JP2501903B2 - 自動車用冷暖房装置 - Google Patents
自動車用冷暖房装置Info
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- JP2501903B2 JP2501903B2 JP1108158A JP10815889A JP2501903B2 JP 2501903 B2 JP2501903 B2 JP 2501903B2 JP 1108158 A JP1108158 A JP 1108158A JP 10815889 A JP10815889 A JP 10815889A JP 2501903 B2 JP2501903 B2 JP 2501903B2
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- cooling
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、複数の冷暖房機器を車載電源の電力で作動
する自動車用冷暖房装置に関する。
する自動車用冷暖房装置に関する。
従来の技術 この種の自動車用冷暖房装置としては、特開昭58−11
6216号公報や特開昭58−194612号公報に開示されたもの
が提案されている。すなわち、前者にあってはシートの
温度を検出し、極めて低温の場合にはシートに配設され
た暖房機器の設定温度を高い温度に設定し、安定状態に
なれば暖房機器の設定温度を本来の設定温度まで低下さ
せることで、乗員の快適性を向上させるものである。ま
た、後者にあってはエンジンの冷却水温が低く、空調装
置による暖房が困難な場合において、外気温が低い場合
には乗員の着座位置に応じて、シートの暖房機器を作動
させ、これにより即効的な暖房を行うものである。
6216号公報や特開昭58−194612号公報に開示されたもの
が提案されている。すなわち、前者にあってはシートの
温度を検出し、極めて低温の場合にはシートに配設され
た暖房機器の設定温度を高い温度に設定し、安定状態に
なれば暖房機器の設定温度を本来の設定温度まで低下さ
せることで、乗員の快適性を向上させるものである。ま
た、後者にあってはエンジンの冷却水温が低く、空調装
置による暖房が困難な場合において、外気温が低い場合
には乗員の着座位置に応じて、シートの暖房機器を作動
させ、これにより即効的な暖房を行うものである。
発明が解決しようとする課題 乗員がどの座席に着座しているかという着座条件や暖
房機器の温度条件により、複数の暖房機器を選択的に作
動すると、着座条件や温度条件によっては、全ての暖房
機器が同時に作動し、消費電力量の総和が車載電源の許
容電力量を越えてしまうことがあり、複数の暖房機器を
適正に稼働することが困難となる。
房機器の温度条件により、複数の暖房機器を選択的に作
動すると、着座条件や温度条件によっては、全ての暖房
機器が同時に作動し、消費電力量の総和が車載電源の許
容電力量を越えてしまうことがあり、複数の暖房機器を
適正に稼働することが困難となる。
ここでは暖房機器を例として述べたが、これが電力作
動する冷房機器であっても同様な問題を生じる。
動する冷房機器であっても同様な問題を生じる。
課題を解決するための手段 車載電源の電力により、加熱作動と冷却作動の少なく
とも一方を実行する複数の冷暖房機器が設けられた自動
車用冷暖房装置において、前記冷暖房機器と熱環境情報
との関係を規定する重みづけ関数と各冷暖房機器の使用
優先順位とを予め設定し、検出した熱環境情報に応じて
各冷暖房機器の重みづけを抽出するとともに、この重み
づけに応じて前記使用優先順位を修正し、この修正され
た使用優先順位から加算した消費電力量の総和が前記車
載電源の許容電力量内で許容電力量に最も近い値となる
組み合わせを逐次演算し、この演算結果にもとづいて複
数の冷暖房機器を選択的に作動させる制御装置を設けて
ある。
とも一方を実行する複数の冷暖房機器が設けられた自動
車用冷暖房装置において、前記冷暖房機器と熱環境情報
との関係を規定する重みづけ関数と各冷暖房機器の使用
優先順位とを予め設定し、検出した熱環境情報に応じて
各冷暖房機器の重みづけを抽出するとともに、この重み
づけに応じて前記使用優先順位を修正し、この修正され
た使用優先順位から加算した消費電力量の総和が前記車
載電源の許容電力量内で許容電力量に最も近い値となる
組み合わせを逐次演算し、この演算結果にもとづいて複
数の冷暖房機器を選択的に作動させる制御装置を設けて
ある。
作用 検出した熱環境情報に応じて、予め設定されている重
みづけ関数から各冷暖房機器の重みづけを抽出するとと
もに、同じく予め設定されているところの複数の冷暖房
機器の使用優先順位をこの重みづけに応じて修正し、こ
の修正された使用優先順位から複数の冷暖房機器の消費
電力量の総和を演算し、この消費電力量の総和が車載電
源の許容電力量内で許容電力量に最も近い値となる冷暖
房機器の組み合わせを逐次求め、この組み合わせとなる
冷暖房機器に電力を供給して駆動する。
みづけ関数から各冷暖房機器の重みづけを抽出するとと
もに、同じく予め設定されているところの複数の冷暖房
機器の使用優先順位をこの重みづけに応じて修正し、こ
の修正された使用優先順位から複数の冷暖房機器の消費
電力量の総和を演算し、この消費電力量の総和が車載電
源の許容電力量内で許容電力量に最も近い値となる冷暖
房機器の組み合わせを逐次求め、この組み合わせとなる
冷暖房機器に電力を供給して駆動する。
実施例 第1〜4図に示すように、この一実施例では、複数の
冷暖房機器Aを暖房ステアリング1,暖房シート2,暖房ひ
ざかけ3,暖房ドア4,暖房カーペット5,暖房パネル6,暖房
インストルメントパネル7,暖房天井8,冷房シート9等で
構成してある。これら各冷暖房機器1〜9は制御装置10
を介して車載電源11に接続されている。
冷暖房機器Aを暖房ステアリング1,暖房シート2,暖房ひ
ざかけ3,暖房ドア4,暖房カーペット5,暖房パネル6,暖房
インストルメントパネル7,暖房天井8,冷房シート9等で
構成してある。これら各冷暖房機器1〜9は制御装置10
を介して車載電源11に接続されている。
暖房ステアリング1は乗員が手で握るステアリングホ
イールに配置されている。
イールに配置されている。
暖房シート2は前席と後席との座席に着座した乗員の
大腿部を暖めるようにシートクッションに分割配置され
ている。
大腿部を暖めるようにシートクッションに分割配置され
ている。
暖房ひざかけ3は後席に着座した乗員がひざに掛ける
ように後席上に分割して置かれている。
ように後席上に分割して置かれている。
暖房ドア4は車外側からの冷たい放射熱が車室内に入
る込むのを防止するように車幅方向側部の前席と後席と
の座席左右に対応してドアを含む車体サイドに分割配置
されている。
る込むのを防止するように車幅方向側部の前席と後席と
の座席左右に対応してドアを含む車体サイドに分割配置
されている。
暖房カーペット5は乗員の足元を暖めるようにフロン
トフロア左右とリヤフロア左右とに分割配置されてい
る。
トフロア左右とリヤフロア左右とに分割配置されてい
る。
暖房パネル6は前席乗員のひざまわりを暖めるように
インストルメントパネル下部左右に分割配置されてい
る。
インストルメントパネル下部左右に分割配置されてい
る。
暖房インストルメントパネル7は車外側からの冷たい
放射熱が車室内に入り込むのを防止するようにインスト
ルメントパネル上部の左右に分割配置されている。
放射熱が車室内に入り込むのを防止するようにインスト
ルメントパネル上部の左右に分割配置されている。
暖房天井8は車外側からの冷たい放射熱が車室内に入
る込むのを防止するように車体ルーフの前後左右に分割
配置されている。
る込むのを防止するように車体ルーフの前後左右に分割
配置されている。
冷房シート9は乗員の大腿部の汗ばみを防止するよう
に前席左右のシートクッション下部に分割配置されてい
る。
に前席左右のシートクッション下部に分割配置されてい
る。
ここで上記分割されている各冷暖房機器2〜9におい
ては、第3図に示すように、前席右(運転席)に対応す
るものには、例えば暖房シート2−1のように、冷暖房
機器を表す算用数字の後にハイフンを付けた算用数字
「1」を添えてある。前席左に対応するものには、例え
ば暖房シート2−2のように、冷暖房機器を表す算用数
字の後にハイフンを付けた算用数字「2」を添えてあ
る。後席右に対応するものには、例えば暖房シート2−
3のように、冷暖房機器を表す算用数字の後にハイフン
を付けた算用数字「3」を添えてある。後席左に対応す
るものには、例えば暖房シート2−4のように、冷暖房
機器を表す算用数字の後にハイフンを付けた算用数字
「4」を添えてある。
ては、第3図に示すように、前席右(運転席)に対応す
るものには、例えば暖房シート2−1のように、冷暖房
機器を表す算用数字の後にハイフンを付けた算用数字
「1」を添えてある。前席左に対応するものには、例え
ば暖房シート2−2のように、冷暖房機器を表す算用数
字の後にハイフンを付けた算用数字「2」を添えてあ
る。後席右に対応するものには、例えば暖房シート2−
3のように、冷暖房機器を表す算用数字の後にハイフン
を付けた算用数字「3」を添えてある。後席左に対応す
るものには、例えば暖房シート2−4のように、冷暖房
機器を表す算用数字の後にハイフンを付けた算用数字
「4」を添えてある。
制御装置10はマイクロコンピュータに構成され、使用
優先順位12と重みづけ13と重み平均化式14とがシステム
ベースとしてマイクロコンピュータのメモリに記憶され
ることにより予め設定されており、メインスイッチ16の
オン操作により、設定された使用優先順位12と重みづけ
13と重み平均化式14とに、熱環境情報や乗員着座位置情
報等を加味し、マイクロコンピュータの前述とは別のシ
ステムベースとして予め設定したプログラムにより、使
用しようとする各冷暖房機器1〜9の消費電力量の総和
AMが車載電源11の許容電力量内で最も近い値となる組み
合わせを演算し、この演算結果にもとづいて各冷暖房機
器1〜9を選択的に車載電源11の電力で作動させる。
優先順位12と重みづけ13と重み平均化式14とがシステム
ベースとしてマイクロコンピュータのメモリに記憶され
ることにより予め設定されており、メインスイッチ16の
オン操作により、設定された使用優先順位12と重みづけ
13と重み平均化式14とに、熱環境情報や乗員着座位置情
報等を加味し、マイクロコンピュータの前述とは別のシ
ステムベースとして予め設定したプログラムにより、使
用しようとする各冷暖房機器1〜9の消費電力量の総和
AMが車載電源11の許容電力量内で最も近い値となる組み
合わせを演算し、この演算結果にもとづいて各冷暖房機
器1〜9を選択的に車載電源11の電力で作動させる。
熱環境情報は各冷暖房機器1〜9の温度情報,各冷暖
房機器1〜9の消費電流量情報,設定室温情報,外気温
度情報,検出室温温度情報等で構成されている。
房機器1〜9の消費電流量情報,設定室温情報,外気温
度情報,検出室温温度情報等で構成されている。
各冷暖房機器1〜9の温度情報は各冷暖房機器1〜9
毎に設けられた温度センサ171,172-1,……,17nで検
出した各冷暖房機器1〜9毎のの検出温度T1,T2-1,…
…,Tnが設定温度Ts1,Ts2-1,……,Tsnに到達してい
るか否かの情報であって、「1」,「0」で表現され
る。
毎に設けられた温度センサ171,172-1,……,17nで検
出した各冷暖房機器1〜9毎のの検出温度T1,T2-1,…
…,Tnが設定温度Ts1,Ts2-1,……,Tsnに到達してい
るか否かの情報であって、「1」,「0」で表現され
る。
各冷暖房機器1〜9の消費電流量情報は使用優先順位
12における「各部品番号と消費電力量との対応づけ」
から抽出される各冷暖房機器1〜9毎の消費電流量A1,
A2-1,……,Anである。
12における「各部品番号と消費電力量との対応づけ」
から抽出される各冷暖房機器1〜9毎の消費電流量A1,
A2-1,……,Anである。
設定室温情報は温度設定手段(空気調和装置の温度設
定手段で代用できる)で設定される設定室温Tsinであ
る。
定手段で代用できる)で設定される設定室温Tsinであ
る。
外気温情報は同じく空気調和装置の外気温センサで検
出した外気温Toutである。
出した外気温Toutである。
検出室温情報は同じく空気調和装置の室温センサで検
出した検出室温Tinである。
出した検出室温Tinである。
乗員着座位置情報は前席右側(運転席側)のシートス
イッチ181,前席左側のシートスイッチ182,後席右側の
シートスイッチ183,後席左側のシートスイッチ184で乗
員が座席のどこへ着座したかを検出したものであって、
「1」,「0」で表現される。
イッチ181,前席左側のシートスイッチ182,後席右側の
シートスイッチ183,後席左側のシートスイッチ184で乗
員が座席のどこへ着座したかを検出したものであって、
「1」,「0」で表現される。
車載電源11は図外のエンジン回転により図外の発電機
が発電した電気を充電するバッテリに構成されている。
が発電した電気を充電するバッテリに構成されている。
以上の第1実施例の作用を第1図に示すフローチャー
トを参照しながら詳述する。
トを参照しながら詳述する。
先ずステップ101は準備作業である。具体的にはマイ
クロコンピュータのメモリにシステムベースとして下記
表1に示すような使用優先順位12と重みづけ13と重み平
均化式14とが記憶される。この使用優先順位12は「各
冷暖房機器1〜9と部品番号との対応づけ」、「各部
品番号と消費電力量との対応づけ」、「乗員着座位置
と部品番号との対応づけ」がなされている。
クロコンピュータのメモリにシステムベースとして下記
表1に示すような使用優先順位12と重みづけ13と重み平
均化式14とが記憶される。この使用優先順位12は「各
冷暖房機器1〜9と部品番号との対応づけ」、「各部
品番号と消費電力量との対応づけ」、「乗員着座位置
と部品番号との対応づけ」がなされている。
ここで「各冷暖房機器1〜9と部品番号との対応づ
け」においては、暖房ステアリング1は部品1,暖房シー
ト2−1は部品2−1,暖房シート2−2は部品2−2,暖
房ひざかけ3−3は部品3−3,暖房ひざかけ3−4は部
品3−4,暖房ドア4−1は部品4−1というように、各
冷暖房機器1〜9に付した符号を部品に付すことによ
り、各冷暖房機器1〜9と部品1〜9との対応づけをし
てあるものとする。またマイクロコンピュータに設定し
た各部品1〜9の使用優先順位12は例えば部品1を第1
位、部品2−1を第2位、部品2−2を第3位、部品2
−3を第4位というように、乗員が乗車したときに車室
内のどの部分が暖かければ、心地よいと感じるかを経験
側から決定してある。
け」においては、暖房ステアリング1は部品1,暖房シー
ト2−1は部品2−1,暖房シート2−2は部品2−2,暖
房ひざかけ3−3は部品3−3,暖房ひざかけ3−4は部
品3−4,暖房ドア4−1は部品4−1というように、各
冷暖房機器1〜9に付した符号を部品に付すことによ
り、各冷暖房機器1〜9と部品1〜9との対応づけをし
てあるものとする。またマイクロコンピュータに設定し
た各部品1〜9の使用優先順位12は例えば部品1を第1
位、部品2−1を第2位、部品2−2を第3位、部品2
−3を第4位というように、乗員が乗車したときに車室
内のどの部分が暖かければ、心地よいと感じるかを経験
側から決定してある。
「各部品番号と消費電力量との対応づけ」では、部
品1,部品2−1,部品2−2,……の消費電力量を記憶して
ある。ここで以下の説明において、電力ではなく、電流
で表現しているのは通常、乗用車ではバッテリ11が12V
の電圧を持っており、電力を表現する場合、12Vの電圧
に電流を乗じた値が電力になるから、わかり易くするた
めに電流で表現してある。例えば、暖房ステアリング1
の消費電流量A1が8Aであれば、部品1=8、暖房シート
2−1の消費電流量A2-1が5Aであれば部品2−1=5の
ように記憶してある。
品1,部品2−1,部品2−2,……の消費電力量を記憶して
ある。ここで以下の説明において、電力ではなく、電流
で表現しているのは通常、乗用車ではバッテリ11が12V
の電圧を持っており、電力を表現する場合、12Vの電圧
に電流を乗じた値が電力になるから、わかり易くするた
めに電流で表現してある。例えば、暖房ステアリング1
の消費電流量A1が8Aであれば、部品1=8、暖房シート
2−1の消費電流量A2-1が5Aであれば部品2−1=5の
ように記憶してある。
「乗員着座と部品番号との対応づけ」では、乗員が
着座した位置に応じて作動させるべき各部品1〜9を決
定してある。例えば、シートスイッチ181,182,183,1
84からの乗員着座位置情報により、運転席に乗員が着座
した場合には、運転席まわりの部品1(暖房ステアリン
グ),部品2−1(暖房シート),部品4−1(暖房ド
ア),部品5−1(暖房カーペット),部品6−1(暖
房パネル),部品7−1(暖房インストルメントパネ
ル),部品8−1(暖房天井)が選択される。
着座した位置に応じて作動させるべき各部品1〜9を決
定してある。例えば、シートスイッチ181,182,183,1
84からの乗員着座位置情報により、運転席に乗員が着座
した場合には、運転席まわりの部品1(暖房ステアリン
グ),部品2−1(暖房シート),部品4−1(暖房ド
ア),部品5−1(暖房カーペット),部品6−1(暖
房パネル),部品7−1(暖房インストルメントパネ
ル),部品8−1(暖房天井)が選択される。
また、重みづけ13は、第4図のステップ108の,
,,に示すように、各冷暖房機器1−9と熱環境
情報としての消費電流量A1,A2-1,……,An設定室温T
set,外気温Tout,検出室温Tinとの関係を規定する関数
である。
,,に示すように、各冷暖房機器1−9と熱環境
情報としての消費電流量A1,A2-1,……,An設定室温T
set,外気温Tout,検出室温Tinとの関係を規定する関数
である。
次のステップ102では、自動車用冷暖房装置を作動さ
せるためのメインスイッチ16がオン,オフ,オートのい
ずれかに設定されているかを判別する。メインスイッチ
16がオンであればステップ104に進む。またメインスイ
ッチ16がオートに設定されていればステップ103に進
み、図示を省略した車室内に調和風を給送する空気調和
装置の作動モードを判別し、作動モードがベンチレータ
モードVENT、若しくはバイレベルモードB/Lであった場
合には、以降のステップに進むことなくステップ102に
戻り、ヒートモードHEATであった場合のみステップ104
に進む。
せるためのメインスイッチ16がオン,オフ,オートのい
ずれかに設定されているかを判別する。メインスイッチ
16がオンであればステップ104に進む。またメインスイ
ッチ16がオートに設定されていればステップ103に進
み、図示を省略した車室内に調和風を給送する空気調和
装置の作動モードを判別し、作動モードがベンチレータ
モードVENT、若しくはバイレベルモードB/Lであった場
合には、以降のステップに進むことなくステップ102に
戻り、ヒートモードHEATであった場合のみステップ104
に進む。
ステップ104では、使用優先順位12と重みづけ13と重
み平均化式14とをマイクロコンピュータのシステムベー
スからマイクロコンピュータの一時記憶用のサブメモリ
に読み込む。
み平均化式14とをマイクロコンピュータのシステムベー
スからマイクロコンピュータの一時記憶用のサブメモリ
に読み込む。
ステップ105ではバッテリ11の端子電圧が低圧側から1
1.8V以上に上昇した場合をオンと定義し、高圧側から1
1.6V以下に降下した場合をオフと定義して、バッテリ11
のオン−オフを判別する。バッテリ11がオンであるとき
のみ次のステップ106に進む。
1.8V以上に上昇した場合をオンと定義し、高圧側から1
1.6V以下に降下した場合をオフと定義して、バッテリ11
のオン−オフを判別する。バッテリ11がオンであるとき
のみ次のステップ106に進む。
ステップ106では、部品1〜9で使用可能なバッテリ1
1の許容電流量A0を読み込む。この許容電流量A0はバッ
テリ11の最大許容電流量AMAX(定格電流量)から空気調
和装置やランプやエンジン等により現在使用されている
消費電流量Aaを減算した値である(A0=AMAX−Aa)。例
えばバッテリ11で空気調和装置のブロアファンが駆動さ
れていると仮定すると、先ずでバッテリ11の最大許容
電流量AMAXを算出し、次にでブロアファンに印加され
ているブロアファン消費電流量AFAN(Aa)を算出し、
でバッテリ11の許容電流量A0を Ao=AMAX−AFAN として演算し、この許容電流量Aoをマイクロコンピュー
タのサブメモリに記憶する。
1の許容電流量A0を読み込む。この許容電流量A0はバッ
テリ11の最大許容電流量AMAX(定格電流量)から空気調
和装置やランプやエンジン等により現在使用されている
消費電流量Aaを減算した値である(A0=AMAX−Aa)。例
えばバッテリ11で空気調和装置のブロアファンが駆動さ
れていると仮定すると、先ずでバッテリ11の最大許容
電流量AMAXを算出し、次にでブロアファンに印加され
ているブロアファン消費電流量AFAN(Aa)を算出し、
でバッテリ11の許容電流量A0を Ao=AMAX−AFAN として演算し、この許容電流量Aoをマイクロコンピュー
タのサブメモリに記憶する。
ステップ107では各部品1〜9の検出温度T1,T2-1,
……,Tn,設定室温Tset,外気温Tout,検出室温Tin等
の熱環境情報をマイクロコンピュータのサブメモリに記
憶することにより読み込む。
……,Tn,設定室温Tset,外気温Tout,検出室温Tin等
の熱環境情報をマイクロコンピュータのサブメモリに記
憶することにより読み込む。
ステップ108では、マイクロコンピュータのCPUの働き
により、ステップ107で読み込んだ熱環境情報に応じて
重みづけから各部品1〜9の重みを下記表2のように算
出する。なお今までは分割されている冷暖房機器2〜9
に対応づけられた部品2〜9にはハイフンをつけた算用
数字を添えて説明してきたが、表2では簡明にするため
に、分割されている冷暖房機器2〜9それぞれが1つに
まとまっていいるものと仮定するとともに、部品1〜6
を記載し、部品7〜9を省略してある。また消費電流量
A1〜A9に対する各部品1〜9の重みW1は、各部品1の検
出温度T1,T2-1,……,Tnが各部品1〜9の設定温度以
下であるときに、各部品1〜9が消費するであろう各部
品1〜9の消費電流量A1,A2-1,……,Anを使用優先順
位12の「各部品番号と消費電流量との対応づけ」から
求め、この求めた消費電流量A1,A2-1,……,Anをもと
に算出してある。
により、ステップ107で読み込んだ熱環境情報に応じて
重みづけから各部品1〜9の重みを下記表2のように算
出する。なお今までは分割されている冷暖房機器2〜9
に対応づけられた部品2〜9にはハイフンをつけた算用
数字を添えて説明してきたが、表2では簡明にするため
に、分割されている冷暖房機器2〜9それぞれが1つに
まとまっていいるものと仮定するとともに、部品1〜6
を記載し、部品7〜9を省略してある。また消費電流量
A1〜A9に対する各部品1〜9の重みW1は、各部品1の検
出温度T1,T2-1,……,Tnが各部品1〜9の設定温度以
下であるときに、各部品1〜9が消費するであろう各部
品1〜9の消費電流量A1,A2-1,……,Anを使用優先順
位12の「各部品番号と消費電流量との対応づけ」から
求め、この求めた消費電流量A1,A2-1,……,Anをもと
に算出してある。
ステップ109ではステップ108で算出した熱環境情報に
対する各部品1〜9の重みW1〜W4を重み平均化式14、つ
まり W=(A・W1+B・W2+C・W3+D・W4)/(A+B+
C+D) より統計処理する。
対する各部品1〜9の重みW1〜W4を重み平均化式14、つ
まり W=(A・W1+B・W2+C・W3+D・W4)/(A+B+
C+D) より統計処理する。
例えば重み平均化式14中における 消費電流量に対する係数A=0.5 設定室温に対する係数B=0.7 外気温に対する係数C=0.6 室温に対する係数D=1.0 と仮定すると、 となる。
ステップ110ではステップ109で統計処理した各部品1
〜9の重みWに応じてステップ104での使用優先順位12
を下記表3のように修正する。
〜9の重みWに応じてステップ104での使用優先順位12
を下記表3のように修正する。
ステップ111では、シートスイッチ181,182,183,18
4の検出状態から乗員着座位置情報を読み込む。つま
り、乗員が着座してオンしているシートスイッチ181,1
82,183,184それぞれを=1、乗員が不在(着座してい
ない)でオフしているシートスイッチ181,182,183,1
84それぞれを=0として、マイクロコンピュータのサブ
メモリに記憶する。
4の検出状態から乗員着座位置情報を読み込む。つま
り、乗員が着座してオンしているシートスイッチ181,1
82,183,184それぞれを=1、乗員が不在(着座してい
ない)でオフしているシートスイッチ181,182,183,1
84それぞれを=0として、マイクロコンピュータのサブ
メモリに記憶する。
ステップ112では、ステップ111で読み込んだシートス
イッチ181,182,183,184それぞれのオン−オフ、つま
り乗員着座位置情報「1」または「0」にもとづいて、
使用優先順位12の修正を行う。例えば運転席と後席右と
に乗員が着座しており、シートスイッチ181,183,がオ
ン、シートスイッチ182,184がオフしておれば、表3に
示した使用優先順位12から、表3の備考1欄に“×”印
を付した部品3−4,部品2−2……を除くとともに、表
3の備考1欄に“○”印を付した部品2−1,部品2−3
……を繰り上げることにより、表3に示した使用優先順
位12を修正する(修正後の使用優先順位12は備考1欄に
“○”印を付したものだけの順位が繰り上がったものと
なる)。
イッチ181,182,183,184それぞれのオン−オフ、つま
り乗員着座位置情報「1」または「0」にもとづいて、
使用優先順位12の修正を行う。例えば運転席と後席右と
に乗員が着座しており、シートスイッチ181,183,がオ
ン、シートスイッチ182,184がオフしておれば、表3に
示した使用優先順位12から、表3の備考1欄に“×”印
を付した部品3−4,部品2−2……を除くとともに、表
3の備考1欄に“○”印を付した部品2−1,部品2−3
……を繰り上げることにより、表3に示した使用優先順
位12を修正する(修正後の使用優先順位12は備考1欄に
“○”印を付したものだけの順位が繰り上がったものと
なる)。
ステップ113では各冷暖房機器1〜9の温度情報を読
み込む。つまり、各検出温度T1,T2-1,……,Tnが設定
温度Ts1Ts2-1,……,Tsnに到達しているそれぞれを=
1、到達していないそれぞれを=0として、マイクロコ
ンピュータのサブメモリに記憶する。
み込む。つまり、各検出温度T1,T2-1,……,Tnが設定
温度Ts1Ts2-1,……,Tsnに到達しているそれぞれを=
1、到達していないそれぞれを=0として、マイクロコ
ンピュータのサブメモリに記憶する。
ステップ114では、ステップ113で読み込んだ温度情報
にもとづいて、使用優先順位12の修正を行う。例えば部
品1,2−1,4−1,の検出温度T1,T2-1,T4-1が設定温度T
s1,Ts2-1,Ts4-1に到達しており、部品1,2−1,4−1の
温度情報が「0」となっていれば、ステップ112での修
正後の使用優先順位12から、表3の備考2欄に“×”印
を付した部品1,2−1,4−2を除くとともに、表3の備考
2欄に“○”印を付した部品2−3,4−3……を繰り上
げることにより、使用優先順位12を再び修正する(この
再修正後の使用優先順位12は備考2欄に“○”印を付し
たものだけの順位が繰り上がったものとなる)。
にもとづいて、使用優先順位12の修正を行う。例えば部
品1,2−1,4−1,の検出温度T1,T2-1,T4-1が設定温度T
s1,Ts2-1,Ts4-1に到達しており、部品1,2−1,4−1の
温度情報が「0」となっていれば、ステップ112での修
正後の使用優先順位12から、表3の備考2欄に“×”印
を付した部品1,2−1,4−2を除くとともに、表3の備考
2欄に“○”印を付した部品2−3,4−3……を繰り上
げることにより、使用優先順位12を再び修正する(この
再修正後の使用優先順位12は備考2欄に“○”印を付し
たものだけの順位が繰り上がったものとなる)。
ステップ115では、ステップ114で再修正された使用優
先順位12の上から、使用決定された各部品1〜9の消費
電流量A1〜A9の総和AMを算出し、この総和AMがステップ
106で求めたバッテリ11の許容電流量A0内で最も近い値
となる組み合わせを演算する。
先順位12の上から、使用決定された各部品1〜9の消費
電流量A1〜A9の総和AMを算出し、この総和AMがステップ
106で求めたバッテリ11の許容電流量A0内で最も近い値
となる組み合わせを演算する。
例えば表3の備考2欄にもとづいて詳述すると、再修
正された使用優先順位12の第1位〜第5位の各部品3−
3,2−3,4−3,5−1,5−3の消費電流量A3-3,A2-3,
A4-3,A5-1,A5-3をマイクロコンピュータのCPUの働き
でサブメモリから順次読み出して加算するとともに、こ
の加算した総和AMが許容電流量A0内であるか否かを判別
して、各部品1〜9の使用/不使用を決定する。具体的
には、 、第1位の部品3−3と第2位の部品2−3との消
費電流量A3-3,A2-3とを加算する。
正された使用優先順位12の第1位〜第5位の各部品3−
3,2−3,4−3,5−1,5−3の消費電流量A3-3,A2-3,
A4-3,A5-1,A5-3をマイクロコンピュータのCPUの働き
でサブメモリから順次読み出して加算するとともに、こ
の加算した総和AMが許容電流量A0内であるか否かを判別
して、各部品1〜9の使用/不使用を決定する。具体的
には、 、第1位の部品3−3と第2位の部品2−3との消
費電流量A3-3,A2-3とを加算する。
A3-3+A2-3=AM-1 ……… この式の総和AM-1が許容電流量A0内であるか否かを
判別し、式の総和AM-1が許容電流量A0内である場合に
は演算を進行し、式の総和AM-1が許容電流量A0を越え
た場合には演算を中止するとともに第1位の部品3−3
のみの使用を決定する。
判別し、式の総和AM-1が許容電流量A0内である場合に
は演算を進行し、式の総和AM-1が許容電流量A0を越え
た場合には演算を中止するとともに第1位の部品3−3
のみの使用を決定する。
、上記の総和AM-1が許容電流量A0内で演算を進行
するには、式の総和AM-1に第3位の部品4−3の消費
電流量A4-3を加算する。
するには、式の総和AM-1に第3位の部品4−3の消費
電流量A4-3を加算する。
AM-1+A4-3=AM-2 ……… この式の総和AM-2が許容電流量A0内であるか否かを
判別し、式の総和AM-2が許容電流量A0内である場合に
は演算を進行し、式の総和AM-2が許容電流量A0を越え
た場合には演算を中止するとともに第1位と第2位との
部品3−3,2−3のみの使用を決定する。
判別し、式の総和AM-2が許容電流量A0内である場合に
は演算を進行し、式の総和AM-2が許容電流量A0を越え
た場合には演算を中止するとともに第1位と第2位との
部品3−3,2−3のみの使用を決定する。
、上記の総和AM-2が許容電流量A0内で演算を進行
するには、式の総和AM-2に第4位の部品5−1の消費
電流量A5-1を加算する。
するには、式の総和AM-2に第4位の部品5−1の消費
電流量A5-1を加算する。
AM-2+A5-1=AM-3 ……… この式の総和AM-3が許容電流量A0内であるか否かを
判別し、式の総和AM-3が許容電流量A0内である場合に
は演算を進行し、式の総和AM-3が許容電流量A0を越え
た場合には演算を中止するとともに第1位〜第3位の部
品3−3,2−3,4−3のみの使用を決定する。
判別し、式の総和AM-3が許容電流量A0内である場合に
は演算を進行し、式の総和AM-3が許容電流量A0を越え
た場合には演算を中止するとともに第1位〜第3位の部
品3−3,2−3,4−3のみの使用を決定する。
、上記の総和AM-3が許容電流量A0内で演算を進行
するには、式の総和AM-3に第5位の部品5−3の消費
電流量A5-3を加算する。
するには、式の総和AM-3に第5位の部品5−3の消費
電流量A5-3を加算する。
AM-3+A5-3=AM-4 ……… この式の総和AM-4が許容電流量A0内であるか否かを
判別し、式の総和AM-4が許容電流量A0内である場合に
は第1位〜第5位との部品3−3,2−3,4−3,5−1,5−3
全部の使用を決定し、式の総和AM-4が許容電流量A0を
越えた場合には第1位〜第4位の部品3−3,2−3,4−3,
5−1のみの使用を決定する。
判別し、式の総和AM-4が許容電流量A0内である場合に
は第1位〜第5位との部品3−3,2−3,4−3,5−1,5−3
全部の使用を決定し、式の総和AM-4が許容電流量A0を
越えた場合には第1位〜第4位の部品3−3,2−3,4−3,
5−1のみの使用を決定する。
ステップ116では座席均等処理を行う。例えば、ステ
ップ115での演算から、運転席側の暖房カーペット5−
1が選択されたのにも拘わらず、後席右側の暖房カーペ
ット5−3が選択されなかった場合であって、運転席と
後席右との両方に乗員が着座している場合には、運転席
の乗員のみが暖房カーペット5−1による加熱感を得る
ことができ不公平となる。
ップ115での演算から、運転席側の暖房カーペット5−
1が選択されたのにも拘わらず、後席右側の暖房カーペ
ット5−3が選択されなかった場合であって、運転席と
後席右との両方に乗員が着座している場合には、運転席
の乗員のみが暖房カーペット5−1による加熱感を得る
ことができ不公平となる。
そこで、座席均等処理により、このように各座席に対
応する同じ部品の一方のみが、ステップ115で選択され
た場合であって、各座席の双方に乗員が着座している場
合には、各座席に対応した同じ両方の部品を、バッテリ
11の許容電流量A0内に納まるように時間分割して交互に
オン/オフさせ、これによって各乗員が均等に加熱感を
得られるようにする。
応する同じ部品の一方のみが、ステップ115で選択され
た場合であって、各座席の双方に乗員が着座している場
合には、各座席に対応した同じ両方の部品を、バッテリ
11の許容電流量A0内に納まるように時間分割して交互に
オン/オフさせ、これによって各乗員が均等に加熱感を
得られるようにする。
ステップ117では、制御装置10がステップ101〜116の
処理で選択された部品1〜9に対応する各冷暖房機器1
〜9にバッテリ11から電流(電力)を供給し、乗員の着
座している部分の各冷暖房機器1〜9を選択的に作動す
る。
処理で選択された部品1〜9に対応する各冷暖房機器1
〜9にバッテリ11から電流(電力)を供給し、乗員の着
座している部分の各冷暖房機器1〜9を選択的に作動す
る。
なお本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
図示は省略するが、例えば下記(イ)〜(ハ)に示す構
造あるいは制御機能を付加して、乗員の快適性を一層向
上させることもできる。
図示は省略するが、例えば下記(イ)〜(ハ)に示す構
造あるいは制御機能を付加して、乗員の快適性を一層向
上させることもできる。
(イ)冷暖房機器Aとして、冷却作動のみを行う機器、
あるいは加熱作動と冷却作動との双方を行う機器に構成
する。
あるいは加熱作動と冷却作動との双方を行う機器に構成
する。
(ロ)アナログ的な制御が可能な冷暖房機器を用いるこ
ともできる。すなわち、各冷暖房機器の検出温度と設定
温度との温度差により、使用優先順位12を自動的に修正
しながら許容電流量A0内で、各冷暖房機器を選択的に作
動する。この制御は、非常に複雑になるので、温度差に
よって、「よい」,「ややよい」,「ややわるい」,
「わるい」のような快適感に対する概略的な評価値を与
えておいて、この評価値により使用優先順位12を修正す
る方式をとる。この方式であれば、非常に複雑な使用優
先順位12を予め設定しなくても、充分実用的な制御則を
得ることが可能となる。
ともできる。すなわち、各冷暖房機器の検出温度と設定
温度との温度差により、使用優先順位12を自動的に修正
しながら許容電流量A0内で、各冷暖房機器を選択的に作
動する。この制御は、非常に複雑になるので、温度差に
よって、「よい」,「ややよい」,「ややわるい」,
「わるい」のような快適感に対する概略的な評価値を与
えておいて、この評価値により使用優先順位12を修正す
る方式をとる。この方式であれば、非常に複雑な使用優
先順位12を予め設定しなくても、充分実用的な制御則を
得ることが可能となる。
(ハ)予め設定した使用優先順位12に、乗員の満足度あ
るいは不満足度を入力するようにして、この満足/不満
足度に応じて使用優先順位12を修正する。これは、所謂
「学習制御」であり、この制御を使えば、個人差によっ
て最適な制御が困難な、体感上の温度であっても、個人
差を十分に反映した制御にすることが可能となる。例え
ば、暖房ひざかけ3に手元スイッチを設け、暖房ひざか
け3が制御装置10でオフしているときに、乗員によって
手元スイッチがオン操作されたならば、暖房ひざかけ3
の設定温度を従前よりも低く修正する。これにより、暖
房ひざかけ3がオンとなる頻度による個人差に応じた温
度制御が可能となる。
るいは不満足度を入力するようにして、この満足/不満
足度に応じて使用優先順位12を修正する。これは、所謂
「学習制御」であり、この制御を使えば、個人差によっ
て最適な制御が困難な、体感上の温度であっても、個人
差を十分に反映した制御にすることが可能となる。例え
ば、暖房ひざかけ3に手元スイッチを設け、暖房ひざか
け3が制御装置10でオフしているときに、乗員によって
手元スイッチがオン操作されたならば、暖房ひざかけ3
の設定温度を従前よりも低く修正する。これにより、暖
房ひざかけ3がオンとなる頻度による個人差に応じた温
度制御が可能となる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、複数の冷暖房機器と熱
環境情報との関係を規定する重みづけ関数と各冷暖房機
器の使用優先順位とを予め設定しておき、検出した熱環
境情報に応じて各冷暖房機器の重みづけを抽出するとと
もに、この重みづけに応じて前記使用優先順位を修正
し、この修正された使用優先順位から加算した消費電力
量の総和が前記車載電源の許容電力量内で該許容電力量
に最も近い値となる組み合わせを逐次演算し、この演算
結果にもとづいて複数の冷暖房機器を選択的に作動させ
るようにしているため、車載電源の許容電力値が冷暖房
機器以外の部品の電力作動で変動していても、その時々
の車載電源の許容電力量の範囲内で、複数の冷暖房機器
を熱環境に応じて選択的にかつ適正に作動させることが
でき、もって複数の冷暖房機器の冷暖房能力を最大限に
有効に活用し、乗員の快適感を向上させることができ
る。
環境情報との関係を規定する重みづけ関数と各冷暖房機
器の使用優先順位とを予め設定しておき、検出した熱環
境情報に応じて各冷暖房機器の重みづけを抽出するとと
もに、この重みづけに応じて前記使用優先順位を修正
し、この修正された使用優先順位から加算した消費電力
量の総和が前記車載電源の許容電力量内で該許容電力量
に最も近い値となる組み合わせを逐次演算し、この演算
結果にもとづいて複数の冷暖房機器を選択的に作動させ
るようにしているため、車載電源の許容電力値が冷暖房
機器以外の部品の電力作動で変動していても、その時々
の車載電源の許容電力量の範囲内で、複数の冷暖房機器
を熱環境に応じて選択的にかつ適正に作動させることが
でき、もって複数の冷暖房機器の冷暖房能力を最大限に
有効に活用し、乗員の快適感を向上させることができ
る。
第1図は本発明の一実施例を示す概略構成図、第2図は
同実施例の冷暖房機器の配置例を示す側面図、第3図は
同実施例の冷暖房機器の配置例を示す平面図、第4図は
同実施例のフローチャートである。 B…冷暖房機器、10…制御装置、11…車載電源、12,…
使用優先順位、13…重みづけ。
同実施例の冷暖房機器の配置例を示す側面図、第3図は
同実施例の冷暖房機器の配置例を示す平面図、第4図は
同実施例のフローチャートである。 B…冷暖房機器、10…制御装置、11…車載電源、12,…
使用優先順位、13…重みづけ。
Claims (1)
- 【請求項1】車載電源の電力により、加熱作動と冷却作
動の少なくとも一方を実行する複数の冷暖房機器が設け
られた自動車用冷暖房装置において、 前記冷暖房機器と熱環境情報との関係を規定する重みづ
け関数と各冷暖房機器の使用優先順位とを予め設定し、
検出した熱環境情報に応じて各冷暖房機器の重みづけを
抽出するとともに、この重みづけに応じて前記使用優先
順位を修正し、この修正された使用優先順位から加算し
た消費電力量の総和が前記車載電源の許容電力量内で許
容電力量に最も近い値となる組み合わせを逐次演算し、
この演算結果にもとづいて複数の冷暖房機器を選択的に
作動させる制御装置を設けたことを特徴とする自動車用
冷暖房装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1108158A JP2501903B2 (ja) | 1989-04-27 | 1989-04-27 | 自動車用冷暖房装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1108158A JP2501903B2 (ja) | 1989-04-27 | 1989-04-27 | 自動車用冷暖房装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02285409A JPH02285409A (ja) | 1990-11-22 |
JP2501903B2 true JP2501903B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=14477430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1108158A Expired - Fee Related JP2501903B2 (ja) | 1989-04-27 | 1989-04-27 | 自動車用冷暖房装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2501903B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113678179A (zh) * | 2020-08-21 | 2021-11-19 | 深圳市华思旭科技有限公司 | 共享充电机柜及其弹出控制方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05124417A (ja) * | 1991-11-07 | 1993-05-21 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用空調装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH635769A5 (fr) * | 1980-03-10 | 1983-04-29 | Far Fab Assortiments Reunies | Installation pour le sciage de plaques et dispositif de manutention pour une telle installation. |
-
1989
- 1989-04-27 JP JP1108158A patent/JP2501903B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113678179A (zh) * | 2020-08-21 | 2021-11-19 | 深圳市华思旭科技有限公司 | 共享充电机柜及其弹出控制方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02285409A (ja) | 1990-11-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |