JP2501300Y2 - 水研砥粒の再生装置 - Google Patents

水研砥粒の再生装置

Info

Publication number
JP2501300Y2
JP2501300Y2 JP1989144363U JP14436389U JP2501300Y2 JP 2501300 Y2 JP2501300 Y2 JP 2501300Y2 JP 1989144363 U JP1989144363 U JP 1989144363U JP 14436389 U JP14436389 U JP 14436389U JP 2501300 Y2 JP2501300 Y2 JP 2501300Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
abrasive
polishing
grain
predetermined range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989144363U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0382154U (ja
Inventor
亨 真下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP1989144363U priority Critical patent/JP2501300Y2/ja
Publication of JPH0382154U publication Critical patent/JPH0382154U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2501300Y2 publication Critical patent/JP2501300Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

Landscapes

  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は水研砥粒の再生装置に係り、詳しくは、一度
水研に使用した砥粒を再使用のために回収・循環させる
ようにした水研砥粒の再生装置に関するものである。
(従来の技術) 自動車等の車体の水研は、例えば特開昭58−67377号
公報に記載されているように、電着塗装による下塗り工
程または中塗り工程を終了した後に、ロボットに把持さ
せた研摩ブラシにより、水の供給を受けつつ自動的に行
われることが多い。上記研摩ブラシは、回転駆動される
ドラムに、砥粒を付着させたナイロン繊維よりなる研糸
を放射状に付着させてホイール状に形成したもので、こ
れをエアモータ等で回転駆動させて所定の押圧力で塗装
面に押付け、別途設けた給水装置から水の供給を受け、
移動させつつ水研が行われる。ところが、このような研
摩ブラシを用いる場合、砥粒付きの研糸の分布にむらが
生じ、そのため、研磨面に研ぎ筋が残り、緻密で質の良
い研磨面を得られないことがある。ちなみに、研摩材付
きの研摩ブラシを回転させつつ、研磨面に対して砂懸濁
液を低圧でスプレーしつつ、金属面を研摩する金属の研
摩法が、特公昭63−22948号公報に記載されているが、
この方法は、塗装面の水研に適用できるものではない。
(考案が解決しようとする課題) このようなことから、本出願人は、水中に砥粒を分散
させた砥粒懸濁液、すなわち砥水を供給しつつ、砥粒を
付着させていない細目の研糸を放射状に植設した回転式
の研摩ブラシで自動車の車体等の塗装面を研摩する方法
を既に提案している。この方法では、噴射ノズルから噴
射供給される所定濃度の砥水を、研摩助剤として、また
研磨面に対する研摩ブラシの滑り止め剤としても機能さ
せることにより、従来のような、砥粒を付着させた研摩
ブラシによる研ぎ筋や荒目の発生を防止でき、緻密な研
磨面を得ることができる。
しかし、この方法では、砥水中に分散させた砥粒は、
そのまま洗い流していた。そのため、砥粒を多量に消費
し、コスト高となっていた。
本考案はこのような事情を考慮してなされたものであ
り、砥水中に含む砥粒を全て回収し、そのうち所定範囲
の粒度の砥粒のみを再度使用することにより、緻密で均
一な研磨面を得ながら、砥粒の消費を節減して水研のコ
ストダウンを図るようにした水研砥粒の再生装置を提供
し、水研砥粒の再利用とこの再利用時の研磨面の仕上り
性の維持向上とを両立させることを課題としている。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するため、請求項1の考案の解決手
段は、被研磨面に対して、噴射手段により所定範囲の粒
度の砥粒を含む砥水を噴射させながら、回転する研摩ブ
ラシで水研を行う場合に用いられる水研砥粒の再生装置
として、水研後の砥水の全てを回収する砥水回収手段
と、上記所定範囲の粒度の砥粒を収容する砥粒槽と、該
砥粒槽からの砥粒を用いて上記噴射手段に供給される砥
水の砥粒濃度が所定値になるように調整する濃度制御手
段とを備えるとともに、上記砥水回収手段によって回収
された砥水中に含まれる砥粒のうち上記所定範囲の粒度
の砥粒を抽出する砥粒選定手段と、上記砥水回収手段で
回収された砥水中の上記所定範囲の粒度よりも大きい異
物を除去する濾過手段を有し回収された砥水中の不純物
を除去する不純物除去手段とから構成され、上記砥粒選
定手段及び不純物除去手段を経て抽出された所定範囲内
の粒度の砥粒を上記砥粒槽に供給する砥粒回収手段を備
えたものとする。
また、請求項2の考案の解決手段は、被研磨面に対し
て、噴射手段により所定範囲の粒度の砥粒を含む砥水を
噴射させながら、回転する研摩ブラシで水研を行う場合
に用いられる水研砥粒の再生装置として、水研後の砥水
の全てを回収する砥水回収手段と、上記所定範囲の粒度
の砥粒を収容する砥粒槽と、該砥粒槽からの砥粒を用い
て上記噴射手段に供給される砥水の砥粒濃度が所定値に
なるように調整する濃度制御手段とを備えるとともに、
上記砥水回収手段によって回収された砥水中に含まれる
砥粒のうち上記所定範囲の粒度の砥粒を抽出する砥粒選
定手段と、上記砥水回収手段で回収された砥水中の上記
所定範囲の粒度よりも大きい異物を除去する濾過手段及
び砥水中の金属片等の磁性体を磁気吸着する磁石手段を
有し回収された砥水中の不純物を除去する不純物除去手
段とによって上記砥水回収手段で回収された砥水中の不
純物を上記不純物除去手段で除去した後に上記砥粒選定
手段で所定範囲内の粒度の砥粒を選定抽出するように構
成され、上記砥粒選定手段及び不純物除去手段を経て抽
出された所定範囲内の粒度の砥粒を上記砥粒槽に供給す
る砥粒回収手段を備えたものとする。
さらに、請求項3の考案の解決手段は、被研磨面に対
して、噴射手段により所定範囲の粒度の砥粒を含む砥水
を噴射させながら、回転する研摩ブラシで水研を行う場
合に用いられる水研砥粒の再生装置として、水研後の砥
水の全てを回収する砥水回収手段と、上記所定範囲の粒
度の砥粒を用いて砥粒濃度が所定値になるように調整さ
れたスラリー状の砥水を生成する濃度制御手段を有しこ
のスラリー状の所定濃度の砥水を上記噴射手段に供給す
る砥粒槽とを備えるとともに、上記砥水回収手段によっ
て回収された砥水中に含まれる砥粒のうち上記所定範囲
の粒度の砥粒を抽出する砥粒選定手段と、上記砥水回収
手段で回収された砥水中の上記所定範囲の粒度よりも大
きい異物を除去する濾過手段を有し回収された砥水中の
不純物を除去する不純物除去手段とから構成され、上記
砥粒選定手段及び不純物除去手段を経て抽出された所定
範囲内の粒度の砥粒を上記砥粒槽に供給する砥粒回収手
段を備えたものとする。
(作用) これにより、請求項1の考案では、所定範囲の粒度の
砥粒を含む所定濃度の砥水を、被研磨面に噴射して、被
研磨面の水研を行った後は、砥水回収手段により、その
水研後の砥水の全てを回収する。その後、砥粒回収手段
における砥粒選定手段により、回収された砥水中に含ま
れている砥粒のうち所定範囲の粒度の砥粒を抽出すると
ともに、不純物除去手段により、回収された砥水中の不
純物を除去し、特にその濾過手段により、砥水中の上記
所定範囲の粒度よりも大きい異物を除去する。そして、
上記過程を経て抽出回収された所定範囲内の粒度の砥粒
を砥粒槽に収容したのち、再利用のために砥水に還元さ
せる際に、濃度制御手段により、砥水の砥粒濃度が所定
値となるように調整され、この所定濃度の砥水が噴射手
段に供給されることになる。その結果、砥粒の再利用を
図りながら、不純物が除去された所定範囲内の粒度の砥
粒でかつ所定濃度の砥水によって、被研磨面を研き筋や
荒目の発生もなく常に緻密にかつ均一に研摩することが
できる。
また、請求項2の考案では、請求項1の作用に加え
て、不純物除去手段における磁石手段により、砥水中の
金属片等の磁性体が磁気吸着されて除去されるので、被
研磨面の仕上り性をより良好にすることができる。さら
に、砥水回収手段で回収された砥水は、不純物除去手段
でその不純物が除去された後、砥粒選定手段により所定
範囲内の粒度の砥粒が選定抽出されるので、所定粒度の
砥粒の選定効率が向上することになる。
さらに、請求項3の考案では、請求項1の作用に加え
て、砥粒槽により、所定濃度の砥水が生成され、このス
ラリー状の砥水の状態で噴射手段に供給されるので、砥
粒の状態での搬送と比べて噴射手段への搬送が容易とな
る。つまり、砥粒の状態のままではエアと砥粒との混合
が難しくて搬送が容易でなく、また砥水の濃度の調整が
困難であるが、スラリー状の場合ではこのような問題が
解消される。
(考案の効果) 以上のように、請求項1〜3の考案の水研砥粒の再生
装置によれば、水研後の砥水の全てを回収し、所定範囲
の粒度以上の大きさの異物を除去して所定範囲の粒度の
砥粒のみを抽出し、この抽出回収した砥粒を再使用し
て、所定濃度の砥水を生成するようにしたので、砥粒の
再利用により砥粒の消費を節減して水研のための大幅な
コストダウンを図りながら、この再利用に拘らず常に緻
密で均一な研磨面を安定して得ることができる。
(実施例) 以下に、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。
本例に示す水研砥粒の再生装置は、水研後の砥水の全
てを回収して所定範囲の粒度の砥粒を抽出し、その砥粒
を砥水に還元して循環・再使用できるようにしたもの
で、以下のように構成される。
第1図に示すように、水研砥粒の再生装置1は、所定
範囲の粒度の砥粒2を含む砥水3を、被水研物4である
自動車の車体に噴射しつつ、研摩ブラシ5を用いて水研
を行い、水研後の砥水3を全て回収して、その砥水3中
に含まれている所定範囲の粒度の砥粒2のみを抽出する
砥粒回収手段6を設けている。そして、回収した所定範
囲の粒度の砥粒2を再使用に供すべく、砥水3に還元す
るに際し、濃度制御手段7によって、砥水3中の砥粒2
の濃度が、所定の値となるように、調整される。その結
果、砥粒2の消費量を節減して、水研のための大幅なコ
ストダウンを図りながら、緻密で均一な研磨面を得るこ
とができる。
詳しく説明すると、研摩ブラシ5は、第2図に示すよ
うに、エアモータ(図示省略)等により回転駆動される
ドラム11に、砥粒が付着されていない多数のナイロン繊
維等よりなる研糸12が植設されてホイール状に形成され
たものである。この研磨ブラシ5を回転駆動させつつ、
電着塗装等による下塗り工程または中塗り工程を終了し
た自動車の車体4表面の塗装面4a上を相対的に移動させ
て研摩する際に、その研摩ブラシ5と塗装面4aとの接触
部位に対して砥水3を噴射手段としての噴射ノズル13か
ら低圧で噴射散布する。
この砥水3は、水3aの中に番手800#〜2000#の範囲
の粒度の砥粒2(例えばアルミナAl2O3)を5%以下の
濃度で含ませた砥粒懸濁液で、研摩助剤として機能す
る。すなわち、まず、研摩ブラシ5の研糸12間に、上記
砥水3に含まれた砥粒2が抱き込まれるように保持さ
れ、その砥粒2自体の研摩作用によって研糸12による研
摩を、万遍なく補助することができる。そして、、砥粒
2は、研摩ブラシ5の研糸12の塗装面4aに対する滑り止
め剤としても機能し、研糸12による研摩効果をも向上さ
せる。このような研摩補助効果により、従来法である周
知の手研ぎ、ナイロンブラシによる空研ぎ、または水研
ぎ等によっては得られなかった高い品質の研磨面を得る
ことができる。つまり、研摩ブラシ5による研ぎ筋、荒
目がなく、仕上がり肌が緻密で均一なものとなる。
砥水3に含ませる砥粒2は、安価であること等の理由
から、Al2O3(アルミナ)が適し、車体4の塗装面4aの
目標とする仕上げ表面粗さが4μm程度であることか
ら、砥水3中の砥粒2の濃度は5%以下程度、好ましく
は0.5〜3%の範囲に設定されている。また、砥粒2の
粒度は、番手1200#〜1500#の範囲が好ましい。
ところで、砥粒2は、研摩によって粒度が低下する
が、一度使用したものであっても、上述した範囲内相当
の粒度を保持しているものは、再度の使用に供すること
ができる。そこで、本例では、砥粒2の消費量を低減さ
せるべく、上述したような条件を維持しつつ、使用済の
砥粒2を回収・循環させて再使用に供するようにしてい
る。すなわち、前述したように、水研後の砥水3を全て
回収し、その砥水3中に含まれている再使用可能な所定
範囲の粒度の砥粒2を抽出する砥粒回収手段6を設ける
とともに、抽出回収した砥粒2を砥水3に還元させる際
に、砥水3中の砥粒2の濃度が、上記所定の値となるよ
うに調整する濃度制御手段7を設けている。(第1図参
照)。
砥粒回収手段6は、水研位置1aに配置される車体4の
下部に配設された砥水回収手段としてのホッパー15に対
して、不純物除去手段としてのフィルタ槽16、砥粒選定
手段17、および砥粒搬送手段18等を設けてなる。ここ
に、上記ホッパー15は、この水研位置1aに配置される車
体4の下部に対応するように配設され、噴射ノズル13か
ら噴射されて塗装面4aを水研して流下する砥水3を全て
回収するものである。回収された砥水3は、ホッパー15
の下部に接続された導出パイプ20から、下流側のフィル
タ槽16に排出される。フィルタ槽16は、ホッパー15から
排出される砥水3中の上記所定範囲の粒度よりも大きい
異物を除去するための濾過手段としての傾斜したメッシ
ュフィルタ21と、このメッシュフィルタ21で濾過された
砥水3中の金属片等の磁性体を磁気吸着する磁石手段と
しての磁石式フィルタ23とを具備し、メッシュフィルタ
21で除去された異物は、排出管25から水とともに、外部
に排出される。なお、砥粒2は比較的に重いので、フィ
ルタ槽16内の砥水3中に残留している。
このフィルタ槽16の下流には、ポンプ27が配設されて
おり、上記磁石式フィルタ23によって濾過された砥水3
を強制的に砥粒選定手段17に送給する。砥粒選定手段17
では、砥水3を、まず、サイクロン29に導入し、比較的
に軽いもの、例えば研粉、油、砂、および粒度の小さく
なった砥粒2等々が水と共に排出させる。一方、比較的
に重い所定範囲の粒度の砥粒2は濃縮槽30内に沈下し
て、隣接する乾燥器33に移送される。乾燥器33では、そ
の砥粒2に付着している油脂類を気化させることにより
除去し、かつ砥粒2自体をも乾燥させ、再使用可能な状
態に再生させる。再生された砥粒2は、前述したような
所定以上の粒度のものであり、砥粒搬送手段18に供給さ
れる。
砥粒搬送手段18では、再生された砥粒2を、砥粒槽34
に貯留させるとともに、この砥粒槽34に設けられたホッ
パー31から新しい砥粒2を、必要に応じて補充できるよ
うになっている。そして、上記砥粒槽34の排出側に設け
られているポンプ28によって、砥粒槽34内の砥粒2がパ
イプ35を経由して、噴射ノズル13近傍に設けられている
濃度制御手段7に供給されるようになっている。
濃度制御手段7には、パイプ35によって移送される砥
粒2を、その流量の調整を行いつつ噴射ノズル13に供給
するフローコントローラ36が設けられており、上記噴射
ノズル13には、砥粒2を混和させる水を供給する注水管
37が接続されている。これにより、例えば5l/分の水に
対して、砥粒2を0.1〜0.5l/分供給するように、フロー
コントローラ36で砥粒2の流量設定をすれば、パイプ35
に接続された流量調整弁39の開度が調整され、前述した
ような条件を満足させて、安定した水研作業を行うこと
ができるようになっている。
以上のように構成される水研砥粒の再生装置における
一連の循環動作につき、第3図を参照しつつ以下に説明
する。
まず、被水研物である車体4の塗装面4aに対して、ロ
ボット(図示省略)に把持された噴射ノズル13から、所
定の砥粒濃度に調整された砥水3が散布され、水研が行
われる(ステップ1、以下S1と略記する)。その散布さ
れた砥水3を全てホッパー15で受けて回収した(S2)
後、フィルタ槽16に設けられているメッシュフィルタ21
で比較的に大きい異物を除去するとともに、金属片など
の磁性体を磁石式フィルタ23で吸着させて(S3)、ポン
プ27を介して、サイクロン29に移送する。サイクロン29
により、さらに、砥水3中に混入している比較的に軽い
異物、例えば研粉、油類、砂、小さくなった砥粒2等々
が水とともに排出され、所定粒度の砥粒2のみが抽出・
濃縮される(S4)。濃縮された砥粒2は、乾燥器33に移
送されて乾燥され(S5)、砥粒2に付着していた油脂類
も気化され、再使用可能な砥粒2が再生され、砥粒槽34
に回収される。
次いで、ホッパー31から新しい砥粒2を補充しつつ
(S6)、砥粒2がポンプ27によってパイプ35を介して還
元・搬送される(S7)。そして、砥粒2が噴射ノズル13
に至る前に、濃度制御手段7で、水3aに対して砥粒2が
所定の濃度となるように流量調整された(S8)後、ステ
ップ1に戻り、噴射ノズル13から、水3aとともに、車体
4の塗装面4aに対して散布され、水研が行われる。以
後、このような循環が繰り返し、継続して行われる。
なお、砥粒2は、水研後には、使用前に比べ、その粒
径が小さくなり、ついにはパウダー化し、再使用に供し
得なくなる。そのため、上述したように、ステップ4に
て、サイクロン29で、このようなパウダー化したものを
除いている。このサイクロン29による分別精度をより向
上させるためには、後述する別の実施例に示すように、
サイクロンを複数設け、濃縮を多段階に繰り返すように
すればよい。
また、上記と関連して、水研に際しては、砥水3中の
砥粒2の濃度分布を常に適正に保つことの他に、砥粒2
の粒度分布を適正に維持することが、安定した水研品質
を得るために必要欠くべからざる要件となる。この点に
ついては、図示しないが、オンラインで、パイプ35中か
ら適宜粒度分布を検出し、その検出データを、予め用意
した分布管理表に対応させてチェックし、例えばステッ
プ6で、新しい砥粒2の補充量を調整する等の適切な措
置を採ることにより対応している。
このように、本装置1によれば、砥粒2を再使用可能
な限りにおいて、還元使用することにより、砥粒2の消
費量を大幅に低減させ、水研コストをより安価なものす
ることができる。
第4図は別の実施例を示し、サイクロンによる砥粒濃
縮工程をより充実させるために、前実施例におけるサイ
クロン29の下流に、もう一基新たなサイクロン49を設け
るとともに、とくに乾燥工程を設けることなく、砥粒2
を濃縮した後、砥粒槽34内に向けて配管した注水管50に
より、水を添加してスラリー化した砥粒2をポンプ51で
還元・搬送するようにしたものである。
この場合、注水管37にも、流量調整弁52を設け、フロ
ーコントローラ53では、スラリー化した砥粒2の流量と
とともに、水の流量をも調整できるようにして、常時、
砥水3中の砥粒2の濃度を一定に保つようにしている。
第5図は他の別の実施例を示し、噴射ノズル13に砥粒
2を還元・搬送する前に、砥水3中の砥粒2の濃度を一
定に調整するようにしたものである。すなわち、抽出濃
縮された砥粒2を貯留する砥粒槽61には、攪拌翼62と注
水管63とが設けられるとともに、新しい砥粒2を補充す
るためのホッパー31の導出パイプ32には、フローコント
ローラ64により開度調整される流量調整弁65を設けてい
る。このフローコントローラ64では、砥粒槽61内に回収
される再生された砥粒2が、注水管63から注入される水
に混和し、攪拌翼62で均一に攪拌された状態下で砥粒2
の濃度を検出するとともに、その濃度が1〜5%内とな
るように、流量調整弁65の開度を調整する制御信号を送
出し、砥粒2を還元・搬送する前に予め砥水3中に砥粒
2を混入させるとともに、その濃度を所定値に調整する
ようにしている。したがって、噴射ノズル13では、砥粒
2の濃度調整のための操作が不要となり、水研の作業性
を大いに向上させることができ、かつ砥粒槽61内で攪拌
を充分におこない、砥粒2の濃度の均一・安定化を図
り、水研品質を安定して維持・向上させることができ
る。なお、砥粒槽61から噴射ノズル13への砥水3の移送
は、往送パイプ66に設けたポンプ67により行い、噴射ノ
ズル13から散布されなかった砥水3は復送パイプ68を経
由して直接砥粒槽61内に環流させるようにしている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の水研砥粒の再生装置の実施例における
全体構成図、第2図は水研作業を説明するための構成
図、第3図は基本的な砥粒の再生フローを示すフローチ
ャート、第4図は別の実施例の全体構成図、第5図は他
の別の実施例の全体構成図である。 2……砥粒、3……砥水、4……被水研物(車体)、5
……研摩ブラシ、6……砥粒回収手段、7……濃度制御
手段、13……噴射ノズル、16……フィルタ槽、17……砥
粒選定手段、21……メッシュフィルタ、23……磁石式フ
ィルタ、29……サイクロン、34……砥粒槽、49……サイ
クロン、61……砥粒槽。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被研磨面に対して、噴射手段により所定範
    囲の粒度の砥粒を含む砥水を噴射させながら、回転する
    研摩ブラシで水研を行う場合に用いられる水研砥粒の再
    生装置であって、 水研後の砥水の全てを回収する砥水回収手段と、上記所
    定範囲の粒度の砥粒を収容する砥粒槽と、該砥粒槽から
    の砥粒を用いて上記噴射手段に供給される砥水の砥粒濃
    度が所定値になるように調整する濃度制御手段とを備え
    るとともに、 上記砥水回収手段によって回収された砥水中に含まれる
    砥粒のうち上記所定範囲の粒度の砥粒を抽出する砥粒選
    定手段と、上記砥水回収手段で回収された砥水中の上記
    所定範囲の粒度よりも大きい異物を除去する濾過手段を
    有し回収された砥水中の不純物を除去する不純物除去手
    段とから構成され、上記砥粒選定手段及び不純物除去手
    段を経て抽出された所定範囲内の粒度の砥粒を上記砥粒
    槽に供給する砥粒回収手段を備えた、 ことを特徴とする水研砥粒の再生装置。
  2. 【請求項2】被研磨面に対して、噴射手段により所定範
    囲の粒度の砥粒を含む砥水を噴射させながら、回転する
    研摩ブラシで水研を行う場合に用いられる水研砥粒の再
    生装置であって、 水研後の砥水の全てを回収する砥水回収手段と、上記所
    定範囲の粒度の砥粒を収容する砥粒槽と、該砥粒槽から
    の砥粒を用いて上記噴射手段に供給される砥水の砥粒濃
    度が所定値になるように調整する濃度制御手段とを備え
    るとともに、 上記砥水回収手段によって回収された砥水中に含まれる
    砥粒のうち上記所定範囲の粒度の砥粒を抽出する砥粒選
    定手段と、上記砥水回収手段で回収された砥水中の上記
    所定範囲の粒度よりも大きい異物を除去する濾過手段及
    び砥水中の金属片等の磁性体を磁気吸着する磁石手段を
    有し回収された砥水中の不純物を除去する不純物除去手
    段とによって上記砥水回収手段で回収された砥水中の不
    純物を上記不純物除去手段で除去した後に上記砥粒選定
    手段で所定範囲内の粒度の砥粒を選定抽出するように構
    成され、上記砥粒選定手段及び不純物除去手段を経て抽
    出された所定範囲内の粒度の砥粒を上記砥粒槽に供給す
    る砥粒回収手段を備えた、 ことを特徴とする水研砥粒の再生装置。
  3. 【請求項3】被研磨面に対して、噴射手段により所定範
    囲の粒度の砥粒を含む砥水を噴射させながら、回転する
    研摩ブラシで水研を行う場合に用いられる水研砥粒の再
    生装置であって、 水研後の砥水の全てを回収する砥水回収手段と、上記所
    定範囲の粒度の砥粒を用いて砥粒濃度が所定値になるよ
    うに調整されたスラリー状の砥水を生成する濃度制御手
    段を有しこのスラリー状の所定濃度の砥水を上記噴射手
    段に供給する砥粒槽とを備えるとともに、 上記砥水回収手段によって回収された砥水中に含まれる
    砥粒のうち上記所定範囲の粒度の砥粒を抽出する砥粒選
    定手段と、上記砥水回収手段で回収された砥水中の上記
    所定範囲の粒度よりも大きい異物を除去する濾過手段を
    有し回収された砥水中の不純物を除去する不純物除去手
    段とから構成され、上記砥粒選定手段及び不純物除去手
    段を経て抽出された所定範囲内の粒度の砥粒を上記砥粒
    槽に供給する砥粒回収手段を備えた、 ことを特徴とする水研砥粒の再生装置。
JP1989144363U 1989-12-13 1989-12-13 水研砥粒の再生装置 Expired - Lifetime JP2501300Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989144363U JP2501300Y2 (ja) 1989-12-13 1989-12-13 水研砥粒の再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989144363U JP2501300Y2 (ja) 1989-12-13 1989-12-13 水研砥粒の再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0382154U JPH0382154U (ja) 1991-08-21
JP2501300Y2 true JP2501300Y2 (ja) 1996-06-12

Family

ID=31691065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989144363U Expired - Lifetime JP2501300Y2 (ja) 1989-12-13 1989-12-13 水研砥粒の再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2501300Y2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102848324A (zh) * 2011-06-29 2013-01-02 宝山钢铁股份有限公司 一种后混合射流用磨料循环系统及方法
CN103072086A (zh) * 2012-12-20 2013-05-01 杭州天诚机电设备有限公司 旋转磨料射流清洁方法及装置
CN103419139A (zh) * 2012-05-25 2013-12-04 宝山钢铁股份有限公司 一种后混合式高压射流清洗供砂量控制系统及方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007207393A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Hoya Corp 磁気ディスク用ガラス基板の製造方法、磁気ディスク用ガラス基板、及び磁気ディスクの製造方法。
WO2014017534A1 (ja) * 2012-07-25 2014-01-30 コニカミノルタ株式会社 研磨材再生方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS558311B2 (ja) * 1973-11-30 1980-03-03
JPS52155491A (en) * 1976-06-18 1977-12-23 Naniwa Purasuto Kougiyou Kk Device for absorbing constant volume of grains of grindstone in fluid honing device
JPH0230216Y2 (ja) * 1986-03-06 1990-08-14
JPS6322948A (ja) * 1986-07-16 1988-01-30 三原 忠 壁用断熱パネルとその製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102848324A (zh) * 2011-06-29 2013-01-02 宝山钢铁股份有限公司 一种后混合射流用磨料循环系统及方法
CN102848324B (zh) * 2011-06-29 2015-08-26 宝山钢铁股份有限公司 一种后混合射流用磨料循环系统及方法
CN103419139A (zh) * 2012-05-25 2013-12-04 宝山钢铁股份有限公司 一种后混合式高压射流清洗供砂量控制系统及方法
CN103419139B (zh) * 2012-05-25 2015-10-28 宝山钢铁股份有限公司 一种后混合式高压射流清洗供砂量控制系统及方法
CN103072086A (zh) * 2012-12-20 2013-05-01 杭州天诚机电设备有限公司 旋转磨料射流清洁方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0382154U (ja) 1991-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6443816B2 (en) Method and apparatus for cleaning polishing surface of polisher
CN101633154B (zh) 在线高压水射流喷砂表面清理系统
JP2501300Y2 (ja) 水研砥粒の再生装置
KR100318999B1 (ko) 가공물정밀연마가공방법 및 배럴정밀연마장치
US5049260A (en) Blast cleaning wet media feed and separation system
JP2023065445A (ja) ロボット塗装補修
CN108247524A (zh) 一种振动式光整机
JPH04227876A (ja) ワークを粉末で静電被覆する方法とその装置
KR101142855B1 (ko) 연마수 재활용장치
JP2007007780A (ja) 切削具の刃部表面処理方法
US3103084A (en) Apparatus for preparing surfaces for receiving coats of paint
JP2820974B2 (ja) 塗膜の研磨法
JP3047545U (ja) クーラントタンク内の砥粒を含むスラッジの堆積防止装置
JPS62203762A (ja) ベルトサンダー機におけるベルト洗浄装置
JP4392156B2 (ja) 水性塗料用塗装システム
JP2519550B2 (ja) 塗装システム
JPH03146188A (ja) ドラム洗浄方法およびドラム洗浄装置
JP2523097Y2 (ja) 水研設備
JPS60167769A (ja) 研削用砥石のク−ラント方法
JPS6142906Y2 (ja)
JP2000246635A (ja) 砥石の再生方法およびその装置
JP2024035137A (ja) ブラスト装置、ブラスト方法、研削材用乾燥機、循環式のブラストシステム、および、ブラスト装置用の混合部
JPH0719535Y2 (ja) クーラント液処理用スラツジ分離装置
Suzuki et al. Blasting Machine for Deburring Workpieces
JPH09314024A (ja) 回収型水溶性塗料の塗装装置