JP2501371B2 - 水平連続鋳造装置 - Google Patents

水平連続鋳造装置

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JP2501371B2
JP2501371B2 JP2319274A JP31927490A JP2501371B2 JP 2501371 B2 JP2501371 B2 JP 2501371B2 JP 2319274 A JP2319274 A JP 2319274A JP 31927490 A JP31927490 A JP 31927490A JP 2501371 B2 JP2501371 B2 JP 2501371B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、水平連続鋳造装置、特に鋳型から引き出さ
れる際の鋳造インゴットに対する冷却が均一になされる
鋳型構造を有する水平連続鋳造装置に関する。
(従来の技術) タンディッシュ内に導入される例えばアルミニウムや
その合金の溶湯を断熱材からオリフィスプレートのオリ
フィスを通して鋳型内に注出する一方、冷却水を鋳型本
体の内部に環状に設けられた冷却水室を通して鋳型の内
周面から噴出させ、鋳型内に流入する金属溶湯を冷却凝
固しながらインゴットを成形し、これを引き出し装置に
より連続的に水平に引き出す水平連続鋳造装置は一般に
よく知られている。
ところで、上記冷却水による冷却の場合、冷却効果は
冷却水の重力差により鋳型の内周面に沿って均一化する
ことが難しい。即ち、鋳型本体の内部に環状の冷却水室
を設けると共に、該冷却水室に連通し且つ鋳型の内周面
に開口する複数の噴出孔を設けるだけでは、鋳型の下方
寄りにおいて冷却水の噴出量が上方寄りより大となり、
その結果、鋳造されるインゴットの周面には均等に冷却
水が噴射されず、インゴットの下方寄り部分が強く冷却
されることになる。この冷却の不均一性はインゴットの
断面変形をもたらし、その冷却差にもとづいてインゴッ
トの長手方向における曲がりや外部割れ、内部割れを発
生させ、品質面に大きな影響を与えている。
そこで従来から上記冷却水による冷却効果を均一にす
べく幾つかの提案がなされている。例えば、実公昭60−
39142号公報に開示された技術では、鋳型本体の内部に
設けた環状の冷却水室を、頂部に連絡口を形成した環状
の仕切り壁をもって内外二室に仕切ると共に、鋳型の下
部に冷却水の注入口を設け、外方の環状冷却水室に下方
から冷却水を注入して上方に導き、次いで頂部の連絡口
を介して内方の環状冷却水室を下方へと流下させ、その
間に鋳型の内周面に連通開口する噴出孔から冷却水を噴
出し、鋳造インゴットの周面に冷却水を均一に噴射する
ようにしている。
また、例えば特開昭61−154736号公報には、鋳型の冷
却水室を上下に仕切ると共に、上部冷却水室と下部冷却
水室にそれぞれ独立して注水量を調整し得るようにし、
鋳造インゴットの上下においてバランスのとれた冷却を
可能にする技術が開示されている。
(発明が解決しようとする課題) しかるに、上記実公昭60−39142号公報及び特開昭61
−154736号公報に開示された両技術とも、冷却水の噴出
口は鋳型の内周面に沿い所定の間隔をもって形成された
複数の孔からなっているため、鋳造インゴットの周面に
噴射される冷却水は孔の数だけ分割されたものとなり、
均一な状態で噴出することができず、相変わらず冷却の
均一化が図れないばかりでなくインゴット表面に局部的
な水圧が作用しやすい。その結果、これらの公報に開示
された技術によってもインゴットの外部割れ、内部割れ
等の不具合は解消されず高品質のインゴットが鋳造され
るという保証がない。
特に、上記特開昭61−154736号公報に開示された技術
は、水量を上下独立して調整することで上下バランスの
とれた冷却を行おうとするものであるが、鋳造時におけ
る冷却には鋳造条件や鋳造雰囲気に左右されることが多
く、かかる技術ではそれらの諸条件に適した水量を得る
ための調整に多くの時間が割かれ煩雑さが増すという問
題もある。
本発明は、上述した問題点を解消するためになされた
ものであり、その目的は鋳造時のインゴットに対する冷
却を均一にして高品質のインゴットを連続成形する水平
連続鋳造装置を開発することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明はタンディッシュの
前面側にオリフィスプレートを介して鋳型を水平に取り
付けてなる水平連続鋳造装置において、前記鋳型の内部
に冷却水注入口に連結する環状の冷却水室を設けると共
に、該冷却水口に連通し且つ鋳型の内周面に環状に開口
する冷却水噴出部を設け、前記冷却水室と前記冷却水噴
出部との連結部に冷却水室内の冷却水を整流して冷却水
噴出部に送るための環状に連続する櫛歯状の欠落部を有
する整流手段を介在させてなることを構成としている。
(作用) 冷却水注入口から注入される冷却水は、鋳型内部の冷
却水室内を流れ、鋳型の全周を均一に冷却すると同時
に、整流手段を介して整流状態で環状の冷却水噴出部に
送り込まれ、鋳型の内周面に連続して形成された環状の
噴出部開口からインゴット周面に対して均等に噴射さ
れ、インゴットの全表面を均一に冷却する。
(実施例) 以下、本発明を図示実施例により具体的に説明する。
図面は本発明の代表的な実施例である水平連続鋳造装
置の要部を示しており、第1図は同鋳出し部の縦断面
図、第2図は同鋳型内部に介装される整流手段の一例を
示す斜視図、第3図は第1図の要部拡大図である。
これらの図において、1はタンディッシュ、1−1は
該タンディシュ1の前面に取り付けられた断熱プレー
ト、2はセラミックス等の耐熱材料からなるオリフィス
プレート、2−1は該オリフィスプレート2に設けられ
た複数のオリフィスであり、これらの部材は公知のもの
と実質的に同一であるので、ここではその詳細な説明は
省略する。
上記断熱プレート1−1には全体の形状が円筒状をし
た鋳型3が取付ボルト4により固着されている。
該鋳型3は前後に重合して配される主部材3−1と副
部材3−2とから構成されており、両部材3−1,3−2
を重ね合わせたとき、その合わせ面内に軸芯を同一にし
た環状冷却水室3−3が形成されると共に、該冷却水室
3−3に連通し鋳型3の内周面に開口する環状の冷却水
噴出部3−4が形成される。該冷却水噴出部3−4は途
中から鋳型3の前方に向けて曲げられており、その先端
開口部3−5は鋳型3の内周面に沿った環状スリット形
状をなしている。
また、鋳型3の上部には上記冷却水室3−3に連結す
る冷却水注入口3−6が形成されており、該冷却水注入
口3−6には外部から冷却水が導入されるようにされて
いる。
上記冷却水室3−3と冷却水噴出部3−4との連結部
には、第3図に示す如く整流装置5が取り付けられる。
該整流装置5は、第2図及び第3図に示すように長さ
が上記冷却水室3−3の奥行き長さにほぼ等しく、その
外径が前記冷却水室3−3の内径に等しい円筒形部材か
らなり、その一端周縁部には所定の間隔をおいて冷却水
通路を構成する櫛歯状の欠落部5−1,5−1,……が形成
されている。この欠落部5−1,5−1,……の形状は、図
示例に限るものではなく整流能を有する形状であれば多
様な変更が可能である。また、図示例では整流装置5を
鋳型3の構成部材である主部材3−1及び副部材3−2
とは別個の部材として構成してあるが、主部材3−1或
いは副部材3−2のいずれかと一体に構成することもで
きる。ただ、整流装置5の上記櫛歯状部分に、常に冷却
水室3−3と冷却水噴出部3−4との連結部に位置する
ように配置する必要がある。
また、図示しないが本発明に係る水平連続鋳造装置
の、例えばインゴットの引き出し装置や自動切断装置等
の上記構成部分以外の部分については従来と同一であ
る。
本発明に係る水平連続鋳造装置は以上の構成からな
り、鋳造時におけるインゴットの冷却を中心に述べる
と、冷却水注入口3−6から冷却水室3−3に注入され
た冷却水は冷却水噴出部3−4に流入するに先立って感
情の整流装置5により整流される。
即ち、一般に冷却水注入口3−6から注入された冷却
水は環状の冷却水室3−3の内部を乱流状態で流動し、
特に前記冷却水注入口3−6が鋳型3の外周面に複数個
設けられている場合にはその傾向が著しいものとなり、
鋳型の内周面に開口する複数の噴出孔からは均等の水量
及び圧力の冷却水噴射がなされない。しかるに、本発明
によれば冷却水注入口3−3の設置個数、設置位置に関
係なく上述の如く乱流状態で冷却水室3−3の内部を流
動する冷却水は冷却水噴出部3−4に流入するに先立っ
て整流装置5を通過し、ここで整流された冷却水は前記
環状の噴出部3−3を通って鋳型3の全内周に形成され
た連続スリット状の先端開口部3−5から均一に噴出す
るために、溶湯6が冷却凝固し鋳型3から引き出される
周面部分に均等な水量と水圧の冷却水が作用し、成形さ
れるインゴット7には変形、曲がり、外部割れ、内部割
れ等が発生せず、極めて良質な製品が得られる。
(発明の効果) 以上、詳細に説明したごとく本発明によれば、鋳型の
内部に形成された環状の冷却水室と鋳型の内周面に沿っ
て環状に開口する連続スリット状の冷却水噴出口を連通
させると共に、前記冷却水室から前記冷却噴出口に通じ
る途中に整流手段を介在させているため、冷却水の注入
口の個数や設置位置とは無関係に、冷却水室内の乱流は
噴出口に達する以前に整流となり、鋳型の内部を全体に
均等に冷却すると共に、鋳型の全内周にわたって均等な
水量及び水圧の冷却水が噴出されるようになり、鋳造イ
ンゴットの全周面を均一に冷却することが可能となっ
た。その結果、冷却の不均一により発生する、インゴッ
トの変形、曲がり、外部割れ、内部割れ等の不具合が発
生せず、高品質のインゴット製品が連続して成形するこ
とが可能になる。
また、本発明においては特に上記整流手段として環状
に連続する櫛歯状の欠落部を有する形状の整流装置を採
用しているため、構造が簡単であってコストの増加につ
ながらず、しかもその整流能が十分に発揮される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る水平連続鋳造装置の冷却部縦断面
図、第2図は同冷却部に適用される整流装置の一例を示
す斜視図、第3図は第1図の部分拡大図である。 図の主要部分の説明 1……タンディッシュ 2……オリフィスプレート 3……鋳型 3−1……主部材、3−2……副部材 3−3……冷却水室、3−4……冷却水噴出部 3−5……先端開口部、3−6……冷却水注水口 4……取付ボルト 5……整流装置 5−1……欠落部 6……溶湯 7……インゴット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タンディッシュの前面側にオリフィスプレ
    ートを介して鋳型を水平に取り付けてなる水平連続鋳造
    装置において、前記鋳型の内部に冷却水注入口に連結す
    る環境の冷却水室を設けると共に、該冷却水口に連通し
    且つ鋳型の内周面に環状に開口する冷却水噴出部を設
    け、前記冷却水室と前記冷却水噴出部との連結部に冷却
    水室内の冷却水を整流して冷却水噴出部に送るための環
    状に連続する櫛歯状の欠落部を有する整流手段を介在さ
    せてなることを特徴とする水平連続鋳造装置。
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