JP2501499Y2 - 光ファイバ用簡易コネクタ - Google Patents

光ファイバ用簡易コネクタ

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JP2501499Y2
JP2501499Y2 JP1988079277U JP7927788U JP2501499Y2 JP 2501499 Y2 JP2501499 Y2 JP 2501499Y2 JP 1988079277 U JP1988079277 U JP 1988079277U JP 7927788 U JP7927788 U JP 7927788U JP 2501499 Y2 JP2501499 Y2 JP 2501499Y2
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ferrule
optical fiber
ferrules
locking step
connector
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茂雄 外谷
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康二 佐々木
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、光ファイバ相互を簡易に突合せ接続するコ
ネクタの改良に関するものである。
[従来の技術] 光ファイバのコア径は、精々数十μmといった極めて
細径のものであり、これを突合せ接続する光コネクタに
おいては、光ファイバの突合せ端面相互にずれを生じて
伝送信号の接続損失が大きくなったりしないようきびし
い管理が必要であり、その加工にはサブミクロンオーダ
の非常に高い精度が要求されている。そして、接続され
る光ファイバ相互の軸合せも、極めて高精度でなければ
ならない。このために、単心用コネクタとしては、軸合
せ調整が可能な2重偏心タイプやはじめから高精度に軸
合せが行なわれるように高精度に加工されたフェルール
を用いる無調心タイプなどが提案され実用に供されてい
る。
第3図は、従来の前記フェルールタイプの簡易コネク
タを示す斜視図である。
フェルール1,1-内には貫通孔が形成されており、光フ
ァイバ10,10-が貫通されて接着固定される。フェルール
1,1-の端面は光ファイバ10,10-の端面と共に研磨仕上げ
され、フェルール1,1-の突合せ界面に屈折率整合剤が施
されてスリット2aを有する割スリーブ2内に挿通され、
フェルール1,1-の端面相互が突合わされることで当該端
面に露出している光ファイバ10,10-の調心および突合せ
接続が行なわれる。
この場合、割スリーブ2の内径はフェルール1,1-の外
径よりも若干小さく形成されており、スリット2aを開い
てフェルール1,1-を押込むことで割スリーブ2がフェル
ール1,1-を弾性的にしっかりと把持固定する構造となっ
ている。このようにして割スリーブ2によりフェルール
1,1-が固定されたときに、光ファイバ10,10-の端面突合
せ部においてずれが生じないよう、フェルール1,1-およ
びスリーブ2にはサブミクロンオーダの高精度加工が施
されている。
なお、第3図における段部3,3-はフェルール1,1-をス
リーブ2に挿入する際に指掛りの役目をなし挿入作業を
し易くするために設けられているものである。
[考案が解決しようとする課題] 上記において、割スリーブ2は然るべき弾性把持力を
有する必要があり、材質として通常リン青銅やベリリウ
ム銅などのバネ材が使用される。一方、フェルールの材
質としては信頼性の上からステンレス鋼を用いるのが一
般的である。
このため、フェルールと割スリーブとの間に材質上の
相違があることから両者の熱膨脹係数に差異が存在し、
前記したように弾性把持力により移動を阻止しているに
拘らず、ヒートサイクルによってフェルールの突合せ端
面に次第に間隙が生じ、経時的に接続特性を劣化させる
原因となっていた。フェルール端面間には接続特性を向
上させるために屈折率整合剤が使用されるが、前記端面
間に間隙が生じ、当該間隙がヒートサイクルにより変動
を繰返すと、前記整合剤内に気泡が生じ、接続特性を著
しく劣化させる。
本考案の目的は、上記したような従来技術の問題点を
解消し、ヒートサイクルがあっても接続特性を劣化させ
るおそれがなくつねに高い信頼性を保持し得る新規な簡
易コネクタを提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、係合凹部を有する鍔状係止段部が外周に設
けられ内部に光ファイバ心線を収容固定したフェルール
と、一対の前記フェルールの両端面をその内部で突合せ
て光ファイバ相互を突合せ接続するための弾性把持スリ
ーブと、前記フェルールの鍔状係止段部に設けられた係
合凹部と係合する凸部を有する板バネをその両端に備え
ると共に前記それぞれのフェルールの鍔状係止段部間に
おいて橋絡し両フェルールの突合せ部相互に軸方向への
押圧力を与え得る板バネ付き橋絡部材が設けられている
コネクタにおいて、前記フェルールの鍔状係止段部に切
欠部が設けられ、該切欠部内に前記橋絡部材が納まるよ
うにしたものである。
[実施例] 以下に、本考案について実施例図面を参照し説明す
る。
第1図は、本考案に係る簡易コネクタの具体的構成を
示す説明見取図である。
1,1-はフェルールであり、当該フェルール1,1-がスリ
ット2aを有する割スリーブ2に挿入され屈折率整合剤を
介して突合せ接続される構成においては、前記従来例と
変るころはない。
フェルール1,1-には係止段部4,4-が形成されている。
この係止段部4,4-は、一見従来例における前記段部3,3-
と類似の構成を有し、同様にフェルール1,1-をスリーブ
2に押込む際の指掛りの役目をも有するが、当該係止段
部4,4-はそれ以外に本考案に固有の使用目的を有してお
り、そのために相対する位置に切欠き5,5-が形成されて
いる。
すなわち、本考案にはフェルール1,1-にまたがってこ
れを橋絡する橋絡部材7があり、当該橋絡部材7が前記
切欠き5,5-内に納まって、フェルール1,1-に沿い添設状
態で両フェルールの前記係止段部4,4-間を橋絡し得るよ
うに構成される。
しかして、橋絡部材7の両端には板バネ8,8が取付け
られており、当該板バネ8,8間の離間距離は、フェルー
ル1,1-を十分に突合せ状態とした際の係止段部4,4-の外
側面より若干小さく構成されていて、前記橋絡部材7を
フェルール1,1-に沿って添設し前記板バネ8,8を係止段
部4,4-の外側に係合させた場合には、板バネ8,8のバネ
力によりそれぞれのフェルール1,1-に軸方向への押圧力
が付加されて突合せ端面がそれによって互いに押圧し合
うように構成される。
第1図において、9,9は前記板バネ8,8に形成された係
合凸部であり、第2図に示すように、板バネ8を係止段
部4あるいは4-の外側面に係合させた際に、当該凸部9
が係止段部4あるいは4-の対応位置に形成されている係
合凹部6(第1図には現れていないが段部4-側にも形成
されている)と凹凸係合し合い、板バネ8,8が段部4,4-
から外れたりするのを防止するものである。なお、ケー
ブル接続の際、光ファイバの接続余長及びコネクタは接
続箱内に収納されることになるが、光ファイバの接続余
長はループ状に巻き取られてねじり力が加わっているた
め、そのねじり力が強い場合にはフェルール1,1-が回転
して板バネ8,8が段部4,4-から外れる虞もあるが、本考
案においては、前述したように橋絡部材7が切欠き5,
5′内に納まっているので、フェルール1,1-の回転を阻
止することができ、より確実に板バネ8,8と段部4,4′と
の係合状態を維持することができる。
以上のように、本考案に係るコネクタにおいては、板
バネ8,8による押圧力がフェルール1,1-の衝合面に対し
てつねに付加されているから、前記ヒートサイクルがあ
っても衝合面に間隙が生ずるおそれはないのである。
実施例 ステンレス製フェルールをリン青銅製の割スリーブで
保持した本考案に係るコネクタを試作し、フェルールの
両端面間に300〜500gの押圧力が付与されるように設定
された本考案に係る押圧橋絡部材により両フェルールの
段部間を橋絡させた。このようなコネクタによりコア
径: 50μm,クラッド径:125μmのGI型光ファイバを接続し、
−20〜60℃の温度範囲におけるヒートサイクル実験を行
なった。その結果伝送損失の変化は0.3dB以下に止ま
り、きわめて良好な結果を得ることができた。
なお、上記係止段部や押圧橋絡部材の構成は、あくま
でも一つの実施例を示すものであり、本考案の有する技
術的思想の範囲内において種々設計変更可能であること
はいうまでもない。
[考案の効果] 以上の通り、本考案に係るコネクタによれば次のよう
なすぐれた効果を発揮することができる。
(1) フェルール同士を互いに所定の力で押圧してい
るのでフェルール端面間に間隙を生ずるおそれがなく、
周囲の環境温度が変っても安定した特性を維持すること
ができる。
(2) 押圧力を付与するための部品は、簡単な構成よ
りなる橋絡部材と板バネといった構成のみであり、部品
点数が少なく経済的である。
(3) フェルールの従来の形を若干変更するのみで、
そのまま本考案を適用することができる。
(4) フェルールの鍔状の係止段部に切欠部が設けら
れ、その切欠部内に橋絡部材が納まるようにしたので、
光ファイバに強いねじり力が加わっても、フェルールの
回転を阻止できるため、より確実に板バネの係合凸部と
係止段部の係合凹部との係合状態を維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るコネクタの実施例を示す説明見取
図、第2図は係止段部近傍の説明見取図、第3図は従来
のコネクタの斜視図である。 1,1-:フェルール、2:割スリーブ、4,4-:係止段部、7:
橋絡部材、8:板バネ、10,10-:光ファイバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 上田 茂 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日 立電線株式会社日高工場内 (56)参考文献 特開 昭61−90107(JP,A) 特開 昭61−63804(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】係合凹部を有する鍔状係止段部が外周に設
    けられ内部に光ファイバ心線を収容固定したフェルール
    と、一対の前記フェルールの両端面をその内部で突合せ
    て光ファイバー相互を突合せ接続するための弾性把持ス
    リーブと、前記フェルールの鍔状係止段部に設けられた
    係合凹部と係合する凸部を有する板バネをその両端に備
    えると共に前記それぞれのフェルールの鍔状係止段部間
    において橋絡し両フェルールの突合せ部相互に軸方向へ
    の押圧力を与え得る板バネ付き橋絡部材が設けられてい
    るコネクタにおいて、前記フェルールの鍔状係止段部に
    切欠部が設けられ、該切欠部内に前記橋絡部材が納まる
    ようにした光ファイバ用簡易コネクタ。
JP1988079277U 1988-06-15 1988-06-15 光ファイバ用簡易コネクタ Expired - Lifetime JP2501499Y2 (ja)

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JPH021706U JPH021706U (ja) 1990-01-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6163804A (ja) * 1984-09-04 1986-04-02 Sumitomo Electric Ind Ltd 多心光コネクタ及びフエル−ルの製造方法
JPS6190107A (ja) * 1984-10-09 1986-05-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 光コネクタ

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