド上方側に刃物を上下動自在に設置したタイプ
の縫糸切断装置に関するものである。
ン縫作業終了時において被縫製体につながっている縫糸
を切断するための縫糸切断装置に関するものであり、特
に、ベッド上方側に刃物を上下動自在に設置したタイプ
の縫糸切断装置に関するものである。
(従来の技術) この種の従来装置としては、例えば実公昭45−15579
号公報に記載されたものが挙げられる。
号公報に記載されたものが挙げられる。
この従来装置は、エアシリンダに回転を拘束して装置
したピストンロッドの先端に打撃刃を固定し、これを裁
縫機アーム等に適当に装着して縫製作業者側から見た布
押えの後部に打撃刃を針板を指向させて装着し、適時に
エアシリンダに圧縮空気を送ってピストンを急速に下動
し、打撃刃により針板上に引出された上糸及び下糸、若
しくは被縫製体に縫付けされて針板上に残っているテー
プ類を打ってこれらを切断するようにしたものである。
したピストンロッドの先端に打撃刃を固定し、これを裁
縫機アーム等に適当に装着して縫製作業者側から見た布
押えの後部に打撃刃を針板を指向させて装着し、適時に
エアシリンダに圧縮空気を送ってピストンを急速に下動
し、打撃刃により針板上に引出された上糸及び下糸、若
しくは被縫製体に縫付けされて針板上に残っているテー
プ類を打ってこれらを切断するようにしたものである。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来装置は、刃物を針板上面に打撃して縫糸等を
切断するようにしているため、刃物の刃部の損傷及び針
板上面の損傷は免れず、刃物の耐用寿命が短く、それに
よって刃物の交換頻度が多くなり、また、刃物がベッド
上方に露出しているため、作業者の手が刃部に触れて皮
膚を傷つける恐れがあるという問題を有していた。
切断するようにしているため、刃物の刃部の損傷及び針
板上面の損傷は免れず、刃物の耐用寿命が短く、それに
よって刃物の交換頻度が多くなり、また、刃物がベッド
上方に露出しているため、作業者の手が刃部に触れて皮
膚を傷つける恐れがあるという問題を有していた。
本考案は、上記問題に鑑み、刃部及び針板が損傷され
ることがなく、また安全に作業ができる上、縫い糸を確
実に切断させることができ、保守作業や縫製作業も容易
である縫糸切断装置を提供することを目的とするもので
ある。
ることがなく、また安全に作業ができる上、縫い糸を確
実に切断させることができ、保守作業や縫製作業も容易
である縫糸切断装置を提供することを目的とするもので
ある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的に従う本考案の縫糸切断装置は、 ベッド上方側に刃物を上下自在に配置して、ミシンの
縫糸を切断する装置において、 カッターを着脱可能に装着したカッターホルダーを下
端外周に固着しており且つ上下に摺動するカッター軸
を、押え棒の後部にて押え棒と平行にカッター軸ホルダ
ーに配設し、 カッターの入り込むスリットを形成した糸押え部材を
下端に有した糸押え案内軸を、前記カッター軸に形成し
た中空孔にこの中空孔の下端開口より摺動可能に組み込
むと共に、カッターホルダーの横孔内に嵌入・固定され
ており且つカッター軸の孔を通り糸押え案内軸に設けた
切欠に摺接する案内部材を設けてカッター軸に対する糸
押え案内軸の回転を規制すると共にカッター軸に対する
糸押え案内軸の下方向摺動限をカッターの下端刃先が前
記スリット内に存在する位置に限定し、 前記カッター軸に対し糸押え案内軸を前記下方向摺動
限へ向けて付勢するスプリングを前記中空孔内に配設
し、 カッターの対向するベッド面上に中央部を前記カッタ
ー受入れ用に凹状に形成した糸保持部材を取付けた ものである。
縫糸を切断する装置において、 カッターを着脱可能に装着したカッターホルダーを下
端外周に固着しており且つ上下に摺動するカッター軸
を、押え棒の後部にて押え棒と平行にカッター軸ホルダ
ーに配設し、 カッターの入り込むスリットを形成した糸押え部材を
下端に有した糸押え案内軸を、前記カッター軸に形成し
た中空孔にこの中空孔の下端開口より摺動可能に組み込
むと共に、カッターホルダーの横孔内に嵌入・固定され
ており且つカッター軸の孔を通り糸押え案内軸に設けた
切欠に摺接する案内部材を設けてカッター軸に対する糸
押え案内軸の回転を規制すると共にカッター軸に対する
糸押え案内軸の下方向摺動限をカッターの下端刃先が前
記スリット内に存在する位置に限定し、 前記カッター軸に対し糸押え案内軸を前記下方向摺動
限へ向けて付勢するスプリングを前記中空孔内に配設
し、 カッターの対向するベッド面上に中央部を前記カッタ
ー受入れ用に凹状に形成した糸保持部材を取付けた ものである。
(作用) 上記の縫糸切断装置においては、カッター軸が下降す
ると糸押え部材も同様に下降し、カッター軸の下降スト
ローク途中で糸押え部材がベッド面上に配設した糸保持
部材に衝突し停止して縫糸をスプリングの力で糸保持部
材との間に挟着・保持、引き続きカッター軸が下降する
ことによりカッターの下端刃先が糸押え部材のスリット
から突出して糸保持部材の凹部に入り込み、糸押え部材
と糸保持部材とで挟着・保持された縫糸を切断する。
ると糸押え部材も同様に下降し、カッター軸の下降スト
ローク途中で糸押え部材がベッド面上に配設した糸保持
部材に衝突し停止して縫糸をスプリングの力で糸保持部
材との間に挟着・保持、引き続きカッター軸が下降する
ことによりカッターの下端刃先が糸押え部材のスリット
から突出して糸保持部材の凹部に入り込み、糸押え部材
と糸保持部材とで挟着・保持された縫糸を切断する。
上記のように、カッターの下端刃先は糸保持部材の凹
部に入り込んで縫糸を切断するため、カッター及び針板
を損傷することがないものである。また、常態では、カ
ッターの下端刃先が糸押え部材のスリット内に位置して
いて露出していないため、カッターの刃先に作業者の手
が触れて皮膚を傷つけるということもないものである。
そして、カッターホルダーの横孔内に嵌入・固定し且つ
カッター軸の孔を通り糸押え案内軸に設けた切欠に摺接
する案内部材を設けるという簡単な構成により、カッタ
ー軸に対する糸押え案内軸の下方向摺動限および回転を
規制しており、カッター軸に対する糸押え案内軸の回転
規制によりカッターと糸押え部材との相対位置関係を正
確に得ることができ、これにより糸押え部材のスリット
とカッターとの間のカッター厚み方向の隙間を小さくし
てカッターにより切断されるべき縫糸の2つの挟着点の
間隔を短くすることにより、確実に切断されるようにす
ることができる。
部に入り込んで縫糸を切断するため、カッター及び針板
を損傷することがないものである。また、常態では、カ
ッターの下端刃先が糸押え部材のスリット内に位置して
いて露出していないため、カッターの刃先に作業者の手
が触れて皮膚を傷つけるということもないものである。
そして、カッターホルダーの横孔内に嵌入・固定し且つ
カッター軸の孔を通り糸押え案内軸に設けた切欠に摺接
する案内部材を設けるという簡単な構成により、カッタ
ー軸に対する糸押え案内軸の下方向摺動限および回転を
規制しており、カッター軸に対する糸押え案内軸の回転
規制によりカッターと糸押え部材との相対位置関係を正
確に得ることができ、これにより糸押え部材のスリット
とカッターとの間のカッター厚み方向の隙間を小さくし
てカッターにより切断されるべき縫糸の2つの挟着点の
間隔を短くすることにより、確実に切断されるようにす
ることができる。
更に、カッターを着脱可能に装着したカッターホルダ
ーをカッター軸の下端外周に固着することによりカッタ
ーホルダーを露出させているので、カッターの交換作業
を行い易く、また、糸押え案内軸を下方へ付勢するスプ
リングを糸押え案内軸と一緒にカッター軸の中空孔内に
配設して露出させていないので、縫製作業中に被縫製体
や糸がスプリングに絡み付いて縫製作業を妨げることも
ない。
ーをカッター軸の下端外周に固着することによりカッタ
ーホルダーを露出させているので、カッターの交換作業
を行い易く、また、糸押え案内軸を下方へ付勢するスプ
リングを糸押え案内軸と一緒にカッター軸の中空孔内に
配設して露出させていないので、縫製作業中に被縫製体
や糸がスプリングに絡み付いて縫製作業を妨げることも
ない。
加えて、縫糸切断時にカッターの下端刃先が入り込む
凹状の中央部を有する糸保持部材を設けたことから、糸
屑や綿埃等がベッド内部に侵入して故障を誘発する心配
がないものである。
凹状の中央部を有する糸保持部材を設けたことから、糸
屑や綿埃等がベッド内部に侵入して故障を誘発する心配
がないものである。
(実施例) 以下、本考案の実施例について図面に基づき説明す
る。
る。
第1図〜第5図において、符号1はアームを、2はベ
ッドを、3は針棒をそれぞれ示しており、針棒3には針
4が取付けられている。5は布押え棒であり、その下端
には布押え6が取付けられている。8は針板であり、ベ
ッド2に取付けられている。
ッドを、3は針棒をそれぞれ示しており、針棒3には針
4が取付けられている。5は布押え棒であり、その下端
には布押え6が取付けられている。8は針板であり、ベ
ッド2に取付けられている。
9はカッター軸ホルダーであり、アーム1に取付ネジ
10で固着されている。11は台板であり、カッター軸ホル
ダー9に取付ネジ12により固着されている。台板11の外
側にはロータリーソレノイド13が固着され、また内側に
はストッパー14a,14bが取付ネジ15及びナット16により
固着されている。17は、ロータリーソレノイド13に通電
する配線コードであり、図示しない操作スイッチに結線
されていて、スイッチ操作によりロータリーソレノイド
13に入力信号を与える。18は駆動部材であり、ロータリ
ーソレノイド13の回転軸19に取付ネジ20により固着され
ており、長孔21が穿設されている。
10で固着されている。11は台板であり、カッター軸ホル
ダー9に取付ネジ12により固着されている。台板11の外
側にはロータリーソレノイド13が固着され、また内側に
はストッパー14a,14bが取付ネジ15及びナット16により
固着されている。17は、ロータリーソレノイド13に通電
する配線コードであり、図示しない操作スイッチに結線
されていて、スイッチ操作によりロータリーソレノイド
13に入力信号を与える。18は駆動部材であり、ロータリ
ーソレノイド13の回転軸19に取付ネジ20により固着され
ており、長孔21が穿設されている。
22はカッター軸であり、押え棒5の後部において押え
棒5と平行な状態にてカッター軸ホルダー9に上下動可
能に保持されている。23は駆動部材であり、カッター軸
22に取付ネジ24により固着されており、その一端を駆動
部材18の長孔21に、またその他端をカッター軸ホルダー
9に穿設した長孔25にそれぞれ係合することによりカッ
ター軸22の回り止めをしている。26はコイルスプリング
であり、カッター軸ホルダー9とスプリング受け27間で
カッター軸22に巻装されていて、カッター軸22を上方へ
付勢している。
棒5と平行な状態にてカッター軸ホルダー9に上下動可
能に保持されている。23は駆動部材であり、カッター軸
22に取付ネジ24により固着されており、その一端を駆動
部材18の長孔21に、またその他端をカッター軸ホルダー
9に穿設した長孔25にそれぞれ係合することによりカッ
ター軸22の回り止めをしている。26はコイルスプリング
であり、カッター軸ホルダー9とスプリング受け27間で
カッター軸22に巻装されていて、カッター軸22を上方へ
付勢している。
28はカッターホルダーであり、カッター軸22の下端に
取付ネジ29により固着されている。30はカッターであ
り、カッター押え31、取付ネジ32によりカッターホルダ
ー28に固定されている。33は糸押え案内軸であり、その
下端には糸押え部材35が固定されており、カッター軸22
の下端に穿設した中空孔36内に上下動可能に嵌入されて
いる。カッター軸22の中空孔36内には糸押え案内軸33を
下方へ付勢するスプリング36が配置されている。糸押え
部材35はカッター30が入り込むスリット34を有してい
る。
取付ネジ29により固着されている。30はカッターであ
り、カッター押え31、取付ネジ32によりカッターホルダ
ー28に固定されている。33は糸押え案内軸であり、その
下端には糸押え部材35が固定されており、カッター軸22
の下端に穿設した中空孔36内に上下動可能に嵌入されて
いる。カッター軸22の中空孔36内には糸押え案内軸33を
下方へ付勢するスプリング36が配置されている。糸押え
部材35はカッター30が入り込むスリット34を有してい
る。
38は案内部材であり、カッターホルダー28に穿設した
横孔39内に嵌入され且つ取付ネジ40で固定されており、
カッター軸22の孔41を通って糸押え案内軸33に形成され
た切欠42に摺接し、カッター軸22に対する糸押え案内軸
33の回り止めをし、且つ、スプリング37の力によるカッ
ター軸22に対する糸押え案内軸33の下方向摺動限を規定
している。
横孔39内に嵌入され且つ取付ネジ40で固定されており、
カッター軸22の孔41を通って糸押え案内軸33に形成され
た切欠42に摺接し、カッター軸22に対する糸押え案内軸
33の回り止めをし、且つ、スプリング37の力によるカッ
ター軸22に対する糸押え案内軸33の下方向摺動限を規定
している。
カッターホルダー28に固定した案内部材38の上下位置
は、糸押え案内軸33の切欠42とカッター30の関係におい
て、常時、カッター30の下端刃先が糸押え部材35のスリ
ット34内に位置するように設定されている。
は、糸押え案内軸33の切欠42とカッター30の関係におい
て、常時、カッター30の下端刃先が糸押え部材35のスリ
ット34内に位置するように設定されている。
43は糸保持部材であり、カッター30が対向するベッド
2面上に位置する中央部は凹状に形成されており、取付
ネジ44でベッド2に固着されている。
2面上に位置する中央部は凹状に形成されており、取付
ネジ44でベッド2に固着されている。
45は被縫製体であり、46は被縫製体45につながってい
る縫糸を示す。
る縫糸を示す。
次に作動を説明する。図示しない操作スイッチからの
入力信号でロータリーソレノイド13が通電されると、駆
動部材18がコイルスプリング26の力に抗して第1図で時
計方向へ回転し、従動部材23がカッターホルダー9の長
孔25内を摺動しながらカッター軸22を下降するので、糸
押え部材35も同様に下降してカッター軸22の下降ストロ
ーク途中でベッド2面に配設した糸保持部材43に衝突し
て停止し、縫糸46がスプリング36の力により糸押え部材
35と糸保持部材43との間で挟着・保持される。糸押え部
材35の下降が停止した後もカッター軸22は案内部材38を
切欠42に摺接させながら下降し、従ってカッター軸22に
固着したカッターホルダー28に取付けたカッター30の下
端刃先が糸押え部材35のスリット34から突出して糸保持
部材43上で挟着・保持されている縫糸46を切断しながら
糸保持部材43の凹部に入り込む。この状態の駆動部材18
がストッパー14bに当接して回転が規制される。
入力信号でロータリーソレノイド13が通電されると、駆
動部材18がコイルスプリング26の力に抗して第1図で時
計方向へ回転し、従動部材23がカッターホルダー9の長
孔25内を摺動しながらカッター軸22を下降するので、糸
押え部材35も同様に下降してカッター軸22の下降ストロ
ーク途中でベッド2面に配設した糸保持部材43に衝突し
て停止し、縫糸46がスプリング36の力により糸押え部材
35と糸保持部材43との間で挟着・保持される。糸押え部
材35の下降が停止した後もカッター軸22は案内部材38を
切欠42に摺接させながら下降し、従ってカッター軸22に
固着したカッターホルダー28に取付けたカッター30の下
端刃先が糸押え部材35のスリット34から突出して糸保持
部材43上で挟着・保持されている縫糸46を切断しながら
糸保持部材43の凹部に入り込む。この状態の駆動部材18
がストッパー14bに当接して回転が規制される。
縫糸46の切断終了後、駆動部材18はスプリング26の力
により第1図で反時計方向へストッパー14aに当接する
まで回転させられ、カッターホルダー28、糸押え部材35
も第1図の位置に復帰する。
により第1図で反時計方向へストッパー14aに当接する
まで回転させられ、カッターホルダー28、糸押え部材35
も第1図の位置に復帰する。
尚、本実施例では駆動源を電磁回転方式のロータリー
ソレノイドとしたが、他の駆動方式、例えば電磁直動方
式のソレノイド、アエシリンダ等の手段としても差し支
えない。
ソレノイドとしたが、他の駆動方式、例えば電磁直動方
式のソレノイド、アエシリンダ等の手段としても差し支
えない。
(考案の効果) 以上の如く、本考案に係る縫糸切断装置においては、
カッター軸が下降すると糸押え部材も同様に下降し、カ
ッター軸の下降ストローク途中で糸押え部材がベッド面
上に配設した糸保持部材に衝突し停止して縫糸をスプリ
ングで糸保持部材に押圧し保持し、引き続きカッター軸
が下降することによりカッターの下端刃先が糸押え部材
のスリットから突出して糸保持部材の凹部に入り込み、
糸押え部材と糸保持部材とで挟着・保持された縫糸を切
断する。
カッター軸が下降すると糸押え部材も同様に下降し、カ
ッター軸の下降ストローク途中で糸押え部材がベッド面
上に配設した糸保持部材に衝突し停止して縫糸をスプリ
ングで糸保持部材に押圧し保持し、引き続きカッター軸
が下降することによりカッターの下端刃先が糸押え部材
のスリットから突出して糸保持部材の凹部に入り込み、
糸押え部材と糸保持部材とで挟着・保持された縫糸を切
断する。
上記のように、カッターの下端刃先は糸保持部材の凹
部に入り込んで縫糸を切断するため、カッター及び針板
を損傷することがないものである。また、常態では、カ
ッターの下端刃先が糸押え部材のスリット内に位置して
いて露出していないため、カッターの刃先に作業者の手
が触れて皮膚を傷つけるということもないものである。
そして、カッターホルダーの横孔内に嵌入・固定し且つ
カッター軸の孔を通り糸押え案内軸に設けた切欠に摺接
する案内部材を設けるという簡単な構成により、カッタ
ー軸に対する糸押え案内軸の下方向摺動限および回転を
規制しており、カッター軸に対する糸押え案内軸の回転
規制によりカッターと糸押え部材との相対位置関係を正
確に得ることができ、これにより糸押え部材のスリット
とカッターとの間のカッター厚み方向の隙間を小さくし
てカッターにより切断されるべき縫糸の2つの挟着点の
間隔を短くすることにより、確実に切断させるようにす
ることができる。
部に入り込んで縫糸を切断するため、カッター及び針板
を損傷することがないものである。また、常態では、カ
ッターの下端刃先が糸押え部材のスリット内に位置して
いて露出していないため、カッターの刃先に作業者の手
が触れて皮膚を傷つけるということもないものである。
そして、カッターホルダーの横孔内に嵌入・固定し且つ
カッター軸の孔を通り糸押え案内軸に設けた切欠に摺接
する案内部材を設けるという簡単な構成により、カッタ
ー軸に対する糸押え案内軸の下方向摺動限および回転を
規制しており、カッター軸に対する糸押え案内軸の回転
規制によりカッターと糸押え部材との相対位置関係を正
確に得ることができ、これにより糸押え部材のスリット
とカッターとの間のカッター厚み方向の隙間を小さくし
てカッターにより切断されるべき縫糸の2つの挟着点の
間隔を短くすることにより、確実に切断させるようにす
ることができる。
更に、カッターを着脱可能に装着したカッターホルダ
ーをカッター軸の下端外周に固着することによりカッタ
ーホルダーを露出させているので、カッターの交換作業
を行い易く、また、糸押え案内軸を下方へ付勢するスプ
リングを糸押え案内軸と共にカッター軸の中空孔内に配
設して露出させていないので、縫製作業中に被縫製体や
縫糸がスプリングに絡み付いて縫製作業を妨げることも
ない。
ーをカッター軸の下端外周に固着することによりカッタ
ーホルダーを露出させているので、カッターの交換作業
を行い易く、また、糸押え案内軸を下方へ付勢するスプ
リングを糸押え案内軸と共にカッター軸の中空孔内に配
設して露出させていないので、縫製作業中に被縫製体や
縫糸がスプリングに絡み付いて縫製作業を妨げることも
ない。
加えて、縫糸切断時にカッターの下端刃先が入り込む
凹状の中央部を有する糸保持部材を設けたことから、糸
屑や綿埃等がベッド内部に侵入して故障を誘発する心配
がないものである。
凹状の中央部を有する糸保持部材を設けたことから、糸
屑や綿埃等がベッド内部に侵入して故障を誘発する心配
がないものである。
第1図は本考案の縫糸切断装置の実施例の正面図、第2
図は第1図中のA−A線に沿う断面図、第3図は縫糸切
断時の状態を示す説明図、第4図は第2図中のB−B線
に沿う断面図、第5図は第1図中のC−C線に沿う断面
図である。 2……ベッド、5……押え棒、9……カッター軸ホルダ
ー、22……カッター軸、28……カッターホルダー、30…
…カッター、33……糸押え案内軸、34……糸押え部材の
スリット、35……糸押え部材、36……カッター軸の中空
孔、37……スプリング、38……案内部材、41……カッタ
ー軸の孔、42……糸押え案内軸の切欠、43……糸保持部
材
図は第1図中のA−A線に沿う断面図、第3図は縫糸切
断時の状態を示す説明図、第4図は第2図中のB−B線
に沿う断面図、第5図は第1図中のC−C線に沿う断面
図である。 2……ベッド、5……押え棒、9……カッター軸ホルダ
ー、22……カッター軸、28……カッターホルダー、30…
…カッター、33……糸押え案内軸、34……糸押え部材の
スリット、35……糸押え部材、36……カッター軸の中空
孔、37……スプリング、38……案内部材、41……カッタ
ー軸の孔、42……糸押え案内軸の切欠、43……糸保持部
材
Claims (1)
- 【請求項1】ベッド上方側に刃物を上下自在に配置し
て、ミシンの縫糸を切断する装置において、 カッターを着脱可能に装着したカッターホルダーを下端
外周に固着しており且つ上下に摺動するカッター軸を、
押え棒の後部にて押え棒と平行にカッター軸ホルダーに
配設し、 カッターの入り込むスリットを形成した糸押え部材を下
端に有した糸押え案内軸を、前記カッター軸に形成した
中空孔にこの中空孔の下端開口より摺動可能に組み込む
と共に、カッターホルダーの横孔内に嵌入・固定されて
おり且つカッター軸の孔を通り糸押え案内軸に設けた切
欠に摺接する案内部材を設けてカッター軸に対する糸押
え案内軸の回転を規制すると共にカッター軸に対する糸
押え案内軸の下方向摺動限をカッターの下端刃先が前記
スリット内に存在する位置に限定し、 前記カッター軸に対し糸押え案内軸を前記下方向摺動限
へ向けて付勢するスプリングを前記中空孔内に配設し、 カッターの対向するベッド面上に中央部を前記カッター
受入れ用に凹状に形成した糸保持部材を取付けた ミシンの縫糸切断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986144498U JP2501949Y2 (ja) | 1986-09-19 | 1986-09-19 | ミシンの縫糸切断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986144498U JP2501949Y2 (ja) | 1986-09-19 | 1986-09-19 | ミシンの縫糸切断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6348582U JPS6348582U (ja) | 1988-04-01 |
JP2501949Y2 true JP2501949Y2 (ja) | 1996-06-19 |
Family
ID=31055159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986144498U Expired - Lifetime JP2501949Y2 (ja) | 1986-09-19 | 1986-09-19 | ミシンの縫糸切断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2501949Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5167156U (ja) * | 1974-11-20 | 1976-05-27 |
-
1986
- 1986-09-19 JP JP1986144498U patent/JP2501949Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6348582U (ja) | 1988-04-01 |
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